JP2002110436A - 負荷時タップ切換装置用切換開閉器 - Google Patents

負荷時タップ切換装置用切換開閉器

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JP2002110436A JP2000298599A JP2000298599A JP2002110436A JP 2002110436 A JP2002110436 A JP 2002110436A JP 2000298599 A JP2000298599 A JP 2000298599A JP 2000298599 A JP2000298599 A JP 2000298599A JP 2002110436 A JP2002110436 A JP 2002110436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主切換開閉器及び補助切換開閉器を共通の駆動
軸により駆動することができるようにする。 【解決手段】回動自在に支持されて補助切換開閉器の可
動接点6cを支持した従動レバー17と、従動レバー1
7に対して回動し得るように設けられた駆動レバー15
と、従動レバーと駆動レバーとの間に設けられて駆動レ
バーの回動により蓄勢されるトグルバネ21とを備え
て、駆動レバー15が所定の角度回動したときにトグル
バネ21の付勢力により従動レバー17を速動させて補
助切換開閉器6の切換動作を行わせるトグル機構と、補
助切換開閉器6の切換動作を所定の動作タイミングで行
わせるように主切換開閉器の駆動軸12の回転を駆動レ
バー15に伝達する駆動力伝達機構とにより補助切換開
閉器6の駆動機構を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷時タップ切換
装置に用いる切換開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷時タップ切換開閉器は、例えば図8
に示すように、タップt1 ,t2 ,t3 ,…を備えた変
圧器1と、変圧器1の奇数番目のタップ(奇数タップ)
t1 ,t3 ,…及び偶数番目のタップ(偶数タップ)t
2 ,t4 ,…をそれぞれ選択する奇数タップ用接触子2
a及び偶数タップ用接触子2bを備えたタップ選択器2
と、タップを切り換える過程で流れるタップ間短絡電流
を制限する限流抵抗4と、負荷に接続する変圧器のタッ
プを切り換える切換動作を行う主切換開閉器5と、限流
抵抗の接続を切り換える補助切換開閉器6と、主切換開
閉器5を駆動する主切換開閉器駆動機構及び補助切換開
閉器6を駆動する補助切換開閉器駆動機構(図8には図
示せず。)とを備えている。
【0003】補助切換開閉器6は、奇数タップ用接触子
2aを通して変圧器1の奇数タップt1 ,t3 ,…に接
続される第1の固定接点6aと、偶数タップ用接触子2
bを通して変圧器1の偶数タップt2 ,t4 ,…に接続
される第2の固定接点6bと、第1の固定接点6aに接
触する位置と第2の固定接点6bに接触する位置との間
を変位させられるように設けられて限流抵抗4の一端に
接続された可動接点6cとを備えていて、限流抵抗4を
奇数タップ側及び偶数タップ側に切換接続する。
【0004】主切換開閉器5は、奇数タップ用接触子2
aを通して変圧器1の奇数タップt1 ,t3 ,…に接続
される第1の主コンタクト5aと、限流抵抗4の他端に
接続された抵抗コンタクト5bと、偶数タップ用接触子
2bを通して変圧器の偶数タップt2 ,t4 ,…に接続
される第2の主コンタクト5cと、負荷につながる回路
に接続される可動コンタクト5dとを備えた開閉器であ
る。
【0005】この主切換開閉器は、可動コンタクト5d
が第1の主コンタクト5aのみに接触している状態(図
8A,B)から第1の主コンタクト5aと抵抗コンタク
ト5bの間を橋絡する状態(図8C)と、抵抗コンタク
ト5bのみに接触した状態(図8D)と、抵抗コンタク
ト5bと第2の主コンタクト5cとの間を橋絡した状態
(図8E)とを経て第2の主コンタクト5cのみに接触
