JP2001315930A - ベルトコンベヤのトロリーハンガー - Google Patents

ベルトコンベヤのトロリーハンガー

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JP2001315930A
JP2001315930A JP2001053962A JP2001053962A JP2001315930A JP 2001315930 A JP2001315930 A JP 2001315930A JP 2001053962 A JP2001053962 A JP 2001053962A JP 2001053962 A JP2001053962 A JP 2001053962A JP 2001315930 A JP2001315930 A JP 2001315930A
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holding
belt
arm
clamp
trolley hanger
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JP2001053962A
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English (en)
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Haruyuki Hirano
治行 平野
Yoshio Ogawa
義夫 小川
Yuji Hayase
雄司 早瀬
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クランプ部を、ベルトの挟持及び解放を簡略
でありながら走行中にクランプ部でベルトが外れ運搬物
の落下することのない確実な構造とし、経済性かつ安全
性に優れたトロリーハンガーを提供する。 【解決手段】 ベルト11の側端部を着脱自在に挟持す
るクランプ部14を、ローラ部に連結されるクランプフ
レーム21に略水平に設けられた二本の軸22に各々揺
動自在または回動自在に、相互の下端部間でベルト11
を挟持する一対の挟持アーム23A、23Bと、交差部
における挟持アーム23Aに設けられたガイドピン2
7、および挟持アーム23Bに形成されてガイドピンに
係合する切込み穴28を備えたガイド機構26と、挟持
アームに設けられたアーム突起29に係合して閉じ方向
に付勢するように設けられた挟持アームバネ30とを有
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の製品、半製
品、原材料等の粉粒体やスラリー状物体の運搬物を、中
長距離搬送する際に用いられる、筒型又はU型ベルトコ
ンベヤのトロリーハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】工場やその構外等において、製品、半製
品、原材料等の粉粒体やスラリー状物体の運搬物、又は
土木工事、山間地、トンネル工事の礦石、土砂等を、中
長距離搬送する、懸吊式の筒型又はU型ベルトコンベヤ
に用いられている従来のトロリ―ハンガーにおいては、
レールを走行するトロリーローラとして、二個並列で合
計四個のローラが用いられている。また、上記ベルトを
挟持するクランプ部のクランプアームとしては、一般に
二軸支持のロック方式と、一軸支持のバネ省略方式との
概ね二方式が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
懸吊式ベルトコンベヤにおけるトロリーハンガーのクラ
ンプ部については、一方の二軸支持の方式では、挟持ア
ームの開閉に用いるバネが開き方向に用いているため、
アームを閉じ、ベルトを挟持するには両挟持アームにロ
ックが不可欠であり、かつロックレバーが常時ロックピ
ンに接触するため、両接触部分の摩擦が激しく、ベルト
挟持の安全性に欠けるとともに、開閉に伴う金属の接触
衝撃による騒音を発するほか、ハンガーの着脱装置が複
雑で、経済性に劣っている。また、他方の一軸支持の方
式では、二軸支持と異り挟持アームに荷重がかかったと
き、挟持アームが開き易く、アームの開閉が平均、均等
に作動しないこと、バネに依って開閉せず、開閉の誘導
装置が複雑かつ走行抵抗も大で、着脱の確実性に劣るほ
か、走行中の曲走個所に於けるベルトの脱落事故の虞れ
があり、ベルトの速度も著しく制限されるなど多くの問
題を抱えている。
【0004】そこで、本発明者等は、上記問題を解決す
べく、先に特願平11−243021号において新規な
トロリーハンガーを提案した。このトロリーハンガー3
は、図21に示すように、レール1を走行するローラ部
4と、このローラ部4の下部に連結されるとともにレー
ル1に沿って断面筒状に形成されて走行するベルト2を
着脱自在に挟持するクランプ部5とを備え、かつクラン
プ部5を、ローラ部4に垂杆4Dを介して連絡されるク
ランプフレーム5Aに略水平に設けられた二本の軸5
B、5B′と、各軸5B、5B′に夫々揺動自在または
回動自在かつ、互に交差するように設けられて相互の下
端部でベルト2の両側端部2A、2A′同士を挟持する
挟持アーム5C、5C′と、一方の挟持アーム5C′の
内側面に設けられたガイドピン5Fに係合して両挟持ア
ーム5C、5C′が開閉の際に連動して作動し、かつ開
閉の範囲を限定させる他方の挟持アーム5Cに設けられ
た切込み穴5Gと、挟持アーム5C′に係合して挟持ア
ームを閉じ方向に付勢するよう設けられた挟持アームバ
ネ5S′と、他方の挟持アーム5Cと同軸に揺動自在ま
たは回動自在に設けられ、下端部がベルト挟持の位置で
ガイドピン5Fに当接して上記挟持を固定するロック杆
5Dと、クランプフレーム5Aに設けられ、ロック杆5
Dがガイドピン5Fに当接する挟持固定位置で該ロック
杆5Dを係止する突子5Pと、ロック杆5Dに係合して
該ロック杆5Dを挟持固定位置方向に付勢するよう設け
られたロック杆バネ5Sとを有する構成にしたものであ
る。
【0005】上記構成からなるトロリーハンガー3によ
れば、クランプ部5における挟持アームバネ5S′によ
ってベルト挟持の閉じ方向に作用させ、かつガイドピン
5Fと係合する切込み穴5Gの作用と荷重による挟持機
構とによって、ベルト脱落防止機構を簡素化、合理化す
ることができ、かつロック杆バネ5Sの作用によってベ
ルト2を瞬時に挟持しロックすることにより、ベルトが
外れ、運搬物が不用意に落下することを防止することが
できるという利点がある。
【0006】ところで、上記トロリーハンガー3におい
ては、軸5Bにロック杆バネ5Sを軸着して、一方の挟
持アーム5C′に設けられたガイドピン5Fに作用させ
るとともに、挟持アームバネ5S′を、図21に示した
ように、軸5B′に軸着して一方の挟持アーム5C′の
内側面に設けた突子5Kに作用させるようにするか、あ
るいは逆に軸5Bに軸着して他方の挟持アーム5Cに作
用させることにより、両挟持アーム5C,5C′を閉じ
る方向に付勢している。
【0007】このような場合に、図示したように挟持ア
ームバネ5S′を軸5B′に軸着して一方の挟持アーム
5C′に作用させると、挟持アーム5C′には、ロック
杆バネ5Sの付勢力がガイドピン5Fを介して作用する
とともに、さらに挟持アームバネ5S′の付勢力が突子
5Kを介して作用する。この結果、両方のスプリングの
協働によって一方の挟持アーム5C′が挟持する方向に
付勢され、ガイドピン5Fと切込み穴5Gとを介して他
方の挟持アーム5Cも挟持方向に付勢されることにな
る。このため、ガイドピン5Fの負担が大きくなり、摩
