JP2002118096A - アッシング装置 - Google Patents

アッシング装置

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JP2002118096A
JP2002118096A JP2000307507A JP2000307507A JP2002118096A JP 2002118096 A JP2002118096 A JP 2002118096A JP 2000307507 A JP2000307507 A JP 2000307507A JP 2000307507 A JP2000307507 A JP 2000307507A JP 2002118096 A JP2002118096 A JP 2002118096A
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Haruji Arimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面にレジストが形成された基板を反応炉内に
複数段に重ねて保持し、これら基板のレジストを一括し
て除去するアッシング装置において、反応炉内の温度に
起因して発生するレジストの除去レートの不均一性を抑
止し全ての基板のレジストを均一に除去できるアッシン
グ装置を提供する。 【解決手段】反応炉2と、反応炉2内においてウェーハ
Wを縦方向に複数段に重ねて保持し、反応炉2に対して
挿入、引き出しされるボート11と、ボートに設けられ
たウェーハWを加熱する加熱手段と、反応炉2内の縦方
向の温度分布を検出する熱電対61とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、半導体
ウェーハ等の基板上に形成されたレジストを気相中にお
いて除去するアッシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、導電層
または絶縁膜をパターニングする場合や、半導体装置の
導電層または絶縁膜にイオン注入を行う場合などには、
通常、マスクとしてフォトレジストが用いられる。この
フォトレジストはマスクとして使用された後には除去す
る必要がある。フォトレジストを除去する装置がアッシ
ング装置である。アッシング装置としては、アッシング
処理室に高濃度のオゾンを導入し、オゾンとレジストを
化学反応させて、アッシングを行うオゾンアッシング装
置や、ウェーハ処理室とガス励起室とを分離し、荷電粒
子を取り除いた反応種(ラジカル)のみによりアッシン
グを行うダウンフロー型アッシング装置や、反応性ガス
のプラズマを発生させ、そのプラズマを利用してレジス
トを除去するプラズマアッシング装置等の種々のタイプ
のものが知られている。上記のプラズマアッシング装置
においては、処理効率の観点から一度に複数枚の基板を
処理するいわゆるバッチ処理型のアッシング装置が知ら
れている。このバッチ処理型のアッシング装置では、石
英製の縦型の反応管内に基板を複数段に重ねて保持する
ボートを挿入し、この反応管内に反応ガスを導入し、か
つ、高周波電力を印加することにより反応ガスのプラズ
マを発生させてアッシングを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のバッ
チ処理型のアッシング装置では、反応管の外部に設けら
れたヒータにより反応管内を所定の温度に加熱してアッ
シング処理を行う必要がある。しかしながら、反応管の
外部に設けられたヒータでは、反応管内の温度分布、特
に、縦方向(鉛直方向)における温度分布を均一にする
ことは難しかった。具体的には、反応管の上側のほうが
下側よりも温度が高くなる。温度条件が異なる状態で、
アッシング処理を行うと、レジストの除去レートにばら
つきが発生し、全ての基板について確実にレジストを除
去するためにはアッシング処理に要する時間がながくな
るという問題が存在した。また、アッシング処理の時間
を長くすると、すでにレジストが除去された基板はプラ
ズマによってアタックされるため、半導体装置の品質や
次工程における膜成長に影響を及ぼす可能性があった。
さらに、アッシング処理における加熱温度は、レジスト
の現像時のベーキング温度以下に設定する必要がある。
ベーキング温度以下で処理しなければ、いわゆるレジス
トポッピング現象が生じ、レジストの表層に形成された
硬化層がアッシング処理によっては除去されず、レジス
ト残渣が発生してしまう可能性がある。加えて、高周波
電力の印加により反応炉内の温度が上昇してまうため、
レジストの表層に形成された硬化層が残存してしまう可
能性がさらに高い。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、表面にレジストが形成された基板を反応炉内
