JP2006168006A - 加圧式のボールペン - Google Patents

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Abstract

【目的】
初期筆記でインキ切れしやすいインキ、乾燥しやすいインキ、種々のフィラーが混入されたインキ、筆記した筆跡が消しゴムでの擦過により容易に消去できるインキ、誤記等を修正可能とするインキ、等のインキを使用したボールペンを加圧作用を利用して正常に筆記可能とし、加圧操作が面倒なく、安価に提供可能とする。
【構成】
軸筒先端にボールペンのチップを有し、軸筒後方にインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが設けられ、更にその後方に加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、加圧機構は、フォロアの後方で、軸筒内に弁体とその弁体の後方に前後動可能に重りが配設されてなり、軸筒を振ったときの慣性で、重りが弁体側に前進したときに、重りと弁体との間の空間が圧縮されると共に、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接し、弁部が開口してインキのチップ側への流動性が支援可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペン、乾燥しやすいインキを使用したボールペン、インキに種々のフィラーが混入されたボールペン、紙面に筆記した筆跡が消しゴムでの擦過により容易に消去できるインキが充填されたボールペン、誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とするボールペン、などの加圧式のボールペンに関する。
特開平8−52407 特表平7−506862 特開2001−150865 (特許文献1)従来、誤記等を修正するために白色顔料を用いた液体塗布具が知られている。また、白色顔料と溶剤が分離しやすい為にこの種の液体塗布具は可撓性のある容器にインキとボール等が封入されており、使用に際して振って攪拌する必要がある。また、インキを吐出する為に容器の側面を押圧して行うが、インキ残量が少なくなった時には容器の側壁を強く押してもインキが吐出されないという苛立たしさがある。 (特許文献2) また、剪断減粘性を有するインキを使用して、攪拌しないですむものも知られているが、上向きで塗布したときにインキが逆流してインキ切れしやすい問題が存在する。 (特許文献3) また、軸筒の後端にポンピング式の加圧機構部が設けられ、更にその前方で且つインキの後端に接触してインキの消耗と共に追随するよう配設されたフォロアの後端に位置して弁機構が配設され、加圧機構部の前進作動によって軸筒の後端孔に空気が押し込まれて、その際に所定圧で弁が開いてフォロアの後端が加圧されることによってインキのチップ側への流動性が支援されるように構成されたものが提案されている。 しかしながら、このものは加圧力を促進するために時々後端の加圧機構部をノックしなければならない。従って、筆記中あるいは塗布中に加圧が必要となった場合にはいちいち軸筒を持ち替えなければならず面倒である。また、構造がやや複雑なのでコスト高となる問題がある。
一般に粘性の低いインキまたは剪断減粘性を有したインキを使用したボールペンは、インキの流出量が多く(筆記濃度を上げるため)インキ収容管の径を太くしてインキの搭載量を多くしている。また、インキの粘度は油性ボールペンのインキに比べて小さいのでインキ収容管に対する流動抵抗は小さい。従って、インキの自重や落下あるいはノック衝撃が加わることによりインキ漏れ(インキ収容管の後端にインキが逆流する)が生じやすい。その為に、通常はインキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロアが、また、必要によりフォロア棒がフォロア内に浸漬されて設けられている。しかしながら、フォロアを設けても上向きにした時にインキのヘッドが直に加わる為に逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。また、チップ側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が存在する。
本発明は、初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペン、乾燥しやすいインキを使用したボールペン、インキに種々のフィラーが混入されたボールペン、紙面に筆記した筆跡が消しゴムでの擦過により容易に消去できるインキが充填されたボールペン、誤記等を白色のインキで隠蔽することで修正可能とし、攪拌する必要が無く、容器の側面を押圧する煩わしさの無い誤記等修正用のボールペンなどを加圧作用を利用して正常に筆記可能とするものであって、且つ、加圧操作が面倒なく、且つ安価に提供できることを課題とする。
