JP2001330243A - ガス遮断装置 - Google Patents

ガス遮断装置

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JP2001330243A
JP2001330243A JP2000151523A JP2000151523A JP2001330243A JP 2001330243 A JP2001330243 A JP 2001330243A JP 2000151523 A JP2000151523 A JP 2000151523A JP 2000151523 A JP2000151523 A JP 2000151523A JP 2001330243 A JP2001330243 A JP 2001330243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 都市ガスやLPガス等のガス器具の未使用時
の流量零状態の判定と使用流量の計測を正確に行い、ガ
ス使用状態を精度良く監視することのできるガス遮断装
置を提供する。 【解決手段】 流速検出手段14が媒体内の信号伝搬時
間を計測して検出した流速を、流量演算手段20が流量
値に換算し、この流量値と流量零範囲設定手段21で、
計測バラツキ等を考慮して流量値を零と判定するために
予め設定された設定値とを流量零判定手段22で比較
し、流量零以外と判定した時に流量演算手段20での流
量値が正常値かどうかを異常判定手段23で判定し、異
常と判定した時には遮断手段24が媒体流路1を遮断
し、前記流量零以外と判定した時に流量積算手段26に
て流量演算手段20での流量値を積算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波等を用いて
配管内を流れる各種媒体、例えばLPガス等の流量を検
出し、その流量変化よりガス使用状態が安全か否かを監
視するガス遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の安全監視装置において、
ガス等の媒体の流速を検出し、その流速変化よりガス使
用状態が安全か否かを監視するものとして、例えば特開
平9−21667号公報に示されるようなガス遮断装置
がある。図3はこの装置のブロック図である。
【0003】図3において、1は流路、2は第1振動子
で、超音波を送受信し流路1の上流側に設置される。3
は第2振動子で、超音波を送受信し流路1の下流側に対
向して取り付けられている。4は送信回路で、第1振動
子2へ超音波信号を送信し、5は増幅回路で、第2振動
子3で受信した信号を増幅する。6は比較回路で、増幅
された信号と基準信号とを比較する。7は計時手段で、
超音波の発信から受信迄の時間をタイマカウンタで計測
する。8は計測回路で、送信回路4から計時手段7迄を
含む。9は流量演算手段で、計時手段7による超音波伝
搬時間に応じて管路の大きさ、流れの状態を考慮して流
量値を求める。10は周期可変手段で、流量演算手段9
で求めた流量値に基づいて測定周期の変更を行う。11
は計測開始手段で、周期可変手段10の値に応じて送信
回路への信号送出タイミングを調節する。12は計測終
了手段で、流量演算手段9の演算終了を検出する。13
は電圧制御手段で、計測終了手段12に同期して計測回
路8の電圧を低下させ、又計測開始手段11による計測
開始と同期して計測回路8の電圧を復帰させる。
【0004】次に従来例の構成の動作を説明する。都市
ガス、LPガス等の媒体(ガス)の流れる流路1内にお
いて、計測開始手段11により送信回路4からバースト
信号が送出され、第1振動子2で発信された超音波信号
は流路1の流れの中を伝搬し、第2振動子3で受信さ
れ、更に増幅回路5と比較回路6で信号処理され発信か
ら受信までの時間を計時手段7で測定する。流量が大き
い時は計時サンプリングを速くして誤差を小さくする必
要があり、又流量が小さい時、或いは流量零の時は計測
サンプリングを遅くしてもほとんど誤差にならない。よ
って流量演算手段9の値に応じて計測間隔を変更する。
流量演算手段9の値が小さい時は周期可変手段10で計
測時間の間隔を大きくし、流量演算手段9の値が大きく
なるに伴って計測時間の間隔を小さくする。又計測と計
測との間では計測回路8の電圧を低減する。流量演算手
段9によって流量計測を終了すると、計測終了手段12
