JP2002109769A - 半導体レーザを搭載した高機能・高密度光学ヘッド - Google Patents

半導体レーザを搭載した高機能・高密度光学ヘッド

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JP2002109769A
JP2002109769A JP2000301115A JP2000301115A JP2002109769A JP 2002109769 A JP2002109769 A JP 2002109769A JP 2000301115 A JP2000301115 A JP 2000301115A JP 2000301115 A JP2000301115 A JP 2000301115A JP 2002109769 A JP2002109769 A JP 2002109769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導体レーザから射出されるレーザ
光がプリズム形アレイの突端に到達して突端から発する
光への変換効率を向上させる高機能・高密度光学ヘッド
を提供する。 【解決手段】レーザ光を放射するレーザ光送出体を各々
が有し、マトリックス状に配列された多数の垂直共振器
表面発光半導体レーザ素子22により構成される垂直共
振器表面発光半導体レーザアレイ18と、このレーザア
レイに対面して配設され、レーザ素子22にそれぞれ対
応しており、レーザ素子からのレーザ光をそれぞれ記録
媒体12に収束する複数の光学素子28aを有する光学
素子アレイ28と、半導体レーザ素子22の配列方向が
光記録媒体の回転の接線方向に対して微小角傾斜するよ
うに半導体レーザアレイ18および光学素子アレイ27
を配置する機構とにより構成される光学ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光メモリディスク装置におけ
る、大容量の情報を垂直共振器表面発光半導体レーザ
(VCSEL)により光記録媒体に対して記録再生を行う
光学ヘッド、特に高機能・高密度光学ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光記録再生装置における従来の光メモリ
ヘッドは、レーザダイオード、すなわち半導体レーザが
発振して放射するレーザを、レンズのような収束光学素
子を用いて収束させることによってビームスポットを形
成し、このビームスポットをCDやDVDなどのROM
ディスクや光記録媒体又は光磁気記録媒体に照射し、又
はその反射光を検出して情報の再生あるいは記録を行う
ものである。具体的には、直径約l[μm]程度の微細
なビームスポットを形成することにより、10〜10
[bit/cm〕程度の記録密度が実用化されてい
る。
【0003】光学ヘッドは、光記録媒体のヘッダ情報あ
るいは媒体に設けられたトラッキングガイドから反射し
た反射光(トラッキング信号)を検出し、アクチュエー
タ(ビーム位置を動かす装置)によって[0.1μm]
のオーダでフォーカシング制御並びにトラッキング制御
される。この場合、記録再生で使用されるレーザダイオ
ード等は主に1個である。また、発光素子として、垂直
共振器表面発光半導体レーザ(Vertical Cavity Surfac
e Emitting Laser)が電気通信分野に使用されている例
はあるが、最近これを光メモリディスク記録再生装置に
適用することが考えられている。
【0004】従来の光メモリディスク記録再生装置は、
ビームスポットの直径が小さい程、多量の情報を光記録
媒体等に記録することができるが、収束光学素子を用い
る従来の古典的な幾何光学原理に従った光メモリヘッド
であるため、光の波長による回析限界の制限によって、
使用される光の波長の数分の一程度の直径までしかレー
ザ光を収束させることができない。従って、日常最も使
われる直径120[mm]の光記録媒体においても、高
々10[GB〕の記録容量しか確保できず、今日のマル
チメディア通信のメモリなど急進的な技術的進歩を強力
に支持するために更なる記録容量を確保できる画期的な
光メモリヘッドの出現が切望されていた。
【0005】本発明は、半導体レーザから射出されるレ
