JP2002114424A - 紙排出装置およびプリンタ - Google Patents

紙排出装置およびプリンタ

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JP2002114424A
JP2002114424A JP2000307813A JP2000307813A JP2002114424A JP 2002114424 A JP2002114424 A JP 2002114424A JP 2000307813 A JP2000307813 A JP 2000307813A JP 2000307813 A JP2000307813 A JP 2000307813A JP 2002114424 A JP2002114424 A JP 2002114424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイとプラテンローラの間に排紙用のロー
ラを設けることなく、印刷済の用紙を斜め上方向に排出
して所定の順番でトレイ上に用紙を貯えることができる
プリンタを提供する。 【解決手段】 プリンタ1では、感熱紙3の末端部分3
aは、鼻部16によって下方d2、紙ガイド13によっ
て上方d1、パネル14で下方d2からそれぞれ支持さ
れる。この結果、末端部分3aは全体として上方d1に
凸になった湾曲形状になる。このように湾曲させると、
次に送られた感熱紙3は前の感熱紙3に対し上方d1か
ら必ず重なる。また、前の感熱紙3と次の感熱紙3との
間に発生する摩擦力により前の感熱紙3がストッカー2
1に排紙される。したがって、排紙用のローラを設ける
ことなく、斜め上方向に向いたトレイに所定の順番で印
刷済の用紙の全体を確実に排紙できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタの紙排出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタの多くは、印刷済の用紙をスト
ッカー(排紙用のトレイ)に順番に重ねて排出するため
に、トレイの近傍まで用紙を導く排紙用のフィードロー
ラを備えている。したがって、トレイには印刷された用
紙が、ユーザが希望する順番に重なって貯えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリンタをよりコンパ
クトで低コストにすることを考えると、部品点数を減ら
すこと、特に排紙用のフィードローラの数を減らすこと
が非常に有効である。しかしながら、排紙用のフィード
ローラの数を単純に減らすと印刷済の用紙をトレイに重
ねて排出する際に問題が発生する可能性が高い。すなわ
ち、排紙用のフィードローラを減らすと、用紙がトレイ
に完全に排出されず、その用紙の末端部分はトレイとプ
ラテンローラの間に残り、その末端部分の姿勢が不安定
になる。たとえば、用紙の上に順番に重ねて排出するの
であれば、用紙を水平方向に排出する限りは用紙の自重
によって印刷済の用紙が自然と上に重ねられて排紙され
るかもしれない。しかしながら、用紙を斜め上方に排出
する場合は、前の用紙の末端部分の姿勢が不安定なため
に次の用紙が前の用紙とトレイの間に潜り込んでしまう
可能性が極めて高くなる。したがって、トレイとプラテ
ンローラとの間に多少でも距離があれば、それらの間に
フィードローラを設置しないとトレイに所望の順番で用
紙を重ねて排出できないという問題がある。さらに、フ
ィードローラを設けないと、プラテンローラの斜め上方
のトレイまで用紙の末端を排紙できない。
【0004】そこで、本発明においては、印刷済の用紙
を斜め上方向に排出する場合であっても、トレイとプラ
テンローラの間にフィードローラを設けることなく、ユ
ーザが希望する順番でトレイ上に用紙を貯えることがで
き、さらに、用紙の末端をトレイまで確実に送り込める
紙排出装置およびプリンタを提供することを目的として
いる。また、このようなプリンタをよりコンパクトかつ
低コストで提供可能とすることも本発明の目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、フィードロー
ラにより送られた用紙をストック用のトレイに下方から
上方に順番に重なるように導く本発明の排出装置におい
ては、フィードローラからトレイに導かれる経路に沿っ
て、用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、用紙
の下面側から用紙の排出方向が上方になるようにガイド
する第2の紙ガイドと、用紙の上面側から用紙の排出方
向を下方になるようにガイドする第3の紙ガイドとをこ
