JP2002121124A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002121124A JP2000313191A JP2000313191A JP2002121124A JP 2002121124 A JP2002121124 A JP 2002121124A JP 2000313191 A JP2000313191 A JP 2000313191A JP 2000313191 A JP2000313191 A JP 2000313191A JP 2002121124 A JP2002121124 A JP 2002121124A
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Hiroyuki Yamaha
宏行 山羽
Kazuhisa Osumi
和寿 大隅
Tomonori Katada
友則 堅田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ムーニャの抽出物を含有することを特徴とする
皮膚外用剤を提供する。 【構成】本発明はムーニャ(学名:Minthostachys seto
sa、別名:Muna)の抽出物を含有することを特徴とする
皮膚外用剤である。本発明のムーニャの抽出物は優れた
抗酸化作用及びメラニン生成抑制作用を併せもち、優れ
た安定性を示した。さらに、ムーニャの抽出物を含有す
る皮膚外用剤は安全で優れた皮膚の老化防止及び美白作
用を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の植物の抽出
物を配合することにより、皮膚の老化防止及び美白作用
に優れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体成分を酸化させる要因とし
て、フリーラジカルや活性酸素がとりあげられ、その悪
影響が問題となっている。フリーラジカルや活性酸素は
生体内で生じ、コラーゲン等の生体組織を分解あるいは
架橋し、また、油脂類を酸化して、細胞に障害を与える
過酸化脂質をつくると言われている。この様な障害は肌
のハリの低下、しわ等の老化の原因になると考えられて
おり、老化を防ぐ方法の一つにフリーラジカルや活性酸
素を除去する抗酸化剤を配合する方法が知られている。
従来、老化防止を目的として用いられるフリーラジカル
消去剤にはアスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロ
ール(ビタミンE)やBHT(3,5-tert-ブチル-4-ヒド
ロキシトルエン)等が用いられ、活性酸素消去剤として
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)等が用いられ
てきた。
【0003】一般にシミ、ソバカス、日焼けなどに見ら
れる皮膚の色素沈着は、ホルモンの異常や紫外線の刺激
により、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメラ
ニン色素を過剰に生成し、これが皮膚内に沈着すること
が原因と考えられている。このような色素沈着を防ぐ方
法の一つに、メラニンの過剰な生成を抑制する方法が知
られている。従来、色素沈着の治療にはハイドロキノン
などを外用する処置が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】皮膚の老化防止を目的
として用いられるアスコルビン酸やスーパーオキシドジ
スムターゼは不安定であり、製剤化が難しく、トコフェ
ロールも効果が充分であるとは言えない。また、合成化
合物であるBHT等は安全性に問題があり、配合量に制
限があることから、化学合成品ではなく、安定でかつ副
作用の少ない天然原料が望まれている。また、美白剤と
しては、副作用の危険性のあるハイドロキノン等の化学
合成品ではなく、安全性の高い天然原料が望まれてい
る。
【0005】以上のことから、安全で安定性に優れた老
化防止及び美白作用等の皮膚に対する効果を併せもつ皮
膚外用剤が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】この様な事情により、本発明者らは鋭意研
究を重ねた結果、ムーニャの抽出物が優れたフリーラジ
カル消去作用、活性酸素消去作用及びメラニン生成抑制
作用を併せもち、安定性においても優れていることを見
出した。さらに、ムーニャの抽出物を含有する皮膚外用
剤が安全で優れた皮膚の老化防止及び美白作用をもつこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明で用いられるムーニャ(学名:Mint
hostachys setosa、別名:Muna)は、シソ科の一年草
である。主に熱帯アメリカに広く分布し、生薬として広
く使用されている。
【0008】本発明で使用するムーニャの抽出物とは、
ムーニャの葉、茎、樹皮、花、実、根等の植物体の一部
又は全草から抽出したものである。好ましくは、ムーニ
ャの葉及び茎から抽出して得られるものが良い。その抽
出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したもので
あっても良いし、常温抽出したものであっても良い。
【0009】抽出する溶媒としては、例えば、水、低級
アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノー
ル、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール
等)、液状多価アルコール(1,3-ブチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エ
ステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類
(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル
類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエ
ーテル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコ
ール及び液状多価アルコール等の極性溶媒が良く、特に
好ましくは、水、エタノール、1,3-ブチレングリコール
及びプロピレングリコールが良い。これらの溶媒は一種
でも二種以上を混合して用いても良い。
【0010】ムーニャの抽出物は、抽出した溶液のまま
