JP2002107199A - 流量パルス監視装置 - Google Patents

流量パルス監視装置

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JP2002107199A
JP2002107199A JP2000299078A JP2000299078A JP2002107199A JP 2002107199 A JP2002107199 A JP 2002107199A JP 2000299078 A JP2000299078 A JP 2000299078A JP 2000299078 A JP2000299078 A JP 2000299078A JP 2002107199 A JP2002107199 A JP 2002107199A
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flow rate
flow
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fluid
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JP2000299078A
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English (en)
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Takashi Furumiya
貴 古宮
Tetsushi Koshida
哲史 越田
Kazutaka Suzuki
一隆 鈴木
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Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は圧力変動により流量パルスが出力さ
れた当該パルスをキャンセルできることを課題とする。 【解決手段】 流量パルス監視装置17は、流量パルス
のパルス間隔を検出するパルス間隔検出部20と、被測
流体の移動の有無を判別する被測流体判別部21と、被
測流体の移動が有ると判別されたときの流量パルスを積
算し、被測流体の移動が無いと判別されたときの流量パ
ルスをキャンセルする流量パルス積算部22とを備えて
なる。また、被測流体判別部21では、圧力監視方式が
選択されている場合は圧力上昇率に基づいて流量パルス
の有効または無効かを判別し、パルス間隔監視方式が選
択されている場合はパルス間隔に基づいて流量パルスの
有効または無効かを判別する。流量パルス積算部22
は、都市ガスが流れているときに計測された流量パルス
のみを積算して圧力補正装置19に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流量パルス監視装置
に係り、特に流量計から出力された流量パルスのうち圧
力変動に伴って生成された流量パルスの有無を監視する
よう構成された流量パルス監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、都市ガスを給送するラインで
は、下流のガスの消費量の変化に応じて供給圧力を設定
する圧力設定装置と、圧力設定装置により設定された圧
力を保つように2次圧力を調整する圧力制御弁とが配設
されている。そして、圧力制御弁の下流には、各家庭毎
の流量計が設置されており、各家庭で消費されたガスの
流量を計測している。
【0003】図7はガス供給ラインに各機器が設置され
た適用例1を示す系統図である。
【0004】図7に示されるように、中圧管路11に
は、圧力制御弁12が配設され、圧力制御弁12の下流
で中圧管路11から分岐された分岐管路14a〜14c
を介して各需要負荷(もしくは需要家)13a〜13c
へガスが供給される。そして、分岐管路14aには、需
要負荷13aで消費されたガスの流量を計測する流量計
15aが配置され、分岐管路14bには、需要負荷13
b,13cで消費されたガスの流量を計測する流量計1
5bが配置されている。
【0005】このような適用例1のガス供給ラインで
は、例えば需要負荷13aでガスが使用されていない状
態で他の需要負荷13b,13cでガスが使用されてい
ると、分岐管路14a〜14cに供給されている2次圧
力が次第に低下する。
【0006】2次圧力が設定圧力まで低下すると、圧力
制御弁12の弁開度が開弁側に調整されて2次圧力を昇
圧させる。これにより、圧力制御弁12から供給された
ガスは、圧力が低下した分岐管路14a〜14cに供給
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図7に
示すガス供給ラインにおいて、ガスの圧力が上昇した場
合には、この圧力上昇に伴うガスの上流から下流への流
