JP2002113182A - 入賞装置 - Google Patents
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Abstract
ことができる入賞装置を実現することを目的とする。 【解決手段】 軸方向の両端を回動可能に支持された回
動部材39、39を受入部材40の左右に配設する。回
動部材39には、(A)に示す第1の姿勢において、受
入部材40側に傾斜した傾斜面395が形成され、遊技
球Pが受入部材40に誘導され、入賞し易くなる。ま
た、回動部材39には、(B)に示す第2の姿勢におい
て、受入部材40の両側に回動部材39のほぼ周面に沿
った湾曲面393が突出する。湾曲面393は遊技球P
を受入部材40に誘導しないため、入力し難くなる。こ
のような入賞装置では、第1の姿勢と第2の姿勢間を回
動部材が回動しても球詰りが生じない。
Description
より遊技を行い賞を獲得する遊技機に使用する入賞装置
に関する。
賞装置は、遊技盤上を乱舞する遊技球の入賞口への入賞
度合に変化を与えるため、左右一対の可動翼片からなる
チューリップ式と呼ばれるものや、板状の誘導板を遊技
者側に開閉するものなどが多い。図11に従来のチュー
リップ式の入賞装置の一例を示す。図11に示す入賞装
置は、回動中心の軸孔1bが図示しない遊技盤などに支
持された一対の可動翼片1、1と、該可動翼片1、1を
軸孔1bを中心に回動駆動するための例えば直動ソレノ
イド3(駆動手段)と、該直動ソレノイド3の可動部材
3aの動きを該可動翼片1、1に開閉運動として伝達す
る連結機構4とから構成されている。
動部材3aを一端で保持したパワーアーム5と、該パワ
ーアーム5の他端を保持した基端6aを有し該基端6a
から可動翼片1、1に対して二股に分かれて先端部6
b、6bを延ばしたクランク部材6と、該クランク部材
6の先端部6b、6bに遊び状態に(遊技盤側から見て
左右方向に移動自在に)係合されかつ可動翼片1、1の
回動中心を若干外れた位置で該可動翼片1、1を保持し
た各作動用ピン2、2とから構成されている。パワーア
ーム5は、中間に支軸5aをもつ揺動する部材である。
クランク部材6は、基端部6aと先端部6b、6bとの
間に支軸6cをもつ揺動する部材である。
ソレノイド3の作動によってパワーアーム5が支軸5a
を中心に揺動することによってクランク部材6の基端部
6aが上下に駆動される。クランク部材6の先端部6b
は支軸6cを介して基端部6aと相似の上下動を行う。
作動用ピン2はクランク部材6の先端部6bに対して左
右方向に遊びをもち、かつ、作動用ピン2は可動翼片1
の回動中心(軸孔1b)より外れた位置で該可動翼片1
を保持しているので、先端部6bの上下動に対応して左
右方向にも移動する結果、可動翼片1の回動中心周りに
円弧運動する。したがって、クランク部材6の先端部6
bの運動は、一対の可動翼片1、1の回動運動を創成す
ることとなる。一対の可動翼片1、1の回動運動は、軸
孔1bと反対側の自由端1c間の距離が遠くなる状態
(以下、開状態という)では遊技盤に配設される実質的
な入賞口としての受入口(可動翼片1、1の下位置に設
けられる開口をもつ部材の当該開口)に遊技球を入賞し
易くする状態となり、自由端1c間の距離が受入口の開
度程度に近くなる状態(以下、閉状態という)では受入
口に遊技球を入賞し難くする状態となる。上記入賞装置
は、実機では、閉じた状態の可動翼片1、1の自由端1
cの近傍にそれぞれ釘が設けられ、入賞口が形成され
る。
動翼片1、1を用いた入賞装置は、軸孔1bを中心とす
る可動翼片1、1の回動により自由端1c間が近づく閉
状態と離れる開状態とに変化するものであり、入賞度合
が高くなる開状態から入賞度合が低くなる閉状態へ閉動
する場合、自由端1cが入賞口の釘に接近して、自由端
1cと釘とにより遊技球を挟んでしまう現象、いわゆる
“球詰り”の発生を避けられない。 (2)また、可動翼片1と係合した作動用ピン2は、そ
の片側でクランク部材6の先端部6bに保持されている
