JP2001328714A - ベルトコンベヤのトロリーレール - Google Patents

ベルトコンベヤのトロリーレール

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JP2001328714A
JP2001328714A JP2000147438A JP2000147438A JP2001328714A JP 2001328714 A JP2001328714 A JP 2001328714A JP 2000147438 A JP2000147438 A JP 2000147438A JP 2000147438 A JP2000147438 A JP 2000147438A JP 2001328714 A JP2001328714 A JP 2001328714A
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JP
Japan
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trolley
rail
spacer
lower flange
notch
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Application number
JP2000147438A
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English (en)
Inventor
Haruyuki Hirano
治行 平野
Yoshio Ogawa
義夫 小川
Yuji Hayase
雄司 早瀬
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサを切欠部に容易に着脱することがで
き、しかも当該スペーサとトロリーレールとの間をクラ
ンプハンガーが円滑に通過できるベルトコンベヤのトロ
リーレールを提供する。 【解決手段】 上下部フランジ2、3と、これら上下部
フランジ間に形成されたウエブ4とを有し、下部フラン
ジ3の上面3a上を、ベルト9の側端部9aを挟持して
ベルト内に保持された搬送物を搬送する複数のクランプ
ハンガー6が走行するトロリーレール1において、その
一部に、上下部フランジ間に連続する2つの縁32によ
って切欠部30が形成され、この切欠部30に、少なく
とも下部フランジ3およびウエブ4に連なる下部フラン
ジ34およびウエブ35を有して切欠部に着脱自在に設
けられることによりクランプハンガーの走行および取外
しを可能とするスペーサ31が設けられ、かつ切欠部3
0の縁32の間隔およびこれと対向するスペーサ31の
前後縁36間の長さ寸法が、上部フランジ2側から下部
フランジ3、34側に向けて漸次小さくなるように形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、懸吊式ベルトコン
ベヤ装置において、ベルトを挟持したクランプハンガー
が走行するトロリーレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場やその構外等において、
製品、半製品、原材料等の粉粒体やスラリー状物体の運
搬物、又は土木工事、山間地、トンネル工事の礦石、土
砂等を、中長距離搬送する懸吊式のベルトコンベヤ装置
が用いられている。このベルトコンベヤ装置は、搬入地
と搬出地との間に、往路および復路の2本のレールの端
部同士を接続した無端状のトロリー循環レールを設け、
このトロリー循環レールに多数のクランプハンガー(ト
ロリーハンガーを含む)を走行自在に設けるとともに、
上記トロリー循環レールに沿って配設された無端ベルト
の側端部同士を合わせて筒状に形成し、あるいはベルト
の側端部を接近させてU字状に形成して、上記クランプ
ハンガーによって当該ベルトの側端部を挟持して上記ト
ロリー循環レール上を走行させることにより、上記ベル
ト内に保持した搬送物を目的地まで搬送するものであ
る。
【0003】ところで、このような懸吊式のベルトコン
ベヤ装置においては、一般にトロリー循環レールの一部
に切欠部を形成し、この切欠部に上記クランプハンガー
の走行および取外しを可能とするスペーサを着脱自在に
設けることにより、当該切欠部を利用して、新たなクラ
ンプハンガーの装着や、損傷を受けたクランプハンガー
の交換等を行なっている。
【0004】図7〜図9は、従来のこの種の切欠部およ
びスペーサが設けられたトロリー循環レールを示すもの
で、図中符号50がトロリー循環レールである。このト
ロリー循環レールは、上部フランジ51aと下部フラン
ジ51bとの中央部間にウエブ52が一体に形成された
H形鋼からなるもので、下部フランジ51bの上面が、
