JP2002120217A - コンクリート用コアドリル - Google Patents

コンクリート用コアドリル

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JP2002120217A
JP2002120217A JP2000313186A JP2000313186A JP2002120217A JP 2002120217 A JP2002120217 A JP 2002120217A JP 2000313186 A JP2000313186 A JP 2000313186A JP 2000313186 A JP2000313186 A JP 2000313186A JP 2002120217 A JP2002120217 A JP 2002120217A
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JP
Japan
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base
core drill
concrete
sound
base part
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JP2000313186A
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Inventor
Shinichi Ichikawa
進一 市川
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ICHIKAWA SEIKI KK
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ICHIKAWA SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベース部からの発生音(共鳴音)を大幅に低減
し、作業現場での騒音発生を大幅に低減する。 【解決手段】円筒状に形成した金属製のベース部2と、
このベース部2の先端部2fに周方向に沿って固着した
複数の切削用チップ3…と、ベース部2の後端部2rに
設けることにより回転駆動部に着脱する装着部4とを具
備し、ベース部2の一部又は全部を、アウタ部2oとイ
ンナ部2iからなる二重構造により構成するとともに、
アウタ部2oの内面2os及び/又はインナ部2iの外
面2isを、凹凸を有する粗面Fにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状に形成した
金属製のベース部を有するコンクリート用コアドリルに
関する。
【0002】
【従来技術及び課題】従来、コンクリート,アスファル
ト,煉瓦,石材等の穴明けを行うコンクリート用コアド
リルは、実開昭62−162010号公報等で知られて
いる。
【0003】この種のコアドリルは、通常、円筒状に形
成した金属製のベース部と、このベース部の先端部に周
方向に沿って固着した複数の切削用チップと、ベース部
の後端部に設けることにより回転駆動部に着脱する装着
部を備えているが、全体の形状は釣鐘状となるため、金
属製のベース部によって金属音が発生するとともにベー
ス部の内部で音が共鳴し、実際の作業現場ではかなりの
騒音源となる問題があった。
【0004】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点を解決したものであり、特に、ベース部からの発
生音(共鳴音)を大幅に低減し、もって、作業現場での
騒音発生を大幅に低減できるコンクリート用コアドリル
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、円筒状に形成した金属製のベース部2と、このベー
ス部2の先端部2fに周方向に沿って固着した複数の切
削用チップ3…と、ベース部2の後端部2rに設けるこ
とにより回転駆動部に着脱する装着部4とを具備するコ
ンクリート用コアドリル1を構成するに際して、ベース
部2の一部又は全部を、アウタ部2oとインナ部2iか
らなる二重構造により構成するとともに、アウタ部2o
の内面2os及び/又はインナ部2iの外面2isを、
凹凸を有する粗面Fにより形成したことを特徴とする。
【0006】これにより、アウタ部2oの内面2osと
インナ部2iの外面2is間には、凹凸を有する粗面F
により空気層Aが形成されるため、この空気層Aが防音
層(遮音層)として機能し、ベース部2からの発生音
(共鳴音)は大幅に低減される。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0008】まず、本実施例に係るコンクリート用コア
ドリル1の構成について、図1〜図6を参照して説明す
る。
【0009】コアドリル1は、図3に示すように、同図
中、上から、アダプタ部11,チューブ部12,複数の
切削用チップ3…を一体に備える。
【0010】アダプタ部11は、筒状の装着部4と、こ
