JP2002119148A - 植物栽培ハウス内の環境調節方法 - Google Patents

植物栽培ハウス内の環境調節方法

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JP2002119148A JP2001087634A JP2001087634A JP2002119148A JP 2002119148 A JP2002119148 A JP 2002119148A JP 2001087634 A JP2001087634 A JP 2001087634A JP 2001087634 A JP2001087634 A JP 2001087634A JP 2002119148 A JP2002119148 A JP 2002119148A
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Akira Yoshida
彰 吉田
Nobuhito Hirata
信人 平田
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NISHII PAINT IND
NISHII TORYO SANGYO KK
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KANPE KYOHAN KYUSHU KK
NISHII PAINT IND
NISHII TORYO SANGYO KK
Kansai Paint Co Ltd
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植物栽培ハウス内への太陽光の照射量の調節及
び植物栽培ハウス内の温度調節を容易に行うことができ
る植物栽培ハウス内の環境調節方法、並びに該方法によ
り環境調節された植物栽培ハウスを提供すること。 【解決手段】植物栽培ハウスに張られた透明プラスチッ
クスシートの表面に、25℃における粘度を25〜30
0mPa・sに調整した白色水性エマルション塗料を塗
布して、顔料容積濃度が20〜90容積%である白色半
透明の塗膜を形成することにより、ハウス外に対するハ
ウス内の照度比を60〜90%とすることを特徴とする
植物栽培ハウス内の環境調節方法、並びに該方法により
光線透過率が調節された植物栽培ハウス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培ハウス内
の環境調節方法及び植物栽培ハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、苺、マンゴウ、ネギ、アスパラガ
ス、トマト等の植物の栽培は、出荷時期が早まる傾向に
あること、品質の一定化が期待できること等から、植物
栽培ハウス内で行われることが多い。
【0003】植物栽培ハウス内の温度は、換気送風、窓
の開閉などによって調節しているが、夏場などの日差し
の強いときには調節が困難である。この場合、空調機に
よって調節することは有効であるが、ランニングコスト
が高くつくといった問題がある。また、採光について
は、特に調節する装置は設けられていないため、光の照
射による光合成については特に調節されていない。従っ
て、植物栽培ハウス内での植物栽培においては、収穫に
好適な期間が短くなり、同業者と出荷時期が重なった
り、商品の傷みが早くなったり、又集中して忙しくなる
といった現状にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、植物
栽培ハウス内への太陽光の照射量の調節及び植物栽培ハ
ウス内の温度調節を容易に行うことができる植物栽培ハ
ウス内の環境調節方法、並びに該方法により環境調節さ
れた植物栽培ハウスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく、鋭意研究した結果、植物栽培ハウスに張ら
れた透明プラスチックスシートの表面に特定の低粘度白
色水性エマルション塗料を塗布して白色半透明塗膜を該
シート表面に形成することにより、太陽光線を適度に遮
ることができ、植物栽培ハウス内の環境を好適に調節で
きることを見出した。本発明は、かかる新知見に基づい
て、完成されたものである。
【0006】本発明は、以下の植物栽培ハウス内の環境
調節方法及び植物栽培ハウスを提供するものである。
【0007】1.植物栽培ハウスに張られた透明プラス
