JP2002254890A - ノック式筆記具 - Google Patents

ノック式筆記具

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JP2002254890A
JP2002254890A JP2001053516A JP2001053516A JP2002254890A JP 2002254890 A JP2002254890 A JP 2002254890A JP 2001053516 A JP2001053516 A JP 2001053516A JP 2001053516 A JP2001053516 A JP 2001053516A JP 2002254890 A JP2002254890 A JP 2002254890A
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JP
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ink
tip
ball
rear end
follower
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JP2001053516A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期筆記でインキがとぎれやすいインキ、乾
燥しやすいインキ、顔料と溶剤が分離しやすいインキ、
種々のフィラーが混入された目詰まりしやすいインキ、
特に紙面に筆記した筆跡が消しゴムで擦ることによって
容易に消去できるインキなどを使用したノック式筆記具
を問題なく提供可能とする。 【構成】 先端にボールペンのチップと後方にインキ収
容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の
内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与
され、インキ収容管にインキとインキの後端にインキと
追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後
端にポンピング式の加圧機構部が設けられてなるボール
ペンリフィールと、そのボールペンリフィールを搭載し
て先端からチップ先端部を出没状態にそれぞれ係止可能
とするノック式筆記具に於いて、上記インキ収容管に
は、水と、顔料粒子、樹脂、ゲル化剤を含有する消しゴ
ムで消去可能なインキが充填され、そのインキの後端に
インキの消耗と共にインキと追随するフォロアが設けら
れてなるノック式筆記具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥しやすくインキ切
れしやすいインキ、顔料と溶剤が分離しやすく目詰まり
しやすいインキ、種々のフィラーが混入された目詰まり
しやすいインキ、特に紙面に筆記した筆跡が消しゴムで
擦ることにより容易に消去できるインキを使用したボー
ルペンのノック式筆記具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誤記等を修正するために白色顔料
を用いた液体塗布具が知られている。又、白色顔料と溶
剤が分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のあ
る容器にインキとボール等が封入されており、使用に際
して振って攪拌する必要がある。又、インキを吐出する
為に容器の側面を押圧して行うが、インキ残量が少なく
なった時には容器の側壁を強く押してもインキが吐出さ
れないという苛立たしさがある。またボールペン式の場
合、乾燥でインキが固化して塗布先端部が目詰しやすく
正常に戻すのに手間がかかる問題がある。
【0003】又、粘度が高く流出しにくいインキ、糊な
どの固まりやすいインキ、低粘度であるが金属粉や種々
の微少膜片などが混入されたインキ、消しゴムで擦るこ
とにより容易に消去可能となるインキ等を使用した筆記
具も上記塗布具と同様な問題が存在する。
【0004】ところで、紙面上に筆記した筆跡を消しゴ
ムで擦ることによって消去可能とするボールペン用イン
キは、従来よりさまざま提案されている。それらの多く
は、紙面への固着性が弱く指で擦る程度で容易に剥離し
てしまう欠点があったり、また逆に消しゴムできれいに
消去できない程度のものである。その中で十分使用に耐
える可能性があるものとして、特開平10−19536
6号公報には、水と、顔料粒子、0℃以下のガラス転移
温度又は造膜温度を有する樹脂、ゲル化剤を含有する消
しゴムで消去可能なインキを充填したボールペンが開示
されている。また特開平12−136339号公報に
は、水と、着色樹脂粒状体と、ガラス転移温度又は最低
造膜温度が0℃を越え、且つ、40℃未満の樹脂と、剪
断減粘性付与剤を含有する消しゴム消去性ボールペン用
水性インキ組成物が開示されている。
【0005】また一般に粘性の低いインキ又は剪断減粘
性を有したインキを使用したボールペンは、インキの流
出量が多く(筆記濃度を上げるため)インキ収容管の径
を太くしてインキの搭載量を多くしている。又、インキ
の粘度は油性ボールペンのインキに比べて小さいのでイ
ンキ収容管に対する流動抵抗は小さい。従って、インキ
の自重や落下あるいはノック衝撃が加わることによりイ
ンキ漏れ(インキ収容管の後端にインキが逆流する)が
生じやすい。その為に、通常はインキの後端に筆記時の
インキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝
撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロ
アが、又、必要によりフォロア棒がフォロア内に浸漬さ
れて設けられている。しかしながら、フォロアを設けて
も上向き筆記をした時にはチップのボール背面のインキ
