JP2002116508A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002116508A
JP2002116508A JP2000305485A JP2000305485A JP2002116508A JP 2002116508 A JP2002116508 A JP 2002116508A JP 2000305485 A JP2000305485 A JP 2000305485A JP 2000305485 A JP2000305485 A JP 2000305485A JP 2002116508 A JP2002116508 A JP 2002116508A
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temperature
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image forming
forming apparatus
light source
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JP2000305485A
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English (en)
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Atsushi Hirooka
淳 廣岡
Yasutaka Kayama
泰孝 加山
Fumihiro Nakahara
文博 中原
Hiroshi Hayashi
博史 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度変調した光によって露光を行う写真処理
装置において、露光強度を安定化させて画質の向上を図
る。 【解決手段】 本写真処理装置は、強度変調したレーザ
光により印画紙Pを露光して画像を形成するものであ
り、レーザ光源(赤色LD10R、緑色SHGレーザユ
ニット10G、および青色SHGレーザユニット10
B)と、このレーザ光源からのレーザ光の強度を変調す
る音響光学変調素子(AOM12R・12G・12B)
と、この音響光学変調素子におけるレーザ光の強度変調
を制御するために、形成する画像の画像データに基づい
た変調制御信号を音響光学変調素子に供給するドライバ
(AOMドライバ15R・15G・15B)と、このド
ライバの温度を調節するドライバ温度調節手段とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば印画紙など
の感光材料に、強度を変調させた光により露光を行うこ
とにより、画像を形成する画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、写真の焼き付けは、原画像が記録
されている写真フィルムに光を照射し、この写真フィル
ムを透過した光を印画紙上に照射することによって焼き
付けを行うアナログ露光が行われている。また、近年で
は、写真フィルム上の画像をスキャナ等によって読み取
ることによって得られるデジタル画像データや、デジタ
ルカメラによる撮影によって得られるデジタル画像デー
タなどに基づいて、赤、青、緑の単色光を各画素毎に印
画紙上に照射することによって焼き付けを行うデジタル
露光が行われるようになっている。
【0003】このデジタル露光を行う構成としては、種
々のものが提案されているが、その一例として、レーザ
光を画像データに応じて強度変調させながら印画紙を走
査露光する構成がある。このような構成の画像焼付装置
は、青、緑、赤の各色のレーザ光を発生する光源を備え
ており、次のような手順で焼き付け動作を行う。
【0004】まず、入力されるデジタル画像データに基
づいて各色のレーザ光の強度が変調される。そして、変
調されたレーザ光が、ポリゴンミラー等の偏向器によっ
て主走査方向に偏向され、fθレンズなどの光学系を介
して印画紙上に照射される。そして、これと同時に印画
紙を副走査方向に搬送移動させることによって走査露光
が行われ、2次元のカラー画像が印画紙上に焼き付けら
れる。
【0005】このようなデジタル露光を行う構成におい
てレーザ光を画像データに応じて強度変調させる変調手
段としては、例えば音響光学変調素子(AOM:Acoust
o-Optic Modulator )などが一般的に用いられている。
このような変調手段は、光源からのレーザ光の照射を受
け、このレーザ光の一部を画像データに基づいた所定の
割合で透過させることによりレーザ光の強度変調を行う
ものである。
【0006】変調手段により強度変調されたレーザ光の
強度は、印画紙の感光に密接に関係しており、この強度
によって印画紙の感光度合いが決定される。つまり、強
度変調されたレーザ光の強度によって、感光されて画像
が形成された印画紙における発色濃度が決定されること
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成装
置によって形成する画像の画質を向上させるためには、
同じ画像データを入力したときに得られる画像における
発色状態が均一であることが求められる。つまり、同一
の画像データに基づいて露光された部分は、常に一定の
発色濃度を示す必要がある。このためには、上述した構
成要素のうち、レーザ光を発する光源と、光源からのレ
ーザ光を強度変調する変調手段とのそれぞれの動作が特
に重要である。そして、それらの動作が環境等の外的要
因に左右されないことが求められる。
【0008】ところが、実際にはレーザ光源および変調
手段の各動作は、外的要因、特に周囲温度の影響を受け
やすい。特に、レーザ光源自体の温度が変化すると、光
源からのレーザ光の出射光強度が変化する。また、変調
手段として上記AOMを用いる場合には、AOMを制御
するAOMドライバの温度が変化すると、AOMを制御
する信号が変化する。これにより、AOMへの入射光の
強度に対する出射光の強度の割合が、AOMドライバの
温度に応じて変化することになる。
【0009】これらは何れも露光のためのレーザ光の強
度バラツキを生じる。その結果、画像形成装置の内外の
温度変化によって得られる画像の発色状態が変化するこ
とになり、画質の悪化を招来する。
【0010】このことは、特に写真の焼き付けのための
画像形成装置などにおいて問題となる。その理由とし
て、次の点があげられる。
【0011】写真の焼き付けのための画像形成装置の原
理と似た原理により画像を形成するものとしては、トナ
ーを紙面に定着させることにより画像を形成するレーザ
プリンタがある。しかしこのレーザプリンタと、写真の
焼き付けに用いる画像形成装置とは、次の点で作像の原
理が異なっている。レーザプリンタでは、感光体を単色
のレーザ光を用いて露光し、露光部あるいは非露光部に
トナーを付着させ、そのトナーを紙面に転写する。この
場合、濃度は主に露光面積によって表現される。したが
って、この場合のレーザ光の強度に求められる精度は比
較的低く、上記温度変化によるレーザ光の強度変化は問
題となり難かった。
【0012】ところが、写真の焼き付けでは、画像を形
成する対象が印画紙などの写真感光材料となる。この写
真感光材料は、露光する光のわずかな強度変化によって
発色濃度が変化しやすい。そのため、上記温度変化によ
るレーザ光の強度変化によって形成した画像での発色ム
ラ等が発生しやすい。
【0013】また、写真の焼き付けのための画像形成装
置では、装置内外の温度変化が大きくなりやすい。装置
内の温度変化の原因は、写真の焼き付けのための装置
に、現像のための処理液、乾燥のためのヒータ、電源部
など、熱源となる部分が多く含まれることによる。これ
らによって装置内の温度が室温に対して20〜30℃上
昇することもある。装置外の温度変化は、その装置が置
かれる環境によるものである。装置が置かれる環境は、
必ずしも空調された場所とは限らない。また、世界各地
域の気候を考慮すると、その装置が設置される地域によ
っても温度条件は異なってくる。
【0014】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、強度変調した光によっ
て露光を行う画像形成装置において、露光強度を安定化
させて画質の向上を図ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
画像形成装置は、上記の課題を解決するために、強度変
調したレーザ光により感光体を露光して画像を形成する
画像形成装置であって、レーザ光源と、このレーザ光源
からのレーザ光の強度を変調する音響光学変調素子と、
この音響光学変調素子におけるレーザ光の強度変調を制
御するために、形成する画像の画像データに基づいた変
調制御信号を前記音響光学変調素子に供給するドライバ
と、このドライバの温度を調節するドライバ温度調節手
段と、を備えていることを特徴としている。
【0016】強度変調した光により感光体を露光して画
像を形成する場合には、露光のためのレーザ光が、常に
形成する画像に応じた強度となる必要がある。ところ
が、実際には、強度変調されたレーザ光の強度は、装置
内の温度変化の影響を受けやすい。音響光学変調素子を
用いてレーザ光を強度変調する場合には、音響光学変調
素子に信号を送るドライバが、温度変化の影響を最も受
けやすい部材の一つとなる。そして、このドライバが温
度変化の影響を受けると、音響光学変調素子に送る信号
が変動し、その結果、感光体を露光するためのレーザ光
強度の変動を招来する。したがって、このドライバは、
温度変化に起因するレーザ光強度の変動に対する最大の
要因の1つとなる。
【0017】そこで、上記の構成では、この温度変化の
影響を受けやすい音響光学変調素子のドライバの温度を
調節するためにドライバ温度調節手段が設けられてい
る。これにより、感光体を露光する際のレーザ光の強度
が、装置内の温度変化に起因して変動することを抑制す
ることができる。その結果、安定した露光が可能とな
