JP2002023049A - デジタルカメラおよび記録媒体 - Google Patents

デジタルカメラおよび記録媒体

Info

Publication number
JP2002023049A
JP2002023049A JP2000205078A JP2000205078A JP2002023049A JP 2002023049 A JP2002023049 A JP 2002023049A JP 2000205078 A JP2000205078 A JP 2000205078A JP 2000205078 A JP2000205078 A JP 2000205078A JP 2002023049 A JP2002023049 A JP 2002023049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resolution
digital camera
unit
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000205078A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Furubayashi
祥治 古林
Kazuhiko Yugawa
和彦 湯川
Katsuhito Shinkawa
勝仁 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000205078A priority Critical patent/JP2002023049A/ja
Publication of JP2002023049A publication Critical patent/JP2002023049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 AF処理時間を短く、操作性を良好にする。 【解決手段】 低解像度の撮影画像データを得る低解像
度撮影モードに入った段階では、LCDによりライブビ
ュー表示が行われている。この時、CCDモードは間引
き出力モードに設定されている。シャッタボタンが半押
しされる(ステップS41)と、AF用撮影が行われ
(ステップS43)、得られた画像データを用いてAF
評価値が算出される(ステップS44)。その際、用い
られる画像データは解像度を低下させたものとなってい
る。低解像度の撮影時にはAF処理の際に使用する画像
データも低解像度であるのでAF処理時間を短縮でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮像素子により
被写体の画像データを生成するデジタルカメラおよび記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータ環境の発展と撮像素
子の進歩に伴って、撮像素子によって光学像を画像情報
に変換し、処理し記憶するデジタルカメラが急速に普及
しつつあり、さらに、高画質化の要請を受けて撮像素子
の画素数は数100万画素オーダーとなっている。撮像
素子のサイズは生産上の歩留まりの関係で、さほど大き
くすることができず、従って、画素ピッチは益々小さく
なってきており、デジタルカメラにおいて要求される測
距の精度は銀塩カメラの比ではない。
【0003】従来の銀塩カメラにおいては、通常、測距
用のセンサを用いて測距を行うようになっていた。しか
しながら、画素ピッチの小さい高画素CCDを使用した
デジタルカメラにおいては、測距精度上、銀塩カメラに
用いられていた測距用のセンサをそのまま使用すること
はできない。
【0004】そこで、近年のデジタルカメラにおいて
は、記録画像を得るための撮像素子のからの画像データ
のコントラストを検出することによりレンズを合焦位置
へ駆動する、いわゆる「山登り方式」と呼ばれるAF機
構が採用されるようになっている。
【0005】ところで、デジタルカメラの高画素化は、
画質の面では非常に望ましいことではあるが、反面、画
像の処理や記録に時間がかかる。再生の際の読みだしに
時間がかかる等、新たな課題も発生している。
【0006】そのため、例えば300万画素クラスの撮
像素子を使用しているデジタルカメラでは、その半分の
150万画素で記録するモードを別途設け、用途や使用
形態に応じて撮影者が選択できるようにしているものが
ある。その場合には、撮像素子の画素ピッチは、2分の
1になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のデジ
タルカメラにおいては、上の例で言うと、300万画素
モードであっても、150万画素モードであってもAF
処理は、300万画素と同様の方法、具体的には同様の
画素ピッチの画像データに基づいて行われていた。従っ
て、せっかく撮影間隔を短くするために、150万画素
モードで撮影しているのに、AFに必要以上の時間がか
かり、操作性が悪いという問題があった。
【0008】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、AF処理時間が短く、操作性の
良好なデジタルカメラおよび記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数の撮像画素を有する撮像素
子により被写体の画像信号を生成するデジタルカメラで
あって、撮影時に前記撮像素子によって得られる画像信
号のうち、出力に用いるべき前記撮像画素の間隔として
の画素ピッチを選択するピッチ選択手段と、画素ピッチ
の選択状態に基づいてオートフォーカスを行う自動合焦
手段と、を備えている。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラであって、前記自動合焦手段が、前記
被写体の像を前記撮像素子に結像させるレンズをステッ
プ的に移動させるレンズ駆動手段と、前記レンズ駆動手
段による一度のレンズ駆動で前記レンズを移動させるス
テップの数として定義される単位移動ステップ数を、選
択された画素ピッチに応じて変更するステップ数変更手
段と、を備えている。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラであって、前記自動合焦手段が、前記
被写体の像を前記撮像素子に結像させるレンズをステッ
プ的に移動させるレンズ駆動手段と、前記レンズ駆動手
段による一度のレンズ駆動で前記レンズを移動させるス
テップの幅として定義される単位移動ステップ幅を、選
択された画素ピッチに応じて変更するステップ幅変更手
段と、を備えている。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
さらに、得るべき画像信号である撮影画像信号の解像度
を設定する解像度設定手段を備え、前記解像度設定手段
によって全ての前記撮像画素から得られる画像信号より
解像度を低下させるよう設定された場合に、前記ピッチ
選択手段が、前記複数の撮像画素から間引いて画像信号
を出力する間引き出力モードに前記撮像素子を設定する
ものである。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
のデジタルカメラであって、前記自動合焦手段が、前記
撮像素子における前記複数の撮像画素の一部の領域によ
る画像信号のみに基づいて前記オートフォーカスを行う
ものであるとともに、前記解像度設定手段によって全て
の前記撮像画素から得られる画像信号より解像度を低下
させるよう設定された場合のオートフォーカス時におい
て、前記自動合焦手段が、前記間引き出力モードにおい
て前記一部の領域から出力された画像信号に基づいてオ
ートフォーカスを行う。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のデジタルカメラであって、
前記ピッチ選択手段が、全ての前記撮像画素の画像信号
を出力する全画素出力モードに前記撮像素子を設定可能
であり、前記デジタルカメラが、さらに、得るべき画像
信号である撮影画像信号の解像度を設定する解像度設定
手段と、画像信号の解像度を低下させる解像度変換手段
と、前記解像度設定手段によって全ての前記撮像画素か
ら得られる画像信号より解像度を低下させるよう設定さ
れた場合に、前記ピッチ選択手段を制御して前記撮像素
子を全画素出力モードに設定させるとともに、全ての前
記撮像画素による画像信号に対して前記解像度変換手段
を制御して解像度を低下させる解像度制御手段と、を備
えている。
【0015】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
のデジタルカメラであって、前記自動合焦手段が、前記
撮像素子における前記複数の撮像画素の一部の領域によ
る画像信号に基づいてオートフォーカスを行うものであ
るとともに、前記解像度設定手段によって全ての前記撮
像画素から得られる画像信号より解像度を低下させるよ
う設定された場合のオートフォーカス時において、前記
自動合焦手段が、前記全画素出力モードにおいて前記一
部の領域から出力された画像信号に基づいてオートフォ
ーカスを行う。
【0016】また、請求項8の発明は、撮像素子により
被写体の画像信号を生成するデジタルカメラを制御する
プログラムを記録した記録媒体であって、撮影時に前記
撮像素子によって得られる画像信号のうち、出力に用い
るべき前記撮像画素の間隔としての画素ピッチを選択す
