JP2002113002A - 超音波画像診断装置 - Google Patents

超音波画像診断装置

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JP2002113002A
JP2002113002A JP2000312289A JP2000312289A JP2002113002A JP 2002113002 A JP2002113002 A JP 2002113002A JP 2000312289 A JP2000312289 A JP 2000312289A JP 2000312289 A JP2000312289 A JP 2000312289A JP 2002113002 A JP2002113002 A JP 2002113002A
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光明 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 連続波(CW)モードでの周波数分解能の良
いドプラ像が得られると共に、パルス波(PW)モード
で特に低速血流診断時においてサンプリングレートが低
いときでも高画質なドプラ計測に寄与できる超音波画像
診断装置を提供する。 【解決手段】 超音波送受波部2に送受波される超音波
をPWモードとCWモードの何れか一方のモードを入力
する操作卓9と、該設定されたモードに基づいて分析す
べき周波数の分解能を選択するPW/CW分析点切替部
5と、該選択された周波数の分解能に基づいて周波数分
析させるようにFFT演算部4を制御するCPU8とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血流などのドプラ
像を得る超音波診断装置に係り、特にパルス波モード、
連続波モードともに高画質なドプラ像が得られる超音波
画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波画像診断装置は、被検体内
を移動している血流を動的に把握するために、ドプラ計
測を行っている。ドプラ計測は、超音波を被検体内に送
波し、移動する血流等を超音波の反射体として反射エコ
ー信号を受波し、その反射エコー信号のドプラ偏移を検
出し、そのドプラ偏移を周波数分析し、その周波数分析
した結果をドプラ像としてTVモニタなどの表示器に表
示することで行われる。
【0003】また、この種のドプラ計測には、送波する
超音波の波形がパルス波(PW)であれば時間分解能を
重視して低速な血流からある程度高速な血流を計測する
PWモードと、前記波形が連続波(CW)であれば周波
数分解能を重視して高精細な血流像を計測するCWモー
ドの2つの計測モードがある。そして、上記周波数分析
には、高速フーリエ変換(FFT)法が採用されてお
り、その分析点は、FFT処理を行う回路の規模の制約
などから、PWとCWの各モードにおいて一定であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、CWモードにお
いて、FFTの分析点を多くして、周波数分解能を重視
したよりきめの細かい分析画像を得たいとのニーズが高
まってきた。一方で、FFTの分析点数をCWに合わせ
て多くしてしまうと、PWモードにおいて時間軸方向に
ぼやけた分析画像となってしまうという問題があった。
この問題の原因は、PWモードでは低速血流の計測も行
なうので、分析する周波数の分解能(サンプリングレー
ト)が一般にCWモードよりPWモードの方を低くしな
ければならないからである。
【0005】本発明の目的は、CWモードでの周波数分
解能の良いドプラ像が得られると共に、PWモードで特
に低速血流診断時においてサンプリングレートが低いと
きでも高画質なドプラ計測に寄与できる超音波画像診断
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被検体に超
音波を送波しその反射波を受波する探触子を駆動すると
ともに前記反射波を反射エコー信号として信号処理し、
該信号処理された反射エコー信号からドプラ偏移を検出
し、該検出したドプラ偏移を周波数分析し、該周波数分
析した結果をドプラ像として表示する超音波画像診断装
置において、前記送受波する超音波をパルス波モードと
連続波モードの何れか一方のモードに設定する手段と、
該設定されたモードに基づいて分析すべき周波数の分解
能を選択する手段と、該選択された周波数の分解能に基
づいて周波数分析させる手段とを備えたことを特徴とす
る超音波画像診断装置によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の超音波画像診断装置の実
施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発
明の超音波診断装置の実施の一形態を示す図、図2は図
1のPW/CW分析点切替部の構成例を示す図である。
【0008】本発明の超音波画像診断装置は、図1に示
すように、探触子1と、探触子1と接続される超音波送
受信部2と、超音波送受信部2と接続されるドプラ検出
部3と、ドプラ検出部3と接続されるFFT演算部4
と、FFT演算部4と接続されるPW/CW分析点切替
部5と、FFT演算部4と接続されるデジタル・スキャ
ン・コンバータ(DSC)6と、DSC6と接続される
表示部7と、PW/CW分析点切替部5、DSC6、表
示部7のそれぞれと接続されるCPU8と、CPU8と
接続される操作卓9とを有している。
【0009】探触子1は被検体(図示しない)に当接し
て被検体内に超音波を送信すると共に被検体内からの反
射エコー信号を受信する。超音波送受信部2は、探触子
1で送信する超音波のための電気信号を供給すると共
