JP2002111451A - ラッチ、およびd型フリップフロップ - Google Patents

ラッチ、およびd型フリップフロップ

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JP2002111451A JP2000293869A JP2000293869A JP2002111451A JP 2002111451 A JP2002111451 A JP 2002111451A JP 2000293869 A JP2000293869 A JP 2000293869A JP 2000293869 A JP2000293869 A JP 2000293869A JP 2002111451 A JP2002111451 A JP 2002111451A
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Kouji Hirairi
孝二 平入
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    • H03K3/356139Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit the input circuit having a differential configuration with synchronous operation

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速動作を実現でき、また消費電力の削減を図
れるラッチおよびD型フリップフロップを提供する。 【解決手段】マスタ側ラッチ11において、データ入力
信号Dを受けるNMOSトランジスタNT113に対し
て並列接続される第1の並列抵抗手段として常時オン状
態のNMOSトランジスタNT116を設け、反転デー
タ入力信号DXを受けるNMOSトランジスタNT11
4に対して並列接続される第2の並列抵抗手段として常
時オン状態のNMOSトランジスタNT117を設け
る。これにより、NMOSトランジスタNT113,N
T114トランジスタサイズを大きくすることなく、こ
れら並列抵抗手段によって放電経路の等価的な含成抵抗
を小さくでき、高速な動作を実現でき、低消費電力化を
実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMOS集積回路
における差動センスアンプを用いたラッチ、およびD型
フリップフロップに関するものである。より具体的に
は、インバータループを応用した差動センスアンブを搭
載したラッチ、そしてこれをマスタ側ラッチとして用
い、RSラッチをスレイブ側ラッチとして用いて構成さ
れるD型フリップフロップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS・VLSIの動作周波数・消費
電力を決定する重要な要素の一つとしてD型フリップフ
ロップが挙げられる。現在に至るまでフリップフロップ
を高速化し、低消費電力化する様々な手法が提案され続
けてきた。
【0003】近年になって発表されたD型フリップフロ
ップに”Sense Amplifier‐Based
Flip‐flop”(参考文献:J.Montan
aro,et al.,”A 160MHz 32b
0.5W CMOS RlSC Microproce
ssor,”ISSCC Digest of Tec
hnical Papers,pp.214−215,
Feb.,1996.)というD型フリップフロップが
ある。以下、このD型フリップフロップを「差動センス
アンプ式D型フリップフロップ」と呼ぶ。
【0004】この差動センスアンプ式D型フリップブロ
ップは、マスタラッチとスレイブラッチの組み合わせで
構成される、マスタスレイブ・フリップフロップの一種
である。従来からあるマスタスレイブ・フリップフロッ
プはD型ラッチを組み合わせたものである。これに対し
て、差勤センスアンプ式D型フリップブロップでは、マ
スタ側ラッチにインバータループを応用した差勤センス
アンプを搭載し、スレイブ側ラッチにはRSラッチを搭
載し、これを組み合わせてD型フリップフロップを実現
している。
【0005】図16は、従来の差動センスアンプ式D型
フリップフロップの一構成例を示す回路図である。この
差動センスアンプ式D型フリップフロップ1は、図16
に示すように、マスタ側ラッチ2とスレイブ側ラッチ3
とが節点HおよびH Xを介して縦続接続されて構成さ
れている。
【0006】マスタ側ラッチ2は、pチャネルMOS
(PMOS)トランジスタPT21〜PT24、nチャ
ネルMOS(NMOS)トランジスタNT21〜NT2
6、インバータINV21、同期信号入力端子TΦ、デ
ータ入力端子TD、およびデータ出力端子TQ、T
Xを有している。
【0007】PMOSトランジスタPT21〜PT24
のソースが電源電圧VDDの供給ラインに接続されてい
る。PMOSトランジスタPT21,PT22のドレイ
ンがNMOSトランジスタNT21のドレインに接続さ
れ、その接続ノードND21がPMOSトランジスタP
T23のゲートおよびNMOSトランジスタNT22の
ゲート、並びに節点H Xに接続されている。PMOS
トランジスタPT23,PT24のドレインがNMOS
トランジスタNT22のドレインに接続され、その接続
ノードND22がPMOSトランジスタPT22のゲー
トおよびNMOSトランジスタNT21のゲート、並び
に節点Hに接続されている。そして、PMOSトランジ
スタPT21およびPT24のゲートが同期信号入力端
子TΦに接続されている。
【0008】NMOSトランジスタNT21のソースは
NMOSトランジスタNT23のドレインに接続され、
その接続点により中間節点F Xが構成されている。N
MOSトランジスタNT22のソースはNMOSトラン
ジスタNT24のドレインに接続され、その接続点によ
り中間節点Fが構成されている。NMOSトランジスタ
NT23およびNMOSトランジスタNT24のソース
同士が接続され、その接続点により中間節点Gが構成さ
れている。この中間節点GがNMOSトランジスタNT
25のドレインに接続され、NMOSトランジスタNT
25のソースが接地電位GNDに接続されている。そし
て、節点FとF XにNMOSトランジスタNT26の
ソース、ドレインがそれぞれ接続されている。NMOS
トランジスタNT23のゲートはデータ入力端子TDに
接続され、NMOSトランジスタNT24のゲートはイ
ンバータINV21の出力端子に接続され、インバータ
INV21の入力端子はデータ入力端子TDに接続され
ている。NMOSトランジスタNT25のゲートは同期
信号入力端子TΦに接続され、NMOSトランジスタN
T26のゲートは電源電圧VDDの供給ラインに接続され
ている。
【0009】また、スレイブ側ラッチ3は、2入力NA
NDゲートNA31,NA32により構成されている。
NANDゲートNA31の第1入力端子が節点Hに接続
され、第2入力端子がNANDゲートNA32の出力端
子および出力データQの出力端子TQに接続されてい
る。NANDゲートNA32の第1入力端子が節点H
Xに接続され、第2入力端子がNAMDゲートNA31
の出力端子および反転出力データQ Xの出力端子TQ
Xに接続されている。
【0010】次に、従来の差動センスアンプ式D型フリ
ップフロップ1の動作について詳しく説明する。
【0011】このフリップフロップ1は、同期信号Φの
立ち上がりエッジに同期してデータ入力信号Dの値を取
り込み、データ出力端子TQ、反転データ出力端子TQ
Xに出力する。その値は同期信号Φの1周期間保持さ
れる。
【0012】Φ=0の期間において、PMOSトランジ
スタPT21,PT24がオンになり、NMOSトラン
ジスタNT25はカットオフになる。
【0013】図17は、このΦ=0の期間であって、デ
ータ入力信号D=1の場合の、図16の回路の等価回路
を示す図である。
【0014】Φ=0の期間においては、PMOSトラン
ジスタPT21,PT24は等価的に抵抗として振る舞
い、これらを通して節点H、H Xは完全な論理1の電
位にプリチャージされる。そして、PMOSトランジス
タPT22,PT23は、カットオフになる。NMOS
トランジスタNT21,NT22はゲート端子とドレイ
ン端子が同電位になるため等価的にダイオードとして振
