JP2002106851A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002106851A JP2000294276A JP2000294276A JP2002106851A JP 2002106851 A JP2002106851 A JP 2002106851A JP 2000294276 A JP2000294276 A JP 2000294276A JP 2000294276 A JP2000294276 A JP 2000294276A JP 2002106851 A JP2002106851 A JP 2002106851A
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慶三 合田
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泰弘 豊田
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Matsushita Kotobuki Electronics Peripherals of America Inc
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SANPO DENKI KK
Matsushita Kotobuki Electronics Industries Ltd
Matsushita Kotobuki Electronics Peripherals of America Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理時間が短く、焦げ目も少なく炭火で調理
したものと同様に美味しく調理でき、しかも、煙発生も
少なく、被調理物からの放出物による熱源の汚染を防止
した加熱調理器を提供する。 【解決手段】 炭素系物質を含む焼結体により形成した
平板状の発熱体22を有する赤外線電球21を、被調理
物3より下部で、かつ調理エリアの外側の両側面に装着
する。前記赤外線電球の放射光を被調理物の方向に効率
良く照射するための反射板23、及び調理エリアと赤外
線電球との間に透明な耐熱性ガラス板28を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理器に関
し、特に、赤外線電球を用いた加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気エネルギーを用いて食品
を加熱して調理する加熱調理器として用途に応じて種々
の形態の加熱調理器が広く用いられている。例えば、家
庭用としては、魚等を焼くロースター、パン等を焼くオ
ーブントースターやオーブンレンジ、焼き肉や焼き鳥用
のホットプレート等があり、業務用としては、焼き肉
用、焼き鳥用、ハンバーグ用等の専用調理器が市販され
ている。これらの加熱調理器に用いられている発熱体と
しては、ニクロム線ヒーター、タングステン抵抗体を用
いたハロゲンヒーター等の赤外線電球、SUS等の金属
管に抵抗体を封入したシーズヒーター等がある。
【0003】従来のニクロム線ヒーターやハロゲンヒー
ター等の赤外線電球を用いた加熱調理器について、図9
を参照しつつ説明する。図9は、従来のこの種加熱調理
器の断面図である。
【0004】図9において、ハロゲンヒーターやシーズ
ヒーター等の発熱体1a、1bは、被調理物3の加熱に
より生ずる放出物等の落下による発熱体1a、1bの汚
染を少なくするために、被調理物3の上部に取り付けら
れている。発熱体1a、1bの上部には、放射される熱
線を効率良く被調理物3に照射するための反射板2a、
2bが設けられている。そして、被調理物3の加熱によ
り生ずる放出物を下部のトレー6に落下させる金属線で
形成した網状の台4の上に被調理物3を載置している。
これらの構成部分は鉄板等で作られた筐体5に内臓され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