用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処
理をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾
固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として
用いても良い。
【0011】本発明の皮膚外用剤には、上記抽出物をそ
のまま使用しても良く、ムーニャの抽出物の効果を損な
わない範囲内で、通常の外用剤に用いられる成分である
油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール
類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防
腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色
素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤等の成分を配合す
ることもできる。
【0012】本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外
品及び医薬品のいずれにも用いることができ、その剤型
としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、
エアゾール剤、軟膏、パップ剤、エッセンス、パック、
洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅等の皮
膚に適用されるものが挙げられる。
【0013】本発明に用いるムーニャの抽出物の配合量
は、本発明の皮膚外用剤全量に対し、固形物に換算して
0.0001重量%以上、好ましくは 0.001〜10重量%が良
い。0.0001重量%未満では十分な効果は発揮されにく
い。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強はみら
れにくく不経済である。また、添加の方法については、
予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業
性を考えて適宜選択すれば良い。
【0014】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため、実施例と
して本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例及
び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるもので
はない。実施例に示す配合量の部とは重量部を示し、%
は重量%を示す。
【0015】製造例1 ムーニャの熱水抽出物 ムーニャの全草の乾燥物20gに精製水400mLを加え、95〜
100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮
し、凍結乾燥してムーニャの熱水抽出物を5.2g得た。
【0016】製造例2 ムーニャの50%エタノール抽出
物 ムーニャの葉及び茎の乾燥物100gに精製水1L及びエタノ
ール1Lを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、その
濾液を濃縮乾固して、ムーニャのエタノール抽出物を23
g得た。
【0017】製造例3 ムーニャの1,3-ブチレングリコ
ール抽出物 ムーニャの根の乾燥物100gに1,3-ブチレングリコール1.
0kgを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、ムーニ
ャの1,3-ブチレングリコール抽出物を0.90kg得た。
【0018】 実施例1 クリーム 処方 配合量 1. ムーニャの熱水抽出物(製造例1) 0.05部 2. スクワラン 5.5 3. オリーブ油 3.0 4. ステアリン酸 2.0 5. ミツロウ 2.0 6. ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 7. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 8. ベヘニルアルコール 1.5 9. モノステアリン酸グリセリン 2.5 10. 香料 0.1 11. 1,3-ブチレングリコール 8.5 12. パラオキシ安息香酸エチル 0.05 13. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 14. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分 1及び11〜14を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に
30℃まで冷却して製品とする。
【0019】比較例1 従来のクリーム 実施例1において、ムーニャの熱水抽出物を精製水に置
き換えたものを従来のクリームとした。
【0020】 実施例2 化粧水 処方 配合量 1. ムーニャの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.1部 2. 1,3-ブチレングリコール 8.0 3. グリセリン 2.0 4. キサンタンガム 0.02 5. クエン酸 0.01 6. クエン酸ナトリウム 0.1 7. エタノール 5.0 8. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 9. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1 10. 香料 適量 11. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ
均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とする。