る舞う。したがって、電源電圧をVDD〔V〕、NMOS
トランジスタのしきい値をVtnとすれば、このときの
節点F,F Xの電位は(VDD−Vtn)〔V〕になる
と見積もりことができる。Φ=0のとき、マスタ側ラッ
チ2の出力節点H、H Xは共に論理1であり、これは
スレイブ側ラッチ3のNAND‐RSラッチを保持モー
ドとして動作させる。
【0015】Φ=1になると、PMOSトランジスタP
T21,PT24がカットオフになり、NMOSトラン
ジスタNT25がオンになり、センスアンプが作動す
る。データ入力信号Dとその反転信号DXの状態によっ
て、NMOSトランジスタNT23およびNMOSトラ
ンジスタNT24のいずれか一つのがカットオフになっ
ている。図17の例では、NMOSトランジスタNT2
4がカットオフになっている。このとき、節点F、F
Xが接地に対して持つそれぞれの導通抵抗に差が生じ
る。
【0016】節点F、F Xの導通抵抗を簡単に考える
ための図を図18に示す。この図18に従えば、節点F
Xが接地に対して持つ導通抵抗は(r23+r25)
Ω、節点Fの導通抵抗は(r26+r23+r25)Ω
になる。このようなな導通抵抗の差は、節点H,H
上の電荷の放電速度に現れる。今の例では、節点F
が接地に対して持つ導通抵抗の方が小さいため、節点H
Xの電荷がより素速く放電される。このとき、節点H上
の電荷も放電される。しかし、節点H Xの電位が下が
ることによってPMOSトランジスタPT23がオン、
NMOSトランジスタNT22がカットオフになり、下
がりかけた節点Hの電位は上昇し、再び完全な論理1の
電位を得る。
【0017】このようにして、PMOSトランジスタP
T22,PT23、およびNMOSトランジスタNT2
1,NT22から構成されるインバータループに定常状
態が確立される。この後、データ入力信号Dおよびその
反転信号DXが変化して、カットオフになるトランジス
タがNMOSトランジスタNT24からNMOSトラン
ジスタNT23に変化したとしても、この定常状態は壊
されることがない。なぜなら、NMOSトランジスタN
T23、NT24のいずれか一つは常にオンになってい
て、NMOSトランジスタNT26を介することによっ
て、節点F,F Xの双方が常に接地へ至る経路を持つ
が故に、インバータループは常に接地に接続されるから
である。
【0018】このようにして、Φ=1においてマスタ側
ラッチ2の出力節点H、H Xのどちらか一つが論理0
になる。これを受けて、スレイブ側Rラッチ3のRSラ
ッチは、セットあるいはリセットされ、入力データに応
じた値が出力Q,QXに現れる。
【0019】図19(a),(b)は図16のフリップ
フロップ1の回路シミュレーションによる動作波形を示
す図である。
【0020】図16のフリップフロップ1は、従来のD
ラッチを組み合わせたマスタスレイブ・フリップフロッ
プと比ベ、差動センスアンプによる高速なサンプリング
動作と、同期信号Φの入力端子TΦに接続されたトラン
ジスタが3個と少ないことから、クロック負荷が小さい
ことを特長としている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示す従来の差動センスアンプ式D型フリップフロップ
は、以下のような課題1、2、3がある。
【0022】課題1:速度的問題 前述の差勤センスアンプ式D型フリップフロップ1の動
作速度は、節点H、H X上の電荷の放電速度に決定され
る。そしてこの放電速度は、節点F、F Xが接地に対
して持つ導通抵抗に決定される。すなわち、このフリッ
プフロップ1が高速に動作するためには、節点F、F
の導通抵抗が小さくある必要がある。図18に示した等
価回路中の抵抗値r26,r23,r25はNMOSト
ランジスタNT26,NT24、NT25がオンになっ
たときの等価的な抵抗値を示している。MOSトランジ
スタがオンになったときの等価的な抵抗値Rは、そのト
ランジスタのゲート長Lに比例し、ゲート幅Wに反比例
する。一般的なCMOS・VLSI論理回路の設計にお
いて、ゲート長Lは最小値に固定される。したがって、
設計上操作できる数量はゲート幅Wである。前述の導通
抵抗を小さくするには、それぞれのトランジスタのゲー
ト幅Wを大きくする必要がある。しかし、MOSトラン
ジスタのゲート容量CはLとWの積に比例して大きくな
る。このため、ゲート幅Wを大きくするとゲート容量が
増え、消費電力が増えるという問題を生じる。
【0023】課題2:電力的課題1 前述の差動センスアンプ式D型フリップフロップ1は、
同期信号Φの入力端子TΦに接続されるトランジスタが
3個と少なく、クロック負荷が小さい。しかし、このこ
とは必ずしもクロックに関わる消費電力を削減できるこ
とを意味していない。Φ=1からΦ=0になるとき、節
点H、H Xのうち論理0を出力している方の節点に対
して電荷が充当される。節点H、H Xはスレイブ側ラ
ッチ3のRSラッチにも接続されていることから、電荷
の充当はRSラッチが持つゲート容量に対しても行われ
る。また、Φ=1からΦ=0になるとき、節点F、F
Xの双方の電位は0〔V〕から(VDD−Vtn)〔V〕
に上昇する。このときにも相当の電荷が電源から供給さ
れる。つまり、同期信号Φの入力端子TΦに接続される
トランジスタは3個であるものの、電源が行う電荷の充
当は、これら3つのトランジスタが持つゲート容量以外
に対しても行われる。したがって実際には、入力端子T
Φに入力されるクロック信号(同期信号)の変化に応じ
て充放電される電荷の量が多く、消費電力は小さくはな
らない。
【0024】課題3:電力的課題2 前述の差動センスアンプ式D型フリップフロップ1は、
その動作原理上、データ入力信号Dとその反転信号DX
を必要とする。一般的なCMOS・VLSI論理回路の
設計においては、1ビットのデータ信号は1つの信号線
で伝送される。データの反転信号を常に用意し、1ビッ
トのデータ信号を2線で伝送する方法は技術的に可能
で、既に実用的に用いられているものの、それは特定な
領域に限定して用いられるものである。したがって、一
般的な場合においては図16に示すようにインバータI
NV21を用い、データ入力の反転信号を自前で用意す
る必要がある。CMOS・VLSl論理回路における消
費電力の最大の決定要因は、節点電位の変化に伴う電荷
の充放電である。つまり、入力信号が変化するとき、電
力は消費される。図16の回路の場合、データ入力信号
Dが変化すると、NMOSトランジスタNT23,NT
24とインバータINV21において電力が消費され
る。前述したように、差動センスアンプ式D型フリップ
フロップ1は、その動作原理上、データ入力信号の反転
信号を生成するためにインバータを使用せざるを得ない
ことから、低消費電力化を考えるに当たって、このイン
バータ分の消費電力を原理的に削減できないことは間題
である。
【0025】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、高速動作を実現できるラ
ッチおよびD型フリップフロップを提供することにあ
る。
【0026】また、本発明の第2の目的は、消費電力の
削減を図れるラッチおよびD型フリップフロップを提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のラッチは、第1の出力節点と、第2の出力
節点と、第1の中間節点と、第2の中間節点と、第3の
中間節点と、第1および第2の電源端子を備え、第1の
電源端子が上記第1の中間節点に接続された第1のイン
バータと、第1および第2の電源端子を備え、第1の電
源端子が上記第2の中間節点に接続された第2のインバ
ータとを有し、上記第1のインバータの出力端子および
上記第2のインバータの入力端子が上記第1の出力節点
に接続され、上記第2のインバータの出力端子および上
記第1のインバータの入力端子が上記第2の出力節点に
接続されたインバータループと、抵抗成分を含み、上記
第1の中間節点と上記第3の中間節点とを、データ入力
信号が第1の電位レベルのときに電気的に分離し、第2
の電位レベルのとき接続する第1の入力判別手段と、抵
抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第3の中間節
点とを、上記データ入力信号の反転信号が第1の電位レ
ベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき
接続する第2の入力判別手段と、上記第1の中間節点と
上記第3の中間節点との間に上記第1の入力判別手段に
対して並列に接続された第1の並列抵抗手段と、上記第
2の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記第2の
入力判別手段に対して並列に接続された第2の並列抵抗
手段と、上記第3の中間節点と基準電位とを、同期信号
が第1の電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電
位レベルのときに接続する電源分離手段と、上記同期信
号が第1の電位レベルのときに、上記第1の出力節点お
よび第2の出力節点を所定電位に設定するプリ設定手段
とを有する。
【0028】また、本発明のラッチは、第1の出力節点
と、第2の出力節点と、第1の中間節点と、第2の中間
節点と、第3の中間節点と、第1および第2の電源端子
を備え、第1の電源端子が上記第1の中間節点に接続さ
れた第1のインバータと、第1および第2の電源端子を
備え、第1の電源端子が上記第2の中間節点に接続され
た第2のインバータとを有し、上記第1のインバータの
出力端子および上記第2のインバータの入力端子が上記
第1の出力節点に接続され、上記第2のインバータの出
力端子および上記第1のインバータの入力端子が上記第
2の出力節点に接続されたインバータループと、抵抗成
分を含み、上記第1の中間節点と上記第3の中間節点と
を、データ入力信号が第1の電位レベルのときに電気的
に分離し、第2の電位レベルのとき接続する第1の判別
手段と、抵抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第
3の中間節点とを、上記第1の出力節点の電位が第1の
電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベル
のとき接続する第2の判別手段と、上記第1の中間節点
と上記第3の中間節点との間に第1の判別手段に対して
並列に接続された第1の並列抵抗手段と、上記第2の中
間節点と上記第3の中間節点との間に第2の判別手段に
対して並列に接続された第2の並列抵抗手段と、上記第
3の中間節点と基準電位とを、同期信号が第1の電位レ
ベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき
に接続する電源分離手段と、上記同期信号が第1の電位
レベルのときに、上記第1の出力節点および第2の出力
節点を所定電位に設定するプリ設定手段とを有する。
【0029】また、本発明のD型フリップフロップは、
第1の出力節点と、第2の出力節点と、第1の中間節点
と、第2の中間節点と、第3の中間節点と、第1および
第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記第1の中
間節点に接続された第1のインバータと、第1および第
2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記第2の中間
節点に接続された第2のインバータとを有し、上記第1
のインバータの出力端子および上記第2のインバータの
入力端子が上記第1の出力節点に接続され、上記第2の
インバータの出力端子および上記第1のインバータの入
力端子が上記第2の出力節点に接続されたインバータル
ープと、抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第
3の中間節点とを、データ入力信号が第1の電位レベル
のときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続
する第1の入力判別手段と、抵抗成分を含み、上記第2
の中間節点と上記第3の中間節点とを、上記データ入力
信号の反転信号が第1の電位レベルのときに電気的に分
離し、第2の電位レベルのとき接続する第2の入力判別
手段と、上記第1の中間節点と上記第3の中間節点との
間に上記第1の入力判別手段に対して並列に接続された
第1の並列抵抗手段と、上記第2の中間節点と上記第3
の中間節点との間に上記第2の入力判別手段に対して接
続された第2の並列抵抗手段と、上記第3の中間節点と
基準電位とを、同期信号が第1の電位レベルのときに電
気的に分離し、第2の電位レベルのときに接続する電源
分離手段と、上記同期信号が第1の電位レベルのとき
に、上記第1の出力節点および第2の出力節点を所定電
位に設定するプリ設定手段とを含むマスタ側ラッチ、お
よび、上記マスタ側ラッチの第1の出力節点および第2
の出力節点のいずれかに、セット端子およびリセット端
子がそれぞれ接続され、上記同期信号の1周期間、上記
マスタ側ラッチの論理出力を保持するスレイブ側ラッチ
を有する。
【0030】また、本発明のD型フリップフロップは、
第1の出力節点と、第2の出力節点と、第1の中間節点
と、第2の中間節点と、第3の中間節点と、第1および
第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記第1の中
間節点に接続された第1のインバータと、第1および第
2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記第2の中間
節点に接続された第2のインバータとを有し、上記第1
のインバータの出力端子および上記第2のインバータの
入力端子が上記第1の出力節点に接続され、上記第2の
インバータの出力端子および上記第1のインバータの入
力端子が上記第2の出力節点に接続されたインバータル
ープと、抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第
3の中間節点とを、データ入力信号が第1の電位レベル
のときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続
する第1の判別手段と、抵抗成分を含み、上記第2の中
間節点と上記第3の中間節点とを、上記第1の出力節点
の電位が第1の電位レベルのときに電気的に分離し、第
2の電位レベルのとき接続する第2の判別手段と、上記
第1の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記第1
の判別手段に対して並列に接続された第1の並列抵抗手
段と、上記第2の中間節点と上記第3の中間節点との間
に上記第2の判別手段に対して並列に接続された第2の
並列抵抗手段と、上記第3の中間節点と基準電位とを、
同期信号が第1の電位レベルのときに電気的に分離し、
第2の電位レベルのときに接続する電源分離手段と、上
記同期信号が第1の電位レベルのときに、上記第1の出
力節点および第2の出力節点を所定電位に設定するプリ
設定手段とを含むマスタ側ラッチ、および、上記マスタ
側ラッチの第1の出力節点および第2の出力節点のいず
れかに、セット端子およびリセット端子がそれぞれ接続
され、上記同期信号の1周期間、上記マスタ側ラッチの
論理出力を保持するスレイブ側ラッチを有する。
【0031】また、本発明では、上記プリ設定手段は、
上記第1の出力節点および第2の出力節点を、上記同期
信号が第1の電位レベルのときに電気的に接続し、第2
の電位レベルのときに分離する平衡手段を含む。
【0032】本発明によれば、第1の中間節点と第3の
中間節点と間において、データ入力信号を受ける第1の
入力判別手段に対して第1の並列抵抗手段が並列に接続
され、第2の中間節点と第3の中間節点と間において、
データ入力信号の反転信号を受ける第2の入力判別手段
に対して第2の並列抵抗手段が並列に接続される。これ
により、第1および第2の並列抵抗手段によって放電経
路の等価的な含成抵抗が小さくなる。その結果、高速な
動作が可能となる。
【0033】また、本発明によれば、平衡手段により、
内部の第1および第2の中間節点のの初期化電位が引き
下げられる。その結果、消費電力が削減される。
【0034】また、本発明によれば、第1の中間節点と
第3の中間節点と間において、データ入力信号を受ける
第1の判別手段に対して第1の並列抵抗手段が並列に接
続され、第2の中間節点と第3の中間節点と間におい
て、第1の出力節点の電位を受ける第2の判別手段に対
して第2の並列抵抗手段が並列に接続される。これによ
り、第1および第2の並列抵抗手段によって放電経路の
等価的な含成抵抗が小さくなる。その結果、高速な動作