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、軸筒先端にボールペンのチップを有し、軸筒後方にインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが設けられ、更にその後方に加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、加圧機構は、フォロアの後方で、軸筒内に弁体とその弁体の後方に前後動可能に重りが配設されてなり、軸筒を振ったときの慣性で、重りが弁体側に前進したときに、重りと弁体との間の空間が圧縮されると共に、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接し、弁部が開口してインキのチップ側への流動性が支援可能となる。
請求項2に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、請求項1に記載の加圧式のボールペンに於いて、重りが軸筒の後端側に移動したときに、重りの前端と弁体との間の空間が外気と連通した状態となる。
請求項3に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、請求項1に記載の加圧式のボールペンに於いて、先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与されると共に、軸筒内には、沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合されたインキが充填されてなる。
請求項4に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、請求項1に記載の加圧式のボールペンに於いて、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接して、弁体が前進した状態で弁部である通気口が開口するように構成されてなる。
請求項5に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、請求項1に記載の加圧式のボールペンに於いて、弾性体である弁体に、通常は閉塞状にあるスリ割り部または所要数の微小孔が設けられ、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接し、凸部による外力によって前記スリ割り部または微小孔が拡開されるように構成されてなる。
請求項6に記載の発明に係る加圧式のボールペンは、請求項1に記載の加圧式のボールペンに於いて、常時は弁座に密接して閉塞状にある弁体に、重りの前端に設けられた凸部が当接し、凸部の外力によって前記密接状態が解除されるように構成されてなる。
初期筆記でインキ切れしやすいインキを使用したボールペンが加圧作用に支援されてインキがとぎれたり、目詰まりする問題が無く筆記可能であり、また、酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が損なわれないように配合された白色顔料インキと、加圧機構を設けることによって、従来のように白色顔料と溶剤とが分離するような問題がないのでインキを攪拌する必要がなく、筆記に際して容器の側面を押圧するようなこともない誤記修正用のボールペンが提供可能であり、しかも筆記中あるいは塗布中に圧力不足でインキの流出に支障が生じてもいちいち軸筒を持ち替えなくても軸筒を振るだけで加圧が促進されるので使い勝手が極めて良い。 また、重りに設けられた凸部を弁体に衝撃的に作用させて弁部を開口できるので、空気の加圧力のみによる開口作用に対して確実である。
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態を示している。先ず、図1及び図2に示すように、第1の実施形態である加圧式のボールペンは、軸筒1、チップ3、インキ6、フォロア7、フォロア後端に設けられる重り8、軸筒の後端に固着される尾栓11とで構成され、筆記具の最終形態としては先軸部2にキャップ(図示せず)が被嵌される。また、ノック式筆記具などに搭載されるリフィールとなされる。
チップ3はインキ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール4が略当接した状態で先端ボール4が回転自在に抱持されるようカシメられている。
また、チップ内孔3aにスプリング5が内挿され、チップ後方の軸部3bの後端が適宜カシメられてスプリング5の後端が抜出不能に設けられている。また、スプリング5の先方には直立状の棒軸部5aが形成され、当該棒軸部5aの先端が先端ボール4の背面に押圧状に当接している。尚、先端ボール4はその押圧でチップ3のボール抱持部の内縁に密接状態と成される。また、チップ3は先軸部2先端の内孔2aに圧着される。
尚、スプリングの前面に先端ボール4の背面を押圧する押し部材を設けることも、また、上記棒軸部を極細巻きのコイル状となすことも可能である。また更に、チップを耐磨耗性やインキのシール性能に優れた樹脂成形品となして、先端ボールの背面を押圧するバネ座を一体または別体のバネ座を設けて構成することも可能である。
また、先端ボール4がボール抱持部の内面に密接することはインキが高粘度であっても筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要である。