加熱調理器は、被調理物の上に発熱体が取り付けられて
いるため、被調理物からの飛散物質で汚染され徐々に発
熱体から放射される熱線が減少し、熱効率が悪くなると
いう問題を有していた。
【0006】一方、ハロゲンランプやシーズヒーター等
の発熱体を用いて調理した食品は、備長炭等の炭火で調
理したものに較べ味覚的に劣るといわれており、業務用
としては、炭火を使用した加熱調理器が広く使われてい
る。しかし炭火を使用した加熱調理器は、調理時間も短
く、美味しく調理できるが、消耗する炭の補充や、火力
の管理、木炭の高価格、或いは最初に炭を起こす作業が
必要等の維持管理に多くの労力、経費、及び経験が必要
であり、あまり家庭用としては普及していない。
【0007】本発明は、被調理物からの放出物や飛散物
質による発熱体の汚染を防止し、炭火を使用した加熱調
理器と同等に調理時間が短時間で、かつ食品を美味しく
調理できる赤外線電球を用いた加熱調理器を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
炭素系物質を含む焼結体により形成された平板状或いは
棒状の発熱体を透明な石英ガラス管に封入した赤外線電
球、及び前記赤外線電球の放射光が被調理物に有効に照
射されるように取り付けた反射板を有している。
【0009】この構成によれば、炭素系物質を含む焼結
体により形成した発熱体の発熱温度が1000℃〜15
00℃の範囲のものなので、赤外線電球から放射される
放射光のピーク波長が、食品を構成している有機物質
や、水分の吸収波長と合致している。また、赤外線電球
からの放射光が反射板により有効に被調理物に照射され
る。したがって、被調理物に赤外線が効率良く吸収され
るとともに、発熱体の表面が炭素系材料であり、その放
射率が黒体に近いため炭火加熱と同じになる。その結
果、短時間で食品の加熱ができるとともに、炭火加熱と
同様な加熱となり美味しい味に調理できる。
【0010】本発明の他の観点による加熱調理器は、上
記構成の加熱調理器において、被調理物より上部或いは
下部或いは上下両部で、かつ調理エリアの外周近傍或い
は外側の少なくとも1方の側面に装着された少なくとも
1本以上の前記赤外線電球、及び前記赤外線電球と前記
被調理物との間に配置した透明な耐熱ガラス板を有して
いる。
【0011】この構成によれば、被調理物の上部或いは
下部或いは上下部で、かつ調理エリアの外周部近傍或い
は外側の少なくとも1方の側面に少なくとも1本以上の
前記赤外線電球が配置されている。したがって、調理中
に飛散する脂肪分や水分或いは塩分等が赤外線電球に直
接付着しにくい位置にあり、赤外線電球が汚染されにく
い。また、赤外線電球と被調理物のと間に透明な耐熱性
ガラス板を有しているので、被調理物からの飛散物が耐
熱性ガラス板で遮蔽されるので前記赤外線電球の汚染は
更に少なくできる。また、赤外線電球が被調理物の少な
くとも一方の側面部に装着しているので、調理エリアの
大きさ或いは調理場所等により点灯する赤外線電球を選
択できる。その結果、エネルギーのロスが少ない加熱調
理器が実現できる。
【0012】なお、この構成の加熱調理器において、前
記赤外線電球が被調理物より下部で、かつ調理エリアよ
り外側の両側或いは全部の側面に各々少なくとも1本以
上の前記赤外線電球が装着されており、該複数本装着さ
れた赤外線電球の上側の赤外線電球が下側の赤外線電球
より外側に装着され、前記赤外線電球がその最大放射光
を各々被調理物の方向に放射されるように配置されてい
るのが好ましい。この構成の加熱調理器は、加熱容量が
大きく広い面に載せた大量の被調理物を調理できるの
で、特に使用頻度が多い業務用調理器には大きな効果を
有している。また、側面部に複数本の赤外線電球を装着
し、上側の赤外線電球が下側の赤外線電球より外側に配
置されているため、下側の赤外線電球の放射光を妨害す
ることが少なく、エネルギーロスの少なくできる。ま
た、赤外線電球に使用している平板状発熱体の平板面