るピッチ選択機能と、画素ピッチの選択状態に基づいて
オートフォーカスを行う自動合焦機能と、を実現するプ
ログラムを記録している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。
【0018】[1.第1の実施の形態] <A.全体構成>図1ないし図4はそれぞれこの発明の
一実施の形態であるデジタルスチルカメラ1A(1B)
の正面図、背面図、側面図および底面図であり、図5は
デジタルスチルカメラ1Aの内部構成を示すブロック図
である。
【0019】デジタルスチルカメラ1Aは、図1に示す
ように、箱型のカメラ本体部2と直方体状の撮像部3
(図1、図2および図4に太線で図示)とから構成され
ている。撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付き
ズームレンズ301を有するとともに、ズームレンズ3
01の後方位置の適所に1/2インチサイズのCCDカ
ラーエリアセンサであるCCD303(図5参照)を備
えた撮像回路302が設けられている。
【0020】また、撮像部3内の適所には、銀塩レンズ
シャッタカメラと同様に、被写体からのフラッシュ光の
反射光を受光する調光センサ305を備えた調光回路3
04および、光学ファインダ31が設けられている。
【0021】カメラ本体部2の前面には、図1に示すよ
うに、左端部にグリップ部4および中央上部に内蔵フラ
ッシュ5が設けられ、上面にはシャッタボタン8が設け
られている。
【0022】一方、図2に示すように、カメラ本体部2
の背面には、略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューフ
ァインダに相当)や、記録画像の再生表示等を行うため
のLCD10が設けられている。また、LCD10の下
方に、デジタルスチルカメラ1Aの操作を行うキースイ
ッチ群221〜226および電源スイッチ227が設け
られている。
【0023】電源スイッチ227の左側には、電源がオ
ン状態で点灯するLED228およびメモリカード91
へのアクセス中である旨を表示するLED229が配置
される。
【0024】さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮
影モード」、「再生モード」および「プリファレンスモ
ード」の間でモードを切り替えるモード設定スイッチ1
4が設けられている(図3参照)。撮影モードは、写真
撮影を行うモードであり、再生モードは、メモリカード
91に記録された撮影済み画像をLCD10に再生表示
するモードであり、さらに、プリファレンスモードは、
表示される選択項目の中から選択することにより各種の
設定を行うモードである。
【0025】図6は解像度選択操作を説明するための図
である。プリファレンスモードにおいてキースイッチ2
21を押下するとLCD10に撮影モードにおける解像
度を選択して設定する解像度設定画面10aが表示され
る。解像度設定画面10aは高解像度撮影モード、中解
像度撮影モード、低解像度撮影モードの3つの解像度の
選択項目を含んでいる。そして、この画面において、キ
ースイッチ221を繰返し押すことにより、いずれかの
選択項目を反転表示させて撮影モードにおける解像度の
設定を行うことができる。
【0026】ここで、高解像度撮影モードは、横230
4×縦1536画素の高解像度で撮影を行う(撮影画像
データを得る)モードであり、中解像度撮影モードは横
1152×縦768画素の中解像度で撮影を行うことモ
ードであり、低解像度撮影モードは、横768×縦51
2画素の低解像度で撮影を行うモードである。なお、各
解像度での撮影処理の詳細については後述する。
【0027】モード設定スイッチ14は3接点のスライ
ドスイッチであり、図2において下にセットすると撮影
モードに設定され、中央にセットすると再生モードに設
定され、上にセットするとプリファレンスモードに設定
される。
【0028】また、カメラ背面右側には、4連スイッチ
230が設けられ、撮影モードにおいてはボタン23
1,232を押すことによりズームモータ307がズー
ムレンズ301を駆動することによってズーミングを行
う。なお、ボタン231を押すことによりズームレンズ
301はワイド側に、ボタン232を押すことによって
テレ側に駆動される。
【0029】また、このデジタルスチルカメラ1Aでは
後述するようにAF(オートフォーカス)を行うことも
できるが、ボタン233および234を押すことによ
り、全体制御部211がAFモータ駆動回路216を通
じてAFモータ308を駆動し、ズームレンズ301を
移動させることによりユーザーの操作によるマニュアル
フォーカスを行うことができる。
【0030】撮像部3の背面には、図2に示すように、
LCD10をオン/オフさせるためのLCDボタン32
1およびマクロボタン322が設けられている。LCD
ボタン321が押されるとLCD表示のオン/オフが切
り替わる。例えば、専ら光学ファインダ31のみを用い
て撮影するときには、節電の目的でLCD表示をオフに
する。マクロ撮影時には、マクロボタン322が押され
ることにより、ズームモータ307(図5参照)が駆動
されズームレンズ301がマクロ撮影可能な状態にな
る。
【0031】カメラ本体部2の側面には、図3に示すよ
うに端子部235が設けられており、端子部235には
DC入力端子235aと、LCD10に表示されている
内容を外部のビデオモニタに出力するためのビデオ出力
端子235bが設けられている。
【0032】カメラ本体部2の底面には、図4に示すよ
うに、電池を装填するための電池装填室18とカード装
填室17とが設けられている。カード装填室17は、ス
リット状に形成された挿入口を有しており、カメラ本体
部2内へメモリカード91を挿入し、そのメモリカード
91に対する読み書きを行うためのものである。そして
両装填室は、クラムシェルタイプの蓋15により開閉自
在になっている。なお、図4ではカード装填室17にメ
モリカード91が装着された状態を例示している。
【0033】デジタルスチルカメラ1Aでは、4本の単
三形乾電池を電池装填室18に装填することにより、こ
れらを直列接続してなる電源電池236(図5参照)を
駆動源としている。もちろん、図4に示すDC入力端子
235aからアダプタからの電力を供給して使用するこ
とも可能である。
【0034】また、底面にはコネクタおよびカギ状の接
続具によって接続されているカメラ本体部2と撮像部3
との係合を解くための解除レバー19が設けられてい
る。
【0035】次に図5を参照しながら撮像部3の内部構
成について順に説明する。
【0036】撮像回路302は、ズームレンズ301に
よりCCD303上に結像された被写体の光像をCCD
303を用いて光電変換し、R(赤),G(緑),B
(青)の色成分の画像信号(各撮像画素で受光された画
素信号の信号列からなる信号)として出力する。なお、
CCD303は、全撮像画素から画像データを出力する
全画素出力モードと、間引いて出力する間引き出力モー
ドと実現する公知の構成を備えており(図示省略)、そ
れらのいずれで出力するかを指定するCCDモードを有
している。なお、全画素出力モードおよび間引き出力モ
ードの詳細については後述する。
【0037】なお、デジタルスチルカメラ1Aでは絞り
が固定絞りとなっているので、撮像部3における露出制
御(AE)は、CCD303の露光量(シャッタスピー
ドに相当するCCD303の電荷蓄積時間)を調節して
行われる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピ
ードが設定できない場合は、CCD303から出力され
る画像信号のレベル調整を行うことにより露光不足によ
る不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シ
ャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御
が行われる。なお、画像信号のレベル調整は、後述の信
号処理回路313内のAGC(オートゲインコントロー
ル)回路により行われる。
【0038】タイミングジェネレータ314は、カメラ
本体部2内のタイミング制御回路202から送信される
クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成す
るものである。タイミングジェネレータ314は、例え
ば、積分開始/終了(すなわち、露出開始/終了)のタ
イミング信号、各撮像画素の受光信号の読出制御信号
(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロ
ック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0039】信号処理回路313は、撮像回路302か
ら出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナロ
グ信号処理を施すものである。信号処理回路313は図
示しないが、その内部にCDS(相関二重サンプリン
グ)回路とAGC回路とを有し、CDS回路により画像
信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを調整
することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0040】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量をカメラ本体部2の全体制
御部211により設定された所定の発光量に制御するも
のである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時
に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ30
5により受光され、この受光量が所定の光量に達する
と、調光回路304から全体制御部211を介してカメ
ラ本体部2のフラッシュ制御回路214へ発光停止信号
が出力される。フラッシュ制御回路214は、この発光
停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に
停止し、これにより、内蔵フラッシュ5の発光量が所定
の発光量に制御される。すなわち、発光量を発光時間に
より制御している。
【0041】また、撮像部3の内部には、ズームレンズ
301の倍率の変更と収容位置と撮影位置との間のレン
ズ移動を行うためのズームモータ307、および、合焦
を行うためのAFモータ308が設けられている。
【0042】次に、カメラ本体部2の内部構成について
説明する。
【0043】全体制御部211は主にCPUからなり、
アドレスバス、データバス、コントロールバスで接続さ
れている上述した撮像部3内およびカメラ本体部2内の
各周辺構成の駆動を制御することによってデジタルスチ
ルカメラ1Aの撮影動作を統括制御するものである。
【0044】なお、図5(および後述の図7)中の画像
データの流れについても便宜上、周辺構成間の矢印によ
って示しているが、実際には、画像データは全体制御部
211を介して各周辺構成ごとに送られる。そのため全
体制御部211内には、DRAMからなるワークRAM
211a、制御プログラムを格納するためのフラッシュ
ROM211bを内蔵している。
【0045】次に、カメラ本体部2の内部における画像
信号の処理および画像表示に関する構成について説明す
る。
【0046】撮像部3の信号処理回路313から送られ
たアナログ画像信号はカメラ本体部2内の画像処理部2
00において各種画像処理が施される。図7は画像処理
部200の構成を示すブロック図である。まず、画像処
理部200へ送られてきたアナログ画像信号はA/D変
換器205において各画素ごとに10ビットのデジタル
信号に変換される。A/D変換器205は、タイミング
制御回路202から入力されるA/D変換用のクロック
に基づいて各画素信号(アナログ信号)を10ビットの
デジタル信号に変換する。
【0047】なお、タイミング制御回路202は、全体
制御部211の制御により、基準クロックやタイミング
ジェネレータ314およびA/D変換器205に対する
クロックを生成する。
【0048】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、「画素データ」という。)の黒レ
ベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、W
B回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データの
レベル変換を行うものであり、後工程のγ補正を考慮し
たホワイトバランスの調整を行う。ホワイトバランスの
調整は、全体制御部211からWB回路に入力されるレ
ベル変換テーブル(正確にはそのデータ)を用いて行わ
れ、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の
傾き)は全体制御部211により撮影画像毎に設定され
る。
【0049】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。γ補正回路208からの出力は
図5に示すように画像メモリ209に送られる。
【0050】画像メモリ209は、画像処理部200か
ら出力される画素データを記憶するメモリであり、1フ
レーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモ
リ209は、CCD303がn行m列(n,mは自然
数)のマトリクス状に配列した撮像画素を有している場
合、n×m画素分の画素データの記憶容量を有し、各画
素データが対応する記憶領域(アドレス)に記憶される
ようになっている。
【0051】VRAM210は、LCD10に再生表示
される画像データのバッファメモリである。VRAM2
10は、LCD10の画素数に対応した画像データの記
憶容量を有している。
【0052】このような構成により、撮影モードにおけ
る撮影待機状態において、LCDボタン321がLCD
表示オンに設定されている場合には、撮像部3により所
定間隔毎に撮像された画像の各画素データが画像処理部
200により処理され、画像メモリ209に記憶される
とともに、全体制御部211を介してVRAM210に
転送され、LCD10に表示される(ライブビュー表
示)。これにより撮影者はLCD10に表示された画像
により被写体像を視認することができる。
【0053】また、再生モードにおいては、メモリカー
ド91から読み出された画像に全体制御部211による
所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送さ
れてLCD10に再生表示される。なお、LCD10に
おいて画像を表示する際には、全体制御部211の制御
によりバックライト16が点灯する。
【0054】次に、カメラ本体部2内のその他の構成に
ついて順に説明する。
【0055】カードI/F212は、カード装填室17
に装填された各種カードとの間で信号の受け渡しを行う
インタフェースである。具体的にはメモリカード91の
画像データの書込みおよび画像データの読出しを行う。
【0056】フラッシュ制御回路214は、前述のよう
に、内蔵フラッシュ5の発光を制御する回路である。フ
ラッシュ制御回路214は、全体制御部211の制御信
号に基づき内蔵フラッシュ5の発光の有無、発光量およ
び発光タイミング等を制御し、調光回路304から入力
される発光停止信号に基づき内蔵フラッシュ5の発光量
を制御する。なお、フラッシュ制御回路214の詳細は
後述する。
【0057】時計回路219は、撮影日時を管理するす
るための時計回路である。図示しない別の電源で駆動さ
れる。
【0058】また、カメラ本体部2内にはズームモータ
307およびAFモータ308を駆動するためのズーム
モータ駆動回路215およびAFモータ駆動回路216
が設けられている。これらの回路は、シャッタボタン8
やその他の上述した各種スイッチ、ボタンである操作部
250の操作に応じて機能する。
【0059】例えば、シャッタボタン8は銀塩フィルム
を使用するカメラ(以下銀塩カメラと略称する)で採用
されているような半押し状態と押し込んだ全押し状態と
が検出可能な2段階スイッチになっており、待機状態で
シャッタボタン8を半押し状態にすると、後述するよう
に全体制御部211の指示により、AFモータ駆動回路
216がAFモータ308を駆動し、合焦位置へズーム
レンズ301を移動させてオートフォーカスが行われ
る。
【0060】以下、AF方法についてより詳細に説明す
る。このデジタルスチルカメラ1Aでは全体制御部21
1により画像データ全体のコントラストの概略値をAF
評価値として求めつつズームレンズ301を移動させる
ことによって合焦を行う、コントラストAF方式、より
詳細には山登り方式のAFを行っている。
【0061】AF評価値の算出は以下のようにして行わ
れる。図8はAF評価値の算出の様子を示す図である。
全体制御部211は、CCD303により得られ、画像
メモリ209に記憶された画像データのうち、画像の中
央の部分的な矩形領域であるAFエリア303aのみの
部分画像データを読み出して以下のようにしてAF評価
値Xnを求める。
【0062】部分画像データの各画素値をxi,j(i,
jは各画素を特定する行および列方向のインデックスで
あり、i,jそれぞれが異なることにより部分画像中の
各画素を一意に指定する)と表わし、差分値Δij=xi+
1,j−xi,jと表わすとき、AF評価値Xnは次式で与え
られる。 Xn=Σ|Δij| ここで、ΣはAFエリア303a中の全画素を表わすイ
ンデックスi,jについての和を表わす。なお、画素値
としてはこの実施の形態では、後述するようにG成分を
用いている。このことから、AF評価値Xnは部分画像
のコントラスト(従って、画像メモリ209に記憶され
ている全体画像の画像データのコントラストの概略値)
を表わす値となっている。
【0063】図9はAF評価値による合焦判定の様子お
よび各解像度の撮影モードにおけるAFモータ308の
駆動ステップを示す図である。図9(a)の横軸はズー
ムレンズ301のレンズ位置を表わしており、AF評価
値が最大の位置が合焦レンズ位置FPである。そして、
レンズ位置を各解像度の撮影モードに応じた所定ステッ
プずつAF評価値が増加する方向に移動させていくと、
ズームレンズ301はやがて合焦位置を通過し、さらに
その方向に移動させ続けるとAF評価値が減少し始め
る。すると、全体制御部211はズームレンズ301の
移動方向を逆方向に変更する。このようにして、AF評
価値の増加、減少を監視して、AF評価値が最大となる
と、それによりズームレンズ301がほぼ合焦位置に達
