JP2002116331A - 光合分波器 - Google Patents
光合分波器Info
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Abstract
度変化に起因した波長特性の変動を効果的に抑制する構
造を備えた光合分波器を提供する。 【解決手段】 この発明に係る光合分波器は、スラブ導
波路(120,140)に接続された導波路群(110,150)それぞれ
に含まれる各出力チャネル導波路が、各スラブ導波路(1
20,140)における各チャネル信号の温度変化に起因した
焦点位置ずれを相殺するよう、該出力チャネル導波路の
光軸に対して非対称なテーパー形状を有する。
Description
(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送シ
ステムに波長選択素子として適用可能なアレイ導波路回
折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)型の光
合分波器に関するものである。
WG回路という)として、例えばWO98/36299
(第1文献)や2000年電子情報通信学会C−3−7
6(第2文献)には、波長特性の温度依存性を低減する
ための構造を備えたAWG回路が記載されている。
G回路は、互いに長さの異なる導波路で構成されたフェ
ーズドアレイに溝が形成され、該溝内に屈折率温度係数
が負のシリコン樹脂が導入されている。この構成によ
り、フェーズドアレイを構成する導波路間の温度変化に
よって生じた光路差の増加が相殺され、所定の温度範囲
内において分離波長帯域のシフト(波長ずれ)が抑制さ
れる。
路は、入力側スラブ導波路に溝が形成されており、該溝
内に屈折率温度係数が負の樹脂が導入されている。この
第2文献に記載されたAWG回路においても、上記第1
文献に記載されたAWG回路と同様に、波長特性の温度
依存性を低減するよう、フェーズドアレイを構成する導
波路間の温度変化に起因した光路差の増加が相殺され
る。
のAWG回路について検討した結果、以下のような課題
を発見した。すなわち、従来のAWG回路において、フ
ェーズドアレイや入力側スラブ導波路に設けられた溝に
導入される樹脂(例えばシリコン樹脂)は、該フェーズ
ドアレイや入力側スラブ導波路を構成する材料(石英系
材料)とは異なる屈折率を有しているため、このような
構造により伝搬光の伝送損失が増大する可能性があっ
た。
ためになされたものであり、伝搬光の伝送損失を増加さ
せることなく、波長特性の温度変化に起因した変動を効
果的に抑制する構造を備えた光合分波器を提供すること
を目的としている。
器は、基板と、該基板上にそれぞれ設けられた、第1導
波路群、第1スラブ導波路、フェーズドアレイ、第2ス
ラブ導波路、及び第2導波路群とを備え、WDM伝送シ
ステムに波長選択素子として適用可能なAWG型の光合
分波器である。
第1及び第2スラブ導波路は、それぞれ所定のスラブ長
を有する。なお、スラブ長は、一般的に各スラブ導波路
のレンズ面として機能する光入力端の焦点距離に相当す
る。また、上記第1導波路群は、一端が第1スラブ導波
路に接続された状態で基板上に平面的にそれぞれ配列さ
れた複数の導波路を含み、上記第2導波路群も同様に一
端が第2スラブ導波路に接続された状態で基板上に平面
的にそれぞれ配列された複数の導波路を含む。これら第
1及び第2導波路群は、いずれも互いに隣接するように
配列された出力チャネル導波路と入力チャネル導波路と
で構成されている。第1及び第2導波路群に含まれる出
力チャネル導波路は、信号チャネルとして所定波長間隔
ごとに設定されたチャネル波長を有する信号それぞれに
対応した位置に設けられている。さらに、上記フェーズ
ドアレイは、上記第1及び第2スラブ導波路間を連絡す
る、互いに長さの異なる複数の導波路を含む。
第1及び第2導波路群の少なくともいずれか一方に含ま
れる出力チャネル導波路が、温度変化に起因したスラブ
導波路内における各チャネル波長の焦点位置のずれを相
殺し、波長特性の温度変化に起因した変動を効果的に抑
制するための構造を備える。
なくともいずれか一方に含まれる出力チャネル導波路そ
れぞれは、その光入力端を含む先端部分の少なくとも一
