JP2002114297A - 飲料供給装置 - Google Patents

飲料供給装置

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JP2002114297A
JP2002114297A JP2000307914A JP2000307914A JP2002114297A JP 2002114297 A JP2002114297 A JP 2002114297A JP 2000307914 A JP2000307914 A JP 2000307914A JP 2000307914 A JP2000307914 A JP 2000307914A JP 2002114297 A JP2002114297 A JP 2002114297A
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water
valve
syrup
beverage
flow rate
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Kazuhide Saito
和秀 斎藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類によって希釈比率や粘度が異なる飲料を
供給する飲料供給装置に関し、市場設置時また飲料の種
類変更時等の流量調整を短時間で行え、希釈水流量や液
体原料の物性が変化しても、希釈比率に濃淡のない、常
に適切な希釈比率の飲料を供給することを目的とする。 【解決手段】 希釈水の流量に同期した周波数のパルス
を出力する流量計と、液体原料の流入部21aおよび流
出部21bに連通した弁室21に設けた弁座23に接離
するニードル弁25から成る電動流量制御弁と、を希釈
水供給ラインに設けるとともに、シロップの流量に同期
した周波数のパルスを出力する流量計をシロップ供給ラ
インに設け、電動流量制御弁を流量計の出力するパルス
と飲料の希釈比率に基づいて決定する供給制御部100
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料ディスペン
サ、カップ式自動販売機等において、シロップを水や炭
酸水等の希釈水で希釈して飲料を供給する飲料供給装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料ディスペンサやカップ式自動販売機
では、飲料の原料を濃縮したシロップを水や炭酸水等の
希釈水により所定の比率で希釈して飲料を調理して販売
する。その希釈比率を適切なものにするため、従来の飲
料ディスペンサやカップ式自動販売機では、シロップと
希釈水の供給ラインに、フローレギュレータや流量計を
設けて、それぞれの流量を管理しながら混ぜ合わせるよ
うにしている。
【0003】図5は、シロップと希釈水のそれぞれの供
給ラインに、流量を調整するためのフローレギュレータ
を設けた飲料供給装置の概略構成図である。図5におい
て、1は水入口電磁弁、2は水ポンプ、3は水冷却コイ
ル、41は水フローレギュレータ、6は水電磁弁、7は
水供給ライン、8はカーボネータ給水電磁弁、9はカー
ボネータ、42は炭酸水フローレギュレータ、12は炭
酸水電磁弁、13は炭酸水供給ライン、14は炭酸ガス
ボンベ、15はシロップタンク、16はシロップ冷却コ
イル、43はシロップフローレギュレータ、18はシロ
ップ電磁弁、19はシロップ供給ライン、20はマルチ
バルブである。
【0004】水は、水ポンプ2により、水入口電磁弁1
から水冷却用の水冷却コイル3、水流量調整用の水フロ
ーレギュレータ41、水電磁弁6を介して水供給ライン
7からマルチバルブ20に供給され、予め設定しておい
た時間に達すると、供給制御部(図示せず)が水ポンプ
2を停止すると同時に、水入口電磁弁1、水電磁弁6を
閉じて水の供給を停止する。また、水供給ライン7を分
岐させ、カーボネータ給水電磁弁8を介してカーボネー
タ9に接続している。カーボネータ9内には、水位を検
出するためのフロートスイッチ(図示せず)が設けられ
ていて、中の水位が下限位置になったとき、水入口電磁
弁1、カーボネータ給水電磁弁8を開き、水ポンプ2を
運転させて給水し、中の水位が上限位置になったとき、
水入口電磁弁1、カーボネータ給水電磁弁8を閉じ、水
ポンプ2の運転を停止する。そして、炭酸ガスボンベ1
4から供給された炭酸ガスを、給水した水に溶かし込ん
で炭酸水を作る。その炭酸水は、炭酸ガスの圧力でカー
ボネータ9から押し出され、炭酸水流量調整用の炭酸水
フローレギュレータ42、炭酸水電磁弁12を介して炭
酸水供給ライン13からマルチバルブ20に供給され、
予め設定しておいた時間に達すると、供給制御部が炭酸
水電磁弁12を閉じて炭酸水の供給を停止する。
【0005】一方、シロップはシロップタンク15か
ら、炭酸ガスボンベ14から供給される炭酸ガスの圧力
で押し出され、シロップ冷却用のシロップ冷却コイル1
6、シロップ流量調整用のシロップフローレギュレータ
43、シロップ電磁弁18を介してシロップ供給ライン
19からマルチバルブ20に供給され、予め設定してお
いた時間に達すると、供給制御部がシロップ電磁弁18
を閉じてシロップの供給を停止する。なお、シロップタ
ンク15、シロップ冷却コイル16、シロップフローレ
ギュレータ43、シロップ電磁弁18、シロップ供給ラ
イン19は、販売飲料に対応した数を設けている。
【0006】マルチバルブ20の中では、シロップタン
ク15からシロップ冷却コイル16、シロップフローレ
ギュレータ43、シロップ電磁弁18を介してシロップ
供給ライン19から供給されるシロップと、水電磁弁6
または炭酸水電磁弁12を介して供給される水または炭
酸水等の希釈水とが混合され、飲料となって排出され
る。
【0007】図6は、シロップと希釈水のそれぞれの供
給ラインに、シロップや希釈水の流量と同期して回転す
るパドル、オーバル型等の回転子を持ち、回転子の回転
数を検出し、流量に同期したパルスを供給制御部(図示
せず)に出力することにより流量を計る流量計を設けた
飲料供給装置の概略構成図である。尚、図6の中で、図
5と同一の構成については、同一符号を記すものとす
る。図6において、1は水入口電磁弁、2は水ポンプ、
3は水冷却コイル、44は水流量計、6は水電磁弁、7
は水供給ライン、8はカーボネータ給水電磁弁、9はカ
ーボネータ、45は炭酸水流量計、12は炭酸水電磁
弁、13は炭酸水供給ライン、14は炭酸ガスボンベ、
15はシロップタンク、16はシロップ冷却コイル、4