が無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に顕著な
逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、インキの
粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向きにし
た場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとイ
ンキが滲みでる(直流)問題が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乾燥しやす
いインキ、種々のフィラーが混入された目詰まりしやす
いインキ、特に紙面に筆記した筆跡が消しゴムで擦るこ
とにより容易に消去できるインキ、などの初期筆記でイ
ンキがとぎれやすい問題があるインキを使用したボール
ペンの上記問題点を改良したノック式筆記具を提供可能
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明
に係るノック式筆記具は、先端にボールペンのチップと
後方にインキ収容管を備え、先端ボールがチップ先端の
ボール抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面
にバネ圧が付与され、インキ収容管にインキとインキの
後端にインキと追随するフォロアが充填されて、更にイ
ンキ収容管の後端にポンピング式の加圧機構部が設けら
れてなるボールペンリフィールと、そのボールペンリフ
ィールを搭載して先端からチップ先端部を出没状態にそ
れぞれ係止可能とするノック式筆記具に於いて、上記イ
ンキ収容管には、水と、顔料粒子、樹脂、ゲル化剤を含
有する消しゴムで消去可能なインキが充填され、そのイ
ンキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するフォ
ロアが設けられてなる。
【0008】請求項2に記載の発明に係るノック式筆記
具は、請求項1に記載のノック式筆記具に於いて、加圧
機構部は、インキ収容管の後端にスプリングを介してイ
ンキ収容管に対し前後退可能な状態に係止された押圧筒
と、その押圧筒を前進作動する直前において押圧筒内が
外気と連通され、適宜前進した直後において押圧筒内後
方部が外気と遮断されるよう設けられたシール部と、更
に押圧筒が前進して押圧筒内が加圧される際に、所定圧
で弁が開いてフォロアの後端を加圧するよう設けられた
弁体とで構成されてなる。
【0009】請求項3に記載の発明に係るノック式筆記
具は、先端にボールペンのチップと後方にインキ収容管
を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁
に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与さ
れ、インキ収容管にインキとインキの後端にインキと追
随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管の後端
にポンピング式の加圧機構部が設けられ、更にその前方
で且つインキの後端に接触してインキの消耗と共に追随
するよう配設されたフォロアの後端に位置して弁機構が
配設されてなるボールペンリフィールと、そのボールペ
ンリフィールを搭載して先端からチップ先端部を出没状
態にそれぞれ係止可能とするノック式筆記具に於いて、
上記インキ収容管には、水と、顔料粒子、樹脂、ゲル化
剤を含有する消しゴムで消去可能なインキが充填され、
そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随す
るフォロアが設けられてなる。
【0010】請求項4に記載の発明に係るノック式筆記
具は、請求項3に記載のノック式筆記具に於いて、加圧
機構部は、インキ収容管の後端にノックスプリングを介
してインキ収容管に対し前後退可能な状態に係止された
ノック棒と、そのノック棒を前進作動する直前において
インキ収容管内が外気と連通され、適宜前進した直後に
おいてインキ収容管内後方部が外気と遮断されるようシ
ール部が設けられて構成され、又弁機構は、弁体が受け
座に密接するようスプリングで押圧され、上記ノック棒
が更に前進してインキ収容管内後方部が加圧される際
に、弁体が所定圧で開いてフォロアの後端が加圧される
よう構成されてなる。
【0011】
【実施例】図1乃至図5は本発明の実施例1を示してい
る。また図1及び図2は、ボールペンリフィール5をノ
ック式筆記具に搭載した状態を示しており、前端及び後
端を開口して側面の円周上の一部に後端縁から所要距離
前方位置まで連通した軸方向の長い窓孔1dを穿設した
軸筒1と、軸筒1の窓孔1dに対向する位置に上方向及
び横方向に弾性変位可能な玉部1bを有して当該玉部1
bには係止段部1cを設け、又後端部には軸筒1と接合
した基部1eを有するクリップ1aを樹脂により一体成
形し、又前端を開口したコの字状の基部1eの上端には
スリットに囲まれた箇所を弾性片1fとなし、当該弾性
片1fの下端には適宜傾斜面1gが形成されている。
又、軸筒1の前端には先軸2が螺合などの手段により着
脱可能で固定されている。
【0012】また一方、詳細は後述するが、ボールペン
リフィール5の前軸部6aにリターンスプリング4を嵌
装した状態で軸筒1の後端開口部から軸筒1の内部に挿
入して、リターンスプリング4の前端は先軸2の内段部
2cに当接させ、後端はボールペンリフィール5の前方
の段部6iに当接させている。
【0013】またノック筒3は、前端開口、後端閉塞上
の筒体で、外周部の同軸線上に前方から係止突起3a、
リブ3b、セーフティ片3cが一体に形成されている。
ノック筒3は、その内孔に上記ボールペンリフィール5
のインキ収容部10を嵌挿させた状態で軸筒1の後端か
