JP2002119149A - 植物の環境装置 - Google Patents
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- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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Abstract
きる植物の環境装置を提供する。 【解決手段】 空調空気が供給される空調室10内に、
育苗トレイ21を収容する前面が開口した育苗室14を
有するベンチ15を設け、そのベンチ15の背面に、空
調室10内の空調空気を育苗室14を通して吸引するド
ラフト室22を設け、該育苗室14の天井部26に照明
器具27を設けると共にその照明器具27直下にスクリ
ーンフィルタ28を設けて照明室30を区画し、その照
明室30の背面をドラフト室22に連通したものであ
る。
Description
育苗したり、一定の環境の下、特定の種子を発芽させて
その植物の特性などを観察するための植物の環境装置に
関するものである。
その植物の特性を観測する際には、日照量や温湿度など
の環境を一定にして行う必要がある。
のものはあるが、大型のものは温室等で育苗するのが大
部分である。
子組み換え植物など、その植物の特性を正確に観察する
には、これら植物を比較的大量に、しかも、照度、温湿
度を一定に保って、植物を一定の環境で育苗させる必要
がある。
最低10000Lux以上必要であり、これを育苗する
苗に均一に照射する必要がある。
り、しかも、最低照度を保つには苗の直上に配置する必
要があるため、室内を単純に空調したのでは、育苗廻り
を設定した温湿度環境に保つには難しい問題がある。
育苗廻りに温湿度センサを配置し、その温湿度センサの
検出値で、温湿度を制御することは可能であるが、育苗
に対する適正な風速を無視して空調することとなり、適
正環境下での育苗は期待できない。
し、照度を保ちつつ温湿度を適正に保つことができる植
物の環境装置を提供することにある。
に、請求項1の発明は、空調空気が供給される空調室内
に、育苗トレイを収容する前面が開口した育苗室を有す
るベンチを設け、そのベンチの背面に、空調室内の空調
空気を育苗室を通して吸引するドラフト室を設け、該育
苗室の天井部に照明器具を設けると共にその照明器具直
下にスクリーンフィルタを設けて照明室を区画し、その
照明室の背面をドラフト室に連通した植物の環境装置で
ある。
でベンチが設けられ、その通路の上の空調室天井部に、
空調空気の吹出口が通路に沿ってスリット状に設けら
れ、その給気口が高性能フィルタ、加湿器を介して空調
機の吹込側に接続され、他方ベンチの頂部にドラフト室
につながるレターンダクトが接続されると共にそのレタ
ーンダクトが空調機の吸込側に接続される請求項1記載
の植物の環境装置である。
下多段に形成され、照明器具が取り付けられる各育苗室
の天井部は鏡面に形成される請求項1記載の植物の環境
装置である。
のベンチには、各育苗室やドラフト室内に流入した水を
溜めるドレン室が形成される請求項3記載の植物の環境
装置である。
は、ポリエチレン等の繊維をメッシュ状に編んで形成さ
れ、光透過率が90%以上で開孔率が40%以上に形成
される請求項1又は3記載の植物の環境装置である。
ラフト室に連通する多数のスリット孔が形成され、その
背面にスリット孔の幅を調整する気流調整板が設けら
れ、育苗室内に流入する空調空気の流速が0.1〜1m
/sec、好ましくは0.1〜0.5m/secに調整
される請求項1又は3記載の植物の環境装置である。
空調室内に、育苗トレイを収容する前面が開口した育苗
室を有するベンチを設け、そのベンチの背面に、空調室
内の空調空気を育苗室を通して吸引するドラフト室を設
け、該育苗室の天井部に照明器具を設けると共にその照
明器具直下に透明板を設けて照明室を区画し、その照明
室の背面をドラフト室に連通すると共に、照明室の前面
側をレターンダクトに接続してドラフト室内の空気を照
明室を通してレターンダクトに排気するようにした植物
の環境装置である。
添付図面に基づいて詳述する。
一実施の形態を示すもので、図1は平面図、図2はA−
A線断面図、図3はB−B線断面図である。
で区画形成された空調室で、その空調室10にオペレー
タMの出入りのための開閉ドア12が設けられる。
中央に通路13が形成され、その通路13を挟んで、育
苗室14を有するベンチ15が設けられる。