擦が大きくなるという問題点がある。
【0008】これに対して、挟持アームバネ5S′を軸
5Bに軸着して他方の挟持アーム5Cに作用させる場合
には、同じ軸5Bに挟持アームバネ5S′とロック杆バ
ネ5Sとが装着されることになるため、構造上バランス
を欠いたものとなり、それを補正するために一方の挟持
アーム5C′側の軸5B′にスペーサーを入れる等の工
夫が必要となる。
【0009】また上記トロリーハンガー3においては、
ロック杆5Dはガイドピン5Fに当接して挟持アーム5
C、5C′の開きを制止するようにしているが、ロック
杆5Dの軸5Bと先端ロック部との距離が短く、またガ
イドピン5Fがクランプ開時に上方に上がった時に、ト
ロリーハンガー連結部材である垂杆4Dとの隙間が小さ
いため、ロック杆5Dの先端ロック部をガイドピン5F
が動こうとする方向に正対した位置に置くことができ
ず、かつガイドピン5Fに接するロック部の当接面を広
くとることができないので、ロックに確実性に欠けると
いう問題点もある。
【0010】さらには、レール1に急激な曲がりがある
ルートの場合に、その曲がり部分においてベルト2は直
線的に最短距離を取ろうとする傾向があるが、その直線
的になろうとするベルト2により、曲がり近傍のトロリ
ーハンガー3のクランプ部5が横方向に引っ張られた場
合に、ロック杆5Dがローラ部4に当接して、ロックが
解除される虞があった。
【0011】また、ベルト2を吊持した状態において
は、ベルト2の荷重によってローラ部4がレール1上に
押し付けられるとともに、連続するベルト2の剛性によ
ってクランプ部3の横振れが抑えられるために、安定的
な走行を行うことができるものの、ベルト2の挟持を解
いた後は、クランプ部3を拘束するものが無くなるため
に、例えば強風を受けた際などに走行が不安定になる傾
向がある。特に、導入部から送出部へと向きを変えるレ
ール1の円弧部を旋回走行する際には、遠心力によって
クランプ部3が外方に横揺れを生じ、この結果持ち上げ
られたロック杆5Dの上部が、挟持アーム5C、5C´
を開閉させる着桟等と衝突して変形することにより、挟
持アーム5C、5C´の円滑な開閉操作、ひいてはベル
ト2の挟持が困難になるという問題点もあった。
【0012】本発明は、上記トロリーハンガーの不具合
を解消すべく工夫開発されたものであり、筒型ベルトコ
ンベヤ及びU型ベルトコンベヤに用いられるトロリーハ
ンガーにおいて、クランプ部を、ベルトの挟持及び解放
を簡略でありながら走行中にクランプ部でベルトが外れ
運搬物の落下することのない確実な構造とし、経済性か
つ安全性に優れたベルトコンベヤのトロリーハンガーを
提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るベルトコンベヤのトロリーハンガーは、レールを
走行するローラ部と、このローラ部の下部に連結され、
レールに沿って走行するベルトの側端部を着脱自在に挟
持するクランプ部とを備えたトロリーハンガーにおい
て、上記クランプ部は、ローラ部に連結されるクランプ
フレームに略水平に設けられた二本の軸と、各々の軸に
揺動自在または回動自在に、かつ上記軸間の下方におい
て互に交差するように設けられ、相互の下端部間でベル
トを挟持する一対の挟持アームと、上記交差部における
一方の挟持アームに設けられたガイドピン、および他方
の挟持アームに形成され、両挟持アームが開閉の際に連
動して作動するようにガイドピンに係合するとともに、
当該開閉の範囲を限定させる切込み穴を備えたガイド機
構と、挟持アームの外側面に設けられたアーム突起に係
合して当該挟持アームを閉じ方向に付勢するよう各々の
挟持アームに設けられた各挟持アームバネとを有するこ
とを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2に記載のベルトコンベヤの
トロリーハンガーは、レールを走行するローラ部と、こ
のローラ部の下部に連結されてレールに沿って走行する
ベルトの側端部を着脱自在に挟持するクランプ部とを備
えたハンガーにおいて、上記クランプ部は、ローラ部に
連結されるクランプフレームに略水平に設けられた二本
の軸と、各々の軸に揺動自在または回動自在に、かつ上
記軸間の下方において互に交差するように設けられ、相
互の下端部間でベルトを挟持する一対の挟持アームと、
上記交差部における一方の挟持アームに設けられたガイ
ドピン、および他方の挟持アームに形成され、両挟持ア
ームが開閉の際に連動して作動するようにガイドピンに
係合するとともに、当該開閉の範囲を限定させる切込み
穴を備えたガイド機構と、挟持アームの外側面に設けら
れたアーム突起に係合して当該挟持アームを閉じ方向に
付勢するよう各々の挟持アームに設けられた各挟持アー
ムバネと、一の上記挟持アームと同軸的に揺動自在また
は回動自在に設けられ、両挟持アームの外側面側に位置
する一対の側壁部を有するロック杆とを有してなり、か
つロック杆は、一方の側壁部の下端部に、ベルト挟持位
置において当該ロック杆が設けられていない挟持アーム
のアーム突起に当接することにより上記挟持を固定する
ロックレバー部が形成され、かつ他方の側壁部には、挟
持アームを開く側に揺動または回動した際に上記一の挟
持アームの挟持アームバネに係合してその付勢力を受け
る突起が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のアーム突起とロック杆の突起とが、共にベルト
挟持の位置で上記挟持アームバネに係合することを特徴
とするものである。さらに、請求項4に記載の発明は、
請求項2または3に記載の発明において、上記両挟持ア
ームは、その上端部に形成された桟係合部が上記レール
に沿って配設されたハンガー着脱桟と接触することによ
り、上記軸まわりに揺動または回動するとともに、当該
両挟持アームは、互いの外形が略対象形に形成され、か
つ上記ロック杆の上端部は、当該ロック杆が設けられて
いない上記挟持アームと共に上記ハンガー着脱桟と接触
するように、上記他方の挟持アームの桟係合部と略同形
に形成されていることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
〜4のいずれかに記載のロック杆が、このロック杆に沿
う上記一の挟持アームに対して、常時このロック杆の上
記側壁部の下縁が当該挟持アームの上縁より下方に位置
するように形成されていることを特徴とするものであ
り、請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか
に記載のロック杆が、上記ロックレバー部を含む第1の
部材と、他の部分を含む第2の部材との、少なくとも2
つの部材によって構成されていることを特徴とするもの
である。
【0017】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載のアーム突起が、ベルト挟持の
位置でガイドピンの下方に設けられていることを特徴と
するものであり、請求項8に記載の発明は、請求項1〜
7のいずれかに記載のガイドピンは、頭部を上記切込み
穴から外部に露出させないように形成されていることを
特徴とするものである。
【0018】そして、請求項9に記載の発明は、請求項
1〜8のいずれかに記載の発明において、上記クランプ
部が、ローラ部の下部に揺動自在または回動自在に連結
されているとともに、上記ローラ部の下部には、クラン
プ部が所定の角度揺動または回動した際に、当該クラン
プ部に当接してそれ以上の揺動または回動を阻止するス
トッパが設けられていることを特徴とするものである。
【0019】請求項1〜9のいずれかに記載のベルトコ
