JP2002120484A - ボールペン筆記体 - Google Patents
ボールペン筆記体Info
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- JP2002120484A JP2002120484A JP2000316707A JP2000316707A JP2002120484A JP 2002120484 A JP2002120484 A JP 2002120484A JP 2000316707 A JP2000316707 A JP 2000316707A JP 2000316707 A JP2000316707 A JP 2000316707A JP 2002120484 A JP2002120484 A JP 2002120484A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チップとの透明な止着部にインキがシミ状に
露呈したり、汚れやゴミなどの付着が露呈して見栄えが
悪くなる問題を解決可能とする。 【構成】 ボールペンのチップを止着した透明な継ぎ手
またはインキ収容管のチップ止着部位外周が、粗し処理
または転写や塗装されて内部が略透視不可となるように
設けられたことを特徴とする。また透明なインキ収容管
には低粘度の油性インキ又は剪断減粘性を有した水性イ
ンキが充填され、インキの後端にはインキの消耗と共に
追随するグリース状あるいはゲル状の不乾性物から成る
フォロアが設けられてなる。また筆記先端部を先端口か
ら出没可能としたキャップオフの筆記具に搭載され、ス
プリングの押圧によって先端ボールがチップのボール抱
持部の内縁に密接されてなる。
露呈したり、汚れやゴミなどの付着が露呈して見栄えが
悪くなる問題を解決可能とする。 【構成】 ボールペンのチップを止着した透明な継ぎ手
またはインキ収容管のチップ止着部位外周が、粗し処理
または転写や塗装されて内部が略透視不可となるように
設けられたことを特徴とする。また透明なインキ収容管
には低粘度の油性インキ又は剪断減粘性を有した水性イ
ンキが充填され、インキの後端にはインキの消耗と共に
追随するグリース状あるいはゲル状の不乾性物から成る
フォロアが設けられてなる。また筆記先端部を先端口か
ら出没可能としたキャップオフの筆記具に搭載され、ス
プリングの押圧によって先端ボールがチップのボール抱
持部の内縁に密接されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部が透視可能な透明
な継ぎ手またはインキ収容管にチップを止着したボール
ペン筆記体の改良に関する。
な継ぎ手またはインキ収容管にチップを止着したボール
ペン筆記体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示すように軸筒内の複数の
ノック操作部に固定された複数の筆記体を、軸筒に設け
た縦溝に沿って夫々摺動自在として、選択的にひとつの
筆記体の先端を軸筒先端口から突出させて係合し、夫々
が突出することにより他の筆記体の係合を解除してリタ
ーンスプリングの作用により軸筒内に収納させるように
した多色ボールペン等のスライダー式の複式筆記具が知
られている。又、軸筒内に設けたガイド筒の複数の案内
溝に、摺動コマを後端に止着した複数の筆記体をガイド
筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して、
夫々軸方向に前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカ
ム斜面を有した円筒カムを、ガイド筒に対して回動且つ
軸推移可能に設けて、各摺動コマをカム斜面に当接させ
ることにより円筒カムの回転によって上記摺動コマを交
互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から
選択的に出没可能とした回転式の複式筆記具が知られて
いる。(図示せず)
ノック操作部に固定された複数の筆記体を、軸筒に設け
た縦溝に沿って夫々摺動自在として、選択的にひとつの
筆記体の先端を軸筒先端口から突出させて係合し、夫々
が突出することにより他の筆記体の係合を解除してリタ
ーンスプリングの作用により軸筒内に収納させるように
した多色ボールペン等のスライダー式の複式筆記具が知
られている。又、軸筒内に設けたガイド筒の複数の案内
溝に、摺動コマを後端に止着した複数の筆記体をガイド
筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して、
夫々軸方向に前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカ
ム斜面を有した円筒カムを、ガイド筒に対して回動且つ
軸推移可能に設けて、各摺動コマをカム斜面に当接させ
ることにより円筒カムの回転によって上記摺動コマを交
互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から
選択的に出没可能とした回転式の複式筆記具が知られて
いる。(図示せず)
【0003】又、図4に示すように軸筒の後端に突出し
たノック部を押圧することで回転子を軸筒内のカム部内
で回転させることにより、ボールペン筆記体のチップ先
端部を軸筒の先端口から突出状態と収納状態に係止可能
とするノック式筆記具が知られている。以上は、ボール
ペン筆記体のチップ先端部をキャップオフの状態で軸筒
先端口から出没可能とする筆記具を示したもので、その
構造は多種多様であって本発明の要旨を限定するもので
はない。
たノック部を押圧することで回転子を軸筒内のカム部内
で回転させることにより、ボールペン筆記体のチップ先
端部を軸筒の先端口から突出状態と収納状態に係止可能
とするノック式筆記具が知られている。以上は、ボール
ペン筆記体のチップ先端部をキャップオフの状態で軸筒
先端口から出没可能とする筆記具を示したもので、その
構造は多種多様であって本発明の要旨を限定するもので
はない。
【0004】また上述したキャップオフの筆記具は、軸
部が透明で握り部に略不透明(不透明または軸継ぎ手の
形状や色が不明瞭に見える程度の半透明)なグリップが
被覆され、少なくともグリップの前方とグリップの後方
が透視可能となされているものが多く、後述する本発明
のボールペン筆記体は主としてそのような筆記具に搭載
せんとするものである。従って、ボールペン筆記体の後
方部位がグリップ後方の透明部から視認可能となる。ま
たチップ先端部が先端口から突出した状態に於いて、チ
ップの止着部となる継ぎ手またはインキ収容管の前方部
がグリップ前方の透明部から視認可能となり、継ぎ手を
インキと同色にしたり、または透明にしてインキが目視
できるようにすることでインキの残量が容易に把握でき
る。また複式筆記具の場合には突出した筆記体のインキ
色が目視できる。
部が透明で握り部に略不透明(不透明または軸継ぎ手の
形状や色が不明瞭に見える程度の半透明)なグリップが
被覆され、少なくともグリップの前方とグリップの後方
が透視可能となされているものが多く、後述する本発明
のボールペン筆記体は主としてそのような筆記具に搭載
せんとするものである。従って、ボールペン筆記体の後
方部位がグリップ後方の透明部から視認可能となる。ま
たチップ先端部が先端口から突出した状態に於いて、チ
ップの止着部となる継ぎ手またはインキ収容管の前方部
がグリップ前方の透明部から視認可能となり、継ぎ手を
インキと同色にしたり、または透明にしてインキが目視
できるようにすることでインキの残量が容易に把握でき
る。また複式筆記具の場合には突出した筆記体のインキ
色が目視できる。
【0005】又、従来知られる油性ボールペンのインキ
は高粘度で、筆記の際にボテ、筆記描線のムラ、濃度の
薄さ、筆記圧が高い等の問題が存在する。又、従来の油
性ボールペンの改良として相対的に低粘度のインキであ
るが、先端ボールの回転でより粘度が低下してインキが
スムーズに流出する、所謂剪断減粘性を有した水性のイ
ンキを充填したボールペンが知られている。そのような
ボールペンは上向き筆記をした時には先端ボール背面の
インキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に
顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、イ
ンキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向
きにした場合に先端ボールとチップのボール抱持部の隙
間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が生じる。
即ち、チップ先端部が服地に接触しているとインキが吸
い出されて服地を汚損する問題がある。また当然ながら
筆記先端部が乾燥して筆記不能となる問題もある。また
更に上向き筆記後やノックや落下等の衝撃後で先端ボー
ル背面のインキが逆流傾向となる為に筆記掠れが起きる
問題が存在する。(水性ボールペンのチップは油性ボー