だけなので、特に開いた状態の可動翼片1に遊技球が落
下するときの荷重で経時的にたわみを生じ、がたを発生
するおそれがある。作動用ピン2がたわむと、開状態の
可動翼片1、1における自由端1c間の距離、すなわ
ち、可動翼片1、1の開き角が、この場合、狭まるの
で、入賞度合を低くしてしまう(作動用ピン2を軸孔1
bより自由端1c側に設ければ、入賞度合を高くしてし
まう。
されたものであり、球詰まりを回避できて長期に安定に
遊技を行うことができる入賞装置を実現することを目的
とする。本発明の他の目的は、遊技球の荷重を受けても
入賞度合への影響が少ない入賞装置の提供にある。
は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項5
に記載の発明を採るものであり、請求項1に記載の発明
は、遊技盤上の入賞口の近傍において遊技盤面と交差す
る方向に回動可能に設けられ、遊技球を前記入賞口に誘
導する誘導部および遊技球を前記入賞口に誘導しない非
誘導部とをそれぞれ回動方向の周面に有した回動部材
と、遊技球が前記誘導部により前記入賞口に誘導される
第1の姿勢と、遊技球が前記非誘導部により前記入賞口
に誘導されない第2の姿勢とに、前記回動部材を回動さ
せる駆動手段とを備え、前記回動部材が前記第1の姿勢
から前記第2の姿勢に回動する場合に、前記誘導部は前
記入賞口から退避し前記非誘導部は遊技盤面から突出す
るという技術的手段を採用する。ここで、入賞口とは、
釘による入賞口とこれの直下に配設される遊技盤裏の集
合経路に連通した実質的入賞口(具体的に実施形態で説
明する受入部材の受入口)の両方の意味を含むものであ
る。請求項1に記載の発明を採用した入賞装置は、回動
部材の回動方向の周面に遊技球を入賞口に誘導する誘導
部と遊技球を前記入賞口に誘導しない非誘導部とが備え
られている。そして、誘導部は遊技球を入賞口に誘導す
るため、回動部材を第1の姿勢に駆動することにより、
遊技球は入賞口へ入賞し易くなる。また、非誘導部は遊
技球を入賞口に誘導しないため、回動部材を第2の姿勢
に駆動することにより、遊技球は入賞口へ入賞し難くな
る。請求項1に記載の発明を採用した入賞装置では、入
賞口に入賞し易い第1の姿勢から入賞し難い第2の姿勢
に回動部材が回動する場合に、誘導部が釘による入賞口
から退避し非誘導部は遊技盤面から突出するため、遊技
球が回動部材、特に誘導部(または非誘導部)と釘によ
る入賞口との間に挟まれる現象を回避することができる
(実施形態で詳述)。
前記周面に形成された切欠きであり、その切欠きには、
前記入賞口側に向けて傾斜した傾斜面が形成されている
ことを特徴とする。請求項2に記載の発明を採用した入
賞装置において、回動部材の周面に形成された切欠きの
入賞口側に向けて傾斜した傾斜面は、回動部材の回動方
向と直交あるいは交差する方向に広がった面であり、入
賞口に対するその傾斜角度は、回動部材の誘導部による
入賞度合に影響する。この傾斜面は、回動部材の回動量
には関係なく、遊技者から見て一定の傾斜角となる(遊
技者側への俯角成分が増えることは除外視する)。した
がって、落下する遊技球の荷重によって第1の姿勢にお
ける回動部材の回動位相がばらついても、傾斜面は、入
賞口に対して常に一定の傾斜角を呈し、入賞度合への影
響が比較的少なく、遊技者に入賞度合が低下したと感じ
させることがない。
は、前記非誘導部が、前記周面において回転方向に形成
された円弧状の湾曲面であることを特徴とする。請求項
3に記載の発明を採用した入賞装置では、非誘導部が回
動部材の周面において回動方向に形成された円弧状の湾
曲面であることにより、回動部材が第1の姿勢から第2
の姿勢に回動したり、その逆方向へ回動する場合も、遊
技盤面の入賞口に対し湾曲面が距離を変えずに面移動し
ているだけであり、遊技球が遊技盤または近傍の釘と非
誘導部との間に挟まれてしまう現象を確実に回避するこ
とができる。つまり、回動部材の回動によって遊技球を
入賞口との間に挟むことを確実に回避できる。
前記湾曲面が、前記入賞口の外域に向けて比較的緩やか