した判定してレンズ移動を停止する。デジタルスチルカ
メラ1Aでは、このような山登り方式のAFを行うもの
となっている。
【0064】ただし、1度のレンズ移動におけるステッ
プ数である単位移動ステップ数を撮影モードの解像度に
応じて異なるように制御する。具体的には高解像度モー
ドにおいては単位移動ステップ数を1ステップ、中解像
度撮影モードにおいては単位移動ステップ数を2ステッ
プ、低解像度撮影モードにおいては単位移動ステップ数
を3ステップとしている。
【0065】そのため、各撮影モードではAFモータ駆
動回路216が発するAFモータ308の駆動パルス数
を異なるものとしている。具体的には高解像度モードに
おいては1度のレンズ移動で1パルス、中解像度撮影モ
ードにおいては1度のレンズ移動で2パルス、低解像度
撮影モードにおいては1度のレンズ移動で3パルスとし
ている。
【0066】このような制御を行うのは、撮影の解像度
に応じて要求されるAF精度が異なり、ズームレンズ3
01に対するレンズ位置の許容範囲が異なるためであ
る。すなわち、解像度が高いほど合焦と見なされるレン
ズ位置の許容範囲が狭く、解像度が低いほど合焦と見な
されるレンズ位置の許容範囲が広いためである。
【0067】そこで、第1の実施の形態に係るデジタル
スチルカメラでは、解像度が低いほど単位移動ステップ
数を多くし、AFの処理時間を短縮している。
【0068】構成の説明に戻る。ボタン231,232
が押されると、これらのボタンからの信号が全体制御部
211に送られ、全体制御部211の指示によって、ズ
ームモータ駆動回路215がズームモータ307を駆動
してズームレンズ301を移動させ、ズーミングを行
う。
【0069】以上、カメラ本体部2内の各構成について
説明したが、全体制御部211は周辺構成とのデータの
受け渡しやタイミング制御の他に様々な機能をソフトウ
ェア的に行うものとなっている。
【0070】例えば、全体制御部211は露出制御値
(シャッタスピード)を設定するためおよび後述するフ
ラッシュ発光量を推定するための被写体輝度検出および
輝度判定機能とシャッタスピード設定機能とを備えてい
る。被写体輝度検出および輝度判定機能とは、撮影待機
状態において、CCD303により1/30秒毎に取り
込まれ、画像メモリ209に記憶される画像データを利
用して被写体の明るさを検出したり、判定したりするも
のである。なお、被写体輝度検出の具体的処理として
は、R,G,Bで与えられる画像データの各色成分の輝
度値を画像全体に対して合計または平均する。シャッタ
スピード設定機能とは、輝度判定による被写体の明るさ
の判定結果に基づいてシャッタスピード(CCD303
の積分時間)を設定するものである。
【0071】また、全体制御部211は解像度変換機能
を備えている。具体的には、画像メモリ209に保存さ
れている画像データに対して、画素の間引き処理や補間
処理を行う機能であり、中解像度撮影モードでは1/2
の間引き処理が、低解像度撮影モードでは行方向の1/
3の間引き処理および補間処理がそれに当る。なお、そ
の詳細は後述する。
【0072】また、全体制御部211は撮影画像の記録
処理を行うために、フィルタリング処理機能、記録画像
生成機能、再生画像生成機能を備えている。
【0073】フィルタリング処理機能とは、デジタルフ
ィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪
郭に関する画質の補正を行うものである。
【0074】記録画像生成機能は、画像メモリ209か
ら画素データを読み出してメモリカード91に記録すべ
きサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。具体的に
は、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつ
つ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素
データを読み出し、順次、メモリカード91に転送する
ことで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード91
に記録する。また、メモリカード91への圧縮画像デー
タの記録に際して画像メモリ209から全画素データを
読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハ
フマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を
施してメモリカード91に記録する。
【0075】記録処理における具体的処理としては、撮
影モードにおいて、シャッタボタン8により撮影が指示
されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれ
た画像のサムネイル画像と設定された圧縮率によりJP
EG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画
像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピ
ード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオン/オ
フのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)と
ともに両画像をメモリカード91に記憶する。
【0076】また、再生画像生成機能はメモリカード9
1に記録された圧縮画像をデータ伸張して再生画像を生
成する機能である。具体的操作としては、モード設定ス
イッチ14を再生モードに設定すると、メモリカード9
1内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出されて
データ伸張され、VRAM210に転送される。これに
より、LCD10にはコマ番号の最も大きな画像、すな
わち直近に撮影された画像が表示される。
【0077】なお、図5に示すように、デジタルスチル
カメラ1A(1B)はメモリカード91をカード装填室
17に装着して後述する撮影処理や再生処理等を実行す
る際に、各部の制御を全体制御部211が行うのである
が、通常は、そのような制御を行うための制御プログラ
ムは予め全体制御部211内のフラッシュROMにイン
ストールされている。しかし、それ以外にも、そのよう
な制御プログラムや、その制御プログラムをアップデー
トするためのアップデートプログラムを記録した記録媒
体としてセットアップ用メモリカード92をカード装填
室17に装着して、そのセットアップ用メモリカード9
2から、それら制御プログラムやアップデートプログラ
ムを読み込んでインストールすることもできるものとな
っている。
【0078】<B.撮影処理>以下、この実施の形態に
係るデジタルスチルカメラ1Aにおける撮影処理につい
て説明する。
【0079】前述のように、第1の実施の形態に係るデ
ジタルスチルカメラは3種類の解像度による撮影モード
を備えている。以下、各解像度による撮影モードの処理
について、分説する。
【0080】<<B−1.高解像度撮影モード>>図1
0は高解像度撮影モードにおける画像データの処理を説
明するための図であり、(a)はCCD303により得
られる画像データを、(b)は画像メモリに保存される
画像データを、(c)は撮影画像データをそれぞれ示し
ている。
【0081】高解像度撮影モードでは、全体制御部21
1はCCD303のCCDモードを全画素出力モードに
設定する。それにより、図10(a)のように、CCD
303によりベイヤー配列の横2304×縦1536画
素の画像データが全画素出力され、図10(b)のよう
に、その画像データは画像メモリ209に保存される。
なお、CCD303によって得られる画像データのう
ち、出力に用いるべき撮像画素の間隔としての画素ピッ
チは、全画素出力においては、CCD303の互いに隣
接する撮像画素の間隔と等しく、1画素間隔となってい
る。
【0082】そして、画像メモリ209に保存された画
像データに対して各画素POi,j(i,jは行および列
方向の各画素を表わす整数。以下同様)単位でR,G,
B全ての画素データが揃うように補間処理を行い、撮影
画像データが得られる。このようにして高解像度撮影モ
ードにおける本撮影時には、図10(c)のような撮影
画像データが得られるのである。
【0083】なお、高解像度撮影モードにおけるAF評
価値の算出の際にも、上記本撮影と同様の高解像度でA
Fエリア内の画像データを得るAF用撮影を行う。すな
わち、本撮影と同様にCCD303は全画素出力を行
い、画像メモリ209に保存された画像データのうちA
Fエリアの画像データをそのまま読出して画像データを
得るのである。そして、この画像データを基にAF評価
値を得るのであるが、その際の各画素の画素値xi,jと
しては、各画素のG成分の値を画素値xi,jとして用い
る。
【0084】図11は高解像度撮影モードにおける処理
を示すフローチャートである。なお、高解像度撮影モー
ドにおいて、特に断らない限り、全体制御部211が各
部の制御を行う。
【0085】また、撮影モードに入った段階では、LC
Dボタン321の設定がLCD表示オンの場合には、L
CD10によりライブビュー表示が行われ、ユーザーは
その表示を確認しながらフレーミングを行う。なお、ラ
イブビュー表示時にはCCDモードは間引きモードに設