の順番に配置し、用紙の末端を三点で湾曲状に支持し、
その末端の姿勢を安定させると共に、次に送られてくる
用紙との摩擦力を利用して斜め上方にトレイがあっても
そのトレイまで用紙の末端を搬送できるようにしてい
る。
【0006】すなわち、本発明の紙排出装置は、フィー
ドローラにより送られた用紙をストック用のトレイに下
方から上方に順番に重なるように導く紙排出装置であっ
て、この用紙がフィードローラからトレイに導かれる経
路に沿って、フィードローラの側から、用紙の上面側を
ガイドする第1の紙ガイドと、用紙の下面側から該用紙
の排出方向が上方になるようにガイドする第2の紙ガイ
ドと、用紙の上面側から該用紙の排出方向が下方になる
ようにガイドする第3の紙ガイドとがこの順番に配置さ
れている。
【0007】本発明の紙排出装置では、第1、第2およ
び第3の紙ガイドによって、フィードローラによりトレ
イに排出された用紙の末端部分を上方に凸となるように
湾曲させることができる。用紙の末端部分をこのように
湾曲させると、用紙の後端は下方に向くので、フィード
ローラから送られてくる次の用紙は必ず前の用紙の上に
重なる。また、次の用紙は第1、第2および第3の紙ガ
イドによって前の用紙と同じ形状で前の用紙の末端部分
に密着する。このため、前の用紙は次の用紙との摩擦力
によりトレイ側に押し出される。したがって、次の用紙
がトレイ側に進むにつれて、前の用紙はトレイに完全に
排出される。このとき、前の用紙のトレイ側の部分は第
3の紙ガイドによって下に向けられているので、前の用
紙はトレイに安定して排紙される。
【0008】このように本発明の紙排出装置によれば、
第1、第2および第3の紙ガイドで用紙の末端部分を強
制的に湾曲させることにより、用紙の末端部分を安定な
姿勢に保って次の用紙を前の用紙の上に重ねることがで
きると共に、紙送りされてくる次の用紙との摩擦力で前
の用紙をトレイに排出できる。したがって、用紙を斜め
上方向に排出する場合であっても、フィードローラとト
レイとの間に特別な排紙用のローラを設置することな
く、トレイ上にユーザが希望する順番で印刷済の用紙を
貯えておくことが可能な紙排出装置を実現できる。
【0009】このため、フィードローラとこのフィード
ローラにより送られた印刷後の用紙を収納するストック
用のトレイとを有するプリンタに対し、本発明を適用す
ることにより、フィードローラとトレイとの間の経路に
用紙をトレイまで排出するための排紙用ローラを用意す
る必要がなくなるので、用紙を斜め方向に排出する場合
であっても、トレイに下方から上方に順番に用紙を重ね
て保持できる、小さく低コストなプリンタを提供でき
る。
【0010】そして、サーマルヘッドとプラテンローラ
で印刷用紙を挟んで印刷し、印刷された用紙をストック
用のトレイに排出する構成のプリンタにあっては、プラ
テンローラをフィードローラとすることが可能である。
このようにすれば、プラテンローラにより、他の排出ロ
ーラを用いないで印刷した用紙をトレイに下方から上方
に順番に重なるように排出することができる。このた
め、用紙を斜め上方あるいはほぼ鉛直方向に排出できる
プリンタをよりコンパクトに纏めることができると共に
より低コストなものにできる。特に、サーマルヘッドと
プラテンローラを有するプリンタは、インクなどの消耗
品が不要で非常に薄くコンパクトにできるプリンタであ
り、本発明を採用することにより、斜め上方に排紙可能
なタイプのプリンタをカードタイプとなるように薄くコ
ンパクトに纏めることができる。これにより、縦置きや
ノートPCのディスプレイに引っ掛けて使用し、紙づま
りや順番が入れ替わるなどの問題を発生させることな
く、用紙を斜め上方に排出できる非常に薄いカードタイ
プのプリンタを実現できる。
【0011】このような本発明のプリンタにおいては、
サーマルヘッドの一部を第1の紙ガイドとして機能させ
ることが可能であり、このような第1の紙ガイドを採用
すれば、別部材からなる第1の紙ガイドを用意する場合
に比べて、プリンタをよりコンパクトで低コストなもの
にできる。また、第3の紙ガイドは、トレイ上に配置さ
れた用紙を下側に押さえる紙送り用のガイドにすること
ができる。このようなトレイ上に配置された紙送り用の
ガイドを第3の紙ガイドにする場合、透明なガイドにす
ることにより、印刷面が上面になって排紙されたときに
その用紙の印刷状態を一目で確認することができる。
【0012】また、上述したように、本発明の紙排出装
置が適用されたプリンタによれば、ユーザが希望する順
番に重なるように印刷済の用紙を斜め上方に排出できる
ので、トレイを鉛直方向に向けて設置することが可能で
ある。また、プリンタに自立可能なスタンドおよび/ま
たは所定の機器に着脱可能なフックを取り付けて、プリ
ンタを縦置きやノートPCのディスプレイに引っ掛けた
状態等、トレイが鉛直方向に傾いた状態でプリンタを実
際に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係るプリンタの
概要を斜視図で示してあり、図2に、このプリンタの使
用例を示してある。本例のプリンタ1は、A6あるいは
A7サイズ程度の厚みが1cm程度あるいはそれ以下の
箱型のハウジング2を有しており、このハウジング2の
両側面に取り付けられたフック25を所定の機器に引っ
掛けて使用できるようになっている。たとえば、図2に
示すように、ノート型のパーソナルコンピュータ(ノー
トPC)27のディスプレイ28のカバー29にフック
25を引っ掛けて取り付け、プリンタ1のハウジング2
を鉛直方向に傾けた状態で使用できる。そして、本例の
プリンタ1では、ハウジング2の表側の部分が排紙され
た感熱紙(用紙)3をストックするトレイ(ストッカ
ー)21になっており、印刷された面3fが表側を向い
て排出される。したがって、印刷済の感熱紙3はストッ
カー21に垂直な方向d1に順番に印刷された面3fが
見えるように重なって導かれる。すなわち、図1に示す
ように、本例のプリンタ1においては、用紙をストック
用のトレイに下方d2から上方d1に順番に重なるよう
に導かれ、印刷された面3fが上方d1を向いて積み重
ねられる。
【0014】図3に本例のプリンタ1の概略構成を断面
図を用いて示してある。本例のプリンタ1のハウジング
2は斜め下方1bの印刷機構を収納した部分(印刷処理
部23)を除く部分が用紙収納部22になっており、そ
こに複数枚の感熱紙3を収納することができる。そし
て、ハウジング2の斜め下方1bは感熱紙3を印刷する
と共に印刷済の感熱紙3を斜め上方1aに向けて排出す
る印刷処理部23になっている。さらに、用紙収納部2
2の上方d1の面がストッカー21になっており、この
ストッカー21に印刷処理部23から排出された感熱紙
3が上方d1に蓄積される。
【0015】印刷処理部23にはラインサーマルヘッド
4と、ラインサーマルヘッド4と感熱紙3を挟んで印刷
すると共に紙送りするプラテンローラ(フィードロー
ラ)5と、収納された複数の感熱紙3を一枚づつピック
アップしてプラテンローラ5に給紙するピックアップロ
ーラ6が配置されている。本例のプリンタ1では、収納
された複数の感熱紙3の先端部分を板バネ7によってピ
ックアップローラ6に対して適当な力で加圧することに
より、ピックアップローラ6で一枚づつ感熱紙3をピッ
クアップできるようになっている。ピックアップローラ
6によりピックアップされた感熱紙3は、紙ガイド9に
沿って斜め下方1bに送られた後にプラテンローラ5に
沿ってほぼ180度向きを変えてラインサーマルヘッド
4に導かれる。ラインサーマルヘッド4は、プラテンロ
ーラ5に対し上方d1に配置されており、感熱紙3はプ
ラテンローラ5およびラインサーマルヘッド4によって
挟まれてラインサーマルヘッド4で印刷され、さらに、
プラテンローラ5により、その斜め上方1aに設けられ
た排出口8からストッカー21に排出される。
【0016】図4に印刷処理部23を拡大して示してあ
る。本例のプリンタ1のラインサーマルヘッド4は斜め
上方1aのストッカー21の方向に、その隅16が鼻の
ように突き出て配置され、感熱紙3の上方d1の側(上
面側、すなわち本例では表面)をガイドできるようにな
っている。さらに、プラテンローラ5からストッカー2
1に向けて、感熱紙3の下方d2の側(下面側、すなわ
ち本例では裏面)から感熱紙3の排出方向が上方1aに
なるようにガイドする紙ガイド13、およびストッカー
21に入った感熱紙3の端部を上方d1の側(上面側、
すなわち本例では表面)から感熱紙3の排出方向が下方
1bとなるようにガイドする透明なパネル14がこの順
番で配置されている。このため、プラテンローラ5の側
からストッカー21の方向に、ラインサーマルヘッド4
のストッカー側の一部(鼻部)16、紙ガイド13およ
びパネル14がこの順番で配置され、これらによって紙
排出装置18が構成されている。
【0017】すなわち、本例のプリンタ1では、サーマ
ルヘッド4の鼻部16が第1の紙ガイドであり、感熱紙
3の末端部分3aの最もプラテンローラ5に近い部分3
bを下方d2に支持している。また、紙ガイド13は第
2の紙ガイドであり、斜め上方1aに向けて上方d1に
凸となるように突き出た形状に傾斜し、感熱紙3の末端
部分3aの中ほど3cを裏面から上方d1に支持してい
る。さらに、パネル14は第3の紙ガイドであり、排出
口8の近傍において感熱紙3の末端部分3aのストッカ
ー21の近傍3dを表面から下方d2に支持している。
したがって、プラテンローラ5およびラインサーマルヘ
ッド4によって紙送りされる感熱紙3は、第1の紙ガイ
ドである鼻部16によって下方d2に押された状態で、
第2の紙ガイドである紙ガイド13によって上方d1に
通路変更されながら排紙方向である斜め上方1aに導か
れる。そして、第3の紙ガイドであるパネル14によっ
て下方d2に進路変更されながらさらに排紙方向1aに
導かれストッカー21に送られる。
【0018】このため、本例のプリンタ1においては、
鼻部16、紙ガイド13およびパネル14によって、プ
ラテンローラ5からストッカー21に向けて「へ」字あ
るいは逆U字の形状、すなわち、上方d1にほぼ凸とな
る湾曲状の紙排出通路(経路)15が構成され、プラテ
ンローラ5によって紙送りされた感熱紙3の末端部分3
aはそれに沿った形状になる。
【0019】このように用紙3の末端部分3aが上方に
凸の湾曲状となるため、まず、図4に示すように、鼻部
16に下方d2に押さえられた末端部分3aの最もプラ
テンローラ5の側の後端部分3bは、最も下方d2の位
置で安定し、用紙自体の強度、あるいは腰の強さなどに
よって、プラテンローラ5から用紙3が排出される位置
よりも末端3bが下方d2に下がった位置で安定する。
したがって、図5に示すように、次の感熱紙3が送られ
ると、その先端3eは必ず前の感熱紙3の後端部分3b
の上方d1の側に排出される。このため、感熱紙3は必
ず上方d1に順番に重なり、ストッカー21では下方か
ら上方に順番に積み重ねられる。
【0020】さらに、図6に示すように、次の感熱紙3
がプラテンローラ5によりさらに紙送りされると、次の
感熱紙3の先端部分も紙排出装置18によって構成され
た紙排出通路15により湾曲状になる。特に、鼻部1
6、紙ガイド13およびパネル14により用紙3が下方
d2、上方d1および下方d2に押し付けられるポイン
トでは、通路15に残っている前の感熱紙3の端部3a
に、次の用紙が押し付けられる。さらに、これら鼻部1
6、紙ガイド13およびパネル14は用紙3を上面、下
面および上面から交互にガイドするので、用紙自体の強
度あるいは腰の強さなどにより鼻部16、紙ガイド13
およびパネル14から用紙が離れることはなく、前の感
熱紙3と次の感熱紙3はこれらのポイントで密着する。
したがって、これらの用紙間で発生する摩擦力により、
プラテンローラ5が次の感熱紙3を紙送りする力が前の
感熱紙3に伝達される。
【0021】その結果、前の感熱紙3は次の感熱紙3が
紙送りされるにつれてストッカー21の方向に紙送りさ
れ、図7に示すように、前の感熱紙3の末端部分3aは
ストッカー21まで紙送りされる。そして、ストッカー
21にその末端部分3aが収まると、次の感熱紙3から
解放される。
【0022】このようにして、プラテンローラ5により
紙送りされる次の感熱紙3は紙排出装置18によって構
成された紙排出通路15を送られることにより、前の感
熱紙3に対し上方d1に確実に重ねられ、その一方で、
前の感熱紙3は次の感熱紙3によりストッカー21まで
確実に紙送りされる。したがって、印刷枚数が複数に及
ぶとこのようなプロセスが繰り返される。
【0023】このように、本例のプリンタ1では、感熱
紙3を鉛直方向に排紙するようになっているにも関わら
ず、プラテンローラ5のみでストッカー21に最新の印
刷済の感熱紙3を末端まで確実に排出でき、さらに、排
出された印刷済みの用紙3を下方d2から上方d1に確
実に重ねることができる。このため、プラテンローラ5
とストッカー21の間の紙排出通路15には感熱紙3を
完全にストッカー21に送るための特別なローラ、たと
えば排紙ローラを設ける必要はない。したがって、本例
のプリンタ1は、部品点数が少なく、非常にシンプルで
コンパクト、さらには低コストになる。特に、本例のプ
リンタ1は、ラインサーマルヘッド4とプラテンローラ
5を組み立てたプリンタなので、消耗品がなく、消耗品
の収納スペースなどを省いてコンパクトになる。したが
って、本例のプリンタ1は排紙用のローラなしで感熱紙
3を斜め上方1aに確実に送り、さらに、印刷済みの用
紙を所定の方向(上方d1)に確実に重ねて排出できる
大変コンパクトなプリンタである。
【0024】また、本例のプリンタ1では、ラインサー
マルヘッド4の一部である鼻部16を第1の紙ガイドと
して機能させているので、さらに部品点数を少なくで
き、よりシンプルでコンパクトに纏めることができると
共にコストも低く抑えることができる。さらに、上述の