に複数段に重ねて保持し、これら基板のレジストを一括
して除去するアッシング装置において、反応炉内の温度
に起因して発生するレジストの除去レートの不均一性を
抑止し全ての基板のレジストを均一に除去できるアッシ
ング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアッシング装置
は、基板上に形成されたレジストをアッシングするアッ
シング装置であって、反応炉と、前記反応炉内において
前記基板を縦方向に複数段に重ねて保持し、前記反応炉
に対して挿入、引き出しされるボートと、前記ボートに
設けられ、当該ボートに保持された複数の前記基板を加
熱する加熱手段とを有する。
【0006】本発明のアッシング装置は、前記反応炉内
の縦方向の温度分布を検出する温度分布検出手段と、前
記温度分布検出手段の検出した温度分布に基づいて、前
記基板間に発生する温度分布の不均一を補正するように
前記加熱手段を制御する制御手段とをさらに有する。
【0007】前記加熱手段は、前記ボートの縦方向に沿
って設けられた発熱体を有し、前記発熱体は、前記ボー
トの縦方向に沿って複数に分割されており、分割された
前記各発熱体はそれぞれ独立に発熱量が制御される。
【0008】前記ボートは、前記基板の下面の一部を保
持する略水平な保持面をもつ保持用溝部を備えた複数の
支持柱を有しており、前記発熱体は、前記支持柱に内蔵
されている。
【0009】前記発熱体は、前記支持柱の長手方向に沿
って複数に分割されており、それぞれ独立に温度制御さ
れる。
【0010】前記温度分布検出手段は、前記反応炉内に
縦方向に沿って異なる位置に設けられた複数の熱電対を
有する。
【0011】本発明のアッシング装置は、前記反応室の
外部から前記反応室内を冷却する冷却手段をさらに有す
る。
【0012】前記冷却手段は、前記反応炉の縦方向に沿
って、複数に分割されており、分割された前記各冷却手
段は、それぞれ独立に制御される。
【0013】前記冷却手段は、前記反応炉の外周に周回
され、内部に冷却媒体が導入される冷却用配管を有す
る。
【0014】本発明のアッシング装置では、レジストが
形成された複数の基板は、ボートに複数段に重ねて保持
された状態で反応炉内に収容される。この状態におい
て、ボートに保持された基板は、ボートに設けられた加
熱手段により直接的に所定温度まで加熱される。このと
き、加熱された各基板間に温度分布の不均一が発生する
と、この温度分布の不均一は制御手段によって加熱手段
が制御されることによって補正される。これにより、複
数段に重ねられた基板には、略同じ温度となり、各基板
に形成されたレジストはアッシング処理により略同じ除
去レートで除去される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明のアッシン
グ装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すアッ
シング装置1は、反応炉2、高周波電極4と、ボートス
テージ5、ボートステージ5上に固定されたボート1
1、反応炉2の外周に設けられた冷却用配管51、反応
炉2内に設けられた熱電対61、冷却水供給装置50、
コントローラ31等の構成要素を有している。なお、ア
ッシング装置1は、バッチ処理式のプラズマアッシング
装置である。
【0016】反応炉2は、鐘状からなり、たとえば、石
英で形成されている。この反応炉2は、表面にレジスト
が形成された基板としてウェーハWを内部に収容する空
間を備えており、この反応炉2内においてレジストのア
ッシングが行われる。また、反応炉2は、図示しない支
持機構によって中心軸が鉛直方向に沿うように所定の位
置に支持されている。反応炉2の上部には、反応炉2内
にプロセスガスGを導入するための導入口3が設けられ
ている。
【0017】ボート11は、ボートステージ5上に固定
されており、反応炉2内において処理されるウェーハW
を当該反応炉2の縦方向に複数段に重ねて水平に保持す
る。なお、ボート11の構造については後述する。
【0018】ボートステージ5は、図示しない昇降機構
によって、図1に示す矢印A1およびA2方向に昇降さ
れる。このボートステージ5の昇降動作により、ボート
11は、反応炉2に挿入され、あるいは、反応炉2から
引き出される。
【0019】冷却用配管51は、反応炉2の外周に周回
されており、内部に冷却媒体としての冷却水が供給され
る。この冷却用配管51は、たとえば、アルミニウム合
金等の金属から形成されており、冷却用配管51に冷却
水が供給されることによって、反応炉2内が冷却され
る。冷却用配管51は、反応炉2の縦方向(鉛直方向)
に沿って上部から下部の略全域に設けられとともに、上
部に設けられた上部配管51tと、反応炉2の中部に設
けられた中部配管51mと、反応炉2の下部に設けられ
た下部配管51bとに分割されている。上部配管51