に、前記反射エコー信号を増幅し出力する。ドプラ検出
部3は、超音波送受信部2の出力信号と所定の周波数の
正弦波及び余弦波の参照信号とを混合して、ドプラ偏移
信号を検出し出力する。FFT演算部4は、ドプラ検出
部3の出力信号をPW/CW分析点切替部5より、PW
モードかCWモードかの周波数の分解能(FFTの分析
点)を得てFFT法により、周波数分析を行って出力す
る。PW/CW分析点切替部5は、ドプラのモードがP
WモードかCWモードかをオペレータの操作卓9による
指示のもとCPU8より与えられるPW/CW切替信号
により、FFTの分析点をPWモードかCWモードかに
切り替える。DSC6は、FFT演算部4の出力信号を
表示部7にグラフ表示させるために、横軸に時間、縦軸
に周波数または速度(ドプラ検出の際にドプラ効果を利
用して血流速度が求められる)として、検出した周波数
成分を輝度としてプロットしたものを出力する。表示部
7は、DSC6の出力信号を表示する。CPU8は、P
W/CWの分析点切替部5のPW/CWの分析点の切
替、DSC6のグラフ表示出力、表示部7の表示をそれ
ぞれ制御する。操作卓9は、オペレータが所望するドプ
ラモード、表示部の表示条件などを適宜調整する入力を
行い、その入力をCPU8に引き渡す。
【0010】次に、 PW/CW分析点切替部5の構成
例について説明する。PW/CW分析点切替部5は、図
2に示すように、PW用分析点記憶部51と、CW用分
析点記憶部52と、PW用分析点記憶部51とCW用分
析点記憶部52のそれぞれと接続される分析点切替器5
3とを有している。また、分析点切替器53には、CP
U8からドプラモード切替信号が入力される。
【0011】PW用分析点記憶部51は、FFT演算部
4で用いられるPW用分析点が記憶されている。CW用
分析点記憶部52は、同様にCW用分析点が記憶されて
いる。分析点切替器53は、CPU8から入力されるド
プラモード切替信号に基づいてそれぞれの分析点記憶部
から読み出す分析点を切り替えてFFT演算部4に出力
する。
【0012】まず、ドプラモードをPWモードにする場
合には、オペレータが操作卓9にPWモードである旨入
力し、その入力されたPWモードを信号としてCPU8
に引き渡される。CPU8は引き渡された信号に基づき
PW用分析点記憶部51から読み出された分析点がFF
T演算部4となるように分析点切替器53を設定する。
その後、PWモードのドプラ計測を行う。
【0013】また、ドプラモードをCWモードに切り替
える場合には、オペレータが操作卓9にCWモードであ
る旨入力し、その入力されたCWモードを信号としてC
PU8に引き渡される。CPU8は引き渡された信号に
基づきCW用分析点記憶部51から読み出された分析点
がFFT演算部4となるように分析点切替器53を切替
設定する。その後、CWモードのドプラ計測を行う。
【0014】本発明の実施形態では、被検体に超音波を
送受波する探触子1と、探触子1に前記超音波を送波さ
せるとともに前記被検体からの反射エコー信号を受波し
て信号処理させる超音波送受波部2と、該信号処理させ
た反射エコー信号のドプラ偏移を検出するドプラ検出部
3と、該検出したドプラ偏移を周波数分析するFFT演
算部4と、該周波数分析した出力からドプラ像を生成す
るDSC6と、前記被検体に送波する超音波をPWモー
ドとCWモードの何れか一方に操作卓9への入力により
設定し、該設定したPWモードとCWモードの何れか一
方に基づいて前記周波数分析の分析点を選択し、該選択
した分析点を前記周波数分析手段に出力するPW/CW
分析点切替部5とを備えたので、PWモードとCWモー
ドにおいてFFTの分析点がそのモードによって設定で
きるから、PWモードでの画像のぼけが解消され、CW
モードでの周波数分解能の分析点を任意に設定できるの
で、きめの細かなCWモードでのドプラ像を得ることが
できる。
【0015】また、上記表示の態様は周波数又は速度と
時間軸をグラフ表示することで説明したが、周波数又は
速度として得られた度数を輝度に変換し、例えば、血流
が探触子から遠ざかる方向、近づく方向に青、赤などの
色相を付けて表示すれば、所謂カラーフローマッピング
の表示への適用も可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、CWモードでの周波数分解能
の良いドプラ像が得られると共に、PWモードで特に低
速血流診断時においてサンプリングレートが低いときで
も高画質なドプラ計測に寄与できる超音波画像診断装置
を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波診断装置の実施の一形態を示す
図。
【図2】図1のPW/CW分析点切替部の構成例を示す
図。
【符号の説明】
1…探触子、2…超音波送受信部、3…ドプラ検出部、
4…FFT演算部、5…PW/CW分析点切替部、6…
DSC、7…表示部、8…CPU、9…操作卓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送波しその反射波を受
    波する探触子を駆動するとともに前記反射波を反射エコ
    ー信号として信号処理し、該信号処理された反射エコー
    信号からドプラ偏移を検出し、該検出したドプラ偏移を
    周波数分析し、該周波数分析した結果をドプラ像として
    表示する超音波画像診断装置において、前記送受波する
    超音波をパルス波モードと連続波モードの何れか一方の
    モードに設定する手段と、該設定されたモードに基づい
    て分析すべき周波数の分解能を選択する手段と、該選択
    された周波数の分解能に基づいて周波数分析させる手段
    とを備えたことを特徴とする超音波画像診断装置。
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