り、形成する画像の画質の向上を図ることができる。
【0018】特に、上記の構成では、温度変化の影響を
最も受けやすい部材の1つとしての音響光学変調素子の
ドライバに対してドライバ温度調節手段を設けること
で、装置構成の複雑化を最小限に抑えつつ、特に効果的
に画質の向上効果を得ることができる。
【0019】本発明の請求項2に係る画像形成装置は、
請求項1に記載の画像形成装置において、さらに、前記
感光体として、写真を焼き付けるための写真感光材料を
用いることが好ましい。
【0020】写真を焼き付けるための写真感光材料(例
えば印画紙)は、微妙な階調性を表現するため、露光強
度に対する発色濃度の特性が特に敏感である。上記の構
成では、この写真感光材料を対象とした画像形成装置に
おいて上記ドライバ温度調節手段を設ける。この場合、
特に顕著な画質の向上効果を得ることができる。
【0021】本発明の請求項3に係る画像形成装置は、
請求項1または2に記載の画像形成装置において、さら
に、前記ドライバ温度調節手段が、前記ドライバを加熱
することにより、このドライバの温度を調節することが
好ましい。
【0022】一般に、室温や装置内温度よりも高い温度
であっても、音響光学変調素子のドライバを安定して動
作させることができる。そこで、上記の構成では、加熱
によりこのドライバの温度を調節する。つまり、この構
成では、冷却機構を設けずに加熱機構のみを設けること
で温度調節が可能になる。その結果、装置構成の複雑化
や消費電力の増大化を抑制することができる。
【0023】本発明の請求項4に係る画像形成装置は、
請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、前記ドライバ温度調節手段が、画像形成
時における前記ドライバの温度を、画像形成時の前記ド
ライバの周辺の温度より高く、かつ、前記ドライバが正
常に動作する温度範囲の上限以下である一定の温度とな
るように調節することが好ましい。
【0024】上記の構成では、上述のように加熱により
このドライバの画像形成時の温度を調節することができ
る。そして、上記の構成では、ドライバの温度を、この
ドライバが正常に動作する温度範囲の上限(耐熱仕様値
の上限)以下の所定の温度となるように調節する。これ
により、ドライバの温度が許容値を越えることにより誤
動作を起こすことを防止することができる。なお、上記
の条件を満たす範囲内で画像形成時のドライバの温度
を、このドライバの耐熱仕様値の上限付近で一定に保つ
ことが好ましい。これにより装置内の温度変動の影響を
受けにくくすることができる。
【0025】本発明の請求項5に係る画像形成装置は、
請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、前記ドライバ温度調節手段には、前記ド
ライバの温度を調節する際の目標値である目標温度が設
定され、この目標温度が可変であることが好ましい。
【0026】上記の構成では、ドライバ温度調節手段の
外部(例えば、本画像形成装置全体を制御する制御部な
ど)から入力される信号などによって、目標温度を変更
することができる。これにより、ドライバの温度調節を
より柔軟に行うことが可能になる。
【0027】本発明の請求項6に係る画像形成装置は、
請求項5に記載の画像形成装置において、さらに、画像
形成時以外の期間に、前記目標温度が画像形成時より低
く設定されることが好ましい。
【0028】上記の構成では、画像形成時以外の期間、
特に比較的長い時間画像形成が行われない期間におい
て、ドライバ温度調節手段によって、画像形成時より低
い温度を目標温度としてドライバの温度調節を行うこと
ができる。この構成では、音響光学変調素子が画像形成
に寄与せずドライバの温度を一定に保つ必要がない期間
において、ドライバの目標温度を下げて加熱に要する電
力を節約することができる。また、この期間において
も、ドライバがある程度の温度を維持するように目標温
度を設定することができる。これにより、次に画像形成
を行う際に、ドライバの温度を画像形成時の目標温度に
素早く到達させることが可能になる。
【0029】本発明の請求項7に係る画像形成装置は、
請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、前記ドライバ温度調節手段に、前記ドラ
イバの温度を調節する際の目標値である目標温度が予め
設定されることが好ましい。
【0030】上記の構成では、目標温度がドライバ温度
調節手段に予め設定される。これにより、上述した構成
のように外部から信号を受ける必要がなくなり、装置構
成の簡素化を図ることができる。
【0031】本発明の請求項8に係る画像形成装置は、
請求項1から7の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、前記ドライバの温度が予め定められた範
囲内であるか否かを示す信号を、前記ドライバ温度調節
手段が出力することが好ましい。
【0032】上記の構成では、上記信号に基づいて、ド
ライバの温度が所定の範囲外にある場合、すなわち、ド
ライバの動作が安定していないような場合に、その旨を
ユーザに報知する、あるいは、画像の形成を強制的に停
止することができる。これにより、画質が悪化した画像
を形成することを防止し、無駄な作業を行うことを回避
することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1から図17に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0034】本実施の形態に係る写真処理装置(画像形
成装置)は、原画像の画像データに基づいて、感光材料
に対して焼き付け、現像および乾燥処理を施すことによ
り、原画像を感光材料にプリントするデジタル写真プリ
ンタである。
【0035】図2は、上記写真処理装置の構成を示す説
明図である。図2に示すように、該写真処理装置は、画
像形成部1、印画紙格納部2、現像部3、乾燥部4、お
よびPC(Personal Computer)5を備えている。
【0036】印画紙格納部2は、感光材料である印画紙
を格納しており、プリント時に、該印画紙を画像形成部
1に供給するためのものである。画像形成部1は、印画
紙格納部2から供給される印画紙に対して、原画像の画
像データに応じて走査露光を施すことにより、画像の焼
き付けを行うものである。この画像形成部1の詳細につ
いては後述する。
【0037】現像部3は、焼き付け処理が施された印画
紙に対して、各種の現像処理液を作用させながら搬送す
ることによって、画像を現像するものである。乾燥部4
は、現像処理が施された印画紙を乾燥させるためのもの
である。PC5は、原画像の画像データを保存する機能
や、画像データに対してデータ処理を施す機能などを有
している。
【0038】次に、上記の画像形成部1の構成について
説明する。図3は、画像形成部1および印画紙格納部2
の構成を示す説明図である。図3に示すように、画像形
成部1の上部に位置する印画紙格納部2は、ロール状の
印画紙(感光体、写真感光材料)Pを格納するための2
つのペーパーマガジン2a・2bを備えている。各ペー
パーマガジン2a・2bには、それぞれ異なるサイズの
印画紙Pが格納されており、ユーザーが求める出力画像
のサイズに応じて、供給する印画紙Pが切り換えられる
ように設定されている。画像形成部1は、上記したよう
に、印画紙格納部2から供給される印画紙Pに対して、
走査露光を行うものであり、焼付部6と、搬送ローラR
1〜R5とを備えている。
【0039】焼付部6は、搬送ローラR1〜R5によっ
て搬送されている印画紙Pに対して、露光のための光を
照射するものである。搬送ローラR1〜R5は、印画紙
格納部2から供給された印画紙Pを、焼付部6を経由し
て現像部3に送り込むためのものである。
【0040】次に、上記の焼付部6の構成について説明
する。図1は、焼付部6の概略構成を示す説明図であ
る。該焼付部6は、光源部7R・7G・7B、走査部
8、および搬送部9を備えた構成となっている。なお、
光源部7R・7G・7Bおよび走査部8により露光部2
5が構成されている。
【0041】(光源部の構成)光源部7Rは、赤色LD
(Laser Diode) (レーザ光源)10R、レンズ群11
R、音響光学変調素子(AOM:Acousto-Optic Modula
tor )(変調器)12R、調光部13R、およびミラー
14Rを備えている。レンズ群11R、AOM12R、
および調光部13Rは、赤色LD10Rからミラー14
Rに到る光軸上にそれぞれこの順で配置されている。
【0042】赤色LD10Rは、赤色成分の波長のレー
ザ光を発する半導体レーザである。また、レンズ群11
Rは、赤色LD10から出射した赤色レーザ光を整形
し、次のAOM12Rの光入射口に導くためのレンズ群
である。
【0043】AOM12Rは、音波により透明媒質中に
作り出された屈折率分布が位相回折格子として働くこと
による回折現象、いわゆる音響光学回折を利用した光変
調器であり、印加する超音波の強度を変えることによっ
て、回折された光の強度を変調するものである。このA
OM12Rには、AOMドライバ(ドライバ)15Rが
接続されており、このAOMドライバ15Rから、画像
データに応じて振幅が変調された高周波信号(変調制御
信号)が入力される。
【0044】AOM12Rに対して、AOMドライバ1
5Rから高周波信号が入力されると、音響光学媒質内に
上記高周波信号に応じた超音波が伝搬される。このよう
な音響光学媒質内をレーザ光が透過すると、音響光学効
果が作用することによって回折が生じ、高周波信号の振
幅に応じた強度の光ビームがAOM12Rから回折光と
して出射される。なお、このAOMドライバ15Rは後
述する制御部30により制御されるものである。
【0045】調光部13Rは、AOM12Rを出射し
た、画像データに応じて変調された光ビームの強度を調
整する部材であり、例えばNDフィルタや、大きさの異
なる複数の開口部が設けられた回転板などによって構成