ルペンのチップに対して先端ボールとチップのボール抱
持部の縦ガタが大きく設定されている。)その為に、通
常はインキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移
動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を
抑制するグリース状のフォロアが設けられる。又、先端
ボールがチップのボール抱持部に密接するように先端ボ
ールの背面をスプリングで押圧する手段やチップの後端
にボール弁を遊嵌した弁室を設ける手段が用いられてい
る。
は高粘度で、筆記の際にボテ、筆記描線のムラ、濃度の
薄さ、筆記圧が高い等の問題が存在する。又、従来の油
性ボールペンの改良として相対的に低粘度のインキであ
るが、先端ボールの回転でより粘度が低下してインキが
スムーズに流出する、所謂剪断減粘性を有した水性のイ
ンキを充填したボールペンが知られている。そのような
ボールペンは上向き筆記をした時には先端ボール背面の
インキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に
顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、イ
ンキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向
きにした場合に先端ボールとチップのボール抱持部の隙
間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が生じる。
即ち、チップ先端部が服地に接触しているとインキが吸
い出されて服地を汚損する問題がある。また当然ながら
筆記先端部が乾燥して筆記不能となる問題もある。また
更に上向き筆記後やノックや落下等の衝撃後で先端ボー
ル背面のインキが逆流傾向となる為に筆記掠れが起きる
問題が存在する。(水性ボールペンのチップは油性ボー
ルペンのチップに対して先端ボールとチップのボール抱
持部の縦ガタが大きく設定されている。)その為に、通
常はインキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移
動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を
抑制するグリース状のフォロアが設けられる。又、先端
ボールがチップのボール抱持部に密接するように先端ボ
ールの背面をスプリングで押圧する手段やチップの後端
にボール弁を遊嵌した弁室を設ける手段が用いられてい
る。
【0006】また一方では、従来の高粘度油性インキの
ボールペンの改良として低粘度油性インキのボールペン
が考えられている。低粘度油性インキを用いた場合、チ
ップ先端部の乾燥の問題がない。又、水性ボールペンに
対して先端ボールとチップのボール抱持部の縦ガタを小
さくできるのでインキの直流に対して有利である。又、
先端ボール径が0.5mm以下(0.3mm、0.4m
mの細字用)の場合にはインキの流出量が小さくチップ
内のインキ流路が細いのでインキの直流及び逆流防止に
有利である。又、インキ収容管の長さが短いほど(イン
キの充填長さ)、インキ収容管の内径が細いほどインキ
の直流及び逆流防止に対して有利である。
ボールペンの改良として低粘度油性インキのボールペン
が考えられている。低粘度油性インキを用いた場合、チ
ップ先端部の乾燥の問題がない。又、水性ボールペンに
対して先端ボールとチップのボール抱持部の縦ガタを小
さくできるのでインキの直流に対して有利である。又、
先端ボール径が0.5mm以下(0.3mm、0.4m
mの細字用)の場合にはインキの流出量が小さくチップ
内のインキ流路が細いのでインキの直流及び逆流防止に
有利である。又、インキ収容管の長さが短いほど(イン
キの充填長さ)、インキ収容管の内径が細いほどインキ
の直流及び逆流防止に対して有利である。
【0007】以上のことを基にして、低粘度油性インキ
を使用してインキ収容管の外径を3〜3.5mm、先端
ボール径を0.5mm以下とすることで、特別なインキ
の直流及び逆流防止機構を設けない場合でも複式筆記具
用のボールペン筆記体の替え芯として筆記寿命を含めて
十分使用満足感のあるものが提供可能である。しかしな
がら、低粘度の油性インキを使用したボールペンも先端
ボール径を0.5mm以上とした場合、インキ収容管が
太い場合などには上記水性インキと同様にインキの直流
や逆流を防止するための手段がこうじられる。
