JP2002112095A - デジタルスチルカメラ - Google Patents

デジタルスチルカメラ

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JP2002112095A
JP2002112095A JP2000301450A JP2000301450A JP2002112095A JP 2002112095 A JP2002112095 A JP 2002112095A JP 2000301450 A JP2000301450 A JP 2000301450A JP 2000301450 A JP2000301450 A JP 2000301450A JP 2002112095 A JP2002112095 A JP 2002112095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続撮影された2枚の撮影画像を合成して画
質や映像効果の高い画像を作成する際の画像処理時間を
可能な限り短くする。 【解決手段】 ボケ味を調整するモードで操作部107
から撮影が指示されると、全体制御部108は合焦位置
を変化させてCCD102の露光を連続2回行い、ピン
ト状態の異なる2枚の本撮影画像を取り込む。また、こ
れらの露光動作の間に連続して2回ドラフトモードでC
CD102の露光を行ない、両本撮影画像間の位置ずれ
量を演算するための画像(間引画像)を取り込む。そし
て、2枚の間引画像を用いて位置ずれ量を演算し、この
位置ずれ量を用いて両本撮影画像の位置合わせをした
後、両画像の対応する画素位置のデータの合成演算をし
てボケ味を調整をした画像を作成する。間引画像を用い
て位置ずれ量を算出することで、本撮影画像での位置合
わせ処理の時間を短縮するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の被写体に対
して少なくとも2回連続撮影を行ない、この連続撮影に
よって得られた複数枚の撮影画像を所定の画像合成処理
で合成して各撮影画像よりも画質を改善したり、映像効
果を高めた画像を得ることのできるデジタルスチルカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルスチルカメラの技術分野
においては、連続して撮影した複数枚の撮影画像を所定
の画像処理を行なった後、合成することで、各撮影画像
よりも画質や映像効果を高めた画像を得ることのできる
デジタルスチルカメラが商品化されている。
【0003】例えばビクター社製のデジタルスチルカメ
ラ「GC−X1“PIXSTER”」は、撮像素子を微
小変位させて連続して2回撮影を行い、両撮影画像を合
成することで解像度の高い撮影画像を得ることができる
機能を備えている。また、このデジタルスチルカメラ
は、被写体の明るい部分と暗い部分とに合わせて2種類
の露出制御値を設定し、それらの露出制御値で連続して
2回撮影を行い、両撮影画像を合成することで暗い部分
から明るい部分まで適切な濃度の撮影画像を得ることが
できる機能も備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルス
チルカメラで同一の被写体を連続撮影して得られた2枚
の画像を合成する場合、基本的に両撮影画像の内容は同
一であることが必要である。しかし、被写体が静止状態
であっても撮影者がデジタルスチルカメラを手に持って
連続撮影する場合は、図23に示すように微小なカメラ
アングルの変化に起因して最初の撮影と2回目の撮影と
の間にフレーミング(撮影範囲)のずれが発生し、これ
により両撮影画像の内容は完全に一致しないことにな
る。
【0005】このため、2枚の撮影画像の画像合成処理
においては、通常、両撮影画像の位置合わせ処理(レジ
ストレーション処理)を行った後、両撮影画像の対応す
る画素位置のデータについて所定の合成演算処理が行な
われる。画像合成処理おける位置合わせ処理は、一般
に、一方の画像を基準(以下、基準画像という。)とし
て他方の画像(以下、参照画像という。)を所定の移動
量で平行移動や回転等を行なうとともに、移動位置毎
に、例えば相関係数等の両画像の一致度を判別するため
の指標値の演算を行ない、最も相関係数の大きい移動量
を両画像の位置ずれ量として算出するものであるが、参
照画像の移動毎に相関係数演算を繰り返すため、画像合
成処理の中でも処理負担の大きい処理となっている。
【0006】近年、デジタルスチルカメラに適用される
撮像素子の高画素化が進み、200万〜300万画素の
撮像素子を用いたものも商品化されているが、このよう
な高密度の撮像素子を用いたデジタルスチルカメラに上
述の画像合成機能を設けた場合、撮影画像のデータ数が
膨大となり、画像合成処理に長時間を要するため、速写
性を低下させるという問題が生じる。
【0007】画像合成処理のうち、主に繰返演算が行な
われる位置合わせ処理は取分け処理時間を要するものだ
けに、高密度の撮像素子を用いた場合は、撮影画像の位
置合わせ処理の時間が急激に増大し、速写性を著しく低
下させるため、画像合成機能が有効に活用されないとい
う結果を招くことになる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、連続撮影した画像を合成することで画質や映像
効果の高い画像を得ることのできるデジタルスチルカメ
ラにおいて、位置合わせ処理の処理負担を軽減し、画像
合成処理機能を有効に活用し得るデジタルスチルカメラ
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体光像を
画像信号に光電変換して出力する撮像手段と、同一の被
写体に対して少なくとも2回連続して上記撮像手段の露
光動作を行なわせる第1の露光制御手段と、上記第1の
露光制御手段による露光制御で撮影された少なくとも2
枚の本撮影画像に対して、画像相互の位置合わせ処理と
所定の合成演算処理とを行い、上記本撮影画像と異なる
画質を有する1の画像を作成する画像合成手段とを備え
たデジタルスチルカメラにおいて、上記撮像手段の各露
光動作の前後で本撮影画像相互の位置ずれ量演算に用い
る画像を取り込むための露光動作を行なわせる第2の露
光制御手段と、上記第2の露光制御手段の露光制御によ
って撮影された少なくとも2枚の撮影画像を用いて上記
本撮影画像相互の位置ずれ量を演算する演算手段とを備
えたものである(請求項1)。
【0010】このデジタルスチルカメラにおいて、上記
画像合成手段は、上記演算手段で演算された位置ずれ量
を用いて上記複数枚の本撮影画像相互の位置合わせ処理
を行なう(請求項2)。
【0011】上記構成によれば、レリーズが指示される
と、撮像手段の露光動作(以下、この露光動作を第1の
露光動作という。)が少なくとも2回連続して行なわ
れ、同じの被写体に対して少なくとも2枚の画像が撮影
される。以下、第1の露光動作で得られた画像を本撮影
画像という。
【0012】また、第1の露光動作の前後で、本撮影画
像相互の位置ずれ量を演算するための画像(以下、この
画像を演算用画像という。)を取り込むために撮像手段
の露光動作(以下、この露光動作を第2の露光動作とい
う。)が行なわれる。そして、演算手段で第2の露光動
作で得られた複数枚の演算用画像を用いて両本撮影画像
相互の位置ずれ量が演算される。
【0013】第1,第2の露光動作が終了すると、複数
枚の本撮影画像は、演算手段で算出された位置ずれ量を
用いて本撮影画像相互の位置合わせ処理が行なわれ、そ
の後、所定の合成演算処理が行なわれて(例えば相互に
対応する画素位置のデータの加重平均演算等が行なわれ
て)、1枚の画像が合成される。この合成画像は、複数
枚の本撮影画像を合成したものであるから、各本撮影画
像よりも高い画質や映像効果を有している。
【0014】第1の露光動作の前後で第2の露光動作を
行なって演算用画像が取り込まれ、この演算用画像を用
いて本撮影画像相互の位置ずれ量が演算されるので、本
撮影画像の位置合わせ処理では、この位置ずれ量を利用
することにより処理負担が軽減され、処理時間の短縮が
可能になる。
【0015】また、本発明は、上記デジタルスチルカメ
ラにおいて、上記第1の露光制御手段によって撮影され
る画像の焦点を調節する焦点調節手段を更に備え、上記
焦点調節手段は、上記第1の露光制御手段の露光制御に
よって撮影される複数枚の本撮影画像間で合焦位置を変
化させるものである(請求項3)。
【0016】なお、上記焦点調節手段は、各本撮影画像
の撮影前に上記第2の露光制御手段の露光制御によって
撮影された位置ずれ量演算用の画像を用いて合焦位置の
演算を行なうとよい(請求項4)。
【0017】上記構成によれば、第1の露光動作におい
て、各露光動作毎に当該露光動作対象の被写体に焦点が
調節されるので、画面内で合焦位置の異なる複数枚の本
撮影画像が得られる。従って、これらの本撮影画像を合
成することによりボケ味の調整された画像が得られる。
【0018】また、各露光動作における焦点調節はその
直前に取りまれた位置ずれ量演算用の画像を用いて行な
われるので、各露光動作間で被写体が動いた場合にも焦
点調節が可能となる。
【0019】また、上記第1の露光制御手段によって露
光が制御される上記撮像手段の画素数に対する上記第2
の露光制御手段によって露光が制御される上記撮像手段
の画素数の比率は1より少なく、上記演算手段は、上記
第2の露光制御手段の露光制御によって撮影された複数
枚の撮影画像相互で位置ずれ量を算出し、この位置ずれ
量を上記画素数の比率に基づいて換算することにより上
記本撮影画像相互の位置ずれ量を算出するとよい(請求
項5)。
【0020】上記構成によれば、第2の露光動作では、
演算用画像が本撮影画像のように画質を問題とされない
ので、例えば撮像手段の各画素で受光したデータのう
ち、一部のデータを読み出す等して、第1の露光動作の
ときよりも少ない画素数で露光制御が行なわれる。これ
により不必要に露光時間が長くなることがなく、第2の
露光動作に対し適正な露光制御が行なわれる。一方、位
置ずれ量の演算では、本撮影画像に対する演算用画像の
画素数の比率に基づいて演算用画像について算出した位
置ずれ量は本撮影画像に対する位置ずれ量に換算され
る。従って、本撮影画像の合成処理における位置合わせ
処理において、不都合が生じることがない。
【0021】なお、上記画素数の比率は、合焦位置の変
化に応じて変化させるとよい(請求項6)。このように
すると、各本撮影画像のピント状態に応じて本撮影画像
に対する演算用画像の画素数の比率が設定されるので、
演算用画像の画素数が本撮影画像のそれより少なくても
各本撮影画像に対する焦点調節の精度を低下させること
はない。
【0022】また、上記第2の露光制御手段による上記
撮像手段の露光時間は上記第1の露光制御手段よる上記
撮像手段の露光時間よりも短くするとよい(請求項
7)。また、この場合、上記第2の露光制御手段による
露光制御で上記撮像手段から出力される画像信号のレベ
ルを露光時間に基づいて調整するレベル調整手段を更に
備えるとよい(請求項8)。
【0023】このようにすると、第2の露光動作のため
に連続撮影の撮影時間が長くなるのを抑えることができ
る。また、露光時間を短くした分、撮像手段から出力さ
れる演算用画像は暗くなるが、その演算用画像のレベル
は露光時間に応じて調節されるので、位置ずれ量演算に
おける演算精度を低下させることはない。
【0024】また、請求項8記載のデジタルスチルカメ
ラにおいて、第1の本撮影画像と第2の本撮影画像との
間で取り込まれる位置ずれ量演算用の画像に対する露光
動作は、第1の本撮影画像に対する露光動作の直後、若
しくは第2の本撮影画像に対する露光動作の直前に行な
うとよい(請求項9)。
【0025】このようにすれば、各演算用画像は各本撮
影画像とほぼ同じピント状態となるので、演算用画像を
用いた位置ずれ量の演算をピントの合った画像で行なう
