JP2005057208A - レーザ発光装置及びレーザ露光装置 - Google Patents

レーザ発光装置及びレーザ露光装置 Download PDF

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博史 林
Hidetaka Matsuuchi
秀高 松内
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Abstract

【課題】 モードホッピングの影響を受けることなく安定した光出力を得ることができるレーザ発生装置及びレーザ露光装置を提供する。
【解決手段】 電流-光出力特性取込部315によってLD1311の電流-光出力特性データを取り込み、目的の光出力に対応する電流値が複数存在する場合は、供給電流決定部317によってモードホッピングが生じる電流値から最も離れたレベルの電流値をLD1311の最適供給電流値として電流-光出力特性記憶部370に記憶する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成に用いられるレーザ発生装置、及びそのレーザ発生装置を用いたレーザ露光装置に関する。
従来、写真フィルムに写されたコマ画像をイメージスキャナで読み取って得られた画像データや、撮像素子を備えたデジタルカメラで撮像し、ICカード(メモリカード)に保存された画像データを感光材に転写する写真処理装置のレーザ露光装置には、G(緑)色やB(青)色のレーザ光を発生するレーザ発生装置として、QPM(quasi-phase-matched)レーザ装置がある。
このQPMレーザ装置では、半導体レーザ素子(semiconductor Laser Diode:LD)と、LDの出射光から第2高調波を生成するPPLN(periodically-poled LiNbO3 )素子と、LD,PPLN素子間に介設される特定波長の光のみを選択的に伝搬させるFBG(fiber bragg grating)を有する光ファイバとからなる。
ところで、LD、PPLN素子間にFBGを有しない光ファイバを接続した場合のLDへの供給電流とレーザ光の強度の関係は、図7に示すようになる。即ち、光出力は、LDの供給電流値が閾値を越えると立ち上がり、電流値の増加に比例して増加する。APC(Auto Power Control)は、所定のレーザ光出力が得られるようにLD供給電流を予め設定しておくと共に、温度変化やLDの劣化により光出力が増減した場合は、フィードバック制御によってLD供給電流を調整し光出力を一定に保つようにしている。
一方、QPMレーザ装置のLDへの供給電流とレーザ光の強度の関係は、図8に示すようになる。QPMレーザ装置において、環境温度の変化または供給電流の変化によりLDの発振波長が変位する現象であるモードホッピングが発生すると、LDの発振波長の変位と同時にFBGを通過する特定波長のレーザ光の光量が急激にレベル変化を生じ、図に示すようなのこぎり波形となる。従って、画像データに応じた光変調データに基づきLD供給電流を変化させ、LDの出力光を変調する直接変調を採用している場合、光出力P1を得るためにLDへの供給電流を電流値I1に設定し、APC制御によりLD供給電流を増減させても、モードホッピングによる光出力の急激な変動はなく、安定した光出力を得ることができるが、LD供給電流を電流値I2に設定した場合、LD供給電流を少しでも減らすと、レーザパワーが急激に増加するため、光出力が不安定になるという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、モードホッピングの影響を受けることなく安定した光出力を得ることができるレーザ発生装置及びレーザ露光装置を提供することを目的とする。
請求項1に係るレーザ発光装置は、供給電流に応じた強度で特定波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子と、入力レーザ光の波長を所定の高調波に変換して出力する波長変換素子と、前記半導体レーザ素子の出射端と波長変換素子の入力端との間に接続され、前記特定波長のレーザ光を伝送する光ファイバとを備えたレーザ発光装置において、前記半導体レーザ素子への供給電流と光出力との特性に含まれるモードホッピングによって予め設定された前記波長変換素子の光出力の強度が得られる供給電流値が複数存在する場合に、モードホッピングが生じるときの供給電流値から所定値以上離れたレベルの供給電流値を制御電流値として記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された制御電流値で半導体レーザ素子を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、制御手段はモードホッピングが生じる電流値から所定値以上離れたレベルの電流値により半導体レーザ素子を駆動するので、APC制御により半導体レーザ素子への供給電流が増減した場合でも、モードホッピングの影響を受けず安定した光出力を得ることができる。