従って、先端ボール7を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮される。また、必要によっては先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
軸筒1は、チップの後方にインキ収容部を有しており、そのインキ収容部内にインキ6が充填され、そのインキの後端にインキの消耗と共にインキと追随するグリース状のフォロア7が充填されている。
また、フォロアはインキと相溶性が無く、またインキの蒸発を防止する性能を有している。また、必要に応じてフォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒(図示せず)が浸漬される。尚、フォロアは例えばシリコンゴム等の追従体とすることも可能である。
また、誤字修正用のボールペンの場合、インキ6は、酸化チタン、高分子中空微粒子等の白色顔料とゲル化剤を含み、顔料の沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合された白色顔料インキである。また、インキは剪断減粘性を有しているので先端ボールの回転で粘度が低下するのと相まって隠蔽性の高い塗布が可能である。
次に、加圧機構について説明する。加圧機構は、図2に示すようにフォロア7の後方で、軸筒1に弁体13とその弁体13の後方に前後動する重り8が配設されてなり、軸筒1を振ったときの慣性で、重り8が弁体側に前進したときに、重り8と弁体13との間の空間が圧縮されると共に、重り8の前端に設けられた凸部9aが弁体13に当接して弁体が押し込まれて前進した状態で弁部である通気口12aが開口するように構成され、加圧空気が通気口12aから流入してフォロア7の後端が加圧され、インキのチップ側への流動性が支援可能となされている。
重り8には、前方外周部に周状の凹部8aが形成され、また、重り8の前端から軸心に孔8bが形成され、その孔8bの側面から前記凹部8aの後方側に連通した孔8cが形成されている。また、孔8bにはプラグ9の軸部9bが嵌着され、重り8の前端に凸部9aが突出されて、更に、軸部9bの外周に設けられた溝部9cが前記重り8の孔8cに連通すると共に溝部9cの前端が凸部9aの側面に開口している。また、凹部8a内には一例としてゴム等の弾性体や弾性のある成形樹脂などより成るシールリング10装着されている。シールリング10は、機密性、滑り性のよいものが選択される。また、必要に応じて他潤滑剤を介在させるなど配慮される。
重り8の前方に、軸筒の段部1aに当接した状態で筒体12が固定されている。
筒体12は、前端の底部12bの適宜箇所に通気口12cが形成され、また、筒部の内面12d後方の所定箇所に通気口12aが形成されている。通気口12aは軸筒1の内面に非接触状態で前方に向かって通気路が確保されている。また、筒部の内面には弾性体よりなる弁体13が密嵌されている。弁体13は、前端に脚状の弾性部13aが形成され、後端周面が筒部の内面に密着して摺接するシール部となされ、常時はシール部が前記通気口12aを密閉状態となされている。
また、軸筒1の略後端の側面には窓部1bが穿設されており、尾栓11は、その外周部に形成された突状の係止部11aを窓部1bに弾性的に係合させて固着されている。重り8は尾栓11の前端に当接して抜け止めされる。尚、尾栓の固着手段は上記に限定されず設けることが可能である。
(作用)
先ず、筆記しない状態ではスプリング5の押圧で先端ボール4がチップ抱持部の内縁に密接されるのでインキ6の直流及び逆流が防止される。また、先端ボール4は、常時ボール抱持部の内縁に密接しているので先端部位の乾燥による筆記掠れが防止される。
また、筆圧により先端ボール4が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール4の回転と共にインキが流出する。
また、フォロア棒はインキ収容部が大径である場合に使用される。即ち、グリース状のフォロア7は、インキ収容部が大径の場合に衝撃などの影響で変形を受け破壊されやすいという問題がある。フォロア内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒を浸漬させることにより剛性を上げることが可能となる。
尚、インキ収容部の内径が細い場合や、インキの粘性が高く、耐乾燥性に問題が無い場合などではフォロアやチップの先端ボールを押圧するスプリングを不要とすることも可能である。
次に、加圧機構の作用を以下に説明する。
軸筒1を振ったときの慣性で、重り8は筒体12の後端と尾栓11の前端との間で前後動可能となる。重り8の外周と軸筒1の内周との間には適宜隙間が設けられ、シールリング10の外周と軸筒の内周とが気密状に僅かに密接した状態となされている。
重り8が弁体13側に前進したときには、シールリング10が軸筒内面との摩擦によって凹部8aの後端側に寄った状態となり、シールリング10によって孔8cが閉塞された状態で重り8が摺動し、重り8の前端と弁体13との間の空間が圧縮されると共にプラグ9の凸部9aの前端が弁体13の後端に当接し、弁体の弾性部13aが変形してシール部が前進して通気口12aが開口され、重り8の前端が筒体12の後端に当接した状態で加圧が終了する。(図2参照)
