JP2002110294A - マイクロ同軸導線用電気コネクタ - Google Patents

マイクロ同軸導線用電気コネクタ

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JP2002110294A
JP2002110294A JP2001246336A JP2001246336A JP2002110294A JP 2002110294 A JP2002110294 A JP 2002110294A JP 2001246336 A JP2001246336 A JP 2001246336A JP 2001246336 A JP2001246336 A JP 2001246336A JP 2002110294 A JP2002110294 A JP 2002110294A
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coaxial
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Riaz Mohammad
モハマッド リアズ
James Shannon Hower
シャノン ハワー ジェイムズ
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    • H01R24/38Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts
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    • H01R24/50Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency mounted on a PCB [Printed Circuit Board]
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    • H01R9/03Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections
    • H01R9/05Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections for coaxial cables
    • H01R9/0515Connection to a rigid planar substrate, e.g. printed circuit board

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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 絶縁ハウジング、少なくとも1つのコン
タクト、およびプリント回路ボード(PCB)セクショ
ンを包含するピン・アンド・ソケット電気コネクタ。絶
縁ハウジングには、コンタクト保持用チャンネルが形成
されている。コンタクトは、絶縁ハウジングにマウント
される。コンタクトは、絶縁ハウジングのコンタクト保
持用チャンネルの1つの中に保持され、コンタクトの端
子セクションがハウジングの部分から延びる。PCBセ
クションは、ハウジングに接続される。PCBセクショ
ンは、このコネクタに終端される導線と、ハウジング内
のコンタクトの少なくとも1つの間をインターフェース
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は電気コネクタに関
し、特に、非常に直径の小さい信号/電力導線を有する
同軸ケーブルを接続するための同軸電気コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術のマルチ‐コンタクト・ピン・
アンド・ソケット・コネクタにおけるピンまたはソケッ
ト・コネクタに対するマイクロ導線の終端接続は、時間
を要するだけでなく時として信頼性を得ることも困難で
ある。同軸導線であるか、あるいはツイスト・ペア導線
であるかによらず、各マイクロ導線は、マルチ‐コンタ
クト・コネクタのピンまたはソケット・コンタクトと個
別に接続しなければならない。マイクロ導線、たとえば
40 AWGもしくはそれより小さいゲージの導線に含
まれる電力/信号導線の直径は、約0.003インチも
しくはそれ以下である。
【0003】マイクロ導線を終端させるための従来のコ
ンタクト、たとえばBurndy(バーンディ)のカタ
ログ3−51、3−52ページに開示されているMON
OCRIMP(モノクリンプ;商標)またはTRIM
TRIO(トリム・トリオ;商標)同軸コンタクトは、
小ゲージの電力/信号導線を受けるようにサイズ設定さ
れた開口を伴うインナー・コンタクト端子および接地用
アウター・コンタクトを有する。従来技術においては、
各コンタクトにマイクロ導線を接続するために、電力/
信号導線をインナー・コンタクトの端子開口に挿入し、
同軸導線の接地導線または接地・シースを接地用アウタ
ー・コンタクトに挿入する。このプロセスを、従来技術
のマルチ‐コンタクト・コネクタに終端する各導線につ
いて繰り返す。
【0004】導線のサイズが小さいこと、およびコンタ
クトの開口のサイズが小さいために、コンタクトへの導
線の挿入は、精密に行なう必要があり、それが各導線に
関する挿入時間に好ましくない影響を与える。マルチ‐
コンタクト・コネクタに個別に終端されるすべての導線
について考えると、合計ではかなり大きな影響が現れ
る。それに加えて、導線、およびコンタクトのサイズが
小さいこと、および従来技術における接続の構成によっ
て、ユーザは、導線とコンタクトの間に適切な接続が達
成されたか否かを判断する能力を阻害される。一方これ
は、従来技術におけるマイクロ導線とピン・アンド・ソ
ケット・コネクタの間の接続の信頼性に悪影響を及ぼ
す。本発明は、以下に詳細を述べるように、従来技術の
問題点を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施態様によれ
ば、ピン・アンド・ソケット電気コネクタが提供され
る。このコネクタは、絶縁ハウジング、絶縁ハウジング
にマウントされる少なくとも1つのコンタクト、および
ハウジングに接続されるプリント回路ボード・セクショ
ンを包含する。絶縁ハウジングには、コンタクト保持用
チャンネルが形成されている。絶縁ハウジングにマウン
トされるコンタクトは、絶縁ハウジングのコンタクト保
持用チャンネルの1つの中に保持され、コンタクトの端
子セクションがハウジングの部分から延びる。ハウジン
グに接続されるプリント回路ボード・セクションは、こ
のコネクタに終端される導線と、ハウジング内のコンタ
クトの少なくとも1つの間をインターフェースする。
【0006】本発明の第2の実施態様によれば、ピン・
アンド・ソケット電気コネクタが提供される。この電気
コネクタは、絶縁ハウジング、同軸コンタクト、および
端子プレートを包含する。絶縁ハウジングには、コンタ
クト保持開口が形成されている。同軸コンタクトは、ハ
ウジング内に取り付けられる。各同軸コンタクトは、ハ
ウジングの対応するコンタクト保持開口内において保持
される。ハウジングの1つの端部には、端子プレートが
マウントされる。この端子プレートは、電気導線を端子
プレートに終端するための端子パッドを有している。絶
縁ハウジング内の各同軸コンタクトは、端子パッドの少
なくとも1つに接続される。同軸コンタクトは、端子プ
レート上の端子パッドに関連して配置され、その結果、
端子プレートが加熱されたとき、同軸コンタクトが端子
パッドの少なくとも1つに1ステップで接続される。
【0007】本発明の第1の方法によれば、電気導線を
電気コネクタに終端する方法が提供される。この方法
は、電気コネクタに絶縁ハウジングを備えるステップ、
絶縁ハウジングに接地スリーブを挿入するステップ、ピ
ンまたはソケットの同軸コンタクトを接地スリーブに挿
入するステップ、端子プレートを絶縁ハウジングにマウ
ントするステップ、および端子プレートを加熱するステ
ップを包含する。絶縁ハウジングには、コンタクト保持
用チャンネルが形成されている。接地スリーブは、絶縁
ハウジングのコンタクト保持用チャンネルの1つに挿入
される。ピン・アンド・ソケット同軸コンタクトは、中
に接地スリーブを有するコンタクト保持用チャンネル内
に挿入される。ピン・アンド・ソケット同軸コンタクト
は、接地スリーブを通して挿入され、同軸コンタクトと
接地スリーブの間の接地接続がもたらされる。端子プレ
ートは、接地スリーブおよび同軸コンタクトが挿入され
たコンタクト保持用チャンネルの上から絶縁ハウジング
にマウントされる。端子プレートは、めっき開口を有
し、そこから接地スリーブの一部および同軸コンタクト
の端子端部が延びて出る。めっき開口は、端子プレート
上の、電気導線を終端するためのソルダ・パッドに接続
されている。端子プレートが加熱されると、接地スリー
ブと端子プレートの間、および同軸コンタクトと端子プ
レートの間におけるソルダ接続が1ステップで形成され
る。
【0008】本発明の以上の側面ならびにその他の特徴
については、添付の図面を参照して説明する以下の説明
において明らかにする。
【0009】
【実施例】図1を参照に、本発明の特徴が組み込まれた
マルチ‐コンタクト電気コネクタ10、および2本の導
線A、Bの分解斜視図を示す。ここでは、図に示した単
一の実施態様を参照して本発明の説明を行うが、多くの
代替形式の実施態様において本発明を具体化できること
を理解する必要がある。それに加えて、任意の適切なサ
イズ、形状、またはタイプのエレメントもしくは材料を
使用することができる。
【0010】図1に示した導線A、Bは、同軸ケーブル
である。各導線は、内側の信号/電力導線C、および内
側の導線を取り囲む接地・シースDを包含する。接地・
シースDは、内側の信号/電力導線Cの周囲に配置され
ている。接地・シースDは、外側の絶縁体レイヤEによ
って被覆されている。以下においては、図1に示す同軸
導線を参照して本発明の説明を行うが、たとえばツイス
ト・ペア導線等の他の適切なタイプの導線にも本発明を
等しく適用することができる。
【0011】マルチ‐コンタクト・ピン・アンド・ソケ
ット・コネクタ10は、基本的には、絶縁コンタクト・
ハウジング12、端子またはプリント回路ボード(PC
B)セクション14、ピンまたはソケット・コンタクト
16、および接地スリーブ18(図1には、例示を目的
としてコンタクト16および接地スリーブ18をそれぞ
れ1本だけ示している)からなる。絶縁ハウジング12
は、その中にコンタクト保持用チャンネルを備えてい
る。接地スリーブ18およびコンタクト16は、ハウジ
ング12のチャンネル内に配置される。PCBセクショ
ン14は、ハウジング12に接続される。絶縁ハウジン
グ12内の接地スリーブ18およびコンタクト16は、
機械的に、かつ電気的にPCBセクション14と接続さ
れる。導線A、Bの信号/電力導線Cおよび接地・シー
スDは、PCBセクション14に終端される。PCBセ
クション14は、コネクタ・ハウジング12内のコンタ
クト16および接地スリーブ18と、コネクタ10に終
端された導線A、Bの間をインターフェースする。絶縁
ハウジング12の先端部は、嵌め合いピン・アンド・ソ
ケット・レセプタクル(図示せず)に挿入し、コネクタ
10に終端された導線A、Bを別のデバイス(図示せ
ず)に結合できるようにサイズおよび形状が設定されて
いる。
【0012】ここで図2を併せて参照して示すように、
コネクタ10のハウジング12は、好ましくは、たとえ
ばガラス充填プラスチック等の硬質プラスチック、ある
いは柔軟な弾性材料といった適切な絶縁材料から作られ
たワンピース部材とする。それに代えて、コネクタのハ