成され、上下に育苗室14を区画する棚16が設けられ
ると共に前面に適宜棚16を支持する支柱17が設けら
れる。
スリット状の空調空気の吹出口18が設けられる。
物20の育苗トレイ21が前後にかつ長さ方向に多数載
置される。
大豆などの野菜や花物などの花卉に適している。
調空気を育苗室14を通して吸引するドラフト室22が
形成される。
14とドラフト室22を連通する多数の縦長のスリット
孔24が形成され、その背面壁23に、スリット孔24
の幅を調整する気流調整板25が設けられる。
灯からなる照明器具27が設けられ、その照明器具27
の直下にスクリーンフィルタ28が設けられて、照明室
30を区画される。
苗室14側に反射するようにステンレス板等で鏡面状に
形成される。
チレン等の繊維をメッシュ状(約300mesh)に編
んで形成されたもので、光透過率が90%以上で、開孔
率が40%以上に形成されている。
に対して、照度が10000Lux以上で、照明するよ
うに、蛍光灯等の本数が設定され、また育苗すべき植物
によって、例えば春夏秋冬に応じた照度に変えられるよ
うになっている。
同様にスリット孔31とそのスリット孔の幅を調整する
気流調整板32が設けられる。
タ28を通して照明室30に導入され、この空気で照明
器具27が冷却され、気流調整板32を通してドラフト
室22に排気される。
流入し、落下した水分等のドレン溜め部33が形成さ
れ、その前面にドレン水を排出するドレン排出管34が
接続される。
5が接続される。レターンダクト35は、空調室10の
外側に設置した空調機36の空気吸込側に接続され、空
調機36の吹出側が、加湿器37、HPAフィルタ等か
らなる高性能フィルタ38を介して給気ライン39にて
吹出口18に接続される。
に育苗すべき植物20の育苗トレイ21を収容し、その
植物20の育苗条件に応じて温度、湿度、照度、照明時
間を適宜設定する。
12000Lux、照明時間を12時間として育苗する
とする。
図1に示すように間隔をおいて、或いは吹出口18から
均一に吹き出され、その空調空気がベンチ15の各育苗
室14に矢印に示したように流入し、育苗室14を通過
し気流調整板25にてドラフト室22に吸い込まれると
共に一部はスクリーンフィルタ28を通して照明室30
内に流入し、照明器具27の発熱を抑え、気流調整板3
2を通してドラフト室22に吸い込まれる。
の流速が0.1〜1m/sec、好ましくは0.1〜
0.5m/secになるように、気流調整板25にてス
リット孔24の幅を調整することで、植物20に最適な
風速とすることができる。
6が鏡面に形成され、光の大半をスクリーンフィルタ2
8を通して植物20に効率よく照度12000Lux
で、均一に照射できると共に照明器具27が発熱して
も、スクリーンフィルタ28を通して空調空気が流入
し、その熱をドラフト室22に逃がすため、発熱による
影響を無くすことができる。
15の頂部のレターンダクト35から空調機36に吸い
込まれ、そこで設定温度に冷却されたのち、加湿器38
で、設定湿度に加湿され、高性能フィルタ38で、空調
空気中の微粒子分が除去されて吹出口18から吹き出さ
れる。この際、詳細は図示していないが、空調機36の
吸込側に外気導入ラインと吹出側に排気ラインを設けて
空調室10内を適宜換気するように構成する。
0は、温度、湿度、照度、照明時間が常に一定の環境で
育苗することが可能となり、植物20の育苗特性を再現
性良く観察することが可能となる。また、空調空気は、
植物20に対して0.2m/secと微風で常に一方向
に流しているため、滞留することがなく、他の隣接する
植物20に影響を与えることもない。
レータMが行うが、オペレータMによる散水の個人差が
あるため、空調空気の湿度を高めることで、散水回数を
極力最小限とすることができる。さらに、散水は、散水
管を育苗室14にそれぞれ設けて、各育苗トレイ21に
定量灌水するように構成してもよい。
ラフト室22に流入し、落下するがベンチ15の底部に
ドレン溜め33に溜めることができ、これをドレン管3
4から抜き取ることで、カビ等微生物の繁殖を防止でき
る。
示すもので、図4は平面図、図5は図4のC−C断面
図、図6は図4のD−D断面図を示している。
で説明した実施の形態と同じであるが、育苗する植物に
よっては、その特性を観察するには数ヶ月以上を必要と
するのも、例えば、苗木などや育苗中に、その高さが高
くなる植物の育苗に適用したものである。
式の扉12aが設けられ、通路13を挟んでベンチ15
が設けられる。
3で説明した育苗室14が形成され、上部には、下部の
