JP2002121443A - インクジェット用インク及び画像形成方法 - Google Patents

インクジェット用インク及び画像形成方法

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JP2002121443A
JP2002121443A JP2000315813A JP2000315813A JP2002121443A JP 2002121443 A JP2002121443 A JP 2002121443A JP 2000315813 A JP2000315813 A JP 2000315813A JP 2000315813 A JP2000315813 A JP 2000315813A JP 2002121443 A JP2002121443 A JP 2002121443A
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ink
dye
ring
jet
metal
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Naoki Sato
直樹 佐藤
Hidetaka Ninomiya
英隆 二宮
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現性、耐光性にすぐれ、分散安定性、低
濃度部のざらつき感が低減されたインクジェット用イン
ク及び画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 2種以上の色素を含有するインクジェッ
ト用インクにおいて、少なくとも1種の色素が金属キレ
ート色素であるインクジェット用インク及び該インクを
用いる画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット用インク
及び画像形成方法に関し、中でも特に、色再現性、耐光
性および分散安定性に優れたインクジェット用水性分散
インク及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は比較的簡単な
装置で高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速
な発展を遂げている。インクジェットプリンタで記録さ
れるインクは主たる溶媒組成の違いにより水性タイプと
油性タイプに分類することができる。油性インクには記
録画像の耐水性が良好であるなどの長所があるが、揮発
する溶媒の臭気やにじみの発生、安全性等の問題があ
り、現在販売されているプリンターの多くは、環境面、
安全性などの理由から水性インキが使用されている。イ
ンクジェット記録においては、通常、水溶性染料または
顔料が色材として用いられている。一般に染料を用いた
インクは、色再現性に優れインクの保存性が良く市場で
高い評価を得ているものの、耐光性が悪くにじみが生じ
る等の画像保存性に問題があった。また、顔料を用いた
インクでは、耐光性などの画像保存性に優れるものの、
染料系インクに比べ色再現性に劣る傾向があった。ま
た、顔料を分散したインクでは、分散粒径を十分小さく
することが難しく、プリンタヘッドのノズル目詰まりの
原因となったり、保存安定性が悪い等の問題があった。
染料の耐光性を向上させる化技術として、金属を配位さ
せ金属キレート化合物とすることが知られている。イン
クジェット用インクに対しても金属キレート色素を用い
ることが知られている(例えば、特開平10−3672
8号公報、同10−204351号公報、同10−25
1572号公報、同10−259331号公報、同10
−259334号公報、同11−61015号公報、同
11−106694号公報、同11−293168号公
報等)。しかしながら、これらに記載された化合物は水
溶性キレート色素であるため、耐光性は不十分であっ
た。また、特願平11−205882号出願では、油溶
性のキレート色素を用いた水性インクが提案されている
が、分散安定性が不十分であった。また、分散インクで
あるため、水溶性の染料を用いたインクに比べ、ざらつ
き感があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色再
現性、耐光性にすぐれ、分散安定性、低濃度部のざらつ
き感が低減されたインクジェット用インク及び画像形成