が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係るラッチを採用した差動センスアン
プ式D型フリップフロップの第1の実施形態を示す回路
図である。
【0036】この差動センスアンプ式D型フリップフロ
ップ10、図1に示すように、マスタ側ラッチ11とス
レイブ側ラッチ12とが第1の出力節点H Xおよび第
2の出力節点Hを介して縦続接続されて構成されてい
る。なお、以下の説明では、第1の電位を接地電位(0
V)レベル、第2の電位を電源電圧VDDレベルとする。
【0037】マスタ側ラッチ11は、PMOSトランジ
スタPT111〜PT114、NMOSトランジスタN
T111〜NT117、インバータINV111、イン
バータループ111、同期信号入力端子TΦ、データ入
力端子TD、データ出力端子TQ、T QX、第1の出
力節点H X、第2の出力節点H、第1の中間節点F
X、第2の中間節点F、および第3の中間節点Gを有し
ている。そして、PMOSトランジスタPT112とN
MOSトランジスタNT111のドレイン同士およびゲ
ート同士を接続することによりインバータループ111
の第1のインバータINV112が構成され、PMOS
トランジスタPT113とNMOSトランジスタNT1
12のドレイン同士およびゲート同士を接続することに
よりインバータループ111の第2のインバータINV
113が構成されている。また、PMOSトランジスタ
PT111,PT114によりプリ設定手段が構成さ
れ、NMOSトランジスタNT113により第1の入力
判別手段が構成され、NMOSトランジスタNT114
により第2の入力判別手段が構成され、NMOSトラン
ジスタNT115により電源分離手段が構成され、NM
OSトランジスタNT116により第1の並列抵抗手段
が構成され、NMOSトランジスタNT117により第
2の並列抵抗手段が構成されている。
【0038】PMOSトランジスタPT111〜PT1
14のソースが電源電圧VDDの供給ラインに接続されて
いる。なお、PMOSトランジスタPT112のソース
が第1のインバータINV112の第2の電源端子に相
当し、PMOSトランジスタPT113のソースが第2
のインバータINV113の第2の電源端子に相当す
る。PMOSトランジスタPT111,PT112のド
レインがNMOSトランジスタNT111のドレインに
接続され、その接続ノードND111がPMOSトラン
ジスタPT113のゲートおよびNMOSトランジスタ
NT112のゲート、並びに第1の出力節点H Xに接
続されている。PMOSトランジスタPT113,PT
114のドレインがNMOSトランジスタNT112の
ドレインに接続され、その接続ノードND112がPM
OSトランジスタPT112のゲートおよびNMOSト
ランジスタNT111のゲート、並びに第2の出力節点
Hに接続されている。そして、PMOSトランジスタP
T111およびPT114のゲートが同期信号入力端子
TΦに接続されている。
【0039】NMOSトランジスタNT111のソース
(第1のインバータINV112の第1の電源端子に相
当)は、NMOSトランジスタNT113のドレインに
接続され、その接続点により第1の中間節点F Xが構
成されている。NMOSトランジスタNT112のソー
ス(第2のインバータINV113の第1の電源端子に
相当)は、NMOSトランジスタNT114のドレイン
に接続され、その接続点により第2の中間節点Fが構成
されている。NMOSトランジスタNT113およびN
MOSトランジスタNT114のソース同士が接続さ
れ、その接続点により第3の中間節点Gが構成されてい
る。この第3の中間節点GがNMOSトランジスタNT
115のドレインに接続され、NMOSトランジスタN
T115のソースが接地電位(基準電位)GNDに接続
されている。第1の中間節点F Xと第2の中間節点F
との間にNMOSトランジスタNT116およびNT1
17が直列に接続されている。そして、NMOSトラン
ジスタNT116とNMOSトランジスタNT117の
ソース・ドレインの接続点が中間節点Gに接続されてい
る。すなわち、第1の並列抵抗手段としてのNMOSト
ランジスタNT116が、第1の中間節点F Xと第3
の中間節点Gとの間に第1の入力判別手段としてのNM
OSトランジスタNT113に対して並列に接続されて
いる。同様に、第2の並列抵抗手段としてのNMOSト
ランジスタNT117が、第2の中間節点Fと第3の中
間節点Gとの間に第2の入力判別手段としてのNMOS
トランジスタNT114に対して並列に接続されてい
る。
【0040】NMOSトランジスタNT113のゲート
はデータ入力端子TDに接続され、NMOSトランジス
タNT114のゲートはインバータINV111の出力
端子に接続され、インバータINV111の入力端子は
データ入力端子TDに接続されている。NMOSトラン
ジスタNT115のゲートは同期信号入力端子TΦに接
続され、NMOSトランジスタNT116のゲートおよ
びNMOSトランジスタNT117のゲートはそれぞれ
電源電圧VDDの供給ラインに接続されている。
【0041】なお、NMOSトランジスタNT116お
よびNMOSトランジスタNT117は、等価的に同じ
抵抗を持つように、同じサイズのものが用いられる。
【0042】また、スレイブ側ラッチ12は、2入力N
ANDゲートNA121,NA122により構成されて
いる。NANDゲートNA121の第1入力端子が第2
の出力節点Hに接続され、第2入力端子がNANDゲー
トNA122の出力端子および出力データQの出力端子
TQに接続されている。NANDゲートNA122の第
1入力端子が第1の出力節点H Xに接続され、第2入
力端子がNAMDゲートNA121の出力端子および反
転出力データQ Xの出力端子TQ Xに接続されてい
る。
【0043】次に、差動センスアンプ式D型フリップフ
ロップ10の動作について詳しく説明する。
【0044】このフリップフロップ10は、同期信号Φ
の立ち上がりエッジに同期してデータ入力信号Dの値を
取り込み、データ出力端子TQ、反転データ出力端子T
Xに出力する。その値は同期信号Φの1周期間保持さ
れる。
【0045】Φ=0の期間において、PMOSトランジ
スタPT111,PT114がオンになり、NMOSト
ランジスタNT115はカットオフになる。
【0046】図2は、このΦ=0の期間であって、デー
タ入力信号D=1の場合の、図1の回路の等価回路を示
す図である。
【0047】Φ=0の期間においては、PMOSトラン
ジスタPT111,PT114は等価的に抵抗として振
る舞い、これらを通して節点H、H Xは完全な論理1
の電位にプリチャージされる。そして、PMOSトラン
ジスタPT112,PT113は、カットオフになる。
NMOSトランジスタNT111,NT112はゲート
端子とドレイン端子が同電位になるため等価的にダイオ
ードとして振る舞う。したがって、電源電圧をV
DD〔V〕、NMOSトランジスタのしきい値をVtnと
すれば、このときの節点F,F Xの電位は(VDD−V
tn)〔V〕になると見積もることができる。Φ=0の
とき、マスタ側ラッチ11の出力節点H、H Xは共に
論理1であり、これはスレイブ側ラッチ12のNAND
‐RSラッチを保持モードとして動作させる。
【0048】Φ=1になると、PMOSトランジスタP
T111,PT114がカットオフになり、NMOSト
ランジスタNT115がオンになり、センスアンプが作
動する。データ入力信号Dとその反転信号DXの状態に
よって、NMOSトランジスタNT113およびNMO
SトランジスタNT114のいずれか一つのがカットオ
フになっている。図2の例では、NMOSトランジスタ
NT114がカットオフになっている。このとき、節点
F、F Xが接地に対して持つそれぞれの導通抵抗に差
が生じる。
【0049】節点F、F Xの導通抵抗を簡単に考える
ための図を図3に示す。
【0050】抵抗値がra,rb〔Ω〕である2つの抵
抗を並列に接続したとき、その合成抵抗値は(ra×r
b)/(ra+rb)Ωになる。この合成抵抗を(ra
//rb)と表現することにする。この(ra//r
b)に関して以下の関係が恒等的に成り立つ(ただし、
ra>0,rb>0で有限な値とする。証明は略
す。)。
【0051】
【数1】(ra//rb)<ra, (ra//rb)<rb
【0052】前述したように、図18(従来の場合)に