請求項2に係るレーザ発光装置は、請求項1記載のレーザ発光装置において、前記波長変換素子の光出力の強度を検出するセンサと、前記半導体レーザ素子への供給電流に応じた前記波長変換素子の光出力の特性をデータとして求め、この特性データから前記記憶手段に書き込む前記制御電流値を設定する調整手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、半導体レーザ素子への供給電流及び光出力の特性を検出し、半導体レーザ素子への供給電流値を決定する調整手段を備えたので、半導体レーザ素子の特性変化に応じ供給電流を調整することができ、常にモードホッピングの影響を受けることなく安定した光出力を得ることができる。
請求項3に係るレーザ発光装置は、請求項1または2記載のレーザ発光装置において、前記波長変換素子の光出力の強度を検出するセンサを備え、前記制御手段は、前記センサの出力に基づいて所望の光出力を得るべく前記半導体レーザ素子への供給電流を制御するものであり、前記記憶手段は、前記モードホッピングが生じるときの供給電流値を挟む両領域での制御電流値の調整幅を記憶してなることを特徴とする。
尚、ここでの調整幅は、モードホッピングが発生する電流値付近を除いた安定領域の範囲内であり、制御手段は半導体レーザ素子の供給電流を調整幅内で変化させるので、モードホッピングの影響を受けることなく安定した光出力を得ることができる。
請求項4に係るレーザ露光装置は、印画紙上に所定の画像を形成する写真処理装置におけるレーザ露光装置であって、請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザ発生装置と、
画像データに対応する光変調データを用いて前記レーザ発光装置の半導体レーザ素子への供給電流を変化させ、レーザ光の強度を変調する光変調手段と、印画紙に対し前記光変調手段により変調されたレーザ光を走査し、露光を行なう走査機構とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、モードホッピングの影響を受けることなく安定した光出力を得ることが可能なレーザ発生装置を有するので、一定のパワーで露光することができ、より高画質の写真が得られる。
本発明によれば、モードホッピングが生じる電流値を求め、モードホッピングが生じる電流値から所定値以上離れたレベルであり、予め設定された光出力が得られる電流値により半導体レーザ素子を駆動するので、APC制御により半導体レーザ素子への供給電流が増減した場合でも、モードホッピングの影響を受けず安定した光出力を得ることができる。
図1は本発明の一実施の形態によるレーザ露光装置の構造を説明する斜視図である。なお、図1では、筐体10aの上部を省略して図示しているが、筐体10aは暗室構造にされると共に塵の入り込みを防止するべく密閉構造とされている。
筐体10a内の所定位置には、それぞれビーム状のレーザ光を射出する3個のレーザ発生部11、12、13が配設されている。レーザ発生部11は、例えば波長685nmのR(赤)色のレーザ光を発生する半導体レーザ素子を備えている。レーザ発生部12は、例えば波長1060nmのレーザ光を発生する半導体レーザ素子を有する光源部と、光源部から射出されたレーザ光を、その第2高調波である波長530nmのG(緑)色のレーザ光に変換して出力するPPLN素子とを備えている。同様に、レーザ発生部13は、例えば波長946nmのレーザ光を発生する半導体レーザ素子を有する光源部131と、光源部から射出されたレーザ光を、その第2高調波である波長473nmのB(青)のレーザ光に変換して出力するPPLN素子とを備えている。
