JP2002114633A - エアゾール組成物 - Google Patents

エアゾール組成物

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JP2002114633A
JP2002114633A JP2000300767A JP2000300767A JP2002114633A JP 2002114633 A JP2002114633 A JP 2002114633A JP 2000300767 A JP2000300767 A JP 2000300767A JP 2000300767 A JP2000300767 A JP 2000300767A JP 2002114633 A JP2002114633 A JP 2002114633A
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powder
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JP2000300767A
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Yumiko Tsuji
弓子 辻
Izumi Sasaki
泉 佐々木
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローズンスプレー特有の塗布時のべたつき
を抑えてさらさら感を有するエアゾール組成物であっ
て、しかも肌に最適な冷却温度が持続すると共に、顔へ
の適用も可能なエアゾール組成物を提供する。 【解決手段】 噴射時内容物がシャーベット状に氷結す
るエアゾール組成物であって、粉末を10.0〜30.
0重量%、油分を5.0〜25.0重量%、低級アルコ
ールを0.1〜10.0重量%および界面活性剤を0.
01〜10.0重量%(いずれも含水原液全量に対し
て)を含有する含水原液と、噴射剤とからなるものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアゾール組成物に
関し、さらに詳しくは噴射時に内容物がシャーベット状
に氷結して冷感効果を有する粉末配合のエアゾール組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より皮膚に冷感を付与するエアゾール組成物としては、
シャーベット状に氷結するエアゾール組成物であるフロ
ーズンスプレーや、粉末を配合して制汗効果を出したエ
アゾール組成物であるパウダースプレーが知られてい
る。このうちフローズンスプレーは、噴射剤の気化熱に
より、含水原液をシャーベット状に氷結させて冷却効果
を得るものであり、水/アルコール系のエアゾール剤原
液中に、噴射剤を安定に乳化あるいは分散させるために
界面活性剤を使用している。しかし、界面活性剤の配合
は、塗布時にべたつき感を与え、夏場に利用されること
が多いことも関係して使用感を低下させる原因となる。
こうしたべたつき感を解消するための技術として、好ま
しい界面活性剤の選択や配合量の検討がなされているが
(特開平11−5717号公報)、その効果は必ずしも
十分とはいえない。一方、従来の粉末配合のパウダース
プレーは、粉末を非水系原液および噴射剤中に分散させ
たもので、スプレー時、粉末が肌にここちよいさらさら
感を与えると共に、制汗効果を発揮するものである。し
かし冷感効果の点では、噴射時に噴射剤の揮発による急
激な温度低下はあるものの、最適な冷感の持続性に欠け
るという欠点があった。
【0003】さらに、上記のエアゾール組成物はいずれ
も主としてわきの下や、首筋等にスプレーして使用され
るが、夏場、顔に汗をかいた時は不快感があり、顔用の
制汗剤が求められていた。しかし、これらのエアゾール
組成物は、各種の原液成分および噴射ガスが必須成分と
して配合されているため、直接顔にスプレーした場合に
は、ガスを吸入したり、原液成分が目に入る危険がある
等、安全性上問題が多く、使用することができなかっ
た。また、噴射直後の温度低下が激しく、肌への直接の
噴射は刺激が強すぎるという欠点もあった。
【0004】本発明は以上述べたような従来の事情に対
処してなされたもので、フローズンスプレー特有の塗布
時のべたつきを抑えてさらさら感を有するエアゾール組
成物であって、しかも肌に最適な冷却温度が持続すると
共に、顔への適用も可能なエアゾール組成物を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来のもの
よりもべたつきがなく、さらさら感を有するエアゾール
組成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、フローズンス
プレーの剤型をベースとして、これに粉末を配合するこ
とにより、間接的な使用、即ちハンカチ等にスプレーし
た後、ハンカチ等を介して顔に当てるという使用態様で
顔への適用が可能で、べたつきが極めて少なく、かつ肌
に最適な冷却温度が持続するエアゾール組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、粉末を10.0〜3
0.0重量%、油分を5.0〜25.0重量%、低級ア
ルコールを0.1〜10.0重量%および界面活性剤を
0.01〜10.0重量%(いずれも含水原液全量に対
して)を含有する含水原液と、噴射剤とからなり、噴射
時内容物がシャーベット状に氷結することを特徴とする
エアゾール組成物である。
【0007】本発明のエアゾール組成物は、低級アルコ
ールを含む水溶液中に粉末、油分、噴射剤を界面活性剤
を用いて安定に分散若しくは乳化させたもので、粉末に
よって、噴射時のべたつきを抑えながら、油分で適当な
保湿効果をもたせ、しかも粉末が、シャーベット状に氷
結した内容物中の水分を吸着することで、冷却効果を持
続させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明のエアゾール組成物は、エアゾール用含水原液を
好ましくは20.0〜50.0重量%と、エアゾール用
噴射剤を好ましくは50.0〜80.0重量%を含有す
るものである。
【0009】本発明のエアゾール組成物は、エアゾール
用含水原液と噴射剤とをエアゾール用容器内に充填後、
噴射時にシャーベット状を呈する点に特徴があり、上記
エアゾール用含水原液と、後述する噴射剤の種類、配合
比率等によって噴射時の状態が変化する。例えば、低級
アルコールの配合量をエアゾール用含水原液中、0.1
〜10.0重量%、好ましくは0.5〜8.0重量%と
することにより、噴射時、噴射物がシャーベット状とな
り、使用時に満足し得る冷感を得ることができるが、配
合量が10.0重量%を超えると軟らかいシャーベット
状〜液状へと状態が変化する。完全に液状になると噴射
の際、瞬時にして噴射剤が揮発するために冷感はきわめ
て短時間で消滅する。原液中の低級アルコール量が0.
1重量%未満では上記効果を十分に奏することができな
い。
【0010】本発明でいう「シャーベット状」とは、本
発明のエアゾール組成物を例えば手または腕等に噴射し
た際、外観的には塗布面で瞬時に氷が形成される状態、
あるいは雪を手、または腕等にのせた状態となることを
意味し、感覚的には氷、雪等を手または腕等にのせたと
き、局所的に冷感を感じる状態を意味する。
【0011】本発明に用いられる粉末としては、無水ケ
イ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、アエロ
ジル、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、塩化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、塩基性炭
酸亜鉛、酸化チタン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カ
ルシウム、軽質炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウ
ム、カラミン、ヒドロキシアパタイト、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、
アルミニウムハイドロキシクロライド、塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、酢酸ア
ルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、フェノールスル
ホン酸アルミニウム、β−ナフトールジスルホン酸アル
ミニウム、酢酸鉛、過ホウ酸ナトリウム、アルミニウム
ジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウム
ジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウム
ジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウム
ジルコニウムトリクロロハイドレート、ジルコニウムク
ロロハイドレート、球状架橋シリコーン末、球状セルロ
ース末、球状(溶融)シリカ等が挙げられる。本発明の
実施にあたっては、これらのうちから一種または二種以
上が任意に選ばれる。
【0012】粉末を用いることにより、使用時のべたつ
きが抑えられると共に、噴射時にシャーベット状になっ
た内容物の冷気が粉末中に多く吸収され、その冷気が徐
々に放出されるため適用時には穏やかな冷感を有し、か
つ冷感の持続性がより高められる。
【0013】これらの粉末のうち特に好ましいものは保
水性粉末である。保水性粉末を用いることで上記の効果
はより優れたものとなると共に、乳化安定性の良いもの
が得られる。
【0014】ここで、保水性粉末とは、粉末1gあたり
の吸水量が1g以上の粉末のことをいう。吸水量の測定
は次のようにして行う。即ち、粉末適量を秤量した後、
50mLのガラス製遠沈管に入れ、充分な量の精製水を
加えて懸濁させる。遠沈管を遠心分離器にて3000r
pm、30分間遠心した後、上清を捨てて残渣の重量を
秤量し、次式により吸水量を求める。
【0015】
【数1】吸水量=(残渣の重量−粉末の初期重量)/粉
末の初期重量
【0016】かかる保水性粉末としては、球状アルギン
酸カルシウムが挙げられる。特に球状アルギン酸カルシ
ウムと球状架橋型シリコーン末(例えば、トレフィルB
Y29−119、東レ−ダウコーニングシリコーン社
製)とを併用すると、優れた乳化安定性と使用性(肌ざ
わりの良さ)が達成される。
【0017】また、アルミニウムヒドロキシクロライ
ド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化
アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、タ
ンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン酸、塩基性
ヨウ化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホ
ン酸亜鉛等の制汗作用を有する粉末を用いることも好適
である。
【0018】本発明で用いられる粉末の配合量は、含水
原液全量に対し、10.0〜30.0重量%、好ましく
は10.0〜20.0重量%である。粉末の配合量が1
0.0重量%未満では、ハンカチ等にスプレーした後に
ハンカチ等に濡れが生じ好ましくない。また30.0重
量%を超えるとハンカチ等に吹き付け、該吹き付け部を
顔に押し当てた時の使用感が悪くなる。
【0019】本発明で用いられる油分としては、例えば
アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ
油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ
油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザ
ンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、
エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ
油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリ
グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタ
ン酸ペンタエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセ
リン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パ
ーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロ
ウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂;ミツロウ、カンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボ
タロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、
カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキ
ビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、
セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、P
OEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロ
ールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロ
ウ類;流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プ
リスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリ
ン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油;ミ
リスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ス
テアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸
ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘ
キシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノ
リン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソ
セチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、
ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペン
タエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン
酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチル
グリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプ
チルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシ
ル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ト
リメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸
ペンタエリスリトール、トリー2−エチルヘキシル酸グ
リセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキ
シルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ
−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂
肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリ
ルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−
ヘプチルウンデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン
酸−2−オクチルドデシルエステル、エチルラウレー
ト、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2
−ヘキシルデシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、クエン酸トリエチル等の合成エステル油;ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサ
ン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサン
シロキサン等の環状シリコーン等が挙げられる。
【0020】油分を用いることにより、肌への保湿効果