ンベヤのトロリーハンガーによれば、挟持アームの下端
部間で運搬物を収納したベルトの側端部を挟持した状態
において、これら挟持アームが、各々の軸間の下方に設
けたガイドピンと切込み穴との係合によるガイド機構に
よって互いに交差するように設けられているために、両
挟持アームの回転中心が、ベルトの挟持位置よりも鉛直
線に対して外方に位置することになる。この結果、上記
ベルトの荷重が挟持アームを閉じる方向に作用する(荷
重による挟持機構)。加えて、それぞれの挟持アーム
に、閉じ方向に付勢する挟持アームバネを該挟持アーム
の外側に設けているので、これらの協働によってバラン
スよく、かつ強固にベルトを挟持して搬送することが可
能となる。このため、搬送に際して、ベルトが外れて運
搬物が不用意に落下することが無く、よって従来と比較
して簡素な構造によって、搬送の安定性を向上させるこ
とが可能となるとともに、一部の部品に局部的な荷重が
作用して損耗等を生じる虞も無い。
【0020】この際に、特に請求項2に記載のトロリー
ハンガーにおいては、搬送中にロック杆の一方の側壁の
下端部に形成されたロックレバー部が、当該ロック杆が
設けられていない挟持アームのアーム突起に当接してい
るので、この挟持アームの揺動または回動が阻止され、
これに伴って当該挟持アームとガイド機構を介して連動
される上記一の挟持アームの揺動または回動も阻止され
る。この結果、万一ベルトが風などで浮き上がった場合
等においても、挟持アームが開く方向に力が加わるのを
防止することができ、ベルトの挟持が万全となる。しか
も、ロック杆をロックする場所を従来のようにガイドピ
ンではなく、挟持アームバネが係合するアーム突起に当
接するようにしているので、ガイドピンの負担が少な
く、摩耗の虞が少ない。
【0021】また、両挟持アームを開いてベルトを解放
する場合には、請求項1に記載の発明においては、当該
挟持アームの一方または両方を、上記レールに沿って配
設されたハンガー着脱桟等によって下方に押し下げれ
ば、ガイド機構の作用によって両挟持アームが開き方向
に揺動または回動し、これによって挟持アームの下端部
間が開いて上記ベルトの側端部との係合が解かれる。
【0022】他方、請求項2に記載の発明においては、
先ずロック杆を軸まわりに揺動または回動させることに
より、下端部のロックレバー部とアーム突起との当接関
係が解除され、挟持アームが揺動自在または回動自在に
なる。そこで、請求項1に記載の発明と同様に、ロック
杆とともに両挟持アームを下方に押し下げることによ
り、ガイド機構の作用によって両挟持アームが揺動また
は回動して、上記ベルトの側端部を解放する。
【0023】このように、本発明に係るトロリーハンガ
ーによれば、ベルトを挟持あるいは解放する際において
も、それぞれの挟持アームに、均等に働く挟持アームバ
ネを配置しているため、バランスよく円滑に両挟持アー
ムを開閉させることが可能となる。
【0024】さらに、請求項2に記載の発明において
は、ロック杆を、一方の狭持アームと同軸に設けるとと
もに、その一対の側壁部が二つの挟持アームの外側に位
置するように形成して、一方の側壁の下端部にアーム突
起に当接するロックレバー部を形成し、かつ他方の側壁
部に挟持アームバネに係合する突起を設けているので、
このロック杆を、例えば請求項1に記載のトロリーハン
ガーに対して、別途容易に追加装備することができる。
【0025】したがって、例えば上記ロック杆を別途生
産しておき、運搬物の種類や搬送能力等のコンベヤの仕
様に応じてこのロック杆をトロリーハンガーに組付け出
荷したり、既設設備にこのロック杆を取付けて、横風を
受けやすいような地形、気象条件等で使用するトロリー
ハンガーに変更することが簡単にでき、生産性向上や装
置改造に対応しやすい構成となっている。
【0026】また、請求項3に記載のベルトコンベヤの
トロリーハンガーにおいては、ベルト挟持の位置でロッ
ク杆と挟持アームとに挟持アームバネが係合するので、
確実にベルトが挟持ロックされる。さらに、請求項4に
記載のベルトコンベヤのトロリーハンガーによれば、挟
持アームの桟係合部とロック杆の桟係合部を略同形とし
たので、両挟持アームに対応してハンガー着脱桟を設け
る場合に、従来のようにロック杆側のハンガー着脱桟を
高く設定するといった手間が不要になり、ハンガー着脱
桟のレベルを両挟持アームに対して同一にすることが可
能になるために、ハンガー着脱桟を形成する作業がより
簡単である。
【0027】また、請求項5に記載のトロリーハンガー
によれば、ロック杆の側壁部を、ベルトを挟持している
際も、解放している際も、その下縁が常にそのロック杆
に沿う挟持アームの上縁より下方に位置するように形成
しているので、走行中にクランプ部が不安定になって横
揺れを生じ、万一ロック杆が異物に衝突した場合におい
ても、側壁部に作用する衝撃を挟持アームの側面と一体
的に受けることができるために、当該ロック杆が変形し
て挟持アームの開閉に支障をきたす虞がない。
【0028】ところで、請求項2〜5のいずれかに記載
の発明においては、長期使用によって、ロック杆のアー
ム突起に当接するロックレバー部に摩耗が生じるため
に、これを交換する必要がある。そして、当該ロック杆
の交換を行なうに際しては、ロック杆の全体を挟持アー
ムから取り外す必要があるために、多くの手間を要する
ことになる。この点、請求項6に記載の発明によれば、
ロック杆を、上記ロックレバー部を含む第1の部材と、
他の部分を含む第2の部材との、少なくとも2つの部材
によって構成しているので、ロックレバー部が摩耗した
際に第1の部材のみの交換で済むために、作業が容易に
なるとともに、第2の部材は使用を継続することが可能
になるために経済性に優れる。特に、上記第1の部材
を、第2の部材よりも硬質な材料によって形成すれば、
摩耗による交換時期の長期化も図ることができる。
【0029】また、請求項7に記載のベルトコンベヤの
トロリーハンガーにおいては、アーム突起をベルト挟持
の位置でガイドピンの下方となるように設けているの
で、挟持アームバネの取り付けが一層容易になるととも
に、ロック杆を、ガイドピンではなく、その下方に位置
するアーム突起に当接するようにしたので、ロック杆の
先端ロック部をより下向きにでき、アーム突起が上がろ
うとする向きに正対してかつ先端ロック部を広くとれる
ことにより一層確実なロック機能を奏する。
【0030】さらに、請求項8に記載のベルトコンベヤ
のトロリーハンガーは、ガイドピンの頭部を上記切込み
穴から外部に露出させないように形成しているので、中
央に広い空間を確保することができ、よって挟持アーム
バネを装着する操作がより簡単になるとともに、ロック
杆を取り付ける際にも、障害物がなく容易に取付ること
ができる。
【0031】加えて、請求項9に記載のトロリーハンガ
ーによれば、ローラ部の下部に、揺動自在または回動自
在なクランプ部が所定の角度揺動または回動した際に、
このクランプ部に当接してそれ以上の揺動または回動を
阻止するストッパを設けているので、例えばレールに急
激な曲がりがあるルートにおいて、直線的になろうとす
るベルトにより、曲がり近傍のトロリーハンガーのクラ
ンプ部が横方向に万一極端に大きく引っ張られた場合に
おいても、上記ストッパによって、過度の横揺れを阻止
して、挟持アームの一方の上端部がローラ部に当接する
のを防ぎ、この結果ベルトの挟持が不安定になることが
防止される。
【0032】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図9は、
懸吊式筒型ベルトコンベヤに用いられる本発明のトロリ
ーハンガーの第1の実施形態を示すものである。これら
