JP4586578B2 - デジタルカメラ及びプログラム - Google Patents
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金網等の画像データを除去する方法として、パーソナルコンピュータ等を用いて、撮像した被写体の画像データから金網等の画像データのみを手作業で修正(レタッチ)する方法がある。一方、動く被写体に対応する画像データだけを、撮像された複数の画像データからそれぞれ除去する手法が開示されている(特許文献1参照)。この手法では、まず、被写体は、撮像素子により3回以上連続して撮像される。この後、例えば、1回目に撮像された画像データ(基準データ)の画素値が、2回目以降の画像データの画素値とそれぞれ比較される。この比較結果により、動く被写体に対応する画像データが特定され、特定された画像データは除去される。
請求項2記載のデジタルカメラは、カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する第1の移動量算出手段と、前記第1の移動量算出手段により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、前記カメラ本体までの距離が、焦点が合わされた部分被写体までの距離より小さい部分被写体に対応する部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする。
請求項8記載のプログラムは、カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像することで得られた複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する移動量算出工程と、前記移動量算出工程により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、前記カメラ本体までの距離が、焦点が合わされた部分被写体までの距離より小さい部分被写体に対応する部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
図1は本発明のデジタルカメラ及びデジタルカメラの画像処理方法の第1の実施形態を示している。デジタルカメラ100は、レンズ系10(合焦手段)、絞り12、シャッター14、CCD16(撮像手段)、A/D変換回路18、閃光発光回路20、CPU22、RAM24、ROM26、I/F(Interface)回路28、CCDドライバ30、シャッタードライバ32、絞りドライバ34、レンズ駆動用ドライバ36、液晶モニター38、操作部40、バス42、RAM24及びスロット46を有している。
A/D変換回路18は、CPU22の制御によりCCD16により撮像された画像をA/D変換し、画像データを生成する。閃光発光回路20は、暗時や逆光などの状況下で、CPU22によって駆動され、被写体に対して補助光を照射する。
RAM24は、CCD16により撮像された画像データ等を一時的に格納する。ROM26は、デジタルカメラ100を動作するためにCPU22により実行されるプログラムを格納している。なお、ROM26は、CPU22に搭載される内蔵ROM(図示せず)で代用することも可能である。
db=D・(lo/lb)・・・(2)
式(1)、(2)より、距離la、lbは、距離da、dbとそれぞれ反比例する。例えば、la=1m、lb=10m、lo=40mm、D=5mmとすると、da=5×(40/(1×1000))=0.2mm、db=5×(40/(10×1000))=0.02mmとなる。
図6は、複数の部分被写体の画像を含む画素ブロックに対応する動きベクトル量を示している。図3で述べたように、複数のフレームを構成する画素ブロック毎に算出された動きベクトル量は、各画素ブロックにそれぞれ対応付けてRAM24に格納される。この例では、フレーム1(基本フレーム)の詳細を説明する。
図7は、画素ブロックに対応する動きベクトル量の相関関係を示している。図中の画素ブロックの濃淡は、画素ブロックに対応する動きベクトル量の大きさを示している。この例では、動きベクトル量の大きい金網の画像を含む画素ブロックの色を最も濃く示している。一方、動きベクトル量の小さい人物及び林等の背景の画像に対応する画像を含む画素ブロックの色を、金網の画像を含む画素ブロックの色に比べてぞれぞれ淡く示している。
まず、ステップS100において、CPU22は、液晶モニター38を駆動し、図1で述べたシャッター膜が開いている時間である露光時間を、連続して撮像されるフレーム毎に最適な露光時間(例えば、1フレーム当たり1秒)に設定する(第1設定動作)か、あるいは、連続して撮像されるフレームを合成した合成フレームに対して最適な露光時間(例えば、複数のフレーム1〜5全体に対して1秒、すなわち、1フレーム当たり200msec程度)に設定する(第2設定動作)か否かを撮影者が選択スイッチSW3を操作して選択するための画面を表示する。この後、処理はステップS102に移行する。
ステップS106において、CPU22は、レンズ駆動用ドライバ36を介してレンズ系10を駆動して、主要被写体(例えば、人物)に焦点を合わせる。この後、処理はステップS108に移行する。