レーザ発生部11のレーザ射出側には、コリメータレンズ14、レーザ強度変調部材として機能する音響光学変調素子(Acousto-Optic Modulator;以下、AOMという)15、レーザ整形開口16、ミラー17が順に配置されており、該ミラー17の反射側には、球面レンズ18、シリンドリカルレンズ19及びポリゴンミラー20が順に配置されている。レーザ発生部12,13のレーザ射出側には、同様にコリメータレンズ14、レーザ整形開口16、ミラー17が順に配置されており、該ミラー17の反射側には、球面レンズ18、シリンドリカルレンズ19及びポリゴンミラー20が順に配置されている。レーザ光の変調方式は、R色のレーザ光はAOM15を用いた外部変調方式を採用しており、G,B色のレーザ光は、それぞれの半導体レーザへの供給電流を変調データに応じて変化させる直接変調方式を採用している。
ポリゴンミラー20の反射側には、fθレンズ21、レンズ22、ミラー23,24が順に配置されている。そして、矢印C方向から搬送されてきた印画紙Pにミラー24で反射されたR、G、Bのレーザ光が露光される。
図2は本発明の一実施の形態によるB色のレーザ発生部の構成図であって、(a)は上面図、(b)は側面図であり、図3は光源部の概略構成図である。G色のレーザ発生部の構成は、B色のレーザ発生部の構成と基本的に同じであるため説明を省略する。
図2及び図3において、レーザ発生部13は、光源部131、PPLN素子132、光ファイバ133、ビーム整形部134及びレンズ135を備える。
光源部131において、LD1311は保持部材としてのベース130に取り付けられたステム1310で支持されている。光ファイバ133はファイバフォルダ1331で支持されており、LD1311と結合されて、所謂ピグテール構造をなしている。
光ファイバ133は、そのコア部の一部の屈折率を周期的に変化させたファイバブラッググレーチング(Fiber Bragg Grating:FBG)1312が組み込まれており、LD1311から出射された光から特定波長の光を反射する機能を有する。これにより、LD1311自身の発振波長の中心波長(λc)が基本波長(1060nm)からずれていてもFBG1312で設定波長に引き込まれる。
光源部131及びPPLN素子132は、その下方に設置されるペルチェ素子41,42によりそれぞれ個別に温度調整され、レーザ光の中心波長λcが基本波長に対し変動するのを防止している。なお、光源部131及びPPLN素子132それぞれに近接して温度センサが設けられているが、ここでは図示を省略する。
PPLN素子132は、LiNbO3からなり、分極反転層がレーザ光の進行方向に向かって周期的に配列形成された構造を有し、その上面であって、分極反転層の配列方向と直交する方向には、レーザ光を透過するための光導波路が形成されている。LD1311から出射される946nmの基本波長は、PPLN素子132により473nmの第2高調波光に変換される。
ビーム整形部134は、PPLN素子132から出射された光をレンズ1341にて平行光にする。レンズ1341によるビーム整形後、赤外光(IR)カットフィルタ1342を通し、赤外光(基本波)をカットする。ビームスプリッタ1343は、IRカットフィルタ1342を透過したレーザ光を2方向に分離するもので、一つは出射光用とされレンズ135を介して外部に出射され、他はAPC(Auto Power Control)制御を行うためのモニタ用とされる。
図4はレーザ発生部13を制御するLDドライバの構成を示すブロック図である。
PD(フォトダイオード)43はビームスプリッタ1343から入射される可視光を電流に変換し、I-V変換部33に出力する。I-V変換部33はPD43からの供給電流を電圧に変換する。APC制御部311は、I-V変換部33により得られた電圧値と、リファレンス電圧値とが一致するようにV-I変換部32に供給する電圧を増減させ、出力光の強度を一定に保つ。ACC(Auto Current Control)制御部312は、LD1311への供給電流(以下、「LD供給電流」という)を一定に維持するための制御を行う。光源部131に内蔵されるPD1313は、LD1311から出射される赤外光を電流に変換し、I-V変換部36に出力する。I-V変換部36は、PD1313からの供給電流を電圧に変換する。
電流-光出力特性取込部315は、ACC制御部312によりLD供給電流を変化させることによりPD43で得られた光出力の強度に基づきLD1311の電流-光出力特性データを検出し、電流-光出力特性記憶部370に記憶する。電流-光出力特性記憶部370には、工場出荷時における電流-光出力特性データが初期値として記憶されており、電流-光出力特性取込部315により随時更新される。