プリンタ1は、ラインサーマルヘッド4とプラテンロー
ラ5を有する印刷処理部23と用紙収納部22が直線状
に配置された薄いカードタイプのものである。そして、
排紙用のローラが無くても確実に感熱紙3をストッカー
21に出力できるので、排紙方向が水平だけでなく鉛直
方向でもフレキシブルに選択できる低コストのプリンタ
であると共に、図2に示したように、縦置きやノートP
C27のディスプレイ28のカバー29に引っ掛けて使
用できる非常に薄いカードタイプのプリンタとして提供
できる。また、そのような使用方法において、印刷済の
感熱紙3をストッカー21に印刷された表面が上方d1
に確実に重なるように排出できる。このため、たとえ
ば、ノートPC27に向かったユーザから見ているとき
に、印刷された面3fが、印刷された順番にユーザの方
を向いて下から出力されるようにできる。したがって、
本発明により、出力結果を確認し易いプリンタを提供で
きる。
【0025】なお、ノートPC27のディスプレイ28
のカバー29に引っ掛けるタイプのプリンタを説明した
が、ノートPC27に限らず、その他の機器に引っ掛け
て使用することも可能であり、所定の機器にプリンタ1
を着脱可能に設置することにより非常に使い勝手の良い
プリンタを実現できる。また、フック25を回転してプ
リンタ1を自立可能なスタンドとして利用することも可
能であり、さらに、壁にかけてプリンタを使用するよう
にしても良い。
【0026】また、本例のプリンタ1では、感熱紙3の
排出口8のパネル14はストッカー21の斜め下方1b
をカバーしている。このため、パネル14を透明な部材
で形成することにより、印刷面3fが表側を向いて排紙
されてきた感熱紙3の印刷状態(図1においては「XY
Z」)を一目で確認することができる。
【0027】また、上記の例では、ラインサーマルヘッ
ド4で感熱紙3に印刷を行うタイプのプリンタを説明し
たが、他のタイプのヘッドを使用したプリンタに対して
も本発明を適用できる。その場合は、本例では、ライン
サーマルヘッド4の一部分を第1の紙ガイド16として
利用しているが、別部材からなる第1の紙ガイド16を
設置することが望ましい。また、上記の例では、ストッ
カー21と用紙収納部22を同一方向に配置している
が、ストッカー21と用紙収納部22を印刷処理部23
を挟んで反対側になるように配置しても良い。このよう
なプリンタであれば、プリンタの前後方向のサイズは増
すが、プリンタの厚みは非常に薄くできる。
【0028】また、上記の例では、ストッカー21が斜
めに傾いた状態でプリンタ1を使用しているが、このプ
リンタ1を水平方向にして使用することも可能である。
さらに、プリンタの形態としては、ストッカーのみが単
独で鉛直方向に傾くものであっても良く、このような形
態のプリンタも本発明に含まれる。さらに、本例では紙
排出装置18を内蔵したプリンタ1を例に説明している
が、このような紙排出装置18はプリンタに限らず、製
本装置などの他の紙送りが必要な装置においても適用す
ることができる。また、上記プリンタ1では、上方から
印刷された用紙の表面が見えるように、印刷された表面
が上方すなわち上面となって排出されるプリンタを例に
本発明を説明しているが、逆に、印刷された表面が下方
すなわち下面となって排出されるプリンタであっても良
い。しかしながら、本例のプリンタ1においては、表面
を上面として排出する経路を採用しているので、サーマ
ルヘッドの一部を紙ガイドとして利用することが可能と
なっており、少ない部品点数で簡易な紙経路を構成する
ことができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙排出装
置では、第1、第2および第3の紙ガイドによって用紙
の末端部分を紙を重ねる上方に向けて凸となるように湾
曲させている。したがって、次に送られてきた用紙を湾
曲された用紙に対して必ず上方に重ねることができると
共に、前の用紙と次の用紙との間に発生する摩擦力を利
用して前の用紙を完全にトレイに排出することができ
る。このため、本発明の紙排出装置によれば、用紙を斜
め上方向に排出する場合であっても、フィードローラと
トレイとの間に特別な排紙用のローラを配置することな
く、トレイ上にユーザが希望する順番で印刷済の用紙を
貯えておくことが可能で、さらに、用紙の末端を確実に
トレイに送ることが可能な紙排出装置を実現できる。し
たがって、サーマルヘッドとプラテンローラで挟んで印
刷すると共に、印刷された用紙をトレイに下方から上方
に順番に重なるように排出するカードタイプのプリンタ
に本発明を適用することにより、縦置きやノートPCの