を使用してインキ収容管の外径を3〜3.5mm、先端
ボール径を0.5mm以下とすることで、特別なインキ
の直流及び逆流防止機構を設けない場合でも複式筆記具
用のボールペン筆記体の替え芯として筆記寿命を含めて
十分使用満足感のあるものが提供可能である。しかしな
がら、低粘度の油性インキを使用したボールペンも先端
ボール径を0.5mm以上とした場合、インキ収容管が
太い場合などには上記水性インキと同様にインキの直流
や逆流を防止するための手段がこうじられる。
【0008】またボールペン筆記体のインキは、外部の
空気と遮断された密閉空間に存在するため、インキ中に
気体が混入していると、高温下や長期間の放置によって
気体が成長して気泡となり、この気泡が筆記先端部に存
在するとインキの流出性に悪影響を与えるだけでなく筆
記不能になる問題がある。また筆記先端部を下向きで放
置するとインキとインキ追従体間に空間ができ、インキ
の逆流等の問題を発生する。そこで上記問題を解決する
ためには、従来から自然放置による脱泡や機械的にイン
キ中の気体を取り除く脱泡処理が主に行われている。
空気と遮断された密閉空間に存在するため、インキ中に
気体が混入していると、高温下や長期間の放置によって
気体が成長して気泡となり、この気泡が筆記先端部に存
在するとインキの流出性に悪影響を与えるだけでなく筆
記不能になる問題がある。また筆記先端部を下向きで放
置するとインキとインキ追従体間に空間ができ、インキ
の逆流等の問題を発生する。そこで上記問題を解決する
ためには、従来から自然放置による脱泡や機械的にイン
キ中の気体を取り除く脱泡処理が主に行われている。
【0009】また剪断減粘性を有する水性インキと蒸発
抑制等の役割を持つグリース状あるいはゲル状のフォロ
ア(インキ追従体)を、インキ収容管に収容したボール
ペン筆記体の製造においては、インキ収容管にインキと
フォロアを充填する際に、インキと共に空気が供給され
てしまうという問題がある。ボールペン筆記体に内包さ
れた空気がボールペンのチップ内等に滞留すると、イン
キ通路を閉塞してインキ流出の妨げとなり、インキ流出
不良をもたらす。そのために空気をボールペン筆記体外
に排出する必要があるが、インキは剪断減粘性を有する
ため、静置状態では粘度が高く、またフォロアも高粘度
であるため、ボールペンのチップを下向きにしてもイン
キ収容管の後端開口部より自然に排出することはない。
従って、インキとフォロアを収容したボールペン筆記体
をチップを下向きにした状態で遠心機にかけることによ
って、強制的にインキ収容管の開口後端部より空気を排
出している。
抑制等の役割を持つグリース状あるいはゲル状のフォロ
ア(インキ追従体)を、インキ収容管に収容したボール
ペン筆記体の製造においては、インキ収容管にインキと
フォロアを充填する際に、インキと共に空気が供給され
てしまうという問題がある。ボールペン筆記体に内包さ
れた空気がボールペンのチップ内等に滞留すると、イン
キ通路を閉塞してインキ流出の妨げとなり、インキ流出
不良をもたらす。そのために空気をボールペン筆記体外
に排出する必要があるが、インキは剪断減粘性を有する
ため、静置状態では粘度が高く、またフォロアも高粘度
であるため、ボールペンのチップを下向きにしてもイン
キ収容管の後端開口部より自然に排出することはない。
従って、インキとフォロアを収容したボールペン筆記体
をチップを下向きにした状態で遠心機にかけることによ
って、強制的にインキ収容管の開口後端部より空気を排
出している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボールペン
筆記体にインキとフォロアを充填した後、チップを下向
きにした状態で遠心機にかけることによって、強制的に
インキ収容管の開口後端部より空気を排出させている
が、チップ止着部(圧入など)の外周と止着される側の
継ぎ手またはインキ収容管の内周との間で何れかにキズ
や変形、成形品のヒケなどがあると微少なスキマを生じ
てインキが侵入し、透明な継ぎ手やインキ収容管の場
合、止着部にインキがシミ状に露呈して見栄えが悪い問
題がある。またチップ止着部外周と継ぎ手またはインキ
収容管の内周との間に汚れやゴミなどの付着があるとそ
れも露呈し見栄えが悪い。本発明はその見栄えの悪い問
題の解決を第1の課題とする。また本発明のボールペン
筆記体は、主としてキャップオフの筆記具に搭載される
低粘度インキを使用したものであって、先端ボールがチ
ップのボール抱持部の内面にスプリングの押圧により常