方の側面が、該光入力端が接続されたスラブ導波路の接
続端面に対し所定角度だけ傾いた形状を有することを特
徴としている。また、上記第1及び第2導波路群の少な
くともいずれか一方に含まれる出力チャネル導波路それ
ぞれは、その光入力端を含む先端部分の両側面が、該光
入力端が接続されたスラブ導波路の接続端面に対し互い
に異なる角度で傾いた形状を有してもよい。いずれの場
合も、上記第1及び第2導波路群のうち少なくともいず
れかに含まれる出力チャネル導波路それぞれにおいて、
光入力端を含む先端部分は、光の進行方向に沿ってその
幅が小さくなっているテーパー形状を有することとな
る。なお、より安定した波長特性を得るためには、上記
テーパー形状は対応する出力チャネル導波路の光軸に対
して非対称であるのが好ましい。
て、上記先端部分の両側面は、同じ角度だけ接続される
スラブ導波路の接続端面に対して傾いた形状であっても
よい。この形状によっても不要な長波長成分をクラッド
モードに結合させ(減衰させ)、信号出力側における所
望の波長特性が得られるからである。
の各実施形態を、図1〜図14を参照しながら説明す
る。なお、各図において、同一部分には同一の番号を付
して重複する説明は省略する。
のAWG回路の概略構成を示す平面図である。この図1
に示されたように、当該AWG回路は、石英ガラス基板
100上に光導波路部分が一体的に形成された光部品で
ある。すなわち、基板100上には、複数の導波路CH
1、CH2を含む導波路群110、スラブ導波路12
0、互いに長さの異なる複数の導波路を含むフェーズド
アレイ130、スラブ導波路140及び複数の導波路C
H1、CH2、…、CH15、CH16を含む導波路群
150が設けられている。なお、導波路群110のうち
CH1は入力チャネル導波路であり、CH2は出力チャ
ネル導波路である。また、導波路群150に含まれるC
H1、CH3、CH5、…、CH15はそれぞれ出力チ
ャネル導波路であり、CH2、CH4、…、CH16は
それぞれ入力チャネル導波路である。
ブ長fを有する。なお、スラブ長は、スラブ導波路12
0、140それぞれにおける光入力端面に位置する凸レ
ンズ面の焦点距離に相当する。また、上記導波路群11
0は、信号チャネルとして所定波長間隔ごとに設定され
たチャネル波長を有する各信号をスラブ導波路120に
導くための導波路であってその光出力端がスラブ導波路
120に接続された入力チャネル導波路と、スラブ導波
路120で集光された信号を取り出すための導波路であ
ってその光入力端がスラブ導波路に接続された出力チャ
ネル導波路を含み、これら導波路CH1、CH2は基板
100上に平面的に間隔d1だけ離間した状態で配列さ
れている。上記フェーズドアレイ130は、互いに異な
る長さを有する複数の導波路を含み、これら複数の導波
路は基板100上に平面的に配列されている。このフェ
ーズドアレイ130に含まれる導波路は、導波路群11
0とともにスラブ導波路120を挟むように該スラブ導
波路120の一方の端面にそれぞれの光入力端が間隔d
2ごとに離間した状態で接続される一方、導波路群15
0とともにスラブ導波路140を挟むように該スラブ導
波路140の一方の端面にそれぞれの光出力端が間隔d
2ごとに離間した状態で接続されている。さらに、上記
導波路群150は、スラブ導波路140の端面140a
に光入力端が接続された状態で上記基板100上に平面
的に間隔d3だけ離間した状態で配列された複数の導波
路を含む。なお、導波路群150に含まれる複数の導波
路のうち、CH1、CH3、…、CH16は、所定波長
間隔ごとに設定されたチャネル波長を有する各信号に対
応して、すなわち各信号チャネルに対応して所定位置に
設けられた出力チャネル導波路であり、CH2、CH
4、…、CH16はそれぞれ対応するチャネル波長の信
号をスラブ導波路140へ導くための入力チャネル導波
路である。
回路の断面構造を示す図であり、基板100上には、導
波路となるべきコア101(101a、101bは該コ
ア101の側面)と、該コア101を覆うクラッド10
2とが設けられている。なお導波路群110、150に
おける各導波路も図2に示されたコア101と同様の構
造を備える。また、基板100は、石英ガラス基板に限