な下り勾配となっていることを特徴とする。請求項4に
記載の発明を採用した入賞装置では、遊技球を入賞口に
誘導しない非誘導部が入賞口の外域に向けて比較的緩や
かな(従来のチューリップ式の可動翼片が閉じた時に入
賞口の外域に向けてなす可動翼片の外側面の勾配より緩
やか)下り勾配を採るので、入賞口を外れて湾曲面に衝
当した遊技球が入賞する可能性を抱かせる効果がある。
円柱体をなし、前記駆動手段は可動部材を有する直動ソ
レノイドで構成され、前記直動ソレノイドは、前記回動
部材の周面位置より径方向内側の端面に前記回動部材の
回動を許容した遊び状態で前記可動部材と係合し、該可
動部材を前記回動部材の接線方向に沿って進退させるこ
とにより前記可動部材を第1の姿勢と第2の姿勢とに駆
動することを特徴とする。上記構成を具備した入賞装置
は、可動部材が回動部材における円柱体の接線方向に沿
って駆動されることにより、誘導部が遊技球を入賞口
(実質的入賞口)誘起供給遊技盤面から起立しかつ非誘
導部が遊技盤面に没した第1の姿勢から、誘導部が遊技
盤面に没しかつ非誘導部が遊技盤面から突出した第2の
姿勢とに回動させ、入賞し易い状態と入賞し難い状態と
に変化させることができる。したがって、請求項1〜4
と同様の作用効果を奏するとともに、誘導部に落下する
遊技球の荷重を何度も受けても第1の姿勢における入賞
度合の狂いが比較的小さいという効果がある。すなわ
ち、誘導部は回動部材の周面位置で遊技球の荷重を最大
に受けるのに対し、可動部材は回動部材の周面位置より
径方向内側の端面と係合しているため、誘導部が周面位
置で受けた荷重は、可動部材と回動部材との係合部分
に、てこの原理で小さく伝わる。したがって、例えば後
述する第1実施形態のように、回動部材の端面にピンを
突設し、該ピンに可動部材を遊び状態で係合した場合
に、ピンにかかる荷重は小さくなり、第1の姿勢におけ
る回動部材の回動位相を狂わせることは少なく、入賞度
合への影響を軽減することができる。つまり、直動ソレ
ノイドと回動部材との連結機構部分でのがたの発生を軽
減できる。より好ましくは、前記ピンは、回動部材の回
動中心の近くに設けることができる。
施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記
載する各実施形態では、第1種始動口をもつパチンコ機
を例に挙げて説明する。また、本発明を適用できる普通
入賞装置は、例えば第1種始動口の下位置に配設される
ので、第1種始動口を入賞口の例として説明する。 [第1実施形態]図1は本発明の請求項1〜請求項5を
実現した第1実施形態の入賞装置を採用した遊技機の遊
技盤上の構成を示す説明図である。遊技盤15は、その
前面側に、ガイドレール(外レール21及び内レール2
2)で区画される円形の遊技領域内に風車23、23や
ゲート24、24など各種遊技部材が設けられると共
に、前記ガイドレール21、22の外側にはコーナー飾
り25、25が設けられている。前記遊技盤15の遊技
領域には、その中央に天入賞口26、普通図柄表示器2
7、特別図柄表示器28および振分装置29が一体的に
形成されたセンターケース30が設けられている。セン
ターケース30の下方には、釘18、18による入賞口
37a(いわゆる第1種始動口)をもつ普通入賞装置3
1(普通電動役物)と、大入賞口32をもつ大入賞装置
33が設けられている。また、前記センターケース30
の左斜め下方向と右斜め下方向には、左袖入賞装置34
および右袖入賞装置35が設けられている。
入賞口から送られる遊技球(入賞球)やアウト口36か
ら流下する遊技球(アウト球)を回収して裏機構盤の球
経路へ排出する集合経路(図示省略)が形成されてい
る。本発明の入賞装置は、上記普通入賞装置31、大入
賞装置33または左袖入賞装置34および右袖入賞装置
35などに適用できるが、以下の説明では普通入賞装置
31を例にして説明する。上記普通入賞装置31は、図
2の正面図に示すように、遊技盤15の取付用孔15a
(図4)に嵌合状態で装着され対の窓381(図2)を