れを流量計15a,15bが計測することになる。この
場合、ガスを使用している需要負荷13b,13cの流
量計15bだけでなく、ガスを使用していない需要負荷
13aの流量計15aでも圧力制御弁12の圧力制御動
作による圧力変動に伴って分岐管路14aに流入された
ガスの流量を計測してしまうことがある。
【0008】その場合、需要負荷13aでは、ガスを使
用していないにも関わらず、流量計15aから流量パル
スが出力されてガス使用量が積算されてしまうという問
題があった。
【0009】図8はガス供給ラインに各機器が設置され
た適用例2を示す系統図である。
【0010】図8に示されるように、適用例2では、分
岐管路14bに圧力制御弁12aが配設されている。こ
の場合でも、上記適用例1の場合と同様に、分岐管路1
4bの2次圧力が昇圧したとき、ガスを使用していない
需要負荷13aの流量計15aが分岐管路14aに流入
されたガスの流量を計測してしまうという問題がある。
【0011】図9はガス供給ラインに各機器が設置され
た適用例3を示す系統図である。
【0012】図9に示されるように、適用例3では、上
流に圧力制御弁12が設けられていない場合でも、上記
適用例1、2の場合と同様に、分岐管路14aの上流で
圧力変動が生じると、分岐管路14aへの供給圧力が昇
圧したとき、ガスを使用していない需要負荷13aの流
量計15aが分岐管路14aに流入されたガスの流量を
計測してしまうという問題がある。
【0013】そこで、本発明は上記課題を解決する流量
パルス監視装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有するものである。
【0015】上記請求項1記載の発明は、被測流体の流
量を計測する流量計より出力された流量パルスのパルス
間隔に基づいて被測流体の移動の有無を判別し、被測流
体の移動が有ると判別されたときの流量パルスを積算
し、被測流体の移動が無いと判別されたときの流量パル
スをキャンセルする流量パルス積算手段を備えており、
上流の圧力変動に伴う被測流体の移動により流量パルス
が出力された場合でも積算せず、流量計の計測精度をよ
り高めることができると共に、流量計の計測結果の信頼
性を高めることができる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、判別手段に
より被測流体の移動が有ると判別されたとき、パルス検
出手段により検出された流量パルスを積算し、判別手段
により被測流体の移動が無いと判別されたとき、パルス
検出手段により検出された流量パルスをキャンセルする
ものであり、被測流体の圧力上昇に伴う被測流体の移動
により流量パルスが出力された場合でも積算せず、流量
計の計測精度をより高めることができると共に、流量計
の計測結果の信頼性を高めることができる。
【0017】また、請求項3記載の発明は、圧力検出手
段により検出された圧力の上昇率に基づいて被測流体の
移動の有無を判別するものであり、被測流体の圧力上昇
率が所定以上のとき被測流体の移動により流量パルスが
出力された場合でも積算せず、流量計の計測精度をより
高めることができると共に、流量計の計測結果の信頼性
を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。
【0019】図1は本発明になる流量パルス監視装置の
一実施例の構成図である。尚、図1において、前述した
ガス供給ラインと同一部分には、同一符号を付してその
説明を省略する。
【0020】図1に示されるように、流量計15aに
は、被測流体(本実施例では、都市ガス)の流量に応じ
た回転数で回転する回転子(図示せず)が設けられてい
る。そして、流量計15aの上部には、回転子の回転数
に比例した流量パルスを生成するパルス発信器16が取
り付けられている。さらに、パルス発信器16の上部に
は、パルス発信器16から出力された流量パルスを監視
する流量パルス監視装置17が設けられている。
【0021】また、流量計15aは、計測された被測流
体の上流の圧力を測定する圧力センサ18が取り付けら
れている。圧力補正装置19は、上記流量パルス監視装
置17から出力された非補正流量パルスと、圧力センサ
18から出力された圧力信号とが供給される。そして、
圧力補正装置19は、非補正流量パルスを積算すると共
に、この積算流量値を圧力信号に基づいて圧力補正し、
この圧力補正された流量値を表示器19aに表示するも
のである。また、流量パルス監視装置17は、パルス発
信器16から出力された流量パルスのパルス間隔、ある
いは圧力センサ18から出力された圧力信号により圧力
変動を監視することにより圧力センサ18から出力され
た圧力信号の圧力上昇率に基づいて流量パルスの有効ま
たは無効かを判別する。
【0022】尚、本実施例では、流量パルス監視装置1
7が流量計15aと一体に設けられているが、流量計1