ことができ、演算精度が向上する。
【0026】また、上記デジタルスチルカメラにおい
て、上記第1,第2の露光制御手段により制御される露
光動作の間隔は等間隔にするとよい(請求項10)。ま
た、上記第2の露光制御手段は、最後の本撮影画像の露
光動作の後に位置ずれ量演算に用いる画像を取り込むた
めの露光動作を行なわせるとよい(請求項11)。
【0027】また、本発明は、上記デジタルスチルカメ
ラにおいて、上記第2の露光制御手段の露光制御によっ
て上記撮像手段で撮影された上記位置ずれ量演算用の画
像を用いて、その後の上記第1の露光制御手段により露
光制御される本撮影画像の露光制御値を設定する露光量
制御手段を更に備えたものである(請求項12)。
【0028】上記構成によれば、各本撮影画像の露光に
おける露光制御値は、その直前に撮影された演算用画像
を用いて設定されるので、連続撮影の間に露出条件が変
化した場合にも各本撮影画像を適切な露出条件で撮影す
ることができる。
【0029】また、本発明は、上記デジタルスチルカメ
ラにおいて、上記撮像手段から出力される画像信号のレ
ベルを調整するレベル調整手段と、上記第2の露光制御
手段によって露光が制御された上記撮像手段から出力さ
れる画像信号を用いて、その後の上記第1の露光制御手
段によって露光が制御される上記撮像手段から出力され
る画像信号のレベル調整値を設定する設定手段とを備え
たものである(請求項16)。
【0030】上記構成によれば、撮像手段から出力され
る各本撮影画像のレベルはレベル調整手段で適正レベル
に調整されるが、そのレベル調整手段のレベル調整値
は、その直前に撮影された演算用画像を用いて設定され
るので、連続撮影の間に被写体輝度が変化して撮像手段
から出力される各本撮影画像のレベルが適切でない場合
にも各本撮影画像のレベルを適正レベルに補正すること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る画像処理シス
テムに適用されるデジタルスチルカメラ(カラー撮像装
置)のカメラ本体の正面図、図2は同デジタルスチルカ
メラに内蔵された主要部材の配置を示す上面図、図3
は、同デジタルスチルカメラに内蔵された主要部材の配
置を示す右側面図、図4は同デジタルスチルカメラの背
面図である。
【0032】デジタルスチルカメラ1は、カメラ本体2
とこのカメラ本体2の正面略中央に着脱可能に装着され
るズームレンズからなる交換レンズ3とからなる一眼レ
フレックスカメラで構成されている。カメラ本体2は、
正面略中央に交換レンズ3が装着されるマウント部20
1が設けられ、正面左端部にグリップ部202が設けら
れている。
【0033】グリップ部202の内部には電池収納室2
03とカード収納室204とが設けられ、電池収納室2
03には4本の単3形乾電池E1〜E4(カメラの電源
電池)が収納され、カード収納室204には撮影画像の
画像データを記録するためのメモリカードMCが着脱可
能に収納されるようになっている。
【0034】マウント部201の下部には装着された交
換レンズ3との電気的接続を行なうための複数個の接点
STと機械的接続を行なうための複数個のカプラーCP
とが設けられている。電気的な接点STは、交換レンズ
3に内蔵されたレンズROM301(図3参照)から当
該レンズに関する固有の情報(開放F値や焦点距離等の
情報)をカメラ本体2内の全体制御部(図6参照)に読
み出したり、交換レンズ3内のズームレンズの位置やフ
ォーカスレンズの位置の情報を全体制御部に出力するた
めのものである。カプラーCPはカメラ本体2内に設け
られたズームレンズ駆動用のモータZM(図3参照)の
駆動力とフォーカスレンズ駆動用のモータFM(図3参
照)の駆動力とを交換レンズ3側に伝達するためのもの
である。
【0035】マウント部201に交換レンズ3が装着さ
れたときの当該レンズ3の光軸L上であってカメラ本体
2内の適所にカラー撮像素子205が配設されている。
カラー撮像素子205(以下、CCD205という。)
は、図5に示すようにCCD(Charge-Coupled Devic
e)からなるエリアセンサ205Aの各画素の表面に、
R(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタ205
Bが市松模様状に貼り付けられた、いわゆるベイヤー方
式と呼ばれる単板式カラーエリアセンサで構成され、例
えば1600×1200=192万個の画素数を有して
いる。
【0036】なお、図5に示すようにエリアセンサのi
行j列目の画素位置を(i,j)(i=1,2,…n、
j=1,2,…m)とし、n=1600、m=1200
とすると、R,G,Bの各カラーフィルタは、 R;(2h+1,2k+1) G;(2h+2,2k+1),(2h+1,2k+2) B;(2h+2,2k+2) 但し、h=0,1,2,…n/2(=800)、k=
0,1,2,…m/2(=600)の画素位置に配置さ
れている。
【0037】カメラ本体2のグリップ部202の上面に
はシャッタボタン206が設けられている。シャッタボ
タン206の半押し操作と全押し操作とは後述するスイ
ッチS1,S2により検出されるようになっている。ス
イッチS1がオンになると(シャッタボタン206が半
押しされると)、被写体の静止画を撮影するための準備
動作(露出制御値の設定や焦点調節等の準備動作)が行
なわれ、スイッチS2がオンになると(シャッタボタン
206が全押しされると)、撮影動作(CCD205を
露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画
像処理を行なってメモリカードMCに記録する一連の動
作)が行なわれる。
【0038】カメラ本体2の上面の略中央には電子ビュ
ーファインダ4(EVF;Electronic View Finder)と
ポップアップタイプのフラッシュ5とが設けられてい
る。電子ビューファインダ4はCCD205で撮影され
た被写体のモニタ画像(撮影待機状態においてCCD2
05により動画撮影された被写体の画像)を表示するカ
ラー液晶表示デバイスからなる表示部401(以下、L
CD表示部401という。)とこのカラー液晶表示デバ
イスに表示されたモニタ画像をファインダ窓403の外
側に導く接眼レンズ402とを備えている。
【0039】撮影待機状態では電子ビューファインダ4
に被写体のモニタ画像(動画像)が表示されるので、撮
影者はファインダ窓403を覗くことによってモニタ画
像により被写体を視認することができる。
【0040】なお、モニタ画像はLCD表示部401に
表示するためのものであるから、待機状態においては、
CCD205を通常の静止画撮影と異なる動作モード、
所謂ドラフトモードで動作させてLCD表示部401の
表示サイズと同一のサイズのモニタ画像が撮影される。
すなわち、本実施形態では、LCD表示部401は画素
数200×150で構成されているので、待機状態にお
いては、全画素で受光はするが、受光データの読み出し
は縦横両方向について8画素ピッチで行なわれ(1/8
の間引き読み出しが行なわれて)、これにより画素数2
00×150のモニタ画像が高速撮影可能になってい
る。
【0041】カメラ本体2の背面の略中央にはカラー液
晶表示デバイスからなる表示部207(以下、LCD表
示部207という。)が設けられている。LCD表示部
207は、記録モードにおいて撮影モードや撮影条件等
を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モー
ドにおいてメモリカードMCに記録された撮影画像を再
生表示するものである。
【0042】撮影モードには露出制御に関するモードと
画像合成処理に関するモードとが含まれる。露出制御に
関するモードとはレリーズ時の露出制御値(絞りの絞り
値と露光時間)の決定の仕方に関するモードである。露
出制御に関するモードには少なくともプログラムモー
ド、シャッタ優先モード、絞り優先モードが含まれる。
露出制御値は予め設定された複数のプログラム線図のい
ずれか1つを用いて設定されるようになっており、プロ
グラムモードでは標準的なプログラム線図を用いて露出
制御値が設定され、シャッタ優先モードでは絞り値より
シャッタ速度(露光時間)を優先するようなプログラム
線図を用いて露出制御値が設定され、絞り優先モードで
はシャッタ速度より絞り値を優先するようなプログラム
線図を用いて露出制御値が設定される。
【0043】画像合成処理に関するモードとは、レリー
ズ時に撮影条件を変えて、若しくは撮影条件をそのまま
で連続して2回撮影を行ない、その撮影によって得られ
た2枚の撮影画像を所定の画像合成処理により合成して
元の撮影画像よりも画質や映像効果の高い1の画像を作
成し、メモリカードMCに記録するモードである。
【0044】画像合成処理に関するモードには少なくと
も「ボケ味調整モード」、「階調調整モード」、「超解
像モード」が含まれる。ボケ味調整モードとは、1回の
シャッタ操作で合焦位置を変化させて連続して2回の撮
影動作を行い、例えば主被写体(例えば人物等)に対し
て焦点を合せた撮影画像Aと主被写体の背景に焦点を合
わせた撮影画像Bとを取り込み、両撮影画像A,Bを合
成して所望のボケ具合を有する画像を得るモードであ
る。
【0045】階調調整モードとは、1回のシャッタ操作
で露出条件を変化させて連続して2回の撮影動作を行
い、例えば主被写体に対して露出を合せた撮影画像Aと
主被写体の背景に露出を合わせた撮影画像Bとを取り込
み、両撮影画像A,Bを合成することにより、例えば画
面全体に適正な濃度分布を有する画像や主被写体と背景
とのコントラストを意図的に大きくし、創作性の強い画
像を得るモードである。
【0046】超解像モードとは、1回のシャッタ操作で
ピントや露出条件を変えないで連続して2回の撮影動作
を行い、1回目の撮影と2回目の撮影とで僅かに異なる
カメラアングルの差異により画面内の主被写体の位置が
微小変化した撮影画像Aと撮影画像Bとを取り込み、両
撮影画像A,Bを合成することにより、元の撮影画像よ
りも解像度の高い画像を得るモードである。
【0047】LCD表示部207の左側には電源スイッ
チ208が設けられている。この電源スイッチ208は
記録モード(写真撮影の機能を果たすモード)及び再生
モード(記録画像をLCD表示部207に再生するモー
ド)を切換設定するモード設定スイッチを兼ねている。
すなわち、電源スイッチ208は3点スライドスイッチ
からなり、接点を中央の「OFF」位置に設定すると、
電源がオフになり、接点を上方の「REC」位置に設定
すると、電源がオンになるとともに記録モードが設定さ
れ、接点を下方の「PLAY」位置に設定すると、電源
がオンになるとともに再生モードが設定される。
【0048】LCD表示部207の右側上方位置には4
連スイッチ209が設けられている。4連スイッチ20
9は円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける
上下左右の4方向の押圧操作がそれぞれ検出されるよう
になっている。4連スイッチ209は多機能化され、例
えばLCD表示部207に表示されるメニュー画面で選
択された項目を変更したり、インデックス画面で選択さ
れた再生対象のコマを変更するための操作スイッチとし
て機能するとともに、左右方向のスイッチは交換レンズ
3のズーム比を変更するためのスイッチとしても機能す
るようになっている。
【0049】メニュー画面では、例えば複数の項目が配
列表示され、現在選択されている項目に選択状態を示す
表示(例えばカーソルや反転表示等)が行なわれる。例
えば撮影モードの画像合成処理に関するモードを選択す
る場合、LCD表示部207には、図6に示すようなメ
ニュー画面が表示される。このメニュー画面における
「通常撮影」の項目は、銀塩カメラにおける撮影動作と
同様の通常の撮影を行なうモードである。
【0050】図6のメニュー画面において、4連スイッ
