JP2002114346A - ベルトコンベヤ装置 - Google Patents

ベルトコンベヤ装置

Info

Publication number
JP2002114346A
JP2002114346A JP2000305800A JP2000305800A JP2002114346A JP 2002114346 A JP2002114346 A JP 2002114346A JP 2000305800 A JP2000305800 A JP 2000305800A JP 2000305800 A JP2000305800 A JP 2000305800A JP 2002114346 A JP2002114346 A JP 2002114346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
roller
rollers
conveyor device
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000305800A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyuki Hirano
治行 平野
Yoshio Ogawa
義夫 小川
Yuji Hayase
雄司 早瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP2000305800A priority Critical patent/JP2002114346A/ja
Publication of JP2002114346A publication Critical patent/JP2002114346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Framework For Endless Conveyors (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベルトの上端レベルを走行方向に水平に保持
させると共に、ベルトの端部同士を円滑に一致させ筒状
の搬送形状にすることができ、よって短い距離において
円滑かつ確実な挟持ができること。 【解決手段】 丸め領域を経て合わさったベルト5の耳
部5B同士を、ベルトに沿ってクランプハンガーで挟持
して、ベルトの開き領域手前でベルトの挟持を解放する
ベルトコンベヤ装置において、ベルトの丸め領域に、ベ
ルトの底部を支持するボトムローラ31Bを、ベルトの
長手方向における上端レベルが水平になるように、両耳
部同士が合わさる側に向けて、ボトムローラの高さが順
次低くなるように複数設けると共に、ベルトの丸め領域
の両耳部同士が合わさる位置の上流側に、相対向して側
方からベルトに接する一対のサイドローラ32Bを、ベ
ルトに接する外周面が鉛直線に対して5〜25°傾斜す
ることにより相対向する外周面がハ字状をなすように設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトの側端部同
士を合わせて筒状に形成し、当該側端部同士を挟持して
上記ベルト内に載荷された各種の運搬物を搬送するベル
トコンベヤ装置に係り、詳しくはベルトを上記挟持位置
と平坦位置との間において円滑に走行可能としたベルト
コンベヤ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場やその構外等において、製品、半製
品、原材料等の粉粒体やスラリー状物体の運搬物、又は
土木工事、山間地、トンネル工事の礦石、土砂等を、中
長距離搬送する装置として、ベルト上に上記運搬物を載
荷するとともに、これを筒状またはU字状に丸めて搬送
する各種のベルトコンベヤ装置が用いられている。この
ようなベルトコンベヤ装置においては、ベルト自体が可
撓性を有しているために、運搬物を投入した後にベルト
を丸める際や、搬出部において当該ベルトを開く際に、
何等かの手段によって、上記ベルトをその形状に合わせ
て下面側から支承して案内する必要がある。
【0003】図23(a)〜(c)は、特開平6−18
3531号公報に見られる従来のこの種のベルトコンベ
ヤ装置を示すものである。このベルトコンベヤ装置は、
ベルト60を、一対のプーリ(右方のプーリは図示を略
す)61間に平板状に展開して無端状に掛け回すことに
より循環させ、両プーリ61間の中間部において、複数
の案内ローラを略環状または樋状に配設してなる案内枠
中を通過させることによりパイプ状に丸めるとともに、
その中に運搬物62を包み込んで搬送するようにしたも
のである。
【0004】そして、このベルトコンベヤ装置において
は、図示するベルト60の丸め領域および図示を略す図
中右方プーリ近傍のベルト開き領域に、それぞれ丸めら
れ、あるいは開かれるベルト60の形状に合わせて、3
組の案内枠63が対称に配設され、この案内枠63に、
ベルト60の底部を支承するボトムローラ64と、回転
軸を傾斜させて側方からベルト60に接する一対の傾斜
ローラ65とが設けられており、ベルト60の丸め領域
においては、上記ボトムローラ64、傾斜ローラ65の
内接円の直径が漸次小さくなる樋状に配設されることに
より、平板状に展開されたベルト60が、徐々にパイプ
状に丸められ、両側端部同士が重ねられつつ前記案内枠
に送り込まれるようになっている。このようなベルトコ
ンベヤ装置によれば、図23(c)に見られるように、
ベルト60の上端60Aのレベルが、両側端部同士の重
ね部に向けて漸次上方へ傾斜することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の他のベル
トコンベヤ装置として、特公平6−84204号公報に
見られるような懸吊式円筒ベルトコンベヤ装置が知られ
ている。この装置は、テール側(運搬物の搬入部)とヘ
ッド側(搬出部)との間に、往復二本のレールを無端の
環状に架設し、このレールに沿って駆動プーリにより走
行駆動されるベルトを配設し、レールに一対の開閉自在
な挟持アームを備えたトロリーハンガー(クランプハン
ガー)を走行自在に吊設するとともに、テール側におい
てキャリヤローラによって運搬物を載荷したベルトの側
端部同士を合わせて筒状に形成し、トロリーハンガーの
挟持アームの下端部間で上記側端部同士を挟持し、ヘッ
ド側においてトロリーハンガーの挟持アームを開いてベ
ルトの挟持を解放し、キャリヤローラに沿って上記ベル
トを平坦状に開いて、運搬物を搬出した後に、再び空の
ベルトをトロリーハンガーで挟持して、上記テール側に
循環させるようにしたものである。
【0006】また、特公昭56−13127号公報に見
られるような懸吊式円筒ベルトコンベヤ装置は、上記レ
ールに代えて無端の環状に移動可能に架設したワイヤー
ロープに、固定した一対の開閉自在な挟持アームを備え
たクランプハンガーを設け、上記と同様に運搬物を搬送
するものである。
【0007】これら懸吊式円筒ベルトコンベヤ装置にお
いても、ベルトの丸め領域および開き領域に、ベルトを
下方から支承して、ベルトの丸めあるいは開きを案内す
るための複数組のキャリヤローラが設けられている。こ
のキャリヤローラは、図23(b)に示したものと同様
に、ベルトの底部を支承するボトムローラと、このボト
ムローラに隣接して設けられ、回転軸を逆ハ字状に鉛直
線に対して傾斜させて、側方からベルトに接する一対の
傾斜ローラとから構成されたものである。
【0008】ところで、これら懸吊式円筒ベルトコンベ
ヤ装置にあっては、テール側およびヘッド側において、
それぞれ筒状に形成したベルトの側端部同士をクランプ
ハンガーで挟持したり、クランプハンガーの挟持アーム
を開いてベルトの挟持を解放したりする必要がある。こ
のため、図23に示したもののように、ベルトの開き領
域および丸め領域において、ベルトの上端レベルが走行
方向に向けて漸次上方または下方に傾斜すると、上記ク
ランプハンガーによる挟持・解放を円滑に行うことがで
きない。
【0009】そこで、これら懸吊式円筒ベルトコンベヤ
装置においては、ベルトの開き領域および丸め領域にお
いて、ベルトの上端レベルが走行方向に向けて略水平と
なるように、複数のキャリヤローラが、ベルトの両側端
部同士の合わさる側に向けて、サイドローラの傾斜角度
が順次大きくなるとともに、上記ボトムローラの高さ寸
法が順次低くなるように設けられている。
【0010】しかしながら、上記従来の懸吊式円筒ベル
トコンベヤ装置によれば、ボトムローラでベルトの底部
を支承し、回転軸を逆ハ字状に鉛直線に対して傾斜させ
た傾斜ローラで相対向して側方からベルトに接するよう
にしているので、自由端部となる当該ベルトの両側端部
が変位動し易くなる。この結果、特にベルトを駆動手段
によって走行駆動する場合に、ベルトが開いている状態
で引張力が作用すると、ベルトの両側端部同士が閉じよ
うとする傾向が生じる。
【0011】また、特にこの種の懸吊式ベルトコンベヤ
装置においては、クランプハンガーによって挟持するた
めに、ベルトの両側端部に比較的肉厚で強度に優れる耳
部を形成する必要がある。このため、運搬物を投入した
後のベルト丸め領域において、当該運搬物の自重や上記
走行駆動による引張力等によってベルトが閉じようとす
るのに加えて、両側端部の耳部の自重による要因も加わ
り、ベルトがより内側に傾く傾向にある。この結果、ベ
ルトの側端部同士を同一レベルに円滑に一致させるのが
難しく、また同一レベルに合わせた場合においても、ベ
ルトの側端部同士の合わせ面の上部側が互いに近接し、
合わせ面の下部側が互いに離れた状態の“八の字状”に
対向するようになる。
【0012】そして、このベルトの側端部同士の合わせ
面が八の字状に対向している状態から、合わせ面を密着
させるためには、離れた状態の合わせ面下部側を互いに
近づけるように外力を加えればよいのであるが、ベルト
側端部に続く下方のベルト本体がボトムローラやサイド
ローラによって拘束されているために、このベルト本体
の反発作用等により完全に合わせ面を密着させるのは一
層難しくなる。したがって、クランプハンガーによって
挟持されるベルトの側端部同士が密着しないところが生
じ、安定してクランプハンガーによって挟持することが
困難になるという問題点があった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ベルトをクランプハンガーによる挟持位置と挟持が
解放された平坦位置との間において、容易にその上端レ
ベルを走行方向に略水平に保持させることができるとと
もに、当該ベルトを円滑かつ確実に案内して丸めること
ができ、短い距離で上記挟持を行うことが可能となるベ
ルトコンベヤ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るベルトコンベヤ装置は、ベルトの側端部同士を合
わせて筒状に形成するベルトの丸め領域と、筒状のベル
トを平坦状に開くベルトの開き領域とを形成し、このベ
ルトの丸め領域を経て合わさった当該側端部同士を、上
記ベルトに沿って走行自在なクランプハンガーにより挟
持して上記筒状の搬送形状を維持し、上記ベルトの開き
領域手前で上記クランプハンガーによる上記ベルトの挟
持を解放するベルトコンベヤ装置において、上記ベルト
の丸め領域に、上記ベルトの底部を支持するボトムロー
ラを、上記ベルトの長手方向における上端レベルが略水
平になるように、上記ベルトの両側端部同士が合わさる
側に向けて、上記ボトムローラの高さが順次低くなるよ
うに複数設けると共に、上記ベルトの丸め領域の両側端
部同士が合わさる位置の上流側に、相対向して側方から
上記ベルトに接する一対のサイドローラを、上記ベルト
に接する外周面が鉛直線に対して5〜25°傾斜するこ
とにより相対向する当該外周面がハ字状をなすように設
けたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、上記サイドローラは、複数組み
設けられると共に、当該サイドローラの上記外周面の傾
斜角度は、上記ベルトの両側端部同士が合わさる位置に
向けて、順次大きくなるように設定されていることを特
徴とするものである。
【0016】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、上記サイドローラは、上記ベ
ルトの丸め領域の両側端部同士が合わさる位置の上流側
に、相対向して側方から上記ベルトに接するように設け
た複数組のローラのうち、少なくとも上記ベルトの両側
端部同士が合わさる位置に最も近い一組のローラである
ことを特徴とするものである。
【0017】ここで、請求項4に記載の発明は、請求項
1ないし3のいずれかに記載の発明において、上記サイ
ドローラの上記外周面の傾斜角度は、鉛直線に対して1
0〜20°の範囲であることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の発明において、上記ベルトの両側端部同
士が合わさる位置には、相対向して設けられたローラに
よって上記両側端部同士を挟持するベルト両側端部挟持
手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0018】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに記載の発明において、上記ベル
トの両側端部同士が合わさる位置には、相対向して側方
から上記ベルトに接する一対のサイドローラが設けられ
ており、当該サイドローラの上記ベルトに接する外周面
は、略鉛直になるように形成されていることを特徴とす
るものである。
【0019】請求項1〜6のいずれかに記載の発明によ
れば、ベルトの丸め領域に、ベルトの底部を支承するボ
トムローラを、ベルトの両側端部同士が合わさる側に向
けて、ボトムローラの高さが順次低く、すなわちベルト
の深さ寸法が順次大きくなるように複数設けると共に、
ベルトの両側端部同士が合わさる位置の上流側に、相対
向して側方からベルトに接する一対のサイドローラを、
一組または複数組み設けているので、より確実にベルト
の両側端部の上端レベルを走行方向に向けて略水平にす
ることができる。
【0020】さらに、本発明においては、ベルトの両側
端部同士が合わさる位置の上流側に、相対向して側方か
らベルトに接する一対のサイドローラを、ベルトに接す
る外周面が鉛直線に対して5〜25°傾斜することによ
り相対向する当該外周面がハ字状をなすように設けてい
るので、ベルト本体が側方から押され、その反発作用で
耳部が立ち上がり、上述した運搬物の自重、走行駆動に
よる引張力、両側端部の耳部の自重等によってベルトの
両側端部が内側に傾き、ベルトの側端部同士の合わせ面
が、その合わせ面の上部側が互いに近接し、合わせ面の
下部側が互いに離れた状態となる“八の字状”に対向す
るようになるという傾向を抑えて、むしろベルトの側端
部同士の合わせ面が、その合わせ面の上部側が互いに離
れ、合わせ面の下部側が互いに近接した状態となる“逆
八の字状”に対向する状態、ないしベルトの側端部同士
の合わせ面を当初から完全に一致する状態にすることが
できる。
【0021】そして、ベルトの側端部同士の合わせ面が
“逆八の字状”に対向する状態から合わせ面を密着させ
るのは、上方が全くフリーである合わせ面上部側を互い
に近づけるようにすればよく、前述の側端部の下方に位
置するベルト本体の反発作用等もなく、極めて容易に密
着させることができる。これによって、円滑に当該側端
部同士を完全に一致させることができる。このため、本
発明に係るベルトコンベヤ装置によれば、短い距離で、
ベルトの丸めを安定的に行うことができ、よってクラン
プハンガーによる挟持が円滑かつ確実に行えることにな
る。
【0022】また、請求項2に記載の発明のように、複
数組みのサイドローラを設置した際には、各々のサイド
ローラの上記傾斜角度を、上記ベルトの両側端部同士が
合わさる位置に向けて、順次大きくなるように設定すれ
ば、ベルトの丸められる側部形状に一致させて当該ベル
トを支承・案内することができ、一層円滑にベルトを丸
めることが可能となる。
【0023】なお、請求項3に記載の発明のように、ベ
ルトの丸め領域の両側端部同士が合わさる位置の上流側
に、相対向して側方から上記ベルトに接するように設け
た傾斜ローラ、鉛直ローラ等の各種複数組のローラを設
けた場合であっても、少なくともベルトの両側端部同士
が合わさる位置に最も近い一組のローラを上記傾斜角度
をなすサイドローラにすることによっても、上述した運
搬物の自重、上記走行駆動による引張力、両側端部の耳
部の自重等によってベルトの両側端部が内側に傾き、ベ
ルトの側端部同士の合わせ面が、その合わせ面の上部側
が互いに近接し、合わせ面の下部側が互いに離れた状態
となる“八の字状”に対向するようになるという傾向を
抑え、円滑に当該側端部同士を一致させることが可能と
なる。
【0024】また、上記サイドローラの上記外周面の傾
斜角度としては、請求項4に記載の発明のように、鉛直
線に対して10〜20°の範囲に設定すれば、より好ま
しく、より一層円滑にベルトを丸めることが可能とな
る。さらに、請求項5に記載の発明においては、上記ベ
ルトの両側端部同士が合わさる位置に、相対向して配設
されたローラによって上記両側端部同士を挟持するベル
ト両側端部挟持手段を設けているので、当該ベルト両側
端部挟持手段によって、ベルト両側端部の合わせ部の位
置決めを行うことができ、容易にボトムローラおよびサ
イドローラを、ベルトの開き形状に一致させてそれぞれ
配設することが可能になる。
【0025】しかも、上記ボトムローラやサイドローラ
によって上端レベルが略水平状態を保持しつつ筒状に形
成されたベルトの両側端部を、上記ベルト両側端部挟持
手段によって一致させて位置決めすることができるた
め、クランプハンガーによる挟持が一層確実なものにな
る。
【0026】さらにまた、請求項6に記載の発明におい
ては、上記ベルトの両側端部同士が合わさる位置に、ベ
ルトに接する外周面が略鉛直になるように形成されてい
る一対のサイドローラを設けているので、当該サイドロ
ーラによって、ベルトが筒状に形成される位置およびそ
の形成される筒形状そのものが安定し、より一層円滑に
ベルトを丸めることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図21は、本発明のベルト
コンベヤ装置の一実施形態を示すもので、図中符号1が
レールである。このレール1は、図1〜図13に示すテ
ール側(運搬物の搬入部)と、図14〜図16に示すヘ
ッド側(搬出部)との間に、往復二本架設されたもので
あり、これらテール側およびヘッド側において円弧状に
連結されることにより、無端の環状に設けられている。
本実施形態においては、図17〜図20に示すように、
上記レール1としてJIS規格のH型鋼を用いた場合を
示しているが、I型鋼、C型鋼又は円筒鋼管等を用いて
もよい。このレール1は、レール面1Aが水平に形成さ
れており、これらレール1A面間には、垂直面を有する
ウェブ1Bが形成されている。また、このウェブ1Bの
所定個所には、トロリーハンガーの主ローラの浮き上り
を防止するための補助レール1Cが取り付けられてい
る。そして、このレール1は、図示されない支柱又は構
造物等に固定して支持されており、このレール1に、本
発明のクランプハンガーに係わるトロリーハンガー2が
走行自在に吊設されている。
【0028】このトロリーハンガー2は、レール1を走
行するローラ部3と、このローラ部3の下部に連結され
たクランプ部4とから概略構成されたもので、このクラ
ンプ部4によって、テール側とヘッド側との間において
ベルト5を吊持して搬送するようになっている。ここ
で、ベルト5は、図17および図21に示すように、平
ベルトの両側端に、連続した耳部5Bが接合一体化され
たもので、これら耳部5Bが合わさることにより筒状に
形成することができる。
【0029】この耳部5Bは、トロリーハンガー2によ
る挟持状態において、下方に面する傾斜面(第1の傾斜
面)5Cと、水平方向に面する頭頂面5Dと、上方に面
する傾斜面(第2の傾斜面)5Eとを有する台形状に形
成されている。そして、このベルト5は、レール1の下
方に沿って無端状に形成されるとともに、後述する駆動
手段によって駆動走行されるようになっている。また、
このベルト5においては、耳部5Bの互に接する面に、
係脱可能な溝部5Fと突条5Gが形成されており、これ
ら溝部5Fと突条5Gとがファスナー状に嵌合すること
によりベルトの完全密閉式筒型が保持される。
【0030】前記トロリーハンガー2のローラ部3は、
上方に開口する断面U字状のローラ枠6の対向する垂直
部の走行方向前後端部に、ウェブ1Bに当接して片寄り
を制限する片寄り制限ローラ8がウェブ1Bを境にして
互いに対向するようにそれぞれ着脱自在に設けられ、こ
れら前後の片寄り制限ローラ8の間に、レール面1Aに
当接して回動する主ローラ7がそれぞれ着脱自在に設け
られたものである。ここで、レール1の円弧部において
外周側に位置する一方の垂直部に設けられた主ローラ7
は、内周側に位置する他方の垂直部に設けられた主ロー
ラ7よりも、ほぼそのローラ直径に相当する間隔をおい
て前方に配設されている。そして、これら主ローラ7お
よび片寄り制限ローラ8は、水平なレール面1Aととも
に走行の安定性を確保するために、外周面が回転軸線に
対して平行となる円筒状に形成されている。
【0031】他方、ローラ枠6の底板下面には、垂杆9
が固定され、この垂杆9に、隣接するトロリーハンガー
2とワイヤロープ10(図2)を介して連結するための
シャックルが掛け止めされるアイプレート9Aが設けら
れている。そして、この垂杆9の下端部に、枢軸11を
介して上記クランプ部4が吊設されている。このクラン
プ部4は、クランプフレームを構成する一対の平板状の
クランプ枠12間(図17、図19および図20におい
ては、前面側のクランプ枠を省略してある。)に、水平
方向に一定の間隔をおいて二本の軸13が略水平に設け
られ、各々の軸13に、互いに略対称に形成された略J
字状の挟持アーム14が、軸13間中央の下方において
互に交差するように、回動自在に設けられている。
【0032】これら挟持アーム14の上端部は、テール
側およびヘッド側において挟持アーム14を開閉させる
ために、レール1に沿ってその下部外方に設けられた着
桟15および脱桟16(図2、図15参照)の堰板と係
合する桟係合部14Aとなり、下端部には、ベルト5を
挟持、または開放する挟持棒17が取り付けられてい
る。この挟持棒17は、ベルト5と運搬物の荷重その他
の重力に耐え、かつベルト5の耳部5Bを損傷したり、
脱落することを防止するため、一定の長さと強度を有す
るように形成されており、かつベルト5の耳部5B直下
のベルト部分に接する棒面には滑落防止のためのローレ
ットが施されている。
【0033】さらに、これら挟持アーム14の交差部に
は、開閉作動時に挟持アーム相互が連動するように、よ
り好ましくは同時かつ左右均等に移動するように、ガイ
ド機構が設けられている。このガイド機構は、上記交差
部における一方の挟持アーム14に一体的に突設された
ガイドピン18と、他方の挟持アーム14に穿設されて
ガイドピン18が挿通される円弧状の切込み穴19とか
ら構成されたもので、ガイドピン18は、頭部を切込み
穴19から外部に露出させない長さ寸法に形成されてい
る。このガイド機構によって、両挟持アーム14が開閉
する際に、互いに連動して作動するとともに、当該開閉
の範囲を限定するようになっている。
【0034】また、これら挟持アーム14には、ベルト
挟持の状態においてガイドピン18の下方位置にアーム
突起20が突設されている。そして、各軸13まわりに
巻回されたねじりコイルバネからなる挟持アームバネ2
1の一端部がアーム突起20に掛けられ、他端部が垂杆
9の下面に掛けられている。これにより、両挟持アーム
14は、互いに閉じる方向に付勢されている(図19、
図20)。そして、以上の構成からなるベルト5を挟持
するトロリーハンガー2は、レール1上に所定間隔をお
いて複数設けられるとともに、上記ワイヤーロープ10
によって互いに連結されることにより、全体として無端
状に配置されている。
【0035】他方、上記トロリーハンガー2によって、
テール側とヘッド側との間を搬送されるベルト5は、こ
れらテール側およびヘッド側において、運搬物の荷受お
よび搬出のために、各々のベルトの開き領域の手前でト
ロリーハンガー2からの挟持を解かれる。次いで、ベル
トの開き領域において筒状のベルト5は、平坦状に開か
れ、プーリ間を案内された後に、再び送り出し部のベル
トの丸め領域おいて、平坦状から筒状に丸められる。ベ
ルトの丸め領域を経たベルト5は、再びトロリーハンガ
ー2によって挟持され、他方側へと搬送されるようにな
っている。図1〜図13は、上記テール側の構成を示す
もので、図1中上方は、空のベルト5が搬送されてくる
ベルト開き領域であり、図中下方は運搬物を載荷したベ
ルト5が送り出されて行くベルト丸め領域である。
【0036】そして、テール側のベルト開き領域の手前
においては、ベルト5の耳部5B上端部が走行方向に水
平レベルを維持するとともに、トロリーハンガー2から
のベルト5の解放が円滑に行えるように、図中上方のレ
ール1が漸次上方に屈曲されて形成されており、このレ
ール1の両側下方に沿って、それぞれ脱桟16が配設さ
れている。この脱桟16は、ベルト5の走行方向に沿っ
て、レール1に対して漸次降下するような曲率に形成さ
れており、この脱桟16の終端部近傍に、トロリーハン
ガー2の挟持が解放されたベルト5を挟持するスナップ
ローラ(ベルト両側端部挟持手段)22が設けられてい
る。そして、このスナップローラ22から以降が前記ベ
ルト開き領域の始まりとなる。
【0037】このスナップローラ22は、図12および
図13に示すように、ベルト5を間に挟んで立設された
取付台23の上端部からベルト5の耳部5Bに向けて延
出するように設けられたもので、耳部5Bの第1の傾斜
面5Cに面接触する下部ローラ24と、頭頂面5Dに面
接触する水平ローラ25と、第2の傾斜面5Eに面接触
する上部ローラ26とを有する耳部押えを、相対向して
耳部5B同士を挟持するように配置したものである。こ
こで、上部ローラ26と下部ローラ24は、上下に対向
して設けられ、これら上下ローラ24、26と水平ロー
ラ25との位置関係は、互いの干渉を避けるために、ベ
ルト5の走行方向に所定間隔をおいて配設されている。
そして、上記レール1は、このスナップローラ22の前
後において、水平な耳部5Bの上端レベルと平行になる
ように設けられている。
【0038】他方、図4および図5に示すようにスナッ
プローラ22の下部には、筒状のベルト5を下方から支
持するための1組のガイドローラ30Aが設けられてい
る。このガイドローラ30Aは、円柱状をなし、ベルト
5の底部を支持するボトムローラ31Aと、このボトム
ローラ31Aの両側上方位置に相対向して回転軸を鉛直
にまたはボトムローラ31Aに対して垂直に起立させ、
側方からベルト5に接する一対のサイドローラ32Aと
から構成され、サイドローラ32Aのベルト5に接する
外周面は、略鉛直(鉛直線にほぼ沿うように)になるよ
うに形成されたものである。
【0039】そして、スナップローラ22とテールプー
リ27Aとの間のベルト5下部には、当該ベルト5を下
方から支持するための2組のキャリヤローラ39Aが設
けられている。これらキャリヤローラ39Aは、それぞ
れベルト5の底部を支持するボトムローラ41Aと、こ
のボトムローラ41Aの両側上方位置にボトムローラ4
1Aとの角度が90度を超える所定の角度傾斜して、逆
八の字状に相対向して側方からベルト5に接する一対の
傾斜ローラ40Aとから構成されたものである。これら
キャリヤローラ39Aは、次第に平坦状に案内されるベ
ルト5の耳部5Bの上端レベルが、走行方向に水平状態
を保持するように、スナップローラ22側からテールプ
ーリ27A側に向けて、傾斜ローラ40Aの対向間隔が
順次広くなるとともに、ボトムローラ41Aのレベルが
順次高くなることにより、ベルト5内の深さ寸法が順次
浅くなるように設けられている。
【0040】また、テールプーリ27Aには、駆動チェ
ーン47を介して回転駆動する回転駆動するギヤードモ
ータ(駆動手段)48が設けられており、上記スナップ
ローラ22を経たベルト5は、図1〜図13、特に図3
に示すように、水平に配設されたテールプーリ27Aか
らベンドプーリ28Aを経て、垂直に配設されたベンド
プーリ29A間において90°捩じられ、次いでベンド
プーリ29Bから、ベンドプーリ28B間において90
°捩じり戻された後に、テールプーリ27Bから送り出
し側のレール1の下方へと案内されて行くようになって
いる。
【0041】ちなみに、図21に示すように、これらの
テールプーリ27A、27Bおよびベンドプーリ28
A、28B、29A、29Bの幅寸法は、ベルト5の耳
部5Bが両側方にはみ出して平ベルト部分のみを案内す
るように、当該ベルト5の幅寸法よりも小さく形成され
ているとともに、幅方向の両端部には、ベルト5の外周
面から膨出する耳部5Bが係合することにより、ベルト
5の幅方向への移動を阻止する段部53が形成されてい
る。
【0042】他方、レール1は、前述したように漸次上
方に屈曲した後に、水平に形成され前後に隣接するトロ
リーハンガー2間の間隔以上の水平直線部1Tが設けら
れている。次いで、レール1はベルトの開き領域から丸
め領域に向けて円弧状に向きを変え、当該円弧部1Sに
続いて、また前後に隣接するトロリーハンガー2間の間
隔以上の水平直線部1Tが形成されている。したがっ
て、円弧部ISの前後に当該円弧部ISと同レベルに水
平直線部1Tが設けられている。そして、このテール側
のベルト丸め領域においては、水平レベルと保持する耳
部5Bを円滑に挟持するために、図1中下方のレール1
は、図2に示すようにベルト5の走行方向に沿って漸次
下方に屈曲されている。そして、レール1の両側下方に
沿って、それぞれ着桟15が配設されている。この着桟
15も、上記走行方向に沿ってレール1に対して漸次降
下するように形成されている。
【0043】そして、この着桟15の基端から送り出し
側に向けて、図6および図7に示すように、順次ベルト
5を徐々に丸めて耳部5B同士を一致させるための、2
組のスナップローラ(ベルト側端部案内手段)33およ
び図12に示したものと同様のスナップローラ22が設
けられている。このスナップローラ33は、耳部5Bの
傾斜面(第1の傾斜面)5Cに面接触する下部ローラ3
4と、頭頂面5Dに面接触する水平ローラ35と、傾斜
面(第2の傾斜面)5Eに面接触する上部ローラ36と
を有する側端部案内を、スナップローラ22に向けて耳
部5Bの間隔が漸次狭まるように対向間隔を調整して配
置したものである。すなわち、スナップローラ22とス
ナップローラ33とは、同形に形成されており、各支柱
の長穴にボルト・ナットを介して、下部ローラ24、水
平ローラ25および上部ローラ26それぞれが、ベルト
5の耳部5Bの間隔やレベルを調整可能に取り付けられ
ている。
【0044】これらスナップローラ22、33は、それ
ぞれベルト5の耳部5Bの上端レベルにおける水平状態
を保持しつつ、ベルト5を徐々に丸めるように配設され
ており、かつレール1は、スナップローラ22の前後に
おいて耳部5Bの上端レベルと平行になるように設けら
れている。なお、このスナップローラ22までが、前記
ベルトの丸め領域となる。さらに、図6に示すように、
これらスナップローラ22の設置位置に対応したベルト
5の下部には、図5(a)に示したものと同様のガイド
ローラ30A(図7および図13)が設けられ、これよ
りも上流側に位置するスナップローラ33の設置個所に
対応したベルト5の下部には、2組のガイドローラ30
B(図8、図9)が設けられている。
【0045】これらのガイドローラ30Bは、図2に示
すように、ベルト5の耳部5Bの上端レベルが水平にな
るように、次第に丸められるベルト5の変形に合わせ
て、テールプーリ27B側からスナップローラ22側に
向けて、ボトムローラ31Bの高さ(レベル)が順次低
くなるように、すなわち筒状に形成されるベルト5内の
深さ寸法が次第に大きくなるように設けられている。
【0046】そして、これらガイドローラ30Bにおけ
るサイドローラ32Bは、図8、っ図9に示すように、
丸められるベルト5を側方から規制すべく、それぞれの
回転軸が鉛直線に対してθ1 、θ2 =5〜25°、より
好ましくは10〜20°傾斜して設けられている。これ
により、サイドローラ32Bのベルト5の側面に接して
相対向する外周面は、上記角度傾斜することによりハ字
状をなすように設けられている。さらに、下流側の(ベ
ルト5の両耳部5B同士が合わさる側の)サイドローラ
32B(図8)における傾斜角度θ1 は、上流側の図9
に示すサイドローラ32Bの傾斜角度θ2 よりも、大き
くなるように設けられている。
【0047】これに加えて、上記スナップローラ22設
置位置に対応したガイドローラ30Aの下流側には、運
搬物を載荷して丸められたベルト5の形状を保持しつつ
着桟15の終端まで案内するための3組のガイドローラ
30Aが配設されている。そして、これらガイドローラ
30Aは、図7に示したものと同様に、回転軸が水平に
設けられたボトムローラ31Aと、回転軸が鉛直または
ボトムローラ31Aに対して垂直に設けられたサイドロ
ーラ32Aとから構成されている。
【0048】また、図6および図10に示すように、ス
ナップローラ33の上流側近傍には、ベルト5の耳部5
B上端のレベルを上述した水平状態に規整するベルト上
面押さえローラ37が設けられている。そして、このベ
ルト上面押さえローラ37とテールプーリ27Bとの間
であって、ベルト5の丸めが開始される位置に、荷役部
が設けられており、図示されない運搬物の投入ベルトコ
ンベヤの先端部に設けられた投入シュート38の投入口
38Aが、走行するベルト5上に臨む位置に配設されて
いる。他方、この荷役部におけるベルト5の下面側に
は、運搬物が投入シュート38からベルト5上に投下さ
れる際の衝撃に対して、当該ベルト5を支持するための
インパクトキャリヤローラ39Bが、ベルト5の走行方
向に向けて3組設けられている。
【0049】このインパクトキャリヤローラ39Bは、
図11に示すように、上記キャリヤローラ39Aとほぼ
同じ形状をしており、次第に丸められるベルト5の変形
に合わせるとともに、ベルト5の耳部5Bの上端レベル
が水平になるように、テールプーリ27B側からスナッ
プローラ22側に向けて、傾斜ローラ40Bの対向間隔
が順次狭くなるとともに、図2に示すように、ボトムロ
ーラ41Bとベルト5の耳部5Bとの間の高さ寸法が順
次大きくなるように設けられている。さらに、ベルトの
開き領域と丸め領域との間にあって、前記円弧状に形成
されたレール1の連結部分の下方には、トロリーハンガ
ー2同士を連結するワイヤ10を案内するためのワイヤ
ホイール42が回転自在に設けられている。
【0050】また、図14〜図16は、前記ヘッド側の
構成を示すもので、前記テール側と同一構成部分に付い
ては同一符号を付して説明を略す。図14中下方は、運
搬物を載荷したベルト5が搬送されてくるベルト開き領
域であり、図中上方は、運搬物を搬出して空となったベ
ルト5が再びトロリーハンガー2に挟持されて送り出さ
れて行くベルト丸め領域である。このヘッド側における
ベルトの開き領域の手前および丸め領域を経た後に、テ
ール側と同様に、ベルト5の耳部5B上端部が水平を維
持した状態で、円滑にトロリーハンガー2によるベルト
5の解放および挟持が行われるように、レール1は、ベ
ルトの開き領域から丸め領域に向けて円弧状に形成さ
れ、かつ円弧部1Sに続いてその前後に、隣接するトロ
リーハンガー2間の間隔以上の水平直線部1Tがそれぞ
れ形成されている。そして、これら水平直線部1Tの各
端から、それぞれレール1が漸次下方に屈曲されて形成
されており、傾斜する当該レール1の両側下方に沿っ
て、それぞれ脱桟16または着桟15が配設されてい
る。
【0051】一方、このヘッド側においては、ベルトの
開き領域を経たベルト5は、水平に配設されたドライブ
プーリ43Aからスナブプーリ44およびベンドプーリ
45Aを経て、垂直に配設されたベンドプーリ46A間
において90°捩じられ、さらにベンドプーリ46Bか
ら、ベンドプーリ45B間において90°捩じり戻され
た後に、ヘッドプーリ43Bから送り出し側のレール1
の下方へと案内されて行くようになっている。そして、
ドライブプーリ43Aには、これを駆動チェーン47を
介して回転駆動するギヤードモータ(駆動手段)48が
設けられており、テール側に設けられたギヤードモータ
48と同調駆動されるようになっている。また、ベンド
プーリ46A、46Bは、自動緊張装置のフレーム49
に装着されるとともに、このフレーム49の車輪50に
よって移動自在に設けられ、さらにフレーム49に設け
られたワイヤを滑車を介して垂下させ、そのワイヤ他端
に設けた錘51によって図中右方に引張力が付与されて
いる。これにより、ベルト5には、所定の緊張力が付与
されている。
【0052】なお、これらのドライブプーリ43A、ヘ
ッドプーリ43B、スナブプーリ44およびベンドプー
リ45A、45B、46A、46Bも、図21に示した
ものと同様に、ベルト5の耳部5Bが両側方にはみ出し
て平ベルト部分のみを案内するとともに、段部53によ
ってベルト5の幅方向への移動を阻止するように形成さ
れている。
【0053】そして、脱桟16の終端部近傍に、トロリ
ーハンガー2の挟持が解放されたベルト5を挟持するた
めの、図12および図13に示したものと同様のスナッ
プローラ22が設けられ、前記ベルト5の開き領域の始
まりとなる。このスナップローラ22の下部には、ベル
ト5の底部を支持するボトムローラ31Aと、このボト
ムローラ31Aの両側上方位置に相対向して回転軸を垂
直にまたはボトムローラ31Aに対して垂直に起立させ
た一対のサイドローラ32Aとにより筒状のベルト5を
保持する1組みのガイドローラ30Aが設けられてい
る。このスナップローラ22とドライブプーリ43Aと
の間のベルト5下部に、当該ベルト5を下方から支持す
るための2組のキャリヤローラ39Aとが設けられてい
る。また、図15に示すように、ベルト5がドライブプ
ーリ43Aに巻回される際に、当該ベルト5上から落下
する運搬物を下方に案内するためのシュート52が、ド
ライブプーリ43Aの全体を覆うようにして設けられて
いる。
【0054】他方、ヘッド側のベルト丸め領域において
も、ベルト5の下部に、順次丸められるベルト5を支持
するための2組のキャリヤローラ39Aが設けられると
共に、その下流側に2組みのガイドローラ30Bが設け
られている。さらに着桟15の基端部近傍には、丸めら
れた耳部5B同士を一致させるためのスナップローラ2
2とその下方にあるガイドローラ30Aとがそれぞれ2
組み設けられている。この場合、ヘッドプーリ43B側
のスナップローラ22までが、前記ベルト丸め領域とな
る。
【0055】また、このガイドローラ30Bの上流側近
傍に(キャリヤローラ39Aとガイドローラ30Bの間
に)、ベルト5の耳部5B上端のレベルを水平状態で規
整するベルト上面押さえローラ37が設けられている。
テール側のベルト丸め領域と同様に、ガイドローラ30
Bには、ベルト5の耳部5Bの上端レベルが水平になる
ように、次第に丸められるベルト5の変形に合わせて、
ヘッドプーリ43B側からスナップローラ22側に向け
て、ボトムローラ31Bが、その高さ(レベル)が順次
低くなるように、すなわち筒状に形成されるベルト5内
の深さ寸法が次第に大きくなるように設けられていると
共に、サイドローラ32Bが、丸められるベルト5を側
方から規制すべく、それぞれの回転軸が鉛直線に対して
θ1 、θ2 =5〜25°、より好ましくは10〜20°
傾斜して設けられ、これによりサイドローラ32Bのベ
ルト5の側面に接して相対向する外周面は、上記角度傾
斜することによりハ字状をなすように設けられている。
さらに、下流側の(ベルト5の両耳部5B同士が合わさ
る側の)サイドローラ32Bにおける傾斜角度θ1 は、
上流側のサイドローラ32Bの傾斜角度θ2よりも、大
きくなるように設けられている。
【0056】また、ガイドローラ30Aも、テール側の
ベルト丸め領域と同様に、円柱状をなし、ベルト5の底
部を支持するボトムローラ31Aと、このボトムローラ
31Aの両側上方位置に相対向して回転軸を鉛直にまた
はボトムローラ31Aに対して垂直に起立させ、側方か
らベルト5に接する一対のサイドローラ32Aとから構
成され、サイドローラ32Aのベルト5に接する外周面
は、略鉛直(鉛直線にほぼ沿うように)になるように形
成されている。なお、テール側のベルト丸め領域と異な
り、スナップローラ33は設けられていない。その代わ
りに、前述したようにスナップローラ22が2組設けら
れている。
【0057】また、ベルトの開き領域と丸め領域との間
にあっては、テール側と同様に、円弧状に形成されたレ
ール1の連結部分の下方には、トロリーハンガー2同士
を連結するワイヤ10を案内するためのワイヤホイール
42が回転自在に設けられている。このヘッド側におい
ても、スナップローラ22の前後において、上方に位置
するレール1が、耳部5Bの上端レベルと平行になるよ
うに設けられている。
【0058】次に、以上の構成からなるベルトコンベヤ
装置の作用について説明する。このベルトコンベヤ装置
においては、ベルト5がヘッド側およびテール側に設け
られて同調駆動されるギヤードモータ48によって、ヘ
ッド側とテール側との間を走行駆動されているために、
レール1に沿って所定間隔をおいてワイヤロープ10に
よって連結されたトロリーハンガー2は、ベルト5を挟
持すると、当該ベルト5の駆動力によって引っ張られ、
レール1上を循環することになる。この際に、ベルト5
には、ベンドプーリ46A、46Bが設けられた自動緊
張装置のフレーム49に錘51による一定の引張力が付
与されることにより、所定の緊張力が付与されている。
【0059】そして、先ず図1〜図13に示すテール側
においては、空の状態のベルト5を挟持してレール1上
を走行してきたトロリーハンガー2は、開き領域の入り
口に至ると、図17に示すように脱桟16の堰板が両挟
持アーム14の桟係合部14Aに誘導接触し、次いでベ
ルト5の走行に従って、図19に示すように、レール1
に沿って漸次下方に向けて湾曲された脱桟16によっ
て、両挟持アーム14を同時に押し下げられて行く。そ
して、脱桟16の終端部近傍において、図20に示すよ
うに、両挟持棒17が最大に開いた状態になり、ベルト
5に対する挟持が解放される。
【0060】この際に、ベルト5は、その耳部5Bがス
ナップローラ22(図13参照)によって両側から挟持
されたままの状態が保持され、かつガイドローラ30A
によって底部および両側部が支持されているため、上記
トロリーハンガー2による挟持の解放が円滑に行われる
ことになる。しかも、当該耳部5Bの傾斜面5C、5E
および頭頂面5Dを、独立した上部ローラ26、下部ロ
ーラ24および水平ローラ25によって支承しているの
で、耳部5Bとローラ24〜26との接触面間におい
て、周速が異なるところがなく、よってベルト5の耳部
5における局部的な摩耗を生じることが防止される。
【0061】さらに、耳部5Bを間に挟んで対向する上
部ローラ26、下部ローラ24および水平ローラ25に
よって、この耳部5Bを上方側、水平方向側および下方
側からそれぞれ支承するとともに、ガイドローラ30A
によってベルトを底部および両側部側から支承している
ので、両者の協働によって、振動や強風等によりベルト
5に水平方向や上方への力が作用した場合においても、
安定的にベルト5を支持することが可能となる。
【0062】これと並行して、トロリーハンガー2は、
レール1の屈曲に沿って上方へと移動し、耳部5Bの上
端レベルが水平に保持されて走行するベルト5から離間
する。このようにして、ベルト5を解放したトロリーハ
ンガー2がレール1上を移動して、両挟持アーム14の
桟係合部14Aが両脱桟16と離れた瞬間に、挟持アー
ムバネ21の復元力により、両挟持アーム14は閉じら
れる。次いで、トロリーハンガー2は、水平直線部1T
を経てレール1の円弧部1Sに向かう。その際、水平直
線部1Tによって、トロリーハンガー2の姿勢が整えら
れ、トロリーハンガー2同士を連結するワイヤ10が、
円弧部1Sの下方に設けられたワイヤホイール42の溝
に円滑に導かれる。そして、トロリーハンガー2は、レ
ール1の円弧部において向きを変え、ベルト丸め領域側
へと送られて行く。一方、ベルト5は、上記ガイドロー
ラ30Aの下流側に設けられた1段目および2段目のキ
ャリヤローラ39Aによって、耳部5Bの上端レベルが
水平に保持されたままで、順次平坦状に形成されて、テ
ールプーリ27Aへと送られて行く。
【0063】次いで、ベルト5は、テールプーリ27A
からベンドプーリ28Aを経て、垂直に配設されたベン
ドプーリ29A間において90°捩じられ、さらにベン
ドプーリ29Bから、ベンドプーリ28B間において9
0°捩じり戻された後に、テールプーリ27Bから荷役
部へと送られて行く。そして、この荷役部において、投
入シュート38の投入口38Aからベルト5上に運搬物
が投入される。この時、ベルト5の下面側に配設された
3組のインパクトキャリヤローラ39Bによって、ベル
ト5上に運搬物が投下された際の荷重変動が支持される
ことにより、ベルト5の安定走行が確保される。
【0064】次いで、この荷役部において運搬物が載荷
されたベルト5は、丸め領域へと駆動走行されて行く。
このベルト丸め領域において、ベルト5は、先ずベルト
上面押さえローラ37によって、耳部5Bの上端レベル
が走行方向に向けて水平となる状態に規整されつつ、初
段および2段目のガイドローラ30Bおよび2組のスナ
ップローラ33によって、次第に筒状に丸められるとと
もに下流側へと案内されて行く。そして、スナップロー
ラ22において両耳部5Bが当接した状態で支承される
とともに、最終段のガイドローラ30Aによって、運搬
物を包含したベルト5の底部および側部の形状が安定的
に保持される。
【0065】他方、レール1の円弧部1Sに沿って丸め
領域に送られてきたトロリーハンガー2は、水平直線部
1Tによって姿勢が整えられた後に、漸次下方に屈曲さ
れたレール1に沿って、耳部5Bの上端レベルが水平状
態を保持しつつ駆動走行されるベルト5の上方から、こ
のベルト5に向かって下降するように案内される。これ
と並行して、レール1に沿って設けられた着桟15の堰
板によって、順次図17および図19に示すように(但
しこの時は、ベルト5は挟持アーム14の下方に位置し
ている)、両挟持アーム14が次第に開かれる。この間
においても、走行するベルト5は、3組のガイドローラ
30Aによって、その形状が保持されたままで駆動走行
される。
【0066】そして、最終的に、図20に示すように、
両挟持アーム14の先端の挟持棒17が、ベルト5の耳
部5Bを跨ぐ状態になり、さらにトロリーハンガー2の
挟持棒17が所定の位置に達したところで、着桟15の
終端に達し、両挟持アーム14の桟係合部14Aが着桟
15と離れた瞬間に、挟持アーバネ21の復元力により
両挟持アーム14が閉じる。これにより、トロリーハン
ガー2は、運搬物を載せたベルト5を挟持して、レール
1に沿って上述したヘッド側へと送られて行く。
【0067】このように、テール側のベルト丸め領域
で、運搬物を載荷したベルト5は、2組のスナップロー
ラ33によって、徐々に耳部5Bの間隔が狭められ、次
いでスナップローラ22を通された後、トロリーハンガ
ー2により挟持されるために、スナップローラ22にお
けるベルト5の丸めに要する負担を小さくすることがで
き、この結果ベルト5等の寿命を延ばすことが可能とな
る。また特に、ベルト5が開いている状態においてベル
ト5に引張力が作用すると、ベルト5が閉じる方向に変
形を受けるが、上記スナップローラ33によってこれを
抑制することができるために、短い距離で円滑にベルト
の丸めを行うことができる。
【0068】加えて、スナップローラ22の下流側に、
互いのボトムローラ31Aのレベルとサイドローラ32
Aの対向間隔とが略同一に設定された3組のガイドロー
ラ30Aを設けているので、トロリーハンガー2によっ
て吊持されたベルト5の形状を一定に保持することによ
り、円滑にベルト5の丸めを行うことができ、しかもト
ロリーハンガー2によって挟持された直後のベルト5の
走行を安定させることができる。
【0069】次に、図14〜図16に示したヘッド側に
おいては、先ず運搬物を載荷したベルト5を挟持して、
レール1に沿って走行して来たトロリーハンガー2は、
開き領域の手前において、上述したテール側と同様に、
脱桟16によって両挟持アーム14が開かれ、ベルト5
に対する挟持が解放される。この際にも、ベルト5は、
その耳部5Bがスナップローラ22によって両側から挟
持されたままの状態が保持され、かつガイドローラ30
Aによって底部および両側部が支持されているため、上
記トロリーハンガー2による挟持の解放が円滑に行われ
ることになる。
【0070】次いで、トロリーハンガー2は、レール1
の屈曲に沿って上方へと移動し、上端レベルが水平に保
持されたベルト5から離間するとともに、水平直線部1
Tを経た後、レール1の円弧部1Sに至る。その際、水
平直線部1Tによって、トロリーハンガー2の姿勢が整
えられ、トロリーハンガー2同士を連結するワイヤ10
が、円弧部1Sの下方に設けられたワイヤホイール42
の溝に円滑に導かれる。そして、トロリーハンガー2
は、レール1の円弧部1Sにおいて向きを変え、ベルト
丸め領域側へと送られて行く。他方、トロリーハンガー
2による挟持が解放されたベルト5は、上記ガイドロー
ラ30Aの下流側に設けられた1段目および2段目のキ
ャリヤローラ39Aによって、耳部5Bの上端レベルが
水平に保持されたままで、運搬物を載荷したままの状態
で順次平坦状に形成されて、ドライブプーリ43Aへと
送られる。
【0071】そして、このドライブプーリ43Aにおい
て反転される際に、ベルト5上に載荷されていた運搬物
は、当該ドライブプーリ43Aからシュート52を通じ
て落下し、図示されないベルトコンベヤ等の搬出手段に
よって搬送されて行く。このようにして空となったベル
ト5は、ドライブプーリ43Aからスナブプーリ44お
よびベンドプーリ45Aを経て、ベンドプーリ46A間
において90°捩じられ、ベンドプーリ46Bからベン
ドプーリ45B間において再び90°捩じり戻された後
に、ヘッドプーリ43Bからベルト丸め領域側へと送ら
れて行く。
【0072】次いで、このヘッド側の丸め領域へと送ら
れたベルト5は、テール側と同様にベルト上面押さえロ
ーラ37によって、耳部5Bの上端レベルが走行方向に
水平状態を保持するように規整されつつ、2組のキャリ
ヤローラ39Aと2組のガイドローラ30Bとによっ
て、徐々に筒状に丸められ、一段目のスナップローラ2
2とガイドローラ30Aとによって両耳部5Bが当接し
た状態になる。次いで、2段目のスナップローラ22と
ガイドローラ30Aとより、最終的に安定して両耳部5
Bが当接した状態で支承される。
【0073】これに対して、レール1に沿って丸め領域
に送られてきたトロリーハンガー2は、水平直線部1T
を経た後に漸次下方に屈曲されたレール1に沿って、2
組みのスナップローラ22を経て耳部5Bの上端レベル
が水平状態を保持しつつ駆動走行されるベルト5の上方
から、このベルト5に向かって下降するように案内され
る。これと並行して、レール1に沿って設けられた着桟
15の堰板に、両挟持アーム14の桟係合部14Aが係
合することによって両挟持アーム14が次第に開かれ
る。両挟持アーム14の挟持棒17がベルト5の耳部5
Bを跨ぐ状態になった後に、両挟持アーム14の桟係合
部14Aが着桟15と離れた瞬間に、挟持アーバネ21
の復元力により両挟持アーム14が閉じる。これによ
り、両挟持アーム14によってベルト5の耳部5B同士
を挟持する。そして、空のベルト5を挟持したトロリー
ハンガー2が、レール1に沿って上述したテール側へと
送られて行くことにより、以上の運搬物の搬入および搬
出工程が循環して連続的に繰り返される。
【0074】このように、上記ベルトコンベヤ装置によ
れば、テール側およびヘッド側の双方のベルト丸め領域
に、ベルトの底部を支承するボトムローラ31Bと、側
方からベルト5に接する一対のサイドローラ32Bとを
有する複数組のガイドローラ30Bを、ベルト5の耳部
5B同士が合わさる側に向けて、サイドローラ32Bの
対向間隔が順次狭くなるとともに、ボトムローラ31B
の高さが順次低く、すなわちベルト5の深さ寸法が順次
大きくなるように設けているので、より確実にベルト5
の両耳部5Bの上端レベルを走行方向に向けて略水平に
することができる。
【0075】加えて、ベルトの丸め領域においては、ベ
ルト5の両耳部5B同士が合わさる位置の上流側に配設
したサイドローラ32Bを、ベルト5に接する外周面が
鉛直線に対してθ1 、θ2 =5〜25°の範囲、より好
ましくは10〜20°の範囲傾斜することにより相対向
する外周面がハ字状をなすように設けているので、ベル
ト5本体が側方から押され、その反発作用で耳部5Bが
立ち上がり、運搬物の自重、走行駆動による引張力、耳
部5Bの自重等によってベルト5の耳部5Bが内側に傾
き、耳部5B同士の合わせ面が、その合わせ面の上部側
が互いに近接し、合わせ面の下部側が互いに離れた状態
となる“八の字状”に対向するようになるという傾向
(図22(a)参照)を抑えて、むしろ耳部5B同士の
合わせ面が、その合わせ面の上部側が互いに離れ、合わ
せ面の下部側が互いに近接した状態となる“逆八の字
状”に対向する状態(図22(b)参照)、ないし耳部
5B同士の合わせ面を当初から完全に一致する状態にす
ることができる。
【0076】そして、耳部5B同士の合わせ面が“逆八
の字状”に対向する状態から合わせ面を密着させるの
は、上方が全くフリーである合わせ面上部側を互いに近
づけるようにすればよく、前述の耳部5Bの下方に位置
するベルト5本体の反発作用等もなく、極めて容易に密
着させることができる。これによって、円滑に当該耳部
5B同士を完全に一致させることができる。このため、
短い距離で、ベルトの丸めを安定的に行うことができ、
よってクランプハンガーによる挟持が円滑かつ確実に行
えることになる。
【0077】また、ベルト5の耳部5B同士が合わさる
位置に、スナップローラ22を設けているので、このス
ナップローラ22によって、耳部5Bの合わせ部の位置
決めを行うことができ、容易に複数組のガイドローラ3
0Bのボトムローラ31Bおよびサイドローラ32B
を、ベルト5の開き形状に一致させてそれぞれ配設する
ことができる。加えて、ガイドローラ30Bのボトムロ
ーラ31Bおよびサイドローラ32Bによって上端レベ
ルが略水平状態を保持しつつ筒状に形成されたベルト5
の耳部5Bを、スナップローラ22によって一致させて
位置決めすることができるため、トロリーハンガー2に
よる挟持が一層確実なものになる。
【0078】さらに、ベルト5の走行方向における耳部
5Bの上端のレベルが、水平になるように設定するとと
もに、スナップローラ22の上方に位置するレール1
を、上記耳部5Bの上端レベルと平行になるように設け
ているので、トロリーハンガー2によってベルト5を挟
持して吊り下げた後において当該ベルト5を直線上にし
易くなり、よってトロリーハンガー2によるベルト5の
挟持、あるいは解放を容易に行うことができる。
【0079】また、ベルトの丸め領域において、ベルト
5の耳部5Bの上端レベルを規整するベルト上面押さえ
ローラ37を設けているので、ベルト5の耳部5Bにお
ける上下の変位動を抑えることができ、よって荷役等に
よるベルト5の波打ち現象や、ベルト5に作用する引張
り力によってベルト5が丸まろうとする動きを、より一
層抑制することができる。この結果、ベルト5の走行
を、確実に円滑に行うことができる。
【0080】なお、本実施形態においては、テール側お
よびヘッド側のベルト丸め領域に、本発明に係るボトム
ローラ31Bおよびサイドローラ32Bを一体的に構成
した2組のガイドローラ30Bを配設した場合について
説明したが、ボトムローラ31Bの両側上方にサイドロ
ーラ32Bが一体的にある必要はなく、ボトムローラ3
1Bとサイドローラ32Bとを交互に配置してもよい。
また本実施形態においては、ボトムローラ31Bの2つ
と、スナップローラ22の位置にあるボトムローラ31
Aの1つとの計3つのボトムローラで、ベルト5の両耳
部5B同士が合わさる側に向けてそれぞれのボトムロー
ラのレベルが順次低くなるようにした例について説明し
たが、場合によってはこれらうちの1つを省略すること
もできる。さらに、サイドローラ32Bも、複数設ける
のではなく、一対のサイドローラ32Bだけをベルト5
の両耳部5B同士が合わさる側に最も近い所に設けて簡
略化することもできる。
【0081】また、本実施形態においては、ベルトの丸
め領域およびに丸め領域の下流において、テール側およ
びヘッド側でスナップローラ22、33およびガイドロ
ーラ30A、30Bの構成、数量等が異なる例を説明し
たが、本実施形態のヘッド側の例をテール側に用いた
り、本実施形態のテール側の例をヘッド側に適用しても
よく、むろん両者を混ぜた構成でもよい。
【0082】さらに、ベルト5に対する負担が少ないテ
ール側およびヘッド側のベルト開き領域については、1
組のガイドローラ30Aと2組のキャリヤローラ39A
とを組み合わせて配設した場合についてのみ説明した
が、これらの領域についても、キャリヤローラ39Aに
代えて本発明に係るボトムローラ31Bおよびサイドロ
ーラ32Bを配設すれば、より一層安定的にベルト5を
支承することができるとともに、ベルト5の形状に合わ
せて調整することが容易になるために好適である。
【0083】また、上記実施の形態においては、ベルト
両側端部挟持手段として、耳部5Bの各々の傾斜面5
C、5Eおよび頭頂面5Dを独立して支承する上部ロー
ラ26、下部ローラ24および水平ローラ25からなる
スナップローラ22を用いた場合についてのみ説明した
が、これに限定されるものではなく、ベルト5の耳部5
Bが合わさる位置において、当該両耳部5Bの位置決め
が可能なものであれば、例えば耳部5Bを両側方から一
対のローラで挟持するもの等、各種形態のベルト両側端
部挟持手段が適用可能である。
【0084】さらに、本実施形態においては、クランプ
ハンガーとして、レール1上を走行自在なトロリーであ
るローラ部3に一対の開閉自在な挟持アーム14を備え
たトロリーハンガーを使用した例を説明したが、レール
1に代えて無端の環状に移動可能に架設したワイヤーロ
ープに、固定した一対の開閉自在な挟持アーム14を備
えたクランプハンガーを使用してもよい。この円筒ベル
トコンベヤ装置でも本実施形態と同様の作用効果を得る
ことが可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明のベルト
コンベヤ装置によれば、ベルトの両側端部の上端レベル
を、走行方向に向けて略水平に保持させることができ、
かつベルトの当該側端部同士を、極めて円滑に一致させ
筒状の搬送形状にするころができるため、短い距離で、
ベルトの丸めを安定的に行うことができ、よってクラン
プハンガーによる挟持を円滑かつ確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルトコンベヤ装置の一実施形態にお
ける搬入部の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のベルトおよびプーリ部分を示す平面図で
ある。
【図4】図1のベルト開き領域の平面図である。
【図5】図4の横断面を示すもので、(a)はa−a線
視断面図、(b)はb−b線視断面図、(c)はc−c
線視断面図である。
【図6】図1のベルト丸め領域を示す平面図である。
【図7】図6のa−a線視断面図である。
【図8】図6のb−b線視断面図である。
【図9】図6のc−c線視断面図である。
【図10】図6のd−d線視断面図である。
【図11】図6のe−e線視断面図である。
【図12】スナップローラを示す平面図である。
【図13】図12のIX−IX線視断面図である。
【図14】上記一実施形態における搬出部の平面図であ
る。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図15のベルトおよびプーリ部分を示す平面
図である。
【図17】トロリーハンガーによるベルトの挟持状態を
示す正面図である。
【図18】図17の平面図である。
【図19】図17から、両挟持アームが開いた状態を示
す正面図である。
【図20】両挟持アームが完全に開いてベルトの挟持が
解けた状態を示す正面図である。
【図21】ベントプーリのベルト巻回位置における断面
図である。
【図22】サイドローラによるベルトの両側端部の合わ
せ面の形状変化の説明図で、(a)は従来のベルトの両
側端部の合わせ面の形状、(b)は上記一実施形態にお
けるサイドローラによるベルトの両側端部の合わせ面の
形状である。
【図23】従来のベルトコンベヤ装置のベルト丸め領域
の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は横断面
図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
1 レール 1S レールの円弧部 1T レールの水平直線部 2 トロリーハンガー(クランプハンガー) 5 ベルト 5B 耳部(側端部) 22 スナップローラ(ベルト両側端部挟持手段) 24、34 下部ローラ 25、35 水平ローラ 26、36 上部ローラ 30B ガイドローラ 30A ガイドローラ 31B、31A ボトムローラ 32B、32A サイドローラ 33 スナップローラ(ベルト側端部案内手段) 39A キャリヤローラ 39B インパクトキャリヤローラ 40A、40B 傾斜ローラ 41A、41B ボトムローラ 43A ドライブプーリ 47 駆動チェーン 48 ギヤードモータ(駆動手段)
フロントページの続き (72)発明者 早瀬 雄司 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株 式会社新潟鉄工所エンジニアリングセンタ ー内 Fターム(参考) 3F023 AA02 AB01 AB02 BA04 BB01 BC01 3F025 CA01 CB01 CB09 3F033 GA01 GA09 GC01 GE04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトの側端部同士を合わせて筒状に形
    成するベルトの丸め領域と、筒状のベルトを平坦状に開
    くベルトの開き領域とを形成し、このベルトの丸め領域
    を経て合わさった当該側端部同士を、上記ベルトに沿っ
    て走行自在なクランプハンガーにより挟持して上記筒状
    の搬送形状を維持し、上記ベルトの開き領域手前で上記
    クランプハンガーによる上記ベルトの挟持を解放するベ
    ルトコンベヤ装置において、 上記ベルトの丸め領域に、上記ベルトの底部を支持する
    ボトムローラを、上記ベルトの長手方向における上端レ
    ベルが略水平になるように、上記ベルトの両側端部同士
    が合わさる側に向けて、上記ボトムローラの高さが順次
    低くなるように複数設けると共に、上記ベルトの丸め領
    域の両側端部同士が合わさる位置の上流側に、相対向し
    て側方から上記ベルトに接する一対のサイドローラを、
    上記ベルトに接する外周面が鉛直線に対して5〜25°
    傾斜することにより相対向する当該外周面がハ字状をな
    すように設けたことを特徴とするベルトコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 上記サイドローラは、複数組み設けられ
    ると共に、当該サイドローラの上記外周面の傾斜角度
    は、上記ベルトの両側端部同士が合わさる位置に向け
    て、順次大きくなるように設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載のベルトコンベヤ装置。
  3. 【請求項3】 上記サイドローラは、上記ベルトの丸め
    領域の両側端部同士が合わさる位置の上流側に、相対向
    して側方から上記ベルトに接するように設けた複数組の
    ローラのうち、少なくとも上記ベルトの両側端部同士が
    合わさる位置に最も近い一組のローラであることを特徴
    とする請求項1に記載のベルトコンベヤ装置。
  4. 【請求項4】 上記サイドローラの上記外周面の傾斜角
    度は、鉛直線に対して10〜20°の範囲であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のベルト
    コンベヤ装置。
  5. 【請求項5】 上記ベルトの両側端部同士が合わさる位
    置には、相対向して設けられたローラによって上記両側
    端部同士を挟持するベルト両側端部挟持手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のベルトコンベヤ装置。
  6. 【請求項6】 上記ベルトの両側端部同士が合わさる位
    置には、相対向して側方から上記ベルトに接する一対の
    サイドローラが設けられており、当該サイドローラの上
    記ベルトに接する外周面は、略鉛直になるように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載のベルトコンベヤ装置。
JP2000305800A 2000-10-05 2000-10-05 ベルトコンベヤ装置 Pending JP2002114346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305800A JP2002114346A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ベルトコンベヤ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000305800A JP2002114346A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ベルトコンベヤ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002114346A true JP2002114346A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18786597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000305800A Pending JP2002114346A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 ベルトコンベヤ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002114346A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100946717B1 (ko) 2007-12-28 2010-03-12 주식회사 포스코 컨베이어벨트
CN102295134A (zh) * 2011-05-11 2011-12-28 李超 轨道吊挂型输送机
WO2013143551A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 P. Ellegaard A/S Flexible closed belt conveyor
CN104340596A (zh) * 2014-11-14 2015-02-11 嘉善天慧光电科技有限公司 一种大倾角式输送机构
CN106697770A (zh) * 2016-11-30 2017-05-24 宁波洛克依奈尔智能科技有限公司 一种轨道吊挂式输送机
CN108313616A (zh) * 2018-03-14 2018-07-24 枣庄凯尔实业有限公司 一种煤矿皮带运输机的下纠偏装置
CN112278704A (zh) * 2020-10-14 2021-01-29 四川东林矿山运输机械有限公司 一种可移植式超长管状带式输送机
CN114379993A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 呼和浩特科林热电有限责任公司 一种防跑偏输煤皮带卷带装置
CN117023341A (zh) * 2023-06-28 2023-11-10 无锡谢帅工程技术有限公司 一种用于石膏板吊运的可调节角度的吊具

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100946717B1 (ko) 2007-12-28 2010-03-12 주식회사 포스코 컨베이어벨트
CN102295134A (zh) * 2011-05-11 2011-12-28 李超 轨道吊挂型输送机
WO2013143551A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 P. Ellegaard A/S Flexible closed belt conveyor
US9463929B2 (en) 2012-03-30 2016-10-11 P. Ellegaard A/S Flexible closed belt conveyor
CN104340596A (zh) * 2014-11-14 2015-02-11 嘉善天慧光电科技有限公司 一种大倾角式输送机构
CN106697770A (zh) * 2016-11-30 2017-05-24 宁波洛克依奈尔智能科技有限公司 一种轨道吊挂式输送机
CN108313616A (zh) * 2018-03-14 2018-07-24 枣庄凯尔实业有限公司 一种煤矿皮带运输机的下纠偏装置
CN112278704A (zh) * 2020-10-14 2021-01-29 四川东林矿山运输机械有限公司 一种可移植式超长管状带式输送机
CN114379993A (zh) * 2021-12-31 2022-04-22 呼和浩特科林热电有限责任公司 一种防跑偏输煤皮带卷带装置
CN114379993B (zh) * 2021-12-31 2023-11-28 呼和浩特科林热电有限责任公司 一种防跑偏输煤皮带卷带装置
CN117023341A (zh) * 2023-06-28 2023-11-10 无锡谢帅工程技术有限公司 一种用于石膏板吊运的可调节角度的吊具
CN117023341B (zh) * 2023-06-28 2024-02-27 无锡谢帅工程技术有限公司 一种用于石膏板吊运的可调节角度的吊具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002114346A (ja) ベルトコンベヤ装置
JPS6265811A (ja) エレベ−タ又はコンベヤ装置
US6145653A (en) Side by side belt conveyor system and method of use
JP2002173215A (ja) ベルトコンベヤ装置
CN101454228B (zh) 运输带托辊组件
JP2001278425A (ja) ベルトコンベヤ装置
JP2001278426A (ja) ベルトコンベヤ装置
JPH1029713A (ja) 手荷物搬送用ベルトコンベヤ装置
JPS6331914A (ja) 懸吊式円筒ベルトコンベヤ
US4998482A (en) Aerial tramway and method for relieving induced torque
JP2001328714A (ja) ベルトコンベヤのトロリーレール
JP2002284328A (ja) ベルトコンベヤ装置
JPS63202508A (ja) 搬送ベルトコンベヤ
JP2001063812A (ja) トロリーハンガーおよびベルトコンベヤ
JP3246868B2 (ja) 搬送装置
JP3539989B2 (ja) 搬送装置
CN218260275U (zh) 拼接件、弯形引导单元、升降机构以及吊挂系统
RU2424969C1 (ru) Ленточно-канатный конвейер
KR20120064479A (ko) 컨베이어 샤틀 설비
JP2001315930A (ja) ベルトコンベヤのトロリーハンガー
SU977304A2 (ru) Конвейер
RU2255031C1 (ru) Кольцевой конвейер
JP2586878Y2 (ja) コンベヤ
JPS6133765B2 (ja)
SU1093641A1 (ru) Пластинчатый конвейер