定されるとともに、全体制御部211により図14を用
いて後述する行方向の間引き処理および画素補間処理が
行われる。これはLCD10の画素数がCCD303の
撮像画素数より少なく、LCD表示を行う際にはCCD
303により得られた画像データの画素数をLCD10
の画素数にまで間引く必要があるからである。
【0086】逆に、LCDボタン321の設定がLCD
表示オフの場合には、LCD10はオフされており、そ
の場合にはユーザーは光学ファインダ31によりフレー
ミングを行う。
【0087】まず、ユーザーによりシャッタボタン8が
半押しされたか否かを判定し(ステップS1)、半押し
されなければ撮影処理を終了し、逆に、半押しされてい
れば次のステップに進む。
【0088】次に、CCDモードを全画素出力モードに
設定する(ステップS2)。
【0089】次に、前述のようにしてAE処理を行う
(ステップS3)。
【0090】次に、前述のようにしてAF用撮影を行っ
て(ステップS4)、得られたAFエリア内の画像デー
タから、前述のようにしてAF評価値を算出する(ステ
ップS5)。
【0091】次に、合焦したか否かを判定し(ステップ
S6)、合焦していればステップS11に進み、合焦し
ていなければ次のステップに進む。
【0092】次に、AFモータ駆動回路216を介し
て、AFモータ308を設定されている駆動方向に1ス
テップ駆動する(ステップS7)。これによりズームレ
ンズ301が1単位移動ステップ移動する。なお、最初
にこのステップを実行する際には駆動方向の初期値が予
め設定されている。
【0093】次に、AF評価値が下がったか否かを判定
し(ステップS8)、下がっていなければステップS4
に戻り、下がっていれば次のステップに進む。
【0094】次に、AFモータ308の駆動方向を逆転
するよう設定し(ステップS9)、ズームレンズ301
を逆方向に1ステップ進めるため、AFモータ駆動回路
216を介して、AFモータ308を2ステップ駆動し
(ステップS10)、ステップS4に戻る。
【0095】また、ステップS6において合焦したと判
定された場合には、ユーザーによりシャッタボタン8が
全押しされたか否かを判定し(ステップS11)、全押
しされなければ撮影処理を終了し、逆に、全押しされて
いれば次のステップに進む。
【0096】次に、実際に撮影画像データを得るための
露光を開始し(ステップS12)、図10(a)のよう
にCCD303が画像データを全画素出力し(ステップ
S13)、図10(b)のようにその画像データは画像
メモリ209へ格納され(ステップS14)、露光が終
了後、記録処理を行う(ステップS15)。具体的には
撮影画像データを取得し、ユーザーの所望によりメモリ
カード91への記録を行う。そして、撮影処理を終了す
る。
【0097】なお、以上において撮影処理が終了する
と、再び次の撮影処理に入ったり、ユーザーの所望によ
り記録画像を再生する再生モードへ移行したりする。
【0098】<<B−2.中解像度撮影モード>>図1
2は中解像度撮影モードにおける画像データの処理を説
明するための図であり、(a)はCCD303により得
られる画像データを、(b)は画像メモリに保存される
画像データを、(c)は撮影画像データをそれぞれ示し
ている。
【0099】中解像度撮影モードでも、高解像撮影モー
ドと同様に、全体制御部211はCCDモードを全画素
出力モードに設定する。それにより、図12(a)のよ
うに、CCD303により、ベイヤー配列の横2304
×縦1536画素の画像データが全画素出力され、図1
2(b)のように、その画像データは画像メモリ209
に保存される。なお、中解像度撮影モードにおいてもC
CDモードを全画素出力モードとしているので、当然な
がら画素ピッチはCCD303の互いに隣接する撮像画
素の間隔と等しく、1画素間隔となっている。
【0100】そして、全体制御部211がその解像度変
換機能により、画像メモリ209に保存された画像デー
タに対して行および列方向に1/2の間引き処理を行
い、それにより、図12(c)のように得られた横15
36×縦768画素の画像データを撮影画像データとす
る。間引き処理においては太線枠で示した2×2画素を
1つの単位画素群PGm,n(m,nは行および列方向の
各画素群を表わす整数。以下同様)として元の2×2画
素中のRの値をPGm,nのRの値とし、元の2×2画素
中のBの値をPGm,nのBの値とし、元の2×2画素中
の2つのGの値の平均値をPGm,nのGの値とすること
によって1/2の間引き処理を行っている。
【0101】この場合、撮影画像における各画素PGm、
nの間隔は、CCD303において互いに隣接する撮像
画素PIi,jの2画素間隔となっている。このようにし
て中解像度撮影モードにおける本撮影時には、図12
(c)のような撮影画像データが得られるのである。
【0102】なお、中解像度撮影モードにおけるAF評
価値の算出の際には、上記本撮影とは異なり高解像度で
AFエリア内の画像データを得るAF用撮影を行う。す
なわち、高解像度撮影モードと同様にCCD303は全
画素出力を行い、画像メモリ209に保存された画像デ
ータのうちAFエリアの画像データを基にAF評価値を
得る。これにより、AF処理中に解像度変換性能は使用
しなくて済むので、スピードの向上を図ることができ
る。
【0103】図13は中解像度撮影モードにおける処理
を示すフローチャートである。なお、中解像度撮影モー
ドにおいても、特に断らない限り、全体制御部211が
各部の制御を行う。
【0104】中解像度撮影処理モードにおいても、撮影
モードに入った段階では、LCDボタン321の設定が
LCD表示オンの場合には、LCD10によりライブビ
ュー表示が行われ、ユーザーはその表示を確認しながら
フレーミングを行う。なお、前述のようにライブビュー
表示時にはCCDモードは間引きモードに設定されてい
る。
【0105】逆に、LCDボタン321の設定がLCD
表示オフの場合には、LCD10はオフされており、そ
の場合にはユーザーは光学ファインダ31によりフレー
ミングを行う。
【0106】まず、ユーザーによりシャッタボタン8が
半押しされたか否かを判定し(ステップS21)、半押
しされなければ撮影処理を終了し、逆に、半押しされて
いれば次のステップに進む。
【0107】次に、CCDモードを全画素出力モードに
設定する(ステップS22)。
【0108】次に、前述のようにしてAE処理を行う
(ステップS23)。
【0109】次に、AF用の撮影を行って(ステップS
24)、得られたAFエリア内の画像データから、前述
のようにしてAF評価値を算出する(ステップS2
5)。
【0110】次に、合焦したか否かを判定し(ステップ
S26)、合焦していればステップS31に進み、合焦
していなければ次のステップに進む。
【0111】次に、AFモータ駆動回路216を介し
て、AFモータ308を設定されている駆動方向に2ス
テップ駆動する(ステップS27)。これによりズーム
レンズ301が2単位移動ステップ移動する。なお、最
初にこのステップを実行する際には駆動方向の初期値が
予め設定されている。
【0112】次に、AF評価値が下がったか否かを判定
し(ステップS28)、下がっていなければステップS
24に戻り、下がっていれば次のステップに進む。
【0113】次に、AFモータ308の駆動方向を逆転
するよう設定し(ステップS29)、ズームレンズ30
1を逆方向に2ステップ進めるため、AFモータ駆動回
路216を介して、AFモータ308を4ステップ駆動
し(ステップS30)、ステップS24に戻る。
【0114】また、ステップS26において合焦したと
判定された場合には、ユーザーによりシャッタボタン8
が全押しされたか否かを判定し(ステップS31)、全
押しされなければ撮影処理を終了し、逆に、全押しされ
ていれば次のステップに進む。
【0115】次に、実際に撮影画像データを得るための
露光を開始し(ステップS32)、図12(a)のよう
にCCD303が画像データを全画素出力し(ステップ
S33)、図12(b)のようにその画像データは画像
メモリ209へ格納され(ステップS34)、図12
(c)のように解像度変換処理、すなわち、1/2の間
引き処理を行い(ステップS35)、露光が終了後、記
録処理を行う(ステップS36)。具体的には撮影画像
データを取得し、ユーザーの所望によりメモリカード9
1への記録を行う。そして、撮影処理を終了する。
【0116】なお、以上において撮影処理が終了する
と、再び次の撮影処理に入ったり、ユーザーの所望によ
り記録画像を再生する再生モードへ移行したりする。
【0117】<<B−3.低解像度撮影モード>>図1
4は低解像度撮影モードにおける画像データの処理を説
明するための図であり、(a)はCCD303により得
られる画像データを、(b)は画像メモリに保存される
画像データを、(c)は撮影画像データをそれぞれ示し
ている。
【0118】低解像度撮影モードでは、全体制御部21
1は、CCDモードを間引き出力モードに設定する。そ
れにより、図14(a)のように、CCD303により
ベイヤー配列の横2304×縦1536画素の画像デー
タのうち、3行につき1行を出力、すなわち、3行に2
行ずつの間引き出力を行わせ、図14(b)のように、
その画像データは画像メモリ209に保存される。すな
わち、間引き出力における画素ピッチは、行方向におい
てCCD303の互いに隣接する撮像画素の3画素間隔