ら挿入されて、係止突起3a、リブ3b、セーフティ片
3cが軸筒1の窓孔1dに嵌装し、セーフティ片3cの
後端が上記クリップ1aの基部1eに設けた弾性片1f
の前端の段部1hに当接して抜け止め係止される。
【0014】以上により、ノック筒3の後端を前方へ押
圧すると係止突起3aがクリップ1aの玉部1bを押し
上げてその前方に移動して係止段部1cと係合する状態
に位置したときにボールペンリフィール5のチップ7が
先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)と共に
クリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ弾性
変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解除し
てリターンスプリング4によってボールペンリフィール
5をセーフティ片3cが弾性片1fの段部1hに衝合す
るまで後退せしめた状態でボールペンリフィール5のチ
ップ7が先軸2内部に没入するように各部の寸法を適宜
に設定して構成している。尚、ボールペンリフィール5
の交換は軸筒1から先軸2を外して行うが、ボールペン
リフィール5の交換をしない使い捨ての場合には、軸筒
1と先軸2は一体に形成することができる。
【0015】また図3乃至図5は上述したボールペンリ
フィール5を示している。先ず図3に示すように、ボー
ルペンリフィール5のインキ収容管10内には水と、顔
料粒子、樹脂、ゲル化剤を含有する消しゴムで消去可能
なインキ11が充填され、そのインキの後端にインキの
消耗と共にインキと追随するグリース状またはゲル状の
フォロア12が充填されている。またフォロアはインキ
と相溶性が無く、インキの蒸発を防止する性能を有して
いる。また必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等
の比重を有する樹脂製のフォロア棒13が浸漬される。
尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とするこ
とも可能である。またインキは、顔料の沈降が防止され
ると共に流動性が極力損なわれないように配合されたイ
ンキであり、剪断減粘性を有しているので先端ボールの
回転で粘度が低下するのと相まって滑らかな筆記が可能
である。
【0016】また図に示すように継ぎ手6は、鍔部6b
の前方に前軸部6aが、後方に後軸部6cが形成され、
前軸部6a先端のチップ嵌着孔6hに先端ボール8を抱
持したチップ7の軸部7aが固着されている。またチッ
プ7は、インキ流入可能なチャンネルを有した座に先端
ボール8が略当接した状態で、先端ボール8が回転自在
に抱持されるようカシメられている。またチップ7の内
孔部にスプリング9が内挿され、チップの軸部7aの後
端が適宜カシメられてスプリング9の後端が抜出不能と
なされている。
【0017】またスプリング9の先方には直線状の棒軸
部9aが形成され、当該棒軸部9aの先端が先端ボール
8の背面に押圧状態に当接している。また先端ボール8
はその押圧でチップ7のボール抱持部(カシメ等で形
成)の内縁に密接状態と成されている。尚、スプリング
の前面に先端ボール8の背面を押圧する押し部材を設け
ることも、また上記棒軸部を極細巻きのコイル状となす
ことも可能である。また更に、チップを耐磨耗性やイン
キのシール性能に優れた樹脂成型品となして、先端ボー
ルの背面を押圧するバネ座を一体又は別体のバネ座を設
けて構成することも可能である。
【0018】また先端ボール8がボール抱持部の内面に
密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対
し極めて重要である。また必要に応じて先端ボール8を
抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度
を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる
為の二次的な塑性加工などが配慮される。また必要によ
っては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮され
る。
【0019】また上記チップ嵌着孔6hの後方にチップ
7の軸心と適宜偏心させた弁室6dが設けられ、弁室6
dの後部には導孔6gに連通してテーパー状または球面
状の弁体受け座6eが形成されている。また弁室6dの
内壁の一側にはインキが流入可能な溝部6fが形成され
ている。また弁室6d内には球状の弁体6jが遊嵌され
て、チップ7を下向きにした状態で弁体6jがチップの
軸部7aの後端に偏倚した状態に当接して、上記溝部6
f等を通じて導孔6gから流入したインキがチップ内孔
部に流入するように構成されている。尚、弁体は弁体受
け座に密接する側をテーパー状又は球面状に成した軸状
体とすることも可能である。又、その際にはチップの軸
部後端に当接する側の周面にチップ内にインキが流入す
る溝を形成することで弁室を上記のようにチップ軸心に
対し偏心させる必要はない。
【0020】また継ぎ手6の鍔部6bの後方には後軸部
6cが延設され、後軸部6cの外周には筒状のインキ収
容管10がその前端を鍔部6bの後端に当接して圧入固
着されている。尚、インキ収容管10は一例として透明
のPP樹脂成形品等が使用される。又、実施例は継ぎ手
とインキ収容管が別部材で形成されているが、両者を一
体の樹脂成形品で形成することも可能である。(但し、
後述する加圧機構部を構成する為の筒部を別体にする必
要がある。)
【0021】またインキ収容管10の後端にはポンピン
グ式の加圧機構部が設けられる。加圧機構部の構成につ
いては以下に説明する。先ず、インキ収容管10の後端
にやや細径の筒部10bが形成され、その筒部10bの
外周部前端に段部10cと外周部後方に当接段部10e
が形成され、また内周部前端に段部10dが形成されて