また、重り8が軸筒1の後端側に移動したときには、シールリング10が軸筒内面との摩擦によって凹部8aの前端側に寄った状態となり、そのとき、孔8cの閉塞状態が開放されて、重り8の前端と弁体13後端との間の空間が外気と連通した状態となるので、重り8の前端と弁体13後端との間の空間が減圧されること無く重り8が後退し、重り8の後端部が尾栓の前端に当接した状態で後退が終了する。(図3参照)
上記加圧作用によって、フォロア7の後端が加圧されてインキ6のチップ側への流動性が支援される。そのことは、落下衝撃やインキの流動性の悪さ等に起因して先端ボールの周面からインキが離れてしまい連続的なインキの流出がとぎれるのを防止する作用ととぎれた時に回復する作用となる。
また、図4及び図5は加圧機構の第2の実施形態を示している。尚、筆記部の形態は第1の実施形態と同じである。
重り14は、前方外周部に周状の凹部14aが形成され、また、凹部14aの前端側所要箇所に溝14bが形成されて、重り14の前進で、シールリング10が凹部14aの後端側に寄ったときには重り14の前端と弁体13の後端との間の空間が加圧可能となり、(図4参照)また、重り14の後退で、シールリング10が凹部14aの前端側に寄ったときには溝14bを通じて、重り14の前端と弁体13の後端との間の空間が外気と連通した状態となるので、重り14の前端と弁体13の後端との間の空間が減圧されること無く重り14が後退する。尚、弁体の構成も第1の実施形態と同じである。
第2の実施形態である加圧機構は、重り14の前端に凸部14cが一体に形成することが可能となる利点がある。また、作用についても第1の実施形態と同じである。
また、図6及び図7は加圧機構の第3の実施形態を示している。尚、筆記部の形態は第1の実施形態と同じである。
重り15は、前方外周部に周状の凹部15aが形成され、また、凹部15aの前端側所要箇所に溝15bが形成されて、重り15の前進で、シールリング10が凹部15aの後端側に寄ったときには重り15の前端と弁体17の後端との間の空間が加圧可能となり、(図6参照)また、重り15の後退で、シールリング10が凹部15aの前端側に寄ったときには溝15bを通じて、重り15の前端と弁体17の後端との間の空間が外気と連通した状態となるので、重り15の前端と弁体17の後端との間の空間が減圧されること無く重り17が後退する。また、重り15の前端に凸部15cが一体に形成され、その凸部15cの前端は弁体17に対して適宜形状の当接面が形成されている。
弁体17はフォロア7の後端に対接して配設され、その後方に軸筒の後端から脱出しない状態で軸筒内を前後動可能な重り15が配設されている。軸筒1を振ったときの慣性力で、上述したように重り15が前進して重り15の前端と弁体17の後端との間の空間が圧縮されると共に所定圧力で弁体7が開口する。
実施形態の弁体17は、シリコンゴムや他のゴム等の弾性体あるいは軟質樹脂成形品などの弾性材よりなり、中央に適宜スリット部が穿設された弁部17aが設けられている。 重り15が前進したときに重り15の前端と弁体17との間の空間が圧縮加圧されると共に、上述した凸部15cが弁体17に当接して弁部17aを微小に開口してフォロア7の後端に加圧空気が流入する。また、弁体17は固定具16によって軸筒内の所定位置に固定されている。尚、弁体17は実施形態に限定されず設けることが可能である。
また、弁体を連続通気性を有する多孔質状となして、定圧では連続性を有する孔の一部が閉塞され、所定の加圧を受けたときに閉塞部が開口するように変形されて、加圧空気が疎通可能となすことができる。また、必要により、弁体に撥インキ性を有する素材を選択したり、撥インキ性を有する処理を施して、インキが弁体の後端側に漏れないようにすることも可能である。撥インキ性とは、インキが水性系の場合には撥水性を示し、油性系の場合には撥油性を示す性質であり、弁部に対して定圧ではインキが疎通しにくく、所定圧以上に加圧された状態でインキが疎通可能となるものである。
この場合、フォロアを省略して、直接インキの後端を弁体に接触させることが可能となる。
また更に、図8及び図9は加圧機構の第4の実施形態を示している。尚、筆記部の形態は第1の実施形態と同じである。
重り18は、前方外周部に周状の凹部18aが形成され、また、凹部18aの前端側所要箇所に溝18bが形成されて、重り18の前進で、シールリング10が凹部15aの後端側に寄ったときには重り18の前端と弁体21後端との間の空間が加圧可能となり、(図8参照)また、重り18の後退で、シールリング10が凹部18aの前端側に寄ったときには溝18bを通じて、重り18の前端と弁体21後端との間の空間が外気と連通した状態となるので、重り18の前端と弁体21後端との間の空間が減圧されること無く重り18が後退する。また、重り18の前端に凸部18cが一体に形成されている。
一方、軸筒19のフォロア7後端に対面する位置に段部19aが形成され、段部19aの後方に小室19bが設けられて、その小室19b内に球状の弁体21が遊嵌され、また小室19b後端に前面にテーパー状または球面状の座部20aを備えた受け座20が固定されている。弁体21は、前記段部19aと座部20aの間で前後動可能な適宜間隔を有して設けられている。