ウジングを金属から作ることもできる。好ましい実施態
様においては、ハウジング12が、概略円筒形状を有す
る。別の実施態様においては、コネクタのハウジングの
形状を、希望に応じて、たとえば概略六面体形状とする
ことができる。ハウジング12の前面20および背面2
2は、実質的にフラットである。前述したようにハウジ
ング12は、その中にコンタクト保持用チャンネル2
4、24A、24B、26が形成されている。コンタク
ト保持用チャンネル24、24A、24B、26は、縦
方向にハウジング12を貫通し、ハウジングの前面20
と背面22の間に延びている。コンタクト保持用チャン
ネル24、26は、好ましくは概略円形の断面を有する
が、ハウジング内のチャンネルの断面は、その中に配置
されるコンタクトの外形に適した、そのほかの任意の形
状とすることができる。
【0013】好ましい実施態様においては、チャンネル
24がチャンネル26より大きい直径を有する。図1に
示したハウジング12内のコンタクト保持用チャンネル
24、26の分布は、単なる例示を目的としたものに過
ぎない。したがって、1ないしは複数の大径チャンネル
24、24A、24Bをハウジングの中心近傍に配置
し、小径チャンネル26のいくつかをハウジングの周縁
に向かって配置してもよい。ハウジング12の背面22
は、チャンネル24、24A、24Bの開口を取り囲む
カウンタ・ボア28を有している。好ましい実施態様に
おいては、背面22における各チャンネル24、24
A、24Bの開口がカウンタ・ボア28、28A、28
Bを有しているが、別の実施態様においては、背面内の
各チャンネルの開口がカウンタ・ボアを有することが必
要とされない。
【0014】図2および2Aに、コネクタ10の絶縁ハ
ウジング12内に収容されるコンタクト16の1つを断
面図の形で示す。図2および2Aに示したコンタクト1
6は、好ましくは同軸コンタクト、たとえばBurnd
y(バーンディ)のオス型またはメス型TRIM TR
IO(トリム・トリオ;商標)同軸コンタクトである
が、ハウジング12は、その他の任意の適切なタイプの
コンタクトを収めることができる。同軸コンタクト16
は、概略外殻30、インナーまたは信号コンタクト3
2、および絶縁ブッシング34(図2Aを参照された
い)からなる。同軸コンタクトの外殻30の周囲には、
保持スリーブ44が配置される(図1を参照された
い)。好ましい実施態様においては、コンタクト16が
フロント・レセプタクル・セクション31を有する。イ
ンナー信号コンタクト32は、ワンピースの細長い金属
部材であり、たとえばスクリュー加工された信号コンタ
クト等とする。つまり、信号コンタクト32は、実質的
に円筒形状を有するか、その他の任意の適切な形状を有
している。
【0015】信号コンタクト32は、フロント・セクシ
ョン36、中間セクション38、およびリア・セクショ
ン39を有する。信号コンタクト32のフロント・セク
ション36は、その中に形成され、インナー信号コンタ
クトの先端部42に開口を伴うチャンバ40を有してい
る。フロント・チャンバ40は、嵌め合いコンタクト
(図示せず)の適合ピン部分(図示せず)を受けるべく
サイズならびに形状が設定されている。インナー・コン
タクト部材32に、適切な数の延長タブ、突起、くぼ
み、あるいは外側フランジ(図示せず)を備え、インナ
ー・コンタクト部材の、ブッシングによって覆われる任
意の適切な部位の周囲にそれを配置すれば、ブッシング
内にインナー・コンタクト部材を保持することができ
る。インナー・コンタクト部材のリア・セクション39
は、PCBに対する終端のための、概略球状の丸みを有
している。
【0016】絶縁ブッシング34は、プラスチックまた
は適切なエラストマ等の任意の適切な絶縁材料から作ら
れている。絶縁ブッシング34は、概略中空円筒形状で
あり、その内側は、インナー・コンタクト部材32を受
け入れる充分な内径を有する。絶縁ブッシング34の長
さは、好ましくは図2Aに示すように、インナー・コン
タクト部材32を覆う充分な長さを有する。絶縁ブッシ
ング34は、フロント・セクション48、リア・セクシ
ョン50、およびそれらの間のわたりを構成する遷移セ
クション52からなる。好ましい実施態様においては、
フロント・セクション48の外径がリア・セクション5
0の外径より小さい。絶縁ブッシング34は、その先端
部54が太くなっており、嵌め合いピン・コンタクト
(図示せず)をインナー・コンタクト部材32のフロン
ト・チャンバ40にガイドするための環状部分56を構
成している。
【0017】コンタクト16の外殻30は、好ましくは
適切なゲージのシート・メタルから作り、概略で円筒形
状に形成する。また外殻30は、フロント・セクション
58、中間セクション60、およびリア・セクション6
2を有する。好ましい実施態様においては、外殻30の
フロント・セクション58の外径が、中間セクション6
0およびリア・セクション62の外径よりいくぶん小さ
い。遷移セクション64は、径の小さいフロント・セク
ション58と径の大きい中間セクション60の間のテー
パを構成している。リア・セクション62は、中間セク
ション60からつながって外殻の後端部76まで延びて
いる。
【0018】保持スリーブ44は、好ましくはワンピー
スの部材とする。保持スリーブ44は、適切なシート・
メタルを概略で円筒形状に巻いて作られる。この保持ス
リーブ44の内径は、スリーブを同軸コンタクトの外殻
に取り付けたとき、外殻30のリア・セクション62の
外側表面に接するサイズに設定されている。保持スリー
ブ44は、保持スリーブ44から外側に突出する弾力性
のある可撓性タブ、つまりランス66、68を構成する
2セットのルーバを有する。可撓性ランスは、シート・
メタルを巻いて保持スリーブ44を形成するとき、ラン
スが弾力的にスリーブの外面70から外側に突出するよ
うに(図2A参照)、保持スリーブ44形成用のシート
・メタルに切り込みを入れて形成することができる。ラ
ンス66、68は、フロントが保持スリーブ44につな
がっており、リア・チップ67、69が自由端になって
いる。好ましい実施態様においては、フロント・セット
のランス66およびリア・セットのランス68が、それ
ぞれ、直径方向に対向する少なくとも2つのランスを含
む。同軸コンタクトの保持スリーブ44および外殻30
には、同軸コンタクト上において保持スリーブ44を軸
方向に保持するための、協働するまわり止めおよびくぼ
み(図示せず)を形成することができる。
【0019】絶縁ブッシング34は、図2Aに示すよう
に外殻30内に配置される。絶縁ブッシング34の太く
なったフロント・セクション56は、外殻30の外側に
出る。絶縁ブッシングの遷移セクション52は、外殻の
テーパ付き遷移セクション64に当接する。絶縁ブッシ
ング34のリア・セクション50は、外殻の後端部76
の近傍で終わっている。信号コンタクト32は、図2A
に示すように、絶縁ブッシング34内に配置される。絶
縁ブッシング34のフロント開口54は、信号コンタク
ト32のフロント・チャンバ40と実質的に整列してお
り、チャンバ内に挿入されるピン・コンタクトのための
ガイド開口として作用する。絶縁ブッシング34は、好
ましくは外殻30内において信号コンタクト32を被覆
する。信号コンタクトの後端部47は、コンタクト16
の外殻30の後端部76の下方に延びている。
【0020】また、図2Aを参照すると理解できるよう
に、保持スリーブ44は、外殻30のリア・セクション
62の周囲に配置される。保持スリーブ44は、信号コ
ンタクト32を絶縁ブッシング34内に挿入する前に同
軸コンタクトの外殻30にマウントするか、同軸コンタ
クトの組み立てにおける任意の適切な時期にそれを行う
ことができる。外殻30は、フロントから先に保持スリ
ーブ44に挿入され、保持スリーブ44が外殻30のリ
ア・セクション62上となり、保持スリーブ44を外殻
上において軸方向に保持するためのインターロック機能
(図示せず)が作用するまで移動される。外殻30のテ
ーパ付き遷移セクション64は、保持スリーブ44内に
シェルをガイドする補助となる。図2Aに示した装着済
みポジションになると、保持スリーブ44と外殻30の
周縁が密着し、それによってシェルとスリーブの間に接
地・コンタクトが得られる。
【0021】引き続き図1〜2Aに示されているよう
に、接地スリーブ18は、好ましくはワンピース部材で
あり、スチール、アルミニウム、あるいは銅合金等の金
属から作られる。別の実施態様においては、接地スリー
ブを多ピース部材とすることができる。接地スリーブ1
8は、概略で中空の円筒状本体78を有し、その後端部
82には、外側ラジアル・フランジ80が備わる。接地
スリーブ18の本体78は、絶縁ハウジング12のコン
タクト保持用チャンネル24、24A、24B内に入る
ことができるサイズに設定されている。好ましい実施態
様においては、スリーブ18の円筒状本体78が絶縁ハ
ウジング12のコンタクト保持用チャンネル24、24
A、24B内において締まり嵌めを形成する(図2A参
照)。別の実施態様においては、接地スリーブの本体が
絶縁ハウジングのコンタクト保持用チャンネル内におい
てすきま嵌めを形成することもできる。
【0022】外側ラジアル・フランジ80は、コンタク
ト保持用チャンネル24、24A、24Bの端部にある
カウンタ・ボア28、28A、28B内に入ることはで
きるが、保持用チャンネル内には入らないサイズに設定
されている。フランジ80は、図2Aに示すように、カ
ウンタ・ボア28、28A、28Bの深さを補う厚みを
有し、その結果、チャンネル内にスリーブが挿入された
とき、接地スリーブ18の後端部82が実質的にハウジ
ング12の背面22と同一面になる。接地スリーブ18
の内側開口84は、その中を同軸コンタクト16が通る
ことができるサイズに設定されている。図2Aを参照す
るともっともよくわかるが、接地スリーブ18のラジア
ル・フランジ80からテール、つまりポスト86が下が
っている。ポスト86は、接地スリーブ18の後端部8
2から後方に突出する。ポスト86は、たとえば円筒形
状、あるいは6面体形状等の任意の適切な形状とするこ
とが可能であり、ラジアル・フランジ上の所望の位置に
形成することができる。好ましい実施態様においては、
ポスト86が、スリーブの本体78からラジアル方向に
相対的にオフセットされているが、別の実施態様におい
ては、本体とポストが整列されることもある。
【0023】ここで図3に併せて示したように、本発明
の第1の好ましい実施態様に従ったコネクタ10のPC
Bセクション14の、後端部の立面図が示されている。
引き続き図1を参照すると、概略PCBセクション14
は、それに配置されるプリント回路92を伴うボード9
0からなる。ボード90は、好ましくは適切な誘電体材
料から作られるワンピース部材とする。ボード90は、
ボード90上にプリント回路92を形成するための導体
基板、またはクラッド(図示せず)を含んでもよい。プ
リント回路92は、任意の適切な回路とし、任意の適切
な手段によってボード上に形成することができる。図1
に示すように、好ましい実施態様においてボード90
は、絶縁ハウジング12の背面22を実質的に覆うサイ
ズに設定された円形の周縁を有する。別の実施態様にお
いては、ボードを別の適切な形状にすることも可能であ
り、それが絶縁ハウジングの一部を覆うか、あるいは必
要に応じてハウジングから外に張り出すこともある。ボ
ード90には、それを貫通する信号/電力コンタクト・
ホール124、124A、124B、126、および接
地・コンタクト・ホール125、125A、125Bが
形成されている(図3参照)。
【0024】信号/電力コンタクト・ホール124、1
24A、124Bは、絶縁ハウジング12の径の大きい
コンタクト保持用チャンネル24、24A、24B(図
1参照)に対応する。信号/電力コンタクト・ホール1
26は、絶縁ハウジング12のコンタクト保持用チャン
ネル26に対応する。好ましい実施態様においては、図
3に示すようにボード90の信号/電力コンタクト・ホ
ール124、124A、124Bのそれぞれが、隣接す
る接地・コンタクト・ホール125、125A、125
Bを有する。信号/電力コンタクト・ホール124、1
24A、124Bは、その中に同軸コンタクト16のイ
ンナー信号コンタクト32の後端部47が入るサイズに
設定されている。ボード90の接地・コンタクト・ホー
ル125、125A、125Bは、その中に接地スリー
ブ18のポスト86が入るサイズに設定されている。信
号コンタクト・ホール124、124A、124B、1
26、および接地・コンタクト・ホール125、125
A、125Bは、各ホール内のコンタクトに対するソル
ダ接続を形成するためのめっきが施されている。またボ
ード90は、ボードの背面94に配置された信号/電力
ソルダ・パッド127、128、128A、128B、
および接地・ソルダ・パッド129、129A、13
0、130Bを備えている(図3参照)。信号ソルダ・
パッドおよび接地・ソルダ・パッドは、信号/電力導線
および接地導線をコネクタ10に接続するために使用さ
れ、それについての詳細は後述する。
【0025】好ましい実施態様においては、ボード90
の信号/電力コンタクト・ホール124、124A、1
24Bが、プリント回路92によって対応する信号/電
力ソルダ・パッド128、128A、128Bと電気的
に接続される。つまり、たとえば信号コンタクト・ホー
ル124Aが対応する信号ソルダ・パッド128Aに接
続されており、信号コンタクト・ホール124Bが信号
ソルダ・パッド128Bに接続されている。別の実施態
様においては、各信号コンタクト・ホールが複数のソル
ダ・パッドと電気的に接続されてもよく、あるいはその
逆に複数のコンタクト・ホールが単一のソルダ・パッド
と電気的に接続されてもよい。各接地・コンタクト・ホ
ール125、125A、125Bは、プリント回路92
によって少なくとも1つのソルダ・パッドと電気的に接
続されている。好ましい実施態様においては、ボード9
0が共通接地面を備え、それにプリント回路が接続され
る。共通接地面は、共通接地・ソルダ・パッド130、
130Bを有する。共通接地・ソルダ・パッド130、
130Bのそれぞれは、プリント回路を介して1ないし
は複数の接地・コンタクト・ホールに接続することがで
きる。
【0026】一例として示すが、接地・ソルダ・パッド
130Bを接地・コンタクト・ホール125Bおよび接
地・コンタクト・ホール125C(図3参照)に接続す
ることができる。またボード90が、個別接地・ソルダ
・パッド129、129Aを含んでいることもある。個
別接地・ソルダ・パッド129、129Aのそれぞれ
は、対応する接地・コンタクト・ホール125、125
Aに接続される。図においては、信号ソルダ・パッド1
28、128A、128B、および接地・ソルダ・パッ
ド129、129A、130、130Bが概略でPCB
セクション14のエッジ94の近傍に配置されるものと
して示されているが、別の実施態様においては、ボード
上のソルダ・パッドを所望の配置にすることができる。
信号ソルダ・パッド127は、信号コンタクト・ホール
126と電気的に接続することができる。
【0027】次に、図4に、本発明の第2の好ましい実
施態様に従ったコネクタの、PCBセクション214の
後端部の立面図を図示する。この実施態様におけるPC
Bセクション214は、図1および3を参照してすでに
説明したPCBセクション14と実質的に類似である
が、次に述べる点が異なる。なお、図4のPCBセクシ
ョン214と図1および3のPCBセクション14の類
似した特徴については、類似の参照番号を用いて示して
いる。PCBセクション214は、個別接地・ソルダ・
パッド229、229A、229Bを備え、それぞれが
プリント回路292の一部によって、対応する接地・コ
ンタクト・ホール225、225A、225Bに接続さ
れている。この実施態様においては、PCBセクション
214が、共通接地・ソルダ・パッドを複数の接地・コ
ンタクト・ホールに接続するための共通接地面を備えて
いなくてもよい。
【0028】図5は、本発明の第3の好ましい実施態様
に従ったコネクタの、PCBセクション314の後端部
の立面図である。PCBセクション314は、図1およ
び3を参照してすでに説明したPCBセクション14と
実質的に類似であるが、次に述べる点が異なる。なお、
PCBセクション314とPCBセクション14の類似
した特徴については、類似の参照番号を用いて示してい
る。図5に示すように、このPCBセクション314に
おいては、ソルダ・パッド328、328A、328
B、329Aがボード390上の1つのエリア396内
に分けられている。別の実施態様においては、図5のエ
リア396と類似のPCBセクション上の2ないしはそ
れ以上の共通エリア内にソルダ・パッドが分散されるこ
ともある。共通エリア396内のソルダ・パッドは、信
号/電力ソルダ・パッド328、328A、328B、
および接地・ソルダ・パッド329(一例を示すことを
目的として、図5には接地・ソルダ・パッド329が1
つだけ図示されている)をともに含んでいる。それぞれ
の信号/電力ソルダ・パッド328、328A、328
Bは、プリント回路392を介して、ボード390の対
応する信号/電力コンタクト・ホール324、324
A、324Bと電気的に接続される。接地・ソルダ・パ
ッド329Aは、ボード390の接地・コンタクト・ホ
ール325、325A、325Bすべてのための共通接
地面の共通接地・ソルダ・パッド部分とすることができ
る。
【0029】再度図1〜3を参照して示すように、コネ
クタ10は、概略以下に述べるように組み立てることが
できる。まず接地スリーブ18を、絶縁ハウジング12
の所望のコンタクト保持用チャンネル、たとえば24A
に挿入する。図1には、例示を目的として接地スリーブ
が1つだけしか示されていないが、類似の接地スリーブ
を、絶縁ハウジング12の、径の大きいコンタクト保持
用チャンネル24、24Bのそれぞれに装着することが
できる。別の実施態様においては、径の大きいコンタク
ト保持用チャンネルの一部が接地スリーブの挿入を必要
としない。図1に示すように、接地スリーブは、先端部
から先に絶縁ハウジング12の背面22に通される。そ
の後、ラジアル・フランジ80がハウジングのカウンタ
・ボア28Aに収まる。ラジアル・フランジ80は、ス
トップとして作用し、それ以上の絶縁ハウジング12へ
の接地スリーブ18の挿入を禁止する。続いて同軸コン
タクト16が、接地スリーブ18のボアを通り、コンタ
クト保持用チャンネル24Aに挿入される。同軸コンタ
クト16は、先端部54から先に、絶縁ハウジング12
内の接地スリーブ18の後端部82に通される。
【0030】別の実施態様においては、接地スリーブと
同軸コンタクトをあらかじめ組み立てておき、アッセン
ブリを単体として絶縁ハウジング内に挿入することもで
きる。別の同軸コンタクト(図示せず)についても同軸
コンタクト16と同様に、必要に応じて、絶縁ハウジン
グ12の別のコンタクト保持用チャンネル24、24B
に挿入することができる。さらに別のコンタクト(図示
せず)、これも同軸コンタクトであるが、それを絶縁ハ
ウジング12の、径の小さい信号/電力コンタクト保持
用チャンネル26に挿入することができる。同軸コンタ
クト16が接地スリーブ18を通して挿入されるとき、
外殻30上の保持スリーブ44から外向きの角度で突出
する第1および第2のセットのランス66、68が、接
地スリーブ18に接し、弾力的に内側にたわむ(図2A
参照)。同軸コンタクト16は、第1のセットのランス
66が接地スリーブ18の外に出るまで前方に押し込ま
れる。コンタクト16の、弾力性のある第1のセットの
ランス66のチップ67が接地スリーブ18のフロント
・リップ83を通過すると、ランス66が外側に復元
し、その結果、可聴音、つまり「カチッ」という音が聞
こえて、コンタクト16が図2Aに示したポジションに
装着されたことが示す。それに加えて、接地スリーブの
内側ボア内に、第2のセットのランス68と係合し、接
地スリーブ18内の装着ポジションにコンタクト16を
係止して保持する位置決め表面(図示せず)を形成して
もよい。
【0031】コンタクト16のリア側の第2のセットの
ランス68は、接地スリーブの本体78に抗してバイア
スされ、それによりコンタクト16の外殻30上にある
保持スリーブと、接地スリーブ18の間の接地接続がも
たらされる。第2のセットのランス68により、接地ス
リーブ18に対して印加される外向きの圧力は、コンタ
クトと接地スリーブの間における機械的な結合も提供す
る。図2Aに示すように同軸コンタクト16が取り付け
ポジションにあるとき、フロント側のランス66がチャ
ンネル24Aの側面に抗して外向きにバイアスされる。
フロント側のランス66のチップ67は、ハウジング1
2内に係合し、同軸コンタクト16がハウジング12か
ら脱落することを防止する。リア側のランス68のセッ
トによって同軸コンタクト16に固定された接地スリー
ブは、したがって、ハウジング12内に保持されること
にもなる。
【0032】図2、2Aに示すように、同軸コンタクト
16のフロント・セクション54は、ハウジング12の
前面20から外に突出している。同軸コンタクト16の
インナー信号コンタクト32の後端部47は、ハウジン
グ12の背面22から外側に突出している。また、ハウ
ジング12の背面22からは、接地スリーブ18上に備
わるポスト86も突出している。このように、接地スリ
ーブ18、および同軸コンタクト16が装着された各コ
ンタクト保持用チャンネル24、24A、24Bは、ハ
ウジング12の背面22からインナー信号コンタクト3
2の後端部47、および接地スリーブ18のポスト86
が突出する。
【0033】PCBセクション14は、絶縁ハウジング
12の背面22にかぶさる形で配置される。PCBセク
ション14は、信号/電力コンタクト・ホール124、
124A、124B、126と、絶縁ハウジング内の対
応するコンタクト保持用チャンネル24、24A、24
B、26が整列するように位置合わせされる。絶縁ハウ
ジングおよびPCBセクションには、絶縁ハウジングの
背面上に対するPCBセクションの配置、およびPCB
セクションのコンタクト・ホールとハウジング内の保持
用チャンネルの整列をガイドする嵌め合いガイド・レー
ル等の方向設定機能(図示せず)を持たせることもでき
る。PCBセクション14がハウジング12の背面22
に位置決めされると、ハウジング12内に装着された同
軸コンタクト16のインナー信号コンタクト32の後端
部47が、対応する信号コンタクト・ホール内に進入す
る。例示を目的として図2、2Aに示したように、ハウ
ジングのコンタクト保持用チャンネル24A内に保持さ
れている同軸コンタクト16のインナー信号コンタクト
32の後端部47は、PCBセクション14の信号コン
タクト・ホール124A内に収まる。
【0034】好ましい実施態様においては、インナー信
号コンタクト32の後端部47がPCBセクションを貫
通するが、別の実施態様において、信号コンタクトの後
端部がPCBセクション内で終わるようにすることもで
きる。各コンタクト・ホール124、124A、124
B内の接地スリーブ18に備わるポスト86は、コンタ
クト保持用チャンネル24、24A、24Bに対応して
PCBセクション14に備わる信号コンタクト・ホール
124、124A、124Bに隣接する接地・コンタク
ト・ホール125、125A、125Bを通る。たとえ
ば、図2、2Aに示すように、チャンネル24A内に保