した状態(図8F)に切り換わる第1の切換動作と、可
動コンタクト5dが第2の主コンタクトのみに接触して
いる状態(図8F)から該第2の主コンタクト5cと抵
抗コンタクト5bの間を橋絡する状態(図8E)と、抵
抗コンタクト5bのみに接触した状態(図8D)と、抵
抗コンタクト5bと第1の主コンタクト5aとの間を橋
絡した状態(図8C)とを経て第1の主コンタクトのみ
に接触した状態(図8B,A)に切り換わる第2の切換
動作とを行うことができるように構成されている。
【0006】また従来のこの種のタップ切換装置では、
奇数タップから偶数タップに負荷電流を切り換える際及
び偶数タップから奇数タップに負荷電流を切り換える際
にそれぞれ一方向及び他方向に回転駆動される主切換開
閉器駆動軸と、該主切換開閉器駆動軸と連系動作する補
助切換開閉器駆動軸とが別個に設けられていて、主切換
開閉器駆動軸の回転に応動して主切換開閉器5に上記第
1の切換動作または第2の切換動作を行わせるように主
切換開閉器駆動機構(図示せず。)が構成され、補助切
換開閉器駆動軸の回転に応動して補助切換開閉器6に切
換動作を行わせるように補助切換開閉器駆動機構が構成
される。主切換開閉器駆動機構及び補助切換開閉器駆動
機構により、主切換開閉器5と補助切換開閉器6とが所
定のシーケンスで動作させられる。
【0007】図8(A)ないし(F)はタップを奇数タ
ップ(図示の例ではタップt1 )から偶数タップ(図示
の例ではタップt2 )に切り換える際の切換開閉器の動
作のシーケンスの一例を示したものである。図8(A)
は、奇数タップを通して負荷に通電している状態を示し
ている。この例では、奇数タップを通して負荷に通電し
ている状態で、補助切換開閉器6の可動接点を第1の固
定接点6aに接触した状態に保つようにしている。この
状態でタップ切換指令が与えられると、先ず図8(B)
に示すように補助切換開閉器6の可動接点6cが固定接
点6bに切り換えられる。可動接点6cが固定接点6b
に切り換えられると同時に主切換開閉器の駆動軸が一方
向に高速で回転駆動されて図8(C)の状態から(F)
の状態に至る第1の切換動作が行われる。
【0008】またタップを偶数タップから奇数タップに
切り換える場合には、補助切換開閉器6の可動接点6c
が第1の固定接点6a側に切り換えられた後に、図8
(F)の状態から(B)の状態に至る第2の切換動作が
行われる。
【0009】図8に示した負荷時タップ切換装置におい
ては、主切換開閉器5と補助切換開閉器6と、これらの
切換開閉器を駆動する駆動機構とにより切換開閉器が構
成されている。
【0010】上記のタップ切換装置では、タップ切換を
行う際に、切換先のタップに限流抵抗4を接続した状態
で主切換開閉器5の切換動作を行わせることにより、主
切換開閉器5がタップ間を短絡する際に流れる短絡電流
を制限して、主切換開閉器5の接点間で大きなアークが
発生するのを防止している。
【0011】図8に示した例では、タップの切換動作を
開始する際に補助切換開閉器6を動作させて、切換先の
タップに限流抵抗4を接続するようにしているが、タッ
プ切換動作を完了する際に次のタップ切換に備えて限流
抵抗4の接続を切り換えておくようにする場合もある。
この場合の切換開閉器の動作のシーケンスの一例を図9
(A)ないし(F)に示した。
【0012】図9に示した例では、奇数タップを通して
通電しているときに、図9(A)に示すように、補助切
換開閉器6の可動接点6cが次のタップ切換先(偶数タ
ップ)につながる第2の固定接点6b側に切り換えられ
た状態にある。
【0013】タップを奇数タップから偶数タップに切り
換える場合には、タップ切換指令が与えられると同時に
図9(B)の状態から図9(F)の状態に至る主切換開
閉器5の第1の切換動作を開始させる。そして、図9
(E)に示すように主切換開閉器5の可動コンタクト5
dが抵抗コンタクト5bと第2の主コンタクト5cとの
間を橋絡した状態になった後、補助切換開閉器6を動作
させて、その可動接点6cを第2の固定接点6a側に切