前記弁体21と受け座20は磁性体で形成、または一方が磁性体他方が被磁性体で形成されて、常時は、弁体21が受け座の座部20aに磁力によって密接し、重り18が前進して重り18の前端と弁体21後端との間の空間が圧縮された状態で、重り18の前端に形成された凸部18cが弁体21の後端に当接し、更に前進することによって磁力に抗して弁体21が受け座20の座部20aから強制的に離間され、弁体21と座部20aとの密接状態が開放されて、圧縮された空気がフォロア7の後端に流入する。
また、弁体21と受け座20を磁性体とせず、弁体21と段部19aとの間に弁体21を受け座20の座部20aに密接するようにバネを敷設して設けることができる。
本発明の第1の実施形態である加圧式のボールペンの前方部を示す縦断面図である。 第1の実施形態ある加圧式のボールペンの後方部を示す縦断面図で、重りが前進した状態を示している。 第1の実施形態ある加圧式のボールペンの後方部を示す縦断面図で、重りが後退した状態を示している。 加圧機構の第2の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが前進した状態を示している。 加圧機構の第2の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが後退した状態を示している。 加圧機構の第3の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが前進した状態を示している。 加圧機構の第3の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが後退した状態を示している。 加圧機構の第4の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが前進した状態を示している。 加圧機構の第4の実施形態を示したボールペン後方部の縦断面図で、重りが後退した状態を示している。
符号の説明
1 軸筒
1a 段部
1b 窓部
2 先軸部
2a 内孔
3 チップ
3a チップ内孔
3b 軸部
3c カシメ部
4 先端ボール
5 スプリング
5a 棒軸部
6 インキ
7 フォロア
8 重り
8a 凹部
8b 孔
8c 孔
9 プラグ
9a 凸部
9b 軸部
9c 溝部
10 シールリング
11 尾栓
11a 係止部
12 筒体
12a 通気口
12b 底部
12c 通気口
12d 内面
13 弁体
13a 弾性部
14 重り
14a 凹部
14b 溝
14c 凸部
15 重り
15a 凹部
15b 溝
15c 凸部
16 固定具
17 弁体
17a 弁部
18 重り
18a 凹部
18b 溝
18c 凸部
19 軸筒
19a 段部
19b 小室
20 受け座
20a 座部
21 弁体







Claims (6)

  1. 軸筒先端にボールペンのチップを有し、軸筒後方にインキとインキの後端にインキと追随するフォロアが設けられ、更にその後方に加圧機構が設けられてなる加圧式のボールペンに於いて、
    加圧機構は、フォロアの後方で、軸筒内に弁体とその弁体の後方に前後動可能に重りが配設されてなり、軸筒を振ったときの慣性で、重りが弁体側に前進したときに、重りと弁体との間の空間が圧縮されると共に、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接し、弁部が開口してインキのチップ側への流動性が支援可能となるように構成されたことを特徴とする加圧式のボールペン。
  2. 重りが軸筒の後端側に移動したときに、重りの前端と弁体との間の空間が外気と連通した状態となるように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の加圧式のボールペン。
  3. 先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接するように先端ボールの背面にバネ圧が付与されると共に、軸筒内には、沈降が防止されると共に流動性が極力損なわれないように配合されたインキが充填されてなる請求項1に記載の加圧式のボールペン。
  4. 重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接して、弁体が前進した状態で弁部である通気口が開口するように構成された請求項1に記載の加圧式のボールペン。
  5. 弾性体である弁体に、通常は閉塞状にあるスリ割り部または所要数の微小孔が設けられ、重りの前端に設けられた凸部が弁体に当接し、凸部による外力によって前記スリ割り部または微小孔が拡開されるように構成されてなる請求項1に記載の加圧式のボールペン。
  6. 常時は弁座に密接して閉塞状にある弁体に、重りの前端に設けられた凸部が当接し、凸部の外力によって前記密接状態が解除されるように構成されてなる請求項1に記載の加圧式のボールペン。

















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