JPH07245558A - 半導体装置の入力回路 - Google Patents

半導体装置の入力回路

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JPH07245558A
JPH07245558A JP6033305A JP3330594A JPH07245558A JP H07245558 A JPH07245558 A JP H07245558A JP 6033305 A JP6033305 A JP 6033305A JP 3330594 A JP3330594 A JP 3330594A JP H07245558 A JPH07245558 A JP H07245558A
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input
signal
differential
signals
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JP6033305A
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Shinji Horiguchi
真志 堀口
Jun Eto
潤 衛藤
Takeshi Sakata
健 阪田
Miki Takeuchi
幹 竹内
Katsumi Matsuno
勝己 松野
Masakazu Aoki
正和 青木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アドレスバッファ等の半導体装置の入力回路に
おいて、入力信号取り込みからラッチ・出力までのタイ
ミングマージンを不要にして高速化を図る。 【構成】入力信号(Ai)を受けて一対の差動信号(A
iT、AiB)を出力する差動増幅器(10)と、差動
信号のうち早く変化した方を検出してラッチ出力する早
い者勝ちラッチ回路(20)によって、アドレスバッフ
ァ100を構成する。さらに、上記差動増幅器の活性化
/非活性化をSet信号によるNチャネルMOSトラン
ジスタ(M9)のオン/オフによって行うよう構成す
る。活性化されているときは差動信号間に電位差を生
じ、非活性化されているときは差動信号は共に低レベル
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の入力回路に
係り、特にメモリ等の半導体装置の高速動作に適した入
力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ
(DRAM)において、広く用いられている従来のアド
レスバッファの回路を図14の(a)に示す。一般にア
ドレスバッファは、アドレス入力信号とデコーダまたは
プリデコーダとの間に挿入される回路で、入力信号のレ
ベル合わせとラッチ機能とを有する入力回路である。
【0003】図14の(a)において、参照符号91,
94,95はNANDゲート、92,96,97はイン
バータ、93はDラッチをそれぞれ示す。これらから構
成される従来のアドレスバッファは、NANDゲート9
1とインバータ92でアドレス入力信号Aiを取り込
み、Dラッチ93でラッチし、NANDゲート94、9
5およびインバータ96、97により内部アドレス信号
BiT、BiBを出力する。ここでφ1、φ2、φ3はそ
れぞれ、入力取り込み、ラッチ、出力のタイミングを指
示する信号である。なお、このDラッチ93は、エネー
ブル入力Eが高レベルのときは入力Dがそのまま出力さ
れ、Eが低レベルのときは以前の状態が保持される回路
であり、例えば同図の(b)に示した回路構成により実
現することができる。
【0004】以下、この従来のアドレスバッファの動作
について、図15に示した動作波形図を用いて説明す
る。待機時、すなわち行アドレスストローブ信号/RA
S(以下、英文字の前の/は、否定記号のオーバーライ
ンの代わりとして用いる)が高レベルのとき、このとき
は信号φ1、φ3が低レベル、信号φ2が高レベルであ
る。したがって、NANDゲート91を構成する2個の
NチャネルMOSトランジスタのうちの1個が非導通状
態であるから、アドレス入力信号Aiにかかわらず、直
流電流は流れない。また、信号φ3が低レベルであるの
で、出力信号BiT、BiBは共に低レベルである。
【0005】さて、動作時に/RASが低レベルになる
と、まず信号φ1が高レベルになり、入力信号Aiが取
り込まれる。この時点で信号φ2はまだ高レベルである
から、Dラッチ93の出力には入力がそのまま現れる
が、信号φ3が低レベルであるため、BiT、BiBは
低レベルのままである。次に、信号φ2が低レベルにな
り、取り込まれた信号がラッチされる。同時に信号φ3
が高レベルになるので、出力信号BiT、BiBのうち
の一方が高レベルになる。この後、入力信号Aiが変化
しても、先に取り込まれた入力信号がDラッチ93でラ
ッチされているので、出力信号BiT、BiBは変化し
ない。/RASが高レベルに戻ると、信号φ1、φ2、φ
3はそれぞれ元のレベルに戻り、出力信号BiT、Bi
Bは共に低レベルになる。
【0006】この従来のアドレスバッファは、次の2点
でDRAM用のアドレスバッファとして適している。第
1点は、上述したように、待機時には直流電流が流れな
いので低消費電力であることである。第2点は、待機時
には出力信号BiT、BiBが共に低レベルになること
である。動作時には、出力信号BiTとBiBは、一方
が高レベルで他方が低レベルという相補関係にあり、デ
コーダによって1本のワード線もしくはビット線が選択
される。しかし待機時には、出力信号BiTとBiBが
共に低レベルであるため、すべてのワード線もしくはビ
ット線が非選択状態になる。特にDRAMでは、記憶情
報の保持のために、待機時にはワード線は非選択状態に
しておかなければならないので、このアドレスバッファ
の動作はDRAMに好適である。
【0007】次に、DRAMで用いられている従来のプ
リデコード回路を図16に示す。プリデコードとは、デ