チックスシートの表面に、25℃における粘度を25〜
300mPa・sに調整した白色水性エマルション塗料
を塗布して、顔料容積濃度が20〜90容積%である白
色半透明の塗膜を形成することにより、ハウス外に対す
るハウス内の照度比を60〜90%とすることを特徴と
する植物栽培ハウス内の環境調節方法。
【0008】2.白色水性エマルション塗料が、樹脂、
白色顔料、体質顔料及び水を含有する塗料である上記項
1に記載の環境調節方法。
【0009】3.白色水性エマルション塗料が、樹脂固
形分100重量部に対して、白色顔料としてチタン白を
50〜200重量部及び体質顔料を100〜2,000
重量部含有する上記項2に記載の環境調節方法。
【0010】4.白色水性エマルション塗料が、更に、
防腐剤を含有する塗料である上記項2に記載の環境調節
方法。
【0011】5.上記項1の環境調節方法により、ハウ
ス外に対するハウス内の照度比が60〜90%に調節さ
れた植物栽培ハウス。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の植物栽培ハウス内の環境
調節方法は、植物栽培ハウスに張られた透明プラスチッ
クスシートの表面に、25℃における粘度を25〜30
0mPa・sに調整した白色水性エマルション塗料を塗
布して、顔料容積濃度が20〜90容積%である白色半
透明の塗膜を形成することにより、ハウス外に対するハ
ウス内の照度比を60〜90%とするものである。
【0013】植物栽培ハウスに張られた透明プラスチッ
クスシートとしては、従来から植物栽培ハウス用として
用いられているものをいずれも使用できる。該シート
は、通常、太陽光の光線透過率が95%以上であり、無
色のものであっても良く、着色されたものであっても良
い。該シートの厚さは、強度等の観点から、0.02〜
2mm程度であるのが好ましく、0.05〜1.5mm
程度であるのがより好ましい。また、該シートの材質と
しては、例えば、ポリ塩化ビニルシート、ポリエステル
シート、アクリル樹脂シート、ポリエチレンシート、ポ
リプロピレンシート、ポリウレタンシート等を挙げるこ
とができる。
【0014】本発明方法に使用される白色水性エマルシ
ョン塗料は、必須成分として、樹脂、白色顔料、体質顔
料及び水を含有する塗料である。
【0015】上記水性エマルション塗料における樹脂
は、エマルション樹脂として使用される。その樹脂種と
しては、特に限定されるものではないが、アクリル樹
脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を
挙げることができる。これらの樹脂種の内、特にアクリ
ル樹脂、ビニル樹脂等が好ましい。
【0016】アクリル樹脂及びビニル樹脂としては、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、α−クロロスチレン等のビニル芳香族化合物;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、(n−,i−,t−)ブチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)
アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート等のアクリル酸
又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエステル
又はシクロアルキルエステル;アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸な
どの重合性不飽和カルボン酸;2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート及びアリルアルコールなどの水酸基含有重合
性不飽和モノマー;2−メトキシエチル(メタ)アクリ
レートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレー
ト;パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、
パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレートな
どのフッ素原子含有(メタ)アクリレート;酢酸ビニ
ル、ベオバモノマー(シェル化学社製、分岐高級脂肪酸