【0021】 実施例3 乳液 処方 配合量 1. ムーニャの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.5部 2. スクワラン 5.0 3. オリーブ油 5.0 4. ホホバ油 5.0 5. セタノール 1.5 6. モノステアリン酸グリセリン 2.0 7. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0 8. ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0 9. 香料 0.1 10. プロピレングリコール 1.0 11. グリセリン 2.0 12. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 13. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分 1及び10〜13を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に3
0℃まで冷却して製品とする。
【0022】 実施例4 ゲル剤 処方 配合量 1. ムーニャの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例3) 0.01部 2. エタノール 5.0 3. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 4. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1 5. 香料 適量 6. 1,3-ブチレングリコール 5.0 7. グリセリン 5.0 8. キサンタンガム 0.1 9. カルボキシビニルポリマー 0.2 10. 水酸化カリウム 0.2 11. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均
一に溶解し、両者を混合して製品とする。
【0023】 実施例5 軟膏 処方 配合量 1. ムーニャの熱水抽出物(製造例1) 1.0部 2. ムーニャの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例3) 1.0 3. ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0 4. モノステアリン酸グリセリン 10.0 5. 流動パラフィン 5.0 6. セタノール 6.0 7. パラオキシ安息香酸メチル 0.1 8. プロピレングリコール 10.0 9. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分3〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分1、2及び7〜9を加熱溶解して混合
し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
【0024】 実施例6 パック 処方 配合量 1. ムーニャの熱水抽出物(製造例1) 0.1部 2. ムーニャの50%エタノール抽出物(製造例2) 0.1 3. ポリビニルアルコール 12.0 4. エタノール 5.0 5. 1,3-ブチレングリコール 8.0 6. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 7. ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5 8. クエン酸 0.1 9. クエン酸ナトリウム 0.3 10. 香料 適量 11. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
【0025】 実施例7 ファンデーション 処方 配合量 1. ムーニャの1,3-ブチレングリコール抽出物(製造例3) 1.0部 2. ステアリン酸 2.4 3. ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0 4. ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0 5. セタノール 1.0 6. 液状ラノリン 2.0 7. 流動パラフィン 3.0 8. ミリスチン酸イソプロピル 6.5 9. パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 10. カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 11. ベントナイト 0.5 12. プロピレングリコール 4.0 13. トリエタノールアミン 1.1 14. パラオキシ安息香酸メチル 0.2 15. 二酸化チタン 8.0 16. タルク 4.0 17. ベンガラ 1.0 18. 黄酸化鉄 2.0 19. 香料 適量 20. 精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜9を加熱溶解し、80℃に保ち油相と
する。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分1
及び11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉
砕混合した成分15〜18を加え、ホモミキサーで撹拌し75
℃に保ち水相とする。この水相に油相をかき混ぜながら
加え、冷却し、45℃で成分19を加え、かき混ぜながら30
℃まで冷却して製品とする。
【0026】 実施例8 浴用剤 処方 配合量 1. ムーニャの熱水抽出物(製造例1) 1.0部 2. 炭酸水素ナトリウム 50.0 3. 黄色202号(1) 適量 4. 香料 適量 5. 無水硫酸ナトリウムにて全量を100とする [製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
【0027】次に、本発明の効果を詳細に説明するた
め、実験例を挙げる。
【0028】実験例1 フリーラジカル消去作用(抗酸
化作用) 製造例1及び2を試料として用い、フリーラジカル消去
作用の評価を行った。陽性対照としてはアスコルビン酸
を用いた。また、試料の安定性を確認するために、試料
の水溶液を24時間室温で放置した液を使用して同様に評
価を行った。フリーラジカルのモデルとしては、α,α
-ジフェニル-β-ピクリルヒドラジル(以下DPPHと
する)を用い、試料と一定の割合で一定時間反応させ、
減少するラジカルの量を波長517nmの吸光度の減少量か
ら測定した。
【0029】フリーラジカル消去作用の測定方法 各試料を加えた0.1M酢酸緩衝液(pH 5.5)2mLに無水エ
タノール2mL及び0.5mMDPPH・無水エタノール溶液1m
Lを加えて反応液とした。また、油溶性の試料の場合は
無水エタノール2mLに試料を加えて反応液とした。その
後、37℃で30分間反応させ、精製水を対照として波長51