ーザ光がプリズム形アレイの突端に到達して突端から発
する記録再生光への変換効率を向上させる高機能・高密
度光学ヘッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光を放
射するレーザ光送出体を各々が有し、マトリックス状に
配列された多数の垂直共振器表面発光半導体レーザ素子
により構成される垂直共振器表面発光半導体レーザアレ
イと、このレーザアレイに対面して配設され、レーザア
レイの多数のレーザ素子にそれぞれ対応しており、レー
ザ素子からのレーザ光をそれぞれ記録媒体に収束する複
数の光学素子を有する光学素子アレイと、半導体レーザ
アレイの半導体レーザ素子の配列方向が光記録媒体(光
ディスク)の回転の接線方向に対して微小角傾斜するよ
うに半導体レーザアレイおよび光学素子アレイを配置す
る機構と、この機構を光記録媒体に限りなく近接させる
機構とにより構成される光学ヘッドを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態の光学ヘッドを説明する。図1に示すように光
学ヘッド11は光記録媒体、即ち光ディスク12上に載
置して使用される。この光ディスク12は、ガラス基板
13とこのガラス基板13上に形成され、記録面として
機能する光記録媒体層14とこの光ディスク媒体層14
の表面に厚さ5〜10[nm]程度の光記録媒体保護膜
15とで形成されている。光記録媒体層14はGeSb
TeやTbFeCo等で形成されていることが望まし
い。また、記録媒体保護膜15はアモルファスカーボン
膜により形成される。
【0008】この光ディスク12は記録面を上にして水
平に配置され、記録媒体保護膜15の表面には厚さ1
[nm]程度のパーフロロポリエーテル(perfluor poly
-ethyl)等の潤滑剤による薄膜16が形成されている。
【0009】光学ヘッド11は、ヒートシンク17にレ
ーザ出力部が下を向くように逆さまに取り付けられたV
CSELアレイ18を有している。光学ヘッド12の底
面には、図2に示されるように、直径約100[μm]
の、2箇所のほぼ円形形状のリーディングパッド19及
び1箇所のほぼ円形形状のトレーリングパッド20が設
けられ、光学ヘッド11は2箇所の円形リーディングパ
ッド19及び1箇所の円形トレーリングパッド20の計
3点のみによって、潤滑剤薄膜16を介して光記録媒体
12上で支持される。この光ヘッド11は上方から穴空
け加工を施した市販のサスペンションを含むジンバル部
材21によって軽く押えられている。このようにする
と、円形トレーリングパッド20及び円形リーディング
パッド19の周囲に、パーフロロポリエーテル等の潤滑
剤の表面張力によって、図2に示す所謂メニスカス(men
iscus)が形成される。このようなメニスカスの張力によ
って、光記録媒体等が回転する際の跳躍量が逓減され、
光記録再生が安定的に行われる。このことを更に分析し
て説明すると、厚み約1nmのパーフロロポリエーテル
薄膜16が2つのバイレイヤを形成し、一方が記録媒体
保護膜15に対する結合層となり、他方は結合層に沿っ
て動くことのできる可動層となる。即ち、結合層は保護
膜15のカーボン分子と化学的に結合され、可動層は3
つのパッド19,20と共に動くことのできる可動層と
なる。この可動層によりパッド19,20が光ディスク
12の表面を安定して走行できる。このような記録再生
方式をコンタクトヘッド方式という。
【0010】VCSELアレイ18は、図3に示すよう
に格子状に配列した複数の垂直共振器表面発光半導体レ
ーザ、即ちVCSEL(Vertical Cavity Surface Emit
tingLaser)素子22で構成される。各VCSEL素子
22は図4に示されるように構成される。即ち、VCS
EL素子22は、多層反射膜およびレーザ活性層を含む
所定厚さの基板部23と、レーザ光が送出される突出部
でなるレーザ光送出部24とからなる。図5にこの構成
が詳細に示されている。即ち、半導体基板221の一方
面に電極222が形成され、他方面に半導体DBRミラ
ー223,活性層224,半導体DBRミラー225お
よび誘電体DBRミラー226が順次積層されている。
誘電体DBRミラー226でなる光送出部24の周囲に