クランプハンガー53におけるローラ54の走行面とさ
れている。そして、このトロリー循環レール50の一部
に、切欠部55が形成されている。
【0005】この切欠部55は、所定の長さ寸法を隔て
互いに平行に連続してトロリー循環レール50の上部フ
ランジ51aから下部フランジ51bに到る二つの縁5
6の間に形成されたものである。そして、この切欠部5
5に、通常運転時にクランプハンガー53の走行を可能
とするスペーサ57が設けられている。
【0006】このスペーサ57は、上部フランジ58
a、下部フランジ58bおよびウエブ59が、隣接する
上部フランジ51a、下部フランジ51bおよびウエブ
52と同じ横断面寸法になるように形成されたものであ
り、縁56を跨いで、それぞれ上部フランジ51a、5
8a間および下部フランジ51b、58b間に渡された
上部プレート60と下部プレート61とによって、上記
切欠部55に着脱自在に取り付けられている。
【0007】上記構成からなるトロリー循環レール50
によれば、上部プレート60と下部プレート61とを取
り外して、スペーサ57を切欠部55から取り除くこと
により、新たなクランプハンガー53を当該トロリー循
環レール50に装着したり、あるいは長期間の使用にっ
て損傷を受けたクランプハンガー53を上記トロリー循
環レール50から取り外して交換する等の作業を行うこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
トロリー循環レール50にあっては、クランプハンガー
53の装着時等にスペーサ57を取り外す際に、上部プ
レート60および下部プレート61の連結ボルトを外す
必要があるために、トロリー循環レール50の上部と下
部の両方からの作業を強いられることになり、当該作業
に多くの手間を要するという問題点があった。
【0009】加えて、スペーサ57が設けられている部
分においては、下部フランジ51b、58bの下面か
ら、さらに下部プレート61が下方に突出するために、
図9に示すように、挟持したベルト62が風等に煽られ
てクランプハンガー53が浮き上がった際に、当該クラ
ンプハンガー53におけるローラ54の取付枠63が下
部プレート61と干渉して、円滑な搬送が妨げられてし
まうという問題点もあった。
【0010】そこで、このような問題点を解決する従来
の他のトロリー循環レールとして、例えば特開昭62−
161615号公報に見られるものが提案されている。
図10〜図13に示すように、このトロリー循環レール
65は、その一部に形成した対向縁64が平行な切欠部
66に、同一の横断面形状を有するスペーサ67を着脱
自在に設けたものであり、このスペーサ67の上部フラ
ンジ68aの上面に、両端部がそれぞれトロリー循環レ
ール65の上部フランジ69aの上面まで延出する連結
部材70を溶接等によって固着し、この連結部材70の
両端部をボルト71を介してトロリー循環レール65の
上部フランジ69aに着脱自在に取り付けるとともに、
スペーサ67とトロリー循環レール65の切欠部66と
の間における位置決めを行い、かつ相互の間における横
方向のずれを阻止するために、トロリー循環レール65
の下部フランジ69bに、平面輪郭が長方形状の係合突
起部72を形成し、スペーサ67の下部フランジ68b
に、対応する平面輪郭を有する長方形状の係合凹部73
を形成したものである。
【0011】上記構成からなるトロリー循環レール65
によれば、ボルト71を取り除くのみで、スペーサ67
をレール65から取り外すことができるとともに、下部
フランジ68b、69bの下面から下方に突出するもの
が無いために、図7〜図9に示したもののように、クラ
ンプハンガーの走行を阻害する虞がないという利点があ
る。しかしながら、上記従来のトロリー循環レール65
にあっては、下部フランジ69bに、係合突起部72を
形成し、スペーサ67の下部フランジ68bに、上記係
合突起部72と係合する係合凹部73を形成しているた
めに、これら下部フランジ68b、69bの加工に手間
を要して経済性に劣るという問題点があった。
【0012】さらに、図7〜図13に示した従来のトロ
リー循環レール50、65は、いずれも切欠部55、6
6を間に挟んで対向する縁56、64が、トロリー循環
レール50、65を、その長手方向に対して直角に切断
することにより互いに平行に形成しているために、トロ
リー循環レール50、65とスペーサ57、67との間
に大きな隙間を設けないと、スペーサ57、67を上方
から切欠部55、66に挿入して上部フランジ58a、
68aをトロリー循環レールの上部フランジ51a、6
9aに固定することができない。このため、クランプハ
ンガー53が縁56、64通過する際に、そのローラ5