される。半導体レーザや固体レーザなどの発光素子は、
安定した状態で発光を行うことのできる光量の範囲が決
まっているので、この調光部13Rによる光量の調整に
よって、印画紙の発色特性に応じて広いダイナミックレ
ンジとなるような光量範囲で露光を行うことが可能とな
る。
【0046】ミラー14Rは、調光部13Rを出射した
光ビームを走査部8が配置されている方向に反射させる
ものである。このミラー14Rは、入射した光のうち、
赤色成分の光を反射させるミラーであればどのようなも
のを用いてもよい。本実施の形態では、赤色成分の波長
のみからなる赤色の光ビームがミラー14Rに入射する
ので、ミラー14Rとして入射した光を全反射させるミ
ラーを用いている。
【0047】一方、光源部7Gは、緑色SHG(Second
Harmonic Generation)レーザユニット(レーザ光源)1
0G、AOM(変調器)12G、調光部13G、および
ダイクロイックミラー14Gを備えている。AOM12
G、および調光部13Gは、緑色SHGレーザユニット
10Gからダイクロイックミラー14Gに到る光軸上に
それぞれこの順で配置されている。
【0048】緑色SHGレーザユニット10Gは、緑色
成分の波長のレーザ光を出射する光源として機能するも
のである。この緑色SHGレーザユニット10Gの内部
には、図示はしないが、YAGレーザなどの固体レー
ザ、および該固体レーザから出射されたレーザ光から第
2次高調波を取り出す第2次高調波生成部などから構成
される波長可変部などが設けられている。例えば、YA
Gレーザから1064nmの波長のレーザ光が出射され
る場合、第2次高調波生成部において532nmの波長
(緑色成分)のレーザ光が生成され、この第2次高調波
成分のレーザ光が出射されることになる。なお、本実施
の形態の構成では、基本のレーザ光を出射する手段とし
て固体レーザを用いているが、これに限定されるもので
はなく、例えばLDを用いることも可能である。
【0049】また、光源部7Rにおいては、赤色LD1
0RとAOM12Rとの間にレンズ群11Rが設けられ
ている一方、光源部7Gにおいては、このようなレンズ
群は設けられていない。しかしながら、レンズ群11R
と同等の機能を有する構成が、緑色SHGレーザユニッ
ト10Gの内部に設けられている。
【0050】AOM12G、および調光部13Gは、光
源部7Rにおいて説明したAOM12R、および調光部
13Rと同様の構成のものである。すなわち、AOM1
2Gは、緑色SHGレーザユニット10Gから出射され
たレーザ光を画像データに応じて変調させるものであ
り、調光部13Gは、AOM12Gから出射された光ビ
ームの光量を調整するものである。また、AOM12G
は、制御部30により制御されるAOMドライバ(ドラ
イバ)15Gからの高周波信号が入力されることにより
動作するものである。
【0051】ダイクロイックミラー14Gは、調光部1
3Gを出射した緑色成分の光ビームを走査部8が配置さ
れている方向に反射させるものである。このダイクロイ
ックミラー14Gは、緑色成分の波長の光のみを反射
し、それ以外の波長の光を透過する性質を有している。
また、このダイクロイックミラー14Gは、光源部7R
におけるミラー14Rから走査部8に到る光路上に配置
されており、ミラー14Rにおいて反射された赤色の光
ビームは、ダイクロイックミラー14Gを透過して走査
部8に到ることになる。すなわち、ダイクロイックミラ
ー14Gから走査部8に向けて進む光は、画像データに
応じて変調された赤色成分の光ビームおよび緑色成分の
光ビームから構成されることになる。
【0052】また、光源部7Bは、光源部7Gとほぼ同
様の構成となっており、青色SHGレーザユニット(レ
ーザ光源)10B、AOM(変調器)12B、調光部1
3B、およびダイクロイックミラー14Bを備えてい
る。AOM12B、および調光部13Bは、青色SHG
レーザユニット10Bからダイクロイックミラー14B
に到る光軸上にそれぞれこの順で配置されている。
【0053】青色SHGレーザユニット10Bは、青色
成分の波長のレーザ光を出射する光源として機能するも
のであり、緑色SHGレーザユニット10Gとほぼ同様
の構成となっている。また、AOM12B、および調光
部13Bは、光源部7R・7Gにおいて説明したAOM
12R・12G、および調光部13R・13Gと同様の
構成のものである。すなわち、AOM12Bは、青色S
HGレーザユニット10Bから出射されたレーザ光を画
像データに応じて変調させるものであり、調光部13B
は、AOM12Bから出射された光ビームの光量を調整
するものである。そして、AOM12Bは、制御部30
により制御されるAOMドライバ(ドライバ)15Bか
らの高周波信号が入力されることにより動作するもので
ある。
【0054】ダイクロイックミラー14Bは、調光部1
3Bを出射した青色成分の光ビームを走査部8が配置さ
れている方向に反射させるものである。このダイクロイ
ックミラー14Gは、青色成分の波長の光のみを反射
し、それ以外の波長の光を透過する性質を有している。
また、このダイクロイックミラー14Bは、ミラー14
Rおよびダイクロイックミラー14Gから走査部8に到
る光路上に配置されており、ミラー14Rにおいて反射
され、ダイクロイックミラー14Gを透過した赤色の光
ビーム、およびダイクロイックミラー14Gにおいて反
射された緑色の光ビームは、ダイクロイックミラー14
Bを透過して走査部8に到ることになる。すなわち、ダ
イクロイックミラー14Bから走査部8に向けて進む光
は、画像データに応じて変調された赤色成分、緑色成
分、青色成分の光ビームから構成されることになる。
【0055】(走査部の構成)走査部8は、反射ミラー
16、シリンドリカルレンズ17、ポリゴンミラー(偏
向手段)18、およびfθレンズ(光学手段)20を備
えた構成となっている。反射ミラー16からポリゴンミ
ラー18に到る光軸上にシリンドリカルレンズ17が配
置されているとともに、ポリゴンミラー18から印画紙
Pに到る光路上にfθレンズ20が配置されている。
【0056】反射ミラー16は、光源部7R・7G・7
Bにおけるミラー14R、ダイクロイックミラー14G
・14Bにおいて反射された赤色成分、緑色成分、青色
成分の光ビームを、ポリゴンミラー18が配置されてい
る方向へ反射させる部材である。
【0057】シリンドリカルレンズ17は、反射ミラー
16において反射された光ビームを、副走査方向におい
てポリゴンミラー18の反射面上に集光させるレンズで
ある。このシリンドリカルレンズ17は、ポリゴンミラ
ー18の反射面に面倒れ誤差(反射面の法線方向が正常
な主走査面からずれる誤差)が生じている場合の補正
(面倒れ補正)を行うためのものである。
【0058】ポリゴンミラー18の反射面に面倒れ誤差
が生じていると、印画紙P上での光ビームの到達位置が
大きく変化してしまい、焼き付け画像にピッチむらが生
じることになる。本実施の形態では、上記のように、シ
リンドリカルレンズ17によって副走査方向においてポ
リゴンミラー18の反射面で一旦集光する構成とし、か
つ、ポリゴンミラー18から反射した光ビームが、fθ
レンズ20を透過した後に、再び印画紙P上で集光する
ように、fθレンズ20および印画紙Pを配置してい
る。このような配置とすれば、ポリゴンミラー18の反
射面と印画紙Pとが光学的に共役な配置となるので、面
倒れによって副走査方向に光束が偏向しても、印画紙P
上の同じ位置に光束が結像することになる。言い換えれ
ば、ポリゴンミラー18の反射面の1点から、ある程度
の範囲内で任意の方向に光が出射しても、印画紙P上の
同じ位置に結像することになる。
【0059】ポリゴンミラー18は、複数の反射面が正
多角形を形成するように設けられた回転体であり、ポリ
ゴンドライバ19によって回転駆動される。反射ミラー
16からシリンドリカルレンズ17を介して照射される
光ビームは、ポリゴンミラー18の1つの反射面で反射
されて印画紙P方向に進行する。そして、このポリゴン
ミラー18からの光ビームの反射方向は、ポリゴンミラ
ー18の回転に応じて主走査方向に移動する。また、ポ
リゴンミラー18の回転によって1つの反射面における
光ビームの反射が終わると、その反射面に隣合う反射面
に光ビームの照射が移り、同じ範囲で主走査方向に光ビ
ームの反射方向が移動する。このように、1つの反射面
で1つの走査ラインが走査され、隣合う反射面で次の走
査ラインが走査されることになるので、副走査方向に隣
合う走査ライン同士の間のタイムラグを極めて小さくす
ることが可能となっている。
【0060】fθレンズ20は、ポリゴンミラー18か
ら印画紙Pに照射される光ビームによる走査面の両端近
傍での像の歪みを補正するための光学系であり、複数の
レンズから構成されている。この走査面の両端近傍での
像の歪みは、ポリゴンミラー18から印画紙Pに到る光
路の長さが異なることによって生じるものである。
【0061】また、ポリゴンミラー18から印画紙Pに
到る光ビームの主走査範囲の外側に、同期センサ21
A、およびミラー21Bが設けられている。ミラー21
Bは、ポリゴンミラー18から見て、主走査の開始点と
なる方向のすぐ外側となる位置に配置されている。言い
換えれば、ポリゴンミラー18における1つの反射面か
ら反射される光ビームは、まずミラー21Bに当たり、
その直後から印画紙P上に対して主走査方向の露光が行
われることになる。
【0062】また、ミラー21Bの反射面の方向は、ポ
リゴンミラー18からの光ビームが同期センサ21Aに
照射されるような方向となるように設定されている。そ
して、ポリゴンミラー18からミラー21Bを介して同
期センサ21Aに到る光路の長さは、ポリゴンミラー1
8から印画紙P上における主走査の開始点に到る光路の
長さとほぼ等しくなるように設計されている。
【0063】同期センサ21Aは、光を検出するセンサ
であり、ポリゴンミラー18からミラー21Bを介して
光ビームが照射されると、その照射タイミングで制御部
30に信号を送信する。すなわち、この同期センサ21