時密接され、インキの後端にはフォロアが配設されて成
るものである。
筆記体にインキとフォロアを充填した後、チップを下向
きにした状態で遠心機にかけることによって、強制的に
インキ収容管の開口後端部より空気を排出させている
が、チップ止着部(圧入など)の外周と止着される側の
継ぎ手またはインキ収容管の内周との間で何れかにキズ
や変形、成形品のヒケなどがあると微少なスキマを生じ
てインキが侵入し、透明な継ぎ手やインキ収容管の場
合、止着部にインキがシミ状に露呈して見栄えが悪い問
題がある。またチップ止着部外周と継ぎ手またはインキ
収容管の内周との間に汚れやゴミなどの付着があるとそ
れも露呈し見栄えが悪い。本発明はその見栄えの悪い問
題の解決を第1の課題とする。また本発明のボールペン
筆記体は、主としてキャップオフの筆記具に搭載される
低粘度インキを使用したものであって、先端ボールがチ
ップのボール抱持部の内面にスプリングの押圧により常
時密接され、インキの後端にはフォロアが配設されて成
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の構成を有する。請求項1に記載の発
明に係るボールペン筆記体は、ボールペンのチップを止
着した透明な継ぎ手またはインキ収容管のチップ止着部
位外周が、粗し処理または転写や塗装されて内部が略透
視不可となるように設けられたことを特徴とする。
成するために以下の構成を有する。請求項1に記載の発
明に係るボールペン筆記体は、ボールペンのチップを止
着した透明な継ぎ手またはインキ収容管のチップ止着部
位外周が、粗し処理または転写や塗装されて内部が略透
視不可となるように設けられたことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明に係るボールペン筆
記体は、請求項1に記載のボールペン筆記体に於いて、
透明なインキ収容管には低粘度の油性インキ又は剪断減
粘性を有した水性インキが充填され、インキの後端には
インキの消耗と共に追随するグリース状あるいはゲル状
の不乾性物から成るフォロアが設けられてなる。
記体は、請求項1に記載のボールペン筆記体に於いて、
透明なインキ収容管には低粘度の油性インキ又は剪断減
粘性を有した水性インキが充填され、インキの後端には
インキの消耗と共に追随するグリース状あるいはゲル状
の不乾性物から成るフォロアが設けられてなる。
【0013】請求項3に記載の発明に係るボールペン筆
記体は、請求項1又は2に記載のボールペン筆記体に於
いて、筆記先端部を先端口から出没可能としたキャップ
オフの筆記具に搭載されるボールペン筆記体であって、
スプリングの押圧によって先端ボールがチップのボール
抱持部の内縁に密接されてなる。
記体は、請求項1又は2に記載のボールペン筆記体に於
いて、筆記先端部を先端口から出没可能としたキャップ
オフの筆記具に搭載されるボールペン筆記体であって、
スプリングの押圧によって先端ボールがチップのボール
抱持部の内縁に密接されてなる。
【0014】
【実施例】先ず、図1は軸筒1内の複数のノック操作部
に2に固定された複数のボールペン筆記体3を、軸筒1
に設けた縦溝1aに沿って夫々摺動自在として、選択的
にひとつの筆記体の先端を軸筒先端口から突出させて係
合し、夫々が突出することにより他の筆記体の係合を解
除してリターンスプリング4の作用により軸筒内に収納
させるようにした多色ボールペン等のスライダー式の複
式筆記具である。
に2に固定された複数のボールペン筆記体3を、軸筒1
に設けた縦溝1aに沿って夫々摺動自在として、選択的
にひとつの筆記体の先端を軸筒先端口から突出させて係
合し、夫々が突出することにより他の筆記体の係合を解
除してリターンスプリング4の作用により軸筒内に収納
させるようにした多色ボールペン等のスライダー式の複
式筆記具である。
【0015】又、図2に示すボールペン筆記体3は、低
粘度油性あるいは剪断減粘性を有した水性インキが充填
されてなるボールペン筆記体で、上述した複式筆記具に
搭載する体裁を有している。又、ボールペン筆記体3は
上述したようにチップ先端部の耐乾燥性、インキの直流
及び逆流防止の対策が重要である。
粘度油性あるいは剪断減粘性を有した水性インキが充填
されてなるボールペン筆記体で、上述した複式筆記具に
搭載する体裁を有している。又、ボールペン筆記体3は
上述したようにチップ先端部の耐乾燥性、インキの直流
及び逆流防止の対策が重要である。
【0016】このボールペン筆記体3の構造について説
明すると、先ずチップ14はインキ流入可能なチャンネ