らず、シリコン基板と該シリコン基板上に成膜された厚
さ10〜数10μmのガラス層とにより構成されてもよ
い。このガラス層上にGeO2が添加された導波路を形
成しても同様の作用・効果が得られる。
は、導波路群110における導波路間隔d1と導波路群
150における導波路間隔d2とが等しく、2d2で決
定されるチャネル波長間隔のWDM信号が導波路群11
0における入力チャネル導波路CH1から入力されると
き、導波路群150における出力チャネルCH1、CH
3、…、CH15にそれぞれ対応したチャネル波長の信
号出力が得られる光分波器として機能する。一方、導波
路群150において、入力チャネル導波路CH2、CH
4、…、CH16に出力チャネル導波路CH1、CH
3、…、CH15から出力される信号と同じチャネル波
長の信号がそれぞれ入力されるとき、図1に示されたA
WG回路は、導波路群110における出力チャネル導波
路CH2から合波されたWDM信号が得られる光合波器
として機能する。
隔は、図3に示されたように、同一チャネル波長の入出
力を行う出力チャネル導波路と入力チャネル導波路の間
隔d31が導波路群110における出力チャネル導波路
と入力チャネル導波路の間隔d11と等しければ、対応
するチャネル波長の異なるチャネル導波路、例えば入力
チャネル導波路CH2と出力チャネル導波路CH3との
導波路間隔d32は、上記導波路間隔d11と必ずしも
一致している必要はない。そして、この図3にはフェー
ズドアレイ130を介してスラブ導波路120、140
が対象に配置されたAWG回路が示されているが、これ
らスラブ導波路120、140が非対称に配置されたA
WG回路であっても上述のような光分波機能と光合波機
能の両方が実現できる。
メカニズムについて説明する。
入力チャネル導波路から単色光が入力された場合、図4
に示されたように、この単色光はスラブ導波路120、
フェーズドアレイ130を介してスラブ導波路140に
到達し、該スラブ導波路140により焦点位置F0に集
光される。この焦点位置F0には入力された単色光の波
長に対応する導波路群150に含まれる出力チャネル導
波路の光入力端が位置しており、所望の出力チャネル導
波路から単色光が得られる。したがって、導波路群11
0の入力チャネル導波路に波長λ1、λ2、λ3、λ
4、…を有するWDM信号が入射された場合、図5
(a)に示されたように、各チャネル波長の信号はそれ
ぞれ対応して設けられている導波路群150の各出力チ
ャネル導波路に到達する。
ると、フェーズドアレイ130に含まれる導波路の光路
差は増加してしまい、スラブ導波路140の光入力端面
は図4中のAで示された部位に位置するのと同じ効果が
得られる。すなわち、スラブ導波路140に到達した単
色光の焦点位置は、矢印S1で示されたように短波長側
にシフトし、該単色光はF1で示された位置に集光す
る。この状態をWDM信号が入力された場合で示したの
が図5(b)である。図5(b)からも分かるように、
温度がT0からT1へ上昇すると、各チャネル波長を有
する信号の焦点位置は短波長側へシフトするので、導波
路群150における各出力チャネル導波路には、設計さ
れたチャネル波長よりも長波長成分が多く入力されるこ
とになる。
が生じるとAWG回路の波長特性が変動してしまう。
路と導波路群150の出力チャネル導波路との位置関係
と、導波路群150の入力チャネル導波路と導波路群1
10の出力チャネル導波路との位置関係は、以下に説明
されるようなメカニズムを考慮して設定される。すなわ
ち、導波路110aから入力された波長λ1の信号がス
ラブ導波路120、フェーズドアレイ130、スラブ導
波路140を介して導波路150aから取り出されるよ
う設計されたAWG回路において、図6に示されたよう
に、λ1と同じ波長λ1´の信号が上記導波路110a
とは異なる導波路110bから入力されると、上述のメ
カニズムと同様にスラブ導波路140における該波長λ
1´の信号の焦点位置は短波長側(矢印S1で示された
方向)にシフトする。この場合、波長λ1´の信号は導
波路150aとは異なる導波路150bから取り出され
ることとなり、このように信号の入力位置が変化した場
合には出力側の導波路位置の変更するする必要がある。
このことから、導波路群150に含まれる出力チャネル