(放射光が最大の面)が被調理物の方向に調整して取り
付けているので更に加熱効率を良くできる。
【0013】本発明のさらに他の観点による加熱調理器
は、上記2つの構成の加熱調理器において、前記反射板
の反射面形状が個々の赤外線電球毎に被調理物に最大放
射光が向くように形成されていることを特徴とする。
【0014】この構成によれば、装着された赤外線電球
の背後に取り付けた反射板の反射方向及びその形状が、
個々の赤外線電球毎に調整してあるので放射光が効率よ
く被調理物に照射される。その結果、調理時間の短縮が
実現できるとともに、被調理物の必要とする部分に効率
よく照射することができる。
【0015】なお、この構成の加熱調理器において、前
記反射板の表面を良好な赤外線反射特性を有する物質で
被覆するのが好ましい。すなわち、前記反射板の表面に
赤外線をよく反射する物質、例えば、金等の金属薄膜、
酸化錫や酸化インジウムなどの半導体薄膜、酸化チタ
ン、二酸化珪素などの誘電体多層膜や窒化チタン等の薄
膜を形成する。これにより、効率良く赤外線が被調理物
に照射でき、調理時間の短縮が実現出来るとともに、反
射板の温度上昇が抑制できる。その結果、加熱調理器の
筐体の温度上昇が低く抑えられ、ヤケド等の心配の少な
い安全な加熱調理器が実現できる。
【0016】また、この構成の加熱調理器において、
前記反射板の一部に開口部を有するのが好ましい。反射
板の上部或いは下部の一部に開口部を設けることによ
り、加熱中の赤外線電球の周囲に空気の対流がおこり赤
外線電球を冷却する。その結果、赤外線電球のガラス管
や両端部の溶融封止部、リード線部等の温度上昇が低く
抑えられるので、赤外線電球の寿命が長くなり、長時間
安定して使用できる。
【0017】本発明のさらに他の観点による加熱調理器
は、前記いずれかの構成の加熱調理器において、前記赤
外線電球が、被調理物より下部で、かつ調理エリアの外
周近傍或いは外側の側面に装着され、前記被調理物より
上部或いは下部に少なくとも1ヶ所の空気吸引口、及び
前記空気吸引口に接続した空気吸引用換気装置を有して
いる。この構成によれば、空気吸引口及び空気吸引装置
を備えているので、業務用のごとく加熱調理中に多量の
煙が発生する加熱調理器には大変有効である。また、空
気の流れにより加熱調理器全体を冷却する効果も有して
いる。
【0018】この構成の加熱調理器において、前記空気
吸引部にフィルタ材を装着するのが好ましい。食品加熱
中に発生した煙を吸引する排気装置と煙の成分を捕集す
るフィルター部を有しているため、排出した煙は清浄な
ものであり、環境に優しい加熱調理器が実現できる。ま
た、煙を捕集するフィルター以外に、多孔質アルミナ微
粉末の焼結体に白金などを混ぜた触媒を煙の通路に取り
付ければ、煙成分や臭気成分を分解するのでより環境に
優しい加熱調理器が実現できる。
【0019】本発明のさらに他の観点による加熱調理器
は、上記全ての構成の加熱調理器において、前記赤外線
電球と被調理物との間に、透明な耐熱ガラス板を配置
し、前記透明な耐熱性ガラス板の上部に開口を有するこ
とを特徴とする。
【0020】この構成によれば、赤外線電球と被調理物
との間に透明な耐熱性ガラス板が配置されているので、
調理中食品から各種飛散物が生じても前記耐熱ガラス板
に付着するため赤外線電球が汚染されることはない。赤
外線電球は、通常塩分が付着すると失透現象が生じやす
い石英ガラス管に封入されているため、塩分の付着によ
りその寿命が極端に短くなる。しかし、この構成の加熱
調理器においては、赤外線電球の石英ガラス管が塩分に
汚染されることはないので安定した寿命の長い調理機が
提供できる。また、前記耐熱ガラス板の上部に開口部を
設けることにより、赤外線電球を装着している部分の空
気が対流作用で循環してこの部分を冷却する。その結
果、赤外線電球や配線部分の温度上昇を低く保つことが
でき、より信頼性の高い加熱調理器が提供できる。
【0021】本発明のさらに他の観点による加熱調理器
は、上記いずれかの構成の加熱調理器において、平板状