いる。また尾栓14は、前方に軸部と後端に傘状の鍔部
14aが形成され、鍔部の前面には所要箇所で溝部14
cが形成されて、軸心部には、前端にテーパー状または
球面状の受け座14dが形成されると共にその後方にや
や小径と成した孔が後端まで貫通して通気口14eが形
成されている。
【0022】一方、押圧筒17は、後端が閉塞された筒
体で、その内孔の略中間に段部17bが形成されると共
にその前方に設けた溝部17aにシールリング18が固
定されている。又、シールリング18は、一例としてゴ
ム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより成るが、機
密性、滑り性のよいものが選択される。又、その他潤滑
剤を介在させるなど配慮される。またシールリング部は
押圧筒内の周面に一体に形成することも可能である。
【0023】次に、上記筒部10bの後端孔に尾栓14
が固着されると共に、その際に球状の弁体15が受け座
14dに密接する状態に弁体と段部10dとの間にスプ
リング16が敷設される。またインキ収容管10の段部
10cと押圧筒17の前端との間にリターンスプリング
19が敷設されると共に、上記段部17bが鍔部14a
の前端に係止・抜け止めされて、押圧筒17が筒部10
bに対し前後退可能となされる。以上で加圧機構部が構
成される。
【0024】ところで、押圧筒17をノック(前進作
動)する前において、シールリング18は当接段部10
eとの間に小さな隙間を開けた状態に位置され、押圧筒
17後方の空間部20は溝部14cを通じて外気と連通
している。即ち、押圧筒17の前進作動の直前において
空間部20は外気と連通され、押圧筒が適宜前進した直
後において外気と遮断され、空間部20の縮小と共に加
圧されるよう構成されている。詳細は作用で後述する。
【0025】ところで、図5のボールペンリフィール2
1は、ボールペンリフィールの別の実施形態を示してい
る。上述したボールペンリフィール5との相違は継ぎ手
の内部に設けられる弁体とフォロアの内部に設けられる
フォロア棒を有さないことである。即ち、弁体とフォロ
ア棒は必須の構成要件としないものである。詳細につい
ては作用で後述する。
【0026】また図6乃至図10は本発明の実施例2を
示している。図6及び図7は、ボールペンリフィール2
6をノック式筆記具に搭載した状態を示しており、前端
及び後端を開口して側面の円周上の一部に後端縁から所
要距離前方位置まで連通した軸方向の長い窓孔22dを
穿設した軸筒22と、軸筒22の窓孔22dに対向する
位置に上方向及び横方向に弾性変位可能な玉部22bを
有して当該玉部22bには係止段部22cを設け、又後
端部には軸筒22と接合した基部22eを有するクリッ
プ22aを樹脂により一体成形し、又前端を開口したコ
の字状の基部22eの上端にはスリットに囲まれた箇所
を弾性片22fとなし、当該弾性片22fの下端には適
宜傾斜面22gが形成されている。また軸筒22の前端
には先軸23が螺合などの手段により着脱可能で固定さ
れている。
【0027】また一方、詳細は後述するが、ボールペン
リフィール26の継ぎ手27の前軸部27aにリターン
スプリング25を嵌装した状態で軸筒22の後端開口部
から軸筒22の内部に挿入して、リターンスプリング2
5の前端は先軸23の内段部23cに当接させ、後端は
継ぎ手27の段部27iに当接させている。
【0028】又、ノック筒24は、前端開口、後端閉塞
上の筒体で、外周部の同軸線上に前方から係止突起24
a、リブ24b、セーフティ片24cが一体に形成され
ている。またノック筒24は、その内孔に上記ボールペ
ンリフィール26のインキ収容管31を嵌挿させた状態
で軸筒22の後端から挿入されて、係止突起24a、リ
ブ24b、セーフティ片24cが軸筒22の窓孔22d
に嵌装し、セーフティ片24cの後端が上記クリップ2
2aの基部22eに設けた弾性片22fの前端の段部2
2hに当接して抜け止め係止される。
【0029】以上により、ノック筒24の後端を前方へ
押圧すると係止突起24aがクリップ22aの玉部22
bを押し上げてその前方に移動して係止段部22cと係
合する状態に位置したときにボールペンリフィール26
のチップ28が先軸23の先端孔23aから突出する。
(図7参照)と共にクリップ22aの先端部を僅かに上
方へ又は横方向へ弾性変位させて係止段部22cと係止
突起24aの係合を解除してリターンスプリング25に
よってボールペンリフィール26をセーフティ片24c
が弾性片22fの段部22hに衝合するまで後退せしめ
た状態でボールペンリフィール26のチップ28が先軸
23内部に没入するように各部の寸法を適宜に設定して
構成している。尚、ボールペンリフィール26の交換は
軸筒22から先軸23を外して行うが、ボールペンリフ
ィール26の交換をしない使い捨ての場合には、軸筒2
2と先軸23は一体に形成することができる。
【0030】図8乃至図10は上述したボールペンリフ
ィール26を示している。先ず図8に示すように、ボー
ルペンリフィール5のインキ収容管31内には水と、顔
料粒子、樹脂、ゲル化剤を含有する消しゴムで消去可能
なインキ32が充填され、そのインキの後端にインキの
消耗と共にインキと追随するグリース状またはゲル状の
フォロア33が充填されている。またフォロアはインキ
と相溶性が無く、インキの蒸発を防止する性能を有して
いる。また必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等
の比重を有する樹脂製のフォロア棒34が浸漬される。
尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とするこ
とも可能である。またインキは、顔料の沈降が防止され
ると共に流動性が極力損なわれないように配合されたイ
ンキであり、剪断減粘性を有しているので先端ボールの