供給電流決定部317は、電流-光出力特性記憶部370に記憶されるLD1311の電流-光出力特性データに基づき、目的の光出力が得られる電流値を求めると共にLD1311の発振波長が変化するモードホッピングが発生し、これによりFBG1312の透過光の強度が急激に変化する際の電流値(以下、「モードホッピング発生電流値」という)を求め、目的の光出力が得られる電流値が複数存在する場合は、各電流値と各電流値に一番近いモードホッピング発生電流値との差をそれぞれ求め、差の絶対値が最大となる電流値を最適供給電流値として供給電流テーブル371に記憶する。供給電流決定部317は、モードホッピングが発生する電流値付近は不安定な領域であり、それ以外の領域は安定領域であるとして安定領域の電流値を供給電流テーブル371に記憶する。この安定領域の電流値はLDを駆動する際の調整範囲としてAPC制御部311及びACC制御部312により用いられる。安定領域の電流値は、モードホッピングが発生する電流値から所定値以上離れた値であり、不安定領域の電流値はモードホッピングが発生する電流値との差が所定値未満の電流値である。また、モードホッピングが発生する電流値を挟む両領域において、低光出力側の安定領域の上限電流値及び高光出力側の安定領域の下限電流値で得られる光出力の強度が一致するように設定されていることが好ましく、これにより、安定領域内でLD供給電流を増減させることにより光出力を連続的に変化させることができる。
LD温調設定部313は、LD1311の設定温度に関する温度データをLD温調制御部34に出力する。LD温調制御部34は、LD温調設定部313により設定された温度と、温度センサによるLD1311の検出温度が一致するようにペルチェ素子41の温調を行う。PPLN温調設定部314は、PPLN素子132の設定温度に関する温度データをPPLN温調制御部35に出力する。PPLN温調制御部35は、PPLN温調設定部314により設定された温度と、温度センサによるPPLN素子132の検出温度が一致するようにペルチェ素子42の温調を行う。
温度特性取込部316は、PPLN温調制御部35によるPPLN素子132の温度変化に伴い、APC制御により増減するLD供給電流をモニタし、PPLN素子132の温度特性データを検出し、温度特性記憶部372に記憶する。温度特性記憶部372には、工場出荷時における温度特性データが初期値として記憶されており、温度特性取込部316により随時更新される。
次に、LDドライバ30によるLD供給電流及びPPLN素子の設定温度等の各種パラメータの決定方法について説明する。この各種パラメータの決定動作は、装置本体の電源投入時等に行なわれる。
ACC制御部312は、V-I変換部32によりLD供給電流を徐々に増加させる。電流-光出力特性取込部315は、PD43で得られるレーザ光の強度の変化をモニタし、LD1311の電流-光出力特性を電流-光出力特性記憶部370に記憶する。なお、ここではLD1311はLD温調制御部34及びペルチェ素子41により設定温度に保たれている。
図5は電流-光出力特性取込部315により得られたLD1311の電流-光出力特性を示す図で、特性線(a)は使用初期時のLD1311の電流-光出力特性を表す図であり、特性線(b)は長期使用等により効率が低下した状態のLD1311の電流-光出力特性を示す図である。
特性線(a)に示すように、LD供給電流が電流値I01,I02,03の時は、モードホッピング現象が起こり、LD1311の光出力が急激に変化する。従って、供給電流決定部317は、電流-光出力特性記憶部370に記憶されるLD1311の電流-光出力特性データに基づき、目的の光出力が得られ、かつ、モードホッピングの影響を受けない安定領域の電流値をLD供給電流の初期値に決定する。具体的には、供給電流決定部317は、目的の光出力が得られる電流値I1,I2,3及びモードホッピング発生電流値I01,I02,03を求め、各電流値I1,I2,3と各電流値に一番近いモードホッピング発生電流値との差をそれぞれ求め、差の絶対値が最大となる電流値を最適供給電流値として決定し、供給電流テーブル371に記憶する。ここでは、電流値I1とモードホッピング発生電流値I01との差、電流値2とモードホッピング発生電流値I01との差、電流値I3とモードホッピング発生電流値I02との差を比較し、差の絶対値が最大である電流値I2を最適電流値に決定する。これにより、例えば、目的出力値P0の光出力を得るためにLD供給電流値を電流値I1または電流値I3に設定すると、APC制御によるLD供給電流の変動によりLD1311の光出力が大幅に変動するというような不安定さを示すのに対し、LD供給電流値を最適供給電流値である電流値I2に設定すると、APC制御によりLD供給電流を多少変動させてもモードホッピングの影響を受けることなく所定の光出力を得ることができる。なお、ここでは、供給電流決定部317は、所望の光出力が得られる電流値のうちモードホッピングが発生する電流値との差が一番大きな値を供給電流テーブル371に記憶しているが、これに限定されず、供給電流決定部317は、所望の光出力に対応する電流値がモードホッピング発生電流値との差が所定値以上の安定領域の電流値であるか否かを判断し、安定領域の電流値が複数存在する場合は、それらの電流値全てを供給電流テーブル371に記憶するようにしてもよい。