ステップS110において、CPU22は、合成フレームを生成するために、CCDドライバ30、シャッタードライバ32、絞りドライバ34、レンズ駆動用ドライバ36をそれぞれ制御して、CCD16、シャッター14、絞り12、レンズ系10を駆動し、複数の部分被写体(人物、金網及び背景等)で構成される被写体からの反射光を画素毎に受光する。この時、CPU22は、シャッター14のシャッター膜を、連続して撮像されるフレーム毎に最適な露光時間(例えば、1フレーム当たり1秒)開けて、CCD16を露光する。CPU22は、CCDドライバ30を制御してCCD16を駆動し、受光した反射光を、複数回(この例では、5回)連続して光電変換させる。CPU22は、A/D変換回路18を制御して、CCD16が光電変換したアナログ量をデジタル量に変換させる。この後、処理はステップS112に移行する。
ステップS118において、CPU22は、合成フレームを生成するために、CCDドライバ30、シャッタードライバ32、絞りドライバ34、レンズ駆動用ドライバ36をそれぞれ制御して、CCD16、シャッター14、絞り12、レンズ系10を駆動し、複数の部分被写体(人物、金網及び背景等)で構成される被写体からの反射光を画素毎に受光する。この時、CPU22は、シャッター14のシャッター膜を、連続して撮像されるフレームを合成した合成フレームに対して最適な露光時間(例えば、複数のフレーム1〜5全体に対して1秒間)開けて、CCD16を露光する。CPU22は、CCDドライバ30を制御してCCD16を駆動し、受光した反射光を、複数回(この例では、5回)連続して光電変換させる。CPU22は、A/D変換回路18を制御して、CCD16が光電変換したアナログ量をデジタル量に変換させる。この後、処理はステップS120に移行する。
CPU22は、フレームから不要な部分被写体(例えば、金網)の画像を含む画素ブロックのみを除去する。このため、主要被写体を引き立てるために必要な部分被写体(例えば、林等の背景)の画像をフレームに残すことができる。
図12は本発明のデジタルカメラ及びデジタルカメラの画像処理方法の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。デジタルカメラ200は、CCD変位機構48(光軸変位手段)が新たに形成されていることを除き、第1の実施形態のデジタルカメラ100と同じである。CCD変位機構48は、CPU22によって制御される。CCD変位機構48は、光電変換時の振動を強制的に発生させるために、CCD16を駆動して、CCD16の受光面を光軸と直交する方向に移動させる。
まず、ステップS100において、CPU22は、液晶モニター38を駆動し、図1で述べたシャッター膜が開いている時間である露光時間を、連続して撮像されるフレーム毎に最適な露光時間(例えば、1フレーム当たり1秒)に設定する(第1設定動作)か、あるいは、連続して撮像されるフレームを合成した合成フレームに対して最適な露光時間(例えば、複数のフレーム1〜5全体に対して1秒、すなわち、1フレーム当たり200msec程度)に設定する(第2設定動作)か否かを撮影者が選択スイッチSW3を操作して選択するための画面を表示する。この後、処理はステップS102に移行する。
まず、ステップS100において、CPU22は、液晶モニター38を駆動し、図1で述べたシャッター膜が開いている時間である露光時間を、連続して撮像されるフレーム毎に最適な露光時間(例えば、1フレーム当たり1秒)に設定する(第1設定動作)か、あるいは、連続して撮像されるフレームを合成した合成フレームに対して最適な露光時間(例えば、複数のフレーム1〜5全体に対して1秒、すなわち、1フレーム当たり200msec程度)に設定する(第2設定動作)か否かを撮影者が選択スイッチSW3を操作して選択するための画面を表示する。この後、処理はステップS102に移行する。
ステップS408において、CPU22は、合成フレームを生成するために、CCDドライバ30、シャッタードライバ32、絞りドライバ34、レンズ駆動用ドライバ36をそれぞれ制御して、CCD16、シャッター14、絞り12、レンズ系10を駆動し、複数の部分被写体(例えば、人物、金網及び背景)で構成される被写体からの反射光を画素毎に受光する。CPU22は、CCDドライバ30を制御してCCD16を駆動し、受光した反射光を、算出した撮像回数(この例では、3回)のみ連続して光電変換させる。このため、CCD16は、合成フレームの生成に必要な撮像回数以上、被写体からの反射光を光電変換することはない。CPU22は、A/D変換回路18を制御して、CCD16が光電変換したアナログ量をデジタル量に変換させる。この後、処理はステップS410に移行する。
上述した第1〜4の実施形態では、CPU22は、シャッター14を制御して、CCD16が露光される時間を調節する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。CCD14は、レンズ系10を通過した光によって露光される時間を調節する電子シャッター機能を搭載しているものでもよい。
上述した第1〜3の実施形態では、CPU22は、基本フレームから除去された画素ブロックを、フレーム3の同じ座標値に対応する画素ブロックに置き換えることで合成フレームを生成する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。CPU22は、画素ブロックが除去されたフレーム1〜5の画素値を平均し、平均した画素値を有するフレームを合成フレームとして生成するものでもよい。