り換える。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の負荷時タップ切
換装置用切換開閉器では、主切換開閉器5を駆動する駆
動軸と、補助切換開閉器6を駆動する駆動軸とを別個に
設けて、両駆動軸を連系動作させるようにしていたた
め、駆動機構の構成が複雑になり、切換開閉器のコスト
が高くなるのを避けられなかった。
【0015】本発明の目的は、1つの駆動軸で主切換開
閉器と補助切換開閉器とを駆動することができるように
して駆動機構の構造を簡単にすることができるようにし
た負荷時タップ切換開閉装置用切換開閉器を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、負荷に接続す
る変圧器のタップを切り換える切換動作を行う主切換開
閉器と、限流抵抗の接続を切り換える切換動作を行う補
助切換開閉器と、負荷に接続するタップを切り換える際
に回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の回転に伴って主
切換開閉器に切換動作を行わせる主切換開閉器駆動機構
と、予め設定された動作タイミングで補助切換開閉器の
切換動作を行わせる補助切換開閉器駆動機構とを備えた
負荷時タップ切換装置用切換開閉器に係わるものであ
る。
【0017】本発明においては、主切換開閉器を駆動す
る駆動軸により補助切換開閉器をも動作させる。そのた
め、本発明で用いる補助切換開閉器駆動機構は、回動自
在に支持された従動レバーと、従動レバーに対して相対
的に回動し得るように設けられた駆動レバーと、従動レ
バーと駆動レバーとの間に設けられて駆動レバーの回動
により蓄勢されるトグルバネとを備えて駆動レバーが所
定の角度回動したときにトグルバネの付勢力により従動
レバーが速動して補助切換開閉器の切換動作を行わせる
ように構成されたトグル機構と、補助切換開閉器の切換
動作を設定された動作タイミングで行わせるように主切
換開閉器の駆動軸の回転を駆動レバーに伝達する駆動力
伝達機構とを備えている。
【0018】上記のように構成すると、主切換開閉器を
駆動する駆動軸を利用して補助切換開閉器を駆動するこ
とができるため、駆動機構の簡素化を図ることができ、
切換開閉器のコストの低減を図ることができる。
【0019】負荷時タップ切換装置においては、多くの
場合、変圧器のタップが奇数タップと偶数タップとに分
けられて、奇数タップと偶数タップとに対してそれぞれ
接触子が設けられ、負荷に接続する変圧器のタップを奇
数タップから偶数タップに切り換える第1の切換動作
と、偶数タップから奇数タップに切り換える第2の切換
動作とを行うように主切換開閉器が構成される。
【0020】また補助切換開閉器は、奇数タップ及び偶
数タップにそれぞれ接続される第1及び第2の固定接点
と、限流抵抗に接続されて第1の固定接点に接触する位
置と第2の固定接点に接触する位置との間を変位させら
れる可動接点とにより構成される。
【0021】この場合、負荷に接続するタップを奇数タ
ップから偶数タップに切り換える際及び偶数タップから
奇数タップに切り換える際にそれぞれ一方向及び他方向
に回転駆動される駆動軸が設けられ、該駆動軸が一方向
に回転したとき及び他方向に回転したときにそれぞれ主
切換開閉器に第1の切換動作及び第2の切換動作を行わ
せるように主切換開閉器駆動機構が構成される。また、
主切換開閉器の切換動作に対して一定の関係を持たせて
予め設定した動作タイミングで補助切換開閉器の切換動
作を行わせるように補助切換開閉器駆動機構が構成され
る。
【0022】本発明では、この補助切換開閉器駆動機構
が、回動自在に支持されて可動接点を第1の固定接点に
接触させた状態にする第1の位置と可動接点を第2の固
定接点に接触させた状態にする第2の位置との間を回動
させられる従動レバーと、従動レバーに対して相対的に
回動し得るように設けられた駆動レバーと、従動レバー
と駆動レバーとの間に設けられて駆動レバーの回動によ
り蓄勢されるトグルバネとを備えて、駆動レバーが一方
向及び他方向に所定の角度回動したときにそれぞれトグ
ルバネの付勢力により従動レバーが第1の位置側及び第
2の位置側に速動して補助切換開閉器の切換動作を行わ
せるトグル機構と、補助切換開閉器の切換動作を設定さ
れた動作タイミングで行わせるように主切換開閉器駆動
軸の回転を駆動レバーに伝達する駆動力伝達機構とによ
り構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係わる負荷時タップ切換
装置用切換開閉器の各部のうち、補助切換開閉器及び補
助切換開閉器駆動機構の構成例を図1及び図2に示す。
図1は補助切換開閉器6及び補助切換開閉器駆動機構1
0の構成を示す要部の上面図、図2は同要部の縦断面図
である。また図3ないし図7は補助切換開閉器及びその
駆動機構の動作を説明する動作説明図である。
【0024】図1及び図2において11は中心軸線を垂
直方向に向けて配置された絶縁筒、6a及び6bは絶縁
筒11の内周に所定の間隔を隔てて周方向に並ぶように
配置された第1及び第2の固定接点である。
【0025】また12は絶縁筒11と中心軸線を共有す
るように配置されて絶縁筒11に対して固定されたフレ
ーム13に回転自在に支持された駆動軸で、本発明にお
いては、この駆動軸12が補助切換開閉器と主切換開閉
器とに対して共通に設けられている。
【0026】フレーム13には駆動軸12を支持するた
めの孔が設けられていて、この孔に軸受14を介して駆
動軸12の上端が支持されている。
【0027】フレーム13にはまた、駆動レバー15が
支持されている。図示の駆動レバー15は、1対の脚部
15a1,15a2と両脚部間を連結する連結部15a3から
なる二股部15aを有していて、駆動軸12よりも絶縁
筒11寄りに位置させた状態で、かつ二股部15aを駆
動軸12側に向けた状態で配置されて、フレーム13に
固定された支持軸16により回動自在に支持されてい
る。
【0028】フレーム13の絶縁筒11寄りには、従動
レバー17が支持されている。図示の従動レバー17
は、長手方向の一端にボス部17aが形成された板状の
部材からなっていて、その板面をフレーム13と平行に
した状態で配置されている。従動レバー17のボス部1
7aにはフレーム13に固定された支持軸18が嵌合さ
れ、該支持軸18により従動レバー17がフレーム13
に回動自在に支持されている。
【0029】従動レバー17は、その長手方向の他端が
固定接点6a,6bの近傍に達するように設けられてい
て、該従動レバー17の他端に補助切換開閉器6の可動
接点6cが取り付けられ、従動レバー17の一方向(図
1において反時計方向)及び他方向(図1において時計
方向)への回動に伴って可動接点6cが第1の固定接点
6aの接点部及び第2の固定接点6bの接点部にそれぞ
れ接触した状態になる第1の位置及び第2の位置まで変
位させられるようになっている。図1に示した状態で
は、可動接点6cが第2の位置に配置されて、第2の固
定接点6bの接点部に接触させられている。
【0030】駆動レバー15の先端には支持軸部15b
が設けられていて、該支持軸部15bにより第1のバネ
受板19の中央部が回動自在に支持されている。また従
動レバー17の回動中心よりも絶縁筒11側に寄った位
置に支持軸部17bが設けられていて、該支持軸部17
bにより第2のバネ受板20の中央部が回動自在に支持
されている。第1のバネ受板19にトグルバネ21の一
端が結合され、第2のバネ受け板20にトグルバネ21
の他端が結合されている。
【0031】この例では、駆動レバー15と、従動レバ
ー17と、バネ受板19及び20と、トグルバネ21と
により、駆動レバー15が所定の角度回動したときにト
グルバネ21の付勢力により従動レバー17を速動させ
て補助切換開閉器6の切換動作を行わせるトグル機構が
構成されている。
【0032】このトグル機構においては、図3に示すよ
うに、可動接点6cが第2の固定接点6bに接触した状
態で、駆動レバー15に駆動力が与えられていないとき
に、絶縁筒11の中心軸線と直交する面上でバネ受け板
19の支持部の中心とバネ受け板20の支持部の中心と
を結ぶ直線O1 −O1 (トグルバネ21の付勢力が働く
方向に沿う直線)が、絶縁筒11の軸線と直交する平面
上で従動レバー17の支持軸18の中心とバネ受け板2
0の支持部の中心とを結ぶ直線O2 −O2 (従動レバー
17の中心軸線)に対して一定角度θ1 だけ第1の固定
接点6a側に傾いた状態になって、可動接点6cを第2
の固定接点6b側にトグルバネの付勢力によって押圧す
る力が生じるように、各部の寸法及び位置関係が設定さ
れている。
【0033】また、図7に示すように、可動接点6cが
第1の固定接点6aに接触している状態で、バネ受け板
19を支持する支持軸部15bの中心(バネ受け板19
の回動中心)とバネ受け板20を支持する支持軸部17
bの中心(バネ受け板20の回動中心)とを結ぶ直線O
1 −O1 が、絶縁筒11の軸線と直交する平面上で従動
レバー17の支持軸18の中心とバネ受け板20の支持
部の中心とを結ぶ直線O2 −O2 に対して一定角度θ1
だけ第2の固定接点6b側に傾いた状態になって、可動
接点6cを第1の固定接点6a側にトグルバネの付勢力
によって押圧する力が生じるように各部の寸法及び位置
関係が設定されている。
【0034】更に、図5に示すように、絶縁筒11の軸
線と直交する面上で駆動レバー15のバネ受け板19を
支持する支持軸部15bの中心とバネ受け板20を支持
する支持軸部17bの中心とを結ぶ直線O1 −O1 が従
動レバー17の支持軸18の中心とバネ受け板20を支
持する支持軸部17bの中心とを結ぶ直線O2 −O2に
一致したときに、トグル機構が死点を迎えるように各部
の寸法及び位置関係が設定されている。
【0035】駆動軸12の上端には、回動板35が固定
されて、該回動板35に駆動ピン36が固定され、該駆
動ピン36が駆動レバー15の二股部15aの脚部15
a1と15a2との間に挿入されている。
【0036】この例では、駆動ピン36と駆動レバー1
5の二股部15aとにより、補助切換開閉器6の切換動
作を設定された動作タイミングで行わせるように駆動軸
12の回転を駆動レバー15に伝達する駆動力伝達機構
が構成されている。
【0037】図1及び図3に示したように、奇数タップ
が選択されて補助切換開閉器6の可動接点6cが第2の
固定接点6bに接触した状態で負荷への通電が行われて
いるときには、駆動ピン36が駆動レバー15の二股部
15aの第1の脚部15a1の近傍に配置されている。こ
の状態で駆動軸12が図3において時計方向に所定角度
回転すると、図4に示すように駆動ピン36が駆動レバ
ー15の二股部15aの第2の脚部15a2に当接し、こ
の状態で更に駆動軸12が時計方向に回転すると、駆動
ピン36が駆動レバー15の脚部15a2を押して該駆動
レバー15を支持軸16を中心にして反時計方向に回動
させる。駆動レバー15が図5に示す位置まで回転する
とトグル機構が死点を迎える。駆動軸12が更に回転し
て図6に示すようにトグル機構が死点を越えると、図7
に示すように、トグルバネ21の付勢力により従動レバ
ー17が支持軸18を中心にして反時計方向に一気に回
動して、可動接点6cが第1の固定接点6aに接触す
る。
【0038】図7に示す状態では、駆動ピン36が駆動
レバー15の二股部15aの第2の脚部15a2の近傍に
配置される。この状態から駆動軸12が反時計方向に所
定角度回転すると駆動ピン36が駆動レバーの第1の脚
部15a1に当接し、その位置から更に駆動軸が反時計方
向に回転すると、駆動レバー15が時計方向に回動し
て、上記と逆の動作により可動接点6cが図3に示すよ
うに第2の固定接点6bに接触した状態に戻る。
【0039】このように、本発明は、主切換開閉器5を
駆動する駆動軸12を利用して補助切換開閉器6の駆動
レバー15を駆動することによりトグル機構を動作さ
せ、該トグル機構により可動接点6cを速動させる点に
特徴がある。
【0040】図示の切換開閉器は、図9(A)ないし
(F)に示したシーケンスで主切換開閉器5と補助切換
開閉器6とを動作させるように構成されている。そのた
め、タップを奇数タップから偶数タップに切り換える際
に、駆動軸12が時計方向に回転する過程で、主切換開
閉器5の可動コンタクト5dが抵抗コンタクト5bと第
2の主コンタクト5cとの間を橋絡した状態になった後
に補助切換開閉器6を駆動するトグル機構が図5に示し
た死点を迎え、タップを偶数タップから奇数タップに切
り換える際に、駆動軸12が反時計方向に回転する過程
で主切換開閉器5の可動コンタクト5dが抵抗コンタク
ト5bと第1の主コンタクト5aとの間を橋絡した状態
になった後に補助切換開閉器6を駆動するトグル機構が
図5に示した死点を迎えるように、駆動ピン36と駆動
アーム15の二股部15aとの間の位置関係が設定され
ている。
【0041】図9(A)に示すように、奇数タップt1
を選択して通電している状態では、図1及び図3に示す
ように補助切換開閉器6の可動接点6cが第2の固定接
点6bに接触した状態にある。
【0042】上記の説明では、図9のシーケンスで主切
換開閉器と補助切換開閉器とを動作させるとしたが、図
8(A)ないし(F)に示したシーケンスで主切換開閉
器と補助切換開閉器とを動作させるようにすることもで
きる。図8(A)ないし(F)のシーケンスで動作させ
る場合には、駆動軸12が回転を開始すると同時に駆動
ピン36が駆動レバー15に係合して該駆動レバーを回
動させ、トグル機構を動作させた後に駆動ピン36が駆
動レバー15から外れるように補助切換開閉器駆動機構
を構成する。
【0043】上記のように構成すると、駆動軸12を主
切換開閉器5と補助切換開閉器6とに対して共通に設け
ればよいため、駆動機構の簡素化を図って、切換開閉器
のコストの低減を図ることができる。
【0044】上記の例では、絶縁筒11内に補助切換開
閉器6と主切換開閉器5とが1相分のみ設けられている
が、絶縁筒11内に補助切換開閉器6及び主切換開閉器
5を3相分収納して、3相の補助切換開閉器及び主切換
開閉器を共通の駆動軸により駆動するように構成するこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、補助切
換開閉器を駆動するトグル機構を設けるととともに、所
定の動作タイミングで補助切換開閉器の切換動作を行わ
せるように主切換開閉器の駆動軸の駆動力をトグル機構
に伝達する駆動力伝達機構を設けて、主切換開閉器の駆
動軸により主切換開閉器と補助切換開閉器との双方を駆
動することができる。従って、補助切換開閉器の駆動軸
及び主切換開閉器の駆動軸を別個に設けていた従来の切
換開閉器に比べて駆動機構の簡素化を図って、切換開閉
器のコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる補助切換開閉器の構成例を示し
た要部の上面図である。
【図2】図1に示した補助切換開閉器の要部の縦断面図
である。
【図3】図1に示した補助切換開閉器がタップ切換に備
えて待機している時の状態を示した上面図である。
【図4】図1に示した補助切換開閉器において駆動軸か
ら駆動レバーへの動力の伝達が開始される際の状態を示
した要部の上面図である。
【図5】図1に示した補助切換開閉器においてトグル機
構が死点を迎えたときの状態を示した要部の上面図であ
る。
【図6】図1に示した補助切換開閉器においてトグル機
構が死点を越えた直後の状態を示した要部の上面図であ
る。
【図7】図1に示した補助切換開閉器において補助切換
開閉器が切換動作を行った状態を示した要部の上面図で
ある。
【図8】(A)ないし(F)は切換開閉器の動作のシー
ケンスの一例を示した動作説明図である。
【図9】(A)ないし(F)は切換開閉器の動作のシー
ケンスの他の例を示した動作説明図である。
【符号の説明】
1…変圧器、2a…奇数タップ用接触子、2b…偶数タ
ップ用接触子、4…限流抵抗器、5a及び5b…第1及
び第2の固定接点、6…補助切換開閉器、6a…第1の
固定接点、6b…第2の固定接点、6c…可動接点、1
2…駆動軸、15…駆動レバー、16…駆動レバーの支
持軸、17…従動レバー、18…従動レバーの支持軸、
19…バネ受板、20…バネ受板、21…トグルバネ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に接続する変圧器のタップを切り換
    える切換動作を行う主切換開閉器と、限流抵抗の接続を
    切り換える切換動作を行う補助切換開閉器と、負荷に接
    続するタップを切り換える際に回転駆動される駆動軸
    と、前記駆動軸の回転に伴って前記主切換開閉器に切換
    動作を行わせる主切換開閉器駆動機構と、予め設定され
    た動作タイミングで前記補助切換開閉器の切換動作を行
    わせる補助切換開閉器駆動機構とを備えた負荷時タップ
    切換装置用切換開閉器において、 前記補助切換開閉器駆動機構は、 回動自在に支持された従動レバーと、前記従動レバーに
    対して相対的に回動し得るように設けられた駆動レバー
    と、前記従動レバーと駆動レバーとの間に設けられて前
    記駆動レバーの回動により蓄勢されるトグルバネとを備
    えて、前記駆動レバーが所定の角度回動したときに前記
    トグルバネの付勢力により前記従動レバーを速動させて
    前記補助切換開閉器の切換動作を行わせるトグル機構
    と、 前記補助切換開閉器の切換動作を前記設定された動作タ
    イミングで行わせるように前記駆動軸の回転を前記駆動
    レバーに伝達する駆動力伝達機構と、 を備えたことを特徴とする負荷時タップ切換装置用切換
    開閉器。
  2. 【請求項2】 負荷に接続する変圧器のタップを奇数タ
    ップから偶数タップに切り換える第1の切換動作と偶数
    タップから奇数タップに切り換える第2の切換動作とを
    行う主切換開閉器と、前記奇数タップ及び偶数タップに
    それぞれ接続される第1の固定接点及び第2の固定接点
    と前記第1の固定接点に接触する位置と第2の固定接点
    に接触する位置との間を変位させられるように設けられ
    て限流抵抗に接続された可動接点とを有して前記限流抵
    抗を奇数タップ側及び偶数タップ側に切換接続する切換
    動作を行う補助切換開閉器と、負荷に接続するタップを
    奇数タップから偶数タップに切り換える際及び偶数タッ
    プから奇数タップに切り換える際にそれぞれ一方向及び
    他方向に回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸が一方向
    に回転したとき及び他方向に回転したときにそれぞれ前
    記主切換開閉器に第1の切換動作及び第2の切換動作を
    行わせるように前記主切換開閉器を駆動する主切換開閉
    器駆動機構と、前記主切換開閉器の切換動作に対して一
    定の関係を持たせて予め設定した動作タイミングで前記
    補助切換開閉器の切換動作を行わせる補助切換開閉器駆
    動機構とを備えた負荷時タップ切換装置用切換開閉器に
    おいて、 前記補助切換開閉器駆動機構は、 回動自在に支持されて前記可動接点を前記第1の固定接
    点に接触させた状態にする第1の位置と前記可動接点を
    前記第2の固定接点に接触させた状態にする第2の位置
    との間を回動させられる従動レバーと、前記従動レバー
    に対して相対的に回動し得るように設けられた駆動レバ
    ーと、前記従動レバーと駆動レバーとの間に設けられて
    前記駆動レバーの回動により蓄勢されるトグルバネとを
    備えて、前記駆動レバーが一方向及び他方向に所定の角
    度回動したときにそれぞれ前記トグルバネの付勢力によ
    り前記従動レバーを前記第1の位置側及び第2の位置側
    に速動させるトグル機構と、 前記補助切換開閉器の切換動作を前記設定された動作タ
    イミングで行わせるように前記駆動軸の回転を前記駆動
    レバーに伝達する駆動力伝達機構と、 を備えたことを特徴とする負荷時タップ切換装置用切換
    開閉器。
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