に信号を送出して電圧制御手段13で電圧を下げるか、
零にする。そして電圧制御手段13により、流速計測開
始前には計測回路8の電圧を元に復帰させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ガス遮断装置を設置した以降に計測回路8
や第1、第2振動子2、3の計時変化により、或いは送
信回路4から送信された超音波信号が第1、第2振動子
2、3を介し増幅回路5で増幅され超音波信号の伝搬時
間を計測しているので、増幅回路5でのオフセットやバ
ラツキにより、ガス器具を使用していない場合でも流量
零とならず、その流量値を積算したり、ガス漏れ等と誤
判定してしまうという問題がある。また1ケ所の供給元
から複数の供給先にガスを分岐供給するガス集中供給シ
ステムにおいて、圧力変動を引き起こすガス器具が他所
で使用された場合に、ガス器具が使用されていないのに
圧力変動による流量変動が起こり、流量零でなくなり、
現れた流量値が積算されたり、前記のように誤判定して
しまう等の問題が生じる。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解消し、都市
ガスやLPガス等のガス器具の未使用時の流量零状態の
判定と使用流量の計測を正確に行い、ガス使用状態を精
度良く監視することのできるガス遮断装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は上記目的
を達成するため、媒体内の信号伝搬時間を計測して流速
を検出する流速検出手段と、前記流速検出手段で検出し
た流速を流量に換算する流量演算手段と、流量値を零と
判定するための流量範囲を設定する流量零範囲設定手段
と、前記流量零範囲設定手段の設定値と前記流量演算手
段で求めた流量値とを比較し流量零かどうかを判定する
流量零判定手段と、前記流量零判定手段で流量零以外と
判定した時に流量演算手段で求めた流量値が正常値かど
うかを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段で異
常と判定した時に媒体流路を遮断する遮断手段と、前記
流量零判定手段で流量零以外と判定した時に流量演算手
段で求めた流量値を積算して使用流量を求める流量積算
手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】この第1発明によれば、ガス器具等の使用
停止時に、流速検出手段が伝搬時間の計測バラツキ等が
原因で、器具を使用していないにもかかわらず流速を検
出して流量演算手段で換算された流量が零よりずれた値
を示した場合でも、流量零範囲設定手段で前記バラツキ
等を考慮して予め設定された流量範囲内に入っていれ
ば、流量零判定手段が流量零であると判定し異常判定手
段での異常判定を行わないので、誤って検出されてしま
う流量値をガス漏れと誤判定して遮断手段によって媒体
流路を遮断してしまうという不具合が生じるのを防止す
ると共に、流量積算手段では前記流量値を積算カウント
しないので、ガス器具未使用時の流量零状態を正確に判
定して流量計測の精度を向上させることができ、使い勝
手を損なわずにガスの使用状態を精度良く監視でき、信
頼性や安全性が向上する。
【0009】本願第2発明は上記目的を達成するため、
媒体内の信号伝搬時間を計測して流速を検出する流速検
出手段と、前記流速検出手段で検出した流速を流量に換
算する流量演算手段と、前記流量演算手段で求めた流量
値より流量変化率を求める流量変化検出手段と、流量値
を零と判定するための流量範囲を設定すると共に前記流
量変化検出手段で所定値以上の流量変化率を検出した時
に圧力変動と判定して前記流量範囲を変更する流量零範
囲設定手段と、前記流量零範囲設定手段の設定値と前記
流量演算手段で求めた流量値とを比較し流量零かどうか
を判定する流量零判定手段と、前記流量零判定手段で流
量零以外と判定した時に流量演算手段で求めた流量値が
正常値かどうかを判定する異常判定手段と、前記異常判
定手段で異常と判定した時に媒体流路を遮断する遮断手
段と、前記流量零判定手段で流量零以外と判定した時に
流量演算手段で求めた流量値を積算して使用流量を求め
る流量積算手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】この第2発明によれば、ガス器具等の使用
停止時に、流速検出手段が伝搬時間の計測バラツキ等に