また、供給電流決定部317は、モードホッピングが発生する電流値、例えば電流値I01,I02,03付近の範囲を不安定領域として、それ以外の安定領域をLD供給電流の調整範囲(調整幅)として供給電流テーブル371に記憶する。なお、ここでは安定領域の電流値を供給電流テーブル371に記憶しているが、不安定領域の電流値をLD1311への供給を禁止する電流値として供給電流テーブル371に記憶してもよい。また、ここでは特定の光出力パワーP0に対するLD供給電流値を求めているが、256階調を表す各光出力に対応するLD供給電流値を求めて、供給電流テーブル371に記憶することは言うまでもない。
次に、APC制御部311は、LD供給電流を供給電流テーブル371に記憶される電流値I2に設定すると共に、PPLN素子132の出力光の強度が一定になるようにAPC制御を行なう。同時に、PPLN温調制御部35は、PPLN素子132の温度を例えば約0.01度ずつ5秒毎に変化させると共に、温度特性取込部316は、PPLN素子132の温度変化に伴うLD供給電流の変化をモニタし、PPLN素子132の温度特性データを検出する。図6は温度特性取込部316により検出されたPPLN素子132の温度特性図である。温度特性取込部316は、この温度特性データから高効率の波長変換が得られる温度T1をPPLN素子132の設定温度とし、温度特性記憶部372に記憶する。
レーザ発生装置13のオートチューニング時には、ACC制御部312は供給電流テーブル371に記憶される電流値I2の電流をLD1311に供給すると共に、PPLN温調制御部35はPPLN素子132を温度T1に上昇させる。PD43により目的値の光出力P0が得られるまでPPLN温調制御部35はPPLN素子132を±0.01度の精度で温度調整を行い、PPLN素子132の温度を所定値変化させても目的値の光出力が得られないときは、ACC制御部312はLD供給電流を増加する。この際、モードホッピングが発生する電流値I02付近の不安定領域の電流値を飛ばし、隣接するモードの電流値に供給電流を増加させる。一旦、PD43により目的値の光出力P0が得られると、APC制御部312によるAPC制御に切り替わり、光出力が増減した時は安定領域の範囲内でLD供給電流を変化させる。
電流-光出力特性取込部315により電流-光出力特性デ-タを取り込み、供給電流決定部317により電流-光出力特性デ-タからLD供給電流値及び安定領域を決定する処理は、例えば、毎朝、電源投入時に行なわれる。LD1311の長期間の使用によりその特性が劣化し、LD1311への供給電流に対するレーザ光の強度が低下した場合、電流-光出力特性取込部315により取り込まれる電流-光出力特性デ-タは図5の特性線(b)に示すようになる。供給電流決定部317は、電流-光出力特性デ-タからLD供給電流値及び安定領域を求め、その値を供給電流テーブル371に記憶する。このように供給電流テーブル371に記憶されるLD供給電流値及び安定領域の電流値を随時更新することによりLD1311の特性変化に応じたLD供給電流の微調整が可能となる。さらに、温度特性特性取込部316によりPPLN素子132の温度特性データから設定温度を求め、温度特性記憶部372の設定温度データを更新する処理も同様に毎朝、電源投入時に行なわれる。これにより、PPLN素子132の特性変化に応じた設定温度の調整が可能となる。
本実施形態によれば、LD1311の電流-光出力特性データにおいて、目的の光出力に対応する電流値が複数存在する場合は、モードホッピングが生じる電流値から最も離れたレベルの電流値でLD1311を駆動させ、APC制御により安定領域の範囲内で供給電流を変化させるので、モードホッピングの影響を受けず安定した光出力を得ることができる。