の図において、符号10はレールであり、運搬物の輸送
区間における往路と復路の二本が連結された無端の環状
に設置されている。図ではJIS規格のH型鋼を用いた
場合を示しているが、I型鋼、C型鋼又は円筒鋼管等を
用いてもよい。このレール10は、レール面10Aが水
平に形成されており、これらレール面10A間には、ウ
エブ(中央竪腹部)10Bが形成されている。また、こ
のウエブ10Bの所定個所には、トロリーハンガーの主
ローラの浮き上りを防止するための補助レール10Cが
取り付けられている。そして、このレール10は、図示
されない支柱又は構造物等に固定して支持されている。
【0033】また、図中符号11はベルトであり、図1
等に示す筒型ベルトとU型ベルト(図示を略す。)の二
つの形式があり、いずれも平ベルト11Aの両側端部
に、連続した膨大な耳部11Bが設けられ、無端状に用
いられる。この筒型ベルト11においては、膨大な耳部
11Bの互に接する面に互いに係脱可能な溝部と突状を
設けてファスナー状に嵌合することによりベルトの完全
密閉式筒型を保持させるようになっている。そして、上
記レール10に、ベルト11の両側端部を挟持すること
により、ベルト11を懸吊垂下させて当該レール10の
レール面10A上を走行するトロリーハンガー12が設
けられている。
【0034】この筒型ベルト11を挟持するトロリーハ
ンガー12は、レール10を走行するローラ部13と、
このローラ部13の下部に連結されて、レール10に沿
って走行するベルト11の両側端部の耳部11B同士を
着脱自在に挟持するクランプ部14とから概略構成され
たものである。このトロリーハンガー12は、レール1
0上に所定間隔をおいて複数設けられるとともに、互い
に連結されて配置されている。
【0035】上記ローラ部13は、上方に開口する断面
U字状のローラ枠15の対向する垂直部のうちの、レー
ル10の往路と復路とを形成する環状路において、外周
側に位置する一方の垂直部に、走行方向に向けて順次主
ローラ16、片寄り制限ローラ17および主ローラ16
が着脱自在に設けられ、レール10の環状路において内
周側に位置する他方の垂直部に、片寄り制限ローラ1
7、主ローラ16および片寄り制限ローラ17が着脱自
在に設けられたものである。ここで、一方の垂直部に設
けられた主ローラ16および片寄り制限ローラ17は、
それぞれ他方の垂直部に設けられた片寄り制限ローラ1
7および主ローラ16とウエブ10Bを境にして互いに
対向するように配設されている。また、これら主ローラ
16および片寄り制限ローラ17は、水平なレール面1
0Aに対して走行の安定性を確保するために、外周面が
当該ローラの回転軸線に対して平行となる円筒状に形成
されている。
【0036】他方、ローラ枠15の底板下面には、垂杆
18が固定され、この垂杆18に、隣接するトロリーハ
ンガー12とワイヤロープを介して連結するためのシャ
ックルを止めるためのラグプレート19が前後に設けら
れている。そして、この垂杆18の下端部に、枢軸20
を介して上記クランプ部14が吊設されている。このク
ランプ部14は、クランプフレームを構成する一対の平
板状のクランプ枠21間(図1、図3および図5におい
ては、前面側のクランプ枠を省略してある。)に、水平
方向に一定の間隔をおいて二本の軸22が略水平に設け
られ、各々の軸22に、互いに略対称に形成された略J
字状の挟持アーム23A、23Bが、軸22間中央の下
方において互に交差するように、揺動自在または回動自
在に設けられている。
【0037】この挟持アーム23A、23Bの上端部
は、後述する挟持アーム23A、23Bを開閉させる際
に、レール10に沿ってその下部外方に設けられた着脱
桟の堰板50A、50B(図7〜図9参照)と係合する
桟係合部24A、24Bとなり、下端部には、ベルト1
1を挟持、または解放する挟持棒25が取り付けられて
いる。ここで、挟持棒25は、ベルト11と運搬物の荷
重その他の重力に耐え、かつベルト11の耳部11Bを
損傷したり、脱落することを防止するため、一定の長さ
と強度を有するように形成されており、かつベルト11
の耳部11B直下のベルト部分に接する棒面には滑落防
止のためのローレットが施されている。
【0038】さらに、これら挟持アーム23A、23B
の交差部には、開閉作動時に挟持アーム相互が連動する
ように、より好ましくは同時かつ左右均等に移動するよ
うに、ガイド機構26が設けられている。このガイド機
構26は、上記交差部における一方の挟持アーム23A
の内側面に一体的に突設されたガイドピン27と、他方
の挟持アーム23Bに穿設されてガイドピン27が挿通
される円弧状の切込み穴28とから構成されたもので、
ガイドピン27は、頭部を切込み穴28から外部に露出
させない長さ寸法に形成されている。このガイド機構2
6によって、両挟持アーム23A、23Bが開閉する際
に、互いに連動して作動するとともに、当該開閉の範囲
を限定するようになっている。ちなみに、従来のハンガ
ーでは挟持アームが開閉の際、止め具との接触による騒
音が大きく、又接触部分の摩擦が生じたが、このガイド
機構26におけるガイドピン27と切込み穴28によっ
て、この問題が解決されている。
【0039】さらに、両挟持アーム23A、23Bの外
側面には、ベルト挟持の位置においてガイドピン27の
下方に位置するアーム突起29が突設されている。そし
て、各軸22まわりに巻回されたねじりコイルバネから
なる挟持アームバネ30の一端部がアーム突起29に掛
けられ、他端部が垂杆18の下面に掛けられている。こ
れにより、両挟持アーム23A、23Bは、互いに閉じ
る方向に付勢されている。
【0040】次に、以上の構成からなるトロリーハンガ
ー12を用いたトロリー方式によるベルトコンベヤ装置
全体の作用について説明する。先ず、ベルトコンベヤ装
置全体の概略構成について説明すると、レール10は、
輸送物の搬入部と搬出部との間の搬送経路に沿って、往
路と復路の夫々一本が上記搬入部および搬出部において
接続されて連続することにより、全体として無端の環状
路に形成されており、トロリーハンガー12は所定間隔
でロープに連結されて、レール10上に無端状に配置さ
れている。また、ベルト11は、一般コンベヤと同様ヘ
ッド側において駆動され無端状に循環移送される。そし
て、トロリーハンガー12は、このベルト11の駆動力
に引っ張られてレール10上を循環走行する。また、ベ
ルト11は、運搬物の投入側または排出側及び駆動、緊
張、折り返し点、裏返し点等の平坦部を除き、搬送区間
の大部分は、トロリーハンガー12により、レール10
に懸吊垂下されて走行する。この際、ベルト11をガイ
ドするレール10は、搬送区間の地形、条件に従い、三
次元的曲走状態に設置することができる。
【0041】また、前記トロリーハンガー12は、所定
間隔をおいてロープによって連結されてレール10上に
配置されているので、このトロリーハンガー12がベル
ト11の両耳部11Bの直下のベルト部分を挟持する
と、ベルト11の駆動力によって他のトロリーハンガー
12も引っ張られ、ベルト11と同期してレール10上
を循環することになる。また、運搬物の搬入部および搬
出部においては、レール10の両側下方に、同形の二本
の堰板50A、50Bによって構成された着桟および脱
桟が、同じ高さ位置に設けられている。
【0042】先ず、上記トロリーハンガー12が運搬物
を包み込んだベルト11を挟持した状態でレール10に
沿って走行し、ヘッド側の上記搬出部に至ると、図7に
示すように、脱桟の堰板50A、50Bが両挟持アーム
23A、23Bの桟係合部24A、24Bに誘導接触