より流量演算手段の流量が零よりずれた値を示した場合
に、流量零範囲設定手段で予め設定された流量範囲内に
入っていれば、流量零判定手段が流量零であると判定
し、流量積算手段ではその流量値を積算カウントせず、
異常判定手段では異常判定を行わないので、誤って検出
されてしまう前記流量値をガス漏れと誤判定して遮断手
段によって媒体流路を遮断してしまうという不具合が生
じるのを防止することができる。また、1ケ所の供給元
から複数の供給先にガスを分岐供給するガス集中供給シ
ステムにおいて、圧力変動を引き起こすガス器具、例え
ばGHP等の器具が他所で使用されたことによる流量変
動が生じた場合、その流量変動から流量変化検出手段が
所定値以上の流量変化率を検出すると、流量零範囲設定
手段で流量零とする範囲を前記流量変化率に応じて大き
く設定変更し、その変更した流量範囲に基づいて流量零
判定手段が判定を行うので、他所での圧力変動による流
量変動をガス漏れと誤判定して前記のような不具合を生
じるのを防止することができ、使い勝手を損なわずにガ
ス器具の流量計測や流量積算及び使用状態を精度良く監
視でき、信頼性や安全性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
と図2を参照して説明する。
【0012】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態のガス遮断装置を示す。14は流速検出手段で、L
Pガス等のガス(媒体)の流路1に対向設置された上流
側振動子2、下流側振動子3間で超音波信号を一方から
他方に発信し、その伝搬時間より使用ガスの流速を検出
する。Aはガス媒体の流れる方向を示す。
【0013】流速検出手段14はその1例として図1に
示すように、切替手段15と、送信手段16と、受信手
段17と、繰返手段18と、伝搬時間計測手段19とか
らなるものを採用している。送信手段16と受信手段1
7とは切替手段15に接続され、切替手段15はまず送
信手段16を上流側振動子2に、受信手段17を下流側
振動子3に接続し、次は送信手段16を下流側振動子3
に、受信手段17を上流側振動子2に接続するというよ
うに交互に送信手段16と受信手段17の接続先を切り
替える。繰返手段18は切替手段15により上流側振動
子2に受信手段17を、下流側振動子3に送信手段16
をそれぞれ接続した時、送信手段16から発信された超
音波信号を下流側振動子3より流路1を経て上流側振動
子2から受信手段17で受信する。こうして超音波信号
の送信から受信迄を繰り返し行い、更に伝搬時間計測手
段19でその間の超音波信号の伝搬時間を計測する動作
を繰り返し行う。伝搬時間計測手段19は超音波信号の
送信から受信までの時間を計測し累積する。次に切替手
段15により下流側振動子3に受信手段17を、上流側
振動子2に送信手段16を接続し、前述の動作を繰り返
し行う。伝搬時間計測手段19は最初に計測した伝搬時
間と、次に切替手段15により切り替えた後に計測した
伝搬時間とから伝搬時間差を求める。
【0014】20は流量演算手段で、求めた伝搬時間差
より流速を求める。21は流量零範囲設定手段で、流量
零と判定する流量範囲、例えば±1.5L/h等と設定
されている。22は流量零判定手段で、流量演算手段2
0で換算した流量値と流量零範囲設定手段21で設定さ
れた流量範囲値とを比較し、流量零かどうかを判定す
る。23は異常判定手段で、流量零判定手段22で流量
零以外と判定した時に、流量演算手段20で求めた流量
値と判定値とを比較し、異常な使用状態かどうかを判定
する。例えば、ストーブ等の器具への接続ホース等が誤
ってはずれた時に発生する異常な大流量を監視するため
の合計流量遮断値や、器具の通常使用する最大使用時間
よりはるかに長く使用された場合に対応した使用時間の
制限時間を規定した使用時間遮断テーブルが格納され、
それに該当する異常がないかを監視する。24は遮断手
段で、異常判定手段23から異常と判定された時に遮断
信号が出力されガスの流路1を遮断する。25は報知手
段で、異常判定手段23でガスの使用状態が異常と判定
され、遮断手段24が駆動された場合、遮断状態や遮断
内容を液晶表示素子等に表示すると共に、ガスの安全監
視を行っているセンタに電話回線などで通報する。26
は流量積算手段で、流量零判定手段22で流量零以外と
判定した時に、流量演算手段20で求めた流量値を積算