Aからの出力を制御部30によって監視することによ
り、印画紙P上における走査タイミングを正確に把握す
ることが可能になる。
【0064】(搬送部の構成)搬送部9は、搬送ローラ
22、マイクロステップモータ23、およびマイクロス
テップドライバ24などを備えた構成となっている。搬
送ローラ22は、印画紙Pを搬送するローラであり、図
1においては、紙面に垂直な方向に印画紙Pを搬送させ
ている。
【0065】マイクロステップモータ23は、搬送ロー
ラ22を駆動するモータであり、ステッピングモータの
一種であるマイクロステップモータによって構成されて
いる。このマイクロステップモータ23は、回転角の制
御を極めて精密に行うことが可能なモータである。
【0066】マイクロステップドライバ24は、マイク
ロステップモータ23を回転駆動するものであり、制御
部30からの制御によって印画紙Pを副走査方向へ副走
査方向の解像度にあった一定速度で搬送させている。な
お、この副走査のタイミングは、上記の同期センサ21
Aからの信号に基づいて把握されるものである。
【0067】以上に示したように、本実施の形態におけ
る焼付部6は、画像情報に応じて変調された赤色、緑
色、青色の各色に対応した光ビームを、主走査方向に移
動させながら印画紙Pを露光するとともに、該印画紙P
を副走査方向に搬送させることによって、印画紙P上に
2次元の焼き付け画像を形成する構成となっている。こ
のような各部の動作は、制御部30によって制御される
ものである。なお、図1では、制御部30とAOMドラ
イバ15R・15G・15Bおよびマイクロステップド
ライバ24との接続のみ図示しているが、光源部7R・
7G・7Bやポリゴンドライバ19なども制御部30に
よって制御されるものである。さらに、制御部30は本
写真処理装置全体を制御するものであり、後述する温度
調節装置の制御にも関与する。
【0068】なお、以下では、赤色LD10R、緑色S
HGレーザユニット10G、青色SHGレーザユニット
10Bを各色ごとに区別しない場合には「光源10」
と、AOM12R・12G・12B、およびAOMドラ
イバ15R・15G・15Bを各色ごとに区別しない場
合には、それぞれ「AOM12」および「AOMドライ
バ15」と記す。
【0069】(温度調節装置の構成)上記の構成におい
て、特に光源(レーザ光源)10およびAOMドライバ
(ドライバ)15は、温度変化によってその動作が影響
を受けやすい。具体的には、光源10に関しては、温度
変化によって、発生するレーザ光の強度やピーク波長に
変化が生じる。また、AOMドライバ15に関しては、
これを構成する回路の特性(回路内の抵抗器等の特性)
が温度変化に起因して変化し、AOM(変調器)12を
制御する高周波信号の振幅や周波数に変化が生じる。こ
れらの変化により、発明が解決しようとする課題の項で
説明したように、印画紙P上に形成する焼き付け画像の
発色濃度の変化が生じ、画質の低下を招来する。
【0070】そこで、本実施の形態では、特に温度変化
の影響を受けやすい光源10および/またはAOMドラ
イバ15に対して温度調節が可能な構成とする。なお、
これら以外の構成要素(例えばAOM12や光源のドラ
イバ)についても温度調節を行うことが好ましい。ただ
し、最も温度変化の影響を受けやすい光源10および/
またはAOMドライバ15に対して温度調節が可能な構
成とすることにより、簡素な構成でより効果的に画質の
向上を図ることができる。以下では、光源10およびA
OMドライバ15それぞれに対する温度調節装置の構成
について説明する。
【0071】(1)光源の温度調節装置 まず、光源10の温度調節装置(光源温度調節手段)に
ついて図4から図8に基づいて説明する。図4は、光源
10の温度調節装置の一例を示す模式図である。
【0072】ここで、光源10は筐体10aを有し、そ
の内側に光源10を構成する発光素子(波長可変部とし
ての第2次高調波生成部等を含む。以下において同
じ。)やその周辺の回路素子が収容されているものとす
る。そして、筐体10aには測温素子としてサーミスタ
(測温部)50が取り付けられており、筐体10aの温
度を測定することができるようになっている。なお、図
4では、サーミスタ50を筐体10aの内面に取り付け
た状態を示しているが、筐体10aの外面でもよく、さ
らに、筐体10a内側の発光素子や回路素子、これらを
支持する基板等に取り付けてもよい。また、測温素子
は、サーミスタ50に限るものではなく、温度を電気信
号に変換できるものであればよい。
【0073】この光源10の筐体10aは、ペルチェ素
子(冷却部)42を介して支持体44に固定されてい
る。ここで、ペルチェ素子42は、その作用により筐体
10aから支持体44に熱を移動させ、筐体10aを冷
却できるように取り付けられている。したがって、支持
体44としては、金属等の熱伝導率が高い部材からな
り、熱容量が大きく、放熱性が良好なものであることが
好ましい。なお、ペルチェ素子42からの熱を効果的に
放熱させるために、図5のような構成としてもよい。図
5は、光源10の温度調節装置の他の例を示す模式図で
ある。この構成では、ペルチェ素子42の放熱面にヒー
トシンク52が取り付けられている。
【0074】この構成では、後述する制御系によりサー
ミスタ50での測温結果に基づいてペルチェ素子42を
制御することにより、筐体10aがほぼ一定温度となる
ように温度調節することができる。これにより筐体10
aの内側の温度がほぼ一定に保たれ、筐体10aの内側
に配置された発光素子や回路素子の温度をほぼ一定に保
つことができる。
【0075】なお、ここでは光源10が筐体10a内部
に発光素子や回路素子が配置されて成るものを示した
が、これに限らず基板上に発光素子や回路素子が配置さ
れて構成されていてもよい。何れの場合であっても、光
源10の温度調節装置としては、光源10の発光素子や
回路素子の温度、またはこれらが設置される部材の温度
を測定可能であり、光源10の発光素子や回路素子を冷
却可能であればよい。
【0076】また、図1に示した赤色LD10R、緑色
SHGレーザユニット10G、および青色SHGレーザ
ユニット10Bすべてに対して、或いは赤色LD10
R、緑色SHGレーザユニット10G、および青色SH
Gレーザユニット10B全体に対して一括して温度調節
装置を設けることが好ましいが、特に、緑色SHGレー
ザユニット10Gおよび青色SHGレーザユニット10
Bに温度調節装置を設けることが好ましい。緑色SHG
レーザユニット10Gおよび青色SHGレーザユニット
10Bは、原光源として赤外波長のレーザダイオードを
備えた構成であるが、このSHGレーザをレーザ光源と
して写真処理装置を構成する技術は必ずしも円熟してお
らず、その挙動が不安定になりやすいためである。つま
り、SHGレーザを含む光源10に対して温度調節装置
を設ける構成では、特にレーザ光の強度を安定化させる
効果が大きい。
【0077】上記温度調節装置の制御系は図6に示すよ
うなものが考えられる。図6は、光源10の温度調節装
置の制御系の一例を示すブロック図である。この制御系
は、ペルチェ素子42およびサーミスタ50が接続さ
れ、制御回路が構成されているIC(集積回路)54を
有している。また、IC54にはコントローラ56が接
続され、コントローラ56には入力部58が接続されて
いる。この制御系は、光源10等が設置されている同一
のユニットに設置(つまり、支持体44上に設置)する
ことで、1つのユニット内で温度調節装置を完結させる
ことができる。これにより、本写真処理装置内での配線
の引き回しを簡素化することができる。なお、この制御
系は、図1に示した制御部30内に設置するようにして
もよい。
【0078】この構成において、IC54は、サーミス
タ50からの測定電圧(測定温度に基づいた電圧)を基
準電圧と比較する比較器としての機能を有し、その比較
結果に基づいてペルチェ素子42を制御(例えば、ON
/OFF制御あるいは電流制御)する。ここで、基準電
圧は、コントローラ56によって生成されるものであ
り、入力部58によって設定することができる。入力部
58による基準電圧の設定は、本写真処理装置が置かれ
る環境等に基づいて工場出荷時やメンテナンス時等に予
め行っておけばよい。基準電圧を入力部58に予め設定
しておくと、入力部58に対して外部から信号を入力す
る必要がなく、装置構成の簡素化を図ることができる。
この基準電圧は、本温度調節装置によって設定すべき光
源10の温度(目標温度)を決定するものである。この
目標温度は、光源10の動作に適した温度であり、か
つ、写真処理装置内の環境において本温度調節装置によ
って制御しやすい温度であることが好ましい。この目標
温度としては、例えば写真処理装置動作時における光源
10の周囲の温度より低い20℃とすることが好まし
い。
【0079】また、IC54は、サーミスタ50の測定
温度が、目標温度に対して所定の範囲内に入っているか
否かを示す信号(レディ信号、所定範囲内でON、所定
範囲外でOFF)を制御部30(図1参照)などに出力
する機能を有していることが好ましい。そして、この信
号に基づいて、測定温度が所定範囲外にある場合、すな
わち、光源10から発するレーザ光の強度が適切な値で
ないような場合には、写真の焼き付け作業を停止する。
これにより、画質が悪化した写真を焼き付けることを防
止し、無駄な焼き付け作業を行うことを回避することが
できる。
【0080】なお、レディ信号を出力する代わりに、例
えば電源投入時から目標温度に達するまでの時間を様々
な環境条件で予め測定しておき、これをテーブルとして
記憶させておいてもよいが、この場合には装置や制御の
複雑化を招来する。
【0081】また、レディ信号を出力させることによ
り、例えば電源投入時から所定時間内にレディ信号がO
Nにならない場合には、トラブルの発生や装置の故障等
として認識することができ、それをユーザに報知するこ
ともできる。
【0082】コントローラ56は、基準電圧として1つ
の値に限らず、2つ以上の値を発生するものであっても
よい。これにより、後述するように、本温度調整装置を
制御する複数のしきい値電圧を用いて目標温度に対して
許容される許容範囲を設定した温度調節を行う場合など
に対応することができる。
【0083】また、コントローラ56は、基準電圧を外
部からの信号により変更できるものであってもよい。こ
れにより、後述するパワーダウンモードを設定する場合
などに、入力部58を介して本写真処理装置全体の制御
系である制御部30(図1参照)によって設定を適宜変
更することができる。このためには、入力部58を介し
て、目標温度(設定温度)、目標温度に対して許容され
る許容範囲(温度範囲)、所定のタイムスケジュールに
基づいた時間の設定(時間設定)などを設定する信号を
コントローラ56に入力すればよい。
【0084】ここで、測定電圧および基準電圧を生成
し、これらを比較する具体的な構成の一例について図7
に基づいて説明する。図7は、測定電圧と基準電圧とを
比較するための具体的な構成を示す回路図である。測定
電圧は、一定電圧をサーミスタ50および固定抵抗10
2で分圧することにより生成される。また、基準電圧
は、上記一定電圧を可変抵抗104で分圧することによ
り生成される。そして、生成された測定電圧および基準
電圧は、比較器(コンパレータ)100に入力されて比
較される。この比較器100の出力に基づいてペルチェ
素子42を制御すればよい。
【0085】なお、後述する複数の基準電圧を用いた温
度調節を行う場合には、可変抵抗104および比較器1
00をそれぞれ複数(例えば2つ)設けることにより、
互いに異なる複数の基準電圧を生成することができる。
また、後述するパワーダウンモードへの切り換えを行う
場合には、可変抵抗104の抵抗値を変更するようにす
ればよい。
【0086】この他に、上記温度調節装置の制御系とし
ては図8に示すようなものが考えられる。図8は、光源
10の温度調節装置の制御系の他の例を示すブロック図
である。この制御系は、ペルチェ素子42およびサーミ
スタ50が接続されたMPU(マイクロプロセッサ)6
0を有している。また、MPU60には、メモリ62お
よび外部インターフェース64が接続されている。さら
に、MPU60には、A/D変換部66が接続されてい
る。この場合も、制御系を光源10等が設置されている
同一のユニットに設置するようにしてもよく、図1に示
した制御部30内に設置するようにしてもよい。ただ
し、MPU60は高温になると誤動作を起こすことがあ
るため、高温になり得る場所を避けて設置することが好
ましい。
【0087】MPU60は、メモリ62に予め記憶され
た制御プログラムおよび各種パラメータと、A/D変換
部66からの信号と、外部インターフェース64からの
指示とに基づいて、ペルチェ素子42を制御するもので
ある。
【0088】ここで、メモリ62に記憶されている制御
プログラムおよび各種パラメータは、後述する温度調節
やパワーダウンモードを実行するためのものである。ま
た、A/D変換部66は、サーミスタ50による測定温
度に応じたデジタル信号を生成するものである。このA
/D変換部66には、基準電圧発生部70が発生する基
準電圧と、この基準電圧がサーミスタ50と固定抵抗7
2とで分圧され、アンプ68で増幅された測定電圧とが
入力される。A/D変換部66は、アナログ信号として
の基準電圧および測定電圧を、デジタル信号に変換して
MPU60に入力する。外部インターフェース64は、
本写真処理装置のユーザや本写真処理装置全体の制御系
である制御部30(図1参照)によってMPU60での
制御のシーケンスを変更するためのものである。この外
部インターフェース64を介して上述した目標温度、許
容範囲、時間設定等を設定する信号が入力され、後述す
るパワーダウンモードへの切り換え等が行われる。
【0089】この制御系では、MPU60においてより
高度な制御が可能であるため、より詳細な温度調節を行
うことができる。
【0090】(2)AOMドライバの温度調節装置 次に、AOMドライバ15の温度調節装置(ドライバ温
度調節手段)について図9および図10に基づいて説明
する。図9は、AOMドライバ15の温度調節装置の一
例を示す模式図である。
【0091】ここで、AOMドライバ15は基板(プリ
ント配線基板、PCB)15aを有し、その上にAOM
ドライバ15を構成する回路素子が搭載されているもの
とする。そして、基板15aには測温素子としてサーミ
スタ90が取り付けられており、基板15aの温度を測
定することができるようになっている。測温素子は、サ
ーミスタ90に限るものではなく、温度を電気信号に変
換できるものであればよい。
【0092】このAOMドライバ15の裏面には、ヒー
タ86およびファン88が配置されている。このヒータ
86およびファン88と基板15aとの位置関係は、ヒ
ータ86の熱をファン88によって基板15aに伝達可
能なように、ファン88、ヒータ86、基板15aの順
に配置されている。なお、ファン88は、AOMドライ
バ15を過度に加熱した場合に、AOMドライバ15を
冷却することもできる。また、ファン88によらずにヒ
ータ86からの熱が基板15aに効率良く伝達できる場
合にはファン88はなくてもよい。図9ではヒータ86
としてコイル状のものを示しているが、これに限らず棒
状のものであってもよく、さらに、加熱ランプ等、基板
15aを加熱することができるものであればよい。上述
したペルチェ素子も、電流を流す向きを変えることによ
り加熱することができるため、AOMドライバ15の加
熱に用いることもできる。
【0093】このAOMドライバ15には、さらに、A
OMドライバ15の温度調節装置を制御する制御系とし
ての温度コントロール部82が設置されている。この温
度コントロール部82には、後述するように、ヒータ8
6、ファン88、およびサーミスタ90が接続されてい
る。このように、温度コントロール部82をAOMドラ
イバ15に設置することで、1つの基板15aで温度調
節装置を完結させることができる。これにより、本写真
処理装置内での配線の引き回しを簡素化することができ
る。なお、この温度コントロール部82は、図1に示し
た制御部30内に設置するようにしてもよい。
【0094】この構成では、温度コントロール部82に
よりサーミスタ90での測温結果に基づいてヒータ8
6、およびファン88を制御することにより、基板15
aがほぼ一定温度となるように温度調節することができ
る。これにより基板15aの温度がほぼ一定に保たれ、
基板15a上に配置された回路素子の温度をほぼ一定に
保つことができる。
【0095】なお、ここではAOMドライバ15が基板
15a上に回路素子が配置されて成るものを示したが、
これに限らず筐体内に回路素子が配置されて構成されて
いてもよい。何れの場合であっても、AOMドライバ1
5の温度調節装置としては、AOMドライバ15の回路
素子の温度、または回路素子が設置される部材の温度を
測定可能であり、AOMドライバ15上の回路素子を加
熱可能(AOMドライバ15が置かれる条件によっては
加熱および冷却が必要な場合もある)であればよい。
【0096】上記温度調節装置の温度コントロール部8
2は図10に示すようなものが考えられる。図10は、
AOMドライバ15の温度調節装置の温度コントロール
部82の一例を示すブロック図である。この温度コント
ロール部82は、ヒータ86、ファン88、およびサー
ミスタ90が接続され、制御回路が構成されているIC
(集積回路)94を有している。また、IC94にはコ
ントローラ96が接続され、コントローラ96には入力
部98が接続されている。
【0097】この構成において、IC94は、サーミス
タ90からの測定電圧(測定温度に基づいた電圧)を基
準電圧と比較する比較器としての機能を有するととも
に、その比較結果に基づいてヒータ86およびファン8
8を制御(例えば、ON/OFF制御あるいは電流制
御)する。ここで、基準電圧は、コントローラ96によ
って生成されるものであり、入力部98によって設定す
ることができる。入力部98による基準電圧の設定は、
本写真処理装置が置かれる環境等に基づいて工場出荷時
やメンテナンス時等に予め行っておけばよい。基準電圧
を入力部98に予め設定しておくと、入力部98に対し
て外部から信号を入力する必要がなく、装置構成の簡素
化を図ることができる。この基準電圧は、本温度調節装
置によって設定すべきAOMドライバ15の温度(目標
温度)を決定するものである。
【0098】この目標温度は、AOMドライバ15の動
作に適した温度であり、かつ、写真処理装置内の環境に
おいて本温度調節装置によって制御しやすい温度である
ことが好ましい。この目標温度としては、画像形成時の
AOMドライバ15の周辺の温度より高く、AOMドラ
イバ15上に設置される回路素子の使用可能温度(この
回路素子が正常に動作する温度)の上限付近(耐熱仕様
値以下で、かつ、耐熱仕様値付近)に設定することが好
ましい。具体的には、回路素子の使用可能温度の上限が
70〜80℃である場合には、目標温度を50〜60℃
に設定することが好ましい。
【0099】このように、AOMドライバ15の場合
は、目標温度を本写真処理装置の動作時の装置内温度に
対して比較的高温に設定することが可能である。また、
目標温度を装置内温度に対して高温に設定することによ
り、冷却機構を備えなくても温度調節が可能となる。こ
れにより、冷却機構を設けることによる装置のコストア
ップや、冷却のために電力が消費されることによる電力
消費量の増大を回避することができる。また、目標温度
を装置内温度に対して高温に設定することにより、装置
内の温度変動の影響を受けにくくすることができる。
【0100】また、IC94についても、IC54(図
6参照)と同様にレディ信号を出力する機能を有してい
ることが好ましい。
【0101】コントローラ96は、基準電圧として1つ
の値に限らず、2つ以上の値を発生するものであっても
よい。これにより、後述するように、本温度調整装置を
制御する複数のしきい値電圧を用いて目標温度に対して
許容される許容範囲を設定した温度調節を行う場合など