おける節点F Xの接地に対する導通抵抗は、(r23
+r25)Ωである。これに対し、図3(本発明の場
合)の節点F Xの接地に対する導通抵抗は((r11
3//r116)+r115)Ωになる。だだし、r2
3=r113、r25=r115である。この2つの数
値の間には、次の関係恒等的に成り立つことは自明であ
る。
【0053】
【数2】(r23+r25)>(r113//r11
6)+r115)
【0054】ここで重要なことはデータ入力信号Dに関
わるNMOSトランジスタNT113の抵抗値を一定、
すなわちサイズを一定にしたまま、放電経路の抵抗値を
小さくしていることである。従来の方法では、抵抗r1
13(図18ではr23)を小さくするためNMOSト
ランジスタNT113(図16ではNT23)のサイズ
を大きくすると、データ入力信号Dの変化に伴うNMO
SトランジスタNT113で消費される電力は不可避的
に増加してしまった。これに対して、本第1の実施形態
に係る図1の回路では、導通抵抗が従来回路に比べて小
さいことから、データ入力信号Dの変化に伴って消費さ
れる電力を増大させることなく、放電経路の導通抵抗値
を小さくし、動作の高速化を達成することができる。
【0055】この図3に従えば、第1の中間節点F
が接地に対して持つ導通抵抗は((r113//r11
6)+r115)Ω、第2の中間節点Fの導通抵抗は
(r117+r115)Ωになる。このような導通抵抗
の差は、節点H,H X上の電荷の放電速度に現れる。
今の例では、節点F Xが接地に対して持つ導通抵抗の
方が小さいため、第1の出力節点H Xの電荷がより素
速く放電される。このとき、第2の出力節点H上の電荷
も放電される。しかし、第1の出力節点H Xの電位が
下がることによってPMOSトランジスタPT113が
オン、NMOSトランジスタNT112がカットオフに
なり、下がりかけた節点Hの電位は上昇し、再び完全な
論理1の電位を得る。
【0056】このようにして、PMOSトランジスタP
T112,PT113、およびNMOSトランジスタN
T111,NT112から構成されるインバータループ
111に定常状態が確立される。この後、データ入力信
号Dおよびその反転信号DXが変化して、カットオフに
なるトランジスタがNMOSトランジスタNT114か
らNMOSトランジスタNT113に変化したとして
も、この定常状態は壊されることがない。なぜなら、N
MOSトランジスタNT113、NT114にかかわら
ず、NMOSトランジスタNT116、NT117を介
することによって、節点F,F Xの双方が常に接地へ至
る経路を持つが故に、インバータループは常に接地に接
続されるからである。
【0057】このようにして、Φ=1においてマスタ側
ラッチ11の出力節点H、H Xのどちらか一つが論理
0になる。これを受けて、スレイブ側Rラッチ12のR
Sラッチは、セットあるいはリセットされ、入力データ
に応じた値が出力Q,Q Xに現れる。
【0058】図4(a)、図4(b)は図1のフリップ
フロップ10の回路シミュレーションによる動作波形を
示す図である。
【0059】図4に示すように、図1のフリップフロッ
プ10は、差動センスアンプによる高速なサンプリング
動作と、同期信号Φの入力端子TΦに接続されたトラン
ジスタが3個と少ないことから、クロック負荷が小さ
く、論理的に正しく勤作していることが明らかである。
【0060】また、図5は、第1の実施形態に係る図1
の回路および従来の図16の回路において、データ入力
信号D=1を与え、同期信号Φを0から1に変化させた
場合における節点F Xの電位波形を示す図である。図
5において、横軸は時間を、縦軸は電圧を表している。
また、図5において、Aで示す曲線が第1の実施形態に
係る図1の回路の電位波形を示し、Bで示す曲線が従来
の図16の回路の電位波形を示している。
【0061】図5から、第1の実施形態に係る図1の回
路の方が従来の図16の回路に比べて、第1の中間節点
Xの電位を素早く引き下げていることが明らかであ
る。
【0062】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、マスタ側ラッチ11において、データ入力信号
Dを受けるNMOSトランジスタNT113に対して並
列接続される第1の並列抵抗手段として常時オン状態の
NMOSトランジスタNT116を設け、反転データ入
力信号DXを受けるNMOSトランジスタNT114に
対して並列接続される第2の並列抵抗手段として常時オ
ン状態のNMOSトランジスタNT117を設けたの
で、NMOSトランジスタNT113,NT114トラ
ンジスタサイズを大きくすることなく、これら並列抵抗
手段によって放電経路の等価的な含成抵抗を小さくで
き、高速な動作を実現でき、また、低消費電力化を実現
できる利点がある。
【0063】第2実施形態 図6は、本発明に係るラッチを採用した差動センスアン
プ式D型フリップフロップの第2の実施形態を示す回路
図である。
【0064】本第2の実施形態が上述した第1の実施形
態と異なる点は、マスタ側ラッチにおいて、同期信号Φ
=0のときに、出力節点H、H Xを電源電圧VDDレベ
ルに引き上げるためのプリチャージ用PMOSトランジ
スタPT111、PT114の代わり、センスアンプを
構成するインバータINV112の入力ノードとインバ
ータINV113の入力ノード、換言すれば、NMOS
トランジスタNT111のゲートとNMOSトランジス
タNT112のゲートとの間に平衡手段としてのPMO
SトランジスタPT115を接続し、PMOSトランジ
スタPT115のゲートを同期信号入力端子TΦに接続
したことにある。
【0065】このPMOSトランジスタPT115は、
同期信号Φに同期して、第1の出力節点H Xと第2の
出力節点H間を接続および分離する機能を有する。
【0066】図7は、このΦ=0の期間であって、デー
タ入力信号D=1の場合の、図6の回路の等価回路を示
す図である。
【0067】図7が図1の等価回路である図2と異なる
点は、PMOSトランジスタPT115がオンして出力
節点H、H X間が抵抗接続されることによって、PM
OSトランジスタPT112,PT113のゲート・ド
レイン端子の電位が等しくなり、PMOSトランジスタ
PT112,PT113が等価的にダイオードとして振
る舞う点にある。
【0068】この場合、PMOSトランジスタPT11
2,PT113を通して節点H、H Xには電荷が供給さ
れる。しかし、ダイオードの電位障壁があるため、出力
節点H、H Xの電位は完全な論理1の電位VDDにまで
は至らない。ここで、PMOSのしきい値をVtp(<
0)と仮定すれば、出力節点H、H Xは(VDD−|Vt
p|)〔V〕の電位にプリチヤージされる。これに伴っ
て、中間節点F、F Xの電位は(VDD−|Vtp|−
Vtn)〔V〕に初期化される。
【0069】Φ=1になったときの動作は第1の実施形
態と同様である。節点H、H Xは不完全な論理1の電
位(VDD−|Vtp|)〔V〕に初期化されるが、イン
バータループに定常状態が確立された場合には、完全な
論理1の電位VDDと完全な論理0の電位(0V)が出力
される。
【0070】課題2で論じた従来技術の問題点とは、Φ
=1からΦ=0になるときに各節点電位を初期化するの
に要する電力が大きいということであった。図16に示
す従来の回路、および図1の第1の実施形態に係る回路
においては、出力節点H、H XはVDDに、中間節点
F、F Xは(VDD−Vtn)〔V〕に初期化される。
これに対して、図6の本第2の実施形態係る回路の場合
には、上述したように、出力節点H、H Xは(VDD
|Vtp|)〔V〕に中間節点F、F Xは(VDD−|
Vtp|−Vtn)〔V〕に初期化される。すなわち、
本第2の実施形態によれば、節点H、H X、F、F
Xの初期化電位を|Vtp|〔V〕だけ確実に引き下げ
ることができる。
【0071】容量成分に対する電位振幅V〔V〕の充放
電に要するエネルギーは、電位振幅Vの2乗に比例す
る。よって、本第2の実施形態によれば、Φ=1からΦ
=0になるときに各節点電位を初期化するのに要する電
力を確実に引き下げることができる。
【0072】図8(a)、図8(b)は図6のフリップ
フロップ10Aの回路シミュレーションによる動作波形
を示す図である。
【0073】図8に示すように、図6のフリップフロッ
プ10Aは、参考までに、従来の図16の回路の動作波