チ209の上方向スイッチが押されると、黒三角印のカ
ーソルKの表示位置(すなわち、カーソルKが示す項
目)が上方向にサイクリックに移動し、4連スイッチ2
09の下方向スイッチが押されると、カーソルKが示す
項目表示位置が下方向にサイクリックに移動する。そし
て、スイッチ群210の確定スイッチ210bが押され
ると、その時カーソルKで指示されている項目(図6で
は階調調整モード)が撮影モードとして設定される。
【0051】従って、撮影者は撮影モード選択用のメニ
ュー画面において、4連スイッチ209を上下方向に操
作して所望の撮影モードを選択し、確定スイッチ210
dを操作することでその撮影モードを設定することがで
きる。なお、露出制御に関するモードについても同様の
方法で所望の撮影モードを設定することができる。
【0052】また、インデックス画面ではメモリカード
MCに記録されている全ての画像から9コマ分のサムネ
イル画像が配列表示され、現在選択されているコマに選
択されている表示(例えば点滅表示や枠表示等)が行な
われる。4連スイッチ209の上下左右の何れかの方向
スイッチを押圧すると、メニュー画面やインデックス画
面の選択状態を示す表示がその方向の項目やコマに移動
する。例えば上方向スイッチを押圧すると、メニュー画
面やインデックス画面の選択状態を示す表示が上方向の
項目やコマに移動する。
【0053】交換レンズ3のズーム操作では、4連スイ
ッチ209の右方向スイッチを押圧すると、交換レンズ
3がワイド側に連続的に移動し、4連スイッチ209の
左方向スイッチを押圧すると、交換レンズ3がテレ側に
連続的に移動する。
【0054】LCD表示部207の右側下方位置にはL
CD表示部207の表示や表示内容に関する操作を行な
うためスイッチ群210が設けられている。スイッチ群
210には取消スイッチ210a、確定スイッチ210
b、メニュー表示スイッチ210c及び表示スイッチ2
10dが含まれる。
【0055】取消スイッチ210aはメニュー画面で選
択された内容を取り消すためのスイッチである。確定ス
イッチ210bはメニュー画面で選択された内容を確定
するためのスイッチである。メニュー表示スイッチ21
0cはLCD表示部207にメニュー画面を表示させた
り、メニュー画面の内容切り換えるためのスイッチであ
る。メニュー表示スイッチ210cを押圧する毎にメニ
ュー画面に切り換わる。表示スイッチ210dはLCD
表示部207への表示を行なわせたり、メニュー画面の
内容を切換えたりするスイッチである。電源電池E1〜
E4の節電を図るため、カメラ起動時はLCD表示部2
07の表示は行なわれないようになっている。表示スイ
ッチ210dを押圧する毎にLCD表示部207の表示
と非表示とが交互に行なわれる。
【0056】図7は、デジタルスチルカメラ1の内部構
成を示すブロック構成図である。
【0057】デジタルスチルカメラ1は、主にレンズ1
01、撮像部102、信号処理部103、発光制御部1
04、レンズ制御部105、表示部106、操作部10
7及び全体制御部108で構成されている。
【0058】レンズ101は交換レンズ3に相当するも
のである。レンズ101はフォーカス用レンズ101a
及びズーム用レンズ101bを備え、内部に透過光量を
調節するための絞り101cが設けられている。
【0059】撮像部102はレンズ101を通して入射
した被写体光像を画像信号(電気画像)に光電変換して
取り込むものである。撮像部102にはCCD205に
相当するCCD102a、このCCD102aの撮像動
作を制御するタイミングジェネレータ102b及びタイ
ミングジェネレータ102bの駆動を制御するタイミン
グ制御回路102cが含まれる。
【0060】CCD102aはタイミングジェネレータ
102bから入力される駆動制御信号(積分開始信号/
積分終了信号)に基づいて被写体光像を所定の時間(露
光時間)だけ受光して画像信号(電荷蓄積信号)に変換
し、その画像信号をタイミングジェネレータ102bか
ら入力される読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信
号、転送信号等)を用いて信号処理部103に出力す
る。このとき、画像信号はR,G,Bの各色成分に分離
されて信号処理部103に出力される。すなわち、画素
位置(2h+1,2k+1)の各画素で受光された画像
信号を順次読み出すことでRの色成分の画像信号が出力
され、画素位置(2h+2,2k+1),(2h+1,
2k+2)の各画素で受光された画像信号を順次読み出
すことでGの色成分の画像信号が出力され、画素位置
(2h+2,2k+2)の各画素で受光された画像信号
を順次読み出すことでBの色成分の画像信号が出力され
る。
【0061】タイミングシェネレータ102bはタイミ
ング制御回路102cから入力される制御信号に基づい
て駆動制御信号を生成するとともに、基準クロックに基
づいて読出制御信号を生成し、CCD102aに出力す
る。タイミング制御回路102cは撮像部102の撮影
動作を制御するものである。タイミング制御回路102
cは全体制御部108から入力される制御信号に基づい
て撮影制御信号を生成する。この撮影制御信号には記録
モードにおいて撮影待機中に被写体の動画像(以下、ラ
イブビュー画像という。)を電子ビューファインダ4に
モニタ表示するための撮影の制御信号、シャッタボタン
6が操作されて被写体の静止画(以下、記録画像とい
う。)を撮影するための制御信号、基準クロック、CC
D102aから出力された画像信号を信号処理部103
で信号処理するためのタイミング信号(同期クロック)
などが含まれる。このタイミング信号は信号処理部10
3内の信号処理回路103a及びA/D変換回路103
bに入力される。
【0062】信号処理部103はCCD102aから出
力される画像信号に所定のアナログ信号処理及びデジタ
ル信号処理を行うものである。画像信号の信号処理は当
該画像データを構成する各画素の受光信号毎に行なわれ
る。以下、説明の便宜上、各画素の受光信号とこれらの
集合により撮影画像を構成する画像信号とを区別するた
め、必要に応じて各画素の受光信号を画素信号(アナロ
グ信号)もしくは画素データ(デジタル信号)という。
【0063】信号処理部103にはアナログ信号処理回
路103a、A/D変換回路103b、黒レベル補正回
路103c、WB回路103d、γ補正回路103e及
び画像メモリ103fが含まれる。なお、黒レベル補正
回路103c、WB回路103d及びγ補正回路103
eはデジタル信号処理を行う回路を構成するものであ
る。
【0064】アナログ信号処理回路103aは主にCD
S回路(相関二重サンプリング)回路及びAGC(オー
トゲインコントロール)回路からなり、CCD102a
から出力される画像信号(各画素で受光された信号。ア
ナログ信号)のサンプリングノイズの低減と信号レベル
の調整を行う。
【0065】AGC回路におけるゲインコントロールに
は、絞り101cの絞り値とCCD205の露光時間と
で適正露出が得られなかった場合(例えば非常に低輝度
の被写体を撮影する場合等)の撮影画像のレベル不足を
補償する場合も含まれる。
【0066】A/D変換回路102bはアナログ信号処
理回路103aから出力される画像信号をデジタルの信
号(以下、画像データという。)に変換するものであ
る。A/D変換回路102bは各画素で受光された画素
信号を、例えば10ビットの画素データに変換する。
【0067】黒レベル補正回路103cはA/D変換さ
れた各画素データの黒レベルを基準の黒レベルに補正す
るものである。WB回路103dは撮影画像のホワイト
バランスを調整するものである。WB回路103dは全
体制御部108から入力されるレベル変換テーブルを用
いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換
することで撮影画像のホワイトバランスを調整する。な
お、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数は全体制
御部108から撮影画像毎に設定される。γ補正回路1
03eは画素データのγ特性を補正するものである。γ
補正回路103eは予め設定された補正テーブルを用い
て各画素データのレベルを補正する。
【0068】画像メモリ103fは信号処理の終了した
画像データを一時保存するメモリである。画像メモリ1
03fは少なくとも2フレーム分の画像データを記憶し
得る容量を有している。これは、ボケ味調整モード等の
撮影では2回連続して露光が行なわれ、2フレーム分の
画像データが取り込まれるから、これらをそれぞれ保存
できるようにするためである。なお、1フレーム分の画
像データを記憶し得る記憶容量は、例えばCCD102
aの画素数を1600×1200=192万とすると、
192万個の画素データを記憶し得る容量である。
【0069】発光制御部104は全体制御部108から
入力される発光制御信号に基づいてフラッシュ5の発光
を制御する。発光制御信号には発光準備の指示、発光タ
イミング及び発光量とが含まれる。発光制御部104は
全体制御部108から発光準備の指示があると、メイン
コンデンサを充電して発光可能状態にし、発光タイミン
グ信号に同期してメインコンデンサの蓄積電荷を放電す
ることによりフラッシュ5を発光させる。そして、全体
制御部108から入力される発光停止信号に基づいてメ
インコンデンサの蓄積電荷の放電を停止させる。これに
よりフラッシュ5は所要の発光量で発光される。
【0070】レンズ制御部105はレンズ101内のフ
ォーカス用レンズ101a、ズーム用レンズ101b及
び絞り101cの各部材の駆動を制御するものである。
レンズ制御部105は絞り101cの絞り値を制御する
絞り制御回路105a、フォーカスモータFMの駆動を
制御するフォーカス制御回路105b及びズームモータ
ZMの駆動を制御するズーム制御回路105cを備えて
いる。
【0071】絞り制御回路105aは全体制御部108
から入力される絞り値に基づいて絞り101aを駆動
し、その開口量を当該絞り値に設定する。フォーカス制
御回路105bはフォーカスモータFMの駆動を制御
し、フォーカスモータFMの駆動力はカプラーCP1を
介してフォーカス用レンズ101aに伝達される。フォ
ーカス制御回路105bは全体制御部108から入力さ
れるAF制御信号(例えば駆動パルス数等の制御値)に
基づいてフォーカスモータFMを駆動し、フォーカス用
レンズを焦点位置に設定する。ズーム制御回路105c
は全体制御部108から入力されるズーム制御信号(4
連スイッチ209の操作情報)に基づいてズームモータ
ZMを駆動し、ズーム用レンズ101bを4連スイッチ
209で指定された方向に移動させる。すなわち、ズー
ム制御回路105cは全体制御部108から4連スイッ
チ209の右方向の操作情報が入力されると、ズームモ
ータZMを正方向に駆動してズーム用レンズ101bを
ワイド側に移動させ、4連スイッチ209の左方向の操
作情報が入力されると、ズームモータZMを逆方向に駆
動してズーム用レンズ101bをテレ側に移動させる。
【0072】表示部106はLCD表示部207への表
示と電子ビューファインダ4への表示とを行うものであ
る。表示部106にはLCD表示部207に相当するデ
ィスプレイ106a及びVRAM106bと電子ビュー
ファインダ4内のLCD表示部401に相当するディス
プレイ106c及びVRAM106dとが含まれる。デ
ィスプレイ106aは、例えば200×150=300
00の画素数を有し、ディスプレイ106cは、例えば
200×150=30000の画素数を有している。従
って、VRAM106bはディスプレイ106aの画素
数に対応して略3万個の画素データが記憶可能になさ
れ、VRAM106dはディスプレイ106cの画素数
に対応して略3万個の画素データが記憶可能になってい
る。
【0073】撮影待機中ではCCD102aがドラフト