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 (1)2種以上の色素を含有するインクジェット用イン
クにおいて、少なくとも1種の色素が金属キレート色素
であることを特徴とするインクジェット用インク。 (2)金属キレート色素と非キレート色素を含有するこ
とを特徴とするインクジェット用インク。 (3)非キレート色素が水溶性染料であることを特徴と
する上記(2)に記載のインクジェット用インク。 (4)非キレート色素が顔料であることを特徴とする上
記(2)に記載のインクジェット用インク。 (5)金属キレート色素と非キレート色素の比が1:9
9〜99.9:0.1であることを特徴する上記(2)
〜(4)のいずれかに記載のインクジェット用インク。 (6)金属キレート色素と非キレート色素の比が20:
80〜99:1であることを特徴とする上記(2)〜
(5)のいずれかに記載のインクジェット用インク。 (7)金属キレート色素と非キレート色素の比が50:
50〜98:2であることを特徴する上記(2)〜
(6)のいずれかに記載のインクジェット用インク。 (8)金属キレート色素が分散されていることを特徴と
する上記(1)〜(7)のいずれかに記載のインクジェ
ット用インク。 (9)金属キレート色素が実質的に水に不溶である金属
キレート色素であることを特徴とする上記(1)〜
(8)のいずれかに記載のインクジェット用インク。 (10)金属キレート色素を0.1〜20%含有するこ
とを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の
インクジェット用インク。 (11)金属キレート色素を0.3〜15%含有するこ
とを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれかに記載
のインクジェット用インク。 (12)金属キレート色素を0.5〜10%含有するこ
とを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれかに記載
のインクジェット用インク。 (13)少なくとも3色のインクを用いる画像形成方法
において、少なくとも1色に上記(1)〜(12)のい
ずれかに記載のインクジェット用インクを用いることを
特徴とする画像形成方法。によって達成される。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて金属キレート色素とは金属イオンに色素が2座以
上で配位している化合物をいうが、他の配位子を有して
もよい。本発明において、配位子とは金属イオンに配位
可能な原子団をいい、電荷を有しても有していなくても
よい。本発明で用いることができるキレート色素として
は、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
【0006】一般式(1) M(Dye)(A) 一般式(1)において、Mは金属イオンを表し、Dye
は金属と配位結合可能な色素を表す。Aは色素以外の配
位子を表し、lは1ないし3、mは0、1、2、3を表
す。mが0のときlは2または3を表し、その場合、D
yeは同種であっても異なっていてもよい。Mで表され
る金属イオンとしては、周期律表の第I〜VIII族に属す
る金属、例えば、Al、Co、Cr、Cu、Fe、M
n、Mo、Ni、Sn、Ti、Pt、Pd、Zr及びZ
nのイオンが挙げられる。色調、各種耐久性からNi、
Cu、Cr、Co、Zn、Feのイオンが特に好まし
い。更に好ましくはNiイオンである。Dyeで表され
る金属と配位結合可能な色素としては種々の色素構造を
有するものが用いられるが、共役メチン色素、アゾメチ
ン色素、アゾ色素骨格に配位基を有するものが好まし
い。特に、色調、安定性から下記の一般式(2)〜
(7)で表される色素が好ましい。
【0007】
【化1】
【0008】一般式(2)〜(7)において、Xは共役
系を介して色素を形成する基であり、1座から3座の金
属イオンに配位可能な原子団を有している。金属イオン
に配位可能な原子団としては、例えば、芳香環に結合す
るN、S、O原子を有する置換基、あるいは複素環があ
る。
【0009】N、S、O原子を有する置換基の例として
は、例えば、1級、2級、3級のアミン類(例えば、ア
ミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基等)、メルカプト基、チオエーテル基、ヒドロ