コーダの入力信号をあらかじめ部分的にデコードしてお
くことである。プリデコードすることにより、デコーダ
を構成する論理ゲートのファンイン数を低減できるの
で、プリデコード回路を用いることはデコーダの入力論
理ゲートの素子数低減に有効である。例えば、10ビッ
トのアドレスデコーダの場合、プリデコードしなければ
デコーダは10入力の論理ゲートが必要になるのに対
し、2ビットずつプリデコードすれば5入力の論理ゲー
トで済む。
【0008】図16のプリデコード回路98は、4個の
NANDゲートと4個のインバータから構成され、2対
の内部アドレス信号(アドレスバッファの出力信号)B
iT、BiB、BjT、BjBを組み合わせて、4つの
プリデコード信号Cij0〜Cij3を作っている。待
機時には、前述のように内部アドレス信号はすべて低レ
ベルになり、プリデコード信号もすべて低レベルであ
る。動作時には、2対の内部アドレス信号BiTとBi
Bの一方、およびBjTとBjBの一方がそれぞれ高レ
ベルになる。高レベルになった内部アドレス信号の組合
せによって、プリデコード信号Cij0〜Cij3のい
ずれか1つだけが高レベルであるから、他の3つは低レ
ベルにとどまる。
【0009】なお、本技術に関連する文献としては、例
えばアイ・イー・イー・イー・ジャーナル・オブ・ソリ
ッドステート・サーキッツ,vol. SC-18, 1983年10月
号,457-463頁(IEEE J. Solid-State Circuits, vol.SC-
18, pp457-463, Oct. 1983)が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DRA
Mの入力回路を構成する前述した従来のアドレスバッフ
ァやプリデコード回路は、以下に述べるように、高速動
作に適していないという問題点があった。
【0011】まず、図14に示した従来のアドレスバッ
ファについて述べる。この回路では、信号φ1とφ2、φ
3との間に、図15中にTで示したようにタイミングマ
ージンが必要となる(信号φ2とφ3はほぼ同時でよ
い)。このタイミングマージンは、入力が信号φ1によ
って取り込まれてから、Dラッチ93の出力に現れるま
での遅延時間よりも長くなければならない。しかも、こ
の遅延時間は製造プロセスのばらつきや温度によって変
動するので、最悪の場合でも誤動作しないように、十分
なマージンをとる必要がある。このマージンが十分でな
い場合、例えば、信号φ1とφ2の間のマージンが不足す
る場合、誤った信号がラッチされる恐れがあり、信号φ
1とφ3の間のマージンが不足する場合、一時的に偽の信
号が出力される恐れがある。特に後者は、DRAMのワ
ード線を選択するアドレスの入力用とした場合、誤った
ワード線が一時的に選択されることになり、記憶情報の
破壊をもたらす。このタイミングマージンを必要とする
ことが、従来のアドレスバッファの動作速度を制限する
要因となり、高速動作に適していないという問題点を有
していた。
【0012】次に、図16に示した従来のプリデコード
回路について述べる。プリデコード方式は、前述したよ
うに、デコーダのファンイン数低減に有効であるが、そ
の反面、プリデコード回路による遅延が生じるという難
点があった。例えば、図16のプリデコード回路では、
論理ゲート2段分の遅延が生じる。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、高速動作に適した半導体装置の入力回路を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の入力回路は、入力信号を
受けて一対の差動信号を出力する差動増幅器と、この一
対の差動信号のうち早く変化した方を検出してラッチ・
出力するラッチ手段とを少なくとも有すること特徴とす
る。
【0015】また、前記ラッチ手段を複数設け、複数の
ラッチ手段の入力に前記一対の差動信号が共通に接続さ
れるよう構成してもよい。
【0016】前記半導体装置の入力回路において、入力
信号にアドレス信号を用い、ラッチ手段の出力を一対の
相補関係にある内部アドレス信号とすれば、アドレスバ
ッファとして好適である。さらに差動増幅器に、前記一
対の差動信号間に電位差を生じさせる活性化と、前記一
対の差動信号を同電位とする非活性化とを、例えばセッ
ト信号に応じて行う活性化/非活性化手段を設ければ好
適であり、この活性化/非活性化手段は差動増幅器の電
源をオン・オフするように構成することができる。
【0017】さらにまた、本発明に係る半導体装置の入
力回路は、入力信号を受けて一対の差動信号を出力する
差動増幅器を複数備えると共に、複数対の前記差動信号
を入力としてこれら複数対の差動信号をデコードした組
合せのうち最も早く変化したものを検出してラッチ・出
力するラッチ手段を少なくとも有することを特徴とす
る。この半導体装置の入力回路においても、各差動増幅
器に、前記一対の差動信号間に電位差を生じさせる活性
化と、前記一対の差動信号を同電位とする非活性化と
を、例えばセット信号に応じて行う活性化/非活性化手
段を設ければ好適である。
【0018】また、入力信号を受けて一対の差動信号を
出力する差動増幅器と、この一対の差動信号のうち早く
変化した方を検出してラッチ・出力するラッチ手段とを
複数組備えると共に、各組の差動増幅器の入力信号端子
を共通接続した共通入力端子に時分割で入力された各組
用の入力信号に対応して各差動増幅器が活性化/非活性
化される手段を有するよう構成することができる。この
とき、差動増幅器に入力される信号を時分割されたアド
レス多重信号とし、各ラッチ手段の出力はそれぞれ一対
の相補関係にある内部アドレス信号とすれば好適であ
る。
【0019】さらに、本発明に係る半導体装置の入力回
路は、アドレス入力信号を受けて一対の差動信号を出力
する差動増幅器と、一対の相補信号出力に変換する手段
を備えたアドレスカウンタと、前記差動増幅器の一対の
出力を有効にする通常動作モードとカウンタの出力を有
効にするリフレッシュモードとを切り換えるモード切り