を付与すると共に、粉末が肌につくことによる白浮きを
防ぐことができる。これらの油分のうち特に好ましいも
のとしては、2−エチルヘキサン酸セチル、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、メチルポリシロキサン等が
挙げられる。
【0021】本発明で用いられる油分の配合量は、含水
原液全量に対し、5.0〜25.0重量%、好ましくは
10.0〜20.0重量%である。油分の配合量が5.
0重量%未満では、ハンカチ等にスプレーして使用した
時にハンカチが白くなる。また25.0重量%を超える
と乳化安定性が悪くなる。
【0022】本発明で用いられる低級アルコールとして
は、一般に医薬、化粧品分野等で用いられ得る炭素原子
数1〜6、好ましくは炭素原子数1〜4のアルコールを
いい、具体的にはメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等が挙げ
られ、中でもエタノールが特に好ましく用いられる。
【0023】本発明で用いられる低級アルコールの配合
量は、含水原液全量に対し、0.1〜10.0重量%、
好ましくは0.5〜8.0重量%である。低級アルコー
ルの配合量が0.1重量%未満では安定性が悪くなり、
10.0重量%を超えるとシャーベット状氷結をしにく
くなる。
【0024】本発明で用いられる界面活性剤としては、
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活
性剤、親油性非イオン界面活性剤および親水性非イオン
界面活性剤を用いることができる。
【0025】アニオン界面活性剤としては、例えば、セ
ッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナ
トリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステ
ル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、PO
Eラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−ア
シルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウ
リンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリ
ウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂
肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン
酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリ
ン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク
酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポ
リオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル
ポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等
のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリ
エタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸
等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグ
ルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミ
ン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン
酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化
ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸
エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、PO
Eアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリル
エーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸
エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステ
ル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリ
ウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノー
ルアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0026】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアル
キルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジ
メチル−3,5−メチレンピペリジニウム),塩化セチ
ルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル
四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモ
リホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤としては、例えば、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル
−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキ
シエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界
面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、
アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活
性剤等が挙げられる。
【0028】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソス
テアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペ
ンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタ
ン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソル
ビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂
肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレ
イン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,
α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノス
テアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリ
セリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコー
ル等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒ
マシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等が挙げら
れる。
【0029】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビ
タンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレー
ト、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソ
ルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラ
ウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE
−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモ
ノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル
類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グ
リセリンモノイソステアレート、POE−グリセリント
リイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステ
ル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、
POEモノジオレエート、システアリン酸エチレングリ
コール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエ
ーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエ
ーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチル
ドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等の
POEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエ
ーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニ
ルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテ
ル類、ブルロニック等のプルアロニック型類、POE・
POPテトラデシルエーテル、POE・POPセチルエ
ーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテ
ル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・PO
P水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等
のPOE・POPアルキルエーテル類、テトロニック等
のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物
類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化
ヒマシ油モノイソステアレート、 POE硬化ヒマシ油
トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログ
ルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬
化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油
誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ
・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノ
ールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレン
グリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、P
OE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニ
ルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシ
ジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げ
られる。
【0030】これらの界面活性剤のうち特に好ましいも
のは、POE・POPテトラデシルエーテルである。
【0031】本発明で用いられる界面活性剤の配合量
は、含水原液全量に対し、0.01〜10.0重量%、
好ましくは0.1〜5.0重量%である。界面活性剤の
配合量が0.01重量%未満では、乳化分散性が悪くな
る。また10.0重量%を超えるとべたつき、ぬめり、
後残り感があり、使用性が悪くなる。
【0032】エアゾール用噴射剤は寒冷源となるもので
あり、エアゾール化粧料等に用いられ得るものであれば
特に限定されるものでないが、噴射時に噴射物がシャー
ベット状をなすためには、沸点が5℃以下のものが好ま
しく用いられる。このような噴射剤としては、例えばジ
クロロジフルオロメタン、ジフルオロモノクロロエタ
ン、モノクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフル
オロエタン、テトラフルオロエタン、ジメチルエーテル
(DME)、プロパン、イソブタン、n−ブタン、液化
石油ガス(LPG;プロパン、イソブタン、n−ブタン
を主成分とする)またはこれらの混合物等が挙げられ
る。噴射剤は一種または二種以上を用いることができ
る。
【0033】また、これら噴射剤に加えて、噴射助剤を
一種または二種以上を併用してもよい。ここでいう噴射
助剤とは、沸点が5℃を超えるものであって比較的低沸
点の溶剤を意味し、具体的にはトリクロロフルオロメタ
ン、トリクロロフルオロエタン、ジクロロフルオロエタ
ン、イソペンタン、n−ペンタン、ヘキサンまたはこれ
らの混合物等が挙げられる。中でもn−ペンタン、イソ
ペンタン、ヘキサンが好ましく用いられる。これらの噴
射助剤を噴射剤と適度に組み合わせることにより氷結状
態を維持させたり、冷却速度を遅くさせたりすることが
可能である。
【0034】地球環境等の点も考慮すると本発明では液
化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)と
液化石油ガス(LPG)との混合噴射剤(DME:LP
G=20:80〜55:45(重量比))、純度95重
量%以上のイソブタン等が特に好ましく用いられる。
【0035】本発明のエアゾール組成物は、低級アルコ
ールを含有する水相部と粉末とを混合し、次いで界面活
性剤を溶かした油分を定法により乳化(分散)させて原
液となし、容器内に充填した後、噴射剤を充填すること
により得ることができる。
【0036】ここで、エアゾール用含水原液と、噴射剤
あるいは噴射剤と噴射助剤の混合物の比率は、20:8
0〜50:50(重量比)の範囲で用いられ、好ましく
は25:75〜40:60である。該混合比が20:8
0以下ではエアゾール用含水原液中の有効成分の含有量
が制限され、一方、50:50以上では相対的に噴射剤
量が減少することにより、塗布時のシャーベット状の生
成が困難になる。
【0037】このように調製されたエアゾール用含水原
液および噴射剤を公知のエアゾール用の耐圧容器内に定
法により充填することにより本発明のエアゾール組成物
を製品とすることができる。
【0038】なお、本発明では、エアゾール組成物の使
用目的等に応じて、上記の他に、本発明の質的、量的効
果を損なわない範囲で、一般にエアゾール化粧料に用い
られる成分を含水原液中に添加することができる。これ
らの成分としては、例えば高級アルコール、高級脂肪
酸、金属イオン封鎖剤、保湿剤、天然および合成高分
子、紫外線吸収剤、血行促進剤、薬剤、中和剤、pH調
整剤、酸化防止剤、抗菌剤、各種の抽出液等が挙げられ
る。
【0039】高級アルコールとしては、例えばラウリル
アルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレ
イルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖ア
ルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチル
アルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリン
アルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキ
シルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチ
ルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0040】高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。
【0041】金属イオン封鎖剤としては、例えば1−ヒ
ドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキ
シエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデ
ト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四
ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウ
ム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエ
ン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸等が挙げら
れる。
【0042】保湿剤としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−
ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マ
ルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコ
イチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステ
リル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウ
ム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可
溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イ
サイヨバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリ
ロート抽出物等が挙げられる。
【0043】天然の水溶性高分子としては、例えばアラ
アビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガ
ム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチ
ン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコ
ロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロ
コシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植
物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノ
グルカン、ブルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、
カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子等が
挙げられる。
【0044】半合成の水溶性高分子としては、例えばカ
ルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデ
ンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、ニト
ロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セル
ロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CM
C)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系
高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル等のアルギン酸系高分子等が挙げら
れる。
【0045】合成の水溶性高分子としては、例えばポリ
ビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(商品名
「カーボポール」)等のビニル系高分子;ポリエチレン
グリコール(分子量 1500、4000、6000)等のポリオキ
シエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン共重合体共重合系高分子;ポリアクリル酸ナト
リウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド
等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン、カチオン
ポリマー等が挙げられる。
【0046】無機の水溶性高分子としては、例えばベン
トナイト、ケイ酸AlMg(商品名「ビーガム」)、ラ
ポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0047】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、
N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N
−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチ
ルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABA
ブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメン
チル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル
酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリ
シレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシ
レート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレー
ト、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤;オクチルメトキシシンナメー
ト、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキ
サン酸グリセリル、オクチルシンナメート、エチル−4
−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソ
プロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピ
ルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシン
ナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソ
プロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p
−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシン
ナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメー
ト、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチ
ル−α−シアノ−β- フェニルシンナメート、2−エ
チルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメー
ト、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラ
メトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシケイ
皮酸−3−メチル−4−[メチルビス(トリメチルシリ
キシ)シリル]ブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−
5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−
エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2
−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシ
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;そ
の他、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カ
ンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニ
ル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、
ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチル
ジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノ
ルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、テレフィ
タリリデンジカンファースルホン酸等が挙げられる。こ
れら紫外線吸収剤のうち1種または2種以上を用いるこ
とができる。
【0048】血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルア
ミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブ
トキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カ
ンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン
酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イ
ノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シ
ンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミ
ル、セファランチン、γ−オリザノール等が挙げられ
る。
【0049】その他の薬剤成分としては、ビタミンA
油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシッ
ト、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン
酸アミド、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、アス
コルビン酸リン酸マグネシウム、2−O−α−D−グル
コピラノシル−L−アスコルビン酸、ビタミンD2(エ
ルゴカシフェロール)、dl−α−トコフェロール、酢
酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロー
ル、2−L−アスコルビン酸リン酸ジステルカリウム、
パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;エストラジオ
ール、エチニルエストラジオール等のホルモン;アルギ
ニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオ
ニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ
酸;アラントイン、アズレン等の坑炎症剤;アルブチン
等の美白剤;酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤;L−メ
ントール、カンフル等の清涼剤;グリチルレチン等の消
炎剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ
−オリザノール等がある。
【0050】上記薬剤成分は遊離の状態で使用されるほ
か、造塩可能なものは酸または塩基の塩の型で、またカ
ルボン酸基を有するものはそのエステルの形で使用する
ことができる。
【0051】中和剤としては、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げら
れる。
【0052】pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グ
リコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウ
ム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0053】酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α
−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチ
ルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
【0054】抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、
石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パ
ラクロルメタクレゾール、塩化クロルヘキシジン、トリ
クロロカルバニリド、フェノキシエタノール、グルコン
酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム等が挙げら
れる。
【0055】各種の抽出液としては、ドクダミエキス、
オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキ
ス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエ
キス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、
クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サ
クラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエ
キス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキ
ス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タ
イムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエ
キス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキ
ス、ニンジンエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃
葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリ
ス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出
液、甘草エキス等が挙げられる。
【0056】本発明のエアゾール組成物は、冷感が粉末
中に吸収され、徐々に放出されるので、適用時の穏やか
な冷感と、その冷感の持続性が確保される。このため、
内容物を皮膚へ直接使用せず、コットン等に噴射してそ
のコットンを肌へ押し当てるハンカチやコットンを介し
た使用形態に適した処方である。またこの際、本発明の
エアゾール組成物は油分を含有しているので、粉末によ
って白浮きすることがないため、ハンカチやコットンを
介してファンデーションの上から押し当てる顔専用のエ
アゾール組成物としても最適である。
【0057】本発明のエアゾール組成物は、主として、
冷感・制汗効果を期待した医薬、化粧料への適用が可能
である。またその他、前記したようなコットン等を介し
ての使用方法をとることにより、夏場の高齢者や病人等
の介護用品として用いることも可能である。
【0058】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによってなんら限定される
ものではない。なお、配合量は重量%である。
【0059】 実施例1 (原液処方) A.粉末部 球状アルギン酸カルシウム 7.0 重量% 球状シリカ 2.0 球状セルロース末 2.0 球状架橋型シリコーン末 5.0 (トレフィルBY29−119) B.油相部 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 2−エチルヘキサン酸セチル 10.0 C.水相部 エチルアルコール 10.0 POE・POPテトラデシルエーテル 0.3 フェノキシエタノール 0.3 パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.6 香料 0.06 精製水 52.74 (製品処方) 原液 25.0 重量% 液化石油ガス 75.0
【0060】比較例1 パウダースプレー (原液処方) A.粉末部 金属石鹸処理タルク 15.0 重量% 球状シリカ 18.0 クロルヒドロキシアルミニウム 27.0 ステアリン酸カルシウム 0.6 B.油相部 メチルポリシロキサン 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 12.0 C.水相部 2−エチルヘキサン酸セチル 18.0 ソルビタンモノオレート 0.8 POE・POP2−デシル テトラデシルエーテル 1.2 (製品処方) 原液 10.0 重量% 液化石油ガス 90.0