ルを有した座に先端ボール15が略当接した状態で、先
端ボールが回転自在に抱持されるようカシメられてい
る。又、チップ14の内孔部にスプリング18が内挿さ
れ、チップの軸部16の後端が適宜カシメられてスプリ
ング18の後端が抜出不能に設けられている。又、スプ
リング18の先方には直線状の棒軸部19が形成され、
この棒軸部の先端が先端ボール15の後端に押圧状に当
接している。なお先端ボールはその押圧でチップ14の
ボール抱持部の内縁に密接状態と成されている。
明すると、先ずチップ14はインキ流入可能なチャンネ
ルを有した座に先端ボール15が略当接した状態で、先
端ボールが回転自在に抱持されるようカシメられてい
る。又、チップ14の内孔部にスプリング18が内挿さ
れ、チップの軸部16の後端が適宜カシメられてスプリ
ング18の後端が抜出不能に設けられている。又、スプ
リング18の先方には直線状の棒軸部19が形成され、
この棒軸部の先端が先端ボール15の後端に押圧状に当
接している。なお先端ボールはその押圧でチップ14の
ボール抱持部の内縁に密接状態と成されている。
【0017】又、継ぎ手5の内孔部13の後方にチップ
14の軸心と適宜偏心した弁室8が設けられ、この弁室
の後部には導孔11に連通してテーパー状又は球面状の
ボール受け座9が形成されている。又、弁室8の内壁の
一側にはインキが流入可能な溝部10が形成され、弁室
内にはボール弁12が遊嵌されて、チップ14を下向き
にした状態でボール弁12がチップの軸部16の後端に
偏った状態に当接して、上記溝部10等を通じて導孔1
1から流入したインキがチップ内孔部に流入するように
構成されている。なおボール弁と弁室の構成は上記に限
定されない。
14の軸心と適宜偏心した弁室8が設けられ、この弁室
の後部には導孔11に連通してテーパー状又は球面状の
ボール受け座9が形成されている。又、弁室8の内壁の
一側にはインキが流入可能な溝部10が形成され、弁室
内にはボール弁12が遊嵌されて、チップ14を下向き
にした状態でボール弁12がチップの軸部16の後端に
偏った状態に当接して、上記溝部10等を通じて導孔1
1から流入したインキがチップ内孔部に流入するように
構成されている。なおボール弁と弁室の構成は上記に限
定されない。
【0018】又、継ぎ手5の前軸部6の後方には後軸部
7が延設されている。後軸部7の外周には筒状のインキ
収容管20が固着され、インキ収容管20の内孔部が継
ぎ手5の導孔11に導通している。又、インキ収容管2
0内には耐乾燥性に優れた低粘度油性インキあるいは剪
断減粘性を有した水性インキ21が充填され、更にイン
キ21の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触して
追随して移動可能なグリース状のフォロア22が配設さ
れている。なお上記インキ収容管20は一例として透明
のPP樹脂成形品等が使用される。またボール弁は必須
の要素ではなく、上向き筆記を頻繁に繰り返した時、先
端ボールがチップのボール抱持部の内面に密接不完全で
ある時(チップの加工精度が悪い、チップ先端部をぶつ
けるなどでやや損傷、先端ボールとボール抱持部の間に
インキの固形分や紙の繊維が挟まった場合など)にイン
キの逆流を防止する二重安全装置として作用する。また
例えば、PP樹脂製のインキ収容管の外径が細い(3〜
3.5mm程度)場合には不要とすることができる。ま
たボール弁を備えないで済む場合には継ぎ手は必ずしも
必要ではなく、チップを直接インキ収容管に止着するこ
とができる。
7が延設されている。後軸部7の外周には筒状のインキ
収容管20が固着され、インキ収容管20の内孔部が継
ぎ手5の導孔11に導通している。又、インキ収容管2
0内には耐乾燥性に優れた低粘度油性インキあるいは剪
断減粘性を有した水性インキ21が充填され、更にイン
キ21の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触して
追随して移動可能なグリース状のフォロア22が配設さ
れている。なお上記インキ収容管20は一例として透明
のPP樹脂成形品等が使用される。またボール弁は必須
の要素ではなく、上向き筆記を頻繁に繰り返した時、先
端ボールがチップのボール抱持部の内面に密接不完全で
ある時(チップの加工精度が悪い、チップ先端部をぶつ
けるなどでやや損傷、先端ボールとボール抱持部の間に
インキの固形分や紙の繊維が挟まった場合など)にイン
キの逆流を防止する二重安全装置として作用する。また
例えば、PP樹脂製のインキ収容管の外径が細い(3〜