6はシロップ流量計、18はシロップ電磁弁、19はシ
ロップ供給ライン、20はマルチバルブである。
【0008】水は、水ポンプ2により、水入口電磁弁1
から水冷却用の水冷却コイル3、水流量計測用の水流量
計44、水電磁弁6を介して水供給ライン7からマルチ
バルブ20に供給され、水流量計44が出力するパルス
数が予め設定しておいたパルス数に達すると、供給制御
部が水ポンプ2を停止すると同時に、水入口電磁弁1、
水電磁弁6を閉じて水の供給を停止する。また、水供給
ライン7を分岐させ、カーボネータ給水電磁弁8を介し
てカーボネータ9に接続している。カーボネータ9内に
は、水位を検出するためのフロートスイッチ(図示せ
ず)が設けられていて、中の水位が下限位置になったと
き、水入口電磁弁1、カーボネータ給水電磁弁8を開
き、水ポンプ2を運転させて給水し、中の水位が上限位
置になったとき、水入口電磁弁1、カーボネータ給水電
磁弁8を閉じ、水ポンプ2の運転を停止する。そして、
炭酸ガスボンベ14から供給された炭酸ガスを、給水し
た水に溶かし込んで炭酸水を作る。その炭酸水は、炭酸
ガスの圧力でカーボネータ9から押し出され、炭酸水流
量計測用の炭酸水流量計45、炭酸水電磁弁12を介し
て炭酸水供給ライン13からマルチバルブ20に供給さ
れ、炭酸水流量計45が出力するパルス数が予め設定し
ておいたパルス数に達すると、供給制御部が炭酸水電磁
弁12を閉じて炭酸水の供給を停止する。
【0009】一方、シロップはシロップタンク15か
ら、炭酸ガスボンベ14から供給される炭酸ガスの圧力
で押し出され、シロップ冷却用のシロップ冷却コイル1
6、シロップ流量計測用のシロップ流量計46、シロッ
プ電磁弁18を介してシロップ供給ライン19からマル
チバルブ20に供給され、シロップ流量計46が出力す
るパルス数が予め設定しておいたパルス数に達すると、
供給制御部がシロップ電磁弁18を閉じてシロップの供
給を停止する。なお、シロップタンク15、シロップ冷
却コイル16、シロップ流量計46、シロップ電磁弁1
8、シロップ供給ライン19は、販売飲料に対応した数
を設けている。
【0010】シロップと希釈水のそれぞれの供給ライン
に、シロップや希釈水の流量と同期して回転するパド
ル、オーバル型等の回転子を持ち、回転子の回転数を検
出し、流量に同期したパルスを供給制御部に出力するこ
とにより流量を計る流量計を設け、それぞれの供給ライ
ンに設けた流量計が出力するパルス数が予め設定してお
いたパルス数に達すると、供給制御部がそれぞれの供給
ラインの電磁弁を閉じ、シロップと希釈水の供給を停止
する。
【0011】しかしながら、希釈水とシロップとの希釈
比率は通常3:1から6:1程度と希釈水の量が多く、
シロップの供給が希釈水の供給より早く終わり、飲料の
供給前半と供給後半とでは希釈比率が異なってしまうた
め、希釈水とシロップの希釈比率が不均一な飲料になる
おそれがある。そこで、シロップ電磁弁18を断続して
開閉し、シロップを断続して供給し、水または炭酸水等
の希釈水の供給停止と同じタイミングでシロップの供給
を停止させるようにしている。
【0012】マルチバルブ20の中では、シロップタン
ク15からシロップ冷却コイル16、シロップ流量計4
6、シロップ電磁弁18を介してシロップ供給ライン1
9から供給されるシロップと、水電磁弁6または炭酸水
電磁弁12を介して供給される水または炭酸水等の希釈
水とが混合され飲料となって排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】その希釈比率を適切な
ものにするため、シロップと希釈水のそれぞれの供給ラ
インにフローレギュレータを設けた飲料供給装置では、
市場設置時に、サービスマンがシロップや希釈水供給ラ
インのフローレギュレータを調整して、シロップや希釈
水の流量調整を行っていた。その作業には、1台の飲料
ディスペンサやカップ式自動販売機について、シロップ
の種類が4種類としても20〜30分程度の時間がかか
り、多大な人件費が発生していた。また、シロップの種
類を変更する場合にも同様の作業を行う必要がある。
【0014】さらに、シロップフローレギュレータによ
り調整された流量は、図7に示すように、シロップの粘
性により異なり、しかも、シロップの粘性は、その時の
温度に依存する。したがって、シロップフローレギュレ
ータにより調整されても、シロップ流量は、季節による
温度変化等により変わってしまう。そのため、定期的な
点検が必要になり、そのコストも多大になっていた。
【0015】しかしながら、シロップは粘度が大きく、
しかも、温度によって粘度が大きく変化し、また、種類
によって希釈比率や粘度が大きく異なるため、定期的に
点検を行わないと希釈水とシロップの希釈比率が不適切
な飲料を顧客に提供することとなる。
【0016】また、希釈水とシロップとの希釈比率は通
常3:1から6:1程度だが、希釈水とシロップのそれ
ぞれの供給ラインに流量計を設けた飲料供給装置では流
量の調整ができないため、シロップの供給と希釈水の供
給が同時に終わらず、希釈水とシロップの希釈比率が不
均一な飲料になるおそれがある。そのため、図8(イ)
水電磁弁6または炭酸水電磁弁12の動作タイミングチ
ャートに示す希釈水供給停止時点に合わせ、図8(ロ)
シロップ電磁弁18の動作タイミングチャートに示すよ
うに、シロップ電磁弁18を断続して開閉し、シロップ
を断続して供給して、水または炭酸水等の希釈水の供給
停止と同じタイミングでシロップの供給を停止させるよ
うにしている。そのため、図8(ハ)に示すように、シ
ロップの希釈比率に濃淡のある飲料がマルチバルブ20
から排出され、顧客に提供することとなる。
【0017】従って、本発明の目的は、密度や粘度等の
物性が異なる飲料を供給する飲料供給装置に関し、市場
設置時また飲料の種類変更時等の流量調整を短時間で行
えるようにするとともに、温度により粘度が変化し、さ
らに、種類によって希釈比率や粘度が異なる飲料を、供
給圧力の変動や、温度変化等の外部環境の変化による液
体原料の物性変化が起きても、希釈比率に濃淡のない、
常に適切な希釈比率の飲料を供給することができる飲料
供給装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、希釈水供給ラインから供
給される希釈水と、液体原料供給ラインから供給される
液体原料と、を混合する飲料供給装置において、希釈水
が流入する流入部、希釈水が流出する流出部、流入部と
流出部との間の流出入経路、流出入経路における流出量
を制限する弁、流出入経路における流出量が可変となる