形(図18)と比ベ、Φ=0のときの節点H、H X、
F、F Xの電位が明らかに小さくなっている。また、
論理的に正しく動作していることが明らかである。
【0074】また、図9は、第1の実施形態に係る図1
の回路および本第2の実施形態に係る図6の回路におい
て、データ入力信号Dは一定で変化させず、同期信号Φ
を1から0に変化させた場合における、定電圧電源を流
れる電流波形を示す図である。図9において、横軸は時
間を、縦軸は電圧および電流を表している。また、図9
において、Aで示す曲線が第1の実施形態に係る図1の
回路の電位波形を示し、Bで示す曲線が第2の実施形態
に係る図6の回路の電流波形を示している。
【0075】換言すれば、図9は回路で消費される電流
値を示したものである。ただし、電流の向きが負になっ
ているため、図においては、下に振れるほど大きな電流
が流れていることを意味している。
【0076】図9より明らかなように、第2の実施形態
に係る回路の方が、第1の実施形態に係る図1の回路に
比較して電流の消費量が少なくなっている。
【0077】以上説明したように、本第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態で用いたブリチャージ用PMO
SトランジスタPT111,PT114の代わりに、同
期信号Φによって節点H、H Xを接続/分離する平衡
手段としてのPMOSトランジスタPT115を設けた
ので、上述した第1の実施形態の効果に加えて、内部節
点の初期化電位を引き下げてることができ、消費電力を
削減できる利点がある。
【0078】第3実施形態 図10は、本発明に係るラッチを採用した差動センスア
ンプ式D型フリップフロップの第3の実施形態を示す回
路図である。
【0079】本第3の実施形態が上述した第2の実施形
態と異なる点は、マスタ側ラッチにおいて、NMOSト
ランジスタNT114のゲートをインバータを介してデ
ータ入力端子TDに接続する代わりに、第1の出力節点
Xに接続したことにある。なお、本第3の実施形態
においては、NMOSトランジスタNT113により第
1の判別手段が構成され、NMOSトランジスタNT1
14により第2の判別手段が構成される。
【0080】図11は、このΦ=0の期間であって、デ
ータ入力信号D=1の場合の、図10の回路の等価回路
を示す図である。
【0081】図11に示すように、本第3の実施形態に
係る図10の等価回路が、図6の等価回路である図7と
異なる点は、NMOSトランジスタNT114のゲート
端子の電位が第1の出力節点H Xと等しくなるため、
Φ=0のとき、およびΦ=1になった瞬間において、デ
ータ入力信号Dが論理0であるか1であるかに関わら
ず、NMOSトランジスタNT114がカットオフしな
い点にある。
【0082】図6の等価回路である図7においては、D
=1のとき、インバータINV111によって論理0の
電位0VがNMOSトランジスタNT114のゲート端
子に加えられるため、NMOSトランジスタNT114
はカットオフしている。
【0083】Φ=0における出力節点H、H Xおよび
中間節点F、F Xが初期化される過程は第2の実施形
態と同様であり、出力節点H、H Xは(VDD−|Vt
p|)〔V〕の電位に、中間節点F、F Xは(VDD
|Vtp|−Vtn)〔V〕の電位にそれぞれ初期化さ
れる。すなわち、本第3の実施形態に係る回路は、第2
の実施形態に係る回路が持っている低消費電力性を引き
続き保持している。
【0084】本第3の実施形態に係る図10の回路が、
第2の実施形態に係る図6の回路と機能的に異なるの
は、Φ=1になったときに起きる放電と定常状態確立の
過程である。ここで、NMOSトランジスタNT113
のトランジスタサイズは、NMOSトランジスタNT1
14のトランジスタサイズと等しいか大きいものと仮定
する。また、NMOSトランジスタNT116とNMO
SトランジスタNT117のトランジスタサイズは等し
いものとする。
【0085】節点F、F Xの導通抵抗を簡単に考える
ための図を図12に示す。
【0086】D=1の場合、NMOSトランジスタNT
113のゲート端子には完全な論理1の電位VDDが加え
られていて、完全にオンの状態にある。一方、NMOS
トランジスタNT114のゲート端子には、第1の出力
節点H Xの電位が加えられている。この電位はΦ=1に
なった瞬間では、(VDD−|Vtp|)〔V〕である。
このため、NMOSトランジスタNT114は完全では
なく、弱いオンの状態にある。
【0087】MOSトランジスタの導通抵抗は、ゲート
端子の電位に依存する。NMOSトランジスタの場合、
ゲート端子の電位が高いほど、その導通抵抗は小さくな
る。すなわち、図12に示す例では明らかに、r113
<r114である。したがって、第1の中間節点F
が持つ導通抵抗は((r113//r116)+r11
5)Ωになる。一方、第2の中間節点Fが持つ導通抵抗
は((r114//r117)+r115)Ωである。
r113<r114であり、また前述の仮定よりr11
6=r117であることから、明らかに次の関係が成り
立つ。
【0088】
【数3】(r113//r116)+r115)<
((r114//r117)+r115)
【0089】つまり、NMOSトランジスタNT113
とNMOSトランジスタNT114は共にオン状態にあ
るものの、NMOSトランジスタNT114がもつ等価
的な抵抗値の方が大きく、中間節点F、F Xのそれぞ
れが持つ導通抵抗に差が生じる。D=1の場合には、第
2の中間節点F Xの導通抵抗の方が小さい。一方、D
=0の場合、NMOSトランジスタNT113のゲート
端子には完全な論理0の電位0〔V〕が加えられてい
て、完全にカットオフの状態にある。これに対して、N
MOSトランジスタNT114は先ほどと同様に、弱い
オンの状態にある。このとき、第1の中間節点F Xが
持つ導通抵抗は(r116+r115)Ωになる。一
方、節点Fが持つ導通抵抗は((r114//r11
7)+r115)Ωである。そして、r116=r11
7であるから、明らかに次の関係が成り立つ。
【0090】
【数4】(r116+r115)>(r114//r1
17)+r115)
【0091】つまり、D=0の場合には第2の中間節点
Fの導通抵抗の方が小さい。
【0092】これにより、D=1、D=0のどちらの場
合においても、中間節点F,F Xの導通抵抗に差があ
り、出力節点H、H X上の電荷の放電速度に差を生じ
させることができる。このようにして、インバータルー
プ111を、データ入力信号Dに応じた正しい論理の定
常状態に確立させることができる。
【0093】なお、課題3で論じた従来技術の問題点と
は、その動作原理上、データ入力信号の反転信号を必要
とし、これを生成するためにインバータを使用すること
によって、データ信号の変動に伴う消費電力が増えてし
まうことであった。本第3の実施実施形態によれば、原
理的にデータ入力信号の反転信号を必要とせず、インバ
ータで消費される電力を削減することができる。さら
に、本第3の実施形態では、データ入力信号Dが変動し
ても、NMOSトランジスタNT114のゲート端子の
電位は変動しない。これに対し、従来の技術ではNMO
SトランジスタNT114(図16ではNT24)ゲー
ト端子の電位は変動し、その度に電力が消費されてい
た。すなわち、本第3の実施形態によれば、従来技術に
比ベ、インバータとNMOSトランジスタNT114に
おける、データ信号の変動に伴って発生する電力を削減
することができる。
【0094】図13(a)、図13(b)は図10のフ
リップフロップ10Bの回路シミュレーションによる動
作波形を示す図である。
【0095】図13に示すように、図10のフリップフ
ロップ10Bは、参考までに、従来の図16の回路の動
作波形(図18)と比ベ、Φ=0のときの節点H、H
X、F、F Xの電位が明らかに小さくなっている。ま
た、論理的に正しく動作していることが明らかである。
【0096】また、図14は、第2の実施形態に係る図
6の回路および本第3の実施形態に係る図10の回路に
おいて、データ入力信号Dを0から1に、再び0に変化
させ、同期信号Φは一定で変化させなかった場合におけ
る、定電圧電源を流れる電流波形を示す図である。図1
4において、横軸は時間を、縦軸は電圧および電流を表
している。また、図14において、Aで示す曲線が第2
の実施形態に係る図6の回路の電流波形を示し、Bで示