モードで駆動され、CCD102aから画素数200×
150のフレーム画像が順次、出力される。各フレーム
画像の画像信号は所定の信号処理が行なわれた後、画像
メモリ103fに格納されるとともに、順次、全体制御
部108に読み出され、VRAM106dに転送され
る。これにより被写体のライブビュー画像がディスプレ
イ106c(LCD表示部401の表示面)に表示され
る。また、表示スイッチ210dに操作によりLCD表
示部207の表示が指示されると、VRAM106bに
転送され、これにより被写体のモニタ画像がディスプレ
イ106a(LCD表示部207の表示面)にも表示さ
れる。
【0074】更にメニュースイッチ210cの操作によ
りメニュー表示が指示されると、全体制御部108内の
R0M108aに記憶されたメニュー画面の画像データ
がVRAM106bに読み出され、これによりディスプ
レイ106aの表示内容がメニュー画面に切り換えられ
る。
【0075】再生モードでは全体制御部108によりメ
モリカードMCに記録された各コマ画像ファイルから撮
影画像のサムネイル画像が読み出され、所定のフォーマ
ットに従って配列されてインデックス表示用の画像デー
タが作成され、その画像データがVRAM106bに読
み出される。これによりディスプレイ106aにはメモ
リカードMCに記録された撮影画像の一覧が表示され
る。そして、4連スイッチ209の操作により再生すべ
きコマが指定されると、メモリカードMCに記録された
そのコマに対応する画像ファイルからCCDRAW形式
で記録された撮影画像の画像データが読み出され、ディ
スプレイ106aの表示サイズに調整されてVRAM1
06bに転送される。これにより撮影画像がディスプレ
イ106a(LCD表示部207の表示面)に再生表示
される。
【0076】操作部107はカメラ本体2に設けられた
撮影や再生に関する操作部材の操作情報を全体制御部1
08に入力するものである。操作部107から入力され
る操作情報にはシャッタボタン206、電源スイッチ2
08、4連スイッチ209、スイッチ群210等の各操
作部材の操作情報が含まれる。
【0077】全体制御部108はデジタルスチルカメラ
1の有する撮影機能及び再生機能を集中制御するもので
ある。全体制御部108にはカードインターフェース1
09を介してメモリカードMCが接続されている。ま
た、通信用インターフェース110を介してコンピュー
タPCが外部接続されるようになっている。
【0078】全体制御部108はマイクロコンクピュー
タからなり、撮影機能及び再生機能における種々の具体
的な処理を行なうための処理プログラムや上述の撮像部
102、信号処理部103、発光制御部104、レンズ
制御部105、表示部106等の駆動を制御するための
制御プログラムが記憶されたROM108aと処理プロ
グラム及び制御プログラムに従って種々の演算作業を行
なうためのRAM108bを備えている。
【0079】全体制御部108の行なう具体的な処理に
は、ライブビュー画像を取り込んだり、被写体を撮影す
る際の露出制御値(CCD102aの露光時間Tv〔E
v値〕と絞り101cの絞り値Av〔Ev値〕)を算出
する処理(露出制御値演算処理)、記録モードにおいて
CCD102aから画像メモリ103fに取り込まれた
ライブビュー画像を電子ビューファイダ4に表示した
り、再生モードにおいてメモリカードMCから画像メモ
リ103fに読み出された記録画像をLCD表示部20
7に表示する処理(画像表示処理)、記録モードにおい
てCCD102aから画像メモリ103fに取り込まれ
た記録画像をカードメモリMCに記録する処理(記録処
理)、再生モードにおいてメモリカードMCから再生す
べき記録画像を画像メモリ103fに読み出す処理(再
生処理)、ボケ味調整モード等の特殊撮影モードにおい
て連続して露光動作を行なうとともに、各露光動作の前
後で連続撮影画像の位置ずれ量を算出するための画像を
取り込むための露光動作を行なわせる処理(特殊露光制
御処理)及びその露光制御で得られた2枚の撮影画像の
合成を行なう処理(画像合成処理)等が含まれる。
【0080】露出値演算部108c、表示制御部108
d、記録制御部108e、再生制御部108f、特殊露
光制御部108g及び画像処理部108hは全体制御部
108における上述の各処理を機能ブロックで表わした
ものである。
【0081】露出値定部108cは露出値演算処理を行
なうもので、ライブビュー画像のGの色成分の画像デー
タを用いて被写体の輝度を判定し、その判定結果に基づ
いて露出制御値を演算する。
【0082】表示制御部108dは画像表示処理を行な
うもので、上述の表示部106の表示動作、すなわち、
画像メモリ103fに一時保存されている画像データを
読み出し、必要に応じて画像サイズを表示先の画像サイ
ズに調整した後、VRAM106cまたはVRAM10
6dに転送する動作を行なう。
【0083】記録制御部108eは記録処理を行なうも
のである。記録制御部108eは、通常撮影モードにお
いて、シャッタボタン206により撮影が指示される
と、撮影指示後に画像メモリ103fに一時記憶された
画像データ(静止画の画像データ)をRAM108bに
読み出し、例えば2次元DCT変換、ハフマン符号化等
のJPEG方式による所定の圧縮処理を行なって記録用
の画像データを作成する。
【0084】また、レリーズ直前にドラフトモードで撮
影され、画像メモリ103fに格納されたフレーム画像
をRAM108bに読み出すことで、画素数200×1
50のサムネイル画像を作成する。更に、これらの記録
用の画像データに付随して記録される撮影画像に関する
タグ情報を作成する。このタグ情報にはレンズ名称、コ
マ番号、撮影時の焦点距離、撮影時のFナンバー、焦点
位置、被写体輝度、ホワイトバランス調整値、撮影モー
ド、圧縮率、撮影日、フラッシュ発光の有無等が含まれ
る。
【0085】そして、記録制御部108eは圧縮された
撮影画像及びサムネイル画像の画像データにタグ情報を
添付してEXIF(Exchangeable Image File Format)
形式の画像ファィルを作成し、この画像ファィルをメモ
リカードMCに記録する。
【0086】なお、ボケ味調整モード、階調調整モード
及び超解像モードの撮影モードにおいては、画像処理部
108hで合成された合成画像に対して2次元DCT変
換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮
処理を行なって記録用の画像データを作成し、この圧縮
合成画像及びサムネイル画像の画像データにタグ情報を
添付してTIFF(Tag Image File Format)形式の画
像ファィルを作成し、この画像ファィルをメモリカード
MCに記録する。
【0087】従って、合成前の2枚の撮影画像はメモリ
カードMCに記録されない。これは、カメラ本体で画像
合成処理まで行なうため、メモリカードMCを効率よく
活用するためである。パソコン等で別途画像合成をする
際の利便性を考慮して合成前の2枚の撮影画像をメモリ
カードMCに記録させるようにしてもよい。
【0088】図8は、メモリカードMCへの画像ファイ
ルの記録方法を示す図である。
【0089】メモリカードMCには先頭から各画像ファ
イルがファイル番号Xの順に記憶される。各画像ファイ
ルには、「Pn.Y」のファイル名が付与され、「n」は
画像ファイルが作成された順番を示す6桁の番号であ
り、「Y」は画像データの形式を示す記号である。例え
ば「Y」が「JPG」である場合、画像データはJPE
G方式で圧縮されているを示す。
【0090】メモリカードMCにおける各画像ファイル
の記録領域は3つの領域からなり、上から各領域にタグ
情報のデータ、撮影画像のデータ及びサムネイル画像の
データが記憶される。タグ情報データ及びサムネイル画
像データのデータサイズは画像ファィルによって変化し
ないが、撮影画像データのデータサイズは圧縮率や撮影
モードによって変化する。このため、メモリカードMC
の画像ファィルの記憶領域に記憶可能なファイル数は各
画像ファィルの撮影画像データのデータサイズによって
変化する。
【0091】再生制御部108fはメモリカードMCに
記録された撮影画像のLCD表示部207への再生処理
を行なうものである。再生制御部108fは、電源スイ
ッチ208により再生モードが設定されると、メモリカ
ードMCに記録された各画像ファイルからサムネイル画
像を読み出し、順次、所定のインデックスフォーマット
に従ってVRAM106bに記憶する。例えば1ページ
当たり、9枚のサムネイル画像が3×3に2次配列され
るようにVRAM106bに記憶する。従って、これに
よりLCD表示部207に9枚の2次元配列されたサム
ネイル画像がインデックス表示される。
【0092】インデックス表示されたサムネイル画像に
対して再生すべきコマのサムネイル画像が4連スイッチ
209及びスイッチ群210によって指定されると、再
生処理部108fは、そのコマに対応する画像ファィル
から撮影画像のデータを読み出し、所定の伸長処理を行
なった後、画像メモリ103fに記憶する。この画像メ
モリ103fに読み出されたデータは、上述したように
表示制御部108dによりデータサイズが調整されてV
RAM106bに転送され、これによりLCD表示部2
07に再生表示される。
【0093】特殊露光制御部108gは、ボケ味調整モ
ード、階調調整モード及び超解像モードが設定されてい
る状態でシャッタボタン6が全押しされたときのCCD
102aの露光動作を制御する。特殊露光制御部108
gは、基本的にS2スイッチがオンになると、画像合成
用の画像(以下、この画像を本撮影画像という。)を取
り込むため、連続してCCD102aの露光動作を2回
繰り返すが、この2枚の本撮影画像の位置ずれ量を演算
するための画像(以下、この画像を演算用画像とい
う。)を少なくとも2枚取り込むため、本撮影画像用の
各露光動作の前後で演算用画像用の露光動作を行なわ
す。
【0094】演算用画像は位置ずれ量を算出するための
もので、本撮影画像のように高画質を必要しないので、
本実施の形態では、ドラフトモードでCCD102aを
駆動して演算用画像を取り込むようにしている。すなわ
ち、演算用画像の撮影は、本撮影画像よりも少ない画素
数で行なっている。
【0095】撮影待機状態においては、CCD102a
はドラフトモードで露光動作が繰り返されているので、
この状態でS2スイッチがオンになると、特殊露光制御
部108gは、例えばCCD102aの駆動モードをド
ラフトモード(全画素の受光データのうち、所定の画素
数だけ間引いて読み出すモード。本実施形態では画素数
の間引率を1/8としている。)からノーマルモード
(全画素の受光データを読み出すモード)に切り換えて
1回目の本撮影画像用の露光動作を行ない、この後、再
度ドラフトモードに切り換えて演算用画像用の露光動作
を少なくとも2回行い、更にノーマルモードに切り換え
て2回目の本撮影画像用の露光動作を行なう。なお、演
算用画像は、本撮影画像の前後であれば、必ずしも連続
的に取り込まれる必要はなく、本撮影画像と演算用画像
とを交互に取りこむようにしてもよい。
【0096】なお、ボケ味調整モード、階調調整モード
及び超解像モードにおける撮影動作の詳細は後述する。
【0097】画像処理部108hは、ボケ味調整モー
ド、階調調整モード及び超解像モードで連続的に撮影さ
れた2枚の本撮影画像のレジストレーション処理(位置
合わせ処理)をした後、両本撮影画像の対応する画素位
置毎に両本撮影画像のデータを用いて所定の演算処理を
行なって合成画像のデータを作成する。
【0098】レジストレーション処理は、画像合成処理
において画面内の同一の図柄を正確に合成するため、合
成対象となる2枚の画像の位置を合わせるものである。
レジストレーション処理は、一般に、例えば一方の撮影
画像Aを基準にして他方の撮影画像Bを拡大/縮小、平
行移動、回転等を行ないつつ両撮影画像A,Bを照合し