キシ基、カルボキシ基、カルボニル基、スルホ基等を挙
げることができる。また、複素環の例としては、ピリジ
ン環、ピリミジン環、フラン環、チオフェン環、チアゾ
ール環、イミダゾール環、3H−ピロール環、オキサゾ
ール環、3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミ
ダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−インドール環、
ベンズオキサゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンズ
チアゾール環、キノリン環、イソキノリン環、インドレ
ニン環、バルビツール環、チオバルビツール環、ローダ
ニン環、ヒダントイン環、ピラゾリジンジオン環、ピリ
ジンジオン環、ピラゾロン環、ピラゾロトリアゾール環
等を挙げることができる。Yは5員もしくは6員の芳香
族炭素環又は複素環を形成する原子団を表す。上記芳香
族炭素環又は複素環の具体例としては、ベンゼン環、ナ
フタレン環、ピリジン環、ピリミジン環、フラン環、チ
オフェン環、チアゾール環、イミダゾール環、ナフタレ
ン環、3H−ピロール環、オキサゾール環、3H−ピロ
リジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン環、チア
ゾリジン環、3H−インドール環、ベンズオキサゾール
環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール環、キノ
リン環、イソキノリン環、インドレニン環、バルビツー
ル環、チオバルビツール環、ローダニン環、ヒダントイ
ン環、ピラゾリジンジオン環、ピリジンジオン環などが
挙げられる。
【0010】これらの環は更に他の炭素環(例えば、ベ
ンゼン環)や複素環(例えば、ピリジン環)と縮合環を
形成していてもよい。また、これらの環は、更に置換基
を有していてもよく、これら置換基としては、例えば、
アルキル基、アリール基、アシル基、アミノ基、ニトロ
基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロ
キシ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子などが
挙げられる。また、これらの基は更に置換されていても
よい。Yはさらに、配位可能な基を有していてもよい。
また、Aで示される色素以外の配位子は、アニオンの場
合と中性分子の場合があり、アニオンとしては、例え
ば、ハライドイオン、ヒドロキシイオン、硝酸イオン、
シアノイオン、チオシアナートイオン、ペルオキソイオ
ン、アジドイオン、炭酸イオン、硫酸イオン、テトラフ
ルオロホウ素イオン等の無機アニオン、酢酸、シュウ
酸、マレイン酸、コハク酸、アセチルアセトン、サリチ
ルアルデヒド、グリシン、エチレンジアミン2酢酸、エ
チレンジアミン4酢酸、安息香酸、p−トルエンスルホ
ン酸、フェノール、フタル酸、ピコリン酸、チオフェノ
ール、ジチオールベンゼンのアニオンおよびそれら分子
の誘導体アニオンが挙げられ、中性分子としては、例え
ば、アンモニア、水、トリフェニルホスフィン、1,3
−プロパンジアミン、2,2’−ビピリジン、1,10
−フェナントロリン、グリシンアミド、ジエチレントリ
アミン、2,2’,2”−ターピリジル、トリエチレン
テトラミン、エチレンジアミンなどが挙げられる。一般
式(2)〜(4)において、R1、R2、R3は水素原
子、ハロゲン原子又は1価の置換基を表し、nは0、1
又は2を表す。以下に、Dyeで表される金属と配位結
合可能な色素の具体的化合物例を挙げるが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0011】
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】以下に、Aで表される色素以外の配位子の
具体的化合物例を挙げるが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】以下に、本発明で用いられるキレート色素
の具体的化合物例を挙げるが、本発明はこれに限定され