換え手段と、前記差動増幅器の一対の出力と前記カウン
タの一対の出力とを入力とし、前記モード切り換え手段
により有効となる一対の出力のうちの早く変化した方を
ラッチして相補の関係にある一対の内部アドレス信号を
出力するラッチ手段とを少なくとも有するよう構成する
ことができる。
【0020】
【作用】本発明に係る半導体装置の入力回路によれば、
入力信号を受けて一対の差動信号を出力する差動増幅器
が、活性化/非活性化手段のセット信号により活性化さ
れると、入力信号に従って一対の差動信号間に電位差が
生じる。この一対の差動信号を入力とするラッチ手段
は、一対の差動信号のうち早く変化した方を検出してラ
ッチするように動作する。すなわち、ラッチ手段は入力
信号の変化によって自動的にラッチが行われるので、ラ
ッチのための特別のタイミング信号は不要である。した
がって、従来例のように差動増幅器の入力取り込みとラ
ッチとの間にタイミングマージンをとる必要がなく、そ
れだけ高速動作が可能になる。
【0021】また、前記差動増幅器の一対の差動信号を
複数の前記ラッチ手段に共通に入力するよう構成した半
導体装置の入力回路は、差動増幅器の入力として時分割
でアドレス多重信号を入力すれば、アドレス多重方式D
RAM用のアドレスバッファとして好適に動作する。
【0022】さらに、前記差動増幅器を複数設けた場合
の複数対の差動信号を入力とするラッチ手段は、複数対
の差動信号をデコードした組合せのうち最も早く変化し
たものを検出するように構成することにより、ラッチ手
段の中にプリデコード機能を取り込むことができる。し
たがって、プリデコード回路を別に設ける必要はなく、
その論理ゲートによる遅延を実質的になくすことができ
るので、高速動作が可能となる。
【0023】また、前記活性化/非活性化手段により差
動増幅器が非活性化されると、差動信号は同電位となる
と同時にラッチ回路がリセットされる。この活性化/非
活性化手段により差動増幅器の電源をオン/オフすれ
ば、オフ時には入力回路の出力レベルは低レベルとなり
直流電流が流れず低消費電力を実現する。
【0024】さらにまた、アドレス入力信号を受けて一
対の差動信号を出力する差動増幅器と、一対の相補信号
出力に変換する手段を備えたアドレスカウンタと、前記
差動増幅器の一対の出力を有効にする通常動作モードと
カウンタの出力を有効にするリフレッシュモードとを切
り換える手段、例えばSetR信号とSetX信号とに
より切り換えることができ、前記差動増幅器の一対の出
力と前記カウンタの一対の出力とを入力とし、前記モー
ド切り換え手段により有効となる一対の出力のうちの早
く変化した方をラッチして相補の関係にある一対の内部
アドレス信号を出力するラッチ手段とを少なくとも有す
るように半導体装置の入力回路を構成することにより、
リフレッシュ機能を論理ゲートの段数を増加することな
くアドレスバッファに追加することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の入力回路に
ついて、図1〜図13を用いて詳細に説明する。以下の
実施例では、本発明をアドレス信号の入力回路(いわゆ
るアドレスバッファ)、特にメモリLSIのアドレスバ
ッファに適用した場合について説明する。
【0026】<実施例1>図1〜図4を用いて、本発明
に係る半導体装置の入力回路の一実施例について説明す
る。図1は、本発明に係る第1の実施例のアドレスバッ
ファの構成を示す回路図である。図1において参照符号
100はアドレスバッファを示し、このアドレスバッフ
ァ100は差動増幅器10とラッチ回路20とから構成
される。差動増幅器10は、NチャネルMOSトランジ
スタM9〜M11、抵抗R10,R11、およびインバータ4
0,41とから構成され、アドレス入力信号Aiと基準
電圧VREFとの電位の高低を判定する。ラッチ回路20
は、インバータ50,51、NORゲート52,53、
およびAND−NOR複合ゲート54,55とから構成
され、一対の入力信号AiTとAiBのうち先に高レベ
ルになった方を検出してラッチする(以下、このように
動作するラッチ回路を、早い者勝ちラッチ回路と称す
る)。このアドレスバッファ100の特徴は、アドレス
入力信号Aiを受ける差動増幅器10から一対の差動信
号AiB,AiTを出力し、この一対の差動信号出力を
早い者勝ちラッチ回路20の入力としていることであ
る。
【0027】次に、このアドレスバッファ100の回路
動作について、図2に示した動作波形図を用いて説明す
る。ここで、図2の(a)はアドレスバッファ100の
動作波形の一例を示す図である。先ず、チップエネーブ
ル信号/CEが高レベルのときは、セット(Set)信
号は低レベルであり、NチャネルMOSトランジスタM
9がオフ状態となるので、差動増幅器10は非活性状態
である。この状態では、差動増幅器10の出力信号Ai
T、AiBは共に低レベルである。また、NチャネルM
OSトランジスタM9がオフ状態であるから、差動増幅
器10には電流は流れず、低消費電力である。
【0028】チップエネーブル信号/CEが低レベルに
なると、Set信号が高レベルになり、トランジスタM
9がオン状態となるので、差動増幅器10が活性化され
る。これにより、アドレス入力信号Aiと基準電圧V
REFとの電位の高低によって、信号AiTとAiBのい
ずれか一方が高レベルになり、他方は低レベルにとどま
る。例えば、アドレス入力信号Aiの電位が基準電圧V
REFよりも高ければ、差動増幅器10の出力信号AiT
が高レベルになる。このとき、早い者勝ちラッチ回路2
0は、信号AiTとAiBのうち先に高レベルになった
方を検出してラッチ・出力する。例えば、信号AiTが
高レベルになれば、ラッチ回路20の出力信号BiTが
高レベルになり、出力信号BiBは低レベルにとどま
る。この後、アドレス入力信号Aiが変化しても、差動
増幅器10の出力信号AiT、AiBは変化するが、早
い者勝ちラッチ回路20の出力信号BiT、BiBは変
化しない。
【0029】チップエネーブル信号/CEが高レベルに
戻ると、Set信号は低レベルになり、トランジスタM