て、両撮影画像A,Bが一致する撮影画像Bの拡大率、
平行移動量及び回転角等が算出される。一方の撮影画像
Aに対する他方の撮影画像Bの一致度は、例えば撮影画
像Bの平行移動量を引数とする両撮影画像A,Bのデー
タのレベル差の絶対値の総和(相関関数)が最小となる
平行移動量が撮影画像Bを撮影画像Aに一致させるため
の移動量(すなわち、位置ずれ量)として算出される。
【0099】なお、本実施形態では、2枚の画像が連続
して撮影された画像で、カメラぶれによる両本撮影画像
の位置ずれが主として直線的なぶれに起因することを考
慮して、本撮影画像Bを本撮影画像Aに一致させるため
の平行移動量(X,Y)(すなわち、本撮影画像A,B
間の位置ずれ量)だけを演算するようにしている。ま
た、この演算は撮影画像Bを所定のピッチで移動させつ
つ相関関数の演算を繰り返すため、192万の画素デー
タを有する本撮影画像を用いて直接、レジストレーショ
ン処理をしたのでは、繰返演算の処理回数が膨大となる
ので、本実施形態では、本撮影画像よりも画素数の少な
い撮影画像(本撮影画像の露光動作の前後でドラフトモ
ードによって撮影した演算用画像で、実質的に本撮影画
像のデータを1/8に間引いた画像に相当するもの。)
を用いてレジストレーション処理を行い、この処理結果
に対して間引き率の8を乗じた数(例えばサムネイル画
像の移動量が(3,4)であれば、(24,32)とす
る。)を本撮影画像でのレジストレーション処理におけ
る本撮影画像Bの移動量の初期値とするようにしてい
る。
【0100】従って、画像処理部108hは、特殊露光
制御部108gによりCCD102aで複数枚の演算用
画像が取り込まれると、これらの演算用画像を用いて上
述のレジストレーション処理を行ない、最初の本撮影画
像Aと2回目の本撮影画像Bとの間の位置ずれ量(X,
Y)を算出する。
【0101】また、露光動作終了後の画像処理における
2枚の本撮影画像A,Bのレジストレーション処理で
は、例えば最初の本撮影画像Aに対して2回目の本撮影
画像Bを位置ずれ量(8X,8Y)だけ移動させた状態
を初期状態として、本撮影画像Bを(8X±m,8Y±
n)の範囲で1画素ピッチずつ移動させて上述の相関関
数を演算し、この相関関数が最小となる平行移動量を算
出することで本撮影画像A,B間の位置ずれ量を算出す
る。初期状態で2回目の本撮影画像Bの最初の本撮影画
像Aに対する位置ずれ量は微小になっているので、比較
的少ない繰返演算回数で平行移動量(X,Y)が算出さ
れる。
【0102】次に、デジタルスチルカメラ1のボケ味調
整モード、階調調整モード及び超解像モードにおける撮
影動作を詳細に説明する。
【0103】図9はボケ味調整モードにおける撮影動作
を示すタイムチャートである。
【0104】同図において、上段の波形図は、シャッタ
ボタン6に操作に基づくS1スイッチ及びS2スイッチ
のオンタイミングを示すものである。2段目の波形図
は、CCD102aの露光動作を示すもので、オン期間
は露光期間を示し、オフ期間は露光期間に蓄積されたデ
ータの読み出し等が行なわれている期間を示している。
【0105】S2スイッチがオンになる前に短い周期で
CCD102aの露光動作が繰り返されているが、これ
は撮影待機状態でライブビュー画像が取り込まれている
ことを示している。撮影待機状態では、CCD102a
はドラフトモードで露光が繰り返され、1/30秒毎に
フレーム画像が取り込まれる。一方、S2スイッチがオ
ンになった直後の長いオン期間E1は、最初の本撮影画
像Aを取り込むための露光期間であり、その後の長いオ
ン期間E2は、2回目の本撮影画像Bを取り込むための
露光期間である。以下、これらの露光動作に対応する撮
影をそれぞれ本撮影Q1,Q2という。
【0106】また、オン期間E1とオン期間E2との間
の3個の短いオン期間E3,E4,E5は、演算用画像
を取り込むために露光動作が3回繰り返されていること
を示している。この露光動作は、撮影待機状態における
ライブビュー画像の取り込みと同じである。以下、これ
らの露光動作に対応する撮影をそれぞれ間引撮影MQ
1,MQ2,MQ3という。
【0107】間引撮影MQ1,MQ2,MQ3をドラフ
トモードで行なっているのは、本撮影Q1と本撮影Q2
との間隔をできるだけ短くして本撮影画像A,B間の位
置ずれ量をできるだけ小さくするためである。なお、間
引撮影MQ1,MQ2,MQ3をドラフトモードで行な
うことによりCCD102aから出力される画像信号の
レベルが低くなるが、この分、アナログ信号処理回路1
03aでレベル調整を行なうので、移動量の演算精度を
低下させることはない。
【0108】また、オン期間E2の後に再び短い周期で
CCD102aの露光動作が繰り返されているが、これ
は撮影待機状態に戻ったことを示し、再びライブビュー
画像が取り込まれていることを示している。
【0109】3段目の波形図は、全体制御部108で制
御される主な処理内容を示すものである。オン期間若し
くはオン信号は、ボケ味調整モードの撮影に直接関係し
た所定の制御処理をしていることを示している。S1ス
イッチがオンになった直後の処理期間C1は、その後の
レリーズに備えてS1スイッチがオンになる直前のフレ
ーム画像を用いての測距及びその測距結果に基づくAF
(Auto Focus)演算(以下、第1AF演算という。)と
同フレーム画像を用いてのAE(Automatic Exposure)
演算(以下、第1AE演算という。)及びAWB(Auto
matic White Balance)演算(以下、第1AWB演算と
いう。)とが行なわれていることを示している。オン信
号S1,S3は、CCD102aの駆動モードをドラフ
トモードからノーマルモードに切り換えるものであり、
オン信号S2,S4は、CCD102aの駆動モードを
ノーマルモードからドラフトモードに切り換えるもので
ある。
【0110】間引撮影MQ3の直後の処理期間C2は、
間引撮影MQ3で得られた演算用画像を用いて2回目の
本撮影Q2のためのAF演算(以下、第2AF演算とい
う。)と同演算用画像を用いてAE演算(以下、第2A
E演算という。)及びAWB演算(以下、第2AWB演
算という。)とを行なっていることを示している。
【0111】処理期間C3は、間引撮影MQ1,MQ
2,MQ3で得られた3枚の演算用画像を用いて最初の
本撮影画像Aに対する2回目の本撮影画像Bの移動量
(X,Y)を演算していることを示している。また、処
理期間C4は本撮影画像A,BのAWB調整及びγ補正
等の信号処理を行なっていることを示し、処理期間C5
は両本撮影画像A,Bの画像合成処理(レジストレーシ
ョン処理及びボケ味調整のための合成処理)を行なって
いることを示し、処理期間C6は両本撮影画像A,Bの
合成画像を圧縮してメモリカードMCに記録する処理を
行なっていることを示している。
【0112】最下段の波形図は、フォーカス用レンズ1
01bの相対的な位置の変化を示しすものである。処理
期間C1の直後での波形の上昇変化R1は、フォーカス
用レンズ101bが現在位置から被写体距離∞の位置に
移動していることを示している。本実施形態では、ボケ
味調整モードで、最初∞位置に焦点調節して本撮影Q1
を行ない、その後、予め設定された所定の被写体距離
(例えば1m)に焦点調節をして2回目の本撮影Q2を
行ない、本撮影Q1,Q2で得られた本撮影画像A,B
を合成するようにしているので、S1信号、処理期間C
1でのAF演算処理及びフォーカス用レンズ101bの
移動R1は、シャッタボタン6の半押しによりシャッタ
ボタン6の全押し(レリーズ指示)に備えてボケ味調整
モードでの最初の本撮影Q1に対するAF処理をしてい
ることを示している。
【0113】また、本撮影Q1の終了後における波形の
下降変化R2は、2回目の本撮影Q2に対するAF処理
を示し、フォーカス用レンズ101bは現在位置から所
定の被写体距離(1m)の焦点位置に移動していること
を示している。
【0114】図9に示すタイムチャートから、ボケ味調
整モードにおいては、撮影待機状態でシャッタボタン6
が半押しされてS1スイッチがオンになると、∞位置に
対してAF処理が行なわれるとともに、露出制御値(絞
り101cの絞り値及びCCD102aの露光時間)及
びWB調整値が設定され、その後、シャッタボタン6が
全押しされてS2がオンになると、CCDの駆動モード
をノーマルモードに切り換え、設定された露光時間E1
でCCD102aの露光動作を行なって最初の本撮影Q
1が行なわれる。
【0115】この露光動作が終了すると、CCD102
aから全画素の画像信号が読み出され、フォーカス用レ
ンズ101bは現在位置から被写体距離1mの焦点位置
に移動される。また、画像信号の読み出しが終了する
と、このフォーカス用レンズ101bの移動期間を利用
して、引き続き、CCDの駆動モードをドラフトモード
に切り換えて所定の露光時間でCCD102aの露光動
作を連続3回行なって間引撮影MQ1,MQ2,MQ3
が行なわれるとともに、間引撮影MQ3で得られた演算
用画像を用いて本撮影Q2に対するAE演算が行なわれ
る。
【0116】ボケ味調整モードでは焦点位置を変更して
本撮影Q1,Q2を行なうため、最初の本撮影Q1に対
する露出値と2回目の本撮影Q1に対する露出値とが変
化する可能性が大きいので、第2AE演算では本撮影Q
2の直前に行なう間引撮影MQ3で得られた演算用画像
を用いて本撮影Q2に対する露出制御値を設定するよう
にしている。
【0117】なお、本撮影Q2は本撮影Q1に続いて連
続的に行なわれるが、ボケ味調整モードにおいては、絞
り値を本撮影Q1と同じ状態(例えば開放絞り値)で撮
影しないと、ボケ味調整の効果は得られない。そのた
め、本撮影Q2では絞り101cの絞り値は固定し、C
CD102aの露光時間のみで露出制御を行なうように
している。従って、この露出制御では絞り優先でCCD
102aの露光時間が設定される。
【0118】被写体移動を考慮すると、本撮影Q1と本
撮影Q2との撮影間隔はできるだけ短くするのが望まし
いため、本撮影Q1のときではAGCのゲインを4倍に
し、露出時間を1/4にしている。なお、露光時間が十
分に短い場合は、ゲインを上げる必要はない。また、図
10に示すようにレンズ101とCCD102aとの間
にNDフィルタ102dを当該レンズ101の光軸上に
挿脱可能に設けるとともに、このNDフィルタ102d
の挿脱動作を制御する駆動回路102eを設け、NDフ
ィルタ102dとの組み合わせによって本撮影Q2に好
適の露光時間を設定するようにしてもよい。
【0119】また、本実施形態では、露出制御値の演算
に本撮影Q2の直前に行なわれる間引撮影MQ3の撮影
画像を利用しているが、本撮影Q1と本撮影Q2との間
に行なわれる他の間引撮影MQ1,MQ2で得られた画
像を用いるようにしてもよい。
【0120】また、間引撮影MQ3で得られた演算用画
像を用いて第2AF演算と第2AWB演算とが行なわ
れ、これらの演算結果を用いて最初の本撮影Q1と2回
目の本撮影Q1との間における被写体輝度、被写体距
離、光源色等の撮影条件の変化の判定処理が行なわれ
る。
【0121】撮影条件の変化の判定処理は、図11に示
すフローチャートを用いて以下の手順で行なわれる。
【0122】まず、第2AF演算、第2AE演算及び第
2AWB演算でそれぞれ被写体距離Dv2、被写体輝度
Bv2、AWB調整ゲイン(R2/G2,B2/G2)
が算出される(#1,#3)。続いて、被写体距離Dv
2、被写体輝度Bv2、AWB調整ゲイン(R2/G
2,B2/G2)が第1AF演算、第1AE演算及び第
1AWB演算でそれぞれ算出された被写体距離Dv1、
被写体輝度Bv1、AWB調整ゲイン(R1/G1,B
1/G1)と各々比較される(#5)。
【0123】被写体輝度差ΔBv=|Bv2−Bv1|
が所定値(例えば1EV)を超えている、被写体距離差
ΔDv=|Dv2−Dv1|が所定値(例えば1m)を