電極227が設けられる。
【0011】コーティング材料を含むVCSEL素子2
2を形成する材料はn−AlGaAs/GaAs及びp
−AlGaAs/GaAsなどの一般的な物質である
が、レーザ出力の改善等のため、これらと類似又は異な
る物性材料をもって形成できる。微細孔25の窓サイズ
は数μm程度である。
【0012】VCSELアレイ18の下には、VCSE
L素子22の光送出部24から出力されるレーザ光を記
録媒体12に収束するための光学ユニット27が配設さ
れている。この光学ユニット27はVCSELアレイ1
8の直下に位置する高NAレンズアレイ28とこのレン
ズアレイ28の直下に配置されるナノプローブアレイ2
9とにより構成される。
【0013】高NAレンズアレイ28はVCSEL素子
22に対応して格子状に配列され、0.1〜0.5のN
Aを有する多数の高NAマイクロレンズ28aにより構
成され、ARコート28bがマイクロレンズ28aの両
面に施されている。ナノプローブアレイ29はシリコン
基板29aに高NAマイクロレンズ28aに対応して格
子状に配列される多数の空洞ナノプローブ29bにより
構成される。各空洞ナノプローブ29bは図5に示され
るように逆円錐形の空洞を持ち、シリコン酸化膜で形成
されるプリズムで構成される。ナノプローブ29bの先
端部29cは直径20nm〜50nmで開口されてい
る。記録媒体12と対面するシリコン基板29aの面お
よびナノプローブ29bの外面はCr/Al膜29eに
よりコーティングされている。
【0014】上記のようなナノプローブアレイ29を設
けた光学ヘッド11の光出力面は図6に示されるように
多数のピラミッドが配列された構造を示す。
【0015】好ましくは、ナノプローブ29bの先端部
29cの開口には図7に示すように厚さd=200nm
のGaN,GaP等の半導体薄膜またはTiO等の酸
化物結晶で成る光学膜29dで埋め込まれる。高NAマ
イクロレンズ28aにより収束される光が光学膜29d
の表面に収束するようにナノブローブ29bが形成され
る。具体的には、高NAマイクロレンズ28aから光学
膜29dの表面までの距離がマクロレンズの焦点距離と
ほぼ等しくなるよう約10μm程度となるようにナノプ
ローブ29bが形成される。
【0016】VCSEL素子22の出力窓のサイズは3
μm〜10μmとして、このようなVCSEL素子22
を持つVCSELアレイ18の出力側に高開口数(NA
=0.5)のマイクロレンズアレイ28が上述したよう
に配置される。マイクロレンズアレイ28は図5に示す
ように高NAであるためにVCSELアレイ22側を平
面とし、ナノプローブアレイ29側を凸状の形状であっ
ても良いが、VCSELアレイ18側を凸状としナノプ
ローブ29側を平坦に構成してもよい。マイクロレンズ
アレイ28のNAは一般に0.1〜0.2程度であるの
で、高NA化を図るためにナノプローブ29bの先端に
微小光を高効率で集光させるようにナノプローブ29b
が構成されている。このために、直径10μmのVCS
EL光を屈折率nの半導体中にてカットオフ周波数にな
らない程度のサイズ(≧λ/2n)にまで絞る必要があ
る。半導体の屈折率が2.6で波長が400nmの時に
はビームサイズは約80nmとなる。波長650nm屈
折率3.3の場合には約100nmとなる。
【0017】ナノプローブの出口がそれぞれ上記のよう
なサイズであるならば、図1に示すようにナノプローブ
アレイ29と光ディスク12の記録媒体面までの間隔が
10nm〜20nmであるので、ナノプローブ29bか
ら射出される光はエバネッセント波として殆ど減衰せず
に、それぞれ直径50nm,65nm程度の記録ビット
を形成する。即ち、マイクロレンズ28aの焦点位置と
ナノプローブ29bの先端位置とは殆ど一致している。
その場合のVCSEL素子22からナノプローブ29b
の先端までのスループットは殆ど100%である(マイ
クロレンズやナノプローブ底面はレーザ波長における反
射防止膜をコートしておく)。
【0018】ここで、スループットを100%から1%
に減衰させることを厭わなければ、マイクロレンズの焦
点位置を前述のままにして、ナノプローブ先端をさらに
100nm程度のばすことによりそれぞれ直径20n