るものではない。 例示番号 キレート色素組成 Y−1 Ni(D−7)1(A−27)2 Y−2 Ni(D−8)1(A−32)2 Y−3 Ni(D−4)1(A−26)2 Y−4 Ni(D−9)1(A−8)2 Y−5 Ni(D−2)2(A−13)1 Y−6 Ni(D−8)2(A−3)2 Y−7 Ni(D−7)2(A−1)2 Y−8 Ni(D−7)2(A−2)2 Y−9 Al(D−1)3 Y−10 Cu(D−7)1(A−31)2 Y−11 Co(D−8)1(A−27)2 M−1 Ni(D−26)1(A−32)2 M−2 Ni(D−25)1(A−29)2 M−3 Ni(D−16)2(A−14)1 M−4 Ni(D−20)2(A−13)1 M−5 Ni(D−22)2(A−23)1 M−6 Ni(D−30)2(A−1)2 M−7 Ni(D−31)1(A−32)2 M−8 Ni(D−31)2(A−1)2 M−9 Ni(D−32)1(A−27)2 M−10 Ni(D−33)2(A−3)2 M−11 Ni(D−27)2(A−23)1 M−12 Fe(D−15)3 M−13 Cu(D−26)1(A−31)2 M−14 Ni(D−30)1(A−22)1 M−15 Ni(D−27)1(A−19)1 M−16 Ni(D−25)1(A−22)1 M−17 Co(D−29)1(A−18)1 C−1 Ni(D−51)1(A−18)1 C−2 Ni(D−50)2(A−30)2 C−3 Ni(D−54)2(A−2)2 C−4 Ni(D−55)1(A−32)2 C−5 Ni(D−38)1(A−16)1 C−6 Ni(D−41)2 C−7 Cu(D−51)1(A−5)2 C−8 Ni(D−49)2(A−13)1 C−9 Cu(D−51)1(A−3)2 C−10 Ni(D−53)2(A−21)1
【0024】上記のキレート色素組成は、前述した 一般式(1) M(Dye)(A) M:金属原子 Dye:金属と配位結合可能な色素の例示化合物番号 l:Dyeの数 A:色素以外の配位子の例示化合物番号 m:Aの数 の表記に基づくものであり、各分子中のイオン化可能な
基が解離して金属とイオン結合を形成する場合は、各要
素の例示化合物からプロトンが取れた構造を示すものと
する。キレート化された黒色色素は、イエロー、マゼン
タ、シアン等のキレート色素を適宜混合して得ることが
できる。
【0025】本発明における非キレート色素としては、
従来公知の非キレートの水溶性染料をいずれも使用でき
るが、好ましいものは、C.I.ダイレクトレッド
2、4、9、23、26、31、39、62、63、7
2、75、76、79、80、81、83、84、8
9、C.I.ダイレクトバイオレット 7、9、47、
48、51、66、90、93、94、95、98、1
00、101、C.I.ダイレクトイエロー 8、9、
11、12、27、28、29、33、35、39、4
1、44、50、53、58、59、68、86、C.
I.ダイレクトブルー 1、10、15、22、25、
55、67、68、71、76、77、78、80、8
4、86、87、90、98、C.I.ダイレクトブラ
ック 9、17、19、22、32、51、56、6
2、69、77、80、91、94、97、108、1
12、C.I.アシッドレッド 35、42、52、5
7、62、80、82、111、114、118、11
9、127、128、131、143、C.I.アシッ
ドバイオレット 5、34、43、47、48、90、
103、126、C.I.アシッドイエロー 17、1
9、25、39、40、42、44、49、50、6
1、64、76、79、110、127、135、C.
I.アシッドブルー 9、25、40、41、62、7
2、76、78、80、82、92、106、112、
113、120、127:1、C.I.アシッドブラッ
ク 7、24、29、48、52:1、172、C.
I.リアクティブレッド 3、13、17、19、2
1、22、23、24、29、35、37、40、4
1、43、45、49、55、C.I.リアクティブバ
イオレット 1、3、4、5、6、7、8、9、16、
17、22、23、24、26、27、33、34、
C.I.リアクティブイエロー 2、3、13、14、
15、17、18、23、24、25、26、27、2
9、35、37、41、42、C.I.リアクティブブ
ルー 2、3、5、8、10、13、14、15、1
7、18、19、21、25、26、27、28、2
9、38、C.I.リアクティブブラック 4、5、
8、14、21、23、26、31、32、34、C.