超えている、若しくはAWB調整ゲイン差ΔGAWB=|
R2/G2−R1/G1|+|B2/G2−B1/G1
|が所定値(例えば0.5)を超えているのいずれかで
あれば(#7,#9,#11でNO)、本撮影Q1と本
撮影Q2との間で撮影条件が大きく変化したと推定さ
れ、適切な合成画像が得られないので、本撮影F2の露
光動作が禁止されるとともに、EVF4のインファィン
ダ画面内にその旨の警告が表示される(#17)。この
警告表示は、例えば表示色を特定の警告色にしたり、点
滅表示をすることで行なわれる。なお、文字による警告
メッセージを表示させるようにしてもよく、警告音を発
するようにしてもよい。
【0124】この撮影禁止及び警告処理より実質的に失
敗撮影となる撮影が中止され、撮影動作の処理効率を低
下させることがなくなるとともに、合成価値のない画像
のデータがメモリカードMCに記録されることがなく、
記録効率も低下することがない。
【0125】一方、本撮影Q1と本撮影Q2との間で撮
影条件が大きく変化していない場合、すなわち、被写体
輝度差ΔBv=|Bv2−Bv1|、被写体距離差ΔD
v=|Dv2−Dv1|及びAWB調整ゲイン差ΔG
AWBがいずれも所定値以下であれば(#7,#9,#1
1でYES)、本撮影Q2のために被写体輝度Bv2に
基づき露出制御値(絞り値,露光時間)が設定され(#
13)、処理を終了する。
【0126】図9に戻り、フォーカス用レンズ101b
の被写体距離1mの焦点位置への移動が終了すると、2
回目の本撮影Q2が禁止されていなければ、CCDの駆
動モードをドラフトモードに切り換え、再度設定された
露光時間E2でCCD102aの露光動作を行なって本
撮影Q2が行なわれる。また、この露光期間中に間引撮
影MQ1,MQ2,MQ3で得られた3枚の演算用画像
を用いて本撮影Q1で得られた本撮影画像Aに対する本
撮影Q2で得られる本撮影画像Bの移動量(X,Y)が
演算される。
【0127】本撮影画像の移動量(X,Y)の演算処理
は、図12に示すフローチャートを用いて以下の手順で
行なわれる。
【0128】間引撮影MQ1で得られる画像MF1に対
して間引撮影MQ2,MQ3で得られる画像MF2,M
F3が図13に示すように移動しているとする。間引撮
影MQ1,MQ2,MQ3で3枚の画像MF1,MF
2,MF3が得られると(#21)、まず、演算用画像
MF1に対する演算用画像MF2の移動量(x1,y1)
がGの色成分のデータを用いて算出される(#23)。
なお、Gの色成分データを用いているのは、他の色成分
よりもデータ数が多く、画像のコントラストも他の色成
分より明瞭であるから、容易かつ迅速に移動量(x1,y
1)の演算ができるからである。移動量(x1,y1)
は、演算用画像MF1を基準として演算用画像MF2を
1画素ピッチずつx方向に0〜40ピクセルまで、y方
向に0〜30ピクセルまでそれぞれ移動させつつ演算用
画像MF1と演算用画像MF2との相関関数を演算し、
その相関関数が最小となるx方向及びy方向の移動量で
算出される。
【0129】なお、この演算における演算用画像MF2
の移動量をx方向に40ピクセル,y方向に30ピクセ
ルにしているのは、演算用画像MF1,MF2が連続撮
影されたもので、カメラぶれによる位置ずれは微小であ
ること、演算用画像MF1,MF2の画素数が200
(y方向)×150(x方向)であるから、両方向につ
いてそれぞれ全体サイズの1/5程度移動させれば、異
常なカメラぶれでない限り、通常は相関関数の最小値を
算出することができると考えられるからである。
【0130】移動量(x1,y1)が算出されると、そ
の移動量(x1,y1)に対する相関関数が0.5以上
であるか否かが判別され(#25)、相関関数が0.5
よりも小さければ(#25でNO)、演算用画像MF1
と演算用画像MF2とは一致していない、すなわち、異
常なカメラぶれが生じていると推定されるから、本撮影
画像A,Bにおいても位置合わせができず、適切な合成
画像が得られないので、本撮影F2の露光動作が中断さ
れるとともに、EVF4のインファィンダ画面内にその
旨の警告が表示される(#35)。これにより実質的に
失敗撮影となる撮影が中止され、撮影動作の処理効率を
低下させることがなくなるとともに、合成価値のない画
像のデータがメモリカードMCに記録されることがな
く、記録効率も低下させることがない。
【0131】一方、相関関数が0.5以上であれば(#
25でYES)、上述の方法と同様の方法で演算用画像
MF2に対する演算用画像MF3の移動量(x2,y2)
がGの色成分のデータを用いて算出される(#27)。
そして、移動量(x2,y2)が算出されると、その移
動量(x2,y2)に対する相関関数が0.5以上であ
るか否かが判別され(#29)、相関関数が0.5より
も小さければ(#29でNO)、演算用画像MF2と演
算用画像MF3とは一致していない、すなわち、異常な
カメラぶれが生じていると推定されるから、ステップ#
35に移行して本撮影F2の撮影が中断されるととも
に、EVF4のインファィンダ画面内にその旨の警告が
表示される。
【0132】一方、相関関数が0.5以上であれば(#
29でYES)、本撮影Q1,Q2及び間引撮影MQ
1,MQ2,MQ3のタイミングと移動量(x1,y
1),(x2,y2)とから本撮影Q1と本撮影Q2と
の間での移動量(x,y)が算出される(#31)。
【0133】具体的には、例えば移動量xの場合は、間
引撮影MQ1,MQ2,MQ3のタイミングT1,T
2,T3と移動量x1,x2との関係は図14に示すよ
うになるから、この関係図からタイミングT1,T2,
T3におけるx方向の相対的な位置P1,P2,P3を
決定することができる。従って、この3点P1〜P3を
用いてx方向の移動量曲線N(T)が近似できるから、
この近似曲線N(T)と本撮影Q1,Q2のタイミング
T4,T5とから本撮影Q1と本撮影Q2との間でのx
方向における移動量xがx=N(T5)−N(T4)に
より算出される。なお、移動量yについても同様の方法
で算出される。
【0134】そして、移動量(x,y)を8倍して本撮
影画像Aに対する本撮影画像Bの移動量(X=8x,Y
=8y)が算出されて(#33)、処理を終了する。な
お、移動量(x,y)を8倍しているのは、演算用画像
MF1〜MF3のサイズは本撮影画像A,Bの1/8で
あるから、演算用画像のサイズで算出した移動量(x,
y)を本撮影画像のサイズでの移動量(X,Y)に換算
するものである。
【0135】図9に戻り、本撮影Q2が終了すると、撮
影待機状態となり、CCDの駆動モードをドラフトモー
ドに切り換えてCCD102aでライブビュー画像が取
り込まれ、EVF4に表示される。
【0136】また、本撮影Q2が正常に行なわれている
場合は、本撮影Q1,Q2で撮影された本撮影画像A,
Bについてそれぞれ所定の信号処理が行なわれた後、図
15に示すフローチャートに従ってレジストレーション
処理が行なわれるとともに(#41,#43)、所定の
画像合成処理が行なわれてボケ味調整画像が作成され
(#45,#47,#49)、そのボケ味調整画像がメ
モリカードMCに記録される(#51)。
【0137】本撮影画像A,Bのレジストレーション処
理もGの色成分のデータを用いて行なわれる。まず、本
撮影画像Bを移動量(X,Y)だけ移動させて、図16
に示すように本撮影画像Aに対して(X,Y)だけ位置
がずれた状態にする。そして、本撮影画像Aを基準とし
て本撮影画像Bを1画素ピッチずつ、例えばx方向に
(X−40)〜(X+40)ピクセルまで、y方向に
(Y−30)〜(Y+30)ピクセルまでそれぞれ移動
させつつ本撮影画像と本撮影画像Bとの相関関数を演算
し、その相関関数が最小となるx方向及びy方向の移動
量(X1,Y1)が算出される(#43)。
【0138】本撮影画像A,Bの画像合成処理は、R,
G,Bの色成分毎に行なわれ、まず、本撮影画像Bを移
動量(X1,Y1)だけ平行移動させて、図17に示す
ように本撮影画像Aと画像を一致させた状態にした後、
両本撮影画像A,Bのデータから重複しないデータ(斜
線で示す部分のデータ)を削除して合成処理用のデータ
が作成される(#47)。図17の例では、本撮影画像
Aから作成される合成処理用データはi=1〜(n−Y
1),j=(X1+1)〜mの範囲にある画素位置のデ
ータで構成され、本撮影画像Bから作成される合成処理
用データはi=(Y1+1)〜n,j=1〜(m−X
1)の範囲にある画素位置のデータで構成される。
【0139】そして、両本撮影画像A,Bの合成処理用
データの対応する画素位置のデータを、例えば平均した
り、加重平均することでボケ味調整画像のデータが作成
される。すなわち、両本撮影画像A,Bの合成処理が行
なわれる(#49)。図17の例では、白抜き部分に含
まれるデータについて、新たに画素位置のアドレス
(k,h)(k=1,2,…(n−X1),h=1,
2,…(m−Y1))を設定し、本撮影画像Aの合成処
理用データをDA(k,h)、本撮影画像Bの合成処理用デ
ータをDB(k,h)とすると、例えば(wA・DA(k,h)+
B・DB(k,h))/2を演算することによりボケ味調整
画像のデータDC(k,h)が作成される。
【0140】そして、このボケ味調整画像のデータD
C(k,h)はJPEG方式で圧縮された後、メモリカード
MCに記録される。
【0141】図18は階調調整モードにおける撮影動作
を示すタイムチャートである。
【0142】各段の波形の内容は、図9に示すものと同
一である。また、図9に示す信号及び処理期間と同じ内
容の信号及び処理期間には同一の符号を付している。
【0143】同図に示すように、基本的な撮影動作はボ
ケ味調整モードの撮影動作と同一である。従って、ここ
ではボケ味調整モードの撮影動作と異なる部分や階調調
整モードに特有の動作について説明する。
【0144】図18の露光動作の波形図に示すように、
本実施の形態では間引撮影を2回しか行なっていない。
1回目の間引撮影MQ1は本撮影Q1,Q2の間に行な
われ、2回目の間引撮影MQ1は本撮影Q2の終了直後
に行なわれている。このため、移動量(X,Y)の演算
は、2回目の本撮影Q2が終了し、撮影待機状態になっ
てから行なわれている。また、階調調整モードでは、本
撮影画像Aと本撮影画像Bのピント状態は同一でなけれ
ばならないから、S1スイッチのオンによりAF処理が
行なわれると(図18のフォーカス用レンズの移動R1
参照)、その後は焦点位置は固定される。
【0145】ボケ味調整モード、階調調整モード及び超
解像モード等の特殊撮影モードでは可及的に本撮影Q1
と本撮影Q2との間を短くして両本撮影間でのカメラぶ
れを低減することが望ましいが、ボケ味調整モードでは
本撮影Q1と本撮影Q2との間で意図的にフォーカス用
レンズを移動させているため、フォーカス用レンズの移
動が完了するまで2回目の本撮影Q2はできない。その
ため、両本撮影間に一定の間隔を設ける必要があり、こ
の期間を有効利用して間引撮影を3回行なうことにより
本撮影の位置ずれを予測した。しかし、階調調整モード
ではそのような制限はないので、本撮影Q1と本撮影Q
2との間隔をできるだけ短くするため、1回目の間引撮
影MQ1だけ行い、本撮影Q2の直後に2回目の間引撮
影MQ2を行なうようしている。また、本撮影Q1,間
引撮影MQ1及び本撮影Q2は等間隔で行うようにして
いる。
【0146】本撮影Q1,Q2の前後で複数回の間引撮
影MQ1,MQ2,…を行なうのは、本撮影画像A,B
のレジストレーション処理の負担を軽減するためのもの
であるから、間引撮影MQ1,MQ2で得られた演算用
画像MF1,MF2を用いて算出される移動量(X,
Y)の精度をできるだけ高くするため、間引撮影MQ
1,Q2はそれぞれ本撮影Q1,Q2の直後に行うよう
にするとよい。また、本実施の形態では、間引撮影MQ
1,Q2をそれぞれ本撮影Q1,Q2の直後に行ってい
るが、間引撮影MQ1,Q2をそれぞれ本撮影Q1,Q
2の直前で行うようにしてもよい。