3.5mm程度)場合には不要とすることができる。ま
たボール弁を備えないで済む場合には継ぎ手は必ずしも
必要ではなく、チップを直接インキ収容管に止着するこ
とができる。
【0019】また図3はボールペン筆記体3の先方部外
観を示している。継ぎ手5は、透明な樹脂成形品で、ボ
ールペンのチップ14を止着した部位の外周が粗し処理
されて内部が略透視不可となるように設けられている。
粗し処理は、成形型に梨地、筋目などを施して得られる
が、成形後に粗し処理や転写、塗装などの二次加工によ
って得ることも可能である。また継ぎ手を必要としない
場合には、チップ止着部(圧入など)となるインキ収容
管の外周部を略透視不可とすればよい。
観を示している。継ぎ手5は、透明な樹脂成形品で、ボ
ールペンのチップ14を止着した部位の外周が粗し処理
されて内部が略透視不可となるように設けられている。
粗し処理は、成形型に梨地、筋目などを施して得られる
が、成形後に粗し処理や転写、塗装などの二次加工によ
って得ることも可能である。また継ぎ手を必要としない
場合には、チップ止着部(圧入など)となるインキ収容
管の外周部を略透視不可とすればよい。
【0020】また図4は、軸筒23の後端に突出したノ
ック部24を押圧することで回転子25を軸筒内のカム
部内で回転させることにより、ボールペン筆記体26の
チップ27先端部を軸筒の先端口から突出状態と収納状
態に係止可能とする単色のノック式筆記具の一例を示し
たものである。
ック部24を押圧することで回転子25を軸筒内のカム
部内で回転させることにより、ボールペン筆記体26の
チップ27先端部を軸筒の先端口から突出状態と収納状
態に係止可能とする単色のノック式筆記具の一例を示し
たものである。
【0021】又、図5のボールペン筆記体26は、単色
のノック式筆記具に搭載される体裁を有している。また
基本的な構成はボールペン筆記体3と同じであるが、イ
ンキ収容管29が太くなる構成で、衝撃などでフォロア
31が変形されないようにフォロア31の内部に樹脂固
体のフォロア棒32が浸漬されてなる。
のノック式筆記具に搭載される体裁を有している。また
基本的な構成はボールペン筆記体3と同じであるが、イ
ンキ収容管29が太くなる構成で、衝撃などでフォロア
31が変形されないようにフォロア31の内部に樹脂固
体のフォロア棒32が浸漬されてなる。
【0022】本発明のボールペン筆記体は、実施例で上
述したように主として筆記先端部を先端口から出没可能
としたキャップオフの筆記具に搭載されるボールペン筆
記体であって、スプリングの押圧によって先端ボールが
チップのボール抱持部の内縁に密接され、インキ収容管
には低粘度の油性インキ又は剪断減粘性を有した水性イ
ンキが充填され、インキの後端にはインキの消耗と共に
追随するグリース状あるいはゲル状の不乾性物から成る
フォロアが設けられてなるものである。しかしながら、
本発明の要旨はキャップ式のボールペン筆記体、通常の
油性インキが充填されたボールペンに於いても適用する
ことが可能となるものである。
述したように主として筆記先端部を先端口から出没可能
としたキャップオフの筆記具に搭載されるボールペン筆
記体であって、スプリングの押圧によって先端ボールが
チップのボール抱持部の内縁に密接され、インキ収容管
には低粘度の油性インキ又は剪断減粘性を有した水性イ
ンキが充填され、インキの後端にはインキの消耗と共に
追随するグリース状あるいはゲル状の不乾性物から成る
フォロアが設けられてなるものである。しかしながら、
本発明の要旨はキャップ式のボールペン筆記体、通常の
油性インキが充填されたボールペンに於いても適用する
ことが可能となるものである。
【0023】
【作用】本発明の構成は以上の通りであり、透明な継ぎ
手またはインキ収容管の外周部を略透視不可とすること
によって、チップ止着部外周と継ぎ手またはインキ収容
管の内周との間に生じたインキのシミや汚れやゴミなど
の付着が見難くなり見栄えがよくなる。またチップ止着
部が透明な場合、チップを圧着した際に止着部に亀裂が
入っても汚れか亀裂か判別がし難いが、止着部外周を粗
し処理した場合には白濁するので目視にても判別が容易
となる。
手またはインキ収容管の外周部を略透視不可とすること
によって、チップ止着部外周と継ぎ手またはインキ収容
管の内周との間に生じたインキのシミや汚れやゴミなど
の付着が見難くなり見栄えがよくなる。またチップ止着
部が透明な場合、チップを圧着した際に止着部に亀裂が
入っても汚れか亀裂か判別がし難いが、止着部外周を粗
