JP2006332445A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザーダイオード(LD)の駆動電流の制御を適切に行い、レーザー光の出力強度を安定させる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】LD30と、LD30から照射されたレーザー光の第2高周波を出力するPPLN34と、LD30とPPLN34の間に配置され、レーザー光の波長の範囲を規定するファイバーブラッググレーティング32とを備え、PPLN34から出力されたレーザー光の出力強度を検出するフォトダイオード37と、検出された出力強度が所定範囲となるように、LD30の駆動電流を制御する電流制御手段49eと、LD30の駆動電流と、PPLN34から出力されるレーザー光の出力強度との関係を駆動電流を変化させつつ取得する特性確認部53と、特性確認部53により取得された関係データに基づいて、駆動電流を制御する範囲を設定する制御範囲設定部54とを備え、電流制御手段49eは、制御範囲設定部54により設定された範囲に基づいて、駆動電流の制御を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザーダイオードと、このレーザーダイオードから照射されたレーザー光の第2高周波を出力するSHG素子と、レーザーダイオードとSHG素子の間に配置され、レーザーダイオードから照射されるレーザー光の波長の範囲を規定するファイバーブラッググレーティングとを備えた画像形成装置に関するものである。
写真感光材料のような画像形成媒体上に画像形成を行う写真処理システムにおいて、レーザー光を用いて画像形成を行う画像形成装置が設けられた写真処理システムが知られている。レーザー光を出力するための素子の1例として、レーザーダイオードが使用されており、カラー画像を形成するためには、R(赤)G(緑)B(青)の各色のレーザー光を出力するレーザーダイオードが必要とされる。Rレーザー光を出力するレーザーダイオードは、比較的安価であり、所望の波長特性を有するものを入手可能であるが、Gレーザー光やBレーザー光を出力するレーザーダイオードは高価であるばかりでなく、写真感光材料の感光特性にマッチした波長を出力するものが入手困難な状況である。
そこで、下記特許文献1に示すようなレーザー発生装置が知られており、レーザーダイオードとして近赤外レーザー光を出力するものを用い、このレーザー光をQPM−SHG素子を入射することで、レーザー光の第2高周波を生成することでGレーザー光やBレーザー光を出力するようにしている。例えば、波長1060nmの近赤外レーザーダイオードを用いることで、波長530nm(第2高周波)のGレーザー光を生成することができる。これにより、写真感光材料の特性にマッチした各色のレーザー光を生成することができる。ちなみにQPMとは、Quasi Phase Matching(擬似位相整合)のことであり、SHGとは、Second Harmonic Generation(第2高周波発生)のことである。
QPM−SHG素子は、PPLN(Periodically-Poled LiNbO3:周期分極反転ニオブ酸リチウム)で構成され、レーザーダイオードから照射されたレーザー光を擬似位相整合させて第2高周波を生成する。擬似位相整合することで、SHG素子内部での第2高周波同士の打ち消し合いが防止されて変換効率が高まり、SHG素子からはハイパワーのGレーザー光やBレーザー光を出力されることになる。
また、SHG素子から出力されるレーザー光のパワーを安定させるためには、レーザーダイオードから出力させるレーザー光の波長特性を安定させる必要がある。波長特性が変わると、写真感光材料に形成される画像の発色に影響を与え画質の低下を招く恐れがあるからである。そのため、特許文献1では、レーザーダイオードとSHG素子の間にファイバーブラッググレーティング(FBG)を配置している。FBGは、主縦モードのレーザー光をレーザーダイオード側に反射させることができる。従って、レーザーダイオードにはFBGにより主縦モードのレーザー光のみが入射され、FBGが外部共振器のごとく作用し、主縦モードのレーザー光のみが増幅されて、SHG素子へ導入される。そのため、主縦モードのレーザー光が他のモードに比べて大きく増幅されるため、レーザーダイオードの波長特性が安定する。その結果、SHG素子から安定したレーザー光が出力される。
特開2005−50843号公報
以上のようにSHG素子から出力されるレーザー光の出力強度を安定させることができるが、レーザー光の出力強度の変動要因はそれだけでなく、レーザーダイオードやSHG素子が設置される環境温度やレーザーダイオード等の劣化(経時変化や突発的な故障)によっても変動しうるものである。このうち、環境温度については、温度調整機能を設けることで、出力強度の変動要因を緩和することができる。
このように出力強度を安定させる構成を種々採用してはいるものの、それでも出力強度の変動は生じる。そのため、出力されるレーザー光の出力強度を検出し、所定範囲に収まるようにレーザーダイオードに流す電流を制御する方法がある。レーザーダイオードの特性として、電流を増加させれば、出力強度が大きくなる方向に制御でき、電流を減少させると出力強度が小さくなる方向に制御できる。
上記特許文献1のようなレーザー光発生装置において、レーザーダイオードの駆動電流とSHG素子から出力されるレーザー光の出力強度の関係は、図6に示すような関係になる。この図6からも明らかなように、出力強度と駆動電流の関係は連続的な関係ではなく、複数の断続点を有しており、これをモードホップ(あるいはモードホッピング)と称している。モードホップとは、単一モードの発振中に、ある縦モードから他のモードにレーザー光が突然シフトする現象のことをいう。従って、モードホップが生じる位置では、レーザー光の出力が不安定になるため、モードホップ位置をはずした状態で駆動電流の制御を行う必要がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、レーザーダイオードの駆動電流の制御を適切に行い、レーザー光の出力強度を安定させることができる画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る画像形成装置は、
レーザーダイオードと、
このレーザーダイオードから照射されたレーザー光の第2高周波を出力するSHG素子と、
レーザーダイオードとSHG素子の間に配置され、レーザーダイオードから照射されるレーザー光の波長の範囲を規定するファイバーブラッググレーティングとを備えた画像形成装置であって、
SHG素子から出力されたレーザー光の出力強度を検出するレーザー光検出手段と、
検出された出力強度が所定範囲となるように、レーザーダイオードに流す駆動電流を制御する電流制御手段と、
レーザーダイオードの駆動電流と、SHG素子から出力されるレーザー光の出力強度との関係データを前記駆動電流を変化させつつ取得する特性確認部と、
この特性確認部により取得された前記関係データに基づいて、レーザーダイオードの駆動電流を制御する範囲を設定する制御範囲設定部とを備え、前記電流制御手段は、前記制御範囲設定部により設定された範囲に基づいて、駆動電流の制御を行うことを特徴とするものである。
この構成による画像形成装置の作用・効果を説明する。レーザーダイオードから出力されたレーザー光は、ファイバーブラッググレーティング(FBG)により安定した波長特性を有するレーザー光となり、更にSHG素子により所望の波長を有する第2高周波が生成される。このSHG素子から出力されるレーザー光の出力強度を検出し、レーザーダイオードの駆動電流を制御することで、所定範囲の出力強度を有するレーザー光を得ることができる。
また、特性確認部を備えており、レーザーダイオードの駆動電流を変化させつつ、SHG素子から出力されるレーザー光の出力強度を求める。このようなレーザー光の出力特性を確認することで、モードホップがどの位置で生じるかを把握しておくことができる。この特性確認部により確認された出力強度と駆動電流の関係データに基づいて、駆動電流の制御を行うようにする。従って、レーザーダイオードの駆動電流を制御するに際して、モードホップ位置をはずした状態で制御を行うことができる。その結果、レーザーダイオードの駆動電流の制御を適切に行い、レーザー光の出力強度を安定させることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明において、前記特性確認部によりモードホップによる複数の断続点(モードホップ位置)を取得し、前記制御範囲設定部は、複数の断続点のうち、間に断続点が含まれないように2つの断続点を選択し、この選択された断続点間に制御範囲を設定することが好ましい。
特性確認部によりモードホップによる複数の断続点を取得した場合、間に断続点が含まれないように2つの断続点の間で制御範囲を設定する。断続点と断続点の間では、出力強度と駆動電流の関係は連続的であるから、適切にレーザーダイオードの駆動電流を制御することができる。例えば、図8のH1,H2,H3のいずれか1つが設定される。
本発明において、前記制御範囲設定部は、第1断続点及び第2断続点により規定される範囲よりも、所定電流値分だけ狭くなる範囲を制御範囲として設定することが好ましい。
モードホップ位置においては、出力強度の大きさが不安定であるため、断続点の近傍では駆動電流の制御を行わないことが好ましい。そこで、第1・第2断続点により規定される範囲よりも、所定電流値分だけ狭くなる範囲を制御範囲として設定する。これにより、出力強度の大きさが不安定となる領域を確実に避けた状態で制御を行うことができる。
本発明に係る特性確認部により特性確認を行うときの電流ピッチは、電流制御手段により制御を行うときの電流ピッチよりも粗くなるように設定されることが好ましい。
特性確認を行う場合は、できるだけ広範囲に駆動電流を変化させて特性データを取得する必要がある。また、特性確認はモードホップ位置を検索することが主目的であるため、駆動電流を変化させるときの電流ピッチは細かくする必要はない。一方、電流制御手段により制御を行う場合は、出力強度の大きさの変化が画像形成における発色に影響を与えることを考慮して、できるだけ細かく電流ピッチを設定する必要がある。このように、特性確認時と実際(画像形成時)のレーザー光の制御時とで電流ピッチを上記のように設定することで、特性確認を効率よく行うと共に、レーザー光の出力強度を安定した状態で制御することができる。
本発明において、特性確認部による特性確認を行うための電流値を設定する第1電流設定部と、
電流制御手段による駆動電流の制御を行う電流値を設定するための第2電流設定部とを備え、
レーザーダイオードの駆動電流は、第1電流設定部による第1設定値と第2電流設定部による第2設定値の和に基づいて、設定されることが好ましい。
かかる構成によれば、特性確認を行う場合には、例えば、第2設定値を固定した状態で第1設定値を変化させて特性データを取得することができる。また、駆動電流の制御を行う場合には、例えば、第1設定値を固定した状態で第2設定値を変化させて制御を行うことができる。このような構成にすれば、例えば、演算時にオーバーフローやアンダーフローが生じてCPUによる演算時間が多くなり、制御速度が遅くなる等の不都合をなくすことができる。
本発明において、特性確認部による特性確認を行う場合、第2電流設定部により設定可能な設定範囲の中間値を第2設定値とし、第1設定値を順次変化させていくことで特性確認を行うことが好ましい。
すなわち、第2設定値を上記のように固定した状態で第1設定値を順次変化させて特性確認を行うようにする。第2設定値の分だけオフセットさせて特性確認を行うことで、前述のようにCPUによる演算を効率よく行うことができる。
本発明において、制御範囲設定部により設定された制御範囲の中間値を第1設定値として固定し、電流制御手段は前記制御範囲内において、第2設定値を制御することが好ましい。
第1設定値を上記のような中間値に固定した状態で第2設定値を調整することで、レーザーダイオードの駆動電流を制御する。これにより、前述のようにCPUによる演算を効率よく行うことができる。また、中間値を取ることで、中間値に対する±の制御範囲を均等にすることができるので、効率よく制御を行うことができる。
本発明において、レーザーダイオード、及び/又は、SHG素子の環境温度が設定温度となるように調整する温度調整手段と、
この設定温度を変化させることでレーザー光の出力強度を調整する制御範囲調整手段とを備えていることが好ましい。
レーザー光の出力強度については、既に述べてきたようにレーザーダイオードに流す駆動電流を制御することで、調整することができるが、レーザーダイオードの環境温度を変えることによっても制御することができる。そこで、例えば電流の制御のみでは出力強度の制御をできなくなった場合、環境温度を変えることで更なる調整を行うことができるようになる。これにより、レーザーダイオードをできるだけ長期間使用することができ、メンテナンスに要するコストを低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、画像形成装置が用いられる写真処理システムの構成を示す概念図である。
<写真処理システムの構成>
図1において、画像入力部1は、種々の媒体から画像データを取得する機能を有する。フィルムスキャナー1aは、現像済みのネガフィルム(写真フィルム)に形成されているコマ画像をスキャニングすることで、各コマ画像の画像データをシステム内部に取り込むことができる。媒体装着部1bには、デジタルカメラに使用される記憶メディアや、その他のMOディスク、CD−R等の記憶メディアを装着することができ、これら記憶メディアに格納されている画像データをシステム内部に取り込むことができる。
画像保存部2には、画像入力部1から取り込んだ画像データが所定単位(例えば、オーダー単位)で保存される。画像処理部3は、取り込んだ画像データに対して画像処理を行う機能を提供する。画像処理部3は、データの拡縮処理以外の画像処理を行うこともでき、例えば、色・濃度の補正や、赤目補正、逆光補正、トリミング等を行うことができる。これらの画像処理を行うためのデータ(色・濃度の補正データ等)は、入力操作部6により入力することができる。入力操作部6は、キーボードやマウス等により構成される。モニター5には、オペレータが画像処理作業を行うのに必要な情報が表示される。
画像処理部3にて生成されたプリント画像データは、画像転送部4を介して、画像形成装置Aのレーザー制御部8へ転送される。レーザー制御部8により、レーザーエンジン12が制御され、転送されてきたプリント画像データに基づいて、写真プリントを作成する機能を有する。ペーパーマガジン10には、ペーパー(画像形成媒体及び写真感光材料に相当)がロールの形態で収容されている。ペーパーマガジン10から引き出された長尺状のペーパーは、所定の搬送経路に沿って搬送され、ペーパーカッター11により所定のプリントサイズにカットされる。
レーザーエンジン12は、画像転送部4から転送されてきたプリント画像データを受け取り、レーザー光を走査することで、ペーパー表面に画像を焼付露光する。画像が焼付露光されたペーパーは、引き続いて搬送経路に沿って搬送され、現像処理部13において所定の現像処理が施された後、乾燥処理部14にて乾燥処理が施され、ペーパー排出部15から仕上がりの写真プリントとして装置外部に排出される。
<画像形成装置の構成>
次に、画像形成装置A(レーザーエンジン12)の構成について図2により説明する。カラー画像を形成するためR,G,B各色のレーザー光を出力するRレーザー光源部20R(20)、Gレーザー光源部20G(20),Bレーザー光源部20B(20)が設けられている。Rレーザー光源部20Rは、例えば波長685nmのR(赤)色のレーザー光を発生するレーザーダイオードにより構成される。Gレーザー光源部20GとBレーザー光源部20Bの構成については、後述する。
Rレーザー光源部20の出力側には、コリメータレンズ21Rが配置され、Gレーザー光源部20GとBレーザー光源部20Bの出力側には、コリメータレンズ21G、21Bを介して、音響光学素子(以下、AOM(Acousto-Optic Modulator)という)22G,22Bが配置されている。すなわち、Rレーザー光はAOMを用いずに、Rレーザー光を出力するレーザーダイオードの駆動電流をプリント画像データに基づいて変調させる直接変調方式が採用される。一方、Gレーザー光及びBレーザー光は、AOM22G及び22Bにより変調させる外部変調方式(後述のAPC制御は、レーザー光の出力を安定化する制御で、直接的に形成される画像の階調には寄与しない。)が採用されている。
コリメータレンズ21Rの出力側及びAOM22G,22Bの出力側には、レーザー光を整形する開口部23、反射ミラー24が順に配置されており、反射ミラー24の反射先には球面レンズ25、シリンドリカルレンズ26、ポリゴンミラー27が順に配置されている。ポリゴンミラー27により反射されたレーザー光は、fθレンズ28、結像レンズ29を介して写真感光材料Pの乳剤面に到達する。