【0147】また、本実施形態では、本撮影Q1と本撮
影Q2との間隔をできるだけ短くするため、本撮影Q1
と本撮影Q2の間で上述の撮影条件の変化の判別処理は
していないが、この判別処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、間引撮影を2回しか行なってい
ないが、3回以上行なうようにしてもよい。
【0148】なお、階調調整モードでの画像合成処理も
上述したボケ味調整モードでの画像号合成処理と同様の
方法で行なわれる。すなわち、本撮影画像A,Bについ
てレジストレーション処理を行なった後、それぞれ合成
処理用データを作成し、この合成用データの対応する画
素位置のデータを、例えば平均したり、加重平均するこ
とで階調調整画像のデータが作成される。
【0149】図19は、超解像モードにおける撮影動作
を示すタイムチャートである。
【0150】各段の波形の内容は、図9に示すものと同
一である。また、図9に示す信号及び処理期間と同じ内
容の信号及び処理期間には同一の符号を付している。
【0151】同図に示すように、超解像モードにおける
撮影動作も基本的にボケ味調整モードの撮影動作と同一
である。従って、ここでもボケ味調整モードの撮影動作
と異なる部分や超解像モードに特有の動作について説明
する。
【0152】図19の露光動作の波形図に示すように、
本実施形態では本撮影Q1,Q2の間に間引撮影を2回
行なっている。超解像モードにおいても本撮影Q1から
本撮影Q2までの撮影動作をできるだけ短くするため、
本撮影Q1、間引撮影MQ1、間引撮影MQ2及び本撮
影Q2は等間隔で行うようにしている。この実施形態で
は、本撮影Q1,Q2の間で間引撮影MQ1,MQ2が
行なわれているので、移動量(X,Y)の演算が2回目
の本撮影Q2の露光動作中に行なわれている。
【0153】なお、これと同じ露光処理を階調調整モー
ドでも行なうことができる。一方、超階調モードでも本
撮影Q1と本撮影Q2との間に一定の期間を設けなけれ
ばならないという制限はないので、階調調整モードで説
明した間引撮影のタイミング及び回数に関する変形例を
超解像モードに適用することができる。
【0154】また、本実施形態では間引撮影を本撮影Q
1,Q2の間で2回しか行なっていないが、2回目の本
撮影Q2の直後に3回目の間引撮影を行うようにしても
よい。このようにすると、移動量演算のためのデータ数
が増えるので、移動量の演算精度が向上する。従って、
間引撮影の態様としては、本撮影Q1の直後に1回,本
撮影Q2の直前若しくは直後で1回の計2回の間引撮影
を基本態様として本撮影Q1,Q2の間で2回以上の間
引撮影を行なう態様、本撮影Q1,Q2の間で2回以上
の間引撮影を行なうとともに、本撮影Q2の直後に少な
くとも1回間引撮影を行なう態様が考えられ、特殊撮影
モードの内容に応じて適宜、適切な撮影態様を選択する
ことができる。
【0155】また、超解像モードでも本撮影画像Aと本
撮影画像Bのピント状態は同一でなければならないか
ら、S1スイッチのオンによりAF処理が行なわれると
(図19のフォーカス用レンズの移動R1参照)、その
後は焦点位置は固定される。
【0156】また、本実施形態でも本撮影Q1と本撮影
Q2との間隔をできるだけ短くするため、本撮影Q1と
本撮影Q2の間で上述の撮影条件変化の判別処理はして
いないが、この判別処理を行うようにしてもよい。
【0157】超解像モードでの画像合成処理は、上述し
たボケ味調整モードや階調調整モードでの画像号合成処
理と異なっている。
【0158】ここで、超解像処理の内容について、図2
0を用いて簡単に説明する。なお、説明の便宜上、一次
元の画像データについて説明する。
【0159】被写体に対して撮影者がカメラを構えてシ
ャッタ操作を行なったときに、連続して2回の露光動作
を行って得られた2枚の撮影画像は、通常、撮影者が完
全に静止していることはないから、微小なカメラぶれに
起因して互いに被写体に対する撮影位置がわずかに変位
したものとなっている。
【0160】超解像処理は、最初の本撮影画像Aと2回
目の本撮影画像Aとをそれぞれ補間処理するとともに、
両本撮影画像A,Bの位置合わせをして合成することよ
り、解像度の高い高精細の画像を得るものである。
【0161】すなわち、最初の本撮影画像Aの画像デー
タを図20(a)とし、2枚目の本撮影画像Bの画像デ
ータを図20(b)とし、2枚目の本撮影画像Bは最初
の本撮影画像Bに対して被写体に対する撮影位置が右側
にΔxだけずれているとする。なお、図20(a)
(b)において、曲線Pは被写体の輝度特性を示し、a
(1),a(2),…及びb(1),b(2),…は画素位置、C
(1),C(2),…及びD(1),D(2),…は各画素の受光レ
ベルを示している。また、C(1)’,C(2)’,…は、受
光レベルC(1),C(2),…を用いて画素位置a(1),a
(2),…の間を補間したレベルであり、D(1)’,D
(2)’,…は、受光レベルD(1),D(2),…を用いて画
素位置b(1),b(2),…の間を補間したレベルである。
【0162】図20(a)(b)に示すように、最初の
本撮影画像Aにおける各画素の被写体に対する受光位置
と2枚目の本撮影画像Bにおける各画素の被写体に対す
る受光位置とは相違しているから、両本撮影画像A,B
の画像データから撮像素子より2倍の画素位置の画像デ
ータが得られる。
【0163】従って、同図(c)に示すように、最初の
本撮影画像Aと2枚目の本撮影画像Bの位置合わせをし
て両画像データを単純に合成することにより撮像素子の
画素密度に対して2倍の画素密度を有する画像データが
得られる。
【0164】なお、本実施形態では、カメラぶれに基づ
く被写体に対する撮像素子の受光位置のずれを利用して
いるから、画素位置a(i)と画素位置b(i)とのずれ量Δ
xは一定せず、画素位置b(i)は画素位置a(i)と画素位
置a(i+1)との中間に必ず位置するとは限らないので、
ずれ量Δxが非常に小さい場合は、両本画像画像A,B
の位置合わせが十分な精度で行なえなくなる虞がある。
【0165】そこで、これを改善するため、本実施の形
態では最初の本撮影画像Aの画像データと2枚目の本撮
影画像Bの画像データとをそれぞれ補間処理した後、合
成するようにしている。このようにすることで、図20
(c)に示すように、画素位置b(i)と画素位置a(i+1)
との間に画像データC(i)’,D(i)’が補間され、2枚
の本撮影画像A,Bは高い精度で位置合わせが行なわれ
るので、解像度の高い画像が得られる。
【0166】従って、超解像モードでの画像合成処理で
は、本撮影画像A,Bについてそれぞれ所定の補間処理
によりデータ数を増加させた後、レジストレーション処
理が行なわれる。そして、両本撮影画像A,Bからそれ
ぞれ合成処理用データが作成され、その合成処理用デー
タの対応する画素位置のデータを平均化することで超解
像画像のデータが作成される。
【0167】以上のように、本実施形態に係るデジタル
スチルカメラ1では、ボケ味調整モード、階調調整モー
ド及び超解像モード等の特殊撮影モードにおいては、シ
ャッタボタン6が全押しされてレリーズが指示される
と、連続して2回、本撮影Q1,Q2行なわれるが、こ
れら本撮影Q1,Q2の前後で少なくとも2回、間引撮
影MQ1,MQ2を行ない、その間引撮影で得られた少
なくとも2枚の演算用画像を用いて本撮影画像A,B間
の位置ずれ量(X,Y)を演算するようにしたので、本
撮影画像A,Bを位置合わせてして所定の画像合成を行
なう際の位置合わせ処理の処理負担が軽減され、処理時
間の短縮を図ることができる。
【0168】なお、上記実施形態では、間引撮影を連続
して最大3回しか行なっていなかったが、図21に示す
ように間引撮影を連続して4回以上行なってもよく、こ
の場合は、同図に示すように、2回目の間引撮影MQ2
が終了した時点で間引撮影MQ1,MQ2で得られた2
枚の演算用画像を用いて直ちに本撮影画像A,B間の位
置ずれ量(X,Y)を行なうとよい。このようにすれ
ば、位置ずれ量(X,Y)を迅速に算出することができ
る。
【0169】また、上記実施形態では、本撮影画像A,
Bとは別に演算用画像MF1,MF2,…を撮影するよ
うにしていたが、図22に示すように最初の本撮影画像
Aを演算用画像MF1として利用するようにしてもよい
る。図22の例では、本撮影画像Aのための露光動作を
正規の露光時間よりも短くする一方、これによる露光不
足を信号処理でのレベル調整で補正し、処理期間C2’
でこの本撮影画像Aのデータを間引いて演算用画像MF
1を取得している。そして、本撮影Q2の露光期間中
に、この演算用画像MF1と間引撮影MQ2で撮影され
た演算用画像MF2とを用いて移動量(X,Y)の演算
を行なうようにしている。このようにすれば間引撮影M
Q1が省略できるので、本撮影Q1と本撮影Q2との間
隔をより狭くすることができ、本撮影画像A,B間の位
置ずれ量(X,Y)を小さくすることができる利点があ
る。
【0170】また、本実施形態に係るデジタルスチルカ
メラ1では、2回目の本撮影Q2の露光期間中に移動量
演算を行ない、その演算結果によって本撮影画像A,B
間の位置ずれ量が大きいときは、本撮影Q2を中断し、
その旨をEVF4に警告するようにしたので、また、本
撮影Q1と本撮影Q2との間で間引撮影MQ1,MQ2
を行い、この間引撮影で得られた画像を用いて本撮影Q
1と本撮影Q2の間で被写体輝度、被写体距離及び光源
の色バランス等の撮影条件が変化したか否かを判別し、
その判別結果で撮影条件が変化しているときは、本撮影
Q2を中止し、その旨をEVF4に警告するようにした
ので、実質的に失敗撮影となる撮影が中止され、撮影動
作の処理効率を低下させることがない。また、合成価値
のない画像のデータがメモリカードMCに記録されるこ
とがなく、記録効率の低下を防止することができる。
【0171】なお、本実施形態は、連続して2枚の撮影
画像を取り込む場合について説明したが、本発明は、3
枚以上の撮影画像を取り込む場合にも適用することがで
きる。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の被写体に対して少なくとも2回連続的に撮影し、
その撮影で得られた少なくとも2枚の本撮影画像に対し
て画像相互の位置合わせ処理と所定の合成演算処理とを
行って1の画像を作成することのできるデジタルスチル
カメラにおいて、各本撮影画像を得るための露光動作の
前後で露光動作を行ない、その露光動作によって得られ
た少なくとも2枚の撮影画像を用いて本撮影画像相互の
位置ずれ量を演算するようにしたので、本撮影画像の位
置合わせ処理では、この位置ずれ量を利用することによ
り処理負担が軽減され、処理時間の短縮が可能になる。
【0173】また、本撮影画像用の露光動作毎に当該露
光動作対象の被写体に焦点を調節するようにしたので、
画面内で合焦位置の異なる複数枚の本撮影画像が得ら
れ、これらを合成することによりボケ味を調整した画像
を得ることができる。また、各露光動作における焦点調
節はその直前に撮影された位置ずれ量演算用の画像を用
いて行なうようにしたので、連続撮影中に被写体が動い
た場合にも各露光動作における焦点調節が可能となり、
ピントの合った複数枚の本撮影画像を得ることができ
る。
【0174】また、位置ずれ量演算用の画像に対する露
光制御では、本撮影画像に対する露光制御よりも画素数
を少なくしたので、露光時間が不必要に長くなることが
なく、位置ずれ量演算用の画像に対して適正な露光制御
が可能となる。
【0175】また、各本撮影画像の露光における露光制
御値を、その直前に撮影された演算用画像を用いて設定
するようにしたので、連続撮影の間に露出条件が変化し
た場合にも各本撮影画像を適切な露出条件で撮影するこ
とができる。
【0176】また、撮像手段から出力される各本撮影画
像のレベルはレベル調整手段で適正レベルに調整する