し、次いで図8に示すように、レール10に沿って漸次
下方に向けて湾曲された堰板50A、50Bによって、
両挟持アーム23A、23Bを同時に押し下げて行く。
さらに図9は、トロリーハンガー12が脱桟に接触して
更に進行した状態を示すもので、挟持アーム23A、2
3Bが脱桟の堰板50A、50Bにより押し下げられ、
両挟持棒25が最大に開いた状態を示す図である。この
時、両挟持棒25は、ベルト11の耳部11Bの外方に
退き、脱桟の両堰板50A、50Bは端部終点近くにあ
る。また、同時にレール10が漸次上方に屈曲された形
状となっているために、トロリーハンガー12の両挟持
棒25は、ベルト11の上方に位置するようになり、ベ
ルト11を完全に解放した状態となる。次いで、トロリ
ーハンガー12が移動して、両挟持アーム23A、23
Bの桟係合部24A、24Bが両堰板50A、50Bと
離れた瞬間に、挟持アームバネ30の復元力により、両
挟持アーム23A、23Bは閉じられる。
【0043】このようにして、搬出部においてベルト1
1を解放したトロリーハンガー12は、無端状のレール
10の往路側から復路側に移動する。他方、ベルト11
は、脱桟に進入前にキャリヤローラによって支えられて
いるので、クランプ部14による挟持を解かれても、以
後はキャリヤローラに支持されて略平坦状になって走行
する。次いでベルト11は、ベルトプーリの誘導によ
り、復路側に向けて折り返される際に、ベルトプーリに
巻かれて平坦状となって輸送物を排出する。
【0044】上記ベルトプーリの誘導により、復路側に
向けて折り返されたベルト11は、再びキャリヤローラ
に案内されて筒状に丸められ、詳しく後述する搬入部に
おける着桟によるトロリーハンガー12のベルト挟持作
動と同様に、着桟によってトロリーハンガー12により
挟持され、その状態でレール10に沿って復路を搬入部
へと送られて行く。
【0045】そして、復路を走行してきたトロリーハン
ガー12は、搬入部において、前述の搬出部と同様に、
脱桟により再びベルト11の挟持を解き、キャリヤロー
ラに支持されて略平坦状となったベルト11は、ベルト
プーリの誘導により、復路側から往路側に向けて折り返
される。そして、ベルトプーリに巻かれて折り返した平
坦状のベルト11上に、運搬物が投入される。
【0046】次いで、上記運搬物を載せたベルト11
は、進行に従ってキャリヤローラに誘導され、断面形状
が筒状に形成される。そして、ベルト11が筒状に形成
されると、トロリーハンガー12は、漸次下方に屈曲さ
れたレール10に沿って、ベルト11の上方からこのベ
ルト11に向かって下降するように案内されるととも
に、これと並行してレール10に沿って設けられた着桟
の堰板50A、50Bによって、順次図7および図8に
示すように(但し、ベルト11は挟持アーム23A、2
3Bの下方に位置している)、両挟持アーム23A、2
3Bが次第に開かれる。そして、最終的に、図9に示す
ように、両挟持棒25の桟係合部24A、24Bが、ベ
ルト11の耳部11Bを跨ぐ状態になり、さらにトロリ
ーハンガー12の挟持棒25が所定の位置に達したとこ
ろで、堰板50A、50Bの終端に達し、両挟持アーム
23A、23Bの桟係合部24A、24Bが堰板50
A、50Bと離れた瞬間に、挟持アームバネ30の復元
力により、両挟持アーム23A、23Bが閉じる。これ
により、トロリーハンガー12は、クランプ部14の両
挟持アーム23A、23Bによって運搬物を載せたベル
ト11を挟持して、レール10に沿って上述した搬出部
へと送られて行く。
【0047】以上、懸吊式筒型ベルトコンベヤに用いら
れるトロリーハンガー12について述べたが、懸吊式U
型ベルトコンベヤにおけるトロリーハンガーとしては、
上記垂杆18の下端に水平部材が設けられ、その水平部
材の両端部にそれぞれクランプ部14が設けられ、それ
ぞれのクランプ部14が平ベルト11Aの各一方の側端
部を挟持し、平ベルト11AがU字状になるようにして
搬送する形式のもの(図示を略す。)と、レール10を
平行に二列設け、各々のレール10に設けた上記トロリ
ーハンガー12(図1〜図9に示したもの)のクランプ
部14が、それぞれ平ベルト11Aの各一方の側端部を
挟持し、平ベルト11AがU字状になるようにして搬送
する形式のものとがある。しかし、いずれの形式のトロ
リーハンガーも、上記搬入部や上記搬出部において、ベ
ルト11が筒状に形成されるのに代わって、U字状に形
成されたベルト11の各側端部をそれぞれのクランプ部
14が挟持する点が相違するのみで、上述したローラ部
13やクランプ部14等の構成や作用に変わりは無い。
【0048】これらトロリーハンガーを用いたトロリー
方式によるベルトコンベヤ装置によれば、一般コンベヤ
では、ベルトの形状が平坦状又はトラフ状のため、曲走
または傾斜輸送が困難であるのに対して、荷こぼれ、附
着、飛散等もさけられない三次元的曲走を要する場合で
あっても、べルト11を筒状またはU字状に保持するこ
とにより、スラリー状又は軽くて飛び易い粉体の輸送物
も搬送可能となり、飛散、漏洩等も防ぐことができる。
【0049】この際に、上記構成からなるトロリーハン
ガー12によれば、挟持アーム23A、23Bの挟持棒
25間で、運搬物を収納したベルト11の側端部を挟持
した状態において、これら挟持アーム23A、23B
が、各々の軸22間の下方に設けたガイドピン27と切
込み穴28との係合によるガイド機構26において互い
に交差するように設けられている結果、両挟持アーム2
3A、23Bの回転中心が、ベルト11の挟持位置より
も鉛直線に対して外方に位置することになるために、ベ
ルト11の荷重が挟持アーム23A、23Bを閉じる方
向に作用する(荷重による挟持機構)。この結果、当該
挟持機構によりベルトの脱落防止効果を得ることができ
るために、別途閉じ方向に力を作用させる必要がなく、
よって挟持アームバネ30の付勢力は、両挟持アーム2
3A、23Bの開閉復元のためのみで足りる。この結
果、強力なねじりコイルバネを用いる必要が無く、しか
も桟係合部24A、24Bを強固に形成したり、あるい
は耐摩耗化処理したりする必要がないために、クランプ
部全体の軽量化を図ることができる。
【0050】しかも、それぞれの挟持アーム23A、2
3Bの外側に、上記挟持アームバネ30を設けているの
で、ベルト11を挟持あるいは解放する際においても、
これらの協働によってバランスよく、かつ強固にベルト
11を挟持して搬送し、また瞬時に当該ベルト11を解
放することができる。この結果、運搬物の搬送に際して
も、ベルト11が外れて運搬物が不用意に落下すること
が無く、よって従来と比較して簡素な構造によって、搬
送の安定性を向上させることができるとともに、一部の
部品に局部的な荷重が作用して損耗等を生じる虞も無
い。
【0051】また、挟持アーム23A、23Bの外側面
に、それぞれアーム突起29を設け、挟持アームバネ3
0を各アーム突起29に係止させているので、挟持アー
ム23A、23Bに等しい力が作用することになり、よ
ってガイドピン27と切込み穴28とに偏った擦れを生
じる虞も無い。加えて、両挟持アーム23A、23B
に、アーム突起29をベルト挟持の位置でガイドピン2
7の下方となるように設けているので、挟持アームバネ
30の取り付けが容易になるとともに、さらに、ガイド
ピン27の頭部を、切込み穴28から外部に露出させな
いように形成しているので、クランプ枠21間の中央に
広い空間を確保することができ、よって挟持アームバネ
30を装着する操作も容易に行うことができる。
【0052】(実施の形態2)図10〜図16は、本発
明に係るトロリーハンガーの第2の実施形態を示すもの