回転で粘度が低下するのと相まって滑らかな筆記が可能
である。
【0031】又、図に示すように継ぎ手27は鍔部27
bの前方に前軸部27aが、後方に後軸部27cが形成
され、前軸部27a先端のチップ嵌着孔27hに先端ボ
ール29を抱持したチップ28の軸部28aが固着され
ている。又、チップ28はインキ流入可能なチャンネル
を有した座に先端ボール29が略当接した状態で、先端
ボール29が回転自在に抱持されるようカシメられてい
る。またチップ28の内孔部にスプリング30が内挿さ
れ、チップの軸部28aの後端が適宜カシメられてスプ
リング30の後端が抜出不能となされている。
【0032】またスプリング30の先方には直線状の棒
軸部30aが形成され、当該棒軸部30aの先端が先端
ボール29の背面に押圧状態に当接している。また先端
ボール29はその押圧でチップ28のボール抱持部(カ
シメ等で形成)の内縁に密接状態と成されている。尚、
スプリングの前面に先端ボール29の背面を押圧する押
し部材を設けることも、又、上記棒軸部を極細巻きのコ
イル状となすことも可能である。また更に、チップを耐
磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成形品となし
て、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体又は別体
のバネ座を設けて構成することも可能である。
【0033】また先端ボール29がボール抱持部の内面
に密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に
対し極めて重要である。また必要に応じて先端ボール2
9を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接
精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上
げる為の二次的な塑性加工などが配慮される。また必要
によっては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮
される。
【0034】又、上記チップ嵌着孔27hの後方にチッ
プ28の軸心と適宜偏心させた弁室27dが設けられ、
弁室27dの後部には導孔27gに連通してテーパー状
又は球面状の弁体受け座27eが形成されている。また
弁室27dの内壁の一側にはインキが流入可能な溝部2
7fが形成されている。また弁室27d内には球状の弁
体27jが遊嵌されて、チップ28を下向きにした状態
で弁体27jがチップの軸部28aの後端に偏倚した状
態に当接して、上記溝部27f等を通じて導孔27gか
ら流入したインキがチップ内孔部に流入するように構成
されている。尚、弁体は弁体受け座に密接する側をテー
パー状又は球面状に成した軸状体とすることも可能であ
る。又、その際にはチップの軸部後端に当接する側の周
面にチップ内にインキが流入する溝を形成することで弁
室を上記のようにチップ軸心に対し偏心させる必要はな
い。
【0035】また継ぎ手27の鍔部27bの後方には後
軸部27cが延設され、後軸部27cの外周には筒状の
インキ収容管31がその前端を鍔部27bの後端に当接
して圧入固着されている。尚、インキ収容管31は一例
として透明のPP樹脂成形品等が使用される。また実施
例は継ぎ手とインキ収容管が別部材で形成されている
が、両者を一体の樹脂成形品で形成することも可能であ
る。
【0036】またインキ収容管31の後端にはポンピン
グ式の加圧機構部と弁機構が設けられる。その構成につ
いては以下に説明する。先ず、弁機構について説明す
る。弁機構は、インキの後端に接触してインキの消耗と
共に追随するよう配設されたフォロアの後端に位置して
配設される。ブッシュ35は、軸心部に前端から孔が設
けられ、その孔の後端にテーパー状又は球面状の受け座
35cが形成されると共にやや小径と成した孔が後端ま
で貫通して通気口35dが形成されている。又、前端の
孔には、内方に向かって所要箇所で突出した段部35b
が設けられ、球状の弁体36が受け座35cに密接する
状態に弁体と段部35bとの間にスプリング37が敷設
されている。ところで、上記ブッシュ35の段部35b
は、周囲にスリ割り部35a等を設けて弾性変形可能と
する片部に形成されており、インキ収容管31内に固定
される前段階に於いて容易に弁体36とスプリング37
を敷設することができる。
【0037】またインキ収容管31の後端にはポンピン
グ式の加圧機構部が設けられる。加圧機構部の構成につ
いて以下に説明する。先ず、インキ収容管31の後端部
側面に、後端側から先方に向かって細くなるテーパー状
のスリット部31bが形成され、その前端に段部31c
を有して軸方向前方所定長さのスリット部31aが形成
されている。またノック棒38は、後端に鍔部とその前
方に軸部が形成され、鍔部の前端に段部38bが設けら
れ、軸部外周の略中間に突部38aと軸部外周の略前端
に周状の溝部38cが設けられて、その溝部38cに一
例としてゴム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより
成るシールリング39が止着されている。尚、シールリ
ングは、機密性、滑り性のよいものが選択される。また
他潤滑剤を介在させるなど配慮される。またシールリン
グ部は軸部外周に一体に形成することも可能である。
【0038】ノック棒38は、インキ収容管31の後端
から挿入され、上記段部38bとインキ収容管31の後
端との間にノックスプリング40が敷設されると共に、
突部38aが上記テーパー状のスリット部31bを弾性
的に拡開して、突部38aが段部31cの前面に係止さ
れ、ノックスプリング40によってインキ収容管31に
対しノック棒38は常時後方に附勢される。またノック
棒の軸部前方がインキ収容管31の後端孔に嵌入し、シ
ールリング39の外周部が後端孔の内周部に摺接する。