ポリゴンミラー27は、図2の反時計方向に回転駆動されており、合成された各色のレーザー光は写真感光材料Pの乳剤面上を矢印C方向(主走査方向)に繰り返し走査される。写真感光材料Pは、図5紙面に垂直な方向(副走査方向)に駆動されており、写真感光材料Pを副走査方向に移送させつつ、光変調されたレーザー光を主走査方向に沿って繰り返し走査することで、写真感光材料Pの乳剤面に画像(潜像)を形成させる。
<レーザー光源部の構成>
次に、レーザー光源部20G,20Bの構成を図3により説明する。Gレーザー光のレーザー光源部20GとBレーザー光のレーザー光源部20Bは、その基本構成は同じである。レーザーダイオード30(以下、LDという)から出力されたレーザー光は光ファイバー31を通って、FBG32に到達し、このFBG32を通過すると、再び光ファイバー33を介してPPLN(QPM−SHG素子に相当)34に導入される。PPLN34から出力されたレーザー光は、IR(赤外)カットフィルター35及びスプリッター36を通過して出力される。この出力されたレーザー光が、コリメータレンズ21及びAOM22の方向に向かうことになる。また、スプリッター36により出力されたレーザー光の一部がフォトダイオード37(レーザー光検出手段に相当)に向かい、レーザー光の出力強度(可視光の強度)を検出する。この検出された出力強度に基づいて、出力されるレーザー光の強度が所定範囲に収まれるように制御される。この制御に関しては、後述する。
G及びBレーザー光を生成するためのレーザーダイオードとして、近赤外レーザー光を出力するものを用い、このレーザー光をPPLN34に入射することで、レーザー光の第2高周波を生成し、Gレーザー光やBレーザー光を出力するようにしている。例えば、波長1060nmの近赤外レーザーダイオードを用いることで、波長530nm(第2高周波)のGレーザー光を生成し、波長946nmの近赤外レーザーダイオードを用いることで、波長473nm(第2高周波)のBレーザー光を生成することができる。これにより、写真感光材料Pの発色特性にマッチした各色のレーザー光を生成することができる。
FBG32は、光ファイバーのコア部に一定間隔で屈折率変化を生じさせ、特定波長のみに対してミラーとして作用する部材である。周期的に変動する紫外線を光ファイバーに照射することで、回折格子を形成し、この回折格子の周期の2倍の波長(ブラッグ波長)の光を反射させる機能を有する。そこで、Gレーザー光の場合は、1060nmのレーザー光(主縦モード)を反射し、Bレーザー光の場合は、946nmのレーザー光(主縦モード)を反射するように、FBG32が設計されている。
このように、FBG32により、主縦モードのレーザー光をLD30側に反射させるので、LD30にはFBG32により主縦モードのレーザー光のみが入射され、FBG32が外部共振器のごとく作用し、主縦モードのレーザー光のみが増幅されて、PPLN34へ導入される。そのため、主縦モードのレーザー光が他のモードに比べて大きく増幅されるため、LD30の波長特性が安定する。その結果、PPLN34から安定したレーザー光が出力される。
<回路ブロック構成図>
次に、レーザー光源部20の制御回路に関して、図4のブロック図により説明する。この制御は、Bレーザー光とGレーザー光とで、別々に行われる。PPLNフォルダ40は、PPLN34を取り付け支持するフォルダであり、回路基板に対してペルチェ素子41(温調素子の1例)を介して取り付けられる。サーミスタ42(温度センサーの1例)は、PPLNフォルダ40に取り付けられており、温度を検出する。かかる構成により、PPLN34が設定温度になるように温調制御がされる。
LDフォルダ43は、LD30及びFBG32を取り付け支持するフォルダであり、回路基板に対してペルチェ素子44(温調素子の1例)を介して取り付けられる。サーミスタ45(温度センサーの1例)は、LDフォルダ43に取り付けられており、温度を検出し、LD30及びFBG32が設定温度になるように制御される。
温調基板46(温度調整手段に相当)は、PPLN34の温調を行うための温調IC46aと、LD30及びFBG32の温調を行うための温調IC46bとを備えている。CPU基板49からの温調ON指令信号により、温調基板46による温調が行われる。ドライバ基板47は、LD30及びフォトダイオード37を駆動するための回路基板であり、電圧―電流(V−I)変換部47aにより、電圧値を電流値に変換しLD30を駆動する。電流―電圧(I−V)変換部47bは、フォトダイオード37により検出された電流値を電圧値に変換し、レーザー光の出力強度を検出する。
LD制御基板48は、DAコンバータ48aとADコンバータ48bを備えている。DAコンバータ48aは、CPU基板49とシリアル通信を行い、送信されてくる温度設定値をアナログデータに変換し、温調基板46にデータを送信する。また、ADコンバータ48bは、CPU基板49とシリアル通信を行い、温調基板46により検出されたアナログの温度検出値をデジタルデータに変換しCPU基板49に送信する。
電流設定回路48cは、CPU基板49とシリアル通信を行い、LD30に流す駆動電流の値を設定するためのDAコンバータを含む回路である。この電流設定回路48cからは、電流値に対応した電圧値が出力され、ドライバー基板47aにより、電流値に変換されることになる。出力検出回路48dは、CPU基板49とシリアル通信を行い、検出された出力強度に対応した電圧値をADコンバータによりデジタル値に変換してCPU基板48に送信する。
CPU基板49は、制御部の中枢をなすCPUと、その周辺回路とから構成される。また、温調制御や電流制御等を行うためのプログラムや必要なデータを格納しておくためのメモリ等も備えられている。
温度設定値設定部49aには、PPLN34やLD30を所定の環境温度に設定するための温度設定値が設定されている。PPLN34とLD30については、夫々別個に温度設定値が設定されている。これらの温度設定値は、後述する温度検出部56により検索された温度データが設定される。温度設定値は画像形成装置が設置される環境等の事情により、任意に設定することができる。温度比較判断手段49bは、サーミスタ42,45により検出される温度値と、温度設定値設定部49aに設定されている温度設定値とを比較判断し、設定された温度となるように温調基板46に対して指令を与える。
制御範囲調整手段52は、PPLN34やLD30の環境温度を調整することで、レーザー光の出力強度を調整する機能を有する。通常はLD30の駆動電流を制御することで、出力強度の調整を行うことができるが、環境温度を変えることでも出力強度を調整することが可能である。従って、経時変化等により駆動電流の制御では出力強度の調整ができなくなった場合等に、環境温度の設定を変更することで出力強度の制御を行うことができる。
電流制御手段49eは、出力強度比較判断手段49dによる判断結果に基づいて、設定された出力強度が得られるように、LD30の駆動電流を制御する。すなわち、フォトダイオード37により検出された出力強度と、予め設定されている設定値とを比較判断し、所定の出力強度となるようにLD30の駆動電流を制御する。図5に、LDの駆動電流と可視出力強度との関係を示す。図5に示すように、電流があるレベル以上になると可視出力(出力強度)が得られるようになり、そのレベルを超えて電流が増えると、出力強度が比例的に増加する。従って、電流値を制御することで、所望のレーザー出力強度が得られるようにLD30を制御することができる。この出力強度の制御のことを便宜上APC制御(自動パワーコントロール)と称する。
特性確認部53は、LD30の駆動電流と、PPLN34から出力されるレーザー光の出力強度の関係を求めるための機能を提供する。LD30から出力されるレーザー光の強度と駆動電流の関係については、図5により説明したとおりであるが、PPLN34から出力されるレーザー光の出力強度と駆動電流の関係は図6に示すようになる。この図6からも明らかなように、出力強度と駆動電流の関係は連続的な関係ではなく、複数の断続点を有するモードホップ現象が発生する。これはFBG32を設けることで、波長の範囲を規制しているために従って、モードホップが生じる位置では、レーザー光の出力が不安定になるため、モードホップ位置をはずした状態で駆動電流の制御を行う必要がある。
そこで、図6に示すような出力強度と駆動電流の関係(特性データ)を予め確認するために特性確認部53が設けられている。詳細は後述するが、特性確認部53は、駆動電流を段階的に変化させながら出力強度の大きさを検出することで、図6に示すような関係を取得する。制御範囲設定部54は、特性確認部53により確認された特性データに基づいて、駆動電流を制御する範囲を設定する。具体的な制御範囲については、図6に例示されており、モードホップ位置を含まないような範囲が設定される。これにより、断続点を含まないように駆動電流を制御できるので、駆動電流を増加させると必ず出力強度が増加する方向に制御することができる。
第1電流設定部55aは、特性確認部53により特性確認を行うためのLD30に流す駆動電流を設定する。第2電流設定部55bは、電流制御手段49eによるLD30へ流す駆動電流の値を設定する。この電流値は、制御範囲設定部54において設定されている駆動電流の範囲と、フォトダイオード37により検出される出力強度の大きさに基づいて、設定される。
温度検索部56は、LD30やPPLN34の最適な環境温度を検索する機能を提供する。LD温度検索手段56aは、LD30及びFBG32の最適な温度を検索する。PPLN温度検索手段56bは、PPLN34の最適な温度を検索する。温度検索部56の詳細な検索手順については後述する。
<特性確認について>
次に、特性確認及びAPC制御を行うための回路構成を図7により説明する。この回路は、電流設定回路48cの具体例を示すものである。DAコンバータ部60は、2チャンネルの12ビットDAコンバータ60a,60bを有しており、1つは特性確認用に使用し、もう1つはAPC制御用に使用する。特性確認は、APC制御を行う範囲を検出することを目的とするため、できるだけ短時間で行うことが好ましい。そのため、特性確認を行う電流範囲はできるだけ広範囲とし、分解能は特性が確認できるレベルの粗い分解能でよい。一方、APC制御は、特性確認で検出された特性データに基づき、特性確認を行った電流範囲よりも狭い範囲で駆動電流の制御を行う。また、出力強度の精度は画質に影響を与えるため、できるだけ細かく出力強度の制御を行う必要がある。従って、電流範囲は狭くてもよいが、分解能はできるだけ細かくする必要がある。
そこで、2チャンネルの12ビットDAコンバータを使用する。特性確認を行うに際して、仮に200mAの電流範囲で特性確認をするとすれば、12ビットの分解能の場合、200mA/4095=49μAの分解能となる。そこで、第1電流設定部55aは、49μAごとに電流値を変化させるように電流設定回路48cに対して指令を与えることになる。一方、APC制御を行うに際して、駆動電流の制御範囲が50mAであったとすると、12ビット分解能の場合、50mA/4095=12μAの分解能となる。従って、第2電流設定部55bは、この分解能に基づいて、制御すべき駆動電流の大きさを設定する。このように、特性確認の場合とAPC制御の場合とで、12ビットDAコンバータを使用することができるので、制御内容が簡単になると共に、コストの点でも有利となる。
図7において、第1DAコンバータ60aからは特性確認用電圧が出力され、抵抗R2を介して、加算回路61(オペアンプ)の入力端子に接続される。第2DAコンバータ60bからはAPC制御用電圧が出力され、抵抗R3を介して、加算回路61の前記入力端子に接続される。また、加算回路61の出力端子と入力端子の間には、抵抗R1が接続されている。反転回路62は、加算回路61からの(−)出力を(+)出力となるように極性を反転させる機能を有する。また、V−I変換部47aにおいて、電圧を電流に変換するときの変換係数として抵抗R4が設けられ、LD30に駆動電流が供給される。
また、DAコンバータ部60には、リファレンス電圧が設定されており、これは、DAコンバータ60a,60bの基準電圧となる。リファレンス電圧が2.5Vであるとすると、DAコンバータの分解能が12ビットであるため、入力電圧が1.25Vであった場合、変換された結果は2048となる。すなわち、1.25/2.5×4096=2048である。本実施形態では、2チャンネルのDAコンバータ60a,60bのリファレンス電圧は、いずれも同じとしている。なお、具体的なリファレンス電圧の値は、適宜設定できるものである。
次に、電圧―電流換算式について説明する。特性確認用電流をI1(A)、特性確認用電圧をV1(V)、APC制御用電流をI2(A)とすると、
I1=[R1(Ω)/R2(Ω)]×V1/R4(Ω)
I2=[R1(Ω)/R3(Ω)]×V1/R4(Ω)
となる。
この式によると、R2,R3の抵抗値を小さくすれば、電流は粗くかつ広く取れるようになる。R2,R3の抵抗値を大きくすれば、電流は狭くかつ細かく取れるようになる。例えば、R2:R3=1:4に設定する。
なお、図7に示す回路構成で、LD30に印加する駆動電流は、特性確認用電流をI1(A)、APC制御用電流をI2(A)とした場合、I1+I2となる。特性確認を行う場合は、APC制御電流I2を最大値の中間値(12ビットDAコンバータの場合、2048)に固定した上で、I1を変化させる。例えば、APC制御による電流範囲が0〜30mAであったとすると、I2=30/2=15mAに固定する。この状態で、I1を前述の分解能に基づき変化させる。すなわち、I2=15mAの分だけオフセットした状態で特性確認用の電流I1を変化させる。特性確認用の電流を順次変更していきながら、出力強度を検出し、その検出結果(特性データ)は、適宜のメモリに保存される。
この結果、図8に示すように、モードホップ位置(断続点)における電流値として、IA+15,IB+15,IC+15,ID+15が得られる。従って、駆動電流の制御範囲としては、図8のH1,H2,H3のいずれか1つが選択されることになるが、出力強度はできるだけ大きいほうが好ましく、制御範囲設定部54の機能に基づき、制御範囲としてIC+15〜ID+15が制御範囲として設定される。
以上のように、特性確認ができて制御範囲が設定されると、APC制御におけるLD30への駆動電流は、前述のI1+I2により設定される。APC制御の場合、I1は、設定された制御範囲の中間値に設定・固定される。すなわち、I1=[(IC+ID)/2]+15に固定される。この状態で、I2のみを変化させる。APC制御の制御範囲が30mAであるとすれば、実際の駆動電流は(I1±15)mAとなる。
APC制御において、APC制御用電流のみを変化させるのは、次のような理由による。すなわち、APC制御はできるだけ早く行うようにすることが要求される。これは、レーザー光の出力強度の大きさが画質に影響を与えるためであり、出力強度に変動が生じた場合には、直ちに所定の出力強度となるように制御する必要があるからである。しかしながら、APC制御用電流がオーバーフローあるいはアンダーフローした場合に、特性確認用電流を桁上げ・桁下げすると、CPUで演算するのに時間を要し制御時間が遅くなるという問題点がある。そこで、APC制御時には、APC制御用電流(I2)のみを変化させるようにする。
また、APC制御のみを変化させる場合、固定されるI1は、できるだけ制御範囲の中間値を取ることが制御上有利となる。中間値を取ることで、±15mAまで電流変化をさせることができるからである。もちろん、本発明として中間値以外をI1として設定することもできる。
さらに、APC制御を行うときの実際の制御範囲は、図9に示すH3の範囲ではなく、その範囲よりも少し狭い範囲(Jで示される)が制御範囲として設定される。モードホップ位置では、出力強度の変化が断続的になるため、この位置の近傍では出力が不安定となる可能性があり、正確な出力強度の制御が行えなくなる可能性がある。そこで、駆動電流が低い方の断続点(駆動電流=IC+15)と高い方の断続点(駆動電流=ID+15)よりも、α分だけ内側の範囲を制御範囲として設定する。αの大きさについては適宜設定することができるが、例えば、特定の数値(5mA)とすることもできるし、制御範囲(30mA)の10%程度とすることもできる。これにより、安定したレーザー光を出力できるように、適切に制御を行うことができる。
<環境温度の設定>
次に環境温度の設定について説明する。既に説明してきたように、駆動電流の大きさを制御することで所定の出力強度のレーザー光が得られるようにしている。このように駆動電流の大きさにより出力強度を調整するものであるが、出力強度の大きさは環境温度によっても変化する。従って、前述したAPC制御を適切に行うためには、環境温度も適切になるように温調を行う必要がある。また、環境温度を設定する場合にも、できるだけ大きな出力強度を効率よく得られるような環境温度とする必要があり、かかる環境温度を検索するための手順について説明する。
まず、図10により、PPLN34から出力されるレーザー光の波長と駆動電流の関係(I−λ特性)を説明する。FBG32を備えているため、波長の大きさは所定範囲に規制され、図10に示すような複数の断続点を有している。モードホップ位置の間隔、すなわち、LD縦モード間隔は、例えば50mAである。LD30とFBG32は、同じLDフォルダに支持されており、同じ環境温度となるように温調される。ここで、環境温度を1℃上げると、図10(b)に示すように、I−λ特性は30mA左方向にシフトするという特性を有している。