で、図1〜図9に示したものと同一構成部分に付いて
は、同一符号を付してその説明を簡略化する。第2の実
施形態のトロリーハンガー31においては、一方の挟持
アーム23Bに沿って、ロック杆32が設けられてい
る。このロック杆32は、幅寸法が2枚の挟持アーム2
3A、23Bの幅寸法よりも僅かに大きいコ字状に形成
されたもので、それぞれの側壁部が両挟持アーム23
A、23Bそれぞれの外側面と対向するとともに、一方
の側壁部が挟持アーム23Bの外側面と摺動可能となる
ように、この挟持アーム23Bと同様に軸22に揺動自
在または回動自在に設けられている。この結果、ロック
杆32の上端部は、他方の挟持アーム23Aとともにハ
ンガー着脱桟の堰板50A、50Bと接触するように、
他方の挟持アーム23Aの桟係合部24Aと略同形に形
成されている。
【0053】そして、このロック杆32の他方の側壁部
の下端部には、図12に示すように、ベルト挟持位置に
おいて挟持アーム23Aのアーム突起29に当接するこ
とにより上記挟持を固定する円弧状に切り欠かれたロッ
クレバー部33が形成されている。また、このロック杆
32の一方の側壁部には、図10に示すように、ベルト
挟持の位置において、挟持アーム23Bの挟持アームバ
ネ30に当接することにより、上端部が挟持アーム23
Bから離間する方向に付勢力を受ける突起34が突設さ
れている。
【0054】次に、図10および図14〜図16に基づ
いて、以上の構成からなるトロリーハンガー31の作用
について説明する。このトロリーハンガー31にあって
も、第1の実施形態に示した懸吊式筒型ベルトコンベヤ
や懸吊式U型ベルトコンベヤに用いられるトロリーハン
ガーと同様に、レール10を走行して、運搬物を載せた
ベルト11を挟持・解放するものであるが、第1の実施
形態と異なる点は、挟持アーム23A、23Bがベルト
11を挟持している位置で、ロックレバー部33が、ア
ーム突起29の頭部と係合して、挟持アーム23Bの開
き方向への動きを制止していることにある。
【0055】そして、前記搬出部に至った際には、図1
0に示すように、トロリーハンガー31の走行に伴っ
て、先ず脱桟の一方の堰板50Bのみがロック杆32の
上端部に当接し、このロック杆32を軸22まわりに揺
動または回動させる。これにより、図14に示すよう
に、下端部のロックレバー部33とアーム突起29との
係合関係が解除され、挟持アーム23A、23Bが揺動
自在または回動自在になる。ちなみに、このトロリーハ
ンガー31が適用されるベルトコンベヤ装置において
は、両挟持アーム23A、23Bを同時に揺動または回
動させるために、ロック杆32が挟持アーム23Bに接
した時の厚みの差のみ、堰板50Bが高い位置に配置さ
れている。次いで、堰板50A、50Bの相対的な降下
に伴って、順次図15および図16に示すように、堰板
50Aが挟持アーム23Aを下方に押し、堰板50Bが
ロック杆32とともに挟持アーム23Bを下方に押すこ
とにより、ガイド機構26の作用によって両挟持アーム
23A、23Bが揺動または回動し、上記ベルト11の
側端部を解放する。
【0056】したがって、上記構成からなるトロリーハ
ンガー31によれば、第1の実施形態に示したものと同
様の作用効果が得られるほか、さらに搬送中にロック杆
32のロックレバー部33がアーム突起29に係合する
ことにより、両挟持アーム23A、23Bの揺動または
回動がロックされているため、万一ベルト11が風など
で浮き上がった場合等においても、挟持アーム23A、
23Bが開きベルト11の挟持が解かれる方向に力が加
わるのを防止することができ、ベルトの挟持が万全とな
る。しかも、ロック杆32によってロックする場所を、
従来のようにガイドピンではなく、挟持アームバネが係
合するアーム突起に当接するようにしているので、ガイ
ドピンの負担が少なく、摩耗の虞が少ない。
【0057】また、ロック杆32を、幅寸法が2枚の挟
持アーム23A、23Bの幅寸法よりも僅かに大きいコ
字状に形成し、両方の側壁部が挟持アーム23A、23
Bそれぞれの外側面と対向するとともに、一方の側壁部
が挟持アーム23Bの外側面と摺動可能となるように、
この挟持アーム23Bの軸22に揺動自在または回動自
在に設けているので、このロック杆32を、第1の実施
形態に示したトロリーハンガー12に対して、別途容易
に追加装備することができる。このため、例えばロック
杆32を別途生産しておき、運搬物の種類や搬送能力等
のコンベヤの仕様に応じてこのロック杆をトロリーハン
ガーに組付け出荷したり、既設設備にこのロック杆32
を取付けて、横風を受けやすいような地形、気象条件等
で使用するトロリーハンガーに変更することが簡単にで
き、よって容易に生産性向上や装置改造に対応すること
ができる。
【0058】さらに、ベルト挟持の位置でロック杆32
と挟持アーム23Bとに挟持アームバネ30が係合して
いるので、確実にベルト11の挟持をロックすることが
できる。加えて、ロック杆32を、従来のようなガイド
ピンではなく、その下方に位置するアーム突起29に当
接するようにしたので、ロック杆32下端部のロックレ
バー部33を、より下向き配置することができ、よって
アーム突起29が上がろうとする向きに正対してかつロ
ックレバー部33を広くとれることになるために、一層
確実なロック機能を奏する。
【0059】(実施の形態3)図17〜図19は、本発
明の第3の実施形態を示すもので、同様に図1〜図16
に示したものと同一構成部分には、同一符号を付してそ
の説明を省略する。図17および図18に示すように、
このトロリーハンガーにおいては、ロック杆35の側壁
部35Aの下縁35Bが、常に、このロック杆35に沿
う挟持アーム23Bの上縁より下方に位置するように、
すなわちコ字状をなすロック杆35が、常時挟持アーム
23Bの側壁を覆うように形成されている。
【0060】また、ローラ部13の下部に一体に設けら
れた垂杆18には、クランプ部14の一定以上の横揺れ
(揺動または回動)を阻止するためのストッパ36が設
けられている。このストッパ36は、ワイヤロープWを
介して連結するためのシャックル19Aを止めるラグプ
レート19と枢軸20との間にボルト37が突設され、
このボルト37をナット38によって固定することによ
って構成されたもので、クランプ部14に一定の角度横
揺れが生じた際に、水平に形成された平板状のクランプ
枠21の上面を上記ボルト37によって係止するように
なっている。
【0061】以上の構成からなるトロリーハンガーによ
れば、第2の実施形態に示したものと同様の作用効果が
得られることに加えて、ロック杆35を、その側壁部3
5Aの下縁35Bが、常時対向する挟持アーム23Bの
上縁より下方に位置するように形成しているので、走行
中にクランプ部14が不安定になって横揺れを生じ、万
一ロック杆35が異物に衝突した場合においても、挟持
アーム23Bによってその変形を防止することができ
る。
【0062】加えて、図19に示すように、搬入部と搬
出部との間においてベルト11を挟持して走行する際
に、レール1の急激な曲がりルート等に起因してベルト
11が横方向に大きく引っ張られて、クランプ部14の
挟持アーム23A、23Bの桟係合部24A、24Bの
いずれか、または挟持アーム23Aまたはロック杆35
のいずれかの上端部が、例えばローラ枠15等のローラ
部13に当接して挟持アーム23A、23Bやロック杆
35にベルト11の挟持を解く方向に力が加わることを
未然に防止すべく、ローラ部13に対して横揺れを生じ
ても、クランプ部14のクランプ枠21が所定の角度傾
斜すると、クランプ枠21の上面がストッパ36に当接