が、そのレベル調整手段のレベル調整値を、その直前に
撮影された演算用画像を用いて設定するようにしたの
で、連続撮影の間に被写体輝度が変化して撮像手段から
出力される各本撮影画像のレベルが適切でない場合にも
各本撮影画像のレベルを適正レベルに補正することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタルスチルカメラのカメラ
本体の正面図である。
【図2】 同デジタルスチルカメラの主要部材の配置を
示す図である。
【図3】 同デジタルスチルカメラのに内蔵された主要
部材の配置を示す右側面図である。
【図4】 同デジタルスチルカメラの背面図である。
【図5】 カラー撮像素子の撮像面の構成を示す図であ
る。
【図6】 撮影モードの選択方法を説明するための図で
ある。
【図7】 デジタルスチルカメラの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図8】 メモリカードへの画像ファイルの記録方法を
示す図である。
【図9】 ボケ味調整モードでの撮影動作を示すタイム
チャートである。
【図10】 レンズとCCDとの間にNDフィルタを挿
脱可能に設けた他のデジタルスチルカメラの内部構成を
示すブロック構成図である。
【図11】 間引撮影で得られた3枚の演算用画像を用
いて本撮影で得られる2枚の本撮影画像間の撮影条件の
変化を判別する処理を示すフローチャートである。
【図12】 間引撮影で得られた3枚の演算用画像を用
いて本撮影で得られる2枚の本撮影画像間の移動量を演
算する処理を示すフローチャートである。
【図13】 3枚の演算用画像相互の移動量の一例を示
す図である。
【図14】 3回の間引撮影の各タイミングと各間引撮
影で得られた画像相互の移動量とから2枚の本撮影画像
相互の移動量を算出する方法を説明するための図であ
る。
【図15】 2枚の本撮影画像を合成してボケ味調整画
像を作成する処理手順を示すフローチャートである。
【図16】 本撮影画像でのレジストレーション処理の
初期状態を示す図である。
【図17】 レジストレーション処理後の2枚の本撮影
画像のデータから画像合成処理用のデータを作成する方
法を説明するための図である。
【図18】 階調調整モードでの撮影動作を示すタイム
チャートである。
【図19】 超解像モードでの撮影動作を示すタイムチ
ャートである。
【図20】 超解像処理を説明するための図である。
【図21】 間引撮影の他の態様を示すタイムチャート
である。
【図22】 最初の本撮影を1回目の間引撮影と兼用す
る間引撮影の態様を示すタイムチャートである。
【図23】 連続して露光動作をした場合にカメラアン
グルが変化する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ 101 レンズ 102 撮像部 102a CCD(撮像手段) 103 信号処理部(レベル調整手段) 104 発光制御部 105 レンズ制御部(焦点調節手段) 106 表示部 107 操作部 108 カードI/F 108 全体制御部(レベル調整値設定手段) 108a ROM 108b RAM 108c 露出値演算部(露光量制御手段) 108d 表示制御部 108e 記録制御部 108f 再生制御部 108g 特殊露光制御部(第1,第2の露光制御手
段) 108h 画像処理部(演算手段、画像合成手段) 109 カードインターフェース 110 通信用インターフェース 2 カメラ本体 205 カラー撮像素子 206 シャッタボタン 207 表示部 208 電源スイッチ 209 4連スイッチ 210 スイッチ群 3 交換レンズ 4 電子ビューファインダ 5 フラッシュ MC メモリカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 7/095 G03B 11/00 5C022 7/18 15/00 M 5C024 11/00 19/02 15/00 H04N 5/235 19/02 5/335 Q H04N 5/235 101:00 5/335 G02B 7/11 N // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 CC01 CC21 DB02 DB11 DB19 DB21 EB17 FB23 FB24 GA05 GA21 GA23 GA35 GA41 GA46 GA54 JA07 2H011 AA03 BA31 CA21 DA00 DA01 2H051 AA00 BA47 DD09 EB04 EB20 2H054 AA01 BB08 BB11 2H083 AA05 AA26 AA32 AA51 AA53 5C022 AA13 AB12 AB15 AB22 AB66 AB68 AC01 AC31 AC42 AC52 AC55 5C024 BX01 CX51 CY49 DX04 GY01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光像を画像信号に光電変換して出
    力する撮像手段と、同一の被写体に対して少なくとも2
    回連続して上記撮像手段の露光動作を行なわせる第1の
    露光制御手段と、上記第1の露光制御手段による露光制
    御で撮影された少なくとも2枚の本撮影画像に対して、
    画像相互の位置合わせ処理と所定の合成演算処理とを行
    い、上記本撮影画像と異なる画質を有する1の画像を作
    成する画像合成手段とを備えたデジタルスチルカメラに
    おいて、上記撮像手段の各露光動作の前後で本撮影画像
    相互の位置ずれ量演算に用いる画像を取り込むための露
    光動作を行なわせる第2の露光制御手段と、上記第2の
    露光制御手段の露光制御によって撮影された少なくとも
    2枚の撮影画像を用いて上記本撮影画像相互の位置ずれ
    量を演算する演算手段とを備えたことを特徴とするデジ
    タルスチルカメラ。
  2. 【請求項2】 上記画像合成手段は、上記演算手段で演
    算された位置ずれ量を用いて上記複数枚の本撮影画像相
    互の位置合わせ処理を行なうことを特徴とする請求項1
    記載のデジタルスチルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデジタルスチルカメラに
    おいて、上記第1の露光制御手段の露光制御によって撮
    影される画像の焦点を調節する焦点調節手段を更に備
    え、上記焦点調節手段は、上記第1の露光制御手段の露
    光制御によって撮影される複数枚の本撮影画像間で合焦
    位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載
    のデジタルスチルカメラ。
  4. 【請求項4】 上記焦点調節手段は、各本撮影画像の撮
    影前に上記第2の露光制御手段の露光制御によって撮影
    された位置ずれ量演算用の画像を用いて合焦位置の演算
    を行なうものであることを特徴とする請求項3記載のデ
    ジタルスチルカメラ。
  5. 【請求項5】 上記第1の露光制御手段によって露光が
    制御される上記撮像手段の画素数に対する上記第2の露
    光制御手段によって露光が制御される上記撮像手段の画
    素数の比率は1より少なく、上記演算手段は、上記第2
    の露光制御手段の露光制御によって撮影された複数枚の
    撮影画像相互で位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を
    上記画素数の比率に基づいて換算することにより上記本
    撮影画像相互の位置ずれ量を算出するものであることを
    特徴とする請求項2又は3記載のデジタルスチルカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 上記画素数の比率は、合焦位置の変化に
    応じて変化させることを特徴とする請求項5記載のデジ
    タルスチルカメラ。
  7. 【請求項7】 上記第2の露光制御手段による上記撮像
    手段の露光時間は上記第1の露光制御手段よる上記撮像
    手段の露光時間よりも短いことを特徴とする請求項1記
    載のデジタルスチルカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデジタルスチルカメラに
    おいて、上記第2の露光制御手段による露光制御で上記
    撮像手段から出力される画像信号のレベルを露光時間に
    基づいて調整するレベル調整手段を更に備えたことを特
    徴とするデジタルスチルカメラ。
  9. 【請求項9】 第1の本撮影画像と第2の本撮影画像と
    の間で取り込まれる位置ずれ量演算用の画像に対する露
    光動作は、第1の本撮影画像に対する露光動作の直後、
    若しくは第2の本撮影画像に対する露光動作の直前に行
    なわれることを特徴とする請求項8記載のデジタルスチ
    ルカメラ。
  10. 【請求項10】 上記第1,第2の露光制御手段により
    制御される露光動作の間隔は等間隔であることを特徴と
    する請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
  11. 【請求項11】 上記第2の露光制御手段は、最後の本
    撮影画像の露光動作の後に位置ずれ量演算に用いる画像
    を取り込むための露光動作を行なわせることを特徴とす
    る請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のデジタルスチルカメラ
    において、上記第2の露光制御手段の露光制御によって
    上記撮像手段で撮影された上記位置ずれ量演算用の画像
    を用いて、その後の上記第1の露光制御手段により露光
    制御される本撮影画像の露光制御値を設定する露光量制
    御手段を更に備えたことを特徴とするデジタルスチルカ
    メラ。
  13. 【請求項13】 上記露光量制御手段により設定される
    露光制御値は、絞り優先で設定される絞り値であること
    を特徴とする請求項12記載のデジタルスチルカメラ。
  14. 【請求項14】 上記露光量制御手段により設定される
    露光制御値はシャッタ優先で設定される上記撮像手段の
    露光時間であることを特徴とする請求項12記載のデジ
    タルスチルカメラ。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のデジタルスチルカメ
    ラにおいて、上記被写体光像の上記撮像手段への光路上
    に挿脱可能に設けられたNDフィルタを備え、上記露光
    量制御手段で設定される露光制御値は、上記NDフィル
    タと絞り値との組み合わせにおける絞り値であることを
    特徴とするデジタルスチルカメラ。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のデジタルスチルカメラ
    において、上記撮像手段から出力される画像信号のレベ
    ルを調整するレベル調整手段と、上記第2の露光制御手
    段によって露光が制御された上記撮像手段から出力され
    る画像信号を用いて、その後の上記第1の露光制御手段
    によって露光が制御される上記撮像手段から出力される
    画像信号のレベル調整値を設定する設定手段とを備えた
    ことを特徴とするデジタルスチルカメラ。
  17. 【請求項17】 上記所定の合成演算処理は、画像のボ
    ケ具合を調整するボケ味調整処理であることを特徴とす
    る請求項1〜16のいずれかに記載のデジタルスチルカ
    メラ。
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