発熱体を有する前記赤外線電球が装着された加熱調理器
であって、前記赤外線電球の平板状発熱体の最大放射光
が、前記被調理物の方向に放射されるように前記赤外線
電球を装着したことを特徴とする。
【0022】この構成によれば、平板状発熱体を有する
赤外線電球の最大放射面である平板面を被調理物の方向
に向けて装着することにより、被調理物に放射光を最も
効率よく照射することができる。その結果、加熱効率の
高い加熱調理器を提供できる。
【0023】また、この構成の加熱調理器において、前
記赤外線電球の放射光の放射方向を可変調整できるよう
に構成するのが望ましい。これにより、調理エリアのど
の部分に置かれた被調理物に対しても最も効率がよい方
向に赤外線電球の放射光の放射方向を向けられる。その
結果、各種食品のサイズや外形等、調理エリア内で加熱
したい食品の位置が変わる場合に非常に有効である。
【0024】本発明のさらに他の観点による加熱調理器
は、上記いずれかの構成の加熱調理器において、前記赤
外線電球がその両端部にピン状の端子を有し、前記赤外
線電球を取り付ける本体側に前記ピン状の端子を挿入す
るソケット部を有することを特徴とする。
【0025】この構成によれば、加熱調理器の本体側に
設けられているソケット部に、赤外線電球の両端部のピ
ン状の端子を差し込むだけで簡単に取り付けられるとと
もに、赤外線電球を回転させてその最大放射光の放射方
向を容易に可変できる。その結果、赤外線電球の着脱が
容易であるとともに、赤外線電球の放射光の向きを簡単
に調整できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加熱調理器の好適
な実施例について、添付の図面を参照しつつ説明する。
【0027】ここで、加熱調理器の実施例を説明する前
に、本発明の加熱調理器に共通して使用される、炭素系
物質を含む焼結体を発熱体とした赤外線電球について図
8を参照しつつ説明する。この赤外線電球は、特開平1
1−54092号公報に開示され、また特願平11−1
10044号に記述されている。図8は、本発明の加熱
調理器に共通して用いられる赤外線電球の断面図であ
る。
【0028】図8において、炭素系物質を含む焼結体に
より形成された平板状の発熱体12は、例えば、無機物
質(炭化物、窒化物、硼化物等)、グラファイト、ガラ
ス状のグラシーカーボン等をフェノール樹脂等の有機物
及び可塑剤、溶剤を加えヘンシェルミキサー、ニーダー
等で混練りした後、押し出し成形機で平板状に押し出
し、乾燥後1500℃以上の不活性ガス雰囲気中で焼成
して作成される。この発熱体12を、棒状の黒鉛材によ
り形成された端子13a、13bの切り込み部13c、
13dに差し込み、例えば、グラファイト微粉末、フェ
ノール樹脂、可塑剤、溶剤等を混合しペースト状とした
炭素系接着剤で接合し、乾燥後1000℃以上、不活性
ガス雰囲気中で熱処理し接続する。
【0029】それぞれの端子13a、13bの一端部
に、コイル状スプリング部16a、16bを有する内部
リード線14a、14bの一端部に密に巻いて形成した
コイル状部15a、15bをねじ込み接続する。内部リ
ード線14a、14bの他端部には、それぞれモリブデ
ン箔17a、17bが溶接して接続され、さらにモリブ
デン箔17a、17bには外部リード線であるモリブデ
ン線18a、18b、がそれぞれスポット溶接法により
接合されて組み立てられている。
【0030】このように組み立てられた発熱体12を透
明な石英ガラス管11に挿入し、内部を不活性ガス、例
えばアルゴンガスに置換後、モリブデン箔17a、17
bの部分において透明石英ガラス管11を溶融して平板
状に封着して赤外線電球が形成されている。この赤外線
電球は、発熱体12の発熱温度が1000℃〜1500
℃で定常状態になるように設計されている。
【0031】このようにして作成した赤外線電球は、発
熱体12が炭素系物質を含む燒結体で形成されている。
したがって、発熱体12の表面は炭素を多く含む材料で
あるから、赤外線放射率は0.86と黒体の放射率1.