のビニルエステル)、アクリル酸アミド、メタクリル酸
アミドなどの重合性不飽和モノマーを、単独でまたは2
種以上を組合せて(共)重合してなる(共)重合体が好適
である。
【0017】本明細書において、「(メタ)アクリレー
ト」は、アクリレート又はメタアクリレートを意味す
る。
【0018】上記(共)重合体において、モノマーとし
て、アクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のア
ルキルエステル又はシクロアルキルエステル、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル
(メタ)アクリレート、フッ素原子含有(メタ)アクリ
レート等の少なくとも1種の(メタ)アクリレートモノ
マーを使用したものが、アクリル樹脂であり、このよう
な(メタ)アクリレートモノマーを使用していないもの
がビニル樹脂である。
【0019】上記(共)重合体は、水性エマルションと
して、使用される。該エマルションは、例えば、水中に
て乳化剤の存在下で(共)重合を行う乳化重合方法、又
は重合性不飽和カルボン酸を含有するモノマー成分を有
機溶剤中で溶液(共)重合し、重合後に(共)重合体中
のカルボキシル基を中和してエマルション化する方法な
どによって得ることができる。なかでも乳化重合方法に
よるものが好適である。
【0020】本発明方法に使用される白色水性エマルシ
ョン塗料は、白色顔料としてチタン白等を、又体質顔料
として、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、マ
イカ、硫酸バリウム等を含有する。上記塗料は、植物栽
培ハウス内への日差しの調節、被膜強度等の観点から、
顔料容積濃度(PVC)が20〜90容積%、好ましく
は40〜80容積%である白色半透明の塗膜を形成する
ことが必要であるので、塗料固形分に基づいて、通常、
顔料分が20〜90容積%の範囲内にあるものが使用さ
れる。また、顔料分の一部である白色顔料の配合割合
は、塗料固形分に基づいて、1〜20容積%の範囲内に
あることが得られる塗膜の適度な太陽光線透過性の点な
どから好適である。
【0021】また、上記塗膜の顔料容積濃度(PVC)
20〜90容積%を達成できる白色水性エマルション塗
料としては、樹脂固形分100重量部に対して、白色顔
料としてチタン白を50〜200重量部及び体質顔料を
100〜2,000重量部含有する塗料を用いるのが、
好ましい。
【0022】上記水性エマルション塗料は、樹脂、顔料
分及び水以外に、必要に応じて、硬化剤、防腐剤、沈降
防止剤、顔料分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、少量
の有機溶剤、中和剤、消泡剤などを含有していてもよ
い。
【0023】また、上記水性エマルション塗料は、防腐
剤を適宜含有せしめることが、貯蔵しても黴などによる
腐敗を起こさない塗料とすることができる点から、好ま
しい。防腐剤としては、無機系防腐剤、有機系防腐剤の
いずれであっても良いが、人体に対する安全性、耐熱性
等の点から、無機系防腐剤が好ましい。
【0024】無機系防腐剤としては、代表例として、
銀、銅、亜鉛、水銀、鉛、錫、ビスマス、カドミウム、
タリウム等の金属のイオンやその金属の化合物(例え
ば、アミノ酸と金属石鹸を形成したアミノ酸金属石鹸)
を、無機質担体に担持してなる粒子状のものを挙げるこ
とができる。上記金属の内、銀、銅、亜鉛、錫が、安全
性の点から好ましく、なかでも抗菌力の点から銀が好適
である。
【0025】上記無機質担体としては、ゼオライト(結
晶性アルミノ珪酸塩)、無定形アルミノ珪酸塩、シリカ
ゲル、活性アルミナ、珪藻土、活性炭、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、過塩素酸マグ
ネシウム、リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウム、リ
ン酸亜鉛カルシウム、ハイドロキシアパタイト等を挙げ
ることができる。これらの内、金属イオンや金属化合物
の担持能力、化学的安定性等の点から、ゼオライト、無
定形アルミノ珪酸塩、シリカゲル、活性アルミナ、硫酸
カルシウムが好適である。
【0026】無機系防腐剤の市販品としては、例えば、
「ゼオミック」(商品名、シナネンゼオミック(株)
製、銀・ゼオライト系防腐剤)、「バクテキラー」(商