5aと別体、あるいは圧力補正装置19に内蔵される構
成としても良いのは勿論である。
【0023】ここで、流量パルス監視装置17について
説明する。
【0024】図2は流量パルス監視装置17及び周辺機
器の概略構成を示すブロック図である。
【0025】図2に示されるように、流量パルス監視装
置17は、被測流体の流量を計測するパルス発信器16
より出力された流量パルスのパルス間隔を検出するパル
ス間隔検出部(検出手段)20と、パルス間隔検出部2
0により検出された流量パルスのパルス間隔、圧力の上
昇率に基づいて被測流体の移動の有無を判別する被測流
体判別部(判別手段)21と、被測流体判別部21によ
り被測流体の移動が有ると判別されたときの流量パルス
を積算し、被測流体判別部21により被測流体の移動が
無いと判別されたときの流量パルスをキャンセルする流
量パルス積算部(流量パルス積算手段)22とを備えて
なる。
【0026】また、圧力センサ18から出力された圧力
信号は、流量パルス監視装置17の被測流体判別部21
に供給される。そして、被測流体判別部21において
は、後述する圧力監視方式が選択されている場合は圧力
上昇率に基づいて流量パルスの有効または無効かを判別
し、パルス間隔監視方式が選択されている場合は流量パ
ルスのパルス間隔に基づいて流量パルスの有効または無
効かを判別する。
【0027】流量パルス積算部22は、被測流体が需要
負荷13aで消費されているときに計測された流量パル
スのみを積算して圧力補正装置19に出力する。
【0028】流量パルス監視装置17には、パルス間隔
を監視する監視時間を設定するための監視時間設定スイ
ッチ17aと、被測流体判別部21が実行する監視方式
を指定するための監視方式設定スイッチ17bと、4種
類の監視方式が予め登録されているメモリ17cとを有
する。
【0029】流量パルス監視装置17のメモリ17cに
登録された監視方式としては、被測流体の圧力変化を
監視する圧力監視モードと、前パルスとのパルス間隔
を基準とする判別処理を行う前パルス監視方式と、後
パルスとのパルス間隔を基準とする判別処理を行う後パ
ルス監視方式と、前パルス及び後パルスとのパルス間
隔を基準とする判別処理を行う前後監視方式とがある。
【0030】圧力補正装置19では、流量パルス積算部
22から出力された流量積算値に対して圧力センサ18
からの圧力値に基づいて圧力補正演算を実行しており、
その演算結果をメモリ19bに記憶させると共に、表示
器19aに表示する。
【0031】尚、監視方式設定スイッチ17bは、選択
できる監視方式が一つしかないときは不要である。ま
た、監視方式の切り替え方法としては、上記のような手
動操作スイッチに限らず、例えば通信により受信された
信号に応じてメモリに格納されている制御プログラムを
切り替えるようにしても良い。あるいは、時間機能を制
御部に付加することでカレンダ時間に応じた監視方式を
用いて時間の経過に基づいて自動的に監視方式を切り替
える機能を付加することもできる。
【0032】次に、パルス監視処理について説明する。
【0033】図3は流量パルス監視装置17が実行する
パルス監視処理の手順を示すフローチャートである。
尚、流量パルス監視装置17は、図3に示す処理を所定
時間毎に繰り返し実行する。
【0034】図3に示されるように、流量パルス監視装
置17は、ステップS11(以下「ステップ」を省略す
る)でパルス発信器16からの流量パルスが入力された
かどうかをチェックする。次のS12において、流量パ
ルスがないときは、S39に移行してパルス間隔タイマ
をカウントアップする。その後、後述するS18に至
る。
【0035】また、S12において、パルス発信器16
からの流量パルスが入力されたときは、S13に進み、
圧力監視が設定されているかどうかをチェックする。S
13で圧力監視が設定されているときは、S14で圧力
が所定以上の上昇率で上昇中かどうかをチェックする。
S14で所定以上の上昇率で圧力上昇中のときは、圧力
変動によって流量パルスが出力された可能性が高いの
で、S15に進み、圧力上昇中の流量パルスをキャンセ
ルするかどうかをチェックする。
【0036】上記S14において、所定以上の上昇率で
圧力上昇中でないときは、流量パルスが圧力変動の影響
を受けないので、S16に進み、流量パルスの信号出力
リクエストに1を加算して今回の流量パルスが出力可で
あることをセットする。次のS17では、パルス間隔タ
イマをリセットする。
【0037】S18では、パルス出力リクエストがある
かどうかをチェックする。S18において、パルス出力
リクエストがあるときは、S19に進み、パルス信号を
圧力補正装置19に出力する。尚、S19においては、
パルス間隔が所定値以下のときは一つのパルスが出力さ
れるが、後述するように、前後パルス監視方式でパルス
間隔が所定値以上になって保留されたパルスがある場合