有する枠部材38と、該枠部材38の前記窓381に挿
嵌された太鼓状の各回動部材39、39と、前記枠部材
38の窓381を分ける中間盤382(図3(A)
(B))に一体構成された受入部材40と、例えば遊技
盤15の裏面側に配設された電磁式の直動ソレノイド4
1とから構成されている。
示すように、前面が装飾部383で覆われ、中間の中間
盤382によって対の窓381、381が分割された部
材である。中間盤382の下方側には遊技盤15の取付
用孔15a(図4)に連通した通孔384が形成されて
いる。この通孔384には、前記受入部材40が嵌合に
より一体構成されている。受入部材40は、実質的入賞
口を構成する上面開口の受入口401をもつボックス部
402と、該ボックス部402から遊技盤15側に延び
る樋部403とから構成されている。樋部403には、
受入口401に入賞した遊技球を裏機構盤の前記集合経
路へ排出する球通路404が形成されている。なお、前
記ボックス部402の前面にも装飾部分が設けられる。
上記回動部材39、39は、図4(遊技盤15に装着さ
れた状態の普通入賞装置31の右側面図)、図5(B)
(回動部材39、39を枠部材38から抽出した斜視
図)に示すように、太鼓状、つまり大略扁平な円柱体を
なした部材である。回動部材39、39は、例えばそれ
ぞれ回動中心端面から軸方向に突出した各軸ピン397
が、前記枠部材38の所定位置に固着された軸受け39
8によって軸受けされることにより、該軸ピン397を
中心に回動自在にされている。回動部材39、39は、
受入部材40を挟んで一対の構成となる(図2)。
の周方向に切欠き392(図2)と、周面391を所定
形状に残した湾曲面393とを具備している。切欠き3
92は、図5(B)に示すように、円柱体に対する半径
分の軸平面394と、軸斜面の1つである本発明でいう
傾斜面395とで区画されている。軸平面394は、回
動部材39が図2(図5(B)も同じ)に示す回動位相
(以下、第1の姿勢という)のとき、遊技盤面に倣った
面となり、第1の姿勢から図5(B)の矢印に示す方向
(以下、反転方向という)へほぼ90°回動した位相
(以下、第2の姿勢という)のとき、下向きで遊技盤面
から起立する。反対に、傾斜面395は、第1の姿勢の
とき、上向きで遊技盤面から起立し、第2の姿勢のと
き、遊技盤面に倣った面となる(図8(A)参照)。傾
斜面395は、図2に示すように、第1の姿勢のとき、
受入口401側に傾斜している。なお、傾斜面395
は、受入口401側の回動部材内径側にも傾斜している
ことが、誘導性の上から好ましい。すなわち、図5
(B)のQにて示す部分が遊技球が誘導される下流点と
なる。
ときの右側面を示す図6(B)に示すように、傾斜面3
95の傾斜方向と反対側に傾斜している。すなわち、受
入口401の外域に向けて比較的緩やかに下り勾配を呈
している。この傾斜は、軸平面394の位置で最大であ
り、該軸平面394からほぼ90°の位置でゼロとな
る。すなわち、湾曲面393は、徐々に傾斜が緩やかに
なり、最後に周面391と一致する。この構成により後
述するように、受入口401を外れて湾曲面393に衝
当する遊技球の入賞の可能性を抱かせる。
ばね(図示略)により位置復帰する可動部材411を進
退させる直動タイプのアクチュエータであり、可動部材
411の先端には、図4に示すように、回動部材39の
径方向に延びた長孔412をもつ係合部材413が取付
られている。係合部材413は、図2から明らかなよう
に、回動部材39の両端面に対応して4個の長孔412
をもつものである。この係合部材413の前記長孔41
2には、回動部材39の両端面からそれぞれ軸方向に突
出した作動用ピン396が各係合されている。この構成
により、直動ソレノイド41は、後述するように、回動
部材39を第1の姿勢から第2の姿勢に回動(反転)さ
せ、また、第2の姿勢から第1の姿勢に回動(正転)さ
せることができる。
回動部材39の周面391より径方向内側に設定されて
いる。この設定により、後述するように、第1の姿勢の