そのとき、シールリング39は、上記スリット部31a
の略前端にかかった状態に位置しており、従って軸筒の
後端孔(空間部41)は外気と連通している。即ち、ノ
ック棒38の前進作動の直前において、インキ収容管3
1の後端孔は外気と連通され、ノック棒38が適宜前進
した直後においてシールリング39の外周部がインキ収
容管の内周部に密接することで外気と遮断され、空間部
41の縮小と共に加圧されるよう構成されている。詳細
は作用で後述する。
【0039】ところで、図10に示すボールペンリフィ
ール42は、ボールペンリフィールの別の実施形態を示
している。上述したボールペンリフィール26との相違
は継ぎ手の内部に設けられる弁体とフォロアの内部に設
けられるフォロア棒を有さないことである。即ち、弁体
とフォロア棒は必須の構成要件としないものである。詳
細については作用で後述する。
【0040】
【作用】先ず、図1は実施例1であるノック式筆記具の
携帯時を示すものである。この状態から、ノック筒3の
後端を前方へ押圧すると係止突起3aがクリップ1aの
玉部1bを押し上げてその前方に移動して係止段部1c
と係合したときにボールペンリフィール5のチップ7が
先軸2の先端孔2aから突出する。(図2参照)この状
態では、押圧筒17後方の空間部20は溝部14cを通
じて外気と連通しており、リターンスプリング4とノッ
クスプリング19の設定力はそのようにバランスがとら
れている。
【0041】次に、加圧機構部の作用を以下に説明す
る。図2に示す状態からノック筒3の後端を押圧して前
進すると、継ぎ手6の前端6kが先軸2に設けた段部2
bに当接してその前進が阻止されると共に、インキ収容
管10の筒部10bに対しノック筒3に連動して押圧筒
17が前進を開始する。図4に示すように、シールリン
グ18の内周部が筒部10bの当接段部10eに当接し
た時点で押圧筒17後方の空間部20が外気と遮断され
ると共に、押圧筒17が更に前進することによってシー
ルリング18の内周部が筒部の外周部に密接して摺動
し、空間部20の縮小と共に内圧が上昇する。その内圧
の上昇によって所定圧で弁体15が開き、空気が押し込
まれることによってフォロアの後端が加圧されてインキ
のチップ側への流動性が支援される。
【0042】そのことは、落下衝撃やインキの流動性の
悪さ等に起因して先端ボールの周面からインキが離れて
しまい連続的なインキの流出がとぎれるのを防止する作
用ととぎれた時に回復する作用となる。また空間部20
が最大に圧縮された状態でその内圧は弁体15が開く所
定圧より適宜大きくなるよう設定され、且つ、シール部
からリークするので所定圧より大きく離れて内圧が上が
ることはなく、ほぼ所定圧の空気が押し込まれる。
【0043】次に、ボールペンリフィール5の基本機能
について説明する。先ず、筆記しない状態ではスプリン
グ9の押圧で先端ボール8がチップ抱持部の内縁に密接
されるのでインキ11の直流及び逆流が防止される。ま
た筆圧により先端ボール8が微小に後退するので隙間を
生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール
8の回転でインキが流出されて筆記される。ところで、
チップ7を上向きにした状態では、弁体6jが弁体受け
座6eに密接して導孔6gを密閉するので、上向き筆記
で先端ボール8背面のインキがなくなってもインキが逆
流しない。従って、チップ7を下向きにした時にインキ
が即流出可能となり、インキのとぎれが抑制される。因
みに弁体を有しない構造では、上向き筆記でインキのヘ
ッドが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込
み下向き筆記で即インキが追随しない問題が起きる。ま
た上向き筆記の繰り返しで空気巻き込みが徐々に累積さ
れる問題がある。
【0044】またフォロア棒13はインキ収容部が大径
である場合に使用される。即ち、グリース状のフォロア
12は、インキ収容部が大径の場合に衝撃などの影響で
変形を受け破壊されやすいという問題がある。フォロア
内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア
棒を浸漬させることにより剛性を上げることが可能とな
る。
【0045】また先端ボール8は、常時ボール抱持部の
内縁に密接しているので先端部位の乾燥で筆記掠れが防
止される。また先端ボール8と弁体6jの共同作用で上
向き筆記や衝撃が加わっても空気の巻き込みが緩和され
るのでインキのとぎれが防止される。またインキの直流
及び逆流はスプリング9による先端ボール8への押圧で
果たされるが、ボール抱持部の加工バラツキによる先端
ボール8との密接不完全状態や、ボール抱持部と先端ボ
ール8との隙間に固形物が付着した場合の密接不完全状
態を補足して、インキの大きなヘッドを支えてインキの
逆流を確実に防止することと、空気巻き込みの緩和をす
るよう共同する。
【0046】上述したフォロア棒や弁体を有したインキ
の逆流防止構造は、インキ収容部が大径で逆流しやすい
場合や、上向き筆記を繰り返した時や衝撃が掛かった時
に性能を発揮するものであって構成要素として必須のも
のではなく、特に誤記修正用のボールペンは上向きに使
用されることはまず無いので必ずしも必要としない。
【0047】また再びノック式筆記具を携帯する時に
は、クリップ1aの先端部を僅かに上方へ又は横方向へ
弾性変位させて係止段部1cと係止突起3aの係合を解
除すると、リターンスプリング4によってボールペンリ
フィール5が後退し、チップ7が先軸2内部に没入す
る。
【0048】先ず、図6は実施例2であるノック式筆記
具の携帯時を示すものである。この状態から、ノック筒
24の後端を前方へ押圧すると係止突起24aがクリッ
プ22aの玉部22bを押し上げてその前方に移動して
係止段部22cと係合したときにボールペンリフィール
26のチップ28が先軸23の先端孔23aから突出す