には、今回の入力パルスと一つ前の保留パルスが連続し
て出力されることがある。
【0038】そして、S20では、パルス出力リクエス
トをクリアする。尚、上記S18において、パルス出力
リクエストがないときは、パルス信号を圧力補正装置1
9に出力せず、S19の処理を省略してS20に進む。
【0039】また、上記S15において、流量パルスを
キャンセルするときは、上記S16の処理(流量パルス
信号出力リクエストに1を加算して今回の流量パルスが
出力可にセット)を省略して上記S17に移行してS1
7以降の処理を実行する。尚、この場合、流量パルス信
号出力リクエストがセットされていないので、S19の
処理が実行されず、流量パルスが出力されない。
【0040】また、上記S13において、圧力監視が設
定されていないとき、あるいは、上記S15において、
圧力上昇中に検出された流量パルスをキャンセルしない
ときは、S21に進み、監視方式が前パルスとのパルス
間隔を基準に判別するか否かをチェックする。このS2
1において、監視方式が前パルスとのパルス間隔を基準
とする場合は、S22に進み、今回の流量パルスと前パ
ルスとのパルス間隔タイマ値が予め設定された監視時間
設定値より小さいかどうかをチェックする。
【0041】S22において、パルス間隔タイマ値が予
め設定された監視時間設定値より小さいときは、下流で
被測流体が使用されているものと判断してS23に進
み、今回の流量パルスの信号出力リクエストに1を加算
して今回の流量パルスが出力可であることをセットす
る。
【0042】しかしながら、上記S22において、パル
ス間隔タイマ値が予め設定された監視時間設定値より大
きいときは、下流で被測流体が使用されてなく、上流の
圧力変動による流量パルスであると判断して、上記S2
3の処理(流量パルス信号出力リクエストに1を加算し
て今回の流量パルスが出力可にセット)を省略して上記
S17に進み、パルス間隔タイマをリセットする。
【0043】また、上記S21において、監視方式が前
パルスとのパルス間隔を基準としない場合は、S24に
進み、監視方式が後パルスとのパルス間隔を基準に判別
するか否かをチェックする。このS24において、監視
方式が後パルスとのパルス間隔を基準とする場合は、S
25に進み、流量パルスが出力保留中かどうかをチェッ
クする。
【0044】S25において、流量パルスが出力保留中
のときは、S26に進み、保留中の流量パルスと後パル
ス(今回入力されたパルス)とのパルス間隔タイマ値が
予め設定された監視時間設定値より小さいかどうかをチ
ェックする。
【0045】S26において、パルス間隔タイマ値が予
め設定された監視時間設定値より小さいときは、下流で
被測流体が使用されているものと判断してS27に進
み、保留中の流量パルスの信号出力リクエストに1を加
算して保留中の流量パルスが出力可であることをセット
する。
【0046】しかしながら、上記S26において、パル
ス間隔タイマ値が予め設定された監視時間設定値より大
きいときは、下流で被測流体が使用されてなく、上流の
圧力変動による流量パルスであると判断して、上記S2
7の処理(保留中の流量パルスに1を加算して保留中の
流量パルスが出力可にセット)を省略して上記S28に
進み、今回の流量パルスを保留にする。その後、S17
に移行してパルス間隔タイマをリセットする。
【0047】また、上記S25において、流量パルスが
出力保留中でないときは、上記S26、S27の処理を
省略してS28に進み、今回の流量パルスを保留にす
る。
【0048】また、上記S24において、監視方式が後
パルスとのパルス間隔を基準としない場合は、S29に
進み、監視方式が前パルス及び後パルスとのパルス間隔
を基準に判別するか否かをチェックする。このS29に
おいて、監視方式が前パルス及び後パルスとのパルス間
隔を基準とする場合は、S30に進み、流量パルスが出
力保留中かどうかをチェックする。
【0049】S30において、流量パルスが出力保留中
でないときは、S31に進み、今回の流量パルスと前パ
ルスとのパルス間隔タイマ値が予め設定された監視時間
設定値より小さいかどうかをチェックする。
【0050】S31において、パルス間隔タイマ値が予
め設定された監視時間設定値より小さいときは、下流で
被測流体が使用されているものと判断してS32に進
み、流量パルスの信号出力リクエストに1を加算して今
回の流量パルスが出力可であることをセットする。その
後、S17に移行してパルス間隔タイマをリセットす
る。
【0051】しかしながら、上記S31において、パル
ス間隔タイマ値が予め設定された監視時間設定値より大
きいときは、下流で被測流体が使用されてなく、上流の
圧力変動による流量パルスであると判断して、上記S3
2の処理(流量パルス信号出力リクエストに1を加算し
て今回の流量パルスが出力可にセット)を省略して上記