ように弁を駆動する駆動部、から成る流量制御手段と、
希釈水の流量に同期した周波数のパルスを出力する第1
の流量計測手段と、を希釈水供給ラインに設けるととも
に、液体原料の流量に同期した周波数のパルスを出力す
る第2の流量計測手段を液体原料供給ラインに設けたこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項2にかかる発明は、駆動部は、ステ
ッピングモータと、ステッピングモータのロータの回転
力をねじ部を介して弁に伝達し、流出入経路における流
出量を変化させる弁作動機構と、から成ることを特徴と
するものである。
【0020】請求項3にかかる発明は、第1および第2
の流量計測手段が出力するパルスの周波数と、希釈水お
よび液体原料の希釈比率とに基づいて、流出入経路にお
ける流出量を決定する制御部を、備えたことを特徴とす
るものである。
【0021】請求項4にかかる発明は、流量制御手段
は、希釈水が流入する流入部と、希釈水が流出する流出
部と、流入部および流出部に連通した弁室と、弁室の流
出部側隔壁の弁口に弁座を設けた弁本体と、弁座に接離
するニードル弁と、弁座とニードル弁との隙間寸法を変
化させる駆動部と、から成ることを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項5にかかる発明は、駆動部は、ステ
ッピングモータと、ステッピングモータのロータの回転
力をねじ部を介してニードル弁に伝達し、弁座とニード
ル弁との隙間寸法を変化させるニードル弁作動機構と、
から成ることを特徴とするものである。
【0023】請求項6にかかる発明は、第1および第2
の流量計測手段が出力するパルスの周波数と、希釈水お
よび液体原料の希釈比率とに基づいて、弁座とニードル
弁との隙間寸法を決定する制御部を、備えたことを特徴
とするものである。
【0024】請求項7にかかる発明は、流量制御手段に
出力したパルス数を記憶する記憶部と、記憶部が記憶す
る基準パルス数と流量制御手段に出力したパルス数とを
比較し、パルス数の差分を出力する比較部と、を備え、
比較部からのパルス数の差分を流量制御手段に出力する
制御部を、備えたことを特徴とするものである。
【0025】請求項8にかかる発明は、同一の液体原料
に対して、複数の異なる希釈比率の設定を可能とする手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0026】請求項9にかかる発明は、液体原料供給ラ
インを複数設け、複数種類の液体原料を所定の比率で混
合可能とする手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0027】請求項10にかかる発明は、希釈水供給ラ
インから分岐する、炭酸水を製造するための供給ライン
を設けるとともに、第1の流量計測手段を供給ラインの
分岐部より上流側に設け、供給ラインへの供給量を第1
の流量計測手段により制御可能としたことを特徴とする
ものである。
【0028】請求項11にかかる発明は、希釈水の供給
開始に対して、液体原料の供給開始を遅延させる遅延手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。なお、従来と同一構成に関しては同一符号
を用いる。
【0030】図1は、本発明の飲料供給装置を示す概略
構成図である。図1において、1は水入口電磁弁、2は
水ポンプ、3は水冷却コイル、4は水流量計(第1の流
量計測手段)、5は電動水流量制御弁(流量制御手
段)、6は水電磁弁、7は水供給ライン、8はカーボネ
ータ給水電磁弁、9はカーボネータ(炭酸水製造装
置)、10は炭酸水流量計(第1の流量計測手段)、1
1は電動炭酸水流量制御弁(流量制御手段)、12は炭
酸水電磁弁、13は炭酸水供給ライン、14は炭酸ガス
ボンベ、15はシロップタンク、16はシロップ冷却コ
イル、17はシロップ流量計(第2の流量計測手段)、
18はシロップ電磁弁、19はシロップ供給ライン、2
0はマルチバルブである。水流量計4、炭酸水流量計1
0は水または炭酸水等の希釈水の流量と同期して回転す
るパドル型等の回転子を持ち、回転子の回転数を検出
し、流量に同期した周波数のパルスを後述する供給制御
部100に出力する流量計測手段であり、シロップ流量
計17はシロップ(液体原料)の流量と同期して回転す
るオーバル型等の回転子を持ち、回転子の回転数を検出
し、流量に同期した周波数のパルスを供給制御部100
に出力する流量計測手段である。また、電動水流量制御
弁5、電動炭酸水流量制御弁11は、液体が流入する流
入部および液体が流出する流出部を有するとともに、流
入部および流出部に連通した弁室と、弁室の流出部側隔
壁の弁口に弁座を設けた弁本体と、弁座に接離するニー
ドル弁と、弁座とニードル弁との隙間寸法を変化させる
駆動部と、から成り、供給制御部100が出力するパル
ス信号でニードル弁を開閉作動させ、弁座とニードル弁
との隙間寸法を変化させて、供給圧力や粘性が変化する
液体の流量を制御する働きをする電動流量制御弁であ
る。
【0031】水は、水ポンプ2により、水入口電磁弁1
から水冷却用の水冷却コイル3、水流量を計測し、流量
に同期した周波数のパルスを出力する水流量計4、水の
流量を制御する働きをする電動水流量制御弁5、水電磁
弁6を介して水供給ライン7からマルチバルブ20に供
給され、水流量計4が出力するパルス数が予め設定して
おいたパルス数に達すると、水ポンプ2を停止すると同
時に、水入口電磁弁1、水電磁弁6を閉じて水の供給を
停止する。
【0032】また、水供給ライン7を分岐させ、カーボ
ネータ給水電磁弁8を介してカーボネータ9に接続して
いる。カーボネータ9内には、水位を検出するためのフ
ロートスイッチ(図示せず)が設けられていて、中の水
位が下限位置になったとき、水入口電磁弁1、カーボネ
ータ給水電磁弁8を開き、水ポンプ2を運転させて水流
量計4を介してカーボネータ9に給水する。水ポンプ2
を運転させて、水流量を計測し、流量に同期した数のパ
ルスを出力する水流量計4を介して給水すると、水流量
計4が給水流量を計測し、流量に同期した数のパルスを
出力する。水流量計4が出力するパルス数が後述するメ
モリ102に記憶している基準パルス数に達すると、供
給制御部100は水入口電磁弁1、水ポンプ2、カーボ
ネータ給水電磁弁8に出力している信号を停止し、カー
ボネータ9への給水を停止する。そして、炭酸ガスボン
ベ14から供給された炭酸ガスを、給水した水に溶かし
込んで炭酸水を作る。その炭酸水は、炭酸ガスボンベ1