してガス使用流量を求める。
【0015】次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断
装置は、それが設置されている下流側で、ガス供給設備
の異常やガス器具の使用状態を流量値で監視する。ガス
需要家宅でガスストーブや給湯器等のガス器具を異常に
長時間使用したり、或いはガスホースが何らかの原因で
はずれ異常な流量が流れた場合、ガス器具の異常使用と
してガスの供給を遮断する。つまり、流速検出手段14
で検出した流速値を流量演算手段20で換算した流量値
が異常に長く継続しているか、或いは予め設定した値よ
り異常に大きくなっているかを異常判定手段23で判定
し、ガス使用流量が正常範囲か異常かを判定する。一
方、流量積算手段26では流量値を積算してガス使用量
を求めて使用状態を監視する。伝搬時間を検出する流速
検出手段14の温度やノイズ等の影響により、器具の使
用を停止しても、流量演算手段20での流量値が零にな
らず、微小変動を生ずることがある。ここで流速検出手
段14の1例の動作を説明する。
【0016】流路( ガス配管) 1内で、斜向設置された
上流側振動子2、および下流側振動子3との間で超音波
信号を送受信する。切替手段15により上流側振動子2
に送信手段16が接続され、一方受信手段17に下流側
振動子3が接続され、送信手段16から発信された信号
を上流側振動子2から下流側振動子3を介し受信する。
この動作を繰返手段18で設定された回数だけ行う。い
わゆるシングアラウンド系を構成する。送信手段16よ
り送信された超音波信号を受信手段17が受信する迄の
伝搬時間を累積し、その時間を伝搬時間計測手段19で
求める。
【0017】次に、切替手段15は下流側振動子3に送
信手段16を接続する一方、上流側振動子2に受信手段
17を接続する。送信手段16より出力された超音波信
号は、下流側振動子3を介して流路1を経て上流側振動
子2に接続された受信手段17で受信される。この動作
は繰返手段18で設定された回数だけ行う。送信手段1
6より送信された超音波信号が受信手段17で受信され
る迄の伝搬時間を伝搬時間計測手段19で累積し求め、
更に上流から下流へ超音波信号を送信した時の伝搬時間
と、下流から上流へ送信した時の伝搬時間とから伝搬時
間差を求める。流量演算手段20は伝搬時間計測手段1
9で求めた伝搬時間を流速値に換算し、次に流量値に換
算する。
【0018】次に、求めた流量値を流量零判定手段22
で流量零かどうか、つまり流量零範囲設定手段21で設
定された流量範囲内、例えば±1.0L/hに入ってい
るかどうかを判定する。流量範囲内に入っていると判定
された場合には、バラツキによる流量変動とみなして流
量積算手段26でガス使用量としての流量積算を停止す
ると共に、異常判定手段23でガス漏れ等の異常判定を
停止する。一方、流量零判定手段22で流量零以外と判
定された場合には、流量演算手段20で求めた流量値を
異常判定手段23で判定させ、それが異常流量と判定さ
れると、遮断信号を遮断手段24に出力する。遮断手段
24を駆動すると、流路1が閉じガスの供給が停止され
る。又、遮断信号が出力されると遮断内容を報知手段2
5で表示する。
【0019】流量は、超音波信号を上流側振動子2から
送信して伝搬時間を計測する一方、下流側振動子3から
も送信し、その伝搬時間差から求められるが、器具停止
時には伝搬時間差は零となり流量零となるはずである。
しかし切替手段15により送信或いは受信する振動子が
切替えられ超音波信号の送受信を行う際に、送受信レベ
ルのバラツキ等により伝搬時間差が零でなくなる場合が
生じ、その結果、流量換算した時に流量値として現れて
しまう。
【0020】そのため本実施形態では、流量零範囲設定
手段21で温度バラツキを含め器具停止時の流量零範囲
を設定している。したがって器具停止時に流速検出手段
14でバラツキ等の原因による流速信号が出力されたと
しても、流量零判定手段22で流量零と判定することが
でき、流量積算手段26で積算されることはない。この
ため流速検出手段14、流量演算手段20で求めた流量
値でもって使用流量が増加するという不具合がなく、計
測精度が向上する。又、ガス漏れがないのに伝搬時間の
計測バラツキが原因で現れる流量値を異常判定手段23
でガス漏れと誤判定することがなく使い勝手を損なわ
ず、漏れ表示も出力されないし、ガス事業者に不要な出