【0061】 比較例2 フローズンスプレー (原液処方) A.水相部 エチルアルコール 5.0 POE・POPテトラデシルエーテル 0.3 タルク 1.0 メタリン酸ナトリウム 0.1 パラベン 0.2 香料 1.5 精製水 92.0 (製品処方) 原液 25.0 重量% 液化石油ガス 75.0
【0062】上記実施例1、比較例1〜2で得られたエ
アゾール組成物について以下の方法により、(1)粉末
のさらさら感、(2)冷感、(3)さっぱり感、(4)
ハンカチの濡れ、(5)ハンカチの白化、(6)粉の飛
び散り方、および(7)嗜好性について評価した。その
結果を表1に示す。
【0063】評価方法は、化粧品評価モニター10名が
試料をハンカチに約2秒間スプレーし、顔に押し当てて
使用した時の使用感を、良好−2点、どちらともいえな
い−1点、良好でない−0点として各自評価してもら
い、その合計点により、以下の通り総合評価を行った。 ○:合計点が15点以上。 △:合計点が7点以上、14点以下。 ×:合計点が6点以下。
【0064】
【表1】 ─────────────────────────────── 実施例1 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────── (1)粉末のさらさら感 ○ ○ × (2)冷感 ○ × ○ (3)さっぱり感 ○ × ○ (4)ハンカチの濡れ △ ○ × (5)ハンカチの白化 △ × ○ (6)粉の飛び散り方 △ × ○ (7)嗜好性 ○ △ × ───────────────────────────────
【0065】次に、実施例1および比較例1,2のエア
ゾール組成物を至近距離から5秒間ハンカチにスプレー
した後のハンカチの表面温度の時間依存性を赤外線温度
計にて測定した。その結果を図1に示す。図1から、実
施例1のエアゾール組成物は温度変化が滑らかで、かつ
比較例2と同程度かそれ以上の冷感を味わうことができ
ることがわかる。
【0066】実施例2〜4,比較例3〜4 次の表2に示す処方でエアゾール組成物を調製し、油分
の配合量を変化させた時の乳化安定性およびハンカチの
白化を評価した。その結果を表2に示す。なおハンカチ
の白化の評価方法および評価基準は上記と同様である。
乳化安定性の評価基準は次の通りである。
【0067】○:均一な乳化状態が室温で1週間以上安
定。 △:均一な乳化状態を形成するが、1週間の安定性が保
てない。 ×:均一な乳化状態が形成されない(1分以内に分離す
る)。
【0068】
【表2】 ─────────────────────────────── 実施例 比較例 ──────── ────── 2 3 4 3 4 ─────────────────────────────── (原液処方) 球状アルギン酸カルシウム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 メチルフェニルポリシロキサン 20.0 10.0 5.0 − 30.0 エチルアルコール 5.7 5.7 5.7 5.7 5.7 POE・POPテトラデシルエーテル 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 精製水 54.0 64.0 69.0 74.0 44.0 (製品処方) 原液 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 液化石油ガス 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 ─────────────────────────────── 乳化安定性 ○ ○ ○ ○ × ハンカチの白化 ◎ ○ △ × ◎ ───────────────────────────────
【0069】実施例5〜9,比較例5〜6 次の表3に示す処方でエアゾール組成物を調製し、試料
をハンカチに約2秒間スプレーし、顔に押し当てて使用
した時のハンカチの濡れおよび肌ざわりを評価した。そ
の結果を表3に示す。なおハンカチの濡れの評価方法は
上記と同様である。肌ざわりの評価方法は次の通りであ
る。
【0070】評価方法は、化粧品評価モニター20名が
試料をハンカチに約2秒間スプレーし、顔に押し当てて
使用した時の肌ざわりを、良好−2点、どちらともいえ
ない−1点、良好でない−0点として各自評価してもら
い、その合計点により、以下の通り総合評価を行った。 ○:合計点が15点以上。 △:合計点が7点以上、14点以下。 ×:合計点が6点以下。
【0071】
【表3】 ────────────────────────────────── 実施例 比較例 ──────────── ───── 5 6 7 8 9 5 6 ────────────────────────────────── (原液処方) 球状アルギン酸カルシウム 10.0 15.0 20.0 25.0 20.0 5.0 30.0 トレフィル BY29−119 − − − − 10.0 − 5.0 メチルフェニルポリシロキサン 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 エチルアルコール 5.7 5.7 5.7 5.7 5.7 5.7 5.7 POE・POPテトラデシルエーテル 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 精製水 64.0 59.0 54.0 49.0 44.0 69.0 39.0 (製品処方) 原液 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 液化石油ガス 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 ────────────────────────────────── ハンカチの濡れ △ ○ ○ ○ ○ × ○ 肌ざわり ○ ○ ○ △ ○ ○ × ──────────────────────────────────
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアゾー
ル組成物は、塗布時のべたつきがなく、さらさら感を有
し、しかも肌に最適な冷却温度が持続するものである。
またこのエアゾール組成物は、内容物を皮膚へ直接使用
せず、コットン等に噴射してそのコットンを肌へ押し当
てるハンカチやコットンを介した使用形態をとることに
より、気持ちよく肌、特に顔の汗をとることができ、併
せてシャーベット状氷結によって肌に比較的長い時間冷
感を付与することが可能である。また、粉末のさらさら
感が肌へのさっぱり感を与え、使用性を高めると共に、
油分による皮膚保護効果も有する。さらに、ハンカチが
粉末によって白くなることがなく、シャーベット状氷結
によるハンカチの濡れも少ないものである。さらに、前
記したようなコットン等を介しての使用方法をとること
により、冷感が穏やかに、かつ長い時間持続するので、
夏場の高齢者や病人等の介護用品として用いるのにも最
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアゾール組成物を用いた時のハンカ
チの表面温度の時間依存性を従来のエアゾール組成物を
用いた時と比較して示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AC012 AC101 AC102 AC182 AC242 AC472 AC582 AC792 AD162 AD262 BB01 BB11 BB21 BB49 CC17 DD08 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末を10.0〜30.0重量%、油分
    を5.0〜25.0重量%、低級アルコールを0.1〜
    10.0重量%および界面活性剤を0.01〜10.0
    重量%(いずれも含水原液全量に対して)を含有する含
    水原液と、噴射剤とからなり、噴射時内容物がシャーベ
    ット状に氷結することを特徴とするエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 粉末が保水性の粉末である請求項1記載
    のエアゾール組成物。
  3. 【請求項3】 前記含水原液全量に対し、粉末を10.
    0〜20.0重量%、油分を10.0〜20.0重量
    %、低級アルコールを0.5〜8.0重量%、界面活性
    剤を0.1〜5.0重量%含む請求項1記載のエアゾー
    ル組成物。
  4. 【請求項4】 制汗成分を含有する請求項1記載のエア
    ゾール組成物。
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