導波路から取り出される信号を、それぞれ長波長側に隣
接する入力チャネル導波路に光スイッチを利用して再入
力させる場合(信号の入力位置の変更)、導波路群11
0に含まれる出力チャネル導波路は該導波路群110に
含まれる入力チャネル導波路の短波長側に設けられるこ
とになる。一方、導波路群150において信号が再入力
される入力チャネル導波路が対をなす出力チャネル導波
路の短波長側に位置する場合は、図6に示された場合と
同様に導波路群110の出力チャネルは該入力チャネル
導波路の長波長側に位置するよう設けられる。
なメカニズムで発生する波長特性の変動を効果的に抑制
するための構造を備える。図7は、この発明に係る光合
分波器の第1実施形態における主要部分の構成を示す図
である。なお、この図7は、図1に示されたAWG回路
を構成するスラブ導波路120、140のうち、スラブ
導波路140と導波路群150の接続部分を拡大した図
である。
含まれる出力チャネル導波路であり、CH2は該導波路
群150に含まれる入力チャネル導波路である。導波路
群150は、このように出力チャネル導波路と入力チャ
ネル導波路とが交互に基板100上に配列されることに
より構成されている。
波路CH1(CH3、CH5、…、CH15も出力チャ
ネル導波路)は、その光入力端を含む先端部分の一方の
側面が、該光入力端が接続されたスラブ導波路140の
接続端面140aに対し所定角度θ1だけ傾いた形状を
有する。このように出力チャネル導波路CH1の先端部
分を、該出力チャネル導波路CH1の光軸に対して非対
称なテーパー形状(光の進行方向に沿って幅が小さくな
った形状)とすることで、従来よりも短波長側の成分が
取り出せる出力チャネル導波路が得られる。なお、図8
中に示されたグラフG10は、図7に示された構造を備
えた出力チャネル導波路CH1の波長特性を示し、G2
0は、従来の出力チャネル導波路(先端部分がテーパー
形状に加工されていない導波路)の波長特性は、該出力
チャネル導波路CH1における波長特性を示している。
この図8からも分かるように、従来の出力チャネル導波
路では、温度変化に伴って対応するチャネル信号の焦点
位置が変動した場合の許容範囲が狭いのに対し、図7に
示された第1実施形態に係るAWG回路の出力チャネル
導波路は、温度変化に起因した短波長側へ波長特性の変
動を許容し得る構造であることが分かる。
回路に適用可能な出力チャネル導波路には、上述の構成
の他、種々の変形が可能である。例えば、図9(a)に
示されたように、導波路群150に含まれる出力チャネ
ル導波路それぞれにおいて、その光入力端を含む先端部
分の両側面は、該光入力端が接続されたスラブ導波路1
40の接続端面140aに対し同じ角度θ2で傾いた形
状を有してもよい(第2実施形態)。この構成により長
波長側の成分をクラッドモードに結合させることができ
るので、このような出力チャネル導波路CH1も図8に
示されたグラフG10と同様な波長特性が得られる。
ャネル導波路それぞれにおいて、その光入力端を含む先
端部分の両側面は、図9(b)に示されたように、該光
入力端が接続されたスラブ導波路140の接続端面14
0aに対し互いに異なる角度θ3、θ4(≠θ3)で傾
いた形状を有してもよい。
150に含まれる出力チャネル導波路の先端部分の構造
として説明されているが、導波路110に含まれる出力
チャネル導波路についても同様の構造を備えてもよい。
波路の先端部分が、図7に示されたような非対称なテー
パー形状を有するとともに、図8中のグラフG10で示
されたような波長特性を有する出力導波路CH1、CH
3、…、CH15からは、温度がT0からT1(>T
0)に変化したとき、図10に示されたような信号出力
が得られる。一方、導波路群110に含まれる出力チャ
ネル導波路CH2も上記導波路群150における出力チ
ャネル導波路に対応して図11に示された形状を有する
よう、その先端部分が加工された場合、T0からT1へ
の温度上昇に伴って図11中に示されたように対応する
チャネル波長を有する信号の焦点位置がF0からF1
へ、矢印S2で示された方向に移動する。このような導
波路群110に含まれる出力チャネル導波路からは図1
2に示されたような出力が得られる。なお、導波路群1
10の入力チャネル導波路と導波路群150の出力チャ
ネル導波路の位置関係、及び導波路群110の出力チャ
ネル導波路と導波路群150の入力チャネル導波路の位
置関係は、図6を用いて説明された関係を満たすよう設
定されている。
出力チャネル導波路の形状と、導波路群150に含まれ
る出力チャネル導波路の形状が、図10に示されたグラ
フと図12に示されたグラフとが左右対称になるように
設計されることにより、温度変化に伴うそれぞれの信号
伝送に伴う損失は相殺される。したがって、この発明に
係るAWG回路がADM装置等に適用される場合、スル
ー信号(例えば、導波路群110の入力チャネル導波路
CH1を介して導波路群150の出力チャネル導波路C
H1に到達した後に光スイッチを利用して該導波路群1
50の入力チャネル導波路CH2に導かれ、導波路群1
10の出力チャネル導波路CH2から取り出される信
号)の損失は一定に保たれる。
GHz、中心チャネル波長(CH8)が1550nmで
ある16チャネル信号分離を可能にするAWG回路(基
本的な構造を図1及び図7に示された構造を有する)を
設計した。なお、このAWG回路には、導波路150に
光スイッチが形成されており、出力チャネルCH1から
の信号が入力チャネル導波路CH2に導かれ、同様に出
力チャネルCH3からの信号が入力チャネル導波路CH
4に導かれるよう、光スイッチによりそれぞれ対となる
出力チャネル導波路から入力チャネル導波路への信号受
け渡しが行われる。
0と各導波路部分との比屈折率差は0.75%、スラブ
導波路120、140のスラブ長fは9000μm、各
導波路の幅(コア幅)及び厚みはそれぞれ6.0μm、
基板100のサイズは32mm×32mm、基板100
の厚みは0.5mm、フェーズドアレイ130の端部間
隔d2は15.0μm、フェーズドアレイ130に含ま
れる導波路の本数は80、フェーズドアレイ130に含
まれる各導波路間の長さの差ΔLは63.0μm、導波
路群110、150における各導波路間隔d1、d3は
20μmに設定されている。
スラブ導波路120との接続部分の構成を示す図であ
り、図13(b)は、導波路群150とスラブ導波路1
40との接続部分の構成を示す図である。用意されたA
WG回路では、上記図13(a)及び(b)に示された
ように、導波路群110、150における入力チャネル
導波路は6μmの幅を有する。導波路群110、150
における出力チャネル導波路の先端部分は、長さ300
0μmのテーパー形状を有し、その光入力端における幅
が18μmに設定されている。また、スラブ導波路12
0、140における接続端面において出力チャネル導波
路と出力導波路との間隔は2μmに設定されている。
回路について、導波路群110の入力チャネル導波路か
ら入力され、光スイッチを介して該導波路群110の出
力チャネル導波路CH2に到達するチャネル波長155
0nm(導波路群150の出力チャネル導波路CH8が
対応)のスルー信号の伝送損失を、基板温度を変えなが
ら測定したときの測定結果を示すグラフである。なお、
図14に示されたグラフでは、温度35℃におけるスル
ー信号の伝送損失を0dBとして規格化された損失値が
示されている。また、図8中、グラフG100は図1及
び図13に示された構造を有するAWG回路についての
測定結果、G200は従来のAWG回路(導波路群の幅
は6μm)についての測定結果をそれぞれ示す。
の実施形態に係るAWG回路は、基板温度が20℃から
50℃まで変動した場合であっても、スルー信号の損失
増加量は0.2dB程度であった。一方、従来のAWG
回路では、基板温度が20℃から50℃まで変動するこ
とにより、1.0dBよりも遥かに多くスルー信号の損
失が増加することが分かる。以上のことから、この発明
に係る光合分波器は、従来の光合分波器と比較して、温
度変化に起因した波長特性の変動を著しく低減させるこ
とができることが分かる。
導波路に接続された導波路群それぞれに含まれる各出力
チャネル導波路が、各スラブ導波路における各チャネル
信号の温度変化に起因した焦点位置ずれを相殺する形状
を有するので、伝搬光の伝送損失を増加させることな
く、温度変化に起因した波長特性の変動が効果的に抑制
されるという効果がある。
面図である。