0に近い。その結果、同じ消費電力であれば、従来のタ
ングステンフィラメントを発熱体としたコルツランプに
較べ、約30%位赤外線の放射効率が良い結果が得られ
ている。
【0032】図5は、本発明に用いる炭素系物質を含む
燒結体を発熱体とした赤外線電球とタングステンフィラ
メントを発熱体としたランプヒータとの赤外線領域での
放射強度特性を示すグラフである。図5において、実線
101は本発明に用いる炭素系物質を含む燒結体を発熱
体としたた赤外線電球、点線102はタングステンフィ
ラメントを発熱体としたランプヒーターの赤外波長に対
する放射強度を示している。
【0033】図5に示した如く、本発明に用いる赤外線
電球の特性曲線101のピーク波長が2.1μmに、タ
ングステンフィラメントのランプヒーターの特性曲線1
02のピーク波長は1.5μmにある。食品の大部分は
水分と有機物質とから形成されており、その赤外線の吸
収波長は、2〜4μm付近にある。したがって、本発明
に用いる炭素系物質を含む燒結体を発熱体とした赤外線
電球の赤外線放射強度は、食品の吸収波長付近にピーク
があるため、放射光が吸収されやすく食品の加熱には最
適の熱源といえる。
【0034】また、本発明に用いる赤外線電球(カーボ
ンランプヒーター)及びその他の熱源で種々の食材を調
理した試験結果を表1に示す。ここで、調理した食材
は、焼き鳥、魚(秋刀魚)、餅、イモである。比較した
熱源は、従来のハロゲンランプヒーター、ミラクロンヒ
ーター(日本電気硝子(株)社製 結晶化ガラス‘ミラ
クロン’管中にニクロム線ヒーターを挿入したもの)、
シーズヒーター及びガスである。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示すように、カーボンランプヒータ
ーが、調理時間が最も短く、煙の発生量が最も少なく、
食品からの飛散液量が最も少なく、焦げ目が最も着きに
くいという結果が得られた。さらに、調理した食品を複
数人に試食して貰い、その味覚を比較してもらった結
果、カーボンランプヒーターで調理したものが最も美味
しいという評価を得た。
【0037】これらの結果より、加熱調理用の熱源とし
ては、本発明に用いる赤外線電球が最も適しているとい
える。これは、発熱体が炭素系物質の燒結体であり、そ
の発熱の温度や表面の色温度が炭火のものと近いため、
炭火で加熱するのとほぼ同じ効果が得られたものと考え
ている。なお、以下の実施例の説明においてこの炭素系
物質を含む燒結体を発熱体とした赤外線電球を記述を簡
単にするため、単に赤外線電球と呼ぶこととする。
【0038】《実施例1》図1は、上記赤外線電球を用
いた本発明の実施例1の加熱調理器の断面図である。本
実施例1の加熱調理器は、赤外線電球を被調理物の下側
で、かつ調理エリアの外周部より外側の側面に配置し、
被調理物の両側下方より赤外線放射光を照射する構造
で、片側に2本の赤外線電球を配置したものである。
【0039】図1において、本実施例1の加熱調理器
は、鉄板等で形成された筐体5の左右の側面部にそれぞ
れ片側に2本の赤外線電球21a、21b及びもう一方
の片側に2本の赤外線電球21c、21dが取り付けら
れている。4本の赤外線電球21a、21b、21c、
21d内には、それぞれ炭素系物質で形成された平板状
発熱体22a、22b、22c、22dが組み込まれて
いる。被調理物3は、金属線材で形成した網状の台4上
に載せられ、それぞれ左右の下方側面に取り付けられて
いる赤外線電球21a〜21dから放射される赤外線で
加熱される。
【0040】赤外線電球21a〜21dと調理エリアと
の間には、赤外線を透過させ、かつ被調理物3からの放
出物が赤外線電球21a〜21dに付着しないようにカ
バーするための透明性を有する耐熱性ガラス板28a、
28bが設けられている。さらに、赤外線電球21a〜
21dの放射光を被調理物3に効率良く照射するための
反射板23a、23bが設けられている。反射板23
a、23bには、それぞれの赤外線電球21a、21
b、21c、21dに対応して、個々に最良の反射面、