育苗室14で育苗した植物20aを移し換えて、さらに
育苗するための上部育苗室14aが形成される。
育苗した植物20aを、移して、さらに育苗するため、
その高さHが、下部の育苗室14より十分高く形成され
る。
が高くなると、下部の育苗室14の天井部26に設けた
蛍光灯等の照明器具27では、距離の関係で照度100
00Lux以上が得られないため、太陽光のようにスペ
クトル分布を調和させたメタルハライドランプからなる
照明器具27aを用いる。
等の透明板42を設けて照明室30aを区画し、その照
明室30の天井部26aを鏡面状に形成しておく。
に流入した空気を、直接照明室30aに通し、これを照
明室30aの前部に形成した排気口44を介して照明室
30aの上部の排気室45に流し、その排気室45より
レターンダクト35より空調機36(図3参照)に吸い
込まれ、温度調整、湿度調整、除塵されたのち、吹出口
18から吹き出される。
いため、スリット孔24aを上下二段にし、気流調整板
25aもそれに合わせて上下二段とする。
成長に応じて、メタルハライドランプからなる照明器具
27aにより近づくため、成長に合わせて照明器具27
aの照度を適宜変更するようにする。
育苗室14では、スクリーンフィルタ28を通して空調
空気が照明室30内に流入してその照明器具27の発熱
による影響を無くしながら、その育苗室14内の植物2
0aに温湿度と風速調整された空調空気を供給すること
ができる。
さまで成長したならば上部の育苗室14aに移し、同様
の環境下で育苗することができる。
には、ドラフト室22に流入した空気が直接導入され
て、照明器具27aが冷却され、その後、排気口44を
介して上部の排気室45を介してレターンダクト35に
流れることとなる。
具27aが発熱してもドラフト室22の空気を照明室3
0aに流して冷却し、これを排気室45よりレターンダ
クト35を介して空調機36に流して空調することで、
発熱の影響を無くすことができる。
からの発熱の影響を受けることなく、温湿度と照度を適
正に保ちながら植物を一定の環境に保って育苗すること
が可能となる。
Claims (7)
- 【請求項1】 空調空気が供給される空調室内に、育苗
トレイを収容する前面が開口した育苗室を有するベンチ
を設け、そのベンチの背面に、空調室内の空調空気を育
苗室を通して吸引するドラフト室を設け、該育苗室の天
井部に照明器具を設けると共にその照明器具直下にスク
リーンフィルタを設けて照明室を区画し、その照明室の
背面をドラフト室に連通したことを特徴とする植物の環
境装置。 - 【請求項2】 空調室内に通路を挟んでベンチが設けら
れ、その通路の上の空調室天井部に、空調空気の吹出口
が通路に沿ってスリット状に設けられ、その給気口が高
性能フィルタ、加湿器を介して空調機の吹込側に接続さ
れ、他方ベンチの頂部にドラフト室につながるレターン
ダクトが接続されると共にそのレターンダクトが空調機
の吸込側に接続される請求項1記載の植物の環境装置。 - 【請求項3】 育苗室は、ベンチに上下多段に形成さ
れ、照明器具が取り付けられる各育苗室の天井部は鏡面
に形成される請求項1記載の植物の環境装置。 - 【請求項4】 最下段の育苗室の下部のベンチには、各
育苗室やドラフト室内に流入した水を溜めるドレン室が
形成される請求項3記載の植物の環境装置。 - 【請求項5】 スクリーンフィルタは、ポリエチレン等
の繊維をメッシュ状に編んで形成され、光透過率が90
%以上で開孔率が40%以上に形成される請求項1又は
3記載の植物の環境装置。 - 【請求項6】 育苗室の背面には、ドラフト室に連通す
る多数のスリット孔が形成され、その背面にスリット孔
の幅を調整する気流調整板が設けられ、育苗室内に流入
する空調空気の流速が0.1〜1m/sec、好ましく
は0.1〜0.5m/secに調整される請求項1又は
3記載の植物の環境装置。 - 【請求項7】 空調空気が供給される空調室内に、育苗
トレイを収容する前面が開口した育苗室を有するベンチ
を設け、そのベンチの背面に、空調室内の空調空気を育
苗室を通して吸引するドラフト室を設け、該育苗室の天
井部に照明器具を設けると共にその照明器具直下に透明
板を設けて照明室を区画し、その照明室の背面をドラフ
ト室に連通すると共に、照明室の前面側をレターンダク
トに接続してドラフト室内の空気を照明室を通してレタ
ーンダクトに排気することを特徴とする植物の環境装
置。
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