に対応することができる。
【0102】また、コントローラ96は、基準電圧を変
更できるものであってもよい。これにより、後述するパ
ワーダウンモードを設定する場合などに、入力部98を
介して本写真処理装置全体の制御系である制御部30
(図1参照)によって設定を適宜変更することができ
る。このためには、入力部98を介して、目標温度(設
定温度)、目標温度に対して許容される許容範囲(温度
範囲)、所定のタイムスケジュールに基づいた時間の設
定(時間設定)などを設定する信号をコントローラ56
に入力すればよい。
【0103】ここで、測定電圧および基準電圧を生成
し、これらを比較する具体的な構成としては、上述した
図7の構成と同様なものが考えられる。
【0104】このAOMドライバ15の温度調節装置
は、冷却機構を必要としないため比較的簡素な構成であ
る。また、より高精度な制御を行うためには、光源10
の温度調節装置の場合のようにMPU60を用いた制御
系(図8参照)を構成してもよい。ただし、MPU60
を用いない場合には、比較的高温になり得る場所(例え
ば基板15a(図9参照)上)に温度コントロール部8
2を設置することができる。このためには、IC54を
用いて温度コントロール部82を構成することが好まし
い。
【0105】(3)温度調節装置による温度調節 次に、光源10およびAOMドライバ15の温度調節装
置(図4、図9参照)による温度調節について図11か
ら図13に基づいて説明する。なお、以下の説明では図
4から図8を参照するものとする。なお、以下では、光
源10およびAOMドライバ15それぞれに対する温度
調節方法を説明するが、これらを区別する必要はなく、
一方の温度調節方法として説明した方法を他方に対して
も用いることができる。この場合、温度制御の方向(加
熱/冷却)を適宜変更すればよい。
【0106】まず、AOMドライバ15の温度調節装置
による温度調節について説明する。図11は、AOMド
ライバ15の温度調節装置による温度調節の一例を示す
タイミングチャートである。この調節方法では、目標温
度に対応する1つの基準電圧と測定電圧とを比較する。
そして、測定電圧が基準電圧より小さい場合(AOMド
ライバ15の温度が目標温度より低い場合)には、ヒー
タ86およびファン88をONにする。逆に、測定電圧
が基準電圧より大きい場合(AOMドライバ15の温度
が目標温度より高い場合)には、ヒータ86およびファ
ン88をOFFにする。
【0107】この調節方法では、比較すべき基準電圧が
1つであるので、制御系の構成の簡素化を図ることがで
きる。ただし、この調節方法では、測定電圧にノイズが
重畳しているような場合に、ヒータ86およびファン8
8のON/OFF制御が不安定になりやすい。その理由
は、測定電圧が基準電圧に近くなったときに、ノイズに
起因して測定電圧と基準電圧との大小関係が小刻みに変
化するためである。つまり、ノイズに応じて、ヒータ8
6およびファン88のON/OFFが小刻みに繰り返さ
れるといった現象が発生する。
【0108】このように測定電圧にノイズが重畳してい
るような場合には、図12に示すように比較器にヒステ
リシス特性をもたせることが好ましい。このように比較
器にヒステリシス特性をもたせることによりチャタリン
グを防止したON/OFF制御をここでは「ヒステリシ
ス制御」と称す。図12は、温度調節装置による温度調
節の他の例を示すタイミングチャートである。この調節
方法では、2つのしきい値電圧(しきい値電圧1<しき
い値電圧2)と測定電圧とを比較する。そして、測定電
圧がしきい値電圧1を下回った後、しきい値電圧2をは
じめて上回った時点で図11の基準電圧を上回ったとみ
なしてヒータ86およびファン88をOFFにし、逆
に、測定電圧がしきい値電圧2を上回った後、しきい値
電圧1をはじめて下回った時点で図11の基準電圧を下
回ったとみなしてヒータ86およびファン88をONに
する。なお、図12には比較のためにヒステリシス特性
をもたせない場合についても示している。
【0109】このヒステリシス制御では、測定電圧がし
きい値電圧2を上回った直後にしきい値電圧2を下回っ
たとしても、しきい値電圧1を下回らない限りヒータ8
6およびファン88をOFFに切り換えない。同様に、
測定電圧がしきい値電圧1を下回った直後にしきい値電
圧1を上回ったとしても、しきい値電圧2を上回らない
限り切り換えを行わない。したがって、このヒステリシ
ス制御では、しきい値電圧2としきい値電圧1との差
(しきい値電圧差:しきい値電圧2−しきい値電圧1)
を適切な値に設定することにより、温度を高精度に調節
しつつ(目標温度に対する誤差範囲を小さくしつつ)、
測定電圧にノイズが重畳している場合でも、制御の不安
定化を回避することができる。
【0110】なお、このヒステリシス制御の場合、例え
ばしきい値電圧1としきい値電圧2との平均が、目標温
度に対応する電圧(目標電圧、図11の基準電圧)とな
るようにしきい値電圧1およびしきい値電圧2を設定す
ればよい。
【0111】次に、光源10の温度調節装置による温度
調節について説明する。図13は、光源10の温度調節
装置による温度調節の一例を示すタイミングチャートで
ある。一般に光源10は、その寿命等を考慮すると、本
写真処理装置の動作時の装置内温度より低い温度におい
て温度調節されることが好ましい。そこで、温度調節装
置による光源10の温度調節は、光源10を冷却する方
向で行われる。この場合、光源10の温度として、目標
温度に対して許容できる上限を目標上限温度、目標温度
に対して許容できる下限を目標下限温度としたとき、し
きい値電圧3を目標上限温度に対応する電圧(目標上限
電圧)よりも所定値低い電圧とし、しきい値電圧4を目
標下限温度に対応する電圧(目標下限電圧)よりも所定
値高い電圧として設定する(しきい値電圧3>しきい値
電圧4)。このしきい値電圧3およびしきい値電圧4を
適切に設定することにより、目標温度に対する許容範囲
を設定することができる。
【0112】そして、測定電圧がしきい値電圧3を下回
った時点でペルチェ素子42をOFFにし、逆に、測定
電圧がしきい値電圧4を上回った時点でペルチェ素子4
2をONにする。これにより、しきい値電圧3およびし
きい値電圧4と、目標上限電圧および目標下限電圧との
関係を適切に設定しておくことで、光源10の温度が目
標温度に対して許容できる範囲内に入るように制御する
ことができる。
【0113】このように、測定電圧がしきい値電圧3を
下回った時点(図13における点Aの時点)でペルチェ
素子42をOFFする方が、測定電圧がしきい値電圧4
を下回った時点(図13における点Bの時点)でペルチ
ェ素子42をOFFするより余計に冷却することになら
ず、温度をより高精度に調節することができ、また消費
電力を削減できる。
【0114】なお、測定電圧が、しきい値電圧3を下回
った後しきい値電圧4を下回らずにしきい値電圧3を上
回るような挙動を示す場合には、測定電圧がしきい値電
圧3を上回る時点でもペルチェ素子42をONにすれば
よい。逆に、測定電圧が、しきい値電圧4を上回った後
しきい値電圧3を上回らずにしきい値電圧4を下回るよ
うな挙動を示す場合には、測定電圧がしきい値電圧4を
下回る時点でもペルチェ素子42をONにすればよい。
あるいは、上記のような挙動を示す場合には、しきい値
電圧3およびしきい値電圧4の設定を変更することで、
さらに高精度の制御を行うことができる。具体的には、
しきい値電圧3としきい値電圧4との差が小さくなるよ
うに、それぞれを設定すればよい。
【0115】この温度調節を行う場合の目標上限温度お
よび目標下限温度は、光源10に対しては例えば目標温
度±0.1℃(AOMドライバ15に対しては例えば目
標温度±1℃)程度が好ましい。
【0116】ここでは光源10およびAOMドライバ1
5の温度調節装置による温度調節の一例について説明し
たが、これら以外の方法により温度調節を行ってもよ
い。次に他の温度調節の例について説明する。
【0117】図15に示すように、1つのAOMドライ
バ15に対して、互いに加熱能力が異なる2つのヒータ
86a・86bおよびファン88a・88bを設け、上
記と同様に温度コントロール部82およびサーミスタ9
0を用いて温度調節を行うことができる。ここでは、ヒ
ータ86aの加熱能力がヒータ86aの加熱能力より大
きいものとする。また、冷却用にファン87やペルチェ
素子を設けてもよい。図15は、AOMドライバ15の
温度調節装置の他の例を示す模式図である。
【0118】なお、光源10に対しては、ヒータ86a
・86bおよびファン88a・88bの代わりに互いに
冷却能力が異なる2つのペルチェ素子を用いればよい。
【0119】この温度調節装置を用いた場合、3つのし
きい値5〜7を設定し、図16に示すように温度調節の
状態を、互いに加熱力の異なる4つの状態(状態I〜I
V)に変化させることができる。図16は、図15の温
度調節装置による温度調節の状態を示す図である。この
ように、加熱力を細かく制御することにより、より高精
度に温度調節を行うことができる。なお、ヒータ86a
・86bおよびファン88a・88bは2つに限らず2
以上であればよく、数を増やすほど温度調節の精度を上
げることができる。なお、図16では、ファン87を設
け、ファン87のみをONすることにより冷却状態であ
る状態IVをなしているが、ファン87を設けず、ファ
ン88a・88bのみをONしてもよく、また、目標温
度を装置内温度より高く設定するAOMドライバ15で
は、いずれのファンも作動させなくてもよい。
【0120】この温度調節の場合も、目標電圧と、目標
電圧に対する許容範囲から目標上限電圧および目標下限
電圧が決まるが、しきい値5〜7は、全てが目標上限電
圧と目標下限電圧との間に設定する必要はない。
【0121】また、さらに他の温度調節の例としては、
ON/OFF制御に限らず、電流制御により温度調節を
行うこともできる。このためには、例えば図4または図
5に示した構成において、ペルチェ素子42に流す電流
を制御してもよい。電流制御を行う場合は、例えば図1