反射角度を有するようにした反射面24a、24b、2
5a、25bが形成されている。
【0041】筐体5の左右側面部の下部には、調理中の
煙等を排出するための排気口27a、27bが設けられ
ている。反射板23a、23bには空気の対流を形成し
て赤外線電球及びその周囲を冷却するための開口部26
a、26b、26c、26dがそれぞれ設けられてい
る。そして、この側面部において暖められた空気と調理
中の煙などは図示しない排気装置により筐体5の外部に
排出される。
【0042】上記のそれぞれの構成部品の材料について
説明する。反射板23a、23bの材料としては、アル
ミニウムやステンレス板或いは鉄板にクロムメッキした
金属板等が最良である。また、反射面24a、24b、
25a、25bに赤外線反射膜材料、例えば、金等の金
属薄膜、酸化錫や酸化インジウム等の半導体膜、酸化チ
タン−二酸化珪素などの誘電体多層膜や窒化チタン等の
薄膜材料を、それぞれ真空蒸着、スパッター、溶液ディ
ップ等の方法で形成した膜を付ける。これにより、更に
反射効率が上がるため、調理時間の短縮に効果的であ
る。
【0043】耐熱性ガラス板28a、28bは、耐熱性
があり透明であれば如何なる材料でも使用できる。結晶
化ガラス(一例として、日本電気硝子(株)製の商品名ネ
オセラム等)、硼珪酸ガラス等は問題なく使用できる
が、赤外線をよく透過する材料、例えば、石英ガラス、
高鉛含有ガラス等が好適である。特に、本実施例1の加
熱調理機は、熱源として赤外線電球を用い、加熱には赤
外線放射光が最大作用する加熱機構なので、耐熱性ガラ
ス板28a、28bの赤外線透過率、特に波長0.5〜
5μmの赤外線透過率が被調理物3の加熱時間に大きく
関係している。
【0044】本実施例1の加熱調理器は、加熱用の赤外
線電球21a、21b、21c、21dがそれぞれ被調
理物3より下側で、かつ調理エリアの外側に取り付けた
構造を特徴としている。即ち、調理エリアの外側に赤外
線電球を配置しているため、調理エリア内に配置したも
のと較べ、被調理物3から飛散、放出される物質による
赤外線電球の汚染が少ない。本実施例1の加熱調理器で
は、赤外線電球21a〜21dが調理エリアの完全に外
側に取り付けた構造を示したが、調理エリア内の外周部
近傍に配置した構造でも、赤外線電球に対する汚染を少
なくできる。
【0045】また、反射板23a、23bは個々の赤外
線電球毎に反射面、形状を設定しているため、個々の赤
外線電球の放射効率を最大限に引き出して、調理時間の
短縮に大きく貢献している。反射板23a、23bの上
側或いは上下に設けた開口部26a、26b、26c、
26dは、空気の対流を生じさせるため、赤外線電球2
1a〜21dより放出される熱により反射板23a、2
3bと耐熱性ガラス板28a、28bとで囲まれた空間
内の温度上昇を抑制する効果が大きい。その結果、赤外
線電球の高熱に弱い部分、封止部やリード線部に与える
ダメージが少なくなり信頼性のある加熱調理器が実現で
きる。
【0046】また、本実施例1では、被調理物3が外部
雰囲気に解放された構造、即ち、上部から自由に被調理
物3を載せられる構造の加熱調理器について説明した
が、上部が筐体で覆われた構造の加熱調理器にも何ら問
題なく適用できる。本実施例1の構造は、特に、上部が
オープン構造の加熱調理器に有効なものである。また、
片側の側面部に2本の赤外線電球21a、21b、他方
の側面部に21c、21dを設置し、上側の赤外線電球
21a、21cがそれぞれ下側の赤外線電球21b、2
1dより外側に配置した構造を有している。このことに
より、下側の赤外線電球21b、21dの放射光を上側
の赤外線電球21a、21cが遮らないから、上下2つ
の赤外線電球の放射光を最大限に被調理物3に照射でき
る。
【0047】また、個々の赤外線電球21a、21b、
21c、21d内の平板状発熱体22a、22b、22
c、22dの平面の向きが、各々被調理物3の方向に向
くように調整することにより、放射光を被調理物3に集