9がオフ状態となるので、差動増幅器10は非活性化さ
れる。このときReset信号が高レベルになるので、
早い者勝ちラッチ回路20がリセットされて、出力信号
BiT、BiBは共に低レベルになる。
【0030】また、図2の(b)は、アドレスバッファ
100の動作波形の別の例を示す図である。図2の
(a)の動作波形との相違点は、Set信号、Rese
t信号がそれぞれチップエネーブル信号/CEの変化の
直後にのみ高レベルになることである。これにより、S
et信号が高レベルになっている時間、すなわち差動増
幅器10が活性化されている時間が短いため、図2の
(a)の場合に比べて消費電力が少ないという利点があ
る。
【0031】従って、図2の(a),(b)と図15の
動作波形とを比較すれば、本発明のアドレスバッファ1
00の特徴は明らかである。すなわち、本発明のアドレ
スバッファ100では、従来例の信号φ1に相当する信
号(Set)はあるが、信号φ2や信号φ3に相当する信
号は不要である。本発明のアドレスバッファ100で
は、早い者勝ちラッチ回路20を用いているため、信号
AiTとAiBが変化することによって、自動的にラッ
チ・出力が行われるからである。このように、本実施例
のアドレスバッファ100によれば、従来例のアドレス
バッファの動作波形で示したタイミングマージンT(図
15参照)をとる必要がなく、高速動作が可能になる。
しかも、従来例のアドレスバッファの特徴である(1)
待機時(/CEが高レベルのとき)には直流電流は流れ
ず低消費電力であると共に、(2)待機時には出力信号
BiT、BiBが共に低レベルになるという2つの利点
は、本発明のアドレスバッファ100でも失われていな
い。
【0032】本発明のアドレスバッファ100に用いる
差動増幅器10の回路構成は、必ずしも図1に示した構
成の回路でなくてもよい。例えば、図3の(a),
(b)に示した回路構成の差動増幅器10−1,10−
2を用いることができる。図3の(a)に示した構成の
差動増幅器10−1の場合は、PチャネルMOSトラン
ジスタM16,M17およびM18,M19からそれぞれ構成さ
れるカレントミラー回路を、NチャネルMOSトランジ
スタM12,M13およびM14,M15でそれぞれ構成される
差動回路の負荷としている。このため負荷インピーダン
スが高くなり、増幅率が大きいという特徴がある。な
お、PチャネルMOSトランジスタM20,M21は、Se
t信号が低レベルのときにインバータ40、41の入力
端子を高レベルに固定するためのものである。また、N
チャネルMOSトランジスタM9は、図1の場合と同様
に差動増幅器10−1をSet信号に応じて活性化/非
活性化するための手段として用いるトランジスタであ
る。
【0033】図3の(b)に示した差動増幅器10−2
は、電源VCCのラインと接地との間に、/Set信号に
応じて活性化/非活性化するPチャネルMOSトランジ
スタM29と、PチャネルMOSトランジスタM30,M31
の差動対と、この差動対の各トランジスタの負荷となる
抵抗R30,R31とが直列接続され、さらに各負荷抵抗R
30,R31からインバータ42,43を介して出力Ai
T,AiBを得るよう構成される。すなわち、図1の回
路の極性を逆にした場合の回路構成である。このため、
Set信号の論理が逆になり(/Set信号が低レベル
のとき活性化)、出力AiT、AiBは差動増幅器10
−2が非活性のとき共に高レベルになる。したがって、
これに接続される早い者勝ちラッチ回路20も多少変更
する必要があるが、この変更は容易である。例えば、早
い者勝ちラッチ回路20の入力部分にインバータを一段
接続すればよい。
【0034】また、早い者勝ちラッチ回路20も図1に
示した回路構成でなくてもよく、例えば図4に示す構成
の早い者勝ちラッチ回路20−1を用いることができ
る。この回路は、NANDゲート62〜67とインバー
タ60,61とだけから構成されるが、図1の回路と論
理的に等価であることは明らかであろう。CMOSプロ
セスを用いて半導体装置を形成する場合は、NORゲー
トよりもNANDゲートの方が作りやすく、面積も小さ
くできるので、図4の回路構成の方が図1の回路構成と
比べてCMOSプロセスに適しているという利点があ
る。
【0035】また、差動増幅器10の基準電圧V
REFは、半導体装置内で発生するように構成してもよい
し、外部から印加するようにしてもよい。あるいは、入
力信号Aiと基準電圧VREFとを区別せずに、一対の差
動信号として入力するようにしてもよい。外部から印加
する方法と一対の差動信号として入力する方法は、アイ
・イー・イー・イー、スペクトラム、1992年10月
号、第54頁から第57頁(IEEE Spectrum, Oct. 199
2, pp.54-57)に記載されているように、小振幅の入力
信号を受ける場合に適している。
【0036】<実施例2>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第2の実施例について、図5を用いて説明す
る。図5は、本発明に係るアドレスバッファ110の構
成を示す図である。このアドレスバッファ110は、ア
ドレス多重方式のDRAMのアドレスバッファに適用し
た場合の例である。アドレス多重方式の場合には、行ア
ドレスと列アドレスとが共通の同じ入力端子Aiから時
分割で入力される。このため、本実施例のアドレスバッ
ファ110は、差動増幅器10xと早い者勝ちラッチ回
路20xとから構成される行アドレス用のアドレスバッ
ファ110xと、差動増幅器10yと早い者勝ちラッチ
回路20yとから構成される列アドレス用のアドレスバ
ッファ110yとの2組の回路を備えている。Set
X、ResetXはそれぞれ行アドレス用のSet、R
eset信号、SetY、ResetYはそれぞれ列ア
ドレス用のSet、Reset信号である。これらのS
et信号により各差動増幅器10x,10yは、列アド
レス又は行アドレスの入力に応じて活性化/非活性化さ
れ、各早い者勝ちラッチ回路20x,20yは動作時に