品名、鐘紡(株)製、銀・ゼオライト系防腐剤)、「イ
オンピュア」(商品名、石塚硝子(株)製、銀(銅、亜
鉛)・ガラス系防腐剤)、「アパサイダー」(商品名、
(株)サンギ製、銀・リン酸カルシウム系防腐剤)、
「ホロンキラー」(商品名、(株)日鉱製、アミノ酸金
属石鹸系防腐剤)、「抗菌セラミックス」(商品名、新
東Vセラミックス(株)製、銀・リン酸亜鉛カルシウム
系防腐剤)、「アイス」(商品名、触媒化成工業(株)
製、銀・セラミックス系防腐剤)、「ノバロン」(商品
名、東亜合成(株)製、銀・リン酸ジルコニウム系防腐
剤)、「JMAC」(商品名、大日本インキ化学工業
(株)販売、無機銀系防腐剤)等を挙げることができ
る。これらの内、食品安全衛生法に適合するものが特に
好適である。
【0027】本発明方法において、植物栽培ハウスに張
られた透明プラスチックスシートの表面に、上記水性エ
マルション塗料を塗布する際には、この塗料は25℃に
おける粘度が25〜300mPa・s(ミリパスカル・
秒)、好ましくは30〜100mPa・sに調整されて
いることが、塗装性、得られる塗膜の膜厚、適度な隠蔽
性等の観点から、必要である。また、塗料は、通常、プ
ラスチックスシートの外表面に塗布されるが、内表面に
塗布することも可能である。この塗布によって、プラス
チックスシートの表面に、顔料容積濃度(PVC)が2
0〜90容積%、好ましくは40〜80容積%の白色半
透明の塗膜が形成され、ハウス外に対するハウス内の照
度比を60〜90%、好ましくは65〜85%とするこ
とができる。
【0028】上記塗料の塗布方法は、特に限定されるも
のではなく、例えば、農薬などの薬剤散布用噴霧器、ス
プレー塗装機などを用いて、プラスチックスシート上に
散布することによって行うことができる。なかでも薬剤
散布用噴霧器は、多くの農家で所有しており、又均一に
散布し易いため好適である。塗布部分は、通常、ハウス
の屋根、側壁部分等であるが、地面に近い部分や北側は
塗布を省略しても良い。塗布量は、通常、乾燥膜重量
で、20〜90g/m2程度とするのが好適である。塗
布後の処理は、特に必要が無く、そのまま風乾すれば良
い。
【0029】この塗布によって、顔料容積濃度(PV
C)が20〜90容積%、好ましくは40〜80容積%
である白色半透明の塗膜が形成される。この程度の顔料
容積濃度であることによって塗膜強度が良好で、薄膜で
の光の適度な遮断性を有する塗膜が形成され、それによ
り、ハウス外に対するハウス内の照度比を60〜90
%、好ましくは65〜85%に調節することができる。
【0030】本明細書において、「ハウス外に対するハ
ウス内の照度比」は、晴天の日の10〜15時に、植物
栽培ハウスに張られたプラスチックスシートに対して太
陽光が90±45度の角度で当たる線上の該シート近傍
のハウス外の照度及びハウス内の照度を、照度計を用い
て測定し、式「(ハウス内の照度/ハウス外の照度)×
100」により、算出された照度比(%)を意味する。
上記照度を測定するプラスチックスシート近傍として
は、ハウス内外共に、例えば、該シートから0.2〜2
m程度の位置とすれば良い。
【0031】かくして本発明の環境調節方法が実施で
き、この実施によって、所定の白色半透明の塗膜を表面
に有するプラスチックスシートが張られた植物栽培ハウ
スは、ハウス外に対するハウス内の照度比が60〜90
%に調節されており、かつ植物栽培ハウス内の温度調節
が容易になっている。
【0032】
【実施例】以下、製造例、実施例、比較例及び試験例を
挙げて、本発明をより一層具体的に説明する。尚、各例
において、「部」及び「%」は、特に断りがない限り、
いずれも重量基準による。
【0033】製造例1 「ボンコート6938」(商品名、大日本インキ化学工
業(株)製、アクリル樹脂エマルション、乾燥樹脂膜の
比重約1.0)を固形分量で7.1部、チタン白(比重
約4.2)5.5部、「SPM」(商品名、竹原化学工
業(株)製、体質顔料クレー、比重約2.7)60.1
部、「ノプコスパース44C」(商品名、サンノプコ
(株)製、アニオン系顔料分散剤)3.15部、「ゼオ
ミックAW10D」(商品名、シナネンゼオミック
(株)製、銀・ゼオライト系防腐剤、食品安全衛生法に
適合)0.05部及び上水24.1部を混合、分散し
て、白色水性エマルション塗料を得た。この塗料は、塗
料固形分に基づいて、顔料分が60容積%であった。