動をさせることもない。
【0021】このように第1実施形態によれば、流量零
範囲設定手段21でバラツキを考慮して予め流量零と判
定する流量範囲を設定した上で、流量零判定手段22で
流量零判定しているので、計測精度が向上しかつガス漏
れの誤判定による誤遮断等の不具合がなく、信頼性や安
全性が向上する。
【0022】すなわち、ガス器具等の使用停止時、流速
検出手段14が伝搬時間の計測バラツキにより本来器具
停止の流量零でなくてはならないのにオフセットのよう
なずれた値を示しても、予め流量零範囲設定手段21で
設定された流量零範囲設定値と求めた換算流量とを比較
し流量範囲に入っているかを流量零判定手段22で判定
し、所定範囲内ならば流量零と判定し流量積算手段26
でガス使用量として積算カウントするのを停止し、かつ
誤って異常判定手段23で生ガス等の漏洩がないかの判
定を行うことなくガス漏れの異常表示を出力させること
もなく、精度よく流量計測を行え、ガス事業者に不要出
動させることがなく使い勝手や信頼性や安全性が向上す
る。
【0023】(第2実施形態)図2は本発明の第2実施
形態のガス遮断装置を示す。図2において、第1実施形
態と同一機能を有する構成要素には同一番号を付し、そ
の説明や動作説明は詳述しない。
【0024】図2において、27は流量変化検出手段
で、流量演算手段20で求めた今回の流量と前回の流量
とから流量変化率を演算し、それが所定変化率以上の場
合には圧力変動による流量変化と判定して、流量零範囲
設定手段21の設定値を拡大設定する。又、流量変化率
が所定変化率以下に低下した場合には、圧力変動を引き
起こすガス器具の使用が停止されたと判定して流量零範
囲設定手段21の設定範囲値を通常範囲値に戻す。
【0025】次に上記構成の動作を説明する。上記第1
実施形態で説明したように、ガス遮断装置を設置してい
る下流側で、ガス供給設備の異常やガス器具の使用状態
を流量値で監視する。ガス需要家宅でガスストーブや給
湯器等のガス器具を異常に長時間使用したり、或いはガ
スホースが何らかの原因ではずれ異常な流量が流れた場
合、ガス器具の異常使用としてガスの供給を遮断する。
つまり、流速検出手段14で検出した流速値を流量演算
手段20で換算した流量値が異常に長く継続している
か、或いは予め設定した値より異常に大きくなっている
かを異常判定手段23で判定し、ガス使用流量が正常範
囲か異常かを判定する。一方、流量積算手段26では流
量値を積算してガス使用量を求めて使用状態を監視す
る。伝搬時間を検出する流速検出手段14の温度やノイ
ズ等の影響により、器具の使用を停止しても、流量演算
手段20での流量値が零にならず、微小変動を生ずるこ
とがある。又1ケ所の供給元から複数の供給先にガスを
分岐供給するガス集中供給システムにおいて、圧力変動
を引き起こすGHP等のガス器具が他所で使用された場
合にはあたかもガス器具を使用しているかのような大き
い流量やマイナス流量が周期的に現れることがある。
【0026】第2実施形態では第1実施形態と同様に流
速検出手段14で流速を検出し、流速値を換算した今回
の流量値と、前回の流量値とから流量変化検出手段27
において流量変化率を求める。流量値が所定変化率以上
の時に前記GHP等のガス器具使用による流量変動と判
定し、流量変動信号を流量零範囲設定手段21に出力す
る。流量零範囲設定手段21は流量変動信号を入力する
と流量零範囲設定値を大きく拡大し、例えば±1.0L
/hから±10L/hに再設定する。この新流量零範囲
設定値と流量演算手段20で換算した流量値とにより、
流量零判定手段22で流量零かどうかが判定される。つ
まり流量零範囲設定手段21で設定された新流量零範囲
内、例えば±10L/h等に入っているかどうかを判定
する。
【0027】流量範囲内に入っていると判定された場合
には、バラツキによる流量変動と見なして流量積算手段
26でガス使用量としての流量積算を停止すると共に、
異常判定手段23でガス漏れ等の異常判定を停止する。
一方、流量零判定手段22で流量零以外と判定された場
合には、流量演算手段20で求めた流量値量を異常判定
手段23で判定させ、それが異常流量と判定されると、
遮断信号を遮断手段24に出力する。遮断手段24を駆
動すると、流路1が閉じガスの供給が停止される。又、
遮断信号が出力されると遮断内容を報知手段25で表示
する。
【0028】流量は、超音波信号を上流側振動子2から