し、これによりクランプ部14におけるそれ以上の横揺
れを阻止する。この結果、上記横揺れによって、挟持ア
ーム23A、23Bまたはロック杆35の上端部がロー
ラ部13に当接するのを防止することができ、よってベ
ルト11の挟持が不安定になることを未然に防ぐことが
できる。
【0063】(実施の形態4)図20(a)〜(d)
は、本発明の第4の実施形態の要部を示すもので、他の
構成部分については、図1〜図19に示したものと同一
であるために、以下の説明中に同一符号を付してその図
示を省略する。図20(a)〜(d)は、一方の挟持ア
ーム23Bに沿って設けられるロック杆40を示すもの
で、本実施形態におけるロック杆40は、上記第2およ
び第3の実施形態におけるロック杆32,35が一つの
部材で構成されているのに対して、平板部材(第1の部
材)41と、その他の部分を形成するコ字状部材(第2
の部材)42とによって概略構成されている。
【0064】ここで、平板部材41は、ロック杆40の
一方の側壁部の約2/3を形成する長さ寸法に形成され
ており、その先端部には、ベルト挟持位置において前記
挟持アーム23Aのアーム突起29に当接することによ
り上記挟持を固定する円弧状に切り欠かれたロックレバ
ー部43が形成されている。この平板部材41は、ロッ
クレバー部43に焼き入れ処理が施されるとともに、裏
当金44とともにコ字状部材42の重複側壁部42Aを
挟持した状態で、これらに穿設されたネジ穴45に締め
込まれた3本のボルト(図示を略す)によって、コ字状
部材42に一体的に固定されている。
【0065】また、コ字状部材42の他の側壁部の先端
部には、ベルト挟持の位置において、挟持アーム23B
の挟持アームバネ30に当接することにより、上端部が
挟持アーム23Bから離間する方向に付勢力を受ける突
起46が突設されている。そして、このロック杆40に
おいても、平板部材41およびコ字状部材42に同軸的
に形成された挿通孔47に軸22が挿通されることによ
り、挟持アーム23Bと同様に上記軸22廻りに揺動自
在または回動自在に設けられている。
【0066】上記ロック杆40を備えた第4の実施形態
のトロリーハンガーによれば、第2または第3の実施形
態に示したものと同様の作用効果が得られるとともに、
ロック杆40を、ロックレバー部43を含む平板部材4
1と、他の部分を形成するコ字状部材42との2つの部
材によって構成しているので、長期間の使用によってロ
ックレバー部43に摩耗が生じた際には、ボルト45を
緩めて平板部材41のみを交換すれば済むために、作業
が容易になるとともに、コ字状部材42はそのまま継続
使用することができるために経済性に優れるといった効
果が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜9のい
ずれかに記載のベルトコンベヤのトロリーハンガーによ
れば、挟持アームの下端部間で運搬物を収納したベルト
の側端部を挟持した状態において、ベルトの荷重が挟持
アームを閉じる方向に作用することに加えて、それぞれ
の挟持アームに、閉じ方向に付勢する挟持アームバネを
設けているので、これらの協働によってバランスよく、
かつ強固にベルトを挟持して搬送することができ、よっ
て搬送に際してベルトが外れて運搬物が不用意に落下す
ることが無く、簡素な構造によって、搬送の安定性を向
上させることができるとともに、一部の部品に局部的な
荷重が作用して損耗等を生じる虞も無い。
【0068】また、特に請求項2に記載のトロリーハン
ガーによれば、搬送中にロック杆によって挟持アームの
揺動または回動を阻止することができるため、万一ベル
トが風などで浮き上がった場合等においても、挟持アー
ムが開く方向に力が加わるのを防止することができる結
果、ベルトの挟持が万全となり、かつこのロック杆を、
別途容易に追加装備することができる。さらに、請求項
3に記載の発明によれば、ベルト挟持の位置でロック杆
と挟持アームとに挟持アームバネが係合することによ
り、確実にベルトの挟持をロックすることができ、請求
項4に記載の発明によれば、ハンガー着脱桟のレベルを
両挟持アームに対して同一にすることが可能になるため
に、ハンガー着脱桟を形成する作業がより簡単になる。
【0069】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
万一ロック杆が異物に衝突した場合においても、側壁部
に作用する衝撃を挟持アームの側面と一体的に受けるこ
とができるために、ロック杆が変形して、挟持アームの
開閉に支障をきたす虞がなく、請求項6に記載の発明に
よれば、ロックレバー部に摩耗が生じた際に、当該部分
のみの交換が可能になり、経済性に優れる。また、請求
項7に記載の発明によれば、挟持アームバネの取り付け
が一層容易になるとともに、ロック杆を、ガイドピンで
はなく、その下方に位置するアーム突起に当接するよう
にしたので、ロック杆の先端ロック部をより下向きにで
き、アーム突起が上がろうとする向きに正対してかつ先
端ロック部を広くとれることにより一層確実なロック機
能を得ることができる。
【0070】さらに、請求項8に記載の発明によれば、
クランプフレームの中央に広い空間を確保することがで
きるために、挟持アームバネを装着する操作がより簡単
になるとともに、ロック杆を取り付ける際にも、障害物
がなく容易に取付ることができ、請求項9に記載の発明
によれば、走行中にクランプ部に横揺れが生じた場合に
おいても、ストッパによって、過度の横揺れを阻止し
て、挟持アームの一方またはロック杆の上端部がローラ
部に当接するのを防ぎ、この結果ベルトの挟持が解かれ
る方向に挟持アームまたはロック杆に力が加わることを
確実に防止して、走行が不安定になることを防止するこ
とができるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す全体の正面図で
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のクランプ部を示す正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の背面図である。
【図6】図3の平面図である。
【図7】両挟持アームに堰板が当接した状態を示す正面
図である。
【図8】図7から、さらに両挟持アームが開いた状態を
示す正面図である。
【図9】両挟持アームが完全に開いてベルトの挟持が解
けた状態を示す正面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す正面図であ
る。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図10の背面図である。
【図13】図10の平面図である。
【図14】図10の状態から堰板が両挟持アームに作用
した状態を示す背面図である。
【図15】図14から、さらに両挟持アームが開いた状
態を示す背面図である。
【図16】両挟持アームが完全に開いてベルトの挟持が
解けた状態を示す正面図である。
【図17】本発明の第3の実施形態を示す正面図であ
る。
【図18】図17のローラ部を示す側面図である。
【図19】図17のトロリーハンガーが傾斜した際の状
態を示す正面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態におけるロック杆を
示すもので、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)
は正面図、(d)は側面図である。
【図21】従来のベルトコンベヤのトロリーハンガーを
示す正面図である。
【符号の説明】
10 レール 11 ベルト 12、31 トロリーハンガー 13 ローラ部 14 クランプ部 16 主ローラ 17 片寄り制限ローラ 21 クランプ枠(クランプフレーム) 22 軸 23A、23B 挟持アーム 24A、24B 桟係合部 25 挟持棒 26 ガイド機構 27 ガイドピン 28 切込み穴 29 アーム突起 30 挟持アームバネ 32、35、40 ロック杆 33、43 ロックレバー部 34、46 突起 35A ロック杆の側壁部 35B 下縁 36 ストッパ 41 平板部材(第1の部材) 42 コ字状部材(第2の部材) 50A、50B 着脱桟の堰板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早瀬 雄司 東京都大田区蒲田本町1丁目9番3号 株 式会社新潟鉄工所エンジニアリングセンタ ー内 Fターム(参考) 3F023 AA02 AB01 AB02 BA04 BB01 BC01 3F034 HA02 HD01 HD04 HE01 HE13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールを走行するローラ部と、このロー
    ラ部の下部に連結され、上記レールに沿って走行するベ
    ルトの側端部を着脱自在に挟持するクランプ部とを備え
    たトロリーハンガーにおいて、 上記クランプ部は、上記ローラ部に連結されるクランプ
    フレームに略水平に設けられた二本の軸と、 各々の軸に揺動自在または回動自在に、かつ上記軸間の
    下方において互に交差するように設けられ、相互の下端
    部間で上記ベルトを挟持する一対の挟持アームと、 上記交差部における一方の挟持アームに設けられたガイ
    ドピン、および他方の挟持アームに形成され、上記両挟
    持アームが開閉の際に連動して作動するように上記ガイ
    ドピンに係合するとともに、当該開閉の範囲を限定させ
    る切込み穴を備えたガイド機構と、 上記挟持アームの外側面に設けられたアーム突起に係合
    して当該挟持アームを閉じ方向に付勢するよう各々の上
    記挟持アームに設けられた各挟持アームバネと、を有す
    ることを特徴とするベルトコンベヤのトロリーハンガ
    ー。
  2. 【請求項2】 レールを走行するローラ部と、このロー
    ラ部の下部に連結されて上記レールに沿って走行するベ
    ルトの側端部を着脱自在に挟持するクランプ部とを備え
    たハンガーにおいて、 上記クランプ部は、上記ローラ部に連結されるクランプ
    フレームに略水平に設けられた二本の軸と、 各々の軸に揺動自在または回動自在に、かつ上記軸間の
    下方において互に交差するように設けられ、相互の下端
    部間で上記ベルトを挟持する一対の挟持アームと、 上記交差部における一方の挟持アームに設けられたガイ
    ドピン、および他方の挟持アームに形成され、上記両挟
    持アームが開閉の際に連動して作動するように上記ガイ
    ドピンに係合するとともに、当該開閉の範囲を限定させ
    る切込み穴を備えたガイド機構と、 上記挟持アームの外側面に設けられたアーム突起に係合
    して当該挟持アームを閉じ方向に付勢するよう各々の上
    記挟持アームに設けられた各挟持アームバネと、 一の上記挟持アームと同軸的に揺動自在または回動自在
    に設けられ、両挟持アームの外側面側に位置する一対の
    側壁部を有するロック杆とを有してなり、 かつ、上記ロック杆は、一方の上記側壁部の下端部に、
    上記ベルト挟持位置において当該ロック杆が設けられて
    いない上記挟持アームのアーム突起に当接することによ
    り上記挟持を固定するロックレバー部が形成され、かつ
    他方の側壁部には、上記挟持アームを開く側に揺動また
    は回動した際に上記一の挟持アームの挟持アームバネに
    係合してその付勢力を受ける突起が設けられていること
    を特徴とするベルトコンベヤのトロリーハンガー。
  3. 【請求項3】 上記アーム突起と上記ロック杆の突起と
    は、共にベルト挟持の位置で上記挟持アームバネに係合
    することを特徴とする請求項2に記載のベルトコンベヤ
    のトロリーハンガー。
  4. 【請求項4】 上記両挟持アームは、その上端部に形成
    された桟係合部が上記レールに沿って配設されたハンガ
    ー着脱桟と接触することにより、上記軸まわりに揺動ま
    たは回動するとともに、当該両挟持アームは、互いの外
    形が略対象形に形成され、かつ上記ロック杆の上端部
    は、当該ロック杆が設けられていない上記挟持アームと
    共に上記ハンガー着脱桟と接触するように、上記他方の
    挟持アームの桟係合部と略同形に形成されていることを
    特徴とする請求項2または3に記載のベルトコンベヤの
    トロリーハンガー。
  5. 【請求項5】 上記ロック杆は、当該ロック杆に沿う上
    記一の挟持アームに対して、常時上記側壁部の下縁が当
    該挟持アームの上縁より下方に位置するように形成され
    ていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに
    記載のベルトコンベヤのトロリーハンガー。
  6. 【請求項6】 上記ロック杆は、上記ロックレバー部を
    含む第1の部材と、他の部分を含む第2の部材との、少
    なくとも2つの部材によって構成されていることを特徴
    とする請求項2ないし5のいずれかに記載のベルトコン
    ベヤのトロリーハンガー。
  7. 【請求項7】 上記アーム突起は、ベルト挟持の位置で
    ガイドピンの下方に設けられていることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載のベルトコンベヤのト
    ロリーハンガー。
  8. 【請求項8】 上記ガイドピンは、頭部を上記切込み穴
    から外部に露出させないように形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のベルトコ
    ンベヤのトロリーハンガー。
  9. 【請求項9】 上記クランプ部は、上記ローラ部の下部
    に揺動自在または回動自在に連結されているとともに、
    上記ローラ部の下部には、上記クランプ部が所定の角度
    揺動または回動した際に、当該クランプ部に当接してそ
    れ以上の揺動または回動を阻止するストッパが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに
    記載のベルトコンベヤのトロリーハンガー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008036251A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Junko Ito 遊技機交換システム
KR101255041B1 (ko) * 2011-04-13 2013-04-16 신한기연주식회사 컨베이어에 이동대상물을 고정하는 장치 및 그것이 구비된 컨베이어
CN107512344A (zh) * 2017-09-27 2017-12-26 苏州逗乐儿童用品有限公司 多功能儿童踏板车
CN111250328A (zh) * 2020-03-04 2020-06-09 周建胜 一种配电箱生产用喷涂烘干装置

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