次に、PPLN34の変換効率(τ)と波長(λ)との関係を図11により説明する。横軸にλ、縦軸に効率(τ)を取ると、図11(a)に示すように、特定の波長において効率がピークになる点を有している。また、図11(b)に示すように、環境温度を上げると、長波長側に全体的にシフトするという特性を有している。図11(c)は、効率(τ)と温度との関係を示している。すなわち、特定の温度において効率がピークになるような特性を有している。従って、できるだけ大きな出力が得られるようにするためには、PPLN34を適切な環境温度に設定すべきことが理解される。
ちなみに、PPLN34(SHG素子)の出力強度をPSHGとし、LDの出力強度をPLDとした場合、
SHG=K×τ×PLD 2・・・(式1)
この式において、Kは、係数でありPPLN34の長さ等により決まる数値である。
次に、環境温度を設定する場合の手順を図17のフローチャート等を用いて説明する。まず、PPLN34の概略の環境温度を検索する(#1)。これは、PPLN34の環境温度を少しずつ変化させていき、フォトダイオード37により検出される出力強度が最大となる温度を検索するものである。また、PPLN34の環境温度を検索する場合、LD30の環境温度は25℃に固定されるように温調を行う。また、LD30には定格電流を印加する。定格電流は、制御電流の最大値とする。なお、PPLN34の環境温度の検索を過去にも行った場合、そのときの設定温度±2℃で検索を行う。これにより、効率よく温度の検索を行うことができる。なお、温度変化させてデータを取得する場合の、温度変化の間隔については適宜設定することができる。
図12は、PPLN34の出力強度と温度との関係を示すグラフである。図11に示したように、効率がピークとなる温度が存在することと、式1とから、図12に示すように、出力強度がピークとなるPPLN34の環境温度が存在する。そこで、環境温度を順次変化させていき出力強度のデータを取得し、ピークとなる温度を検索する。ピークの温度が検索できた場合、PPLN34の環境温度を(検索した温度+0.2℃)の温度に仮設定する(#2)。これは、次のLD30の最適な環境温度を検索するときに、図12のグラフのピークポイント(頂点)を乗り越えることがないようにするためである。
次に、LD30の最適な環境温度を検索する(#3)。これは、温度を変化させて断続点を検索することを目的としている。まず、PPLN34を前述した仮の温度になるように温調を行う。すなわち、環境温度と出力強度の関係をグラフで示すと図13に示すように断続点を有しており、この断続点を検索する。LD30の環境温度は23℃から25℃まで変化させ、LD30には定格電流を印加するようにする。温度を順次変化させて、図13に示すような断続点となる温度t1を検索する。
次に、上記のように検索された温度t1となるようにLD30の環境温度を設定し、図14に示すような、駆動電流と出力強度の関係を求める(#4)。この関係は、既に説明したように特性確認部53の機能により特性確認を行うことで取得することができる。このとき、定格電流の位置がモードホップ位置ともなっている。
ただし、モードホップ位置の近傍は出力が不安定となり制御範囲とすることはできないため、図15に示すように、断続点から5mA分だけ右側へシフトした位置が定格電流となるような温度をLD30の環境温度として決定する。図10で説明したように、温度を1℃上げると特性が30mA左側にシフトするため、図13で決定した温度t1―0.17℃(∵5/30=0.17)を最終的なLD30の環境温度として決定する(#5)。なお、このシフト量の大きさについては5mAに限定されるものではなく、適宜の数値を設定することができる。図15に示すJがAPC制御を行う電流範囲であり、図9で説明したのと同じである。
次に、PPLN34を図12において設定した環境温度(前述した仮の温度)に設定すると共に、LD30の温度を図15となるように決定した温度に設定する。次に、LD30の駆動電流は、制御範囲の中間値Jcに合わせる。この状態でPPLN34の温度を±2℃変化させて、規定出力となるようなPPLN34の温度を検索する(#6)。規定出力は、Gレーザー光とBレーザー光とで別々に規定されており、規定出力が得られた温度を最終的なPPLN34の環境温度として決定する。なお、PPLN34の環境温度を上げると、出力強度と駆動電流の関係は図16に示すように、上方向にシフトし、モードホップ位置は変わらない。従って、PPLN34の温度を検索した後は、特性確認部53による特性確認は行う必要はない。以上のようにして、LD30(FBG32を含む)とPPLN34の環境温度を設定することができ、この環境温度によりAPC制御が行われる。
特性確認部53による特性確認は、適宜のタイミングで行うことができる。例えば、画像形成装置(写真処理システム)の電源をONにした直後に行われるセットアップ作業の一環として行うことができる。
<APC制御の別実施形態>
既に述べてきたように、LD30は、温度特性を有しており、温度を変化させると出力するレーザー光の強度も比例的に変化する。従って、LD30の環境温度を変化させることで、出力の調整を行うことができる。駆動電流の大きさを調整してAPC制御を行う場合、図9で説明したような制御範囲内であれば電流の増減により出力強度を調整することができるが、この範囲を超えて制御することはできない。この場合は、LD30やPPLN34の環境温度を変えることで出力強度を更に調整することができる。これは、制御範囲調整手段52の機能に基づくものである。
<別実施形態>
本実施形態では、レーザー光検出手段としてフォトダイオードを使用しているが、これに限定されるものではなく、他のタイプの光センサーを使用してもよい。LDの駆動電流の制御は、デジタル制御とアナログ制御のいずれを用いてもよい。