送信して伝搬時間を計測する一方、下流側振動子3から
も送信し、その伝搬時間差から求められるが、器具停止
時には伝搬時間差は零となり流量零となるはずである。
しかし切替手段15により送信或いは受信する振動子が
切替えられ超音波信号の送受信を行う際に、送受信レベ
ルのバラツキ等により伝搬時間差が零でなくなる場合が
生じ、その結果、流量換算した時に流量値として現れて
しまう。又、圧力変動を引き起こすガス器具が別の場所
で使用され、流路1内を圧力変動が伝搬してきて、流量
計測を行うと圧力変動に連動して流量変化した流量値が
計測されてしまう。その時の流量値は圧力変動しない時
の流量零近傍以外、或いは所定流量範囲以上の流量値と
なり、あたかも器具を使用しているかのような流量値が
検出されてしまう。
【0029】そのため第2実施形態では、流量変化検出
手段27で流量変動を検出すると、流量零範囲設定手段
21の設定流量範囲値を直ちに拡大している。そのため
には予め器具停止時の変動流量値を計測して流量零判定
用の設定範囲値として登録設定し、変動検出時にそれら
を採用する。したがって、器具停止時に上流側で圧力変
動を生ずるガス器具を使用されて流速検出手段14であ
たかも器具使用中と同等レベルの周期的な流速信号が出
力されても、流量零判定手段22で流量零と判定でき、
間違って流量積算手段26で積算されることはない。ま
たガス漏れがないのに圧力変動による流量変動値があた
かも流れているかのような瞬時流量値となった場合で
も、流量変化検出手段27で圧力変動有と検出すると流
量零範囲設定手段21の零設定範囲を流量変動に対応し
て拡大するので、異常判定手段23でガス漏れと誤判定
することがなく使い勝手を損なわず、漏れ表示も出力さ
れないし、ガス事業者に不要な出動をさせることもな
い。
【0030】すなわち、ガス器具等の使用停止時、流速
検出手段14が伝搬時間の計測バラツキにより器具停止
の流量零よりずれた値を示しても、その換算流量を予め
流量零範囲設定手段21で設定された流量範囲内に入っ
ているかを流量零判定手段22で判定し所定範囲内なら
ば流量零と判定し、流量積算手段26で積算カウントす
るのを停止する。またガス遮断装置の上流よりガス配管
が分岐して他所にガス供給され、その先に圧力変動を引
き起こすようなガス器具、例えばGHP等の器具が使用
されている時、圧力変動により流量変動が生じて、ガス
器具を停止しているのにあたかも器具を使用しているか
のような流量値を周期的に示しても、流量変化検出手段
27でその流量変動を検出すると流量零範囲設定手段2
1の流量零設定範囲値を流量変動に応じて大きく設定し
直し、圧力変動による流量変動が生じても流量零と判定
でき、又ガス漏れがないのに流量変動によりあたかもガ
ス漏れがあるかのように誤判定することがなく、精度よ
く流量計測や流量積算を行え、更にガス漏れ異常表示を
出力する不具合がなく、ガス事業者に不要な出動をさせ
ることがなく使い勝手が向上し、又信頼性や安全性が向
上する。
【0031】このように第2実施形態によれば、流量変
化検出手段27で圧力変動による流量変動を検出する
と、流量零範囲設定手段21の流量零判定範囲値を拡大
してガス流量を監視する。また、圧力変動を生ずるガス
器具が使用停止され、流量変化検出手段27で流量変化
率が所定値以下になり器具停止を検出すると、流量零範
囲設定手段21の設定範囲を通常通りに戻し、元の小さ
い流量範囲値でガス流量を監視する。その結果、計測精
度が向上しかつその他の設備からのガス漏れ計測精度が
向上し、かつガス漏れ誤判定による誤遮断等の不具合が
なく、信頼性や安全性が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本願第1発明によれ
ば、ガス器具未使用時に、流速検出手段、流量演算手段
が伝搬時間の計測バラツキ等の原因によって流量を計測
しても、その流量値が予め設定された流量範囲内に入っ
ていれば流量零であると判定し、その流量値によって異
常判定が行われず、使用流量として積算もされないの
で、誤判定による媒体流路の誤遮断を防止すると共に、
流量計測の精度も向上し、使い勝手を損なわずにガスの
使用状態を精度良く監視でき、信頼性や安全性が向上す
るという効果を奏する。
【0033】また本願第2発明によれば、上記効果に加
えて、1ケ所の供給元から複数の供給先にガスを分岐供