S33に進み、今回の流量パルスを保留にする。その
後、S17に移行してパルス間隔タイマをリセットす
る。
【0052】また、上記S30において、流量パルスが
出力保留中であるときは、S34に進み、今回の流量パ
ルスと後パルスとのパルス間隔タイマ値が予め設定され
た監視時間設定値より小さいかどうかをチェックする。
このS34において、パルス間隔タイマ値が予め設定さ
れた監視時間設定値より小さいときは、下流で被測流体
が使用されているものと判断してS35に進み、保留中
の流量パルスの信号出力リクエストに1を加算して保留
中の流量パルスが出力可であることをセットする。
【0053】続いて、S36では、今回の流量パルスの
信号出力リクエストに1を加算して今回の流量パルスが
出力可であることをセットする。次のS37では、パル
ス出力の保留をリセットする。その後、S17に移行し
てパルス間隔タイマをリセットする。
【0054】また、上記S34において、後パルス間隔
タイマ値が予め設定された監視時間設定値より大きいと
きは、下流で被測流体が使用されてなく、上流の圧力変
動による流量パルスであると判断して、上記S35〜S
37の処理を省略してS38に進み、今回の流量パルス
を保留にする。その後、S17に移行してパルス間隔タ
イマをリセットする。
【0055】このように、流量パルス監視装置17は、
被測流体の流量を計測する流量計15aより出力された
流量パルスのパルス間隔に基づいて被測流体の移動の有
無を判別し、被測流体の移動が有ると判別されたときの
流量パルスを積算し、被測流体の移動が無いと判別され
たときの流量パルスをキャンセルするため、上流の圧力
変動に伴う被測流体の移動により流量パルスが出力され
た場合でも積算せず、流量計15aの計測精度をより高
めることができると共に、流量計15aの計測結果の信
頼性を高めることができる。
【0056】ここで、上記各監視方式によるパルス間隔
の判別処理I〜IIIについて図4乃至図6のタイミング
チャートを併せ参照して説明する。
【0057】(I)監視方式が前パルスとのパルス間隔
を基準とする判別処理(S22、S23の処理) 図4は一つ前のパルスとのパルス間隔を監視する場合の
入力パルスと認識パルスとのタイミングチャートであ
る。尚、図4において、パルス間隔T1及びT2は入力
パルスの実測値であり、監視時間Tを基準値とするとT
1<T<T2の関係にある。
【0058】図4に示されるように、今回の入力パルス
P2(パルス発信器16からの流量パルス)と一つ前の
パルスP1とのパルス間隔T1が所定設定時間(監視時
間T)より小さいので、被測流体が計測されたものと判
断して認識パルスPaが圧力補正装置19へ出力され
る。
【0059】次の入力パルスP3が入力されると、一つ
前のパルスP2とのパルス間隔T1が所定設定時間(監
視時間T)より小さいので、被測流体が計測されたもの
と判断して認識パルスPbが圧力補正装置19へ出力さ
れる。
【0060】次の入力パルスP4が入力されると、一つ
前のパルスP3とのパルス間隔T2が所定設定時間(監
視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと判断
して今回の入力パルスP4がキャンセルされる。
【0061】次の入力パルスP5の場合は、一つ前のパ
ルスP4とのパルス間隔T1が所定設定時間(監視時間
T)より小さいので、被測流体が計測されたものと判断
して認識パルスPcが圧力補正装置19へ出力される。
【0062】次の入力パルスP6が入力されると、一つ
前のパルスP5とのパルス間隔T2が所定設定時間(監
視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと判断
して今回の入力パルスP6がキャンセルされる。
【0063】(II)監視方式が後パルスとのパルス間隔を
基準とする判別処理(上記S25〜S27の処理) 図5は一つ後のパルスとのパルス間隔を監視する場合の
入力パルスと認識パルスとのタイミングチャートであ
る。
【0064】図5に示されるように、今回の入力パルス
P1(パルス発信器16からの流量パルス)は保留さ
れ、一つ後のパルスP2の入力時にパルスP2とのパル
ス間隔T1が所定設定時間(監視時間T)より小さいの
で、被測流体が計測されたものと判断して認識パルスP
aが圧力補正装置19へ出力される。
【0065】次の入力パルスP2が入力されると、今回
の入力パルスP2は保留され、一つ後のパルスP3の入
力時にパルスP3とのパルス間隔T1が所定設定時間
(監視時間T)より小さいので、被測流体が計測された
ものと判断して認識パルスPbが圧力補正装置19へ出
力される。
【0066】次の入力パルスP3が入力されると、今回
の入力パルスP3は保留され、一つ後のパルスP4の入
力時にパルスP4とのパルス間隔T2が所定設定時間