る。(図7参照)この状態では、インキ収容管31略後
端の空間部41はスリット部31aを通じて外気と連通
しており、リターンスプリング25とノックスプリング
40の設定力はそのようにバランスがとられている。
【0049】次に、加圧機構部と弁機構の作用を以下に
説明する。図7に示す状態からノック筒24の後端を押
圧して前進すると、継ぎ手27の前端27kが先軸23
に設けた段部23bに当接してその前進が阻止されると
共に、インキ収容管31に対しノック棒38が前進を開
始する。図9に示すように、シールリング39の外周部
がインキ収容管31の内周部全周に密接した時点でイン
キ収容管略後端の空間部41が外気と遮断されると共
に、ノック棒38が更に前進することによってシールリ
ング39の外周部がインキ収容管の内周部に密接して摺
動し、空間部41の縮小と共に内圧が上昇する。その内
圧の上昇によって所定圧で弁体36が微動して弁部が開
き、空気が押し込まれることによってフォロアの後端が
加圧されてインキのチップ側への流動性が支援される。
【0050】そのことは、落下衝撃やインキの流動性の
悪さ等に起因して先端ボールの周面からインキが離れて
しまい連続的なインキの流出がとぎれるのを防止する作
用ととぎれた時に回復する作用となる。また空間部41
が最大に圧縮された状態でその内圧は弁部が開く所定圧
より適宜大きくなるよう設定され、且つ、シール部から
リークするので所定圧より大きく離れて内圧が上がるこ
とはなく、ほぼ所定圧の空気が押し込まれる。
【0051】次に、ボールペンリフィール26の基本機
能について説明する。先ず、筆記しない状態ではスプリ
ング30の押圧で先端ボール29がチップ抱持部の内縁
に密接されるのでインキ32の直流及び逆流が防止され
る。また筆圧により先端ボール29が微小に後退するの
で隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先
端ボール29の回転でインキが流出されて筆記される。
ところで、チップ28を上向きにした状態では、弁体2
7jが弁体受け座27eに密接して導孔27gを密閉す
るので、上向き筆記で先端ボール29背面のインキがな
くなってもインキが逆流しない。従って、チップ28を
下向きにした時にインキが即流出可能となり、インキの
とぎれが抑制される。因みに弁体を有しない構造では、
上向き筆記でインキのヘッドが逆流方向に作用するので
チップ内に空気を巻き込み下向き筆記で即インキが追随
しない問題が起きる。又、上向き筆記の繰り返しで空気
巻き込みが徐々に累積される問題がある。
【0052】またフォロア棒34はインキ収容部が大径
である場合に使用される。即ち、グリース状のフォロア
33は、インキ収容部が大径の場合に衝撃などの影響で
変形を受け破壊されやすいという問題がある。フォロア
内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア
棒を浸漬させることにより剛性を上げることが可能とな
る。
【0053】又、先端ボール29は、常時ボール抱持部
の内縁に密接しているので先端部位の乾燥で筆記掠れが
防止される。又、先端ボール29と弁体27jの共同作
用で上向き筆記や衝撃が加わっても空気の巻き込みが緩
和されるのでインキのとぎれが防止される。又、インキ
の直流及び逆流はスプリング30による先端ボール8へ
の押圧で果たされるが、ボール抱持部の加工バラツキに
よる先端ボール29との密接不完全状態や、ボール抱持
部と先端ボール29との隙間に固形物が付着した場合の
密接不完全状態を補足して、インキの大きなヘッドを支
えてインキの逆流を確実に防止することと、空気巻き込
みの緩和をするよう共同する。
【0054】上述したフォロア棒や弁体を有したインキ
の逆流防止構造は、インキ収容部が大径で逆流しやすい
場合や、上向き筆記を繰り返した時や衝撃が掛かった時
に性能を発揮するものであって構成要素として必須のも
のではなく、特に誤記修正用のボールペンは上向きに使
用されることはまず無いので必ずしも必要としない。
【0055】また再びノック式筆記具を携帯する時に
は、クリップ22aの先端部を僅かに上方へ又は横方向
へ弾性変位させて係止段部22cと係止突起24aの係
合を解除すると、リターンスプリング25によってボー
ルペンリフィール26が後退し、チップ28が先軸23
内部に没入する。
【0056】
【発明の効果】本発明のノック式筆記具の構成及び作用
は以上の如くであり、乾燥しやすいインキ、種々のフィ
ラーが混入された目詰まりしやすいインキ、特に紙面に
筆記した筆跡が消しゴムで擦ることによって容易に消去
できるインキなどを使用したボールペンのノック式筆記
具が問題なく提供可能となる。また初期筆記でインキ切
れしやすいインキを使用したボールペンがポンピングに
よる加圧作用に支援されて筆記可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1であるノック式筆記具の全体
を示す一部非断面の縦断面図で、筆記先端が没入した状
態を示している。
【図2】ノックして、筆記先端を突出した状態に於ける
一部非断面の縦断面図である。
【図3】実施例であるボールペンリフィールの縦断面図
である。
【図4】本発明の要旨である加圧機構部の作動状態を拡
大した断面図である。
【図5】ボールペンリフィールの別の実施形態を示した
縦断面図である。
【図6】本発明の実施例2であるノック式筆記具の全体
を示す一部非断面の縦断面図で、筆記先端が没入した状
態を示している。
【図7】ノックして、筆記先端を突出した状態に於ける
一部非断面の縦断面図である。
【図8】実施例であるボールペンリフィールの縦断面図
である。
【図9】本発明の要旨である加圧機構部と弁機構の作動
状態を拡大した断面図である。
【図10】ボールペンリフィールの別の実施形態を示し
た縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒 1a クリップ 1b 玉部 1c 係止段部 1d 窓孔 1e 基部 1f 弾性片 1g 傾斜面 1h 段部 2 先軸 2a 先端孔 2b 段部 2c 内段部 3 ノック筒 3a 係止突起 3b リブ 3c セーフティ片 4 リターンスプリング 5 ボールペンリフィール 6 継ぎ手 6a 前軸部 6b 鍔部 6c 後軸部 6d 弁室 6e 弁体受け座 6f 溝部 6g 導孔 6h チップ嵌着孔 6i 段部 6j 弁体 6k 前端 7 チップ 8 先端ボール 9 スプリング 9a 棒軸部 10 インキ収容管 10a インキ収容部 10b 筒部 10c 段部 10d 内段部 10e 当接段部 10f 連通孔 11 インキ 12 フォロア 13 フォロア棒 14 尾栓 14a 鍔部 14b 軸部 14c 溝部 14d 受け座 14e 通気口 15 弁体 16 スプリング 17 押圧筒 17a 溝部 17b 段部 18 シールリング 19 ノックスプリング 20 空間部 21 ボールペンリフィール 22 軸筒 22a クリップ 22b 玉部 22c 係止段部 22d 窓孔 22e 基部 22f 弾性片 22g 傾斜面 22h 段部 23 先軸 23a 先端孔 23b 段部 23c 内段部 24 ノック筒 24a 係止突起 24b リブ 24c セーフティ片 25 リターンスプリング 26 ボールペンリフィール 27 継ぎ手 27a 前軸部 27b 鍔部 27c 後軸部 27d 弁室 27e 弁体受け座 27f 溝部 27g 導孔 27h チップ嵌着孔 27i 段部 27j 弁体 27k 前端 28 チップ 29 先端ボール 30 スプリング 30a 棒軸部 31 インキ収容管 31a スリット部 31b テーパー状のスリット部 31c 段部 32 インキ 33 フォロア 34 フォロア棒 35 ブッシュ 35a スリ割り部 35b 段部 35c 受け座 35d 通気口 36 弁体 37 スプリング 38 ノック棒 38a 突部 38b 段部 38c 溝部 39 シールリング 40 ノックスプリング 41 空間部 42 ボールペンリフィール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にボールペンのチップと後方にイン
    キ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持
    部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が
    付与され、インキ収容管にインキとインキの後端にイン
    キと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管
    の後端にポンピング式の加圧機構部が設けられてなるボ
    ールペンリフィールと、そのボールペンリフィールを搭
    載して先端からチップ先端部を出没状態にそれぞれ係止
    可能とするノック式筆記具に於いて、上記インキ収容管
    には、水と、顔料粒子、樹脂、ゲル化剤を含有する消し
    ゴムで消去可能なインキが充填され、そのインキの後端
    にインキの消耗と共にインキと追随するフォロアが設け
    られてなるノック式筆記具。
  2. 【請求項2】 加圧機構部は、インキ収容管の後端にス
    プリングを介してインキ収容管に対し前後退可能な状態
    に係止された押圧筒と、その押圧筒を前進作動する直前
    において押圧筒内が外気と連通され、適宜前進した直後
    において押圧筒内後方部が外気と遮断されるよう設けら
    れたシール部と、更に押圧筒が前進して押圧筒内が加圧
    される際に、所定圧で弁が開いてフォロアの後端を加圧
    するよう設けられた弁体とで構成されてなる請求項1に
    記載のノック式筆記具。
  3. 【請求項3】 先端にボールペンのチップと後方にイン
    キ収容管を備え、先端ボールがチップ先端のボール抱持
    部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が
    付与され、インキ収容管にインキとインキの後端にイン
    キと追随するフォロアが充填されて、更にインキ収容管
    の後端にポンピング式の加圧機構部が設けられ、更にそ
    の前方で且つインキの後端に接触してインキの消耗と共
    に追随するよう配設されたフォロアの後端に位置して弁
    機構が配設されてなるボールペンリフィールと、そのボ
    ールペンリフィールを搭載して先端からチップ先端部を
    出没状態にそれぞれ係止可能とするノック式筆記具に於
    いて、上記インキ収容管には、水と、顔料粒子、樹脂、
    ゲル化剤を含有する消しゴムで消去可能なインキが充填
    され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと
    追随するフォロアが設けられてなるノック式筆記具。
  4. 【請求項4】 加圧機構部は、インキ収容管の後端にノ
    ックスプリングを介してインキ収容管に対し前後退可能
    な状態に係止されたノック棒と、そのノック棒を前進作
    動する直前においてインキ収容管内が外気と連通され、
    適宜前進した直後においてインキ収容管内後方部が外気
    と遮断されるようシール部が設けられて構成され、又弁
    機構は、弁体が受け座に密接するようスプリングで押圧
    され、上記ノック棒が更に前進してインキ収容管内後方
    部が加圧される際に、弁体が所定圧で開いてフォロアの
    後端が加圧されるよう構成されてなる請求項3に記載の
    ノック式筆記具。
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