4から供給された炭酸ガスの圧力でカーボネータ9から
押し出され、炭酸水流量を計測し、流量に同期した周波
数のパルスを出力する炭酸水流量計10、炭酸水の流量
を制御する働きをする電動炭酸水流量制御弁11、炭酸
水電磁弁12を介して炭酸水供給ライン13からマルチ
バルブ20に供給され、炭酸水流量計10が出力するパ
ルス数が予め設定しておいたパルス数に達すると、炭酸
水電磁弁12を閉じて炭酸水の供給を停止する。
【0033】一方、シロップはシロップタンク15か
ら、炭酸ガスボンベ14から供給される炭酸ガスの圧力
で押し出され、シロップ冷却用のシロップ冷却コイル1
6で冷やされ、シロップ流量を計測し、流量に同期した
周波数のパルスを出力するシロップ流量計17、シロッ
プ電磁弁18を介してシロップ供給ライン19からマル
チバルブ20に供給され、シロップ流量計17が出力す
るパルス数が予め設定しておいたパルス数に達すると、
シロップ電磁弁18を閉じてシロップの供給を停止す
る。なお、シロップタンク15、シロップ冷却コイル1
6、シロップ流量計17、シロップ電磁弁18、シロッ
プ供給ライン19は、販売飲料に対応した数を設けてい
る。
【0034】マルチバルブ20の中では、シロップタン
ク15からシロップ冷却コイル16、シロップ流量計1
7、シロップ電磁弁18を介してシロップ供給ライン1
9から供給されるシロップと、水流量計4、電動水流量
制御弁5、水電磁弁6、または、炭酸水流量計10、電
動炭酸水流量制御弁11、炭酸水電磁弁12を介して供
給される水または炭酸水等の希釈水とが混合され、適切
な濃度の希釈比率に調整された飲料となって排出され
る。
【0035】上記実施形態では、水流量計4、炭酸水流
量計10の回転子としてパドル型の回転子を用いたが、
それに限定されない。すなわち、回転子は水または炭酸
水等の希釈水の流量と同期して回転する働きをするもの
であればよく、例えば、オーバル型、タービン型等の回
転子を用いることもできる。シロップ流量計17の回転
子もオーバル型の回転子を用いたが、シロップの流量と
同期して回転する働きをするものであればよく、パドル
型、タービン型等の回転子を用いることもできる。
【0036】また、希釈水またはシロップをマルチバル
ブ20に供給する弁手段として電磁弁を用いたが、それ
に限定されない。すなわち、弁手段としては、弁を開く
ことにより希釈水またはシロップを供給し、弁を閉じる
ことにより希釈水またはシロップの供給を停止する働き
をするものであればよく、例えば、電気モーターにより
弁を開閉する方法を用いることもできる。
【0037】また、本実施形態では、飲料供給装置とし
てシロップ供給ライン19から供給されるシロップと、
水供給ライン7または炭酸水供給ライン13から供給さ
れる水または炭酸水等の希釈水とが、バルブの中で混合
される代表例としてのマルチバルブ20を用いたが、シ
ロップ販売飲料に対応した数のシロップ供給ノズルと、
水ノズルと、炭酸水ノズルと、をカップ上に配設し、カ
ップ上に配設したそれぞれのノズルから、シロップと水
または炭酸水等の希釈水とをカップに供給し、カップ内
で混合する方式のものを用いてもよいし、カップの真上
で混合する空中ミキシング方式のものを用いてもよい。
【0038】図2は図1に使用する流量制御手段の実施
例としての、希釈水が流入する流入部および希釈水が流
出する流出部を有するとともに、流入部および流出部に
連通した弁室と、弁室の流出部側隔壁の弁口に弁座を設
けた弁本体と、弁座に接離するニードル弁と、弁座とニ
ードル弁との隙間寸法を変化する駆動部と、から成る電
動水流量制御弁5、電動炭酸水流量制御弁11を開弁状
態で示す中央縦断面図である。この電動流量制御弁は圧
送された希釈水を、弁座とニードル弁との隙間寸法を制
御することにより、希釈水の流量を制御する働きをする
ものであり、弁室21と、弁室21に希釈水が流入する
流入部21a、弁室21から希釈水が流出する流出部2
1b、弁室21の流出部21b側隔壁の弁口22に弁座
23を設けた弁本体24と、弁座23に接離するニード
ル弁25と、相反する方向に通電励磁するリング状のス
テータコイル26a、26bと、ステータコイル26
a、26bの相反する方向の励磁により相反する方向に
回転される弁開閉方向に位置移動可能な筒状の永久磁石
27と一体のロータ28を設けたパルス制御可能なステ
ッピングモータ29と、ステッピングモータ29のロー
タ28の回転によるねじ送り作用でニードル弁25を開
閉作動させるニードル弁作動機構30と、ロータ28を
一方向へ押してニードル弁作動機構30のガタツキを防
止するスプリング31と、を有している。
【0039】上記した電動流量制御弁は、ロータ28を
回転させると、該ロータ28と一体のニードル弁25が
ニードル弁作動機構30のねじ送り作用で回転しながら
図2の上下方向に移動し、即ち、このロータ28の回転
移動によってニードル弁25を開閉方向に移動させ、ス
テータコイル26a、26bに与えられるパルス信号に
対応して、弁座23とニードル弁25との隙間を通過す
る希釈水の流量を制御できるようになっている。したが
って、電動流量制御弁に出力するパルス信号を制御する
ことにより、ニードル弁25を開閉方向に移動させ、弁
座23とニードル弁25との隙間寸法を変化させること
ができるので、水ポンプ2で圧送された水および炭酸ガ
スボンベ14から供給される炭酸ガスの圧力でカーボネ
ータ9から押し出された炭酸水等の希釈水の流量を確実
に管理してマルチバルブ20へ供給することができる。
【0040】次に、本発明の飲料供給装置の制御につい
て説明する。図3は、本発明の飲料供給装置の制御ブロ
ック図である。符号は、図1、図2のものに対応してい
る。制御は、供給制御部100により行われ、飲料供給
装置の各部の制御データを格納するメモリ102と、基
準クロック発生部(図示せず)で発生するクロックをカ
ウントして、水電磁弁6または炭酸水電磁弁12を開い
てからシロップ電磁弁18を開くまでの遅延時間t(例
えば、0.2秒程度)を計数するタイマー103を有す
る。なお、シロップ電磁弁18の開放を遅延させる理由
は、水電磁弁6または炭酸水電磁弁12を開くのと同時
にシロップ電磁弁18を開くと、シロップの粘度と比重
が希釈水の粘度と比重より大きいため、マルチバルブ2
0を通過させてもなお、シロップがカップの底に溜まっ
てしまう可能性があるからであり、水電磁弁6または炭
酸水電磁弁12を開いてから、遅延させてシロップ電磁
弁18を開くことによりシロップがカップの底に溜まる
ことを防ぐことができる。メモリ102は、希釈水を所