し処理した場合には白濁するので目視にても判別が容易
となる。
【0024】
【発明の効果】本発明の構成及び作用は以上の通りであ
り、継ぎ手をインキ色と同色にするより継ぎ手を透明と
する方が作業管理やコスト上有利であり、チップ止着部
の見栄えが悪くなる問題も容易に解決可能となる。また
インキ収容管を金属管とした場合には継ぎ手を透明とす
る効果は増大する。またチップを圧着して止着部に亀裂
が入った場合、目視での判別を容易化することが可能と
なり、未然に不良品を排除することができる。
り、継ぎ手をインキ色と同色にするより継ぎ手を透明と
する方が作業管理やコスト上有利であり、チップ止着部
の見栄えが悪くなる問題も容易に解決可能となる。また
インキ収容管を金属管とした場合には継ぎ手を透明とす
る効果は増大する。またチップを圧着して止着部に亀裂
が入った場合、目視での判別を容易化することが可能と
なり、未然に不良品を排除することができる。
【図1】スライダー式の複式筆記具を示した縦断面図で
ある。
ある。
【図2】複式筆記具に搭載される体裁のボールペン筆記
体の縦断面図である。
体の縦断面図である。
【図3】図2のボールペン筆記体の前方部を示した外観
図である。
図である。
【図4】単色のノック式筆記具を示した縦断面図であ
る。
る。
【図5】単色のノック式筆記具に搭載されるボールペン
筆記体の縦断面図である。
筆記体の縦断面図である。
1 軸筒 1a 縦溝 2 ノック操作部 3 ボールペン筆記体 4 リターンスプリング 5 継ぎ手 5a 透視不可部 6 前軸部 7 後軸部 8 弁室 9 ボール受け座 10 溝部 11 導孔 12 ボール弁 13 内孔部 14 チップ 14a ボール抱持部 15 先端ボール 16 軸部 17 カシメ部 18 スプリング 19 棒軸部 20 インキ収容管 21 インキ 22 フォロア 23 軸筒 24 ノック部 25 回転子 26 ボールペン筆記体 27 チップ 28 継ぎ手 29 インキ収容管 30 インキ 31 フォロア 32 フォロア棒
Claims (3)
- 【請求項1】 ボールペンのチップを止着した透明な継
ぎ手またはインキ収容管のチップ止着部位外周が、粗し
処理または転写や塗装されて内部が略透視不可となるよ
うに設けられたことを特徴とするボールペン筆記体。 - 【請求項2】 透明なインキ収容管には低粘度の油性イ
ンキ又は剪断減粘性を有した水性インキが充填され、イ
ンキの後端にはインキの消耗と共に追随するグリース状
あるいはゲル状の不乾性物から成るフォロアが設けられ
てなる請求項1に記載のボールペン筆記体。 - 【請求項3】 筆記先端部を先端口から出没可能とした
キャップオフの筆記具に搭載されるボールペン筆記体で
あって、スプリングの押圧によって先端ボールがチップ
のボール抱持部の内縁に密接されてなる請求項1又は2
に記載のボールペン筆記体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000316707A JP2002120484A (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | ボールペン筆記体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000316707A JP2002120484A (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | ボールペン筆記体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002120484A true JP2002120484A (ja) | 2002-04-23 |
Family
ID=18795616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000316707A Withdrawn JP2002120484A (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | ボールペン筆記体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002120484A (ja) |
-
2000
- 2000-10-17 JP JP2000316707A patent/JP2002120484A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |