JP3752312B2 - ベルトコンベヤ用のトラフ形ローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベルトコンベヤのベルトを支持するトラフ形ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘッドプーリとテールプーリとの間に無端状のベルトをかけ渡したベルトコンベヤにあっては、ベルトをトラフ形ローラで支持して搬送物の落下を防止している。
【0003】
上記のトラフ形ローラは、既知のように、センタローラと、そのセンタローラに対して所要の角度をもって傾斜する左右一対のサイドローラとから構成されている。
【0004】
ところで、上記トラフ形ローラがセンタローラを水平とする固定の配置であると、カーブコンベヤの運転時、ベルト張力により求心力によってベルトがカーブの内側に向けてすべり移動するという現象が発生する。
【0005】
上記のベルト張力による求心力は、カーブコンベヤの運転開始時と負荷運転時とで異なり、負荷が大きくなると、求心力も増大するため、搬送物の搬送時には、ベルトのカーブ内側方向への移動量が大きくなり、ベルトのカーブ内側縁部がサイドローラより外れて搬送物がこぼれ落ちる問題がある。
【0006】
そこで、トラフ形ローラからベルトが外れないようにした従来技術としては、特開昭61−174020号公報に示すものがある。
【0007】
この方式は、コンベヤの長さ方向に沿ったコンベヤフレーム上に、上面がコンベヤ幅方向に沿った凹曲面となった前後二条が一組の下部キャリヤスタンドを前後に所定間隔を存して配置し、連結フレームを介し連結した前後二条が一組の上部キャリヤスタンドをその下部に設けてあるキャリヤローラを上記下部キャリヤスタンドに係合して、下部キャリヤスタンドに対して上部キャリヤスタンドをコンベヤの幅方向にスライド自在にし、この上部キャリヤスタンド上に軸承したローラによってベルトを支持するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構成によると、別途下部キャリヤスタンド及び上部キャリヤスタンドを用いるので、著しくコストがアップする問題があった。すなわち、既存のキャリヤスタンドの転用ができないためである。
【0009】
そこで、この発明の課題は、既存のローラスタンドの使用が可能になると共に、ローラスタンドに蛇行修正方向の変位を確実かつ迅速に与えるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、この発明は、ローラスタンドに複数のローラを軸承すると共に、各ローラによってベルトコンベヤのベルトを支持するベルトコンベヤ用のトラフ形ローラにおいて、コンベヤフレーム上に左右一対の脚材を立設して、この脚材の上端と上記ローラスタンドの両側の端とにアームの上下端を自在継手を介し接続し、また上記ローラスタンドの中間からベルトの長手方向に突出する突出部材の端末と上記コンベヤフレームに設けてある支持部材とを前記突出部材が左右方向に揺動するように回動自在に接続し、さらに上記ローラスタンドの両側端にベルトの側縁に臨む当りローラを設けた構成を採用する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るカーブコンベヤ用のトラフ形ローラを添付図面に基づいて説明する。
【0012】
この発明の実施の形態では、図1から図4に示すように、ベルトaを支持するトラフ形ローラは、センタローラ1及び一対のサイドローラ2、2からなり、一対のサイドローラ2、2は、外端部が内端より高くなる傾斜状の配置とされている。
【0013】
上記のセンタローラ1及び一対のサイドローラ2、2は、ローラスタンド3によって回動自在に支持されている。
【0014】
また、カーブコンベヤAのフレームA′上に左右一対の脚材4、4を立設すると共に、この両脚材4、4の上端とローラスタンド3の両側端とに一対のアーム5、5の上下端を自在継手6を介し接続して、ローラスタンド3を吊り下げる。
その結果、カーブコンベヤAのベルトaをセンタローラ1及びサイドローラ2、2によって支持されている。
【0015】
なお、上記の自在継手6には、例えば周知のボールと、このボールの外周を抱き込むホルダとで構成されたものを用い、ホルダは、脚材4とローラスタンド3とに(図示の場合)ピンを介して取付けてある。
【0016】
さらに、ローラスタンド3の両側端間の中央には、ベルトaの長手方向に突出する突出部材7が設けてある。
【0017】
上記の突出部材7は、ローラスタンド3に対し溶接やボルトとナットとからなる締付具を介し固定しておく。
【0018】
また、突出部材7の端末(突出方向端)は、フレームA′の支持部材8に突出部材7が左右(ベルトaの幅)方向に揺動するように回動自在に接続しておく。
【0019】
上記の回動自在な接続は、支持部材8に立設した突軸9と、突出部材7の孔10とが嵌め合わせて(突出部材7のねじれなどによるスムーズな揺動を保障するため、孔10の直径を突軸9の直径よりも或る程度大きくしてある)ある。
【0020】
なお、支持部材8は、フレームA′に鋼材を架設して形成する。
【0021】
さらに、ローラスタンド3の両側端には、ベルトaの側縁に臨む当りローラ11が設けてある。
【0022】
図中12はフレームA′に架設した脚材4、4の取付け鋼材である。
【0023】
いま、カーブコンベヤAを起動すると、キャリヤ側ベルトaの張力が大きくなり、そのベルト張力による求心力によってベルトaがカーブ内側に向けて移動しようとする。すなわち、ベルトaのセンタ(両側縁間の二等分位置)がローラスタンド3のセンタ(両側端間の二等分位置)から外れる。
【0024】
このとき、ベルトaと接触するセンタローラ1及び一対のサイドローラ2、2を介しローラスタンド3にベルトaの蛇行による摩擦力が発生し、センタローラ1及び一対のサイドローラ2、2に作用するため、ローラスタンド3は支点部(突出部材7の端末突軸9と孔10との嵌め合わせによる回動自在な接続部)を中心として図2において反時計方向の回転が与えられ、ベルトaをセンタローラ1及び一対のサイドローラ2、2で支持する。
【0025】
上記回転の与えられたローラスタンド3は、回転方向にアーム5、5を傾動させながら回転方向端が上昇し、反対側端が降下して傾動する。