t、中部配管51mおよび下部配管51bにはそれぞれ
独立に冷却水が供給される。
【0020】冷却水供給装置50は、上部配管51t、
中部配管51mおよび下部配管51bにそれぞれ独立に
冷却水を供給する装置であり、コントローラ31からの
制御指令50sに応じて、上部配管51t、中部配管5
1mおよび下部配管51bへの冷却水の供給および遮断
を行う。
【0021】熱電対61は、反応炉2内に設けられてお
り、反応炉2内の縦方向の温度分布を検出する。この熱
電対61は、ボートステージ5上に立設され、ボート1
1の近傍に反応炉2の縦方向に沿って配置されている。
なお、熱電対61は、ボートステージ5上に固定するの
ではなく、反応炉2内に固定してもよい。熱電対61
は、反応炉2の縦方向の上部領域の温度を検出する上部
熱電対61tと、中部領域の温度を検出する中部熱電対
61mと、下部領域の温度を検出する下部熱電対61b
とから構成されている。具体的には、上部熱電対61t
は、上記の上部配管51tが配設された高さの領域の温
度を検出し、中部熱電対61mは中部配管51mが配設
された高さの領域の温度を検出し、下部熱電対61b
は、下部配管51bが配設された高さの領域の温度を検
出する。これら上部熱電対61t、中部熱電対61mお
よび下部熱電対61bは、それぞれ導電線によってコン
トローラ31に接続されている。
【0022】高周波電極4は、ボートステージ5上に立
設されており、ボート11の外周に配置されている。こ
の高周波電極4は、反応炉2内に導入されたプロセスガ
スGに、たとえば、800MHz程度の高周波を印加す
ることにより、プロセスガスGをプラズマ化する。
【0023】図2は、上記したボート11の外観斜視図
である。図2に示すように、ボート11は、ボートステ
ージ5上に固定されるベースプレート12と、このベー
スプレート12上に立設された複数(4本)の支持柱1
4と、これら支持柱14の上端部を連結する連結板13
とを備えており。このボート11は、たとえば、石英で
形成されている。ボート11の各支持柱14には、後述
するように、ウェーハWの下面の一部を保持する保持用
溝部を各支持柱の長手方向に複数備えており、各支持柱
14の対応する保持用溝部にウェーハWを載せることに
よりウェーハWは支持柱14に水平に保持される。
【0024】図3は、ボート11の支持柱14の長手方
向の断面図である。図3に示すように、各支持柱14
は、ウェーハWの外周縁部に対向する側に複数の保持用
溝部15を備えており、この保持用溝部15の保持面1
5aにウェーハWの下面が保持される。複数の保持用溝
部15の保持面15aにそれぞれウェーハWを載せるこ
とにより、ウェーハWは縦方向(鉛直方向)に複数段に
重ねて保持される。また、図3に示すように、各支持柱
14の内部は、長手方向に沿って管路14aを備えてい
る。この管路14aには、ウェーハWを加熱するための
発熱体としての抵抗加熱ヒータ21が設けられている。
【0025】抵抗加熱ヒータ21は、図4に示すよう
に、支持柱14の下端部から上端部まで全域をカバーす
るように設けられているとともに、支持柱14の下部に
設けられた下部ヒータ21b、支持柱14の中部に設け
られた中部ヒータ21mおよび支持柱14の上部に設け
られた上部ヒータ21tにそれぞれ分割されている。各
支持柱14の管路14aに内蔵された下部ヒータ21
b、中部ヒータ21mおよび上部ヒータ21tは、導電
性によってコントローラ31に接続されている。なお、
下部ヒータ21b、中部ヒータ21mおよび上部ヒータ
21tとコントローラ31とを接続する導電線は、実際
には支持柱14の管路14a内に配設されており、ベー
スプレート12を貫通して外部に導かれることによって
コントローラ31と接続される。
【0026】上部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよ
び下部ヒータ21bは、ボート11が反応炉2内に挿入
された状態において、上記した上部配管51t、中部配
管51mおよび下部配管51bの配設された位置に略対
応する位置に位置している。また、上記の上部熱電対6
1t、中部熱電対61mおよび下部熱電対61bは、上
部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ2
1bと、上部配管51t、中部配管51mおよび下部配
管51bとが配設された位置に略対応する位置にある。
【0027】コントローラ31は、抵抗加熱ヒータ21
の上部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒー
タ21bと接続されており、これら上部ヒータ21t、
中部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bの発熱温度を