となっている。ただし、列方向についてはCCD303
の互いに隣接する撮像画素と等しくなっている。なお、
この段階での画像データは横2304×縦512画素の
データとなっている。
【0119】そして、全体制御部211がその解像度変
換機能により、画像メモリ209に保存された画像デー
タに対して行方向の3画素を1つの単位画素群POi,j
とし、これを解像度変換後の1画素とする。各画素PO
i,jにおいて重複する色成分は平均値を求めるととも
に、不足している色成分は列方向において隣接する画素
における補間処理を行って、R,G,B成分、それぞれ
のみの横768×縦512画素の撮影画像データを図1
4(c)のように得る。
【0120】この場合、撮影画像における各画素POi,
jの間隔は、CCD303において互いに隣接する撮像
画素PIi,jの3画素間隔となっている。このようにし
て低解像度撮影モードにおける本撮影時には、図14
(c)のような撮影画像データが得られるのである。た
だし、図14(c)の撮影画像データはR,G,B成分
それぞれ分離したデータとなっているので、メモリカー
ド91に記録する際には、対応する画素の各色成分を集
めて1画素とした画像データとして保存する。
【0121】なお、低解像度撮影モードにおけるAF評
価値の算出の際にも、上記本撮影と同様の低解像度でA
Fエリア内の画像データを得るAF用撮影を行う。すな
わち、本撮影と同様にCCD303は間引き出力を行
い、画像メモリ209に保存された画像データのうちA
Fエリアの画像データに上記と同様の行方向に1/3の
間引き処理および補間処理を行った後の画像データを得
るのである。そして、この画像データを基にAF評価値
を得るのであるが、その際の各画素の画素値xi,jとし
ても、各画素のG成分の平均を画素値xi,jとして用い
る。
【0122】図15は低解像度撮影モードにおける処理
を示すフローチャートである。なお、低解像度撮影モー
ドにおいても、特に断らない限り、全体制御部211が
各部の制御を行う。
【0123】なお、撮影モードに入った段階では、LC
Dボタン321の設定がLCD表示オンの場合には、L
CD10によりライブビュー表示が行われ、ユーザーは
その表示を確認しながらフレーミングを行う。なお、前
述のようにライブビュー表示時にはCCDモードは間引
きモードに設定されている。
【0124】逆に、LCDボタン321の設定がLCD
表示オフの場合には、LCD10はオフされており、そ
の場合にはユーザーは光学ファインダ31によりフレー
ミングを行う。
【0125】ただし、以下の各ステップの説明において
はライブビュー表示が行われている状態を前提として説
明する。
【0126】まず、ユーザーによりシャッタボタン8が
半押しされたか否かを判定し(ステップS41)、半押
しされなければ撮影処理を終了し、逆に、半押しされて
いれば次のステップに進む。
【0127】次に、本来ならCCDモードを間引き出力
モードに設定するところであるが、ライブビュー表示時
にはCCD303の全撮像画素数に比べて、LCD10
の全画素数が少ないため、ライブビュー表示を行うため
に画素数を減少させるために、CCDモードは予め間引
き出力モードに設定されている。そのため、ここでは敢
て間引き出力モードに設定する必要がない。
【0128】ただし、ライブビュー表示が行われず、光
学ファインダによりフレーミングする場合にはシャッタ
ボタン半押し後、CCDモードを間引き出力モードに設
定する。
【0129】次に、前述のようにしてAE処理を行う
(ステップS42)。
【0130】次に、前述のようにしてAF用撮影を行っ
て(ステップS43)、得られたAFエリア内の画像デ
ータから、前述のようにしてAF評価値を算出する(ス
テップS44)。
【0131】次に、合焦したか否かを判定し(ステップ
S45)、合焦していればステップS50に進み、合焦
していなければ次のステップに進む。
【0132】次に、AFモータ駆動回路216を介し
て、AFモータ308を設定されている駆動方向に3ス
テップ駆動する(ステップS46)。これによりズーム
レンズ301が3単位移動ステップ移動する。なお、最
初にこのステップを実行する際には駆動方向の初期値が
予め設定されている。
【0133】次に、AF評価値が下がったか否かを判定
し(ステップS47)、下がっていなければステップS
43に戻り、下がっていれば次のステップに進む。
【0134】次に、AFモータ308の駆動方向を逆転
するよう設定し(ステップS48)、ズームレンズ30
1を逆方向に3ステップ進めるため、AFモータ駆動回
路216を介して、AFモータ308を6ステップ駆動
し(ステップS49)、ステップS43に戻る。
【0135】また、ステップS45において合焦したと
判定された場合には、ユーザーによりシャッタボタン8
が全押しされたか否かを判定し(ステップS50)、全
押しされなければ撮影処理を終了し、逆に、全押しされ
ていれば次のステップに進む。
【0136】次に、実際に撮影画像データを得るための
露光を開始し(ステップS51)、図14(a)のよう
にCCD303が画像データを間引き出力し(ステップ
S52)、図14(b)のようにその画像データは画像
メモリ209へ格納され(ステップS53)、図14
(c)のように解像度変更処理、すなわち、行方向の1
/3の間引き処理および列方向の補間処理を行い(ステ
ップS54)、露光が終了後、記録処理を行う(ステッ
プS55)。具体的には撮影画像データを取得し、ユー
ザーの所望によりメモリカード91への記録を行う。そ
して、撮影処理を終了する。
【0137】なお、以上において撮影処理が終了する
と、再び次の撮影処理に入ったり、ユーザーの所望によ
り記録画像を再生する再生モードへ移行したりする。
【0138】以上、説明したように第1の実施の形態に
よれば、設定されたCCDモードにおいてCCD303
から出力された画像信号に基づいてAFを行うため、必
要十分な精度のAF処理が行え、処理の無駄がなくなる
ので、AF処理時間が短くなり、操作性が良好になる。
【0139】また、単位移動ステップ数を、設定された
CCDモードに応じて変更するため、必要十分な精度の
AFを行う場合のレンズ位置の制御に適している。
【0140】また、低解像度撮影モードが選択された場
合に、CCD303を間引き出力モードに制御するた
め、速写性が一層向上する。
【0141】また、低解像度撮影モードが選択された場
合のAF時において、間引き出力モードにおいて出力さ
れた画像信号に対して1/3の間引き処理および補間処
理を行った後の画像データを基にコントラストを検出し
てAFを行うため、必要十分なデータを用いてAF処理
を行うことにより、無駄がなくなり、速写性が一層向上
する。
【0142】さらに、高解像度撮影モードまたは中解像
度撮影モードが選択された場合のAF時において、全画
素出力モードにおいてAFエリア(一部の領域)から出
力された画像信号を基にコントラストを検出してAFを
行うため、精度とスピードのバランスの取れたAFが行
える。
【0143】[2.第2の実施の形態]第2の実施の形
態に係るデジタルスチルカメラ1Bは、構成としては第
1の実施の形態に係るデジタルスチルカメラ1Aと全く
同様である。ただし、以下のようなAFモータ308の
制御方法が異なるのみである。
【0144】図16は第2の実施の形態におけるAF評
価値による合焦判定の様子および各解像度の撮影モード
におけるAFモータ308の駆動ステップを示す図であ
る。
【0145】山登り方式のAFを行うことは第1の実施
の形態と同様であるが、第2の実施の形態では撮影モー
ドの解像度に応じて1度のレンズ移動のステップ幅であ
る単位移動ステップ幅を異なるように制御する。具体的
には高解像度モードにおいては単位移動ステップ幅を1
ステップ幅、中解像度撮影モードにおいては単位移動ス
テップ幅を2ステップ幅、低解像度撮影モードにおいて
は単位移動ステップ幅を3ステップ幅としている。
【0146】そのため、第2の実施の形態ではAFモー
タ駆動回路216が発するAFモータ308の駆動パル
ス幅をステップ幅に応じて異なるものとしている。具体
的には高解像度モードにおいては1度のレンズ移動で1
パルス幅、中解像度撮影モードにおいては1度のレンズ
移動で2パルス幅、低解像度撮影モードにおいては1度
のレンズ移動で3パルス幅としている。
【0147】これに伴い、各解像度の撮影モードにおけ
るズームレンズ301の移動もそれぞれ単位ステップ幅
が異なるものとなっている。すなわち、高解像度撮影モ
ードの処理を示す図11では、ステップS7において1
ステップ幅、ステップS10において2ステップ幅とし
ている。また、中解像度撮影モードの処理を示す図13
では、ステップS27において2ステップ幅、ステップ
S30において4ステップ幅としている。さらに、低解
像度撮影モードの処理を示す図15では、ステップS4
6において3ステップ幅、ステップS49において6ス
テップ幅としている。なお、その他の処理は第1の実施
の形態と同様である。
【0148】このように解像度に応じて単位移動ステッ
プ幅を異なるものとしているのは第1の実施の形態と同
様の理由による。
【0149】以上、説明したように第2の実施の形態に
よれば、上記のような構成および処理を行うので、第1
の実施の形態とほぼ同様の効果を奏する。
【0150】[3.変形例]上記実施の形態においてデ
ジタルカメラの一例としてのデジタルスチルカメラおよ