また、本実施形態では、画像データに対応する光変調データに基づきLD1311への供給電流を変化させる直接変調方式を採用しているが、レーザ発生部12,13の出力光を画像データに応じて変調する外部変調を採用した場合に本発明と同様のLD1311への供給電流の設定方法を適用することも可能である。
本発明の一実施の形態によるレーザ露光装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態によるレーザ発生部の構成図であって、(a)は上面図、(b)は側面図である。 光源部の概略構成図である。 LDドライバの構成を示すブロック図である。 LDの電流-光出力特性を示す図である。 PPLN素子の温度-電流特性を示す図である。 LDの電流-光出力特性を示す図である。 従来のQPMレーザ装置におけるLDの電流-光出力特性を示す図である。
符号の説明
131 光源部
132 PPLN素子
133 光ファイバ
134 ビーム整形部
135 レンズ
1311 LD
1312 FBG
1313,43 PD(センサ)
1331 ファイバフォルダ
1341 レンズ
1342 IRカットフィルタ
1343 ビームスプリッタ
41,42 ペルチェ素子
30 LDドライバ
31 CPU
32 V-I変換部
33,36 I-V変換部
34 LD温調制御部
35 PPLN温調制御部
37 記憶部(記憶手段)
311 APC制御部(制御手段)
312 ACC制御部(制御手段)
313 LD温調設定部
314 PPLN温調設定部
315 電流-光出力特性取込部
316 温度特性取込部
317 供給電流決定部(調整手段)
370 電流-光出力特性記憶部
371 供給電流テーブル
372 温度特性記憶部

Claims (4)

  1. 供給電流に応じた強度で特定波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子と、入力レーザ光の波長を所定の高調波に変換して出力する波長変換素子と、前記半導体レーザ素子の出射端と波長変換素子の入力端との間に接続され、前記特定波長のレーザ光を伝送する光ファイバとを備えたレーザ発光装置において、
    前記半導体レーザ素子への供給電流と光出力との特性に含まれるモードホッピングによって予め設定された前記波長変換素子の光出力の強度が得られる供給電流値が複数存在する場合に、モードホッピングが生じるときの供給電流値から所定値以上離れたレベルの供給電流値を制御電流値として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された制御電流値で半導体レーザ素子を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ発光装置。
  2. 前記波長変換素子の光出力の強度を検出するセンサと、
    前記半導体レーザ素子への供給電流に応じた前記波長変換素子の光出力の特性をデータとして求め、この特性データから前記記憶手段に書き込む前記制御電流値を設定する調整手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のレーザ発光装置。
  3. 前記波長変換素子の光出力の強度を検出するセンサを備え、
    前記制御手段は、前記センサの出力に基づいて所望の光出力を得るべく前記半導体レーザ素子への供給電流を制御するものであり、
    前記記憶手段は、前記モードホッピングが生じるときの供給電流値を挟む両領域での制御電流値の調整幅を記憶してなることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ発光装置。
  4. 印画紙上に所定の画像を形成する写真処理装置におけるレーザ露光装置であって、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザ発光装置と、
    画像データに対応する光変調データを用いて前記レーザ発光装置の半導体レーザ素子への供給電流を変化させ、レーザ光の強度を変調する光変調手段と、
    印画紙に対し前記光変調手段により変調されたレーザ光を走査し、露光を行なう走査機構とを備えたことを特徴とするレーザ露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008129316A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光波長変換装置および光波長変換方法

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