独立に制御可能となっている。具体的には、上部ヒータ
21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bに供
給する電力を調整することによって、上部ヒータ21
t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bの発熱量
を制御する。また、コントローラ31は、上記の熱電対
61と接続されており、反応管2内の温度分布をモニタ
ーする。
【0028】コントローラ31は、上部熱電対61t、
中部熱電対61mおよび下部熱電対61bが検出した温
度に基づいて、反応炉2内の縦方向の温度分布の不均
一、すなわち、ウェーハW間の温度分布の不均一を検出
し、この温度分布の不均一を補正するように、上部ヒー
タ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bの
発熱量を独立に制御するとともに、上部配管51t、中
部配管51mおよび下部配管51bへの冷却水の供給を
それぞれ独立に制御する。
【0029】次に、上記構成のアッシング装置の動作の
一例について説明する。まず、反応炉2から引き出され
た状態にあるボート11に、図示しない、移載装置によ
って複数のウェーハWが移載される。このウェーハWの
表面には、アッシング処理すべきレジストが形成されて
いる。ウェーハWのボート11への移載により、ボート
11には、縦方向に沿って複数段に重ねてウェーハWが
保持される。
【0030】次いで、ウェーハWを保持した状態にある
ボート11が反応炉2内に挿入される。ボート11が反
応炉2に挿入されたら、コントローラ31から電力が上
部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ2
1bにそれぞれ供給され、これらが所定温度に発熱し、
ウェーハWを所定温度、たとえば、100℃に加熱す
る。
【0031】このとき、ボート11の近傍に配置された
上部熱電対61t、中部熱電対61mおよび下部熱電対
61bによって検出される温度に基づいて、これらの温
度が均一に100℃となるように上部ヒータ21t、中
部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bへの電力供給量
が制御される。
【0032】ボート11の上部領域、中部領域および下
部領域に保持されたウェーハWの温度がそれぞれ所定の
温度に到達したら、反応炉2内にプロセスガスGが導入
され、その後、プロセスガスGに高周波電極4により高
周波が印加されプラズマ化される。これにより、ウェー
ハWの表面に形成されたレジストのアッシング処理が行
われる。
【0033】上記ののアッシング処理中に、ボート11
の上部領域、中部領域および下部領域の温度分布に不均
一が生じた場合には、この温度の不均一が補正されるよ
うに上部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒ
ータ21bが制御される。また、高周波電極4により高
周波を印加することにより、反応炉2内の温度は上昇す
るが、この温度上昇を避けたい場合には、上部ヒータ2
1t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ21bへの電
力供給が制御されるとともに、上部配管51t、中部配
管51mおよび下部配管51bへの冷却水の供給が行わ
れる。
【0034】所定のアッシング処理が完了したら、上部
配管51t、中部配管51mおよび下部配管51bに冷
却水が供給され、反応炉2内は急速に冷却され、ウェー
ハWも冷却される。ウェーハWが所定の温度まで冷却さ
れると、ボート11は、反応炉2から引き出される。
【0035】以上のように、本実施形態によれば、反応
炉2の外部ではなくウェーハWを保持するボート11内
に抵抗加熱ヒータ21を設けることにより、ウェーハW
を所定の温度まで急速に加熱することができ、結果とし
て、アッシング処理に要する時間を短縮することができ
る。また、本実施形態によれば、反応炉2の外周に冷却
用配管51を設けたことにより、アッシング処理の後
に、反応炉2を急速に冷却することができ、結果とし
て、アッシング処理に要する時間を短縮することができ
る。また、本実施形態によれば、ボート11の支持柱1
4内に内蔵した抵抗加熱ヒータ21を縦方向に沿って上
部ヒータ21t、中部ヒータ21mおよび下部ヒータ2
1bに分割し、これらの発熱量を独立に制御することに
より、ボート11の縦方向に複数段に重ねられたウェー
ハW間の温度分布の不均一の発生を抑制することが可能
となり、アッシング処理におけるレジストの除去レート
のウェーハW間のばらつきを抑制することができる。こ
の結果、半導体装置の歩留り低下を防止することができ
る。また、ウェーハW間のレジストの除去レートを均一