の断面構造を示す図である。
るための図である。
の、温度変化に起因した変動メカニズムを説明するため
の図である。
を説明するための図である。
の、該単色光の入力位置変動に起因した変動メカニズム
を説明するための図である。
ける主要部分(一方のスラブ導波路とこれに接続された
導波路群)についての構成を示す図である。
路の波長特性を示すグラフである。
形態における主要部分の構成を示す図である。
波路の温度依存性を示すグラフである。
対となるスラブ導波路と接続された導波路群の構成を示
す図である。
導波路の温度依存性を示すグラフである。
チャネル信号分離を可能にするAWG回路の具体的な構
造を説明するための図である。
おける損失の温度依存性の測定結果を示すグラフであ
る。
40…スラブ導波路、130…フェーズドアレイ、14
0a…接続端面。
Claims (6)
- 【請求項1】 基板と、 前記基板上に設けられた、それぞれ所定のスラブ長を有
する第1及び第2スラブ導波路と、 一端が前記第1スラブ導波路に接続された状態で前記基
板上に平面的にそれぞれ配列された複数の導波路を含
み、これら複数の導波路が互いに隣接するように配列さ
れた出力チャネル導波路と入力チャネル導波路とで構成
された第1導波路群と、 一端が前記第2スラブ導波路に接続された状態で前記基
板上に平面的にそれぞれ配列された複数の導波路を含
み、これら複数の導波路が互いに隣接するように配列さ
れた出力チャネル導波路と入力チャネル導波路とで構成
された第2導波路群と、 前記第1導波路群とともに前記第1スラブ導波路を挟む
ように該第1スラブ導波路にそれぞれの一端が接続され
る一方、前記第2導波路とともに前記第2スラブ導波路
を挟むように該第2スラブ導波路にそれぞれの他端が接
続された状態で前記基板上に平面的に配列された導波路
であって、互いに長さの異なる複数の導波路を含むフェ
ースドアレイとを備え、 前記第1導波路群に含まれる出力チャネル導波路それぞ
れは、その光入力端を含む先端部分の少なくとも一方の
側面が、該光入力端が接続された前記第1スラブ導波路
の接続端面に対し所定角度だけ傾いた形状を有する光合
分波器。 - 【請求項2】 前記第1導波路群に含まれる出力チャネ
ル導波路それぞれは、その光入力端を含む先端部分の両
側面が、該光入力端が接続された前記第1スラブ導波路
の接続端面に対し互いに異なる角度で傾いた形状を有す
ることを特徴とする請求項1記載の光合分波器。 - 【請求項3】 前記第2導波路群に含まれる出力チャネ
ル導波路それぞれにおいて、光入力端を含む先端部分
は、少なくとも一方の側面が該光入力端と接続された前
記第2スラブ導波路の接続端面に対し所定角度だけ傾い
た形状を有することを特徴とする請求項1記載の光合分
波器。 - 【請求項4】 前記第2導波路群に含まれる出力チャネ
ル導波路それぞれにおいて、光入力端を含む先端部分
は、その両側面が該光入力端と接続された前記第2スラ
ブ導波路の接続端面に対し互いに異なる角度で傾いた形
状を有することを特徴とする請求項3記載の光合分波
器。 - 【請求項5】 前記第1及び第2導波路群のうち少なく
ともいずれかに含まれる出力チャネル導波路それぞれに
おいて、光入力端を含む先端部分は、光の進行方向に沿
ってその幅が小さくなっているテーパー形状を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の光合分波器。 - 【請求項6】 前記第1及び第2導波路群のうち少なく
ともいずれかに含まれる出力チャネル導波路それぞれに
おいて、光入力端を含む先端部分は、その光軸に対して
非対称であって、光の進行方向に沿ってその幅が小さく
なっているテーパー形状を規定する側面を有することを
特徴とする請求項1記載の光合分波器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009527802A (ja) * | 2006-02-22 | 2009-07-30 | アイディ株式会社 | 入力クラッドモード吸収構造および/または出力セグメント化テーパ構造を有する低損失漏斗型plc光学スプリッタ |
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