傾斜面395に落下した遊技球の衝撃荷重(傾斜面39
5の外縁寄りに落下した場合の荷重)が作動用ピン39
6には小さく加わる。なお、直動ソレノイド41は、枠
部材38と一体構成してもよいし、例えば図4に示すよ
うに、遊技盤15に備えてもよい。
通図柄表示器27の抽選が当りとなつた場合等の所定の
解放条件の成立を契機として、比較的入賞し難い第2の
姿勢からきわめて入賞し易い第1の姿勢に変化する動作
を行う。以下、この動作を図2、図4、図5(A)、
(B)〜図8(A)、(B)を参照して説明する。な
お、図7(A)は第2の姿勢のときの枠部材38を含め
た回動部材39、39の動作を示す斜視図、図7(B)
は同姿勢における枠部材38を除いた回動部材39、3
9の動作を示す斜視図、図8は遊技球Pとの関係で可動
部材39の動作を示す正面図であり、(A)は第1の姿
勢を表し、(B)は第2の姿勢を表す。先ず、所定の解
放条件が成立していない遊技状態において、直動ソレノ
イド41は非通電とされており、可動部材411は、図
6(A)、(B)に示すように、先端側の係合部材41
3を内蔵ばねの力により突出させている。このため、係
合部材413の長孔412に係合された作動用ピン39
6は、例えば軸ピン397より若干高い位置に規制さ
れ、これに伴う回動部材39の回動位相は、図7(A)
(B)に示すように、傾斜面395が遊技盤面と一致し
た枠部材38の窓381とほぼ一致した状態に没し、湾
曲面393が窓381から突出した第2の姿勢を採る。
の回動部材39の端面が、受入部材40の受入口401
の両側に平行に立つ壁となる。また、上記第2の姿勢に
おいては、湾曲面393が図6(B)に示すように、傾
斜面395の傾斜方向と反対側に傾斜しているため、図
8(B)に示すように、湾曲面393に当たった遊技球
Pは受入口401の外側に弾かれてしまう。つまり、湾
曲面393は遊技球Pを受入口401に誘導しない。こ
のため、回動部材39は、受入口401の入賞度合を維
持した機能しか果たさず、入賞を比較的し難くしてい
る。ただし、湾曲面393のこの傾斜は、従来のチュー
リップ式の可動翼片1(図11)が閉じた時に入賞口の
外域に向けてなす可動翼片1の外側面の勾配より緩やか
な勾配を採るので、受入口401を外れて湾曲面393
上に落下した遊技球が入賞する可能性を抱かせる効果が
ある。
ソレノイド41が通電される。通電されると、直動ソレ
ノイド41の可動部材411は、図6(B)の状態から
図4に示すようにケース部分414へ先端の係合部材4
13を引っ込める。これに伴って係合部材413の長孔
412の後端に係合された作動用ピン396は、下方向
に駆動されるので、長孔412内を前端側に移動して、
回動部材39を正転させる。
93は、遊技盤面と交差した状態で遊技盤面に対し面移
動しつつ没する(図7(A)の矢印参照)。作動用ピン
396が長孔412の前端に達すると、回動部材39の
正転が終了し、回動部材39は、図5(A)に示す第1
の姿勢を採る。図5(A)の姿勢では、図8(A)に示
すように、傾斜面395が遊技盤面から起立する。この
起立した傾斜面395の受入口401側への傾斜によ
り、遊技球Pが受入口401に誘導される。つまり、傾
斜面395は、受入口401の実質的開度を広げ、入賞
度合を高めることになる。また、第2の姿勢に戻る場合
は、直動レノイド41が非通電とされ、可動部材411
先端の係合部材413が上向きに突出させることによ
り、作動用ピン396が長孔412の前端より後端に移
動しつつ回動部材39を反転させる。これにより、傾斜
面395は、俯角方向に傾動して遊技盤面とほ一致した
状態に没する(図7(A))。つまり、回動部材39
は、図8(B)の第2の姿勢に戻る。
31は、上記動作を行うので、以下のような効果を奏す
る。 (1)受入口401に入賞し易い第1の姿勢から入賞し
難い第2の姿勢に回動部材39が回動する場合に、傾斜
面395が釘18から退避し、湾曲面393は遊技盤面
から突出するため、遊技球Pが傾斜面395と普通入賞