m,25nm程度のエバネッセント波取り出し口を形成
できる。これらによる記録媒体上への記録ビットサイズ
は13nm,16nmとなりうる。但し、記録に必要な
パワーはエバネッセント波取り出し口サイズが100n
m,50nm,25nm,20nm,10nmの場合
で、それぞれ100μW、25μW、6.26μW、4
μW、1μWである。従って、スループット低下が1%
の場合には直径20nm,25nm程度のエバネッセン
ト波取り出し口の場合にVCSEL素子の出力は400
μW、625μWが必要となる。
【0019】本発明を適用するテラバイト光ディスクシ
ステムでは、平面アレイの素子数が100×100であ
り、ナノプローブ先端径が20nmの場合には、各VC
SEL素子のレーザ出力は400μWが必要となり、合
計4Wに達する。電気/光変換効率が53%とすると、
7.55Wの電気入力を必要とする。即ち、3.55W
の熱を発生することを意味する。一方、ナノプローブ先
端が半導体の屈折率が2.6で波長が400nmの時に
は約80nm、波長650nm、屈折率8.8の場合に
は約100nmとしたが、この場合には超高密度性を犠
牲にしてレーザ利用効率を重視しても必要なパワーは6
4μW、100μWとなるので、100×100ではそ
れぞれ640mW、1Wとなる。この場合の消費電力は
それぞれ1.2W、1.9Wとなる。従って、光ヘッド
全体での熱の発生は550mW,900mWとなり、現
実的な値である。
【0020】ところで、上記のようなナノプローブアレ
イ(プリズムアレイ)29を半導体プロセスで作成する
場合、シリコンウエハ(100)面またはGaP,Ga
N、GaAsウエハにフォトリソグラフィ技術とエッチ
ング技術とを応用する。ところが、結晶の構造上から4
5°の直角プリズムを作成することはできず、35°の
プリズムしかできない。従って、プリズム底辺から底辺
全体の面積でプリズム頂角方向へ入射させたレーザ光は
プリズム辺で反射してジグザグ反射を繰り返してプリズ
ム頂角方向に集光する。この結果、プリズム辺における
反射損失や散乱損失のためにパワー密度としては底辺で
のパワー密度のせいぜい10倍程度にまでしか高くなら
ない。しかし、本発明では二次元アレイのVCSELレ
ーザに二次元レンズアレイを組み合わせ、更にそれぞれ
に対応させてナノプローブアレイを組み合わせている。
これにより、底辺側から入射したレーザのパワー密度を
10倍から10倍に増大させることができる。
【0021】また、単なるナノプローブアレイだけでな
く中央部が空洞のナノプローブアレイを用い、レンズア
レイの焦点とナノプローブの頂点との間の微小な空間を
屈折率が高く、レーザ光が透過する物質で充填されてい
るので、パワー密度が更に向上する。
【0022】光ディスクに対して記録再生を行う場合、
2ビット情報を記録する際に記録領域での占める面積は
50nm×80nmである。従って光を照射してその反
射光の強度や偏光の差異を検出するにはSNが小さすぎ
る(現在の光ディスクでは2ビット情報の占める面積が
400nm×400nmもあり,光磁気ディスクにおけ
る磁区拡大検出方式や磁気超解像方式を採用してもせい
ぜい400×150nmである。したがって、面積比で
は1/15〜1/40である。そこで、本発明では光で
記録するが再生は磁気抵抗素子、即ちGMR(Giant Ma
gnetic Resistance)アレイあるいはTMRアレイを用
いて行う。この信号再生だけでなくグルーブトラッキン
グもGMRまたはTMRアレイヘツドで行う。ただしG
MR素子数はVCSELアレイ素子数よりも多い。記録
ヘッドが100×100のVCSELで構成されている
場合にGMRアレイは200×200となる。500μ
m毎に磁気ストライプが埋め込んであり、GMRアレイ
ヘツドによりトラッキング制御は簡単にできる。しかし
500μmのトラック幅の中にはお互いに境界が隣り合
わせで幅が約50nmの記録済みビツトラインが丁度1
0,000本並んでいる。この10,000ラインを常
時40,000個のGMRヘットで監視している。
【0023】つまり図8に示すように記録ヘッド用VC
SELアレイヘツド11においては、ディスクのタンジ
ェンシャル(トラックの接線)方向に対してアレイ全体