Rレーザー光源部20Rについて、他のG,Bレーザー光源部20G,20Bと同じような構成を採用してもよい。
写真処理システムの構成を示す模式図 画像形成装置(レーザーエンジン)の構成を示す模式図 レーザー光源部の構成を示す模式図 レーザー光源部の回路ブロック構成図 レーザーダイオードの可視出力と電流との関係を示すグラフ 出力強度と駆動電流の関係を示すグラフ 特性確認及びAPC制御を行うための回路構成を示す図 出力強度と駆動電流の関係を示すグラフ 制御範囲の好ましい設定を説明する図 PPLN(SHG素子)から出力されるレーザー光の波長と駆動電流の関係を示すグラフ PPLNの変換効率と波長との関係を示すグラフ PPLNの変換効率と温度との関係を示すグラフ 出力強度と温度の関係を示すグラフ 温度と出力強度の関係を示すグラフ レーザーダイオードの環境温度を最終決定する方法を説明するグラフ 温度変化させた場合のPPLNからの出力強度と駆動電流の関係を示すグラフ 環境温度を設定する場合の手順を示すフローチャート
符号の説明
12 レーザーエンジン
20 レーザー光源部
20R Rレーザー光源部
20G Gレーザー光源部
20B Bレーザー光源部
30 LD(レーザーダイオード)
31 光ファイバー
32 FBG(ファイバーブラッググレーティング)
33 光ファイバー
34 PPLN
37 フォトダイオード
40 PPLNフォルダ
41 ペルチェ素子
42 サーミスタ
43 LDフォルダ
44 ペルチェ素子
45 サーミスタ
46 温調基板
47 ドライバ基板
48 LD制御基板
48a DAコンバータ
48b ADコンバータ
48c 電流設定回路
48d 出力検出回路
49 CPU基板
49a 温度設定値設定部
49e 電流制御手段
52 制御範囲調整手段
53 特性確認部
54 制御範囲設定部
55a 第1電流設定部
55b 第2電流設定部
56 温度検索部
56a LD温度検索手段
56b PPLN温度検索手段
A 画像形成装置
P 写真感光材料

Claims (8)

  1. レーザーダイオードと、
    このレーザーダイオードから照射されたレーザー光の第2高周波を出力するSHG素子と、
    レーザーダイオードとSHG素子の間に配置され、レーザーダイオードから照射されるレーザー光の波長の範囲を規定するファイバーブラッググレーティングとを備えた画像形成装置であって、
    SHG素子から出力されたレーザー光の出力強度を検出するレーザー光検出手段と、
    検出された出力強度が所定範囲となるように、レーザーダイオードに流す駆動電流を制御する電流制御手段と、
    レーザーダイオードの駆動電流と、SHG素子から出力されるレーザー光の出力強度との関係データを前記駆動電流を変化させつつ取得する特性確認部と、
    この特性確認部により取得された前記関係データに基づいて、レーザーダイオードの駆動電流を制御する範囲を設定する制御範囲設定部とを備え、前記電流制御手段は、前記制御範囲設定部により設定された範囲に基づいて、駆動電流の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  2. 前記特性確認部によりモードホップによる複数の断続点を取得し、前記制御範囲設定部は、複数の断続点のうち、間に断続点が含まれないように2つの断続点を選択し、この選択された断続点間に制御範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御範囲設定部は、第1断続点及び第2断続点により規定される範囲よりも、所定電流値分だけ狭くなる範囲を制御範囲として設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 特性確認部により特性確認を行うときの電流ピッチは、電流制御手段により制御を行うときの電流ピッチよりも粗くなるように設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 特性確認部による特性確認を行うための電流値を設定する第1電流設定部と、
    電流制御手段による駆動電流の制御を行う電流値を設定するための第2電流設定部とを備え、
    レーザーダイオードの駆動電流は、第1電流設定部による第1設定値と第2電流設定部による第2設定値の和に基づいて、設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 特性確認部による特性確認を行う場合、第2電流設定部により設定可能な設定範囲の中間値を第2設定値とし、第1設定値を順次変化させていくことで特性確認を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 制御範囲設定部により設定された制御範囲の中間値を第1設定値として固定し、電流制御手段は前記制御範囲内において、第2設定値を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. レーザーダイオード、及び/又は、SHG素子の環境温度が設定温度となるように調整する温度調整手段と、
    この設定温度を変化させることでレーザー光の出力強度を調整する制御範囲調整手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212423A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Seiko Epson Corp 光源装置及び画像表示装置並びに光量補正方法

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