【0026】
さらに、ベルト張力は、搬送物の重量によって相違し、搬送物が重いほど、ベルト張力も大きくなり、そのベルト張力と求心力とは相関するため、求心力が大きくなると、ベルトaはカーブ内側に向けて大きく移動すると共に、その移動に追従してローラスタンド3の傾きも大きくなり、ベルトaの蛇行が大きくなる。
【0027】
そして、この蛇行にともないベルトaを支承するセンタローラ1及びサイドローラ2、2を有するローラスタンド3は、ベルトaの蛇行によるベルトaの横移動方向に突軸9を支点として回転する。
【0028】
一方、センタローラ1及びサイドローラ2、2上で蛇行にともない横すべりしたベルトaの側縁が図5に示すように当りローラ11に当り、当りローラ11がベルトaで押し上げられると、押し上げにともない両アーム5、5の片方の上昇に対しもう片方の降下により傾動した(図5鎖線位置から実線位置に)ローラスタンド3を押し逃がして(カーブコンベヤフレームA′の中心からベルトaの中心が外れて)ベルト求心力の作用する方向に(内側に)片寄り、しかも当りローラ11への走行しているベルトaの側縁の圧接によりローラスタンド3が図2反時計方向に支点部を中心として回転(図6鎖線の状態から図6実線で示すように)して、センタローラ1及び一対のサイドローラ2、2の軸線がベルトaの走行方向に対して斜めに交差することになるので、センタローラ1及び一対のサイドローラ2、2と、アーム5を有するローラスタンド3との自重と、ベルトa並びに搬送物の重量が加算されて、重力方向に作用し、ベルトaの中心をカーブコンベヤフレームA′の中心に復元させる復帰力が大きくなる。
【0029】
その結果、キャリヤ側のベルトaは、センタローラ1及び一対のサイドローラ2、2によって確実に支持され、ベルトaが各ローラから外れるのが防止される。
【0030】
このように、ベルト張力の変化に応じてローラスタンド3を傾動させ、かつ支点部を中心とした回転によりカーブコンベヤAの半径を小さくすることができる。
【0031】
なお、上記トラフ形ローラを用いたベルトコンベヤは、カーブコンベヤに限定されず、通常の直進するベルトコンベヤであってもよい。勿論、ローラスタンドに軸承する複数のローラは、図示のセンタローラ及び対のサイドローラに限定されず、倒立八字状の左右二本や三本以上のローラを両側から中央に凹入するように配置することもある。
【0032】
その際、複数本のローラを、平面上直線状に並べたり、両側の外端がベルトの走行方向或いは走行方向の反対方向に突出する配置もある。
【0033】
【発明の効果】
この発明に係るベルトコンベヤ用のトラフ形ローラは、以上のように構成してあるので、吊り下げてあるローラスタンドの回転と傾動とによってベルトの蛇行修正がスムーズに行なわれると共に、特に既存のローラスタンドを使用することができるため、著しいコストの低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るトラフ形ローラの正面図。
【図2】 平面図。
【図3】 側面図。
【図4】 回動支点の一部切欠拡大側面図。
【図5】 作用を示す縦断背面図。
【図6】 作用を示す平面図。
【符号の説明】
a ベルト
A カーブコンベヤ
A′ フレーム
1 センタローラ
2 サイドローラ
3 ローラスタンド
4 脚材
5 アーム
6 自在継手
7 突出部材
8 支持部材
9 突軸
10 孔
11 当りローラ
Claims (1)
- ローラスタンドに複数のローラを軸承すると共に、各ローラによってベルトコンベヤのベルトを支持するベルトコンベヤ用のトラフ形ローラにおいて、コンベヤフレーム上に左右一対の脚材を立設して、この脚材の上端と上記ローラスタンドの両側の端とにアームの上下端を自在継手を介し接続し、また上記ローラスタンドの中間からベルトの長手方向に突出する突出部材の端末と上記コンベヤフレームに設けてある支持部材とを前記突出部材が左右方向に揺動するように回動自在に接続し、さらに上記ローラスタンドの両側端にベルトの側縁に臨む当りローラを設けたことを特徴とするベルトコンベヤ用のトラフ形ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16116996A JP3752312B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ベルトコンベヤ用のトラフ形ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16116996A JP3752312B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ベルトコンベヤ用のトラフ形ローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315549A JPH09315549A (ja) | 1997-12-09 |
JP3752312B2 true JP3752312B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=15729911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16116996A Expired - Lifetime JP3752312B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ベルトコンベヤ用のトラフ形ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3752312B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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1996
- 1996-05-30 JP JP16116996A patent/JP3752312B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09315549A (ja) | 1997-12-09 |
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