び記録媒体の一例としてのセットアップ用メモリカード
を示したが、この発明はこれに限定されるものではな
い。
【0151】例えば、上記実施の形態ではデジタルカメ
ラの例として静止画を撮影するデジタルスチルカメラ1
A(1B)について説明したが、動画を撮影するデジタ
ルビデオカメラもこの発明のデジタルカメラに含まれ
る。その場合においても、上記実施の形態と同様にして
撮影時の画素ピッチに対応した画素ピッチでAFを行う
ものとする。
【0152】また、この発明における記録媒体としてセ
ットアップ用メモリカード92(図5参照)を示した
が、カード装填室17に装着して使用できるカードとし
て、USBカードやIEEE1394カード等が使用で
き、それらのカードを媒介としたCD−ROMドライブ
やフロッピー(登録商標)ディスクドライブを使用でき
る場合には、記録媒体はCD−ROMやフロッピーディ
スク等のその他のものでもよく、その場合にはそれぞれ
CD−ROMやフロッピーディスクからセットアッププ
ログラム等を読込んで、インストールを行えばよい。
【0153】また、上記実施の形態ではG成分を画素値
xi,jとして用いてAF評価値を求めるものとしたが、
R、G、Bの各成分を平均するなどして求めた輝度値を
画素値xi,jとして用いて、AF評価値を求めるものと
してもよい。
【0154】さらに、上記実施の形態での画像データの
画素数および解像度変換後の解像度は一例であってこれ
らに限られない。例えば、CCDモードを全画素出力モ
ードとし、全体制御部211による1/16等その他の
解像度に低下させるものとしてもよい。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項8の発明によれば、選択された画素ピッチで撮像素
子から出力された画像信号に基づいてオートフォーカス
を行うため、必要十分な精度のAF処理が行え、処理の
無駄がなくなるので、AF処理時間が短くなり、操作性
が良好になる。
【0156】また、特に請求項2の発明によれば、単位
移動ステップ数を、選択された画素ピッチに応じて変更
するため、必要十分な精度のAFを行う場合のレンズ位
置の制御に適している。
【0157】また、特に請求項3の発明によれば、単位
移動ステップ幅を、選択された画素ピッチに応じて変更
するため、必要十分な精度のAFを行う場合のレンズ位
置の制御に適している。
【0158】また、特に請求項4の発明によれば、全て
の前記撮像画素から得られる画像信号より解像度を低下
させるよう設定された場合に、複数の撮像画素から間引
いて画像信号を出力する間引き出力モードに撮像素子を
設定するため、速写性が一層向上する。
【0159】また、特に請求項5の発明によれば、全て
の撮像画素から得られる画像信号より解像度を低下させ
るよう設定された場合のオートフォーカス時において、
間引き出力モードにおいて一部の領域から出力された画
像信号に基づいてオートフォーカスを行うため、必要十
分なデータを用いてAF処理を行うことにより、無駄が
なくなり、速写性が一層向上する。
【0160】また、特に請求項6の発明によれば、全て
の撮像画素から得られる画像信号より解像度を低下させ
るよう設定された場合に、撮像素子を全画素出力モード
に設定させるとともに、全ての撮像画素による画像信号
に対して解像度を低下させるため、解像度変換の方法を
適当なものとすることにより、速写性を維持しつつ、画
質の低下を抑えることができる。
【0161】さらに、特に請求項7の発明によれば、全
ての前記撮像画素から得られる画像信号より解像度を低
下させるよう設定された場合のオートフォーカス時にお
いて、全画素出力モードにおいて一部の領域から出力さ
れた画像信号に基づいてオートフォーカスを行うため、
精度とスピードのバランスの取れたAFが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるデジタルスチル
カメラの正面図である。
【図2】この発明の一実施の形態であるデジタルスチル
カメラの背面図である。
【図3】この発明の一実施の形態であるデジタルスチル
カメラの側面図である。
【図4】この発明の一実施の形態であるデジタルスチル
カメラの底面図である。
【図5】第1の実施の形態に係るデジタルスチルカメラ
の内部構成を示すブロック図である。
【図6】解像度選択操作を説明するための図である。
【図7】画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】AF評価値の算出の様子を示す図である。
【図9】第1の実施の形態におけるAF評価値による合
焦判定の様子および各解像度の撮影モードにおけるAF
モータの駆動ステップを示す図である。
【図10】高解像度撮影モードにおける画像データの処
理を説明するための図である。
【図11】高解像度撮影モードにおける処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】中解像度撮影モードにおける画像データの処
理を説明するための図である。
【図13】中解像度撮影モードにおける処理を示すフロ
ーチャートである。
【図14】低解像度撮影モードにおける画像データの処
理を説明するための図である。
【図15】低解像度撮影モードにおける処理を示すフロ
ーチャートである。
【図16】第2の実施の形態におけるAF評価値による
合焦判定の様子および各解像度の撮影モードにおけるA
Fモータの駆動ステップを示す図である。
【符号の説明】
1A,1B デジタルスチルカメラ 10a 解像度設定画面 92 セットアップ用メモリカード 211 全体制御部(ピッチ選択手段、211および3
08とともに自動合焦手段、ステップ数変更手段、ステ
ップ幅変更手段、解像度変換手段、解像度制御手段) 216 AFモータ駆動回路 221 キースイッチ(解像度設定手段) 301 ズームレンズ 303 CCD(撮像素子) 308 AFモータ(216とともにレンズ駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A (72)発明者 新川 勝仁 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H011 AA03 BA31 BB04 CA21 2H051 AA00 BA47 CE01 CE14 DD20 EA07 2H054 AA01 5C022 AB28 AB29 AB30 AB44 AC42 AC54 AC69 AC74

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の撮像画素を有する撮像素子により
    被写体の画像信号を生成するデジタルカメラであって、 撮影時に前記撮像素子によって得られる画像信号のう
    ち、出力に用いるべき前記撮像画素の間隔としての画素
    ピッチを選択するピッチ選択手段と、 画素ピッチの選択状態に基づいてオートフォーカスを行
    う自動合焦手段と、を備えることを特徴とするデジタル
    カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記自動合焦手段が、 前記被写体の像を前記撮像素子に結像させるレンズをス
    テップ的に移動させるレンズ駆動手段と、 前記レンズ駆動手段による一度のレンズ駆動で前記レン
    ズを移動させるステップの数として定義される単位移動
    ステップ数を、選択された画素ピッチに応じて変更する
    ステップ数変更手段と、を備えることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記自動合焦手段が、 前記被写体の像を前記撮像素子に結像させるレンズをス
    テップ的に移動させるレンズ駆動手段と、 前記レンズ駆動手段による一度のレンズ駆動で前記レン
    ズを移動させるステップの幅として定義される単位移動
    ステップ幅を、選択された画素ピッチに応じて変更する
    ステップ幅変更手段と、を備えることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のデジタルカメラであって、さらに、 得るべき画像信号である撮影画像信号の解像度を設定す
    る解像度設定手段を備え、 前記解像度設定手段によって全ての前記撮像画素から得
    られる画像信号より解像度を低下させるよう設定された
    場合に、前記ピッチ選択手段が、前記複数の撮像画素か
    ら間引いて画像信号を出力する間引き出力モードに前記
    撮像素子を設定するものであることを特徴とするデジタ
    ルカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記自動合焦手段が、前記撮像素子における前記複数の
    撮像画素の一部の領域による画像信号のみに基づいて前
    記オートフォーカスを行うものであるとともに、 前記解像度設定手段によって全ての前記撮像画素から得
    られる画像信号より解像度を低下させるよう設定された
    場合のオートフォーカス時において、前記自動合焦手段
    が、前記間引き出力モードにおいて前記一部の領域から
    出力された画像信号に基づいてオートフォーカスを行う
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のデジタルカメラであって、 前記ピッチ選択手段が、全ての前記撮像画素の画像信号