12 絞り
14 シャッター
16 CCD
18 A/D変換回路
20 閃光発光回路
22 CPU
24 RAM
26 ROM
28 I/F回路
30 CCDドライバ
32 シャッタードライバ
34 絞りドライバ
36 レンズ駆動用ドライバ
38 液晶モニター
40 操作部
42 バス
44 記憶メディア
46 スロット
48 CCD変位機構
50 レンズ系変位機構
100、200、300、400 デジタルカメラ
Claims (8)
- カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する第1の移動量算出手段と、
前記第1の移動量算出手段により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、焦点が合わされた部分被写体に対応する部分画像の移動量より大きい移動量の部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する第1の移動量算出手段と、
前記第1の移動量算出手段により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、前記カメラ本体までの距離が、焦点が合わされた部分被写体までの距離より小さい部分被写体に対応する部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
連続して撮像される画像毎に前記撮像手段の露光時間を適切な時間に設定する第1設定動作を実施する第1時間設定手段を備え、
前記第1設定動作が実施されると、前記画像生成手段は、前記合成画像を生成する際に、前記複数の画像のうち前記部分画像が除去された基本画像において、前記基本画像から除去された部分画像の領域を、前記基本画像以外の画像における前記基本画像から除去された部分画像の領域に対応する領域で置き換えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
前記合成画像に対して前記撮像手段の露光時間を適切な時間に設定するために、各画像の露光時間を少なく設定する第2設定動作を実施する第2時間設定手段を備え、
前記第2設定動作が実施されると、前記画像生成手段は、前記合成画像を生成する際に、前記部分画像を前記複数の画像からそれぞれ除去して、部分画像が除去された複数の画像を重ね合わせることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項記載のデジタルカメラにおいて、
前記撮像手段により複数の画像を撮像するときに、前記カメラ本体に振動を強制的に発生させるために、前記撮像手段の受光面と前記受光面に対する光軸とを相対的に変位させる光軸変位手段を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項記載のデジタルカメラにおいて、
前記被写体の撮像を、撮像者からの撮像要求に同期して開始する撮像開始手段と、
前記撮像手段に含まれ、前記被写体の構図を決定する補助画像を取得するために、前記撮像要求前に前記被写体を連続して撮像する補助撮像手段と、
前記補助撮像手段により撮像された複数の補助画像を比較して、補助撮像時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量をそれぞれ算出する第2の移動量算出手段と、
前記第2の移動量算出手段により算出された移動量を用いて、前記合成画像を生成するために必要な撮像回数を算出する回数算出手段とを備え、
前記撮像手段は、前記被写体を、前記回数算出手段により算出された回数を連続して撮像することを特徴とするデジタルカメラ。 - カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像することで得られた複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する移動量算出工程と、
前記移動量算出工程により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、焦点が合わされた部分被写体に対応する部分画像の移動量より大きい移動量の部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - カメラ本体までの距離がそれぞれ異なる部分被写体で構成される被写体を連続して複数回撮像することで得られた複数の画像のうち異なる画像間において複数回撮像する時のカメラ本体の振動に伴い前記部分被写体に対応する部分画像が移動した移動量を部分画像毎に算出する移動量算出工程と、
前記移動量算出工程により部分画像毎に算出された移動量を用いて、該部分画像のうち、前記カメラ本体までの距離が、焦点が合わされた部分被写体までの距離より小さい部分被写体に対応する部分画像を除去した画像に基づいた合成画像を生成する画像生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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