7nmの吸光度(A)を測定した。また、ブランクとして
試料の代わりに精製水を用いて吸光度(B)を測定し
た。フリーラジカル消去率は、以下に示す式より算出し
た。 フリーラジカル消去率(%)=(1−A÷B)×100
【0030】これらの試験結果を表1に示した。また、
アスコルビン酸は24時間放置すると、フリーラジカル消
去作用が減少したが、ムーニャの抽出物は消去作用に変
化はなかった。以上のことから、ムーニャの抽出物は、
安定で優れたフリーラジカル消去作用を有していること
が認められた。
【0031】
【表1】
【0032】実験例2 活性酸素消去作用(抗酸化作
用) 製造例1及び2を試料として用い、活性酸素の一種であ
るスーパーオキシドの消去作用を測定した。陽性対照と
して、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)を用い
た。また、試料の安定性を確認するために、試料の水溶
液を95℃で1時間加熱した液を使用して同様に測定を行
った。
【0033】活性酸素消去作用の測定方法 各濃度の試料水溶液0.1mLに0.45mLの発色試薬(0.24mM
ニトロブルーテトラゾリウム、0.4mMキサンチンを含む
0.1Mリン酸緩衝液;pH8.0)と0.45mLの酵素液(0.1U/mL
キサンチンオキシダーゼ)を加え、37℃で20分間反応さ
せジホルマザンを生じさせた。この溶液に反応停止液
(69mMドデシル硫酸ナトリウム水溶液)1.0mLを加えた
後、波長560nmにおける吸光度(At)を測定した。同様
に酵素液の代わりにブランク液(0.1Mリン酸緩衝液;pH
8.0)を加えて反応させ、吸光度(As)を測定した。一
方、コントロールとして試料溶液の代わりに精製水を用
いて同様に操作し、吸光度(Bt)及び(Bs)を測定
した。各試料の活性酸素消去率は次式より算出した。 活性酸素消去率(%)={1−(As−At)÷(Bs
−Bt)}×100
【0034】これらの試験結果を表2に示した。また、
SODは95℃で1時間の加熱により、活性酸素消去作用
が大きく減少したが、ムーニャの抽出物は消去作用に変
化はなかった。以上のことから、ムーニャの抽出物は、
95℃の加熱にも安定で優れた活性酸素消去作用を示し
た。
【0035】
【表2】
【0036】実験例3 B16マウスメラノーマを用いた
メラニン生成抑制試験(美白作用) 対数増殖期にあるメラノーマをφ60mm dishに3×104
胞播種し、各種の濃度のムーニャ熱水抽出物、エタノー
ル抽出物あるいは陽性対照であるアスコルビン酸を含む
Eagles’ MEM(10 %牛胎児血清含有)を加え、37℃、5
%CO2条件下にて培養した。培養5日後に細胞をdishか
ら剥離し、細胞を超音波破砕した後に、2N水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え60℃で2時間の処理を行い、分光光度
計でO.D.475nmを測定した。尚、超音波処理後の細胞破
砕液をLowryの方法(J.Biol.Chem.,193,265-275,1951)
でタンパク定量し、タンパク量当りのメラニン量を比較
することによって、メラニン生成抑制作用の指標とし
た。
【0037】これらの試験結果を表3に示した。その結
果、ムーニャの抽出物は、優れたメラニン生成抑制作用
を有していることが認められた。
【0038】
【表3】
【0039】実験例4 使用試験 実施例1のクリーム及び比較例1の従来のクリームを用
いて、各々女性30人(30〜45才)を対象に1ヶ月
間の使用試験を行った。使用後、肌のハリ、しわ、し
み、そばかす及び透明感の改善に関するアンケート調査
により皮膚の老化防止及び美白作用を判定した。その結
果、ムーニャの抽出物を含有することを特徴とする皮膚
外用剤は優れた皮膚の老化防止及び美白作用を示した
(表4及び5)。なお、試験期間中皮膚トラブルは一人
もなく、安全性においても問題なかった。また、処方成
分の劣化についても問題なかった。
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】実施例2の化粧水、実施例3の乳液、実施
例4のゲル剤、実施例5の軟膏、実施例6のパック、実
施例7のファンデーション及び実施例8の浴用剤につい
ても使用試験を行ったところ、安全で優れた皮膚の老化
防止及び美白作用を示した。
【0043】
【発明の効果】以上のことから、本発明のムーニャの抽
出物は優れた抗酸化作用及びメラニン生成抑制作用を併
せもち、優れた安定性を示した。さらに、ムーニャの抽
出物を含有する皮膚外用剤は安全で優れた皮膚の老化防
止及び美白作用を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032 AB232 AB242 AB312 AB352 AB442 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC482 AC542 AC842 AD092 AD112 AD352 AD512 CC04 CC05 CC07 CC12 CC25 DD22 DD23 DD27 DD31 DD41 EE12 EE16 4C088 AB38 AC05 AC11 BA08 CA06 CA11 CA17 MA07 MA63 NA14 ZA89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ムーニャの抽出物を含有することを特
    徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 ムーニャの抽出物を含有することを特
    徴とする老化防止剤。
  3. 【請求項3】 ムーニャの抽出物を含有することを特
    徴とする美白剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342078A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Yakult Honsha Co Ltd アレルギー性疾患予防・治療剤

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JP2006342078A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Yakult Honsha Co Ltd アレルギー性疾患予防・治療剤

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