    を出力する全画素出力モードに前記撮像素子を設定可能
    であり、 前記デジタルカメラが、さらに、 得るべき画像信号である撮影画像信号の解像度を設定す
    る解像度設定手段と、 画像信号の解像度を低下させる解像度変換手段と、 前記解像度設定手段によって全ての前記撮像画素から得
    られる画像信号より解像度を低下させるよう設定された
    場合に、前記ピッチ選択手段を制御して前記撮像素子を
    全画素出力モードに設定させるとともに、全ての前記撮
    像画素による画像信号に対して前記解像度変換手段を制
    御して解像度を低下させる解像度制御手段と、を備える
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデジタルカメラであっ
    て、 前記自動合焦手段が、前記撮像素子における前記複数の
    撮像画素の一部の領域による画像信号に基づいてオート
    フォーカスを行うものであるとともに、 前記解像度設定手段によって全ての前記撮像画素から得
    られる画像信号より解像度を低下させるよう設定された
    場合のオートフォーカス時において、前記自動合焦手段
    が、前記全画素出力モードにおいて前記一部の領域から
    出力された画像信号に基づいてオートフォーカスを行う
    ことを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 撮像素子により被写体の画像信号を生成
    するデジタルカメラを制御するプログラムを記録した記
    録媒体において、 撮影時に前記撮像素子によって得られる画像信号のう
    ち、出力に用いるべき前記撮像画素の間隔としての画素
    ピッチを選択するピッチ選択機能と、 画素ピッチの選択状態に基づいてオートフォーカスを行
    う自動合焦機能と、を実現するプログラムを記録してい
    ることを特徴とするデジタルカメラおよびコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
JP2000205078A 2000-07-06 2000-07-06 デジタルカメラおよび記録媒体 Pending JP2002023049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205078A JP2002023049A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 デジタルカメラおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205078A JP2002023049A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 デジタルカメラおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002023049A true JP2002023049A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18702227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000205078A Pending JP2002023049A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 デジタルカメラおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002023049A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156554A (ja) * 2003-11-24 2005-06-16 Mitsutoyo Corp 画像測定検査システムの推定最良焦点位置決定制御方法、画像測定検査システムの訓練モード動作の制御方法
CN100334887C (zh) * 2002-09-05 2007-08-29 三洋电机株式会社 图像信号处理装置
JP2008064937A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Sanyo Electric Co Ltd レンズ駆動制御装置
JP2008097015A (ja) * 2007-10-19 2008-04-24 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
CN100460984C (zh) * 2003-09-19 2009-02-11 松下电器产业株式会社 自动聚焦方法和自动聚焦照相机
JP2011017842A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nikon Corp 撮像ユニット、電子カメラ
WO2017057294A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社ニコン 撮像装置および焦点検出装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100334887C (zh) * 2002-09-05 2007-08-29 三洋电机株式会社 图像信号处理装置
CN100460984C (zh) * 2003-09-19 2009-02-11 松下电器产业株式会社 自动聚焦方法和自动聚焦照相机
JP2005156554A (ja) * 2003-11-24 2005-06-16 Mitsutoyo Corp 画像測定検査システムの推定最良焦点位置決定制御方法、画像測定検査システムの訓練モード動作の制御方法
JP2008064937A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Sanyo Electric Co Ltd レンズ駆動制御装置
JP2008097015A (ja) * 2007-10-19 2008-04-24 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
JP4518132B2 (ja) * 2007-10-19 2010-08-04 カシオ計算機株式会社 撮像装置、撮像方法及び撮像プログラム
JP2011017842A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nikon Corp 撮像ユニット、電子カメラ
WO2017057294A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社ニコン 撮像装置および焦点検出装置
JPWO2017057294A1 (ja) * 2015-09-30 2018-09-06 株式会社ニコン 撮像装置および焦点検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3473552B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP4904108B2 (ja) 撮影装置及び画像表示制御方法
US6812967B1 (en) Digital camera having multiple displays
US20020171747A1 (en) Image capturing apparatus, and method of display-control thereof
JP4730553B2 (ja) 撮影装置及び露出制御方法
JP3395770B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2005086499A (ja) 撮像装置
JP5219268B2 (ja) 撮像装置およびフラッシュの制御方法
JP2001350170A (ja) デジタルカメラ
JP3733828B2 (ja) 電子カメラ
JP2008053931A (ja) 撮像装置
JP2006261929A (ja) 撮像装置
JP2003051979A (ja) 画像処理機能を備えた電子カメラ及び電子カメラに画像処理機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2002207162A (ja) デジタルカメラ
JP2002023049A (ja) デジタルカメラおよび記録媒体
JP2003121731A (ja) デジタルカメラ
JP2002209125A (ja) デジタルカメラ
JP3843689B2 (ja) デジタルカメラ
JP3702350B2 (ja) デジタルカメラおよび記録媒体
JP3358584B2 (ja) 3次元情報入力カメラ
JP3918985B2 (ja) デジタルカメラ
JP5550333B2 (ja) 撮像装置、現像方法及びプログラム
JP3275873B2 (ja) 3次元情報入力カメラ
JP2001281533A (ja) デジタルカメラ
JP2007110221A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041006

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060110