I.ベーシックレッド 12、13、14、15、1
8、22、23、24、25、27、29、35、3
6、38、39、45、46、C.I.ベーシックバイ
オレット 1、2、3、7、10、15、16、20、
21、25、27、28、35、37、39、40、4
8、C.I.ベーシックイエロー 1、2、4、11、
13、14、15、19、21、23、24、25、2
8、29、32、36、39、40、C.I.ベーシッ
クブルー 1、3、5、7、9、22、26、41、4
5、46、47、54、57、60、62、65、6
6、69、71、C.I.ベーシックブラック 8等が
挙げられる。水性インクとは、水、水溶性溶剤を用いた
インクをいう。本発明のインクジェット用インクを調製
する具体的方法としては、例えば、特開平5−1484
36号公報、同5−295312号公報、同7−975
41号公報、同7−82515号公報、同7−1185
84号公報等に記載の方法を参照することができる。
【0026】本発明で用いられる水溶性溶剤としては、
アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノ
ール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノー
ル、ぺンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオー
ル、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類
(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレング
リコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリ
エチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、
テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例え
ば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シ
クロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド
類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類
(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、ア
セトン等が挙げられる。上記したようなインクジェット
用インクは、その飛翔時温度における粘度として20m
Pa・s以下が好ましく、1mPa・s以上15mPa
・s以下であることがより好ましい。本発明のインクジ
ェット用インクは、その飛翔時温度における表面張力が
15mN/m以上であることが好ましく、20mN/m
以上、80mN/m以下であることがより好ましい。本
発明のインクジェット用インクにおいては、吐出安定
性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存
安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じ
て、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜
形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加することも
できる。
【0027】本発明のインクジェット用インクは、必要
に応じて界面活性剤を含有してもよい。本発明のインク
ジェット用インクに好ましく使用される界面活性剤とし
ては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレング
リコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、第
4級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げ
られる。特に、アニオン性界面活性剤およびノニオン性
界面活性剤を好ましく用いることができる。色素の分散
には分散剤を使用することができる。本発明に好ましい
分散剤としては、例えば、クレオソート油スルホン酸ナ
トリウムのホルマリン縮合物(例えば、デモールC)、
クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6
−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾー
ルスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノー
ルスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、βナフト
ールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、βナフ
タリンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例え
ば、デモールN)、リグニンスルホン酸塩(例えば、バ
ニレックスRN)等が挙げられる。ポリマー分散剤とし
ては、例えば、アクリル酸系モノマー、スチレン系モノ
マー、α,β−エチレン性不飴和カルボン酸の脂肪族ア
ルコールエステルモノマー、マレイン酸系モノマー、フ
マール酸系モノマー等の共重合体が挙げられる。例え
ば、スチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリ
ル酸/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/メタク
リル酸共重合体、スチレン/メタクリル酸/アクリル酸
エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、ス
チレン/マレイン酸/アクリル酸エステル共重合体、ポ
リビニルアルコール等が好ましい。本発明のインクジェ
ット用インクは、その使用する記録方式に関して特に制
約はなく、コンティニュアス方式及びオンデマンド方式
のインクジェットプリンタ用の記録液として好ましく使
用することができる。オンデマンド型方式としては、電
気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、
ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェ
アーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変
換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジ
ェット(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電