4が円滑に移動せず、かつ騒音も大きいという問題点が
あった。
【0013】本発明は、上記従来のトロリー循環レール
が有する課題を解決すべくなされたもので、スペーサを
切欠部に容易に着脱することができ、しかも当該スペー
サとトロリーレールとの間をクランプハンガーが円滑に
通過できるベルトコンベヤのトロリーレールを提供する
ことを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るトロリー
レールは、上部フランジと、下部フランジと、これら上
部フランジと下部フランジとの間に形成されたウエブと
を有し、下部フランジの上面がレール面とされるととも
に、当該レール面上を、ベルトの側端部を挟持して当該
ベルト内に保持された搬送物を搬送する複数のクランプ
ハンガーが走行するトロリーレールにおいて、上記トロ
リーレールの一部に、上部フランジと下部フランジとの
間に連続する二つの縁によって、当該縁の間に切欠部が
形成され、この切欠部に、少なくとも上記下部フランジ
およびウエブに連なる下部フランジおよびウエブを有し
て当該切欠部に着脱自在に設けられることによりクラン
プハンガーの走行および取外しを可能とするスペーサが
設けられてなり、かつ切欠部の縁の間隔および当該縁と
対向するスペーサの前後の縁との間の長さ寸法が、上部
フランジ側から下部フランジ側に向けて漸次小さくなる
ように形成されていることを特徴とするものである。
【0015】ここで、請求項2に記載の発明は、上記ス
ペーサは、側面視において、その下部フランジと前後の
縁とのなす角度がそれぞれ鈍角に形成されていることを
特徴とするものである。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、上記トロリーレールの
少なくとも傾斜部および曲がり部における上記ウエブに
は、上記クランプハンガーのローラの浮き上がりを防止
する補助レールが設けられ、かつ上記スペーサの浮き上
がりを防止する固定手段が設けられていることを特徴と
するものである。
【0017】請求項1〜3のいずれかに記載のトロリー
レールによれば、当該トロリーレールの切欠部にスペー
サを着脱自在に設け、かつ切欠部の縁の間隔および当該
縁と対向するスペーサの前後の縁との間の長さ寸法を、
上部フランジ側から下部フランジ側に向けて漸次小さく
なるように形成しているので、スペーサを切欠部に上方
から挿入して、スペーサ上辺をトロリーレールに固定す
る際の作業が容易になる。加えて、スペーサの前後の縁
を、トロリーレールの縁に載せることができるために、
トロリーレールの縁とスペーサの前後の縁との間に特に
大きな隙間を形成する必要が無く、あるいは隙間を小さ
くすることができるために、クランプハンガーが円滑に
通過でき、騒音も小さくなる。
【0018】なお、クランプハンガーが通過する際の騒
音をより一層低減化させるためには、トロリーレールの
下部フランジの縁と、これと対向するスペーサの下部フ
ランジの縁とを、それぞれトロリーレールの長手方向に
向けて傾斜するように、ウエブ側から外周側に向けて斜
めに形成することが好ましい。このように、ローラの走
行面となる下部フランジにおける境界を、トロリーレー
ルの長手方向に対して斜めに形成することにより、ロー
ラの走行が一層円滑になり、騒音を大幅に低減させるこ
とができる。しかも、その加工が簡単でありながら、ス
ペーサとトロリーレールの位置決めを行うことができる
とともに、スペーサの水平方向の振れやずれを防止する
ことができる。
【0019】また、請求項1に記載の発明においては、
切欠部の縁の間隔およびこれと対向するスペーサの前後
の縁との間の長さ寸法を、上部フランジ側から下部フラ
ンジ側に向けて漸次小さくなるように形成すれば、上記
作用効果を奏することが可能であるが、特に請求項2に
記載の発明のように、スペーサの下部フランジと前後の
縁とのなす角度をそれぞれ鈍角に形成すれば、当該スペ
ーサが所謂狭義の台形状に形成され、上方から切欠部へ
の挿入が一層容易になって好適である。
【0020】さらに、請求項3に記載の発明において
は、上記トロリーレールの少なくとも傾斜部および曲が
り部におけるウエブに、上記クランプハンガーのローラ
の浮き上がりを防止する補助レールを設けるとともに、
上記スペーサの浮き上がりを防止する固定手段を設けて
いるので、トロリーレールとして安価なJIS規定のH
型鋼またはI型鋼を使用することにより、トロリーレー
ルにおけるクランプハンガーのローラが走行自在に載置
される下部フランジとクランプハンガーのローラの浮き
上がりを防止する上部フランジとの間のウエブが長くな
っても、その長さに応じてクランプハンガーのローラを
大きくする必要がなく、小さなローラが使用でき、よっ