装置31上方の入賞口37a(図1参照)を構成する釘
18との間に挟まれる現象を確実に回避することができ
る。勿論、回動部材39が第2の姿勢から第1の姿勢に
正転する場合も、湾曲面393が周面391の方向に面
移動するだけなので釘18との間に遊技球Pを挟む余地
がなく、“球詰り”のおそれがない。なお、湾曲面39
3は、図6(B)に示すように、傾斜面395の傾斜方
向と反対側に傾斜しているものに限定されず、例えば周
面391と同じでもよい。この場合も上記遊技球Pを入
賞口との間に挟み込むことはない。 (2)傾斜面395は、回動部材39の回動方向と交差
する方向に広がった面であり、この傾斜面395の傾斜
角度は、回動部材39の回動量には関係なく、遊技者か
ら見て一定の傾斜角を維持する。つまり、遊技球Pの度
重なる荷重によって作動用ピン396や係合部材413
がたわみ、回動部材39が正転方向に位相がずれても、
第1の姿勢における傾斜面395の位置は図8(A)の
点線にて示すように、規定の位置と平行である(遊技者
側への俯角成分が増えることは除外視する)。したがっ
て、傾斜面395は、受入口401に対して常に一定の
傾斜角を維持し、入賞度合への影響が比較的少なく、遊
技者に入賞度合が低下したと感じさせることがない。 (3)傾斜面395は、回動部材39の周面位置で受け
た遊技球の荷重を、作動用ピン396および係合部材4
13に伝達するが、この伝達される荷重は傾斜面395
で受ける荷重より小さくできるため、第1の姿勢におけ
る回動部材の回動位相を狂わせることが少なく、入賞度
合が度重なる遊技球の衝撃荷重を受けてもほとんど影響
されない。 (4)湾曲面393の外域へ向けての比較的緩やかな傾
斜により、受入口401を外れて湾曲面393に落下し
た遊技球Pが入賞する可能性を抱かせる。閉じた状態で
も入賞する可能性を演出する。
した大入賞装置33の一例が示されている。大入賞装置
33は、図9および図10(A)に示すように、球状の
回動部材46にて構成され、その外周面461にはL型
の切欠き47が形成されている。回動部材46は、球の
直径を通る通孔48を中心に回動するものであり、切欠
き47は、正転方向(図10の矢印参照)に先行する面
49と、該面49と交差しかつ互いに共通の凹状の稜線
をもつ二つの傾斜面50、50で区画されている。傾斜
面50、50が交差した稜線位置から両側に所定の幅で
開口した受入口51が形成されている。受入口51は、
通孔48の外域を回って下方に球通路52が形成されて
おり、球通路52の下端開口は、受入口51に入賞した
遊技球を裏機構盤の集合経路へ連通している。
動させる直動ソレノイド53が示されている。この直動
ソレノイド53の可動部材531は、先端に前記通孔4
8に嵌合する径の円盤動体532が固着されている。円
盤動体532の外縁には、遠心方向に突起533が形成
されており、突起533に対応して前記通孔48の内壁
には螺旋溝54が形成されている。直動ソレノイド53
は、突起533が螺旋溝54に係合した状態で円盤動体
532を通孔48に差込み、そのケース部分534を遊
技盤15に装着する。上記回動部材46は、直動ソレノ
イド53と一体の形態で遊技盤15に装置する。遊技盤
15には、回動部材46を半球分突出した状態で装着可
能な収容部分を形成する。この大入賞装置33における
第2の姿勢(入賞阻止状態)は、直動ソレノイド53が
通電されていないとき、回動部材46の外周面461と
面49とが交差した稜線角部が遊技者側に対面する回動
角度に設定する。そして、大入賞装置33を第1の姿勢
にする場合は、直動ソレノイド53を通電し、可動部材
531を作動させれば、円盤動体532の外縁突起53
3が螺旋溝54にガイドされることにより、回動部材4
6は、傾斜面50、50が遊技盤面から起立した第1の
姿勢(大入賞状態)にすることができる。このように本
発明は大入賞装置33にも適用することができ、大入賞
装置33においても遊技球を挟む問題や遊技球の衝撃に
よる入賞度合の狂いも考えられなくすることができる。