(監視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと
判断して今回の入力パルスP3がキャンセルされる。
【0067】次の入力パルスP4が入力されると、今回
の入力パルスP4は保留され、一つ後のパルスP5の入
力時にパルスP5とのパルス間隔T1が所定設定時間
(監視時間T)より小さいので、被測流体が計測された
ものと判断して認識パルスPcが圧力補正装置19へ出
力される。
【0068】次の入力パルスP5が入力されると、今回
の入力パルスP5は保留され、一つ後のパルスP6の入
力時にパルスP6とのパルス間隔T2が所定設定時間
(監視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと
判断して今回の入力パルスP5がキャンセルされる。
【0069】次の入力パルスP6が入力されると、今回
の入力パルスP6は保留され、一つ後のパルスP7の入
力時にパルスP7とのパルス間隔T2が所定設定時間
(監視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと
判断して今回の入力パルスP6がキャンセルされる。
【0070】次の入力パルスP7が入力されると、今回
の入力パルスP7は保留され、一つ後のパルスP8の入
力時にパルスP8とのパルス間隔T1が所定設定時間
(監視時間T)より小さいので、被測流体が計測された
ものと判断して認識パルスPdが圧力補正装置19へ出
力される。
【0071】(III)監視方式が前パルス及び後パルスと
のパルス間隔を基準とする判別処理(上記S30〜S3
8の処理) 図6は一つ前のパルス及び一つ後のパルスとのパルス間
隔を監視する場合の入力パルスと認識パルスとのタイミ
ングチャートである。
【0072】図6に示されるように、今回の入力パルス
P1(パルス発信器16からの流量パルス)と一つ後の
パルスP2とのパルス間隔T1が所定設定時間(監視時
間T)より小さいので、被測流体が計測されたものと判
断して認識パルスPaが圧力補正装置19へ出力され
る。
【0073】次の入力パルスP2が入力されると、一つ
前のパルスP1とのパルス間隔T1が所定設定時間(監
視時間T)より小さいので、被測流体が計測されたもの
と判断して認識パルスPbが圧力補正装置19へ出力さ
れる。
【0074】次の入力パルスP3が入力されると、一つ
前のパルスP2とのパルス間隔T1が所定設定時間(監
視時間T)より小さいので、被測流体が計測されたもの
と判断して認識パルスPcが圧力補正装置19へ出力さ
れる。
【0075】次の入力パルスP4が入力されると、一つ
前のパルスP3とのパルス間隔T2が所定設定時間(監
視時間T)より大きいので、圧力変動によるものと判断
して今回の入力パルスP4を保留とする。
【0076】次の入力パルスP5が入力されると、一つ
前のパルスP4とのパルス間隔T1が所定設定時間(監
視時間T)より小さいので、被測流体が計測されたもの
と判断して認識パルスPdが圧力補正装置19へ出力さ
れる。そして、パルスP4と一つ後のパルスP5とのパ
ルス間隔T1が所定設定時間(監視時間T)より小さい
ので、被測流体が計測されたものと判断して認識パルス
Peが圧力補正装置19へ出力される。
【0077】次の入力パルスP6が入力されると、一つ
前のパルスP5とのパルス間隔T2が所定設定時間(監
視時間T)より大きいので、一旦入力パルスP6を保留
にするが、一つ後のパルスP7とのパルス間隔T2も所
定設定時間(監視時間T)より大きいので、圧力変動に
よるものと判断して今回の入力パルスP6がキャンセル
される。
【0078】次の入力パルスP7が入力されると、一つ
前のパルスP6とのパルス間隔T2が所定設定時間(監
視時間T)より大きいので、一旦入力パルスP7を保留
にするが、一つ後のパルスP8とのパルス間隔T1が所
定設定時間(監視時間T)より小さいので、被測流体が
計測されたものと判断して認識パルスPfが圧力補正装
置19へ出力される。
【0079】次の入力パルスP8が入力されると、一つ
前のパルスP7とのパルス間隔T1が所定設定時間(監
視時間T)より小さいので、被測流体が計測されたもの
と判断して認識パルスPgが圧力補正装置19へ出力さ
れる。
【0080】また、上記実施例では、都市ガスが給送さ
れるラインに配設された場合を一例として挙げたが、こ
れに限らず、他の気体あるいは液体を給送する管路の圧
力制御にも適用できるのは勿論である。
【0081】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載に発明によれ
ば、被測流体の流量を計測する流量計より出力された流
量パルスのパルス間隔に基づいて被測流体の移動の有無
を判別し、被測流体の移動が有ると判別されたときの流
量パルスを積算し、被測流体の移動が無いと判別された
ときの流量パルスをキャンセルする流量パルス積算手段