の装着部4の先端(図3中、下端)から外方に一体に形
成したドーナツ状のフランジ部13からなる。装着部4
は、外周面に、着脱用工具が係合する工具係合部14を
有するとともに、内周面に、雌ネジ部15を有する。さ
らに、装着部4とフランジ部13の内部には四つの空気
通路16…を周方向へ90°間隔で設ける(図4参
照)。この場合、最初に、フランジ部13の内部に径方
向に貫通する第二孔部16bを形成し、この後、装着部
4の端面から当該第二孔部16bの内側に連通する第一
孔部16aを形成するとともに、フランジ部13の端面
外周側から当該第二孔部16bの外側に連通する第三孔
部16cを形成し、第二孔部16bの内側端部を溶接部
16s等により閉塞すれば、装着部4の端面に開口する
空気流入口16i(第一孔部16aの開口端)と第三孔
部16cが連通する空気通路16を設けることができ
る。
【0011】チューブ部12は、アウタ部2oとインナ
部2iからなる二重構造により構成する。アウタ部2o
とインナ部2iは、(JIS)STKM−S45C,S
TKM−13C等の炭素鋼鋼管により形成する。アウタ
部2oは、全体が同厚となる円筒形に形成し、内面(内
周面)2osと外面(外周面)は表面仕上げを行う。イ
ンナ部2iは、図6に示すように、全体を円筒形に形成
するも、後端側(図3中、上端側)には外周面に段差が
生ずる薄肉部22sを設ける。これにより、アウタ部2
oとインナ部2iを重ねた際には、薄肉部22sとアウ
タ部2o間に通気空間22が形成される。さらに、イン
ナ部2iの外面(外周面)2isには、軸方向に沿った
四つの溝部23s…を周方向へ90°間隔で設ける。こ
れにより、アウタ部2oとインナ部2iを重ねた際に
は、溝部23s…とアウタ部2oにより四つの空気通路
23…が形成され、各空気通路23…の後端側は、通気
空間22に連通するとともに、各空気通路23…の先端
側は、空気噴射口23o…となってチューブ部12の先
端部2fに開口する。
【0012】また、インナ部2iの外面(外周面)2i
sは、凹凸を有する粗面Fにより形成する。この場合、
粗面Fの形成方法は任意に実施でき、例えば、インナ部
2iを回転させ、バイトを外面2isに当てることによ
り、図2に示すように、ピッチLpが0.3〜0.4
〔mm〕程度で、深さLdが0.3〜0.4〔mm〕程
度の螺旋溝による粗面Fを形成することもできる。この
ように、粗面Fは、細かな凹凸、特に、先端が尖形とな
る三角状の凹凸により形成することが望ましく、この
際、できるだけアウタ部2oの内面(内周面)2osに
接触した際の接触面積が小さくなり、かつアウタ部2o
とインナ部2i間に形成される空気層Aの体積が大きく
なるように考慮する。なお、各溝部23s…の形成は粗
面Fの形成後に行う。
【0013】インナ部2iの外径とアウタ部2oの内径
は同一となるように形成する。そして、インナ部2iを
アウタ部2oに組み付ける際は、まず、アウタ部2oを
加熱し、膨張させた後、インナ部2iを挿入するととも
に、アウタ部2oにインナ部2iを完全に挿入したな
ら、周面における複数の所定位置をレーザー溶接する。
これにより、チューブ部12が出来上がる。
【0014】一方、チューブ部12の後端にはアダプタ
部11を溶接により固着する。これにより、チューブ部
12とアダプタ部11は一体化され、アダプタ部11の
フランジ部13とチューブ部12間に通気空間22が形
成されるとともに、第三孔部16cが通気空間22に臨
む。アダプタ部11のフランジ部13とチューブ部12
は、ベース部2を構成し、装着部4はベース部2の後端
部2rに設けられることになる。
【0015】他方、チューブ部12の先端部2fには、
八個の切削用チップ3…をロー付等により固着する。こ
の場合、各切削用チップ3…は周方向に沿って等間隔に
配する。この際、上述した空気噴射口23o…は、図5
に示すように、各切削用チップ3…の相互間に位置する
ように考慮する。なお、切削用チップ3…は、ダイヤモ
ンド粒子をバインダと混合して焼結した直方体状の小ブ
ロックである。
【0016】次に、本実施例に係るコアドリル1の使用
方法及び機能について、各図を参照して説明する。
【0017】まず、コアドリル1は、不図示の回転駆動
部に装着部4を装着して使用する。回転駆動部を作動さ
せれば、コアドリル1は回転するため、切削用チップ3
…をコンクリート面等の被切削部位に圧接させれば、当
該被切削部位の穴明けを行うことができる。
【0018】この際、装着部4の端面に開口する空気流
入口16iに、0.4〜0.5〔MPa〕程度の圧力空
気を供給すれば、当該圧力空気は、各空気通路16…
(第一孔部16a…,第二孔部16b…,第三孔部16
c…)、通気空間22、空気通路23…の経路で流れ、
ベース部2(チューブ部12)の先端部2fに開口した
空気噴射口23oから噴出する。これにより、空冷方式
による冷却が行われるとともに、切削に伴う削粉が外部
に吹き出される。なお、この場合、圧力空気の代わりに
水を供給することもできる。
【0019】また、本実施例に係るコアドリル1によれ