定量供給するのに要する水流量計4および炭酸水流量計
10が出力するパルス数と比較するための希釈水流量計
用基準パルス数と、希釈水の流量を制御する電動水流量
制御弁5および電動炭酸水流量制御弁11に出力する制
御弁用基準パルス数と、シロップを所定量供給するのに
要するシロップ流量計17が出力するパルス数と比較す
るためのシロップ流量計用基準パルス数と、シロップの
量に対する水、炭酸水等の希釈水の量の比率、すなわち
希釈比率とを、飲料毎に記憶している。
【0041】入力装置60は、キーボード等より成り、
制御上の各種設定値を入力するためのものであり、入力
された設定値は、メモリ102に記憶され、必要に応じ
て表示部(図示せず)に表示して確認できるようにして
いる。
【0042】飲料供給装置の設置時に、それぞれの飲料
毎に、流量計が出力するパルス数と比較するための基準
パルス数、シロップの量に対する水、炭酸水等の希釈水
の量の比率、すなわち希釈比率を、上記入力装置60に
より入力し、メモリ102に記憶させることもできる。
【0043】販売スイッチ70は、飲料供給装置の前面
に複数設けられた飲料選択用のスイッチで、シロップ番
号、販売量(カップサイズ大、中、小)、カーボネーシ
ョン(炭酸飲料、弱炭酸飲料、無炭酸飲料)等が割り当
てられている。
【0044】希釈水の流量を制御する電動水流量制御弁
5および電動炭酸水流量制御弁11に出力する制御弁用
基準パルス数は、次の方法で設定することができる。飲
料供給装置の設置時に、それぞれの飲料毎に、水入口電
磁弁1、水電磁弁6を開き、水ポンプ2を運転させ、水
流量計4に通水し、同時にシロップ電磁弁18を開いて
シロップ流量計17に通水して、それぞれの流量計の出
力パルスを計数する。その間に、電動水流量制御弁5に
パルス信号を出力してニードル弁25を閉鎖位置から開
放方向に移動させ、弁座23とニードル弁25との隙間
寸法を徐々に拡げる。そして、水流量計4が出力してい
るパルス周波数が下記計算式から求められる数値に達す
ると同時に、電動水流量制御弁5に出力しているパルス
信号を停止するとともに、電動水流量制御弁5に出力し
たパルス数をその飲料の制御弁用基準パルス数として、
メモリ102に記憶しておく。
【0045】制御弁用基準パルス数を設定する際の、水
流量計4が出力しているパルス周波数の数値は、弁座2
3とニードル弁25との隙間寸法を徐々に拡げて、その
飲料の適正な希釈比率を得ることができる量の希釈水お
よびシロップがそれぞれの供給ラインを流れた時点のパ
ルス周波数であり、シロップ流量計17が出力するパル
スの周波数と、予めメモリ102に記憶している当該飲
料の希釈比率と、水流量計4およびシロップ流量計17
の1パルス当たりの流量と、を使用して供給制御部10
0が決定する。希釈比率をR、シロップ流量計17の1
パルス当たりのシロップ流量をS、水流量計4の1パル
ス当たりの希釈水流量をM、シロップ流量計17の出力
パルスの周波数をfとすると、R・S・f/Mとする計
算式で算出できる。
【0046】電動炭酸水流量制御弁11もそれぞれの炭
酸飲料毎に上記方法で、電動炭酸水流量制御弁11に出
力したパルス数をその飲料の制御弁用基準パルス数とし
て、メモリ102に記憶しておく。
【0047】また、予め販売テストを行い、その結果か
ら算出したそれぞれの飲料毎の電動流量制御弁に出力す
る制御弁用基準パルス数を入力装置60で入力し、メモ
リ102に記憶させておくと、市場設置時また飲料の種
類変更時等の流量調整を行う際に、メモリ102が記憶
している制御弁用基準パルス数で、飲料の種類に合わせ
て電動水流量制御弁5または電動炭酸水流量制御弁11
の弁座23とニードル弁25との隙間寸法を設定できる
ので、より短時間で流量調整を行うことができる。
【0048】次に販売スイッチ70が選択された時の制
御について説明する。例えば、無炭酸飲料の販売スイッ
チ70が選択されると、メモリ102に記憶しているデ
ータに基づいて、供給制御部100から電動水流量制御
弁5にその飲料の制御弁用基準パルス数のパルス信号が
出力され、弁座23とニードル弁25との隙間を飲料の
種類と希釈比率により予め定めている所定の寸法に設定
した後に、水入口電磁弁1、水ポンプ2、水電磁弁6に
信号が出力され、水入口電磁弁1、水電磁弁6を開き、
水ポンプ2を運転させ、水流量計4を介して、図4
(イ)希釈水の供給タイミングチャートに示すように、
水供給ライン7からマルチバルブ20に水の供給を開始
する。
【0049】水が供給されてから、例えば0.2秒遅延
させて、供給制御部100からシロップ電磁弁18に信
号が出力され、シロップ電磁弁18を開くと、炭酸ガス
ボンベ14から供給される炭酸ガスの圧力でシロップタ
ンク15から押し出されたシロップがシロップ冷却コイ
ル16、シロップ流量計17、シロップ電磁弁18を介
して、図4(ロ)シロップの供給タイミングチャートに
示すようにシロップ供給ライン19からマルチバルブ2
0にシロップの供給を開始する。
【0050】マルチバルブ20に供給された水とシロッ
プは、マルチバルブ20内で混合され、適切な濃度の希
釈比率で混合された無炭酸飲料となって排出される。
【0051】同じく、炭酸飲料の販売スイッチ70が選
択されると、メモリ102に記憶しているデータに基づ
いて、供給制御部100から電動炭酸水流量制御弁11
にその飲料の制御弁用基準パルス数のパルス信号が出力
され、弁座23とニードル弁25との隙間を飲料の種類
と希釈比率により予め定めている所定の寸法に設定した
後に、炭酸水電磁弁12に信号が出力され、炭酸水電磁
弁12を開くと、炭酸ガスボンベ14から供給される炭
酸ガスの圧力でカーボネータ9から押し出された炭酸水
が炭酸水流量計10を介して、図4(イ)希釈水の供給
タイミングチャートに示すように、炭酸水供給ライン1
3からマルチバルブ20に炭酸水の供給を開始する。
【0052】炭酸水が供給されてから、例えば0.2秒
遅延させて、供給制御部100からシロップ電磁弁18
に信号が出力されると、上記シロップ供給動作が行わ
れ、図4(ロ)シロップの供給タイミングチャートに示
すようにシロップ供給ライン19からマルチバルブ20
にシロップの供給を開始する。
【0053】マルチバルブ20に供給された炭酸水とシ
ロップは、マルチバルブ20内で混合され、適切な濃度
の希釈比率で混合された炭酸飲料となって排出される。
【0054】また、弱炭酸飲料の販売スイッチ70が選
択されると、メモリ102に記憶しているデータに基づ
いて、供給制御部100から電動水流量制御弁5および