また、構成が簡単で回動部材46の外周面の装飾によっ
ては異様な効果があり、遊技に惹きつける効果を期待で
きる。例えば面49に目玉の装飾を施し、外周面461
に閉じた目の装飾を施すことにより、大入賞装置33が
作動すると目玉が開く演出ができる。 [各請求項と実施形態との対応関係]請求項1に記載の
誘導部は、第1実施形態において、切欠き392が対応
し、非誘導部は湾曲面393を含む扇状の部分が対応す
る。駆動手段は、直動ソレノイド41が対応する。
賞装置を採用した遊技機の遊技盤上の構成を示す説明図
である。
姿勢を採った入賞装置を示す正面図である。
材を示す正面図、(B)は(A)のA−A線で破断した
前記枠部材の断面図である。
採った入賞装置を示す側面図である。
あるときの動作説明図、(B)は回動部材を枠部材から
取り出して示す動作説明図である。
入賞装置を示す正面図、(B)は同側面図である。
あるときの動作説明図、(B)は回動部材を枠部材から
取り出して示す動作説明図である。
装置に対する遊技球の振る舞いを示す簡略した説明図、
(B)は第1実施形態の第2の姿勢にある入賞装置に対
する遊技球の振る舞いを示す簡略した説明図である。
入賞装置を示す斜視図である。
成を示す側面図、(B)は第2実施形態の入賞装置を駆
動する直動ソレノイドを示す斜視図である。
す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 遊技盤上の入賞口の近傍において遊技盤
面と交差する方向に回動可能に設けられ、遊技球を前記
入賞口に誘導する誘導部および遊技球を前記入賞口に誘
導しない非誘導部とをそれぞれ回動方向の周面に有した
回動部材と、 遊技球が前記誘導部により前記入賞口に誘導される第1
の姿勢と、遊技球が前記非誘導部により前記入賞口に誘
導されない第2の姿勢とに、前記回動部材を回動させる
駆動手段とを備え、 前記回動部材が前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に回
動する場合に、前記誘導部は前記入賞口から退避し前記
非誘導部は遊技盤面から突出することを特徴とする入賞
装置。 - 【請求項2】 前記誘導部は、前記周面に形成された切
欠きであり、その切欠きには、前記入賞口側に向けて傾
斜した傾斜面が形成されている請求項1記載の入賞装
置。 - 【請求項3】 前記非誘導部は、前記周面において回転
方向に形成された円弧状の湾曲面である請求項1記載の
入賞装置。 - 【請求項4】 前記湾曲面は、前記入賞口の外域に向け
て比較的緩やかな下り勾配となっている請求項3に記載
の入賞装置。 - 【請求項5】 前記回動部材は、ほぼ円柱体をなし、前
記駆動手段は可動部材を有する直動ソレノイドで構成さ
れ、前記直動ソレノイドは、前記回動部材の周面位置よ
り径方向内側の端面に前記回動部材の回動を許容した遊
び状態で前記可動部材と係合し、該可動部材を前記回動
部材の接線方向に沿って進退させることにより前記可動
部材を第1の姿勢と第2の姿勢とに駆動することを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入賞装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000307857A JP3527698B2 (ja) | 2000-10-06 | 2000-10-06 | 入賞装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004049386A (ja) * | 2002-07-17 | 2004-02-19 | Konami Co Ltd | 球遊技機及びその入賞誘導装置 |
-
2000
- 2000-10-06 JP JP2000307857A patent/JP3527698B2/ja not_active Expired - Fee Related
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