持された接地スリーブ18のポスト86は、PCBセク
ション14の接地・コンタクト・ホール125A内に収
まる。また、図2、2Aに示すように、接地スリーブ1
8のラジアル・フランジ80が、PCBセクション14
によってカウンタ・ボア28A内に拘束される。なお、
望ましい場合には、任意の適切な接着剤を用いて、ある
いはクランプもしくはファスナ等の機械的手段(図示せ
ず)を用いて、PCBセクション14を絶縁ハウジング
12に結合してもよい。
【0035】それとは別に、装着を完了するまで、PC
Bセクション14を単に絶縁ハウジング12の背面22
に添わせておくこともできる。絶縁ハウジング12の径
の小さいコンタクト保持用チャンネル26内に保持され
た信号/電力コンタクト(図示せず)の端子エンドは、
PCBセクション14の対応するコンタクト・ホール1
26内に収まるか、それを貫通して延びる。PCBセク
ション14は、加熱により、あるいはPCBセクション
14全体にソルダ・ウェーブを印加することによって、
めっきホール124、124A、124B、125、1
25A、125B内に配置された信号コンタクト32の
後端部47、および接地・ポスト86と接続される。P
CBセクション14は、適切な加熱炉、あるいは各コン
タクト・ホール124、124A、124B、125、
125A、125B内のめっきを溶融し、各めっきホー
ル内の端子32およびポスト86とのソルダ接続または
ろう付けが得られるように配置されたヒータ・エレメン
ト等の適切な手段を用いて加熱することができる。
【0036】このようにして、絶縁ハウジング内の同軸
コンタクト16のインナー信号コンタクト32、および
接地スリーブ18のポスト86が、実質的に同時に、P
CBセクションに接続される。同時に、ハウジングのコ
ンタクト保持用チャンネル26内に保持された信号コン
タクト(図示せず)についても、めっきコンタクト・ホ
ール126内の端子が、同様にしてPCBセクション1
4に接続される。同軸コンタクト16の各信号コンタク
ト32の後端部47に対して形成されるソルダ接続は、
PCBセクション14内のプリント回路92を介して信
号コンタクトを、対応する信号/電力ソルダ・パッド1
28、128A、128Bに接続する。たとえば、図2
に示すように、PCBセクションの信号/電力コンタク
ト・ホール124A内にあるインナー信号コンタクト3
2に対して形成されるソルダ接続は、電気的にインナー
信号コンタクト32を信号/電力ソルダ・パッド128
Aに接続する。また、ハウジング12内の各接地スリー
ブ18のポスト86に対して形成されるソルダ接続は、
接地スリーブ18を、したがって接地スリーブに接地さ
れる同軸コンタクト16の外殻を、対応する接地・ソル
ダ・パッド129、129A、130、130Bに電気
的に接続する。
【0037】たとえば、チャンネル24A内に保持され
た接地スリーブ18のポスト86に対して形成されるソ
ルダ接続は、接地・ソルダ・パッド129Aに接続され
る。接地スリーブのポスト(ポスト86に類似のもの)
が、共通接地面によって共通接地・ソルダ・パッド13
0B(一例)と接続される接地・コンタクト・ホール1
25B、125Cに配置されている場合には、ソルダ接
続によってそれらのポストが共通接地・ソルダ・パッド
130Bに接地接続される。接地・ポスト86およびイ
ンナー信号コンタクト32の後端部に対するソルダ接続
は、絶縁ハウジング12に対するPCBセクション14
の機械的な固定を補助することにもなる。すでに説明し
たように、各同軸コンタクト16のフロント側のランス
66のセットが、絶縁ハウジング12に係合しており、
絶縁ハウジング12内においてコンタクト16を固定し
ている(図2A参照)。PCBセクション14と、各同
軸コンタクト16のインナー信号コンタクト32の後端
部47の間におけるソルダ接続は、PCBセクション1
4を同軸コンタクトに接着させ、一方同軸コンタクト
は、ランス66によって絶縁ハウジング12内に固定さ
れていることから、結局PCBセクション14もまた絶
縁ハウジングに固定される。
【0038】コネクタ10に終端される同軸導線、たと
えば同軸導線A、B等は、好ましくはPCBセクション
14上のソルダ・パッド127、128、128A、1
28B、129、129A、130、130Bに接続さ
れる。各導線は、PCBセクション14上の適切なソル
ダ・パッドにソルダリングされる。たとえば、まず同軸
コンタクト16に接続するべき同軸導線Aの被覆を除去
し、そのインナー信号/電力導線Cおよびアウター・接
地・シージングDを露出させる。シージングDは、前述
したように接地スリーブ18の接地・ポスト86に接地
接続されている接地・ソルダ・パッド129Aにソルダ
リングする。これは、シージングDから同軸コンタクト
16の外殻30への接地接続を形成する。
【0039】続いて導線Aのインナー信号/電力導線C
を、ハウジング内の同軸コンタクト16のインナー・コ
ンタクト32と電気的に接続されているソルダ・パッド
128Aにソルダリングする。これにより、導線Cと、
同軸コンタクト16の信号/電力コンタクト32の間に
おける信号/電力接続が形成される。PCBセクション
14は、導線Aと対応する同軸コンタクト16の間をイ
ンターフェースする。以上の説明と類似の方法に従っ
て、コネクタ10に接続する各導線のインナー信号/電
力導線Cを信号/電力ソルダ・パッド128、128B
にソルダリングし、それにより導線をコネクタ内の信号
/電力コンタクトに終端する。
【0040】一部の導線、たとえば導線Bの金属シージ
ングDは、共通接地・ソルダ・パッド130、130B
にソルダリングすることができる。PCBセクション1
4に接続するべき導線A、Bは、クランプまたはジグ
(図示せず)に装着し、それによって適切なポジション
に導線A、Bを保持し、その後、同軸コンタクトおよび
接地スリーブをPCBセクションの接地ホール内におい
てソルダリングするとき、同時にPCBセクション上の
ソルダ・パッドにソルダリングしてもよい。それとは別
に、各導線を独立してPCBセクション上の適切なソル
ダ・パッドにソルダリングすることもできる。
【0041】図4に示したPCBセクション214の場
合のコネクタ内の取り付け、およびコネクタに対する導
線の終端は、上記の説明と実質的に同一になる。しかし
ながら、この実施態様においては、PCBセクション2
14が共通接地・ソルダ・パッドを有していないことか
ら、各導線のアウター・シージング(図1に示したシー
ジングDに類似)が個別接地・ソルダ・パッド229、
229A、229Bにソルダリングされる。図5に示し
たPCBセクション314の場合には、信号/電力導線
およびアウター・シージング(それぞれ、図1に示した
導線C、およびシージングDに類似)が、それぞれエリ
ア396内の適切な信号ソルダ・パッド328、328
A、328B、および共通接地・ソルダ・パッド329
Aに接続される。それ以外については、図1〜3のPC
Bセクション14を参照して説明した取り付けと実質的
に等しい態様で、コネクタへのPCBセクション314
の取り付けを先行して行う。
【0042】以上説明したコネクタ10の作成手順およ
び導線の終端手順、たとえばコネクタの同軸コンタクト
16に対して導線A、B等を終端する手順は、例示に過
ぎず、そのほかの任意の適切な手順を使用することがで
きる。たとえば、絶縁ハウジング12に対する接地スリ
ーブ18、および同軸コンタクト16の挿入を、PCB
セクション14に接続する前に行うことは必須ではな
い。むしろ別の実施態様においては、接地スリーブに備
わる接地・ポスト、および同軸コンタクトのインナー信
号コンタクトの後端部をPCBセクションにソルダリン
グした後にPCBセクションを絶縁ハウジングに結合し
ている。また別の実施態様においては、PCBセクショ
ンをコネクタの絶縁ハウジングにマウントする前に、P
CBセクションに対する導線のソルダリングを行うこと
もある。
【0043】図6には、本発明の第4の実施態様に従っ
たピン・アンド・ソケット・コネクタ410、および当
該コネクタに終端される同軸導線A’の分解斜視図を示
す。導線A’は、図1を参照して説明を前述した実質的
に導線A、Bと同じであり、導線の類似の特徴について
は、類似の識別を用いる。
【0044】この好ましい実施態様においては、概略、
コネクタ410が交換可能ハウジング・セクション40
4、およびアダプタ・セクション408からなる。交換
可能ハウジング・セクションは、コンタクト416、4
17を収容する絶縁ハウジング412を含む。この交換
可能ハウジング・セクションは、嵌め合い交換可能部材
(図示せず)への挿入に適合している。さらに交換可能
ハウジング・セクション404は、絶縁ハウジング41
2にマウントされる接地プレート406を含む。コネク
タ410のアダプタ・セクション408は、導電ブロッ
ク409およびPCBセクション414からなる。同軸
導線A’は、このコネクタのPCBセクション414に
終端される。導電ブロックは、交換可能ハウジング・セ
クション内のコンタクト416、417との嵌合に適合
した、交換可能ハウジング・セクション404内のコン
タクトと、PCBセクション414に接続された同軸導
線A’の間における電気的接続を得るための中間コンタ
クト・アッセンブリ516、517を含む。交換可能ハ
ウジング・セクション404は、アダプタ・セクション
408に着脱可能にマウントされる。またコネクタ41
0は、交換可能ハウジング・セクション404をアダプ
タ・セクション408に取り付けたとき、交換可能ハウ
ジング・セクション404とアダプタ・セクション40
8の間において圧縮され、接地プレート406と導電ブ
ロック409の間の接触をもたらすスプリング502を
備えている。
【0045】ここで、併せて図7を参照すると、絶縁ハ
ウジング412は、概略において図1に示した前述の絶
縁ハウジング12に類似しているが、次に述べる点が異
なる。絶縁ハウジング412は、好ましくは、適切な絶
縁材料から作られたワンピース部材とする。ハウジング
・セクション412は、それを貫通して形成されたコン
タクト保持用チャンネル424、424A〜424B、
426を有する。好ましい実施態様においては、コンタ
クト保持用チャンネル424、424A〜424Bの径
が保持用チャンネル426より大きく、TRIM TR
IO(トリム・トリオ;商標)コンタクト等の同軸コン
タクトの保持に適している。
【0046】別の実施態様においては、ハウジング・セ
クションが、任意の所望の適切なサイズのコンタクト保
持用チャンバを有することもある。図7は、コンタクト
保持用チャンネルの1つである424Aの断面プロファ
イルであり、大径のコンタクト保持用チャンネル42
4、424A〜424Bの、絶縁ハウジング・セクショ
ン412内における内側のプロファイルを表している。
図7に示すように、チャンネル424Aは、チャンネル
内をフロント・セクション427とリア・セクション4
29に分ける内側ラジアル・ステップまたはカラー42
5を有している。つまりフロント・セクション427
は、リア・セクション429より大きな内径を有する。
リア・セクション429は、ハウジング・セクション4
12の背面422に当たる部位に、カウンタ・ボア42
8を有することもある。
【0047】絶縁ハウジング・セクション412は、好
ましくはハウジング・セクション412の背面422か
ら延びる弾力性のある可撓性ラッチ・アーム413のペ
アを有する(図6〜7には、アーム413のペアの一方
しか図示されていない)。別の実施態様においては、ア
ダプタ・セクション408にラッチするためのそのほか
の任意の適切なラッチ手段を交換可能ハウジング・セク
ション404に備えることができる。ラッチ・アーム4
13は、直径方向に互いに対向する形でハウジング上に
配置される。好ましい実施態様においては、ラッチ・ア
ーム413がハウジング・セクション412のエッジに
配置されるが、別の実施態様においては、絶縁ハウジン
グ・セクション412上の任意の適切な部位にラッチ・
アームが配置されることもある。図7を参照するともっ
ともよくわかるが、各ラッチ・アーム413は、ラッチ
・アームの内側面411から突出するキャッチまたはツ
メ415を有する。好ましい実施態様においては、ラッ
チ415がアーム413の後端部409に配置される。
別の実施態様においては、キャッチがアーム上の任意の
適切な部位に配置される。
【0048】引き続き図6および7に示すように、交換
可能ハウジング404内の同軸コンタクト416は、図
2Aに示し、説明を前述したコンタクト16と実質的に
類似であり、異なる点については以下に述べる。なお、
類似の特徴については、類似の参照番号を付す。同軸コ
ンタクト415は、外殻または接地・コンタクト43
0、インナーまたは信号コンタクト432、およびイン
ナー・コンタクトを外殻から絶縁する絶縁ブッシング4
34からなる。外殻430の周囲には、保持スリーブ4
44が配置されている。この実施態様においては、同軸
コンタクト416がオス型同軸コンタクトとして図示さ
れ、フロント・レセプタクル・セクション431を有す
る。別の実施態様においては、同軸コンタクトがソケッ
トまたはメス型同軸コンタクトになることもある。
【0049】インナー・コンタクト432は、嵌め合い
レセプタクル(図示せず)の相補ピン・コンタクト(図
示せず)と結合するチャンバ440を伴うフロント・セ
クション436を有する。インナー・コンタクト432
のエンドは、コンタクト716のエンド476から突出
する端子ポスト447になっている。絶縁ブッシング4
34は、インナー・コンタクト432の周囲に被着され
ており、端子ポスト447を除くインナー・コンタクト
432を覆っている(図7参照)。外殻430は、絶縁
ブッシング434を全体的に取り囲んでいる。外殻43
0のリア462は、外方向に曲げられて、コンタクトの
リア476に位置することになる外側アウター・フラン
ジ463を形成する。コンタクト上の保持スリーブ44
4は、2対の弾力性のある可撓性ランス466、468
を有する。なお同軸コンタクトは、コンタクト16に関
して前述した説明と実質的に類似の方法に従って組み立
てられる。
【0050】引き続き図6および7を参照して示すよう
に、接地プレート406は、好ましくはワンピース部材
とする。接地プレート406は、概略平坦なプレート形
状であり、ハウジング・セクション412と実質的に外
形が一致する。この接地プレート406は、所望の導電
特性を有するアルミニウムまたは銅合金等の金属から切
断もしくは打ち抜きによって作成することができる。接
地プレート406は、共通接地面405を形成する。
【0051】別の実施態様においては、接地プレートが
任意の適切な形状となり、任意の適切な材料から作られ
た複合部品となることもある。たとえば、重量を軽減す
るために、接地プレートの一部をプラスチックから作る
ことも考えられる。その場合は、プラスチック・セクシ
ョンの周囲に共通接地面を配置し、接地プレートのトッ
プ面およびボトム面が共通接地面に接続されるようにす
ればよい。図7に示すように、接地プレート406に
は、スルー・ホール490が形成されている。接地プレ
ート406内のスルー・ホールは、ハウジング・セクシ
ョン412のホール424、424A〜424B、42
6に対応する。好ましくは、接地プレート内のすべての
ホール490が共通接地面405に接地される。同軸コ
ンタクト416の保持に適合されたハウジングのホール
424、424A〜424Bに対応する、接地プレート
内のスルー・ホール490は、接地プレートの背面49
4にカウンタ・ボア492が形成されている。
【0052】図7に示すように、スルー・ホール490
の内径は、保持スリーブ444が装着された同軸コンタ
クト416がホールを通過できるサイズに設定されてい
る。しかしながら、スルー・ホール490の内径は、同
軸コンタクト416のエンド476にあるアウター・フ
ランジ463がホール内に進入することを防止する。カ
ウンタ・ボア492は、その中にコンタクトのフランジ
463が入るようにサイズが設定されている。接地プレ
ート406は、絶縁ハウジング・セクション412から
延びるラッチ・アーム413のに適合する2つの切り欠
き496を有する(図6および7には、一方の切り欠き
416しか図示されていない)。接地プレート406
は、図7に示すように絶縁ハウジング・セクション41
2の背面422に取り付けられる。好ましい実施態様に
おいては、プレート406が、エポキシ等の適切な接着
剤を用いてハウジング・セクション412に取り付けら
れる。別の実施態様においては、ファスナ、ピン、ある
いはかしめ等の適切なマウント手段を使用して接地プレ
ートがハウジング・セクションに固定されることもあ
る。
【0053】交換可能ハウジング404は、実質的に次
のような手順で組み立てられる。好ましくは、同軸コン
タクト416を絶縁ハウジング・セクションに取り付け
る前に、まず、接地プレート406を絶縁ハウジング・
セクション412に取り付ける。接地プレートを絶縁ハ
ウジング・セクションにマウントした後は、コンタクト
416、417を取り付けることができる。例として示
せば、各同軸コンタクト416を、コンタクトのフロン
トを先にして接地プレート406のホール490に挿入
する。同軸コンタクト416がスルー・ホール490を
通過してハウジング412内に進入するとき、フロント
側のランス466およびリア側のランス468が、それ
ぞれホール490のリム493によって弾力的に外殻4
30側に圧縮される。コンタクトは、フロント側のラン
ス466がラジアル・ステップ425を通過するまでハ
ウジング412内に押し込む。その後、フロント側のラ
ンス466が外側に復元し、図7に示したようにラジア
ル・ステップ425と係合して、取り付けポジションか
らのコンタクトの脱落が防止される。
【0054】取り付けポジションにおいては、コンタク
トの外殻430のフランジ463が、カウンタ・ボア4
92内に収まり、接地プレート406のホール490の
リム493に当接する。フランジ463とリム493の
間の係合は、図7に示した取り付けポジションからコン
タクト416が前方に抜け落ちることを防止する。コン
タクト416、417をハウジング内に取り付けた後、
接地プレート406に対するコンタクトのソルダリング
を行う。例示を目的として述べるが、コンタクト416
の場合には、ソルダリング(図示せず)をカウンタ・ボ
ア492内に配置し、接地プレート460を加熱する方
法が使用できる。これによって、コンタクト416の外
殻430と接地プレートのソルダリングが行われ、コン
タクトと接地プレート406の共通接地面405の間に
おける接地接続が得られる。接地プレートから突出した
インナー・コンタクト432の端子ポスト447は、接
地プレート406から絶縁された状態に保たれる。
【0055】前述したが、ここで図6および8を参照す
ると、アダプタ・セクションは、導電ブロック409お
よびPCBセクション414を包含している。導電ブロ
ック409は、好ましくはワンピース部材として、金属
プレートから切断、もしくは打ち抜きにより形成する
か、あるいはその他の適切な手段によってスチール、ア
ルミニウムまたは銅合金等の適切な材料から形成する。
好ましい実施態様においては、導電ブロック409が、
交換可能ハウジング404の外周縁に適合する概略で円
筒形状を有している。別の実施態様においては、導電ブ
ロックがそのほかの任意の形状になることもある。
【0056】図6に示すように、導電ブロック409に
は、コンタクト・チャンネル524、524A、524
B、526が形成されている。コンタクト・チャンネル
524、524A〜524B、526は、コネクタの交
換可能ハウジング404に備わるコンタクト保持用チャ
ンネル424、424A〜424B、426に対応す
る。例を示せば、交換可能ハウジング404とアダプタ
・セクション408が互いに嵌合されたとき、導電ブロ
ック409のコンタクト・チャンネル524Aが、交換
可能ハウジング404内のチャンバ424Aと連通し、
チャンネル524Bがチャンネル424Bと連通すると
いった形になる。コンタクト・チャンネル524、52
4A〜524Bは、導電ブロック409を通ってフロン
ト520からリア522まで延びている。各コンタクト
・チャンネルは、フロント・カウンタ・ボア527を有
し、それがチャンネル内にインナー・ステップ525を
形成している(図8は、例示を目的としてチャンネル5
24Aの内部プロファイルを示している。コンタクト・
チャンネル524、524B、526のプロファイルに
ついても、実質的にこれに類似となる)。チャンネルの
リア開口は、面取り528が施されている。
【0057】引き続き図6および8を参照して示すよう
に、導電ブロック409の外側表面523には、2つの
軸方向スロット513が形成されている。軸方向スロッ
ト513は、交換可能ハウジング404上に備わる可撓
性ラッチ・アーム413を受けるように、サイズおよび
形状が設定されている。また導電ブロックは、2つの横
行ノッチ515が導電ブロックのリア面522に形成さ
れている(図6には、一方の横行ノッチ515しか図示
されていないが、他方は直径方向に向かい合う位置にあ
り、図の裏側に隠れている)。導電ブロック409のそ
れぞれの側の軸方向スロット515は、同じ側にあるノ
ッチ515と交差してショルダ514を形成する(図8
参照)。各ノッチ515は、充分な深さを有し、ラッチ
・アーム413上のラッチ415(図7参照)は、ショ
ルダ514と完全に係合することができる。
【0058】好ましい実施態様においては、導電ブロッ
クのフロント面520が、スプリング502(図6参
照)用のスロット付きくぼみ504を3つ備えている。
スロット付きくぼみ504は、導電ブロック409のフ
ロント面520の周りに、概略均等に配置されている。
別の実施態様においては、導電ブロックに任意の適切な
数のくぼみを形成し、その中にコンタクト・スプリング
を配置することができる。導電ブロック409は、好ま
しくはブロックのリア面522に形成された2つのブラ
インド・コンタクト・ホール501を有する(図8に
は、例示の目的からホール501を1つだけ示してい
る)。これら2つのブラインド・コンタクト・ホール5
01は、リア面の直径方向において互いに対向する位置
に、あるいはその他の適切な位置に配置されている。ホ
ール501は、接地・ピン503を用いたプレス嵌めを
可能にするサイズおよび形状に設定されている。別の実
施態様においては、導電ブロックが接地・コントロール
を保持するためのホールを、任意の適切な数だけ有する
ことができる。
【0059】図8に示すように、コンタクト・アッセン
ブリ516は、概略信号コンタクト532、および絶縁
ブッシング534からなる(図8には、例示の目的から
コンタクト・アッセンブリを1つだけ示している)。信
号コンタクト532は、好ましくは、適切な金属から作
られた、切削ねじコンタクト等の円筒形状を有する。信
号コンタクト532は、本体セクション536を含み、
そこから端子ポスト547が延びている。好ましくは本
体セクション536が、たとえば、交換可能ハウジング
404の対応するコンタクトの端子ポスト447を嵌め
込むことができるサイズおよび形状のフロント・チャン
バ540を含む。
【0060】別の実施態様においては、アダプタ・セク
ションの信号コンタクトが、交換可能ハウジング・セク
ションの嵌め合いコンタクトのレセプタクルにはめ込む
ことができるピン・コンタクト部分を伴うオス型ピン・
コンタクトとなることもある。アダプタ・セクション4
08内の各コンタクト・アッセンブリ516の絶縁ブッ
シング534は、適切な絶縁材料から作られ、信号コン
タクト532を包み込むことができるサイズに設定され
た中空円筒形状を有する。
【0061】絶縁ブッシングは、インナー・ショルダ5
52を有し、それによってブッシングのフロント・セク
ション548とリア・セクション550が区切られる。
リア・セクション550は、信号コンタクトの本体セク
ション536の収容を可能にするサイズに設定された内
径を有している。フロント・セクション548の内径
は、それよりも小さく、信号コンタクトはその中に進入
することができない。ブッシングの先端部は、図8に示
すように、太くなったアウター・リップ554になって
いる。コンタクト・ピン・アッセンブリ516は、信号
コンタクト532を絶縁ブッシング534のリア・セク
ション550に挿入することによって形成される。信号
コンタクト532は、絶縁ブッシング534内側のカラ
ー552にそれが当接するまで挿入される。取り付けポ
ジションにおいては、図8に示すように、コンタクト5
30の本体セクション536がブッシングによって覆わ
れる。
【0062】コンタクト・スプリング502は、好まし
くは平らな金属帯から、あるいはシート・メタルから切
断もしくは打ち抜きによって作られる。それぞれのコン
タクト・スプリング502は、曲げ加工により、図8に
示すように平らなベース・セクション502Bおよび上
に延びるスプリング・アーム502Sが形成される。こ
のスプリングは、導電ブロックの保持くぼみ502内に
安定して保持されるだけの充分な幅を有している。スプ
リング・アーム502Sは、緩やかにカーブしており、
スプリング502を、そのベース502Bを設置くぼみ
504のボトムに向けてその中に置いたとき、アーム5
02Sが、くぼみ504から外に延びる。図8に示され
ている接地・ピン503は、任意形状を有する金属製ポ
ストとすることができる。接地・ピン503の断面は、
導電ブロック408内のコンタクト・ホール501に適
合するサイズに設定されている。
【0063】引き続き図6および8を参照して示すよう
に、PCBセクション414は、図3〜5に示して説明
したPCBセクション14、214、314に概略類似
である。PCBセクション414には、めっきコンタク
ト・ホール624、625が形成されている。PCBセ
クションのめっきコンタクト・ホール624は、導電ブ
ロックのコンタクト・チャンネル524、524A〜5
24B、526に対応する。PCBセクションの2つの
ホール625は、導電ブロックの、接地・ピン503用
のブラインド・ホール501に対応する。PCBセクシ
ョン414は、コンタクト・ホール624、625を、
対応する信号ならびに接地・ソルダ・パッド(図示せ
ず)に接続するためのトレース(図示せず)を有し、そ
こに、たとえば同軸導線A’等の導線の信号リードある
いは接地・リードが終端される。
【0064】コネクタのアダプタ・セクション408
は、概略で次のように組み立てられる。まず、接地・コ
ンタクト・スプリング502が、図8に示すようにそれ
ぞれの設置くぼみ504内に置かれる。コンタクト・ス
プリング502は、ソルダリング、ろう付け、あるいは
機械的な処理によって導電ブロックに固定することがで
きる。続いてコンタクト・ホール501に対する接地・
ピン503の通し嵌めが行われる。次に、それぞれのコ
ンタクト・チャンネル524、524A〜524B、5
26にコンタクト・アッセンブリ516のブッシング5
34が挿入される。各ブッシング534は、フロント・
カウンタ・ボア527からチャンネル524内に挿入す
ることが可能であり、太くなったリップ554がフロン
ト・ステップ525に当接するまで押し込む。ブッシン
グ534が取り付けポジションにある状態で、コンタク
ト・チャンネル内のブッシングに、リア側から信号コン
タクト532を挿入することができる。それに代えて、
絶縁ブッシングおよび信号コンタクトからなるコンタク
ト・アッセンブリを単体として取り付けることもでき
る。
【0065】導電ブロック409内にコンタクト516
および503を取り付けた状態で、PCBセクション4
14を導電ブロックに取り付ける。図8に示すように、
それぞれの信号コンタクト516の端子ポスト547お
よび接地・ピン503がPCBセクション414を通っ
て延びている。信号ポスト547および接地・ピン50
3は、アダプタ・セクションを加熱してソルダを溶融す
ることによってPCBセクション414にソルダリング
される。別の実施態様においては、端子ポストおよび接
地・ピンとPCBセクションの接続を、実質的に単一ス
テップとすることができる。
【0066】さらに、PCBセクション414と端子ポ
スト547ならびに接地・ピン503の間のソルダ接続
は、PCBセクションを導電ブロック409に確実に固
定する。前述したように、PCBセクション414に対
するポスト547ならびにピン503のソルダリングと
同時に、たとえば導線A’等の導線をPCBセクション
に終端することができる。その後は、アダプタ・セクシ
ョン408および交換可能ハウジング404を、ラッチ
・アーム413がスロット515に噛み合うまで単に互
いに押して、それらを互いに嵌合させればよい。
【0067】図9Aに示すように、アダプタ・セクショ
ン408と交換可能ハウジング404を互いに嵌合させ
ると、同軸コンタクト416内の信号コンタクト432
の端子ポスト447が、コンタクト・アッセンブリ51
6内の信号コンタクト532に嵌まり込む。このように
して、交換可能ハウジング404内の同軸コンタクト4
16の信号コンタクト532が、PCBセクション41
4に接続され、さらにそこから、PCBセクション41
4に終端された適切な導線に接続される。アダプタ・セ
クション408上のコンタクト・スプリング502のス
プリング・アーム502Sは、接地プレート406に抗
してバイアスされ、導電ブロック409と接地プレート
の間の接地・コンタクトを形成する(図9B参照)。そ
の結果、前述したように接地プレート406に接地され
ている同軸コンタクト416の接地・アウター・コンタ
クト430が、導電ブロック409に接地され、さらに
ブロック内の接地・ピン503を介してPCBセクショ
ン414に接地される。アダプタ・セクション408か
ら交換可能ハウジング404を取り外すときには、可撓
性ラッチ・アーム413を半径方向外側に撓ませてキャ
ッチ415の係合を解き、2つのセクション404、4
08を引き離せばよい。
【0068】ここで図10には、本発明の第5の好まし
い実施態様に従った特徴が組み込まれたピン・アンド・
ソケット・コネクタ710の断面図を示した。この実施
態様のコネクタ710は、図6〜8、9A〜9Bに示
し、説明を前述したコネクタ410と概略で類似してい
るが、以下に説明する点が異なる。コネクタ710は、
概略を述べると、絶縁ハウジング・セクション712、
接地プレート706、およびPCBセクション714か
らなる。さらにコネクタ710は、同軸コンタクト71
6およびピン・コンタクト717を含み、それが、導線
(図示せず)が接続されるPCBセクション714に接
続される。
【0069】絶縁ハウジング・セクション712は、図
6および8を参照してすでに説明した絶縁ハウジング・
セクション412と実質的に類似である。絶縁ハウジン
グ・セクション712は、同軸コンタクト716のため
のコンタクト保持用チャンバ724を有する。また絶縁
ハウジング・セクション712は、ピン・コンタクト7
17のためのコンタクト保持用チャンネル(図示せず)
も有している。各コンタクト保持用チャンネル724に
は、インナー・ショルダ725が形成され、それによっ
てチャンネルがフロント部分727とリア部分729に
分けられる。フロント部分727の直径は、リア部分7
29より大きい。リア部分は、絶縁ハウジング・セクシ
ョンの背面722側にカウンタ・ボア728が形成され
ている。
【0070】接地プレート706は、図6および8に示
した接地プレート406と実質的に類似である。接地プ
レート706には、絶縁ハウジング内のコンタクト保持
用チャンネル724に対応するコンタクト・ホール79
0が備わっている。各ホールは、接地プレートの背面7
94側にカウンタ・ボア792が形成されている。さら
に接地プレート706は、接地・ピン・ホール801を
含む。好ましい実施態様においては、接地プレートが、
所望の位置に配置された2つの接地・ピン・ホール80
1を有している(図10には、例示の目的から接地・ピ
ン・ホール801を1つだけ示している)。
【0071】PCBセクション714は、前述したPC
Bセクション414と実質的に類似である。PCBセク
ション714は、絶縁ハウジング・セクション内のコン
タクト・チャンネル724に対応するめっきホール82
4を有している。またPCBセクションには、接地プレ
ート706の接地・ピン・ホール801に対応するホー
ル825も形成されている。PCBセクション714の
コンタクトおよび接地・ピン・ホール824、825
は、それぞれPCBセクション上に配置されるトレース
(図示せず)によって、導線をPCBセクション714
に終端するために使用されるコンタクトならびに接地の
ソルダ・パッド(図示せず)に接続されている。
【0072】コネクタ710内の同軸コンタクト716
は、前述した同軸コンタクト416と実質的に類似であ
る。同軸コンタクト716は、アウター・接地・コンタ
クト730、インナー信号コンタクト732、および絶
縁ブッシング734を含んでいる。アウター・接地・コ
ンタクト720の周囲には保持スリーブ744が装着さ
れる。絶縁ブッシング734は、信号コンタクト732
の本体736を取り囲んでいる。信号コンタクトの端子
ポスト747は、絶縁ブッシング734の外に延びてい
る。接地・コンタクト730は、絶縁ブッシング734
の周囲に装着されている。アウター・接地・コンタクト
730のリアは、外側に向かって曲げられて、ラジアル
・フランジ463を形成している。接地・コンタクト7
30の周囲に装着される保持スリーブ744は、金属か
ら作られているが、別の実施態様においては、保持スリ
ーブが非金属から作られることもある。保持スリーブ
は、一体化された弾力性のある可撓性ランスの第1のセ
ット766および第2のセット768を有している。
【0073】コネクタ710は、次に示す手順に従って
組み立てられるが、そのほかの任意の適切な方法を使用
することもできる。まず接地プレート706を絶縁ハウ
ジング・セクション712の背面722にマウントす
る。接地プレート706および絶縁ハウジング・セクシ
ョンは、適切なエポキシ系接着剤等を用いて接着し、あ
るいは機械的に固定してもよい。続いて、同軸コンタク
ト716およびピン・コンタクト717を絶縁ハウジン
グ・セクション712内に取り付ける。同軸コンタクト
716は、接地プレート706のホール790を介し
て、絶縁ハウジング・セクション712のコンタクト・
ハウジング・チャンネル724内に挿入される。ランス
の第1のセット766がショルダ725を通過し、同軸
コンタクト716が取り付けポジションにセットされる
と、それが図10に示すように外側に開いて「パチン」
という音がする。
【0074】弾力性のあるランス766とショルダ72
5の間の係合は、絶縁ハウジングからの同軸コンタクト
716の脱落を防止する。またショルダ725に対する
ランス766の係合は、接地・コンタクト730のラジ
アル・フランジ463を、接地プレート706内のカウ
ンタ・ボア792のベース793に押し付ける補助とし
ても作用する。接地・ピン803を接地プレート706
のホール801内にプレス嵌めし、ピン・コンタクト7
17を接地プレートの適切なホール(図示せず)を通し
て絶縁ハウジング・セクション712に取り付ける。そ
の後、接地プレート706の背面794に対するPCB
セクション714の組み付け、つまり積み重ねを行う。
信号コンタクト732の端子ポスト747は、PCBセ
クション714のホール824を通過して延びる。また
接地・ピン803も、ホール825を通過して延びる。
端子ポスト747および接地・ピンは、PCBセクショ
ンの加熱によって、PCBセクションにソルダリングさ
れる。これは、端子ポスト474、つまり信号コンタク
トとPCBセクション上の対応する信号ソルダ・パッド
の間の接続、および接地・ピン803とPCBセクショ
ン上の対応する接地・ソルダ・パッドの間の接続をもた
らす。
【0075】本発明は、同軸ケーブル・システムのため
の統合された終端を伴うマルチ‐コンタクトのピン・ア
ンド・ソケット・コネクタを提供する。本発明のコネク
タ10は、前述したように同軸導線またはツイスト・ペ
ア導線に等しく使用することができる。
【0076】しかしながら、マイクロ同軸導線の場合、
たとえばインナー信号/電力導線のゲージが40 AW
Gもしくはそれ以下である同軸導線の場合には、本発明
のコネクタ10から大きな利点がもたらされる。ゲージ
が40 AWGもしくはそれ以下といったサイズの小さ
い導線(たとえば、40 AWGのマイクロ導線は、直
径が0.003インチしかない)は、従来技術のコネク
タの従来的なコンタクトの導体への終端が困難であり、
一貫性が得られず、また時間も要する。従来のコンタク
ト、たとえば従来技術のコネクタのTRIM TRIO
(トリム・トリオ;商標)コンタクトは、信号導線を個
別に信号コンタクトに終端し、同軸導線のアウター・シ
ージングを、コンタクトの端子セクションのインナー・
コンタクトと外殻の間の環状ギャップに挿入しなければ
ならない。その後、さらに個別にコンタクトの端子セク
ションを導線にかしめるか、ソルダリングを行わなけれ
ばならない。これと同じ作業を、コネクタ内のすべての
コンタクトについて繰り返す必要がある。
【0077】サイズの小さいコンタクト、およびそれに
関連する導体の取り付けを行う間には、ほとんど取り付
ける者に対するフィードバックが得られず、そのため導
線がコネクタ内に適正に挿入されたかという判断、およ
び導線を傷つけることなくコネクタが導線にかしめられ
ているかという判断を行う能力が限定される。コンタク
トに導線を接続するときの不適切な挿入、あるいは導線
に対するダメージは、導線とコンタクトの間に不充分な
接続をもたらす。本発明は同軸ケーブル・システムのた
めの統合された終端を伴うコネクタ10を提供する。本
発明のコネクタ10は、TRIM TRIO(トリム・
トリオ;商標)同軸コンタクト、あるいはその他の任意
の適切なコンタクトを使用することができる標準的なイ
ンターフェースを伴うモジュラ構成を有し、ケーブルと
コンタクトの間におけるばらつきのない容易な接続を提
供する。コネクタ10は、従来技術のコネクタにおいて
は非常に困難であったすべての終端の目視検査を提供す
る。
【0078】従来技術のマルチ‐コンタクト・コネクタ
との比較において、本発明のマルチ‐コンタクト・コネ
クタは、マイクロ同軸ケーブル・システムのための統合
された終端を提供し、モジュラ型の低プロファイル構
成、現存するTRIM TRIO(トリム・トリオ;商
標)同軸コンタクト・システムのための標準インターフ
ェース、ダメージを受けたコネクタ・モジュールの容易
な交換、およびばらつきのない接地接続を有する。ま
た、このマルチ‐コンタクト・コネクタ10は、従来技
術において使用される終端では得られなかったすべての
終端の目視検査を提供する。
【0079】それに加えて、本発明のコネクタ10は、
使用可能なソルダリング・テクニックを使用した、スモ
ール・ゲージ同軸ワイヤの内導体のための低抵抗終端を
有する。さらに、このマルチ‐コンタクト・コネクタ1
0は、複数のランスを使用し、接地スリーブ18に対す
るばらつきのない垂直方向の接触圧および抵抗を維持す
る、接地用ルーバを用いた低抵抗の、共通もしくは個別
接地接続を提供する。これは、コンタクトの本体を通る
信号の均一なシールドおよびPCBセクションへの遷移
を提供し、同軸ケーブルのシールドに対する信頼性の高
い接続を維持する。
【0080】以上の説明が本発明の例示に過ぎないこと
をここで理解する必要がある。当業者であれば、本発明
から逸脱することなく、各種の変形ならびに修正を引き
出すことが可能である。たとえば、好ましい実施態様に
おいては、PCBセクション14、474、714に対
する信号コンタクト32、432、742の終端スキー
ム、および接地・ポスト86または接地・ピン503、
803の終端スキームがマウンティングを通じて用いら
れているが、別の実施態様においては、PCBセクショ
ンに対するコンタクトの表面実装等の、そのほかの任意
の方法に従って信号コンタクトおよび接地・ポストまた
は接地・ピンをPCBセクションに終端することもでき
る。
【0081】本発明のマルチ‐コンタクト・コネクタ1
0、410、710は、内視鏡およびその他の類似の装
置に関する医療応用に使用可能であり、従来技術のコネ
クタからは提供されなかった、信頼性が高く、ばらつき
のない、修理可能かつ交換可能な接続を容易にする。し
たがって本発明には、付随する特許請求の範囲に含まれ
るこの種の代替、修正および変形をすべて包含すること
が意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴が組み込まれたピン・アンド・
ソケット・コネクタ、および2本の導線の分解斜視図で
ある。
【図2】 図1に示したコネクタの部分断面図である。
図2Aは、図1に示したコネクタの第2の部分断面図で
あり、部分的な拡大断面図である。
【図3】 本発明の第1の好ましい実施態様に従った図
1に示したコネクタの後端部を示す立面図である。
【図4】 本発明の第2の好ましい実施態様に従ったコ
ネクタの後端部を示す別の立面図である。
【図5】 本発明の第3の好ましい実施態様に従ったコ
ネクタの後端部を示すさらに別の立面図である。
【図6】 本発明の第4の好ましい実施態様に従ったピ
ン・アンド・ソケット・コネクタ、および同軸導線の分
解斜視図である。
【図7】 図6に示したコネクタの絶縁ハウジング・セ
クションおよび接地プレートの部分断面図である。
【図8】 図6に示したコネクタのアダプタ・セクショ
ンの部分断面図である。
【図9】 図9Aと9Bは、それぞれ、アダプタ・セク
ション内のコンタクト・ピンに嵌合された交換可能ハウ
ジング・セクション内のコンタクト・ピンを示したコネ
クタの第1の断面図、および交換可能ハウジング・セク
ションとアダプタ・セクションの間においてバイアスさ
れたコンタクト・スプリングを示したコネクタの第2の
断面図である。
【図10】 本発明の第5の好ましい実施態様に従った
ピン・アンド・ソケット・コネクタの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ シャノン ハワー アメリカ合衆国 17111 ペンシルバニア 州 ハリスバーグ, ハーベスト ドライ ブ 525 Fターム(参考) 5E023 AA04 AA12 BB04 BB22 CC22 CC27 EE02 FF01 GG06 HH08 HH16 5E077 BB12 BB22 BB31 CC22 DD01 FF24 GG07 JJ16

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン・アンド・ソケット形式の電気コネ
    クタにおいて:コンタクト保持用チャンネルが形成され
    た絶縁ハウジング;前記絶縁ハウジング内にマウントさ
    れる少なくとも1つのコンタクトであって、該コンタク
    トの端子セクションが前記ハウジングの部分から延びる
    形で前記ハウジングの前記コンタクト保持用チャンネル
    の1つの中に保持されるコンタクト;および、前記ハウ
    ジングに接続されるプリント回路ボード(PCB)セク
    ションであって、前記コネクタに終端される導線と前記
    少なくとも1つのコンタクトの間をインターフェースす
    るPCBセクション;を備えること、および、 前記少なくとも1つのコンタクトは、該コンタクトの、
    アウター端子コンタクトを構成する前記端子セクショ
    ン、および前記アウター端子コンタクトと同軸のインナ
    ー端子コンタクトを伴う同軸コンタクトであり、前記イ
    ンナー端子コンタクトは、前記PCBセクションにマウ
    ントされるエンドを有することを特徴とする電気コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記PCBセクションは、前記少なくと
    も1つのコンタクトの前記端子セクションが延びる前記
    ハウジングの前記部分に接続され、それによって前記端
    子セクションは、前記PCBセクションに終端されるこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 さらに、前記絶縁ハウジングにマウント
    される少なくとも1つの接地スリーブであって、前記コ
    ンタクトを保持する前記コンタクト保持用チャンネルの
    中に配置される接地スリーブを包含し、前記コンタクト
    は、前記接地スリーブに接地接続されることを特徴とす
    る前記請求項2記載の電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記同軸コンタクトは、前記接地スリー
    ブ内に配置され、前記アウター端子コンタクトが前記接
    地スリーブと接触していることを特徴とする前記請求項
    3記載の電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記同軸コンタクトは、外殻、および前
    記外殻内のインナー・コンタクト部材を包含し、前記イ
    ンナー・コンタクト部材は、レセプタクル内の嵌め合い
    コンタクトと相補的に結合されるべくサイズおよび形状
    が設定されたフロント・コンタクト部分を有しているこ
    とを特徴とする前記請求項3記載の電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記外殻は、その上にマウントされるス
    リーブを有し、前記スリーブは、前記同軸コンタクトを
    前記絶縁ハウジングの前記コンタクト保持用チャンネル
    内に保持させるための、そこから広がる弾力性のある可
    撓性ランスの第1のセット、および前記接地スリーブに
    抗してバイアスされ、前記同軸コンタクトの前記外殻と
    前記接地スリーブの間に接触をもたらす弾力性のある可
    撓性ランスの第2のセットを有することを特徴とする前
    記請求項5記載の電気コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記接地スリーブは、それから延びる、
    前記接地スリーブを前記PCBセクションに接続するた
    めのマウンティング・ポストを有することを特徴とする
    前記請求項3記載の電気コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記PCBセクションは、それに形成さ
    れた、その中に前記接地スリーブの前記マウンティング
    ・ポストを受け入れ、前記接地スリーブと前記PCBセ
    クションの間の接触をもたらすための少なくとも1つの
    めっき接地ホールを有し、前記PCBセクションは、そ
    の中に前記同軸コンタクトの前記インナー端子コンタク
    トを受け入れ、前記PCBセクションに対する前記イン
    ナー端子コンタクトの終端をもたらすための少なくとも
    1つの別のめっきホールを有することを特徴とする前記
    請求項7記載の電気コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記接地ホールは、前記PCBセクショ
    ンの共通接地面に接続され、前記PCBセクションの前
    記共通接地面は、1ないしは複数の接地導線に接続され
    ることを特徴とする前記請求項8記載の電気コネクタ。
  10. 【請求項10】 前記PCBセクションは、それに形成
    された前記めっき接地ホールをいくつか有し、前記めっ
    き接地ホールのそれぞれは、該接地ホールに対応する前
    記PCBセクション上の個別の接地・パッドに接続さ
    れ、前記PCBセクション上の前記個別の接地・パッド
    のそれぞれは、対応する接地導体に接続されることを特
    徴とする前記請求項8記載の電気コネクタ。
  11. 【請求項11】 前記PCBセクションの前記少なくと
    も1つの別のめっきホールは、前記PCBセクション上
    の導線コンタクト・パッドに接続され、前記導線コンタ
    クト・パッドは、前記電気導線を前記導線コンタクト・
    パッドに接続するためにPCBセクション上に配置され
    ることを特徴とする前記請求項8記載の電気コネクタ。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つのめっき接地ホー
    ル内の前記接地スリーブの前記マウンティング・ポス
    ト、および前記PCBセクションの前記少なくとも1つ
    の別のめっきホール内の前記インナー端子コンタクト
    は、前記PCBセクションが加熱されたとき、それぞれ
    のホール内において実質的に同時にソルダリングされる
    ことを特徴とする前記請求項8記載の電気コネクタ。
  13. 【請求項13】 ピン・アンド・ソケット形式の電気コ
    ネクタにおいて:コンタクト保持用チャンネルが形成さ
    れた絶縁ハウジング;前記ハウジング内に取り付けられ
    る同軸コンタクトであって、それぞれが前記ハウジング
    のコンタクト保持開口の対応する1つの中に保持される
    同軸コンタクト;および、 前記絶縁ハウジングの1つの端部にマウントされる端子
    プレートであって、電気導線を前記端子プレートに終端
    させるための端子パッドを有する端子プレート;を備え
    ること、および、 前記絶縁ハウジング内の前記同軸コンタクトのそれぞれ
    は、前記端子パッドの少なくとも1つに接続され、か
    つ、前記同軸コンタクトは、前記端子プレート上の前記
    端子パッドに関連して配置され、その結果、前記端子プ
    レートが加熱されたとき、前記同軸コンタクトが前記端
    子パッドの少なくとも1つに1ステップで接続されるこ
    とを特徴とする電気コネクタ。
  14. 【請求項14】 前記端子プレート上の前記端子パッド
    は、接地・パッド、および信号パッドを含み、前記接地
    ・パッドに接続される前記電気導線は、接地導線である
    ことを特徴とする前記請求項13記載の電気コネクタ。
  15. 【請求項15】 さらに、前記絶縁ハウジング内に取り
    付けられる多数の接地スリーブを包含し、前記接地スリ
    ーブのそれぞれは、対応する、前記同軸コンタクトの1
    つを保持する前記コンタクト保持開口の1つの中に配置
    され、前記同軸コンタクトは、前記対応する接地スリー
    ブ内に配置されて前記接地スリーブとの接地接続をもた
    らすことを特徴とする前記請求項14記載の電気コネク
    タ。
  16. 【請求項16】 前記接地スリーブのそれぞれは、前記
    端子プレートのコンタクト凹部の中に延びるマウント部
    材を有し、前記コンタクト凹部のそれぞれは、前記端子
    プレート上の前記接地・タブの少なくとも1つに接続さ
    れ、前記端子プレートが加熱されたとき、前記コンタク
    ト凹部のそれぞれの中において、その中にある前記接地
    スリーブの前記マウント部材に対するソルダ接続が形成
    されることを特徴とする前記請求項15記載の電気コネ
    クタ。
  17. 【請求項17】 前記同軸コンタクトのそれぞれは、前
    記端子プレートの信号コンタクト凹部の中に延びる端子
    端部を伴うインナー信号コンタクトを有し、前記信号コ
    ンタクト凹部のそれぞれは、前記端子プレート上の前記
    信号タブの対応する1つに接続され、前記端子プレート
    が加熱されたとき、前記信号コンタクト凹部のそれぞれ
    の中において、その中にある前記インナー信号コンタク
    トの前記端子端部に対するソルダ接続が形成されること
    を特徴とする前記請求項15記載の電気コネクタ。
  18. 【請求項18】 電気導線を電気コネクタに終端する方
    法において:前記電気コネクタにコンタクト保持用チャ
    ンネルが形成された絶縁ハウジングを備えるステップ;
    前記絶縁ハウジングの前記コンタクト保持用チャンネル
    の1つに接地スリーブを挿入するステップ;ピンまたは
    ソケットの同軸コンタクトを、前記接地スリーブを伴っ
    た前記コンタクト保持用チャンネル内に、前記接地スリ
    ーブを通して挿入し、前記同軸コンタクトと前記接地ス
    リーブの間に接地接続をもたらすステップ;前記接地ス
    リーブおよび前記同軸コンタクトが挿入された前記コン
    タクト保持用チャンネルの上から前記絶縁ハウジングに
    端子プレートをマウントするステップであって、前記端
    子プレートは、めっき開口を有し、前記めっき開口内に
    は前記接地スリーブの一部および前記同軸コンタクトの
    端子端部が通り、かつ前記めっき開口は、前記端子プレ
    ート上の、電気導線を終端するためのソルダ・パッドに
    接続されるものとするステップ;および、 前記端子プレートを加熱し、前記接地スリーブと前記端
    子プレートの間、および前記同軸コンタクトと前記端子
    プレートの間におけるソルダ接続を1ステップで形成す
    るステップ;を包含することを特徴とする電気導線を電
    気コネクタに終端する方法。
  19. 【請求項19】 ピン・アンド・ソケット形式の電気コ
    ネクタにおいて:コンタクト保持用チャンネルが形成さ
    れ、前記コンタクト保持用チャンネルの対応する1つの
    中に少なくとも1つの同軸コンタクトが配置された絶縁
    ハウジング部分;前記絶縁ハウジング部分に接続された
    接地部分であって、前記絶縁ハウジング部分内の前記少
    なくとも1つの同軸コンタクトの接地・コンタクトに接
    地接続される接地面を有する接地部分;および、 前記絶縁ハウジングに接続されるアダプタ部分であっ
    て、前記コネクタに終端される導線と、前記絶縁ハウジ
    ング部分内の前記少なくとも1つの同軸コンタクトの間
    をインターフェースするアダプタ部分;を備えること、
    および、 前記接地部分の前記接地面は、前記コネクタの前記絶縁
    ハウジング部分と前記アダプタ部分の間に挟み込まれる
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  20. 【請求項20】 前記アダプタ部分は、その中に信号コ
    ンタクトが保持されるコンタクト保持用チャンネルを有
    し、前記アダプタ部分内の前記信号コンタクトは、前記
    コネクタの前記絶縁ハウジング部分内の前記少なくとも
    1つの同軸コンタクトの信号コンタクトと嵌め合い接続
    されることを特徴とする前記請求項19記載の電気コネ
    クタ。
  21. 【請求項21】 前記絶縁ハウジング部分は、着脱可能
    に前記コネクタの前記アダプタ部分にマウントされるこ
    とを特徴とする前記請求項19記載の電気コネクタ。
  22. 【請求項22】 前記アダプタ部分は、コンタクト保持
    用チャンネルが形成された導電セクション、および前記
    導電セクションに接続されるプリント回路ボード(PC
    B)セクションを包含し、前記導電セクションは、前記
    接地・セクションの前記接地面と接地接触し、前記PC
    Bセクションは、前記導線が前記コネクタに終端された
    とき、前記導線を前記PCBセクションに終端するため
    に前記導電セクション上に配置されることを特徴とする
    前記請求項19記載の電気コネクタ。
  23. 【請求項23】 前記導電部分は、それから延びて、前
    記PCBセクションを通る突出部材を有することを特徴
    とする前記請求項22記載の電気コネクタ。
  24. 【請求項24】 さらに、前記コネクタの、前記接地部
    分と前記アダプタ部分の間においてバイアスされるスプ
    リングであって、前記コネクタの、前記接地部分の前記
    接地面と前記アダプタ部分の間に接地接触をもたらすス
    プリングを包含することを特徴とする前記請求項19記
    載の電気コネクタ。
  25. 【請求項25】 前記絶縁ハウジングは、それから延び
    る弾力性のある可撓性アームのペアであって、前記アダ
    プタ部分内の相補型の凹部に係合する、前記絶縁ハウジ
    ングを前記アダプタ部分に着脱可能にマウントするため
    の可撓性アームのペアを有することを特徴とする前記請
    求項19記載の電気コネクタ。
  26. 【請求項26】 ピン・アンド・ソケット形式の電気コ
    ネクタにおいて:貫通するコンタクト保持用チャンネル
    が形成された絶縁ハウジング;前記絶縁ハウジング内に
    マウントされる少なくとも1つの同軸コンタクトであっ
    て、接地・コンタクトおよび信号コンタクトを含み、前
    記絶縁ハウジングの前記コンタクト保持用チャンネルの
    対応する1つの中に配置される同軸コンタクト;前記絶
    縁ハウジングに接続される接地・セクションであって、
    前記少なくとも1つの同軸コンタクトの前記接地・コン
    タクトに接地接続される接地面を有する接地・セクショ
    ン;および、 前記絶縁ハウジングに接続されるプリント回路ボード
    (PCB)セクションであって、前記コネクタに終端さ
    れる導線と前記少なくとも1つの同軸コンタクトの間を
    インターフェースするPCBセクション;を備えること
    を特徴とする電気コネクタ。
  27. 【請求項27】 前記絶縁ハウジング、前記接地・セク
    ション、および前記PCBセクションは、前記接地・セ
    クションが、前記コネクタの、前記絶縁ハウジングと前
    記PCBセクションの間に挟まれる形で積み重ねて組み
    立てられることを特徴とする前記請求項26記載の電気
    コネクタ。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも1つの同軸コンタクト
    の前記信号コンタクトは、前記コネクタの前記PCBセ
    クションを通って延びることを特徴とする前記請求項2
    6記載の電気コネクタ。
  29. 【請求項29】 前記接地・セクションは、前記接地・
    セクションから前記PCBセクションを通って延びる接
    地・ポストを含むことを特徴とする前記請求項26記載
    の電気コネクタ。
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