7に示すように目標電圧の上にしきい値電圧8を設け、
しきい値電圧8と目標電圧との差をx、測定電圧と目標
電圧との差をyとし、測定電圧がしきい値電圧8より大
きい場合にはペルチェ素子42に最大電流を流し、測定
電圧がしきい値電圧8以下、目標電圧8以上ではペルチ
ェ素子42に(最大電流)×(y/x)の電流を流し、
測定電圧が目標電圧8より小さい場合にはペルチェ素子
42をOFFにすればよい。図17は、電流制御により
温度調節を行う場合の測定電圧の変化を示すグラフであ
る。
【0122】なお、AOMドライバ15に対しては、し
きい値電圧8と目標電圧との上下関係を逆転させ、図9
に示す構成においてヒータ86に流す電流を上記に準じ
て制御すればよい。
【0123】電流制御によると、一般にON/OFF制
御の場合より高精度に温度調節を行うことができる。特
に、AOMドライバ15のように熱容量がある程度大き
いものを対象とする場合には、上記のような簡単な電流
制御により高精度の温度調節を行うことができる。
【0124】また、電流制御を行う場合には、上記以外
に例えばPID制御を行ってもよい。PID制御とは、
比例制御(P制御:Proportional)に積分制御(I制
御:Integral)と微分制御(D制御:Derivative)とを
付加した制御である。これにより、さらに高精度の温度
調節を行うことができる。
【0125】(4)パワーダウンモード 次に、光源10およびAOMドライバ15の温度調節装
置(図4、図9参照)に対するパワーダウンモードにつ
いて図14に基づいて説明する。なお、以下では、主に
光源10の温度調節装置に対するパワーダウンモードに
ついて説明するが、AOMドライバ15の温度調節装置
に対するパワーダウンモードについても、光源10の場
合と同様である。また、以下の説明では図4から図8を
参照するものとする。
【0126】パワーダウンモードとは、例えばDPE店
において本写真処理装置を朝から夕方まで稼働させる場
合に、昼休み等で一時的に装置の稼働を停止するとき、
装置の電源をON状態としたまま各部の温度をある程度
保ちつつ電力消費量を低減するモードである。このパワ
ーダウンモードでは、光源10の温度調節に関しても、
実際に写真の焼き付けを行っている場合とは異なる制御
を行って電力消費量の低減を図ることが好ましい。
【0127】このパワーダウンモードについて図14に
基づいて説明する。図14は、光源10の温度調節装置
に対してパワーダウンモードを実行した際における光源
10の温度変化を示すグラフである。
【0128】上述したDPE店の例の場合、8時に本写
真処理装置の電源が投入されると、光源10の周囲温度
の上昇に伴って光源10の温度も上昇するが、冷却の効
果によって過剰な温度上昇が防がれ、写真の焼き付け作
業が開始される9時には光源10が画像形成時の目標温
度(例えば20℃)となるように温度調節される。そし
て、9時から12時の間は、上記(3)にて説明した制
御(以下、「通常モード」という)を行うことにより、
光源10の温度が画像形成時の目標温度を維持するよう
に調節される。
【0129】そして、12時から13時の間は、本写真
処理装置がパワーダウンモードに設定される。このとき
の光源10の目標温度(例えば25℃)(特に「待機時
温度」という)は、画像形成時の目標温度より高い温度
となるように設定される。
【0130】そして、13時以降の写真の焼き付け作業
の再開に備えて、所定時間前(例えば10分前)から通
常モードに切り換え、13時には光源10が画像形成時
の目標温度となるようにする。
【0131】このようなパワーダウンモードを設定せ
ず、12時の時点で光源10の温度調節を中止した場合
には、光源10の温度が上がりすぎて光源10が故障す
る危険性がある。また、再び画像形成時の目標温度まで
光源10を冷却する際に余分に電力を消費することにな
りやすい。なお、パワーダウンモードでは光源10の原
光源の駆動電流も下げることによりさらに電力消費量の
低減を図ることができる。
【0132】このようなモードの変更は、図6に示した
制御系では、制御部30(図1参照)などから、入力部
58を介してコントローラ56が発生する基準電圧を変
更するための信号を入力すればよい。あるいはコントロ
ーラ56にタイマ(プログラムタイマ)を設置してお
き、そのタイマに設定されたタイムスケジュールに基づ
いて基準電圧を変更するようにしてもよい。また、図8
に示す制御系では、制御部30(図1参照)などから、
外部インターフェース64を介してMPU60に信号を
送り、メモリ62に記憶された制御プログラムおよび各
種パラメータを切り換えるようにすればよい。
【0133】なお、このようなモードの変更は、ユーザ
が逐一設定してもよいが、予め定めたタイムスケジュー
ルに基づいて自動的に行うようにしてもよい。また、写
真の焼き付け作業が所定時間以上行われていないような
場合に、自動的にパワーダウンモードに切り換わるよう
にしてもよい。この場合には、次に写真の焼き付け作業
が開始されたときに短時間で目標温度に達するように、
待機温度を画像形成時の目標温度から上げすぎないこと
が好ましい。
【0134】パワーダウンモードの場合には、温度を精
密に制御する必要がないため、許容範囲を通常モードの
場合(例えば、(画像形成時の目標温度)±0.1℃)
と比較して広く(例えば、(待機時温度)±3℃)とる
ことができる。このためには、例えば図13に示した温
度調節において、上限基準電圧と下限基準電圧との差を
大きく、つまりしきい値電圧3としきい値電圧4との差
を大きくすればよい。これにより、冷却により光源10
の温度を調節する場合などにおいて、冷却行わない時
間を長くとることができる。その結果、冷却に要する電
力を節約することができる。
【0135】以上のように、本写真処理装置は、図1に
示したように、強度変調したレーザ光により感光体(印
画紙P)を露光して画像を形成するものであり、レーザ
光源(赤色LD10R、緑色SHGレーザユニット10
G、および青色SHGレーザユニット10B)と、この
レーザ光源からのレーザ光の強度を変調する音響光学変
調素子(AOM12R・12G・12B)と、この音響
光学変調素子におけるレーザ光の強度変調を制御するた
めに、形成する画像の画像データに基づいた変調制御信
号を音響光学変調素子に供給するドライバ(AOMドラ
イバ15R・15G・15B)と、このドライバの温度
を調節するドライバ温度調節手段(図9および図10参
照)とを備えている。
【0136】これにより、本写真処理装置では、感光体
を露光する際のレーザ光の強度が、装置内の温度変化に
起因して変動することを抑制することができる。その結
果、安定した露光が可能となり、形成する画像の画質の
向上を図ることができる。
【0137】また、本写真処理装置は、図1に示したよ
うに、レーザ光源(赤色LD10R、緑色SHGレーザ
ユニット10G、および青色SHGレーザユニット10
B)と、このレーザ光源からのレーザ光の強度を変調す
る変調器(AOM12R・12G・12B)とを備え、
露光強度に応じた発色濃度を示す感光材料(印画紙P)
を変調器で強度変調したレーザ光により露光して画像を
形成するものであり、レーザ光源の温度を調節する光源
温度調節手段(図4から図8参照)を備えている。
【0138】これにより、本写真処理装置では、装置内
の温度変化に起因するレーザ光強度の変動をさらに抑制
することができる。その結果、より安定した露光が可能
となり、形成する画像の画質をさらに向上させることが
できる。
【0139】なお、レーザ光源およびドライバの何れに
対しても温度調節を行うことで、レーザ光強度の変動を
より抑制することができるが、何れか一方に対して温度
調節を行った場合でも効果は得られる。このレーザ光源
およびドライバは、本写真処理装置内で別々のユニット
に設置されていても、同一ユニットに設置されていても
よい。これらが同一ユニットに設置されており、それぞ
れの目標温度が異なる場合には、互いの間を断熱構造と
することが好ましい。
【0140】また、本実施の形態では、温度調節装置、
制御系、および調節方法を、レーザ光源およびドライバ
に対してそれぞれ別々に説明したが、レーザ光源および
ドライバの何れか一方について説明したものを他方に適
用することもできる。
【0141】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
画像形成装置は、強度変調したレーザ光により感光体を
露光して画像を形成する画像形成装置であって、レーザ
光源と、このレーザ光源からのレーザ光の強度を変調す
る音響光学変調素子と、この音響光学変調素子における
レーザ光の強度変調を制御するために、形成する画像の
画像データに基づいた変調制御信号を音響光学変調素子
に供給するドライバと、このドライバの温度を調節する
ドライバ温度調節手段と、を備えている構成である。
【0142】上記の構成では、温度変化の影響を受けや
すい音響光学変調素子のドライバの温度を調節するため
にドライバ温度調節手段が設けられている。これによ
り、感光体を露光する際のレーザ光の強度が、装置内の
温度変化に起因して変動することを抑制することができ
る。その結果、安定した露光が可能となり、形成する画
像の画質の向上を図ることができる。
【0143】特に、上記の構成では、温度変化の影響を
最も受けやすい部材の1つとしての音響光学変調素子の
ドライバに対してドライバ温度調節手段を設けること
で、装置構成の複雑化を最小限に抑えつつ、特に効果的
に画質の向上効果を得ることができる。
【0144】本発明の請求項2に係る画像形成装置は、
請求項1に記載の画像形成装置において、さらに、感光
体として、写真を焼き付けるための写真感光材料を用い
ることが好ましい。
【0145】上記の構成では、発色濃度の特性が特に敏
感である写真感光材料を対象とした画像形成装置におい
て上記ドライバ温度調節手段を設ける。この場合、特に
顕著な画質の向上効果を得ることができる。
【0146】本発明の請求項3に係る画像形成装置は、