電動炭酸水流量制御弁11それぞれにその飲料の制御弁
用基準パルス数のパルス信号が出力され、弁座23とニ
ードル弁25との隙間を飲料の種類と希釈比率により予
め定めている所定の寸法に設定した後に、水入口電磁弁
1、水ポンプ2、水電磁弁6に信号が出力されるととも
に、炭酸水電磁弁12に信号が出力され、図4(イ)希
釈水の供給タイミングチャートに示すように、マルチバ
ルブ20に水と炭酸水の供給を開始する。
【0055】水と炭酸水が供給されてから、例えば0.
2秒遅延させて、供給制御部100からシロップ電磁弁
18に信号が出力され、図4(ロ)シロップの供給タイ
ミングチャートに示すように、マルチバルブ20にシロ
ップの供給を開始する。
【0056】マルチバルブ20に供給された水と炭酸水
とシロップは、マルチバルブ20内で混合され、適切な
濃度の希釈比率で混合された弱炭酸飲料となって排出さ
れる。
【0057】希釈水の流量を制御する電動水流量制御弁
5および電動炭酸水流量制御弁11に出力する制御弁用
基準パルス数の設定は、シロップ流量計17が出力する
パルスの周波数と、水流量計4または炭酸水流量計10
が出力するパルスの周波数と、予めメモリ102に記憶
している当該飲料の希釈比率と、を使用して供給制御部
100が決定することができるので、例えば、販売の都
度行ってもよいし、1日に1回行ってもよい。
【0058】飲料は種類によって希釈比率や粘度が異な
るので、販売の都度、飲料の希釈比率や粘度に合わせ
て、電動流量制御弁の供給制御部100が電動流量制御
弁に制御弁用基準パルス数のパルス信号を出力してニー
ドル弁25を移動させ、弁座23とニードル弁25との
隙間寸法を飲料の希釈比率や粘度に合わせて設定する必
要があるが、そのためには、ニードル弁25を閉鎖する
方向に励磁するステータコイルにパルス信号を出力して
ニードル弁25を完全に閉鎖してから、制御弁用基準パ
ルス数のパルス信号を電動流量制御弁に出力してニード
ル弁25を開放方向に移動させ、弁座23とニードル弁
25との隙間を所定の寸法に合わせなければならない。
しかし、販売の都度、ニードル弁25を完全に閉鎖して
から、電動流量制御弁にその飲料の制御弁用基準パルス
数のパルス信号を出力して弁座23とニードル弁25と
の隙間を所定の寸法に合わせるには、相反する方向にニ
ードル弁25を移動させるステータコイル26a、26
bにパルス信号を順次出力する必要があり、より多くの
作動時間を必要とするのみならず、装置の耐用年数に影
響を与えるおそれがある。そこで、販売スイッチ70が
選択されて、電動流量制御弁にパルス信号を出力する
と、その出力したパルス数をメモリ102に記憶してお
き、次に希釈比率や粘度の異なる飲料の販売スイッチ7
0が選択されると、選択された販売スイッチ70に対応
する飲料を供給するのに必要とするメモリ102が記憶
するその飲料の制御弁用基準パルス数と、前回販売した
飲料の電動流量制御弁に出力したパルス数とを比較し
て、比較したパルス数の差分を電動流量制御弁に出力す
ることにより、より短時間で、弁座23とニードル弁2
5との隙間を所定の寸法に合わせることができる。
【0059】水流量計4、炭酸水流量計10が出力する
パルス数が飲料毎にメモリ102に記憶している流量計
用基準パルス数に達したら、供給制御部100は水入口
電磁弁1、水ポンプ2、水電磁弁6、また、炭酸水電磁
弁12に出力している信号を停止することにより、図4
(イ)希釈水の供給タイミングチャートに示すように、
希釈水の供給を停止する。同時に、シロップ電磁弁18
に出力している信号を停止することにより、図4(ロ)
シロップの供給タイミングチャートに示すように、希釈
水の供給停止と同時にシロップの供給を停止する。
【0060】このように、希釈水供給ラインに設けた電
動流量制御弁の弁座23とニードル弁25との隙間寸法
を、水供給ライン7に水流量計4、炭酸水供給ライン1
3に炭酸水流量計10、シロップ供給ライン19にシロ
ップ流量計17を設け、シロップ流量計17が出力する
パルスの周波数と、水流量計4または炭酸水流量計10
が出力するパルスの周波数と、予めメモリ102に記憶
している当該飲料の希釈比率と、を使用して供給制御部
100が決定することができるので、市場設置時また飲
料の種類変更時等の流量調整を短時間で行えるととも
に、希釈比率に濃淡のない、常に適切な希釈比率の飲料
を供給することができ、希釈水とシロップの供給終了も
同時にすることが可能となる。また、常に希釈水とシロ
ップが決められた比率で供給されるため、スイッチを押
している間だけカップに飲料を注入する方式、いわゆ
る、ポア販売において、どの時点でスイッチを押すのを
止めても、適切な希釈比率の飲料となる。
【0061】また、上記実施形態では、一つの飲料にシ
ロップは1種類のみの場合で説明したが、一つの飲料に
2種類のシロップ、例えば、果汁シロップとコーヒー飲
料シロップを同時に使うこともできる。その場合は、メ
モリ102に記憶しているデータに基づいて、供給制御
部100から水入口電磁弁1、水ポンプ2、電動水流量
制御弁5、水電磁弁6に信号が出力され、マルチバルブ
20に水が供給される。水が供給されてから、例えば
0.2秒遅延させて、供給制御部100からシロップ電
磁弁18に信号が出力され、マルチバルブ20に果汁シ
ロップとコーヒー飲料シロップが供給される。
【0062】マルチバルブ20に供給された水と果汁シ
ロップとコーヒー飲料シロップは、マルチバルブ19内
で混合され、適切な濃度の希釈比率で混合された果汁入
りコーヒー飲料となって排出される。
【0063】さらに、本発明を飲料ディスペンサに適用
する場合は、焼酎割りやかき氷用にシロップを販売する
際に、水電磁弁6や炭酸水電磁弁12を閉じたまま、シ
ロップ電磁弁18に信号を出力して、シロップのみを所
定量だけ販売することもできる。
【0064】なお、上記希釈比率Rは、入力装置60を
操作することにより、適宜設定でき、必用に応じて変更
もできる。また、氷あり、氷なし等の指定に応じて、適
正な希釈比率が選べるように、同一のシロップに対し
て、複数の異なる希釈比率の設定を可能にしてもよい。
【0065】以上説明したように、希釈水供給ラインか
ら供給される希釈水と、液体原料供給ラインから供給さ
れる液体原料と、を混合する飲料供給装置において、希
釈水が流入する流入部21aと、希釈水が流出する流出
部21bと、流入部21aおよび流出部21bに連通し
た弁室21と、弁室21の流出部21b側隔壁の弁口2
2に弁座23を設けた弁本体24と、弁座23に接離す
るニードル弁25と、弁座23とニードル弁25との隙