て全体として装置を安価に製作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明のトロリー
レールを、無端状のトロリー循環レールに適用した一実
施形態における一部分を示すもので、図中符号1がトロ
リー循環レールである。このトロリー循環レール1は、
図1〜図4に示すテール側(運搬物の搬入部)と、図示
されないヘッド側(搬出部)との間に、往復二本架設さ
れたものであり、これらテール側およびヘッド側におい
て半円状(円弧部1b)に連結されることにより、無端
の環状に設けられている。本実施形態においては、トロ
リー循環レール1として上部フランジ2と下部フランジ
3との間の中央部にウエブ4が一体に形成されたJIS
規格のH型鋼を用いた場合を示しているが、I型鋼を用
いてもよい。このトロリー循環レール1は、レール面と
なる下部フランジ3の上面3aが水平に形成されてい
る。
【0022】また、トロリー循環レール1のテールとヘ
ッドの間の搬送路における傾斜部および円弧部のウエブ
4の両側面には、図5に示すように、後述するトロリー
ハンガー(クランプハンガー)6のローラ11、12の
浮き上がりを防止する補助レール5が設けられている。
そして、このトロリー循環レール1は、構造物の上端部
に固定して支持されており、このトロリー循環レール1
に、上記トロリーハンガー6が走行自在に吊設されてい
る。
【0023】このトロリーハンガー6は、図5および図
6に示すように、レール1を走行するローラ部7と、こ
のローラ部7の下部に連結されたクランプ部8とから概
略構成されたもので、このクランプ8によって、テール
側とヘッド側との間においてベルト9を吊持して搬送す
るようになっている。ここで、ベルト9は、図5に示す
筒型ベルトとU型ベルト(図示を略す。)の二つの形式
があり、いずれも平ベルトの両側端部に、連続した膨大
な耳部9aが設けられている。そして、このベルト9
は、トロリー循環レール1の下方に沿って無端状に形成
されるとともに、駆動手段によって駆動走行されるよう
になっている。また、この筒型のベルト9においては、
膨大な耳部9aの互に接する面に、係脱可能な溝部と突
条が設けられており、これら溝部と突条とがファスナー
状に嵌合することによりベルトの完全密閉式筒型が保持
される。
【0024】他方、トロリーハンガー6のローラ部7
は、上方に開口する断面U字状のローラ枠10の対向す
る垂直部のうちのトロリー循環レール1の円弧部1bに
おいて外周側に位置する一方の垂直部に、走行方向に向
けて順次、主ローラ11、片寄り制限ローラ12および
主ローラ11がそれぞれ着脱自在に設けられ、トロリー
循環レール1の円弧部1bにおいて内周側に位置する他
方の垂直部に、片寄り制限ローラ12、主ローラ11お
よび片寄り制限ローラ12が走行方向に向けて順次着そ
れぞれ脱自在に設けられたものである。ここで、一方の
垂直部に設けられた主ローラ11および片寄り制限ロー
ラ12は、それぞれ他方の垂直部に設けられた片寄り制
限ローラ12および主ローラ11とウエブ4を境にして
互いに対向するように配設されている。また、これら主
ローラ11および片寄り制限ローラ12は、水平な下部
フランジ3の上面3aとともに走行の安定性を確保する
ために、外周面が回転軸線に対して平行となる円筒状に
形成されている。
【0025】他方、ローラ枠10の底板下面には、垂杆
13が固定され、この垂杆13に、隣接するトロリーハ
ンガー6とワイヤロープを介して連結するためのシャッ
クルが掛け止めされるアイプレート14が設けられてい
る。そして、この垂杆13の下端部に、枢軸15を介し
て上記クランプ部8が吊設されている。このクランプ部
8は、クランプフレームを構成する一対の平板状のクラ
ンプ枠16間(図5においては、前面側のクランプ枠を
省略してある。)に、水平方向に一定の間隔をおいて二
本の軸17が略水平に設けられ、各々の軸17に、互い
に略対称に形成された略J字状の挟持アーム18が、軸
17間中央の下方において互に交差するように、回動自
在に設けられている。
【0026】これら挟持アーム18の上端部は、テール
側およびヘッド側において挟持アーム18を開閉させる
ために、トロリー循環レール1に沿ってその下部外方に
設けられた着脱桟19の堰板と係合する桟係合部18a
となり、下端部には、ベルト9を挟持、または開放する
挟持棒20が取り付けられている。この挟持棒20は、
ベルト9と運搬物の荷重その他の重力に耐え、かつベル
ト9の耳部9aを損傷したり、脱落することを防止する
ため、一定の長さと強度を有するように形成されてお
り、かつベルト9の耳部9a直下のベルト部分に接する
棒面には滑落防止のためのローレットが施されている。
【0027】さらに、これら挟持アーム18の交差部に
は、開閉作動時に挟持アーム相互が連動するように、よ
り好ましくは同時かつ左右均等に移動するように、ガイ
ド機構が設けられている。このガイド機構は、上記交差
部における一方の挟持アーム18に一体的に突設された
ガイドピン21と、他方の挟持アーム18に穿設されて
ガイドピン21が挿通される円弧状の切込み穴22とか
ら構成されたもので、両挟持アーム18が開閉する際
に、互いに連動して作動するとともに、当該開閉の範囲
を限定するようになっている。
【0028】また、両挟持アーム18には、ベルト挟持
の位置においてガイドピン21の下方に位置するアーム
突起23が突設されている。そして、各軸17まわりに
巻回されたねじりコイルバネからなる挟持アームバネ2
4の一端部がアーム突起23に掛けられ、他端部が垂杆
13の下面に掛けられている。これにより、両挟持アー
ム18は、互いに閉じる方向に付勢されている。そし
て、以上の構成からなるベルト9を挟持するトロリーハ
ンガー6は、トロリー循環レール1上に所定間隔をおい
て複数設けられるとともに、上記ワイヤーロープによっ
て互いに連結されることにより、全体として無端状に配
置されている。
【0029】他方、上記トロリーハンガー6によって、
テール側とヘッド側との間を搬送されるベルト9は、こ
れらテール側およびヘッド側において、運搬物の荷受お
よび搬出のために、各々の導入部においてトロリーハン
ガー6からの挟持を解かれて平坦状にされ、プーリ間を
案内された後に、再び送り出し部において筒状に丸めら
れたうえトロリーハンガー6によって挟持され、他方側
へと搬送されるようになっている。
【0030】そして、図1〜図4に示すように、上記ト
ロリー循環レール1における屈曲部1aの下方水平部
に、上記構成からなるトロリーハンガー6を装着あるい
は取り外すための切欠部30が形成され、この切欠部3
0にスペーサ31が着脱自在に設けられている。この切
欠部30は、上部フランジ2と下部フランジ3との間に
連続する二つの縁32の間に形成されたもので、これら
縁32は、互いの対向間隔が上部フランジ2側から下部
フランジ3側に向けて漸次小さくなるように形成されて
いる。
【0031】他方、スペーサ31は、トロリー循環レー
ル1の上部フランジ2、下部フランジ3およびウエブ4
と横断面積が略同一の上部フランジ33、下部フランジ
34およびウエブ35からなるH形鋼によって形成され
たもので、切欠部30の縁32と略同一の傾斜角度にな
るように、前後の縁36との間の長さ寸法が、上部フラ
ンジ33側から下部フランジ34側に向けて漸次小さく
なるように形成されている。そして、下部フランジ34
と前後の縁36とのなす角度θは、共に鈍角になるよう
に形成されており、この結果スペーサ31は、図3
(b)に示す側面視において、切欠部30の形状と略同
一の、上底(上部フランジ33側)よりも下底(下部フ
ランジ34側)が短い台形状に形成されている。
【0032】また、トロリー循環レール1の下部フラン
ジ3における縁32は、ウエブ4側から下部フランジ3
の外縁側に向けてそれぞれスペーサ31側に傾斜するよ
うに斜めに形成されており、これと対向するスペーサ3
1の下部フランジ34における前後の縁36は、ウエブ
35側から外周側に向けて該スペーサ31側に傾斜する
ように斜めに形成されている。これにより、スペーサ3
1の下部フランジ34における前後縁36は、平面視V
字状に形成されている。
【0033】そして、スペーサ31の上部フランジ33
の上面に、前後端部がそれぞれトロリー循環レールの上
部フランジ2まで延出する連結板(固定手段)37が固
定されており、この連結板37の両端部と上部フランジ
2に穿設された孔部にボルト38が挿通されてナット3
9が螺合されることにより、スペーサ31がトロリー循
環レール1の切欠部30内に着脱自在に取り付けられて
いる。
【0034】以上の構成からなるトロリー循環レール1
によれば、トロリー循環レール1の切欠部30にスペー
サ31を着脱自在に設け、かつ切欠部30の縁32間の
間隔およびこれと対向するスペーサ31の前後の縁36
との間の長さ寸法を、上部フランジ2、33側から下部
フランジ3、34側に向けて漸次小さくなる台形状に形
成しているので、スペーサ31を上方から切欠部30に
挿入して連結板37をトロリー循環レール1の上部フラ
ンジ2に固定する際の作業を容易に行うことができる。
【0035】しかも、スペーサ31を台形状に形成して
いる結果、スペーサ31を切欠部30に挿入するのみ
で、その前後縁36をそれぞれトロリー循環レール1の
縁32に載せることができるために、トロリー循環レー
ル1の縁32とスペーサ31の前後の縁36との間に、
殆ど隙間が形成されることが無い。加えて、互いの下部
フランジ3、34間の縁32、36を、それぞれトロリ
ー循環レール1の長手方向に向けて傾斜するように、ウ
エブ4、35側から下部フランジ3、34の外周側に斜
めに形成しているので、トロリーハンガー6がこれら縁
32、36間を通過する際にも、主ローラ11の走行が
円滑になり、騒音も小さくすることができる。また、互
いの下部フランジ3、34において対向する縁32、3
6によって、スペーサ31とトロリー循環レール1との
位置決めを行うことができるとともに、スペーサ31の
水平方向の振れやずれを防止することもできる。
【0036】さらに、トロリーハンガー6がベルト9を
保持する位置のトロリー循環レール1の傾斜部および曲
がり部におけるウエブ4に、トロリーハンガー6の主ロ
ーラ11および片寄り制限ローラ12の浮き上がりを防
止する補助レール5を設けているので、トロリー循環レ
ール1として安価なJIS規定のH型鋼を使用すること
により、トロリー循環レール1の下部フランジ3と上部
フランジ2との間のウエブ4長さ寸法が大きくなって
も、その長さ寸法に応じてトロリーハンガー6の主ロー
ラ11を大きくする必要がなく、小さなローラが使用で
きるために全体として装置を安価に製作することができ
る。
【0037】また、一般にこの種のトロリー循環レール
においては、図12に示すようにI型鋼を使用している
ため、トロリーハンガーのローラ走行面となる下部フラ
ンジの上面が外周側に向けて下方に傾斜するテーパ部と
なっており、他方上記ローラも外周面が対応するテーパ
状に形成されている。このため、走行に際して、ローラ
外周面における内側と外側との間に生じる周速の相違に
よって、ローラと走行面との間にスリップおよびこれに
起因する騒音が発生し、この結果双方あるいは一方が早
期に摩耗してしまうという問題点がある。この点、上記
トロリー循環レール1にあっては、H型鋼を使用するこ
とによって、下部フランジ3の上面3aを水平に形成す
るとともに、当該上面3a上を走行する主ローラ11を
円筒状に形成しているので、主ローラ11の外周に周速
の相違を生じることが無い。
【0038】さらに、上記実施の形態においては、トロ
リーハンガー6のローラ部7において、トロリー循環レ
ール1の円弧部1bの外周側に、走行方向に向けて順次
主ローラ11、片寄り制限ローラ12および主ローラ1
1を設け、内周側に、順次片寄り制限ローラ12、主ロ
ーラ11および片寄り制限ローラ12を設けているの
で、上述した主ローラ11およびその走行面3aを水平
に形成したことと相俟って、従来トロリーハンガー6が
ベルト9を保持搬送する間におけるトロリー循環レール
1の円弧部の必要曲率半径が、ベルトコンベヤ幅の30
〜60倍程度であったのを、大幅に小さくすることも可
能となる。
【0039】なお、上記実施の形態においては、本発明
に係るトロリーレールを、無端状であって、かつベルト
9を筒状に形成して両耳部9aを挟持するベルトコンベ
ヤ装置のトロリー循環レール1に適用した場合について
のみ説明したが、これに限定されるものではなく、上記
ベルト9をU字状に形成し、各耳部を、平行に架設され
た2本のレールに走行自在に設けられた2組のクランプ
ハンガーによって各々挟持するベルトコンベヤのトロリ
ー循環レールにも同様に適用することができ、さらには
無端状ではない長尺のトロリーレールに対しても適用可
能である。また、その断面形状についても、上述したH
型に限らず、上部フランジと下部フランジとウエブとを
有するコ字状に形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3のい
ずれかに記載のトロリーレールによれば、スペーサを切
欠部に上方から挿入してスペーサ上辺をトロリーレール
に固定する際の作業が容易になるとともに、スペーサの
前後の縁を、トロリーレールの縁に載せることができる
ために、トロリーレールの縁とスペーサの前後の縁との
間に特に大きな隙間を形成する必要が無く、あるいは隙
間を小さくすることができるために、クランプハンガー
を円滑に通過させることができ、騒音も小さくすること
ができる。
【0041】特に、請求項2に記載の発明によれば、ス
ペーサを台形状に形成することにより、上方から切欠部
への挿入が一層容易になり、さらに、請求項3に記載の
発明によれば、トロリーレールとして安価なJIS規定
のH型鋼またはI型鋼を使用することにより、トロリー
レールにおける下部フランジと上部フランジとの間のウ
エブが長くなっても、その長さに応じてクランプハンガ
ーのローラを大きくする必要がなく、小さなローラが使
用でき、よって全体として装置を安価に製作することが
できるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトロリーレールの一実施形態を示
す部分平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】スペーサの形状を示す図1および図2のA部拡
大図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)
は底面図である。
【図4】図1および図2に示すA部の拡大斜視図であ
る。
【図5】クランプハンガーを装着した状態を示す横断面
図である。
【図6】図5のローラ部分を示す平面図である。
【図7】従来のトロリー循環レールの一部を示す側面図
である。
【図8】図7のVIII−VIII線視断面図である。
【図9】図8のトロリー循環レールにクランプハンガー
を装着した状態を示す横断面図である。
【図10】従来の他のトロリー循環レールを示す側面図
である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】図10のスペーサ部分の横断面図である。
【図13】図10の底面図である。
【符号の説明】
1 トロリー循環レール 1b 円弧部 2、33 上部フランジ 3、34 下部フランジ 3a 上面(走行面) 4、35 ウエブ 5 補助レール 6 トロリーハンガー(クランプハンガー) 9 ベルト 9a 耳部(側端部) 11 主ローラ 12 片寄り制限ローラ 18 挟持アーム 30 切欠部 31 スペーサ 32 縁 36 縁 37 連結板(固定手段) 38 ボルト 39 ナット
フロントページの続き (72)発明者 早瀬 雄司 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株 式会社新潟鉄工所エンジニアリングセンタ ー内 Fターム(参考) 3F023 AA02 AB02 BA04 BB01 BC01 3F025 CA24 CB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部フランジと、下部フランジと、これ
    ら上部フランジと下部フランジとの間に形成されたウエ
    ブとを有し、上記下部フランジの上面がレール面とされ
    るとともに、当該レール面上を、ベルトの側端部を挟持
    して当該ベルト内に保持された搬送物を搬送する複数の
    クランプハンガーが走行するトロリーレールにおいて、 上記トロリーレールの一部に、上記上部フランジと下部
    フランジとの間に連続する二つの縁によって、当該縁の
    間に切欠部が形成され、この切欠部に、少なくとも上記
    下部フランジおよびウエブに連なる下部フランジおよび
    ウエブを有して当該切欠部に着脱自在に設けられること
    により上記クランプハンガーの走行および取外しを可能
    とするスペーサが設けられてなり、かつ上記切欠部の上
    記縁の間隔および当該縁と対向する上記スペーサの前後
    の縁との間の長さ寸法が、上記上部フランジ側から上記
    下部フランジ側に向けて漸次小さくなるように形成され
    ていることを特徴とするトロリーレール。
  2. 【請求項2】 上記スペーサは、側面視において、その
    下部フランジと前後の縁とのなす角度がそれぞれ鈍角に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトロ
    リーレール。
  3. 【請求項3】 上記トロリーレールの少なくとも傾斜部
    および曲がり部における上記ウエブには、上記クランプ
    ハンガーのローラの浮き上がりを防止する補助レールが
    設けられ、かつ上記スペーサの浮き上がりを防止する固
    定手段が設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のトロリーレール。
JP2000147438A 2000-05-19 2000-05-19 ベルトコンベヤのトロリーレール Pending JP2001328714A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012046782A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Almex Pe Inc 表面処理装置
CN102530472A (zh) * 2012-01-16 2012-07-04 山西东杰智能物流装备股份有限公司 立体仓库用轨道穿梭移载小车
CN106005859A (zh) * 2016-07-07 2016-10-12 杭州国辰机器人科技有限公司 一种轨道式动物尸体机械运输及独立仓储系统

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