【0034】実施例1〜3及び比較例1 「スーパーモヤレス」(商品名、オカモト塩ビ社製、塩
化ビニル製プラスチックスシート、厚さ0.1mm)が
張られたカマボコ形状の植物栽培ハウスのプラスチック
シートの外表面に、製造例1で得た塗料に水を加えて希
釈して、25℃における粘度が約50mPa・sになる
ように調整した希釈塗料を、薬剤散布用動力噴霧器(有
光工業(株)製)を用いて、後記表1に示す塗付量(乾
燥膜重量)となるように塗装し、風乾して、白色半透明
の塗膜を形成した植物栽培ハウスを得た。
【0035】比較例2 実施例1において、植物栽培ハウスに塗装を行わないも
のを比較例2とした。
【0036】試験例1 ハウス外に対するハウス内の照
度比の測定 実施例1〜3及び比較例1〜2で得た同じ大きさ(横3
m、縦6m、最大高さ4mのカマボコ形状)の各植物栽
培ハウスについて、晴天の日の11時に、プラスチック
スシートに対して太陽光がほぼ直角に当たる線上で、シ
ートから約1mのハウス内外の位置において、空間の照
度を、「HIOKE lux HI TESTER 3421」(商品名、日置電
機(株)製、照度計)を用いて測定し、式「(ハウス内
の照度/ハウス外の照度)×100」により、照度比
(%)を算出した。
【0037】試験例2 苺の栽培試験 実施例1〜3及び比較例1〜2で得た上記の大きさの各
植物栽培ハウス内で、苺の栽培を行った。苺の栽培は、
外気の1日の平均気温が約15℃〜約25℃のところ
で、3月中旬から5月中旬までの約60日間行った。栽
培試験の評価は、苺の総成育量及び良質な苺の収穫量の
各項目について、下記基準に基づいて、行った。
【0038】苺の総成育量:苺の苗100株当りの、得
られた苺の個数、 良質な苺の収穫量:苺の苗100株当りの、良質な苺の
個数。良質な苺とは、苺の外観、味覚共に良好な苺を意
味する。
【0039】ハウス外に対するハウス内の照度比及び苺
の栽培試験の各試験結果を、塗料の塗布量及びハウス内
の平均温度と共に、表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の環境調節方法により、植物栽培
ハウス内への太陽光の照射量を好適に調節することがで
き、かつ植物栽培ハウス内の温度調節が容易になる。即
ち、植物栽培ハウス内への日差しの調節及び植物栽培ハ
ウス内の温度調節等の環境調節を容易に行うことがで
き、これにより、栽培植物の収穫量を増すことができ、
かつ収穫に好適な期間を長くすることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 彰 兵庫県尼崎市神崎町33番1号 関西ペイン ト株式会社内 (72)発明者 平田 信人 兵庫県尼崎市神崎町33番1号 関西ペイン ト株式会社内 Fターム(参考) 2B022 DA01 DA17 DA19 2B024 DA02 DB01 EA06 2B029 EB02 EC09 EC12 EC18 LA01 RA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物栽培ハウスに張られた透明プラスチッ
    クスシートの表面に、25℃における粘度を25〜30
    0mPa・sに調整した白色水性エマルション塗料を塗
    布して、顔料容積濃度が20〜90容積%である白色半
    透明の塗膜を形成することにより、ハウス外に対するハ
    ウス内の照度比を60〜90%とすることを特徴とする
    植物栽培ハウス内の環境調節方法。
  2. 【請求項2】白色水性エマルション塗料が、樹脂、白色
    顔料、体質顔料及び水を含有する塗料である請求項1に
    記載の環境調節方法。
  3. 【請求項3】白色水性エマルション塗料が、樹脂固形分
    100重量部に対して、白色顔料としてチタン白を50
    〜200重量部及び体質顔料を100〜2,000重量
    部含有する請求項2に記載の環境調節方法。
  4. 【請求項4】白色水性エマルション塗料が、更に、防腐
    剤を含有する塗料である請求項2に記載の環境調節方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1の環境調節方法により、ハウス外
    に対するハウス内の照度比が60〜90%に調節された
    植物栽培ハウス。
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