間寸法を変化させるステッピングモータ29とニードル
弁作動機構30(駆動部)と、から成る電動流量制御弁
(流量制御手段)と、希釈水の流量に同期した周波数の
パルスを出力する希釈水流量計(第1の流量計測手段)
と、を希釈水供給ラインに設けるとともに、シロップの
流量に同期した周波数のパルスを出力するシロップ流量
計(第2の流量計測手段)をシロップ供給ライン(液体
原料供給ライン)に設けたことにより、市場設置時また
飲料の種類変更時等の流量調整を短時間で行えるととも
に、希釈比率に濃淡のない、常に適切な希釈比率の飲料
を供給することができ、希釈水とシロップの供給終了も
同時にすることが可能となる。また、種類によって希釈
比率や粘度が異なるシロップを供給する場合に、温度変
化等の外部環境の変化によりシロップの物性が変化して
も、適正な希釈比率の飲料を連続して正確に供給するこ
とができるので、シロップの物性に合わせて供給量を調
整する、また、温度変化等の外部環境の変化によりシロ
ップの物性が変化したときのシロップ供給量の増減に応
じて供給量を調整する、等の作業による人件費の発生
や、調整している間の飲料供給装置を停止することによ
る販売の機会ロス等、多大な無駄の発生を防ぐことが可
能となる。
【0066】電動流量制御弁16の駆動部を、通電励磁
するステータコイル26a、26bと、ステータコイル
26a、26bの励磁により回転される弁開閉方向に位
置移動可能な永久磁石27と一体のロータ28とを設け
たステッピングモータ29と、ステッピングモータ29
のロータ28の回転力をねじ部を介してニードル弁25
に伝達し、弁座23とニードル弁25との隙間寸法を変
化させるニードル弁作動機構30と、から成ることによ
り、希釈水の供給量を微調整することができるので、常
に適切な希釈比率の飲料を供給することが可能となる。
【0067】水流量計4または炭酸水流量計10(第1
の流量計測手段)が出力するパルスの周波数と、シロッ
プ流量計17(第2の流量計測手段)が出力するパルス
の周波数と、希釈水および液体原料の希釈比率とに基づ
いて、弁座23とニードル弁25との隙間寸法を決定す
る供給制御部100を、備えたことにより、電動流量制
御弁を通過する希釈水の流量を、シロップ流量計17が
出力するパルスの周波数と、水流量計4または炭酸水流
量計10が出力するパルスの周波数と、予めメモリ10
2に記憶している当該飲料の希釈比率と、を使用して供
給制御部100が決定することができるので、市場設置
時また飲料の種類変更時等の流量調整を短時間で行うこ
とが可能となる。さらに、流量の多い希釈水の供給量を
微調整することにより、より適切な希釈比率の飲料を供
給することができ、希釈水とシロップの供給終了も同時
にできる。また、常に希釈水とシロップが決められた比
率で供給されるため、スイッチを押している間だけカッ
プに飲料を注入する方式、いわゆる、ポア販売におい
て、どの時点でスイッチを押すのを止めても、適切な希
釈比率の飲料となる。
【0068】電動流量制御弁に出力したパルス数を記憶
するメモリ102(記憶部)と、メモリ102が記憶す
る基準パルス数と電動流量制御弁に出力したパルス数と
を比較し、パルス数の差分を出力するパルス数比較部
と、を備え、パルス数比較部からのパルス数の差分を電
動流量制御弁に出力する供給制御部100を、備えたこ
とにより、ニードル弁25を開閉方向に移動させ、弁座
23とニードル弁25との隙間を所定の寸法に合わせる
ことが、より短時間で可能となる。
【0069】同一のシロップに対して、複数の異なる希
釈比率の設定を可能とする入力装置60(手段)を設け
たことにより、入力装置60を操作することにより、希
釈比率Rを適宜設定でき、必要に応じて変更もできるの
で、氷あり、氷なし等の指定に応じて、適切な希釈比率
の設定をすることが可能となる。
【0070】シロップ供給ライン19を複数設け、複数
種類のシロップを所定の比率で混合可能とする供給制御
部100(手段)を設けたことにより、供給可能な飲料
の種類を豊富にすることが可能となる。
【0071】水供給ライン7から分岐する、カーボネー
タ9への供給ラインを設けるとともに、水流量計4をカ
ーボネータ9への供給ラインの分岐部より上流側に設
け、カーボネータ9への供給ラインの供給量を水流量計
4により制御可能にしたことにより、水流量計4を利用
してカーボネータへの給水量を正確に管理することが可
能となる。
【0072】希釈水の供給開始に対して、シロップの供
給開始を遅延させるメモリ102(遅延手段)を設けた
ことにより、カップの底にシロップが溜まってしまうこ
とを防止することが可能となる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、市場設置時また飲料の
種類変更時等の流量調整を短時間で行うことが可能とな
る。さらに、流量の多い希釈水の供給量を微調整するこ
とができるので、希釈比率を微調整して、より適切な希
釈比率の飲料を供給することができ、希釈水とシロップ
の供給終了も同時にできる。さらに、種類によって希釈
比率や粘度が異なるシロップを供給する場合に、温度変
化等の外部環境の変化によりシロップの物性が変化して
も、適正な希釈比率の飲料を連続して正確に供給するこ
とができるので、シロップの物性に合わせて供給量を調
整する、また、温度変化等の外部環境の変化によりシロ
ップの物性が変化したときのシロップ供給量の増減に応
じて供給量を調整する、等の作業による人件費の発生
や、調整している間の飲料供給装置を停止することによ
る販売の機会ロス等、多大な無駄の発生を防ぐことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の飲料供給装置を示す概略
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の電動流量制御弁を開弁状
態で示す中央縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の飲料供給装置の制御ブロ
ック図である。
【図4】本発明の実施の形態の希釈水とシロップの供給
タイミングチャートを示す図である。
【図5】従来におけるシロップと希釈水のそれぞれの供
給ラインに、フローレギュレータを設けた飲料供給装置
の概略構成図である。
【図6】従来におけるシロップと希釈水のそれぞれの供
給ラインに、流量計を設けた飲料供給装置の概略構成図
である。
【図7】温度によるシロップの粘度と吐出量の変化を表
した図である。