請求項1または2に記載の画像形成装置において、さら
に、ドライバ温度調節手段が、ドライバを加熱すること
により、このドライバの温度を調節することが好まし
い。
【0147】上記の構成では、冷却機構を設けずに加熱
機構のみを設けることで温度調節が可能になる。その結
果、装置構成の複雑化や消費電力の増大化を抑制するこ
とができる。
【0148】本発明の請求項4に係る画像形成装置は、
請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、ドライバ温度調節手段が、画像形成時に
おけるドライバの温度を、画像形成時のドライバの周辺
の温度より高く、かつ、ドライバが正常に動作する温度
範囲の上限以下である一定の温度となるように調節する
ことが好ましい。
【0149】上記の構成では、ドライバの温度を、この
ドライバが正常に動作する温度範囲の上限以下の所定の
温度となるように調節する。これにより、ドライバの温
度が許容値を越えることにより誤動作を起こすことを防
止することができる。
【0150】本発明の請求項5に係る画像形成装置は、
請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、ドライバ温度調節手段には、ドライバの
温度を調節する際の目標値である目標温度が設定され、
この目標温度が可変であることが好ましい。
【0151】上記の構成では、ドライバ温度調節手段の
外部から入力される信号などによって、目標温度を変更
することができる。これにより、ドライバの温度調節を
より柔軟に行うことが可能になる。
【0152】本発明の請求項6に係る画像形成装置は、
請求項5に記載の画像形成装置において、さらに、画像
形成時以外の期間に、目標温度が画像形成時より低く設
定されることが好ましい。
【0153】上記の構成では、音響光学変調素子が画像
形成に寄与せずドライバの温度を一定に保つ必要がない
期間において、ドライバの目標温度を下げて加熱に要す
る電力を節約することができる。また、この期間におい
ても、ドライバがある程度の温度を維持するように目標
温度を設定することができる。これにより、次に画像形
成を行う際に、ドライバの温度を画像形成時の目標温度
に素早く到達させることが可能になる。
【0154】本発明の請求項7に係る画像形成装置は、
請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、ドライバ温度調節手段に、ドライバの温
度を調節する際の目標値である目標温度が予め設定され
ることが好ましい。
【0155】上記の構成では、目標温度がドライバ温度
調節手段に予め設定される。これにより、上述した構成
のように外部から信号を受ける必要がなくなり、装置構
成の簡素化を図ることができる。
【0156】本発明の請求項8に係る画像形成装置は、
請求項1から7の何れか1項に記載の画像形成装置にお
いて、さらに、ドライバの温度が予め定められた範囲内
であるか否かを示す信号を、ドライバ温度調節手段が出
力することが好ましい。
【0157】上記の構成では、上記信号に基づいて、ド
ライバの動作が安定していないような場合に、その旨を
ユーザに報知する、あるいは、画像の形成を強制的に停
止することができる。これにより、画質が悪化した画像
を形成することを防止し、無駄な作業を行うことを回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る写真処理装置の焼
付部の概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る写真処理装置の構
成を示す説明図である。
【図3】図2の写真処理装置における画像形成部および
印画紙格納部の構成を示す説明図である。
【図4】図1の焼付部における光源の温度調節装置の一
例を示す模式図である。
【図5】図1の焼付部における光源の温度調節装置の他
の例を示す模式図である。
【図6】図1の焼付部における光源の温度調節装置の制
御系の一例を示すブロック図である。
【図7】図6の制御系における測定電圧と基準電圧とを
比較するための具体的な構成の一例を示す回路図であ
る。
【図8】図1の焼付部における光源の温度調節装置の制
御系の他の例を示すブロック図である。
【図9】図1の焼付部におけるAOMドライバの温度調
節装置の一例を示す模式図である。
【図10】図9の温度調節装置における温度コントロー
ル部の一例を示すブロック図である。
【図11】図9の温度調節装置による温度調節の一例を
示すタイミングチャートである。
【図12】比較器にヒステリシス特性をもたせた場合と
もたせない場合とのON/OFF制御を比較するタイミ
ングチャートである。
【図13】図8の温度調節装置による温度調節の一例を
示すタイミングチャートである。
【図14】図8の温度調節装置においてパワーダウンモ
ードを実行した際における光源の温度変化を示すグラフ
である。
【図15】AOMドライバの温度調節装置の他の例を示
す模式図である。
【図16】図15の温度調節装置による温度調節の状態
を示す図である。
【図17】電流制御により温度調節を行う場合の測定電
圧の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 印画紙格納部 3 現像部 4 乾燥部 5 PC 6 焼付部 10 光源(レーザ光源) 10R 赤色LD(レーザ光源) 10G 緑色SHGレーザユニット(レーザ光源) 10B 青色SHGレーザユニット(レーザ光源) 12 AOM(変調器) 12R AOM(変調器) 12G AOM(変調器) 12B AOM(変調器) 15 AOMドライバ(ドライバ) 15R AOMドライバ(ドライバ) 15G AOMドライバ(ドライバ) 15B AOMドライバ(ドライバ) 30 制御部 P 印画紙(感光体、写真感光材料)
フロントページの続き (72)発明者 中原 文博 和歌山県和歌山市梅原579−1 ノーリツ 鋼機株式会社内 (72)発明者 林 博史 和歌山県和歌山市梅原579−1 ノーリツ 鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA60 BA59 CB71 DA41 2H079 AA04 BA01 CA24 FA03 KA01 KA18 2H106 AB04 BA55 BH00 2H110 AA01 AA23 5C074 AA02 AA15 BB03 BB21 CC26 DD08 DD09 DD22 EE03 FF15 GG09 HH06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強度変調したレーザ光により感光体を露光
    して画像を形成する画像形成装置において、 レーザ光源と、 このレーザ光源からのレーザ光の強度を変調する音響光
    学変調素子と、 この音響光学変調素子におけるレーザ光の強度変調を制
    御するために、形成する画像の画像データに基づいた変
    調制御信号を前記音響光学変調素子に供給するドライバ
    と、 このドライバの温度を調節するドライバ温度調節手段
    と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像形成装置において、 前記感光体として、写真を焼き付けるための写真感光材
    料を用いることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像形成装置に
    おいて、 前記ドライバ温度調節手段が、前記ドライバを加熱する
    ことにより、このドライバの温度を調節することを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れか1項に記載の画像
    形成装置において、 前記ドライバ温度調節手段が、画像形成時における前記
    ドライバの温度を、画像形成時の前記ドライバの周辺の
    温度より高く、かつ、前記ドライバが正常に動作する温
    度範囲の上限以下である一定の温度となるように調節す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れか1項に記載の画像
    形成装置において、 前記ドライバ温度調節手段には、前記ドライバの温度を
    調節する際の目標値である目標温度が設定され、この目
    標温度が可変であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の画像形成装置において、 画像形成時以外の期間に、前記目標温度が画像形成時よ
    り低く設定されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1から4の何れか1項に記載の画像
    形成装置において、 前記ドライバ温度調節手段には、前記ドライバの温度を
    調節する際の目標値である目標温度が予め設定されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7の何れか1項に記載の画像
    形成装置において、 前記ドライバの温度が予め定められた範囲内であるか否
    かを示す信号を、前記ドライバ温度調節手段が出力する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016076501A (ja) * 2004-11-04 2016-05-12 アプライド バイオシステムズ リミテッド ライアビリティー カンパニー 熱補償型発光ダイオードを備える、光学走査システム

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JP2016076501A (ja) * 2004-11-04 2016-05-12 アプライド バイオシステムズ リミテッド ライアビリティー カンパニー 熱補償型発光ダイオードを備える、光学走査システム

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