は一対の相補関係にある信号をそれぞれ出力するが、R
eset信号によりリセットされると各出力は共に低レ
ベルとなる。ここで早い者勝ちラッチ回路20xの出力
BXiTとBXiBは内部の行アドレス信号であり、早
い者勝ちラッチ回路20yの出力BYiTとBYiBは
内部の列アドレス信号である。
【0037】各アドレスバッファ110x,110y
は、それぞれ早い者勝ちラッチ回路20x,20yを用
いた構成としているため、アドレスバッファ110xで
は差動増幅器10xの出力信号AXiTとAXiBが変
化することによって、アドレスバッファ110yでは差
動増幅器10yの出力信号AYiTとAYiBが変化す
ることによって、自動的にラッチ・出力が行われる。こ
のため、本実施例の場合も、第1の実施例と同様に従来
のアドレスバッファ構成では必要だったタイミングマー
ジンが不要となり、高速動作が可能になる。
【0038】<実施例3>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第3の実施例について、図6および図7を用い
て説明する。図6の(a)は、本発明に係るアドレスバ
ッファ120の構成を示す図である。このアドレスバッ
ファ120は、アドレス多重方式のDRAM用アドレス
バッファに適用した場合の例である。第2の実施例とは
異なり、差動増幅器10−3を行アドレスと列アドレス
とで共用することにより、占有面積と消費電力の低減を
図っている。この差動増幅器10−3の回路構成は、図
1の差動増幅器10におけるNチャネルMOSトランジ
スタM9の代わりに、並列接続のNチャネルMOSトラ
ンジスタM9x,M9yを配置している点が相違する。この
ように構成したことにより、差動増幅器10−3はSe
tX、SetYの少なくとも一方が高レベルのときに活
性化される。
【0039】以下、図7に示した動作波形図を用いて、
このアドレスバッファ120の動作を説明する。行アド
レスストローブ信号(/RAS)が低レベルになると、
SetXが高レベルになり、差動増幅器10−3が活性
化される。従って、差動増幅器10−3はアドレス入力
信号Ai(行アドレスが設定されているとする)と基準
電圧VREFの電位の高低によって、出力信号AiTとA
iBのいずれか一方が高レベルになる。行アドレス用の
早い者勝ちラッチ回路20xは、差動増幅器10−3の
出力信号AiTとAiBのうち先に高レベルになった方
を検出して、ラッチ・出力する。例えば、信号AiTが
高レベルになれば、早い者勝ちラッチ回路20xの出力
信号BXiTが高レベルになり、出力信号BXiBは低
レベルにとどまる。この後、アドレス入力信号Aiが変
化しても、差動増幅器10−3の出力信号AiT、Ai
Bは図7中に矢印aで示すように変化するが、早い者勝
ちラッチ回路20xの出力信号BXiT、BXiBは変
化しない。SetX信号が低レベルに戻ると、Nチャネ
ルMOSトランジスタM9xがオフ状態となるので(この
とき、SetY信号は低レベルのままであり、Nチャネ
ルMOSトランジスタM9yもオフ状態である)、差動増
幅器10−3は非活性になる。
【0040】次に、列アドレスストローブ信号(/CA
S)が低レベルになると、SetY信号が高レベルにな
り、再び差動増幅器10−3が活性化され、アドレス入
力信号Ai(今度は列アドレスが設定されているとす
る)とVREFの電位の高低によって、出力信号AiTと
AiBのいずれか一方が高レベルになる。列アドレス用
の早い者勝ちラッチ回路20yは、差動増幅器10−3
の出力信号AiTとAiBのうち先に高レベルになった
方を検出して、ラッチ・出力する。例えば、信号AiT
が高レベルになれば、早い者勝ちラッチ回路20yの出
力信号BYiTが高レベルになり、出力信号BYiBは
低レベルにとどまる。この後、アドレス入力信号Aiが
変化しても、差動増幅器10−3の出力信号AiT、A
iBは図7中に矢印bで示すように変化するが、早い者
勝ちラッチ回路20yの出力信号BYiT、BYiBは
変化しない。SetY信号が低レベルに戻ると、Nチャ
ネルMOSトランジスタM9yがオフ状態となるので(こ
のとき、SetX信号は低レベルのままであり、Nチャ
ネルMOSトランジスタM9xもオフ状態である)、差動
増幅器10−3は再び非活性になる。
【0041】/RASが高レベルに戻ると、Reset
X信号が高レベルになり、行アドレス用の早い者勝ちラ
ッチ回路20xの出力が低レベルに戻る。/CASが高
レベルに戻ると、ResetY信号が高レベルになり、
列アドレス用の早い者勝ちラッチ回路20yの出力が低
レベルに戻る。
【0042】本実施例の場合、早い者勝ちラッチ回路を
用いる利点は、より顕著である。すなわち、行アドレス
用の早い者勝ちラッチ回路20xが行アドレスを取り込
む時点では、ResetY信号がまだ高レベルであるか
ら、列アドレス用の早い者勝ちラッチ回路20yの出力
信号BYiT、BYiBは、図7中に矢印c、dで示す
ように変化するが、ラッチ動作は行われない。逆に、列
アドレス用の早い者勝ちラッチ回路20yが列アドレス
を取り込む時点では、行アドレス用の早い者勝ちラッチ
回路20xは、既にラッチ状態になっているので、差動
増幅器10−3の出力信号AiT、AiBの変化によっ
て影響されることはない。従って、差動増幅器10−3
を共用しても誤動作は生じない。勿論、本実施例でも、
従来のアドレスバッファ構成では必要だったタイミング
マージンが不要となり、高速動作が可能になることは云
うまでもない。
【0043】なお、列アドレス用の早い者勝ちラッチ回
路20yの出力信号BYiT、BYiBに、図7中に矢
印で示したc、dのような偽の信号が現れるのが好まし
くない場合は、列アドレス用の早い者勝ちラッチ回路2
0yの構成を図6の(b)に示した早い者勝ちラッチ回
路20y−1のようにSetYと入力AiBおよびAi
TとのANDをとるように変更すればよい。すなわち、
図1に示した早い者勝ちラッチ回路20の構成におい
て、AND−NOR複合ゲート54,55の2入力AN
Dゲートの代わりに、SetYも入力とした3入力のA
NDゲートで構成されたAND−NOR複合ゲート5
6,57を用いる。このように構成すれば、偽の信号に
よる誤動作を防止でき、しかも列アドレス用の早い者勝
ちラッチ回路20y−1のBYiT、BYiBの出力端
における寄生容量を充放電するのに必要な消費電力を低
減することができる。
【0044】<実施例4>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第4の実施例について、図8および図9を用い
て説明する。図8は、本発明に係るアドレスバッファ1
30の構成を示す図である。本実施例は、シンクロナス
DRAMのアドレスバッファに適用した場合の例であ
る。ここで、シンクロナスDRAMとは、クロックに同
期してアドレスの取り込みやデータの出力を行うDRA
Mのことであり、詳細は次の文献に記載されている。 (1) アイ・イー・イー・イー、スペクトラム、1992
年10月号、第43頁から第49頁(IEEE Spectrum, O
ct. 1992, pp.43-49)。 (2) 日経エレクトロニクス、1992年5月11日号、
第143頁から第147頁。 シンクロナスDRAMは、独立にアクセスできるバンク
を2個有するのが普通である。このため、本実施例で
は、各バンク用に行アドレス用と列アドレス用の2組の
回路、すなわち計4組の回路を設けている。差動増幅器
10aおよび早い者勝ちラッチ回路20aがバンク0の
行アドレス用、差動増幅器10bおよび早い者勝ちラッ
チ回路20bがバンク0の列アドレス用、差動増幅器1
0cおよび早い者勝ちラッチ回路20cがバンク1の行
アドレス用、差動増幅器10dおよび早い者勝ちラッチ
回路20dがバンク1の列アドレス用である。図中の信
号名の〔i〕は、バンクi用の信号であることを示す。
【0045】次に、このように構成されるアドレスバッ
ファ130の動作を、図9の動作波形図を用いて説明す
る。シンクロナスDRAMでは、クロックCLKの立上
りで、チップセレクト信号/CS、行アドレスストロー
ブ信号/RAS、列アドレスストローブ信号/CAS、
書込みエネーブル信号/WE、およびバンク選択信号B
Sの組合せによって、コマンドが指定される。
【0046】まず、時刻t1において、/CSと/RA
Sが低レベル、/CASと/WEが高レベルで、BSが
低レベル(バンク0の指定)であるから、バンク0に対
する活性化コマンドが指定される。すると、バンク0用
のSetX
〔0〕信号が高レベルになり、差動増幅器1
0aと早い者勝ちラッチ回路20aとが動作する。これ
により、アドレス入力端子Aiから行アドレスが取り込
まれ、バンク0用の内部行アドレス信号BXiT
〔0〕
とBXiB
〔0〕のうちの一方が高レベルになる。
【0047】次に時刻t2において、/CSと/CAS
が低レベル、/RASと/WEが高レベルで、BSが低
レベルであるから、バンク0に対する読出しコマンドが
指定される。すると、バンク0用のSetY
〔0〕信号
が高レベルになり、差動増幅器10bと早い者勝ちラッ
チ回路20bとが動作する。これにより、アドレス入力
端子Aiから列アドレスが取り込まれ、バンク0用の内
部列アドレス信号BYiT
〔0〕とBYiB
〔0〕のう
ちの一方が高レベルになる。
【0048】時刻t3において、/CS、/RAS、/
WEが低レベル、/CASが高レベル、BSが低レベル
であるから、バンク0に対するプリチャージコマンドが
指定される。すると、バンク0用のReset
〔0〕信
号が高レベルになり、早い者勝ちラッチ回路20aと2
0bがリセットされて、BXiT
〔0〕、BXiB
〔0〕、BYiT
〔0〕、BYiB
〔0〕はいずれも低
レベルになる。
【0049】従って、この場合も差動増幅器への入力信
号の取り込みから、早い者勝ちラッチ回路によるラッチ
・出力までのタイミングマージンが不要になり、入力回
路を高速化することができる。
【0050】<実施例5>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第5の実施例について、図10および図11を
用いて説明する。図10は、本発明に係るアドレスバッ
ファ140の構成を示す図であり、図11はこのアドレ
スバッファ140の動作波形図である。本実施例は、シ
ンクロナスDRAMのアドレスバッファに適用した場合
の例であり、図6に示した第3の実施例の場合と同様
に、差動増幅器を共用した場合の例である。差動増幅器
10−4を行アドレスと列アドレス、バンク0とバンク
1で共用することにより、占有面積の低減を図ってい
る。この差動増幅器10−4は、図1に示した差動増幅
器10と同じ構成であるが、NチャネルMOSトランジ
スタM9のゲートに入力される信号が異なる。すなわ
ち、差動増幅器10−4は、クロックCLKが有効であ
ることを示す信号CKEによって活性化される。この信
号CKEは図11に示したように動作中は常に高レベル
であるから、差動増幅器10−4は常に活性化されてい
る。この差動増幅器10−4の出力AiTとAiBに現
われた信号を各Set信号に同期してラッチするため
に、早い者勝ちラッチ回路21a〜21dとして、図6
の(b)と同じ回路構成を用いている。図11の波形図
に示した本実施例の時刻t1,t2,t3における動作
は、実施例4の場合と同様であるので、その詳細な説明
は省略する。本実施例では、Set信号から内部アドレ
ス信号までの論理ゲートの段数が、実施例4のアドレス
バッファ130に比べて少ないため、差動増幅器での遅
延時間が無くなる分だけさらに高速であるという利点が
ある。
【0051】<実施例6>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第6の実施例について、図12を用いて説明す
る。図12は、本発明に係るアドレスバッファ150の
構成を示す図である。本実施例のアドレスバッファ15
0は、リフレッシュ機能を有するDRAMに適用した場
合の例である。図12において、参照符号30はアドレ
スカウンタを示し、このアドレスカウンタ30には次に
リフレッシュすべき行アドレスが記憶されている。アド
レスカウンタ30の出力ARiは、インバータ、NAN
Dゲートから構成される変換回路31により、一対の相
補関係にある出力ARiT,ARiBに変換されて、行
アドレス用の早い者勝ちラッチ回路22xに入力され
る。この行アドレス用の早い者勝ちラッチ回路22x
は、インバータ50,51と、NORゲート52,53
と、OR−AND−NOR複合ゲート58,59とから
構成される。なお、列アドレス用の回路は、図5と同じ
ように構成して図1に示した回路を用いれば良いので、
記載を省略してある。
【0052】通常動作モードのときは、リフレッシュ用
Set信号SetRが低レベルであり、SetX信号が
高レベルになる。したがって、ARiTとARiBは共
に低レベルであり、このアドレスバッファ150の動作
は、実施例2や実施例3の場合と同様である。すなわ
ち、本実施例の場合も、早い者勝ちラッチ回路22xを
用いることにより、差動増幅器10の出力AXiTとA
XiBのうち先に高レベルになった方を検出して自動的
にラッチ・出力が行われる。従って、通常動作モードに
おいて、従来のアドレスバッファのようにタイミングマ
ージンをとる必要は無く、高速動作が可能であることも
同様である。
【0053】逆に、リフレッシュモードのときは、Se
tX信号は常に低レベルであり、SetR信号が高レベ
ルになる。すると、アドレスカウンタ30に記憶されて
いる情報に従って、ARiTとARiBの一方が高レベ
ルになる。早い者勝ちラッチ回路22xは、ARiTと
ARiBのうち先に高レベルになった方を検出して、ラ
ッチ・出力する。すなわち、アドレスカウンタ30に記
憶されている情報が、内部行アドレス信号BXiT、B
XiBとして出力される。なお、本実施例の場合、通常
モードとリフレッシュモードとの切り換えは、前述した
ようにSetXとSetRにより行っているが、リフレ
ッシュモードを指定するのに、外部から信号を印加して
もよいし、周知の/CAS−before−/RAS制
御によってもよい。
【0054】図12の構成を図5、図6に示した構成と
比較してみれば明らかなように、論理ゲートの段数を増
加することなく、リフレッシュアドレス発生機能を追加
することができる。
【0055】<実施例7>本発明に係る半導体装置の入
力回路の第7の実施例について、図13を用いて説明す
る。図13は、本発明に係るアドレスバッファ160の
構成を示す図である。本実施例のアドレスバッファ16
0は、早い者勝ちラッチ回路23にデコード機能を持た
せた場合の例である。この早い者勝ちラッチ回路23
は、AND−NOR複合ゲート76〜79と、NORゲ
ート72〜75と、インバータ68〜71とから構成さ
れ、2個の差動増幅器10iと10jから2対の出力信
号AiB,AiT,AjB,AjTを受けて、これらの
信号をデコードした組合せのうち最も早く変化したもの
を検出してラッチ・出力する。例えば、AiBとAjB
が高レベルになれば、Cij0のみが高レベルになり、
Cij1〜Cij3は低レベルにとどまる。また、Ai
TとAjBが高レベルになれば、Cij1のみが高レベ
ルになり、Cij0、Cij2、Cij3は低レベルに
とどまる。Reset信号が高レベルになると、Cij
0〜Cij3はすべて低レベルになる。
【0056】図13に示したアドレスバッファ160と
図1に示したアドレスバッファ100とを比較してみれ
ば明らかなように、アドレスバッファ160は論理ゲー
トの段数を増加すること無くデコード機能を追加してい
ることが分かる。従って、従来のようにプリデコード回
路をアドレスバッファと別個に設ける必要はなく、プリ
デコード回路の挿入によるゲート遅延を実質的になくす
ことができるので、高速動作が可能である。
【0057】本実施例は、アドレス信号のデコードだけ
でなく、他の信号のデコードにも応用できる。例えば、
前述のシンクロナスDRAMでは、/CS、/RAS、
/CASなどの信号の組合せによって、各種コマンドが
指定される。そこで、本実施例の回路をコマンドデコー
ダとして用いれば、シンクロナスDRAMの高速化に有
効である。
【0058】以上、本発明に係る半導体装置の入力回路
の好適な実施例について、特にメモリLSIのアドレス
バッファ回路に適用した場合を説明したが、本発明はデ
−タ入力その他の信号の入力回路にも適用でき、さらに
メモリLSI以外の半導体装置の入力回路、例えばマイ
クロプロセッサなどの入力回路にも適用可能であり、前
記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱し
ない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿
論である。
【0059】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、入力信号を受けて一対の差動出力を出力
する差動増幅器と、この一対の差動信号のうち早く変化
した方を検出してラッチ・出力する早い者勝ちラッチ回
路とで半導体装置の入力回路を構成することによって、
入力信号取り込みからラッチ・出力するまでのタイミン
グマージンが不要になり、入力回路を高速化することが
できる。しかも、待機時には直流電流が流れず低消費電
力であり、かつ、一対のラッチ出力信号が共に低レベル
になるという従来回路の特徴を失うこと無く入力回路の
高速化を実現できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の入力回路の一実施例
であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図2】図1に示したアドレスバッファの動作波形の一
例を示す動作波形図である。
【図3】図1に示したアドレスバッファで用いる差動増
幅器の他の構成例を示す回路図である。
【図4】図1に示したアドレスバッファで用いる早い者
勝ちラッチ回路の他の構成例を示す回路図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の入力回路の第2の実
施例であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図6】本発明に係る半導体装置の入力回路の第3の実
施例を示し、(a)はアドレスバッファであり、(b)
は(a)のアドレスバッファで用いる列アドレス用の早
い者勝ちラッチ回路の他の例を示す回路図である。
【図7】図6に示したアドレスバッファの動作波形図で
ある。
【図8】本発明に係る半導体装置の入力回路の第4の実
施例であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図9】図8に示したアドレスバッファの動作波形図で
ある。
【図10】本発明に係る半導体装置の入力回路の第5の
実施例であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図11】図10に示したアドレスバッファの動作波形
図である。
【図12】本発明に係る半導体装置の入力回路の第6の
実施例であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図13】本発明に係る半導体装置の入力回路の第7の
実施例であるアドレスバッファを示す回路図である。
【図14】従来のアドレスバッファを示す回路図であ
る。
【図15】図14に示した従来のアドレスバッファの動
作波形図である。
【図16】従来のプリデコード回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10,10−1〜10−4…差動増幅器 10a〜10d…差動増幅器 10i,10j,10x,10y…差動増幅器 20,20−1…早い者勝ちラッチ回路 20a〜20d…早い者勝ちラッチ回路 20x,20y,20y−1…早い者勝ちラッチ回路 21,21a〜21d…早い者勝ちラッチ回路 22x…早い者勝ちラッチ回路 23…デコード機能付き早い者勝ちラッチ回路 30…アドレスカウンタ 31…変換回路 100,110,120,130…アドレスバッファ 140,150,160…アドレスバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 幹 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松野 勝己 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 青木 正和 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を受けて一対の差動信号を出力す
    る差動増幅器と、この一対の差動信号のうち早く変化し
    た方を検出してラッチ・出力するラッチ手段とを少なく
    とも有することを特徴とする半導体装置の入力回路。
  2. 【請求項2】入力信号を受けて一対の差動信号を出力す
    る差動増幅器と、一対の入力信号のうち早く変化した方
    を検出してラッチ・出力するラッチ手段を複数備えると
    共に、これら複数のラッチ手段に前記差動増幅器の一対
    の差動信号が共通に入力されるよう接続配置したことを
    特徴とする半導体装置の入力回路。
  3. 【請求項3】入力信号を受けて一対の差動信号を出力す
    る差動増幅器を複数備えると共に、複数対の前記差動信
    号を入力としてこれら複数対の差動信号をデコードした
    組合せのうち最も早く変化したものを検出してラッチ・
    出力するラッチ手段を少なくとも有することを特徴とす
    る半導体装置の入力回路。
  4. 【請求項4】前記入力信号はアドレス入力信号であり、
    前記ラッチ手段の出力は一対の相補関係にある内部アド
    レス信号である請求項1または請求項2に記載の半導体
    装置の入力回路。
  5. 【請求項5】前記差動増幅器は、前記一対の差動信号間
    に電位差を生じさせる活性化と、前記一対の差動信号を
    同電位とする非活性化とを行う活性化/非活性化手段を
    有する請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の半導
    体装置の入力回路。
  6. 【請求項6】前記活性化/非活性化手段は、差動増幅器
    の電源をオン/オフする手段である請求項5記載の半導
    体装置の入力回路。
  7. 【請求項7】入力信号を受けて一対の差動信号を出力す
    る差動増幅器と、この一対の差動信号のうち早く変化し
    た方を検出してラッチ・出力するラッチ手段とを複数組
    備えると共に、各組の差動増幅器の入力信号端子を共通
    接続した共通入力端子に時分割で入力された各組用の入
    力信号に対応して各差動増幅器が活性化/非活性化され
    る手段を有することを特徴とする半導体装置の入力回
    路。
  8. 【請求項8】前記差動増幅器に入力される信号は時分割
    されたアドレス多重信号であり、前記各ラッチ手段の出
    力はそれぞれ一対の相補関係にある内部アドレス信号で
    ある請求項7記載の半導体装置の入力回路。
  9. 【請求項9】アドレス入力信号を受けて一対の差動信号
    を出力する差動増幅器と、一対の相補信号出力に変換す
    る手段を備えたアドレスカウンタと、前記差動増幅器の
    一対の出力を有効にする通常動作モードとカウンタの出
    力を有効にするリフレッシュモードとを切り換えるモー
    ド切り換え手段と、前記差動増幅器の一対の出力と前記
    カウンタの一対の出力とを入力とし、前記モード切り換
    え手段により有効となる一対の出力のうちの早く変化し
    た方をラッチして相補の関係にある一対の内部アドレス
    信号を出力するラッチ手段とを少なくとも有することを
    特徴とする半導体装置の入力回路。
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