給するガス集中供給システムにおいて、圧力変動を引き
起こすガス器具が他所で使用されたことによる流量変化
を検出すれば、流量零と判定する範囲を検出した流量変
化率に応じて設定変更するので、他所での圧力変動によ
る流量変動をガス漏れと誤判定して誤遮断することもな
くなり、使い勝手がさらに向上するという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のガス遮断装置の制御ブ
ロック図。
【図2】本発明の第2実施形態のガス遮断装置の制御ブ
ロック図。
【図3】従来のガス使用状態の監視に用いられるガス遮
断装置の制御ブロック図。
【符号の説明】
14 流速検出手段 20 流量演算手段 21 流量零範囲設定手段 22 流量零判定手段 23 異常判定手段 24 遮断手段 26 流量積算手段 27 流量変化検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新村 紀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水越 二郎 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 磯野 昇 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 (72)発明者 堀 富士雄 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメー ター株式会社内 Fターム(参考) 3K003 AA04 AB03 AB06 AC02 AC07 BA02 BC01 CA03 CB05 CC04 DA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体内の信号伝搬時間を計測して流速を
    検出する流速検出手段と、前記流速検出手段で検出した
    流速を流量に換算する流量演算手段と、流量値を零と判
    定するための流量範囲を設定する流量零範囲設定手段
    と、前記流量零範囲設定手段の設定値と前記流量演算手
    段で求めた流量値とを比較し流量零かどうかを判定する
    流量零判定手段と、前記流量零判定手段で流量零以外と
    判定した時に流量演算手段で求めた流量値が正常値かど
    うかを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段で異
    常と判定した時に媒体流路を遮断する遮断手段と、前記
    流量零判定手段で流量零以外と判定した時に流量演算手
    段で求めた流量値を積算して使用流量を求める流量積算
    手段とを備えたガス遮断装置。
  2. 【請求項2】 媒体内の信号伝搬時間を計測して流速を
    検出する流速検出手段と、前記流速検出手段で検出した
    流速を流量に換算する流量演算手段と、前記流量演算手
    段で求めた流量値より流量変化率を求める流量変化検出
    手段と、流量値を零と判定するための流量範囲を設定す
    ると共に前記流量変化検出手段で所定値以上の流量変化
    率を検出した時に圧力変動と判定して前記流量範囲を変
    更する流量零範囲設定手段と、前記流量零範囲設定手段
    の設定値と前記流量演算手段で求めた流量値とを比較し
    流量零かどうかを判定する流量零判定手段と、前記流量
    零判定手段で流量零以外と判定した時に流量演算手段で
    求めた流量値が正常値かどうかを判定する異常判定手段
    と、前記異常判定手段で異常と判定した時に媒体流路を
    遮断する遮断手段と、前記流量零判定手段で流量零以外
    と判定した時に流量演算手段で求めた流量値を積算して
    使用流量を求める流量積算手段とを備えたガス遮断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140730A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス遮断装置
JP2009041780A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Panasonic Corp ガス遮断装置

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