【図8】従来におけるシロップと希釈水の動作タイミン
グチャートと、マルチバルブからの飲料排出図である。
【符号の説明】
2 水ポンプ 4 水流量計 5 電動水流量制御弁 6 水電磁弁 7 水供給ライン 9 カーボネータ 10 炭酸水流量計 11 電動炭酸水流量制御弁 12 炭酸水電磁弁 13 炭酸水供給ライン 14 炭酸ガスボンベ 15 シロップタンク 17 シロップ流量計 18 シロップ電磁弁 19 シロップ供給ライン 20 マルチバルブ 21 弁室 21a 流入部 21b 流出部 22 弁口 23 弁座 24 弁本体 25 ニードル弁 26a ステータコイル 26b ステータコイル 27 永久磁石 28 ロータ 29 ステッピングモータ 30 ニードル弁作動機構 60 入力装置 70 販売スイッチ 100 供給制御部 102 メモリ 103 タイマー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈水供給ラインから供給される希釈水
    と、液体原料供給ラインから供給される液体原料と、を
    混合する飲料供給装置において、 前記希釈水が流入する流入部、前記希釈水が流出する流
    出部、前記流入部と前記流出部との間の流出入経路、前
    記流出入経路における流出量を制限する弁、前記流出入
    経路における流出量が可変となるように前記弁を駆動す
    る駆動部、から成る流量制御手段と、前記希釈水の流量
    に同期した周波数のパルスを出力する第1の流量計測手
    段と、を前記希釈水供給ラインに設けるとともに、 前記液体原料の流量に同期した周波数のパルスを出力す
    る第2の流量計測手段を前記液体原料供給ラインに設け
    たことを特徴とする飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部は、ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのロータの回転力をねじ部を介
    して前記弁に伝達し、前記流出入経路における流出量を
    変化させる弁作動機構と、から成ることを特徴とする請
    求項1記載の飲料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の流量計測手段が出
    力するパルスの周波数と、前記希釈水および前記液体原
    料の希釈比率とに基づいて、前記流出入経路における流
    出量を決定する制御部を、備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の飲料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記流量制御手段は、前記希釈水が流入
    する流入部と、前記希釈水が流出する流出部と、前記流
    入部および前記流出部に連通した弁室と、前記弁室の前
    記流出部側隔壁の弁口に弁座を設けた弁本体と、前記弁
    座に接離するニードル弁と、前記弁座と前記ニードル弁
    との隙間寸法を変化させる駆動部と、から成ることを特
    徴とする請求項1記載の飲料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動部は、ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのロータの回転力をねじ部を介
    して前記ニードル弁に伝達し、前記弁座と前記ニードル
    弁との隙間寸法を変化させるニードル弁作動機構と、か
    ら成ることを特徴とする請求項4記載の飲料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の流量計測手段が出
    力するパルスの周波数と、前記希釈水および前記液体原
    料の希釈比率とに基づいて、前記弁座と前記ニードル弁
    との隙間寸法を決定する制御部を、備えたことを特徴と
    する請求項4または5記載の飲料供給装置。
  7. 【請求項7】 前記流量制御手段に出力したパルス数を
    記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する基準パルス数
    と前記流量制御手段に出力したパルス数とを比較し、パ
    ルス数の差分を出力する比較部と、を備え、 前記比較部からのパルス数の差分を前記流量制御手段に
    出力する制御部を、備えたことを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載の飲料供給装置。
  8. 【請求項8】 同一の液体原料に対して、複数の異なる
    希釈比率の設定を可能とする手段を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至7の何れかに記載の飲料供給装置。
  9. 【請求項9】 前記液体原料供給ラインを複数設け、複
    数種類の液体原料を所定の比率で混合可能とする手段を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載
    の飲料供給装置。
  10. 【請求項10】 前記希釈水供給ラインから分岐する、
    炭酸水を製造するための供給ラインを設けるとともに、 前記第1の流量計測手段を前記供給ラインの分岐部より
    上流側に設け、前記供給ラインへの供給量を前記第1の
    流量計測手段により制御可能としたことを特徴とする請
    求項1乃至9の何れかに記載の飲料供給装置。
  11. 【請求項11】 希釈水の供給開始に対して、液体原料
    の供給開始を遅延させる遅延手段を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至10の何れかに記載の飲料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017214153A (ja) * 2007-09-06 2017-12-07 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 製品ディスペンサシステム
JP2020501995A (ja) * 2016-12-14 2020-01-23 ザ コカ・コーラ カンパニーThe Coca‐Cola Company フレキシブル飲料分配システム

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