にできるため、レジストが十分に除去されないウェーハ
Wに対して余分な処理時間が必要なくなり、アッシング
処理に要する時間を短縮化できる。
【0036】さらに、本実施形態によれば、加熱手段と
しての抵抗加熱ヒータ21による加熱動作と、冷却手段
としての冷却水用配管51による冷却動作を、コントロ
ーラ31によって連携させることにより、所定温度から
の温度の上昇および下降のいずれに対しても速やかに対
応することが可能となる。また、本実施形態によれば、
ウェーハWの温度制御が精密に行えるため、いわゆるレ
ジストポッピング現象によるレジストの表層に形成され
た硬化層がアッシング処理によっては除去されない不具
合の発生を抑制することができる。
【0037】本発明は、上述した実施形態に限定されな
い。上述した実施形態では、上部熱電対61t、中部熱
電対61mおよび下部熱電対61bにより反応炉2内の
縦方向の温度分布を検出したが、さらに多くの熱電対を
異なる位置に設け、これらの検出した温度の平均値から
反応炉2内の縦方向の温度分布を検出する構成とするこ
とも可能である。また、冷却用配管に供給する冷却媒体
として、冷却水の場合について説明したが、他の冷却媒
体を用いることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明のアッシング装置によれば、表面
にレジストが形成された基板を反応炉内に複数段に重ね
て保持し、これら基板のレジストを一括して除去する場
合に、反応炉内の温度に起因して発生するレジストの除
去レートの不均一性を抑止し全ての基板のレジストを均
一に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアッシング装置の概
略構成図である。
【図2】ボート11の外観斜視図である。
【図3】ボート11の支持柱14の長手方向の断面図で
ある。
【図4】ボート11に内蔵された抵抗加熱ヒータおよび
ボート11の近傍に配設された熱電対の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…アッシング装置、2…反応管、3…導入口、4…高
周波電極、5…ボートステージ、11…ボート、14…
支持柱、15…保持用溝部、15a…保持面、21…抵
抗加熱ヒータ、31…コントローラ、50…冷却水供給
装置、61…熱電対、W…ウェーハ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成されたレジストをアッシング
    するアッシング装置であって、 反応炉と、 前記反応炉内において前記基板を縦方向に複数段に重ね
    て保持し、前記反応炉に対して挿入、引き出しされるボ
    ートと、 前記ボートに設けられ、当該ボートに保持された複数の
    前記基板を加熱する加熱手段とを有するアッシング装
    置。
  2. 【請求項2】前記反応炉内の縦方向の温度分布を検出す
    る温度分布検出手段と、 前記温度分布検出手段の検出した温度分布に基づいて、
    前記基板間に発生する温度分布の不均一を補正するよう
    に前記加熱手段を制御する制御手段とをさらに有する請
    求項1に記載のアッシング装置。
  3. 【請求項3】前記加熱手段は、前記ボートの縦方向に沿
    って設けられた発熱体を有し、 前記発熱体は、前記ボートの縦方向に沿って複数に分割
    されており、分割された前記各発熱体はそれぞれ独立に
    発熱量が制御される請求項2に記載のアッシング装置。
  4. 【請求項4】前記ボートは、前記基板の下面の一部を保
    持する略水平な保持面をもつ保持用溝部を備えた複数の
    支持柱を有しており、 前記発熱体は、前記支持柱に内蔵されている請求項3に
    記載のアッシング装置。
  5. 【請求項5】前記発熱体は、前記支持柱の長手方向に沿
    って複数に分割されており、それぞれ独立に温度制御さ
    れる請求項4に記載のアッシング装置。
  6. 【請求項6】前記温度分布検出手段は、前記反応炉内に
    縦方向に沿って異なる位置に設けられた複数の熱電対を
    有する請求項2に記載のアッシング装置。
  7. 【請求項7】前記反応室の外部から前記反応室内を冷却
    する冷却手段をさらに有する請求項1に記載のアッシン
    グ装置。
  8. 【請求項8】前記冷却手段は、前記反応炉の縦方向に沿
    って、複数に分割されており、 分割された前記各冷却手段は、それぞれ独立に制御され
    る請求項7に記載のアッシング装置。
  9. 【請求項9】前記冷却手段は、前記反応炉の外周に周回
    され、内部に冷却媒体が導入される冷却用配管を有する
    請求項7に記載のアッシング装置。
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