ディスプレイに引っ掛けて使用できるプリンタを実際に
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観を示す斜視図であ
る。
【図2】本例のプリンタをノートPCに引っ掛けて使用
する形態を示す図である。
【図3】本例のプリンタの概略構成を示す図である。
【図4】本例のプリンタの印刷処理部を拡大して示す図
である。
【図5】本例のプリンタにおいて前の感熱紙に次の感熱
紙が当たる様子を示す図である。
【図6】本例のプリンタにおいて前の感熱紙が次の感熱
紙によってストッカーに運ばれる様子を示す図である。
【図7】本例のプリンタにおいて前の感熱紙が次の感熱
紙によって完全にストッカーに排紙された様子を示す図
である。
【符号の説明】
1 プリンタ 1a 斜め上方 2 ハウジング 3 感熱紙 3a 末端部分 4 ラインサーマルヘッド 5 プラテンローラ 13 紙ガイド(第2の紙ガイド) 14 パネル(第3の紙ガイド) 15 紙排出通路 16 鼻部(第1の紙ガイド) 18 紙排出装置 21 ストッカー(トレイ) 25 フック 27 ノートPC d1 上方 d2 下方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 29/00 B41J 3/20 110 3F101 29/06 29/00 A 29/13 29/12 A Fターム(参考) 2C055 CC00 CC01 2C058 AB02 AB12 AC06 AC11 AD01 AE02 AE09 AF31 AF37 AF38 AF43 AF45 AF46 DA10 2C059 DD05 DD09 DD13 DD24 2C061 AQ04 AS02 BB02 BB35 CC07 2C065 GA01 HA27 3F101 FB12 FB15 FC01 FC07 FC16 LA07 LB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードローラにより送られた用紙をス
    トック用のトレイに下方から上方に順番に重なるように
    導く紙排出装置であって、 この用紙が前記フィードローラから前記トレイに導かれ
    る経路に沿って、前記フィードローラの側から、前記用
    紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、前記用紙の
    下面側から該用紙の排出方向が上方になるようにガイド
    する第2の紙ガイドと、前記用紙の上面側から該用紙の
    排出方向が下方になるようにガイドする第3の紙ガイド
    とがこの順番に配置されている紙排出装置。
  2. 【請求項2】 フィードローラと、このフィードローラ
    により送られた印刷後の用紙を収納するストック用のト
    レイとを有するプリンタであって、 前記印刷後の用紙が前記フィードローラから前記トレイ
    に導かれる経路に沿って、前記フィードローラの側か
    ら、前記用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、
    前記用紙の下面側から該用紙の排出方向が上方になるよ
    うにガイドする第2の紙ガイドと、前記用紙の上面側か
    ら該用紙の排出方向が下方になるようにガイドする第3
    の紙ガイドとがこの順番に配置されているプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記フィードローラ
    は、サーマルヘッドとの間で用紙を挟んで印刷し、印刷
    された用紙を前記ストック用のトレイに排出するプラテ
    ンローラであるプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1の紙ガイド
    は、前記サーマルヘッドの一部であるプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記第3の紙ガイド
    は、前記トレイの上に配置された透明なガイドであるプ
    リンタ。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記トレイを鉛直方
    向に傾けて設置可能なプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、該プリンタを自立可
    能なスタンドおよび/または所定の機器に着脱可能なフ
    ックを有するプリンタ。
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