を少し傾けるだけで、トラック方向がタンジェンシャル
方向に向かい、ラジアル方向のトラック幅が約50nm
で、記録済みトラックが10,000本密に並ぶことに
なる。この10.000本全体のラジアル方向の幅は丁
度500μmとなっている。
【0024】一方,再生ヘッド用アレイではGMR素子
あるいはTMRが2次元に並んでいるが、VCSELア
レイと同じく、ディスクのタンジェンシャル方向に対し
てアレイ全体を少し傾けるだけでトラック方向がタンジ
ェンシャル方向に向かい、ラジアル方向のトラック幅が
約50nmで、磁界変化検出のための仮想トラック4万
本が、記録用ヘッドと同じく密に並んでいる。ここで、
ディスクの偏芯等により、記録済みトラックがディスク
の回転とともに半径方向の内側や外側に周期的に振れて
も,TMRヘッドが検出対象とする記録済みトラックの
守備範囲がVCSELアレイよりも広いので、瞬間瞬間
の10,000本束になった記録トラックの位置を自動
的に検出する。
【0025】つまり、ある瞬間における再生ヘッドが対
象としているトラックはラジアル方向に仮想的に4万本
並んでいるTMR素子の第n番目から第(n+9,99
9)番目までであり、次の瞬間は第n+m番目から第
(n+m+9,999)番目のTMRが信号を読み出す
ことになる。すなわち.本トラッキング制御技術におい
ては機械的に再生ヘッドを動かさないでむしろラジアル
方向には静止状態であって、ディスクのブレとともに記
録済みトラック束が検出器アレイ上を動くのを電気的に
検出している。
【0026】各瞬間瞬間におけるアドレス情報をフイー
ドバックすることで、機械的なディスクのふらつきやト
ラックのふらつきを補正することかできる。現在の技術
ではTMRヘッド素子の対ディスク面サイズは10nm
×25nm程度以下である。これを図6に示すように並
べ、タンジェンシャル方向に少し傾けると記録用VCS
ELアレイヘッドの場合と同じように、ラジアル方向に
密に詰まった仮想ラインを構成することができる。
【0027】なお、この他にVCSELアレイヘの戻り
光誘起ノイズや発振周波数のズレを応用する光学的な信
号再生も考えられる。
【0028】本発明のキー・コンポネントは50nm〜
40nmの光ビームを得る高スループットが得られる特
別な高記録用プロープである。その第一の手法として
は、本発明者に基づく特開平10−172166号に開
示された半導体レーザ共振器を利用した反射形高効率ミ
ラーに穿孔した超微細孔法がある。この手法はレーザ共
振器内部に強力なシングルモード定在波を閉じこめ、共
振器の中心に穿孔を施した超微細孔からの比較的強いエ
バネッセント波を取出すものである。しかし、VCSE
L電極が表面のレーザ共振器よりも下方に位置させたV
CSELを開発しなければならない。そこで第二の方法
は、上述したように、共振器内部ではなく、発振したレ
ーザビームをその波長サイズで決まるλ/2n程度のサ
イズに絞り込む技術である。本発明では、光ファイバの
先端を狭くしたプローブが示すように得られるエバネッ
セント波へのスルーブットが入射光パフーの7桁以上も
減衰するのに対して、減衰させずに光ビームを狭くする
屈折率の大きい半導体結晶を用いる方法が取られてい
る。
【0029】半導体プリズムアレイを化学エッチング法
により試作したところ,それは半導体結晶がガラスより
も高い屈折率をもっているからである。狭い領域中でも
伝搬が遮断されない周波数とは、管内波長、即ち半導体
内部を伝搬する際の光波の半波長サイズ(λ/2n)程
度が確保されていればよいことに着目している。
【0030】レーザ波長と半導体材料とを適当に選択す
れば、80〜10nm前後の微小スポットを形成でき
る。半導体の中では通常の光波が減衰せず伝搬している
が、一旦、半導体から空中に出ると、ビームサイズが超
微細のために、波長サイズの1/4λを越すと急速に減
衰し.通常の放射モードとなるので、ビームサイズが空
気の屈折率に応じて大きくなる。したがって、この特殊
半導体プローブチップから射出直後のわずかな距離(1
0nm〜50nm)のところに記録媒体が配置されるよ
うに構成する必要がある。このようなプローブを使わず
に光ファイバを利用するプローブに記録媒体を配置すれ
ば、プローブ内でのレーザ光の減衰が大きく(スループ
ットが10-5〜10-8と小さいので)、高速で情報を記
録・再生することはできない。そのため、光記録の用途
ではなく、分解能を高くした顕微鏡(SNOM)等に用
いられている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、二
次元アレイのVCSELレーザに二次元レンズアレイを
組み合わせ、更にそれぞれに対応させてナノプローブア
レイを組み合わせている。これにより、底辺側から入射
したレーザのパワー密度を10 倍から10倍に増大
させることができる。また、単なるナノプローブアレイ
だけでなく中央部が空洞のナノプローブアレイを用い、
レンズアレイの焦点とナノプローブの頂点との間の微小
な空間を屈折率が高く、レーザ光が透過する物質で充填
されているので、パワー密度が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に従った光学ヘッドと光デ
ィスクの断面図
【図2】本発明の一実施形態の光学ヘッドの底面図
【図3】VCSELレーザの斜視図
【図4】VCSEL素子の断面図
【図5】光学ヘッドと光学ユニットの断面図
【図6】光学ヘッドの底部の平面図
【図7】光学ヘッドと光学ユニットの断面図
【図8】VCSELレーザの平面図
【符号の説明】
11…光学ヘッド 12…光記録媒体 16…潤滑剤薄膜 18…VCSELアレイ 22…VCSEL素子 27…光学ユニット 28…高NAレンズアレイ 28a…高NAマイクロレンズ 29…ナノプローブアレイ 29b…空洞ナノプローブ 29c…光学膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/42 G12B 1/00 601C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を放射するレーザ光送出体を各
    々が有し、マトリックス状に配列された多数の垂直共振
    器表面発光半導体レーザ素子により構成される垂直共振
    器表面発光半導体レーザアレイと、 前記レーザアレイに対面して配設され、前記レーザアレ
    イの前記多数のレーザ素子にそれぞれ対応しており、前
    記レーザ素子からのレーザ光をそれぞれ記録媒体に収束
    する複数の光学素子を有する光学素子アレイと、 前記半導体レーザアレイの前記半導体レーザ素子の配列
    方向が前記光記録媒体の回転の接線方向に対して微小角
    傾斜するように前記半導体レーザアレイおよび前記光学
    素子アレイを配置する機構と、 により構成される光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記光学素子アレイは、前記半導体レー
    ザアレイに近接配置され、前記レーザ素子からレーザ光
    をそれぞれ収束する多数の高NAレンズ素子で構成され
    る高NAレンズアレイとこのレンズアレイに近接配置さ
    れ、前記レンズ素子によって収束されたレーザ光をそれ
    ぞれ案内する空洞を有する多数の空洞ナノプローブで構
    成されるナノプローブアレイとにより構成される請求項
    1記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記空洞ナノプローブはプリズム形状を
    有し、前記空洞と連通する開口が設けられた先端部を有
    するプリズムプローブにより構成される請求項2記載の
    光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記プリズムプローブの先端部の開口に
    充填される光学膜を有する請求項3の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記プリズムプローブはシリコン酸化膜
    により形成され、前記光学膜はGaNまたはGaPでな
    る半導体薄膜あるいはTiOでなる酸化物結晶により
    形成される請求項4記載の光学ヘッド
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