す曲線が第3の実施形態に係る図10の回路の電流波形
を示している。
【0097】換言すれば、図14は回路で消費される電
流値を示したものである。ただし、電流の向きが負にな
っているため、図においては、下に振れるほど大きな電
流が流れていることを意味している。
【0098】図14より明らかなように、第3の実施形
態に係る回路の方が、第2の実施形態に係る図6の回路
に比較して電流の消費量が少なくなっている。
【0099】また、上述したように、本第3の実施形態
の特徴は、データ入力信号Dの電位が第1の出力節点H
Xの初期化電位(VDD−|Vtp|)〔V〕と比較し
て大きいか小さいかによって、その論理状態を確定させ
ることである。したがって、データ入力信号Dの電位は
完全な論理電位(VDD、あるいは0V)である必要はな
い。つまり、完全な論理振幅よりも小さい振幅を持つ信
号に対しても、データの取り込みを行うことができる。
【0100】図15は、図10の回路において完全な論
理振幅よりも小さい振幅を持つ信号に対しても、データ
の取り込みを行うことができることを実証するために、
小信号振幅データ入力について回路シミュレーションを
行ったときの動作波形を示す図である。図15におい
て、横軸は時間を、縦軸は電圧を表している。
【0101】図15から明らかなように、図10の回路
においては、正しくデータ入力を取り込み、完全な論理
電位としてそれを出力できている。
【0102】データ伝送線路の受け手側に本第3の実施
形態に係る回路を用いて、小さな信号振幅でデータを伝
送できるバスを実現することができる。前述したよう
に、CMOS・VLSIの消費電力は、電位振幅Vの2
乗に比例する。図15ではデータの電位振幅を1.0
〔V〕から0.4〔V〕にしていることから、データが
伝送されるバスの消費電力は0.16倍にまで低減され
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動作速度の高速化を図ることができる。また、本発明に
よれば、消費電力を削減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラッチを採用した差動センスアン
プ式D型フリップフロップの第1の実施形態を示す回路
図である。
【図2】Φ=0の期間であって、データ入力信号D=1
の場合の、図1の回路の等価回路を示す図である。
【図3】図1の節点F、F Xの導通抵抗についての説
明図である。
【図4】図1のフリップフロップの回路シミュレーショ
ンによる動作波形を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る図1の回路および従来の
図16の回路において、データ入力信号D=1を与え、
同期信号Φを0から1に変化させた場合における節点F
Xの電位波形を示す図である。
【図6】本発明に係るラッチを採用した差動センスアン
プ式D型フリップフロップの第2の実施形態を示す回路
図である。
【図7】Φ=0の期間であって、データ入力信号D=1
の場合の、図6の回路の等価回路を示す図である。
【図8】図6のフリップフロップの回路シミュレーショ
ンによる動作波形を示す図である。
【図9】第1の実施形態に係る図1の回路および本第2
の実施形態に係る図6の回路において、データ入力信号
Dは一定で変化させず、同期信号Φを1から0に変化さ
せた場合における、定電圧電源を流れる電流波形を示す
図である。
【図10】本発明に係るラッチを採用した差動センスア
ンプ式D型フリップフロップの第3の実施形態を示す回
路図である。
【図11】Φ=0の期間であって、データ入力信号D=
1の場合の、図10の回路の等価回路を示す図である。
【図12】図10の節点F、F Xの導通抵抗について
の説明図である。
【図13】図10のフリップフロップ10Bの回路シミ
ュレーションによる動作波形を示す図である。
【図14】第2の実施形態に係る図6の回路および本第
3の実施形態に係る図10の回路において、データ入力
信号Dを0から1に、再び0に変化させ、同期信号Φは
一定で変化させなかった場合における、定電圧電源を流
れる電流波形を示す図である。
【図15】図10の回路において完全な論理振幅よりも
小さい振幅を持つ信号に対しても、データの取り込みを
行うことができることを実証するために、小信号振幅デ
ータ入力について回路シミュレーションを行ったときの
動作波形を示す図である。
【図16】従来の差動センスアンプ式D型フリップフロ
ップの構成例を示す回路図である。
【図17】Φ=0の期間であって、データ入力信号D=
1の場合の、図16の回路の等価回路を示す図である。
【図18】図16の節点F、F Xの導通抵抗について
の説明図である。
【図19】図16のフリップフロップの回路シミュレー
ションによる動作波形を示す図である。
【符号の説明】
10,10A,10B…差動センスアンプ式D型フリッ
プフロップ、11,11A,11B…マスタ側ラッチ、
12…スレイブ側ラッチ、PT111〜PT115…P
MOSトランジスタ、NT111〜NT117…NMO
Sトランジスタ、INV111…インバータ、INV1
12…第1のインバータ、INV113…第2のインバ
ータ、111…インバータループ、Φ…同期信号入力端
子、TD…データ入力端子、TQ、T QX…データ出
力端子、H X…第1の出力節点、H…第2の出力節
点、F X…第1の中間節点、F…第2の中間節点、G
…第3の中間節点。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の出力節点と、 第2の出力節点と、 第1の中間節点と、 第2の中間節点と、 第3の中間節点と、 第1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上
    記第1の中間節点に接続された第1のインバータと、第
    1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記
    第2の中間節点に接続された第2のインバータとを有
    し、上記第1のインバータの出力端子および上記第2の
    インバータの入力端子が上記第1の出力節点に接続さ
    れ、上記第2のインバータの出力端子および上記第1の
    インバータの入力端子が上記第2の出力節点に接続され
    たインバータループと、 抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、データ入力信号が第1の電位レベルのときに
    電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続する第1
    の入力判別手段と、 抵抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、上記データ入力信号の反転信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのと
    き接続する第2の入力判別手段と、 上記第1の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第1の入力判別手段に対して並列に接続された第1の並
    列抵抗手段と、 上記第2の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第2の入力判別手段に対して並列に接続された第2の並
    列抵抗手段と、 上記第3の中間節点と基準電位とを、同期信号が第1の
    電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベル
    のときに接続する電源分離手段と、 上記同期信号が第1の電位レベルのときに、上記第1の
    出力節点および第2の出力節点を所定電位に設定するプ
    リ設定手段とを有するラッチ。
  2. 【請求項2】 上記プリ設定手段は、上記第1の出力節
    点および第2の出力節点を、上記同期信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に接続し、第2の電位レベルのと
    きに分離する平衡手段を含む請求項1記載のラッチ。
  3. 【請求項3】 第1の出力節点と、 第2の出力節点と、 第1の中間節点と、 第2の中間節点と、 第3の中間節点と、 第1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上
    記第1の中間節点に接続された第1のインバータと、第
    1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記
    第2の中間節点に接続された第2のインバータとを有
    し、上記第1のインバータの出力端子および上記第2の
    インバータの入力端子が上記第1の出力節点に接続さ
    れ、上記第2のインバータの出力端子および上記第1の
    インバータの入力端子が上記第2の出力節点に接続され
    たインバータループと、 抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、データ入力信号が第1の電位レベルのときに
    電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続する第1
    の判別手段と、 抵抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、上記第1の出力節点の電位が第1の電位レベ
    ルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接
    続する第2の判別手段と、 上記第1の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第1の判別手段に対して並列に接続された第1の並列抵
    抗手段と、 上記第2の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第2の判別手段に対して並列に接続された第2の並列抵
    抗手段と、 上記第3の中間節点と基準電位とを、同期信号が第1の
    電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベル
    のときに接続する電源分離手段と、 上記同期信号が第1の電位レベルのときに、上記第1の
    出力節点および第2の出力節点を所定電位に設定するプ
    リ設定手段とを有するラッチ。
  4. 【請求項4】 上記プリ設定手段は、上記第1の出力節
    点および第2の出力節点を、上記同期信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に接続し、第2の電位レベルのと
    きに分離する平衡手段を含む請求項3記載のラッチ。
  5. 【請求項5】 第1の出力節点と、 第2の出力節点と、 第1の中間節点と、 第2の中間節点と、 第3の中間節点と、 第1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上
    記第1の中間節点に接続された第1のインバータと、第
    1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記
    第2の中間節点に接続された第2のインバータとを有
    し、上記第1のインバータの出力端子および上記第2の
    インバータの入力端子が上記第1の出力節点に接続さ
    れ、上記第2のインバータの出力端子および上記第1の
    インバータの入力端子が上記第2の出力節点に接続され
    たインバータループと、 抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、データ入力信号が第1の電位レベルのときに
    電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続する第1
    の入力判別手段と、 抵抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、上記データ入力信号の反転信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのと
    き接続する第2の入力判別手段と、 上記第1の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第1の入力判別手段に対して並列に接続された第1の並
    列抵抗手段と、 上記第2の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第2の入力判別手段に対して並列に接続された第2の並
    列抵抗手段と、 上記第3の中間節点と基準電位とを、同期信号が第1の
    電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベル
    のときに接続する電源分離手段と、 上記同期信号が第1の電位レベルのときに、上記第1の
    出力節点および第2の出力節点を所定電位に設定するプ
    リ設定手段とを含むマスタ側ラッチ、および、 上記マスタ側ラッチの第1の出力節点および第2の出力
    節点のいずれかに、セット端子およびリセット端子がそ
    れぞれ接続され、上記同期信号の1周期間、上記マスタ
    側ラッチの論理出力を保持するスレイブ側ラッチを有す
    るD型フリップフロップ。
  6. 【請求項6】 上記プリ設定手段は、上記第1の出力節
    点および第2の出力節点を、上記同期信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に接続し、第2の電位レベルのと
    きに分離する平衡手段を含む請求項5記載のD型フリッ
    プフロップ。
  7. 【請求項7】 第1の出力節点と、 第2の出力節点と、 第1の中間節点と、 第2の中間節点と、 第3の中間節点と、 第1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上
    記第1の中間節点に接続された第1のインバータと、第
    1および第2の電源端子を備え、第1の電源端子が上記
    第2の中間節点に接続された第2のインバータとを有
    し、上記第1のインバータの出力端子および上記第2の
    インバータの入力端子が上記第1の出力節点に接続さ
    れ、上記第2のインバータの出力端子および上記第1の
    インバータの入力端子が上記第2の出力節点に接続され
    たインバータループと、 抵抗成分を含み、上記第1の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、データ入力信号が第1の電位レベルのときに
    電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接続する第1
    の判別手段と、 抵抗成分を含み、上記第2の中間節点と上記第3の中間
    節点とを、上記第1の出力節点の電位が第1の電位レベ
    ルのときに電気的に分離し、第2の電位レベルのとき接
    続する第2の判別手段と、 上記第1の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第1の判別手段に対して並列に接続された第1の並列抵
    抗手段と、 上記第2の中間節点と上記第3の中間節点との間に上記
    第2の判別手段に対して並列に接続された第2の並列抵
    抗手段と、 上記第3の中間節点と基準電位とを、同期信号が第1の
    電位レベルのときに電気的に分離し、第2の電位レベル
    のときに接続する電源分離手段と、 上記同期信号が第1の電位レベルのときに、上記第1の
    出力節点および第2の出力節点を所定電位に設定するプ
    リ設定手段とを含むマスタ側ラッチ、および、 上記マスタ側ラッチの第1の出力節点および第2の出力
    節点のいずれかに、セット端子およびリセット端子がそ
    れぞれ接続され、上記同期信号の1周期間、上記マスタ
    側ラッチの論理出力を保持するスレイブ側ラッチを有す
    るD型フリップフロップ。
  8. 【請求項8】 上記プリ設定手段は、上記第1の出力節
    点および第2の出力節点を、上記同期信号が第1の電位
    レベルのときに電気的に接続し、第2の電位レベルのと
    きに分離する平衡手段を含む請求項7記載のD型フリッ
    プフロップ。
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