界制御型、スリットジェット型等)、放電方式(例え
ば、スパークジェット型等)などを具体的な例として挙
げることができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0029】実施例1 [分散液1の作成] キレート色素 M−1 30部 エマルゲン420 10部 グリセリン 30部 純水 30部 上記を分散して分散液1を得た。
【0030】[インク1の作成] 分散液1 10部 C.I.アシッドレッド289 0.3部 エチレングリコール 20部 サーフィノール465 2部 プロキセルGXL 0.2部 純水 70部
【0031】[比較インク1の作成] 分散液1 10部 エチレングリコール 20部 サーフィノール465 2部 プロキセルGXL 0.2部 純水 70部 上記組成をよく混合したのち、1μmのフィルターを通
してインク1及び比較インク1を作成した。これらのイ
ンクを60℃で2週間保存して平均粒径の変化率を測定
した。平均粒径は動的レーザー散乱法に基づいたゼータ
ーサイザー1000(マルバーン社製)を使用して測定
し、平均粒径の変化率(粒径変化率)は下記式により算
出した。 粒径変化率=(Rb−Ra)/Raa:保存前の平均粒径 Rb:保存後の平均粒径 得られた結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明によれば分散安
定性のよいインクを作成することができる。
【0033】実施例2 [分散液2〜6の作成]下記、表2に示す組成の分散液
2〜6を作成した。
【0034】
【表2】 [インク2〜12の作成]分散液2〜6を用い、下記表
3に示す組成のインクを調整した。
【0035】
【表3】 SDY:C.I.アシッドイエロー 23 SDM:C.I.アシッドレッド 52 SDC:C.I.アシッドブルー 9 DES:ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸エス
テルナトリウム DBS:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム SDS:ドデシル硫酸ナトリウム
【0036】[印字試料2〜12の作成]インク2〜1
2をエプソン製MJ−800Cを用いてコニカ製フォト
ジェットペーパーQPに印字した試料2〜12を作成
し、下記によりドット径、ざらつき感及び耐光性を評価
した。 《評価》 〈ドット径・ざらつき感〉印字濃度0.2の部分のざら
つき感を観察し、下記の評価基準でざらつき感を評価し
た。 [評価基準] ○:ざらつき感がない ×:ざらつき感がある また、顕微鏡で拡大し、平均ドット径を測定した。 〈耐光性〉印字した試料の印字濃度1.0の部分を70
000luxキセノンフェードメーターで100時間照
射した後に印字濃度(Da)を測定し、印字濃度(Da)
をもって残存率とし、残存率が60%以上を○、60%
以下を×とした。得られた結果を表4に示す。
【0037】
【表4】 表4の結果から明らかなように、本発明によれば低濃度
部でのざらつき感がなく、耐光性の良好な分散安定性の
よいインクを作成することができる。
【0038】実施例3 [印字試料13〜16作成]表5に示すインクの組み合
わせで、エプソン製MJ−800Cプリンターでコニカ
フォトジェットペーパーQP上に多色カラー画像を印字
し、試料13〜16を作成した。得られた印字した試料
13〜16を目視により観察し、下記により色再現性、
ざらつき感及び耐光性を評価した。 《評価》 〈色再現性〉 ○;良好 ×;悪い 〈ざらつき感〉 ○;ざらつき感が感じられない ×;ざらつき感が感じられる 〈耐光性〉 ○;褪色が目立たない ×;褪色が目立つ 得られた結果を表5に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、分散安定性、耐光性に
優れ、ざらつき感が低減されたインクジェット用インク
が得られ、耐光性に優れ、ざらつき感が低減された画像
を得ることができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の色素を含有するインクジェッ
    ト用インクにおいて、少なくとも1種の色素が金属キレ
    ート色素であることを特徴とするインクジェット用イン
    ク。
  2. 【請求項2】 金属キレート色素と非キレート色素を含
    有することを特徴とするインクジェット用インク。
  3. 【請求項3】 非キレート色素が水溶性染料であること
    を特徴とする請求項2に記載のインクジェット用イン
    ク。
  4. 【請求項4】 非キレート色素が顔料であることを特徴
    とする請求項2に記載のインクジェット用インク。
  5. 【請求項5】 金属キレート色素と非キレート色素の比
    が1:99〜99.9:0.1であることを特徴する請
    求項2〜4のいずれかに記載のインクジェット用イン
    ク。
  6. 【請求項6】 金属キレート色素と非キレート色素の比
    が20:80〜99:1であることを特徴とする請求項
    2〜5のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  7. 【請求項7】 金属キレート色素と非キレート色素の比
    が50:50〜98:2であることを特徴する請求項2
    〜6のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  8. 【請求項8】 金属キレート色素が分散されていること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジ
    ェット用インク。
  9. 【請求項9】 金属キレート色素が実質的に水に不溶で
    ある金属キレート色素であることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載のインクジェット用インク。
  10. 【請求項10】 金属キレート色素を0.1〜20%含
    有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    のインクジェット用インク。
  11. 【請求項11】 金属キレート色素を0.3〜15%含
    有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載のインクジェット用インク。
  12. 【請求項12】 金属キレート色素を0.5〜10%含
    有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記
    載のインクジェット用インク。
  13. 【請求項13】 少なくとも3色のインクを用いる画像
    形成方法において、少なくとも1色に請求項1〜12の
    いずれかに記載のインクジェット用インクを用いること
    を特徴とする画像形成方法。
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