ば、ベース部2の一部を構成するチューブ部12は、ア
ウタ部2oとインナ部2iからなる二重構造により構成
するとともに、インナ部2iの外面2isを、凹凸を有
する粗面Fにより形成したため、アウタ部2oの内面2
osとインナ部2iの外面2is間には、当該粗面Fに
よる空気層Aが形成され、この空気層Aが防音層(遮音
層)として機能する。この結果、ベース部2からの発生
音(共鳴音)は大幅に低減され、もって、作業現場にお
ける騒音発生も大幅に低減される。
【0020】なお、図7は変更実施例を示す。変更実施
例は、図3に示す実施例に対して、空気通路16…,2
3…が無い点、チューブ部12の一部(半部)のみを二
重構造にした点、インナ部2iの先端にアウタ部2oの
先端面を覆うフランジ部31を設けた点が異なる。他の
構成は、図3に示した実施例と基本的に同じである。し
たがって、図7において、図3と同一部分には、同一符
号を付し、その構成を明確にするとともに、詳細な説明
は省略する。図7に示す変更実施例に係るコアドリル1
においても図3に示した実施例と同様に、ベース部2か
らの発生音低減効果が得られる。なお、図7は、切削用
チップ3…を省略してある。また、32はフランジ部1
3とチューブ部12の後端側を固着する溶接部、33…
はアウタ部2oとインナ部2iを固着するレーザー溶接
部を示す。
【0021】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,素材,数量等において、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除すること
ができる。例えば、実施例はチューブ部12の全部又は
一部を二重構造にした場合を例示したが、必要によりフ
ランジ部13の全部又は一部も二重構造としてもよい。
また、実施例は、インナ部2iの外面2isを粗面Fに
より形成した場合を示したが、アウタ部2oの内面2o
sを粗面Fにより形成してもよいし、インナ部2iの外
面2isとアウタ部2oの内面2osの双方を粗面Fに
より形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】このように、本発明に係るコンクリート
用コアドリルは、ベース部の一部又は全部を、アウタ部
とインナ部からなる二重構造により構成するとともに、
アウタ部の内面及び/又はインナ部の外面を、凹凸を有
する粗面により形成したため、ベース部からの発生音
(共鳴音)が大幅に低減され、もって、作業現場におけ
る騒音発生を大幅に低減できるという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るコンクリート用コ
アドリルの要部断面図(図3中Y−Y線断面)、
【図2】図1中円X内の拡大断面図、
【図3】同コンクリート用コアドリルの半裁断正面図、
【図4】図3中Z−Z線断面図、
【図5】同コンクリート用コアドリルの底面図、
【図6】同コンクリート用コアドリルにおけるインナ部
の一部を示す斜視図、
【図7】本発明の変更実施例に係るコンクリート用コア
ドリルの半裁断正面図、
【符号の説明】
1 コンクリート用コアドリル 2 ベース部 2f ベース部の先端部 2r ベース部の後端部 2i インナ部 2is インナ部の外面 2o アウタ部 2os アウタ部の内面 3… 切削用チップ 4 装着部 F 粗面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成した金属製のベース部と、
    このベース部の先端部に周方向に沿って固着した複数の
    切削用チップと、前記ベース部の後端部に設けることに
    より回転駆動部に着脱する装着部とを具備するコンクリ
    ート用コアドリルにおいて、前記ベース部の一部又は全
    部を、アウタ部とインナ部からなる二重構造により構成
    するとともに、前記アウタ部の内面及び/又は前記イン
    ナ部の外面を、凹凸を有する粗面により形成したことを
    特徴とするコンクリート用コアドリル。
JP2000313186A 2000-10-13 2000-10-13 コンクリート用コアドリル Pending JP2002120217A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101591745B1 (ko) 2014-10-15 2016-02-05 가루기술주식회사 이중 코어 드릴
JP2016052747A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社コンセック コアビット

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JP2016052747A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社コンセック コアビット
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