中できるので調理時間を大幅に短縮できる。また、平板
状発熱体22a、22b、22c、22dの平板面の向
きを調節することにより、調理エリア内の放射光の強い
部分或いは強いエリアを自由に調整できるという大きな
特徴を有している。即ち、被調理物3のサイズにより放
射光の強い場所が調節できるので、被調理物3に対する
最適な放射光を照射できる。
【0048】また、筐体5の下部に排煙のための排気口
27a、27bを備えているため、それに排煙装置を接
続すれば被調理物3から出る煙や臭気が下側に吸引さ
れ、室内が汚れたり臭気が充満することが少なくでき
る。本実施例1の加熱調理器では、排気口を最下部に設
けたもので説明したが、被調理物3を載せる網状の台4
のすぐ下側や、直ぐ上側に取り付けても同じ効果で有る
ことは実証済みである。
【0049】また、本実施例1では、赤外線電球を片側
2本ずつ両側に取り付けた構造を示したが、調理エリア
が狭く、調理物が少ない家庭用加熱調理器などでは片側
に各1本の赤外線電球を設置したもので十分にその効果
が発揮できる。
【0050】《実施例2》図2は、実施例2の加熱調理
器の断面図である。図2において、実施例1と同一部分
には同一参照符号を付して重複する説明は省略する。実
施例1との相違点は、透明な耐熱性ガラス板28a、2
8bの上部に、開口部29a、29bを設けた点であ
る。
【0051】この開口部29a、29bを設けることに
より、赤外線電球21a〜21dが設置されている空間
内に空気の対流が生じ、前記空間内の温度上昇が抑制さ
れる。その結果、赤外線電球の高温度に弱い部分、両端
の封止部やリード線部の温度が下がり、故障が生じる確
率が大幅に減少できる。本実施例2では、開口部を耐熱
性ガラス板28a、28bの上部と反射板23a、23
bの両方に形成した構造を示したが、耐熱性ガラス板2
8a、28bの上部に開口部を設ける場合には、反射板
23a、23bの開口部は無くても同じ効果が実証され
ている。
【0052】《実施例3》図3は、本発明の実施例3の
加熱調理器の平面図である。本実施例3の加熱調理器
は、赤外線電球を筐体5の4つの側面部に取り付けたも
のである。以下、赤外線電球が取り付けられている位置
の平面図である図3を参照して説明する。図3におい
て、4本の赤外線電球31a、31b、32a、32b
はそれぞれ筐体5の前後左右の4側面部に取り付けら
れ、調理エリアと赤外線電球を取り付けた各側面部との
間にはそれぞれ透明な耐熱性ガラス板33a、33b、
34a、34bが配置されている。
【0053】本実施例3の加熱調理器は、4本の赤外線
電球が調理エリアの4側面全てに配置されている。この
構造にすれば、特に業務用のごとく被調理物3を載せる
面が広い加熱調理器に適しており、より多量の加熱調理
が可能となる。実施例1及び2でも同じだが、配置した
赤外線電球の点灯をスイッチで選択するようにすれば、
被調理物3が少なかったり、調理エリアを限定したいと
きなどに有効である。
【0054】図3においては、4側面の赤外線電球を同
一面に配置したものについて説明したが、例えば、赤外
線電球32a、32bをより被調理物3に近い上部の位
置に取り付ける等、その上下の取付位置を変えることに
より更に最適な調理効率の良い加熱調理器が実現でき
る。また、各側面部に設置する赤外線電球の本数も個々
に設定することにより、より自由度の大きい加熱調理器
が提供できる。
【0055】《実施例4》図4は、本発明の実施例4の
加熱調理器の断面図である。本実施例4の加熱調理器
は、2本の赤外線電球を調理エリアの両外側面部でか
つ、被調理物より上側に取り付けた構造の加熱調理器で
ある。
【0056】図4において、2本の赤外線電球41a、
41bは平板状発熱体42a、42bを内蔵しており、
被調理物3を載せる網状の台4の上部の両側面部にそれ
ぞれ取り付けられている。透明な耐熱性ガラス板43
a、43bは、赤外線電球42a、42bがそれぞれ被
調理物3から放出される飛散物質による汚染を防ぐもの
で、その上部には開口部44a、44bを設けている。