を備えており、上流の圧力変動に伴う被測流体の移動に
より流量パルスが出力された場合でも積算せず、流量計
の計測精度をより高めることができると共に、流量計の
計測結果の信頼性を高めることができる。
【0082】また、請求項2記載の発明によれば、判別
手段により被測流体の移動が有ると判別されたとき、パ
ルス検出手段により検出された流量パルスを積算し、判
別手段により被測流体の移動が無いと判別されたとき、
パルス検出手段により検出された流量パルスをキャンセ
ルするため、被測流体の圧力上昇に伴う被測流体の移動
により流量パルスが出力された場合でも積算せず、流量
計の計測精度をより高めることができると共に、流量計
の計測結果の信頼性を高めることができる。
【0083】また、請求項3記載の発明によれば、圧力
検出手段により検出された圧力の上昇率に基づいて被測
流体の移動の有無を判別するため、被測流体の圧力上昇
率が所定以上のとき被測流体の移動により流量パルスが
出力された場合でも積算せず、流量計の計測精度をより
高めることができると共に、流量計の計測結果の信頼性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる流量パルス監視装置の一実施例の
構成図である。
【図2】流量パルス監視装置17及び周辺機器の概略構
成を示すブロック図である。
【図3】流量パルス監視装置17が実行するパルス監視
処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】一つ前のパルスとのパルス間隔を監視する場合
の入力パルスと認識パルスとのタイミングチャートであ
る。
【図5】一つ後のパルスとのパルス間隔を監視する場合
の入力パルスと認識パルスとのタイミングチャートであ
る。
【図6】一つ前のパルス及び一つ後のパルスとのパルス
間隔を監視する場合の入力パルスと認識パルスとのタイ
ミングチャートである。
【図7】ガス供給ラインに各機器が設置された適用例1
を示す系統図である。
【図8】ガス供給ラインに各機器が設置された適用例2
を示す系統図である。
【図9】ガス供給ラインに各機器が設置された適用例3
を示す系統図である。
【符号の説明】
15a 流量計 16 パルス発信器 17 流量パルス監視装置 17a 監視時間設定スイッチ 17b 監視方式設定スイッチ 17c メモリ 18 圧力センサ 19 圧力補正装置 20 パルス間隔検出部 21 被測流体判別部 22 流量パルス積算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越田 哲史 大阪府大阪市中央区平野町4−1−2 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 鈴木 一隆 静岡県掛川市淡陽13 トキコ株式会社静岡 工場内 Fターム(参考) 2F030 CA04 CC13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体の流量を計測する流量計より出
    力された流量パルスのパルス間隔を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された流量パルスのパルス間隔
    に基づいて前記被測流体の移動の有無を判別する判別手
    段と、 前記判別手段により前記被測流体の移動が有ると判別さ
    れたときの流量パルスを積算し、前記判別手段により前
    記被測流体の移動が無いと判別されたときの流量パルス
    をキャンセルする流量パルス積算手段と、 を備えてなることを特徴とする流量パルス監視装置。
  2. 【請求項2】 被測流体の流量を計測する流量計より出
    力された流量パルスを検出するパルス検出手段と、 被測流体の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段により検出された圧力値の変化に基づ
    いて前記被測流体の移動の有無を判別する判別手段と、 前記判別手段により前記被測流体の移動が有ると判別さ
    れたとき、前記パルス検出手段により検出された流量パ
    ルスを積算し、前記判別手段により前記被測流体の移動
    が無いと判別されたとき、前記パルス検出手段により検
    出された流量パルスをキャンセルする流量パルス積算手
    段と、 を備えてなることを特徴とする流量パルス監視装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、前記圧力検出手段によ
    り検出された圧力の上昇率に基づいて前記被測流体の移
    動の有無を判別することを特徴とする請求項2記載の流
    量パルス監視装置。
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