さらに、赤外線電球42a、42bの放射光を被調理物
3に効率よく照射するための反射板45a、45bが設
けられている。本実施例4の構造の加熱調理器は、通常
の密閉構造のドアー付きオーブン型調理器に好適であ
る。
【0057】本実施例4の構造によれば、被調理物3の
上側に赤外線電球を配置した構造でも、赤外線電球が調
理エリアの外周部より外側に配置しているため、被調理
物3からの飛散物質が赤外線電球に付着する量を大幅に
少なくできるとともに、加えて耐熱性ガラス板を配置し
てるため飛散物質による赤外線電球の汚染はほぼ完全に
防止できる。
【0058】《実施例5》図6の(a)は、本発明の実
施例1〜5の加熱調理器に用いる赤外線電球の断面図で
あり、(b)は、端子部分の拡大斜視図である。図7
は、実施例5の加熱調理器本体の赤外線電球取り付け部
のソケットの斜視図である。本実施例5の加熱調理器
は、赤外線電球の取り付け構造に関するものであり、実
施例1〜5の説明に先立って説明した本発明の加熱調理
器に用いる赤外線電球の外部端子構造のみが異なるもの
である。したがって、図8と同一部分には同一参照符号
を付して重複する説明は省略する。
【0059】図6の(a)及び(b)において、円柱形
状の碍子51a、51bの、それぞれの一端部にはスリ
ット状の切り込み部分51c、51dが形成されてい
る。、切り込み部分51c、51dが石英ガラス管11
の両端の板状の封止部にそれぞれ挿入され無機系セメン
トで接合されている。碍子51a、51bの内部には貫
通穴が設けられている。それぞれの貫通穴にモリブデン
箔17a、17bの端部に溶接された外部リード線18
a、18bの他端部に真鍮等で形成されたピン状の端子
52a、52bが接合されたものが挿入され、無機系セ
メントで接合されている。
【0060】ピン状の端子52a、52bを、加熱調理
器本体の赤外線電球の取り付け部に設けられている図7
に示すバネ弾性を有するスリット部55を有するソケッ
ト53のスリット部55に挿入し、電気的に接続して赤
外線電球が取り付けられる。
【0061】先に説明した赤外線電球においては、外部
リード線18a、18bの他端部を本体に設けた端子部
にネジ等で締め付けて接続する構造である。したがっ
て、赤外線電球を取り替えるとき時間がかかり、かつ発
熱体12の平面部の向きを調整しながら取り付ける必要
があり、加熱調理器の使用者が交換するのに特殊な技術
が必要であった。しかし、本実施例5のピン状の端子を
有する赤外線電球は、ソケット53のスリット部55に
差し込むだけで取り付けられると共に、発熱体12の向
きも簡単に回転させて調整できるので、素人でも簡単に
赤外線電球の交換ができる。。
【0062】以上実施例1〜実施例5で説明した本発明
の加熱調理器及び赤外線電球は、加熱調理機以外に、電
子レンジの調理用ヒーター、ロースター、トースター、
オーブンレンジ等の家庭用加熱調理機に適用することが
できる。さらに、本発明は蒲鉾・竹輪、パン、ケーキ、
焼き芋、甘栗、海苔、魚肉等の加熱焼成装置、ハンバー
グ調理装置、鰹節や真空パック等の加熱殺菌装置、食品
の解凍装置等の業務用加熱調理機にも適用できる。本発
明はまた、保温装置(例えば、病院等の食事の保温用デ
リカート、肉まん・ソーセージ・焼き鳥・たこ焼き等の
保温等)、胡麻、いりこ、コーヒー、麦茶、ピーナツ、
豆菓子、アーモンド等の焙煎装置や衣類、食器、布団、
各種塗料・塗膜、有機物質、印刷物等の乾燥装置等にも
簡単に応用できる。
【0063】実施例1〜5の加熱調理器では、平板状発
熱体を用いた赤外線電球について説明したが、平板状以
外の形状、例えば丸棒状等の発熱体でも同様な効果が実
現できることは実証済みである。以上、本発明の炭素系
物質よりなる発熱体を有する赤外線電球を装着した加熱
調理器、及びそれに用いる赤外線電球の端子構造につい
ての実施例を説明したが、本発明は各実施例の構造のみ
に限定されるものではない。即ち、各々の実施例の各部
の構造が相互に組合せ適用できる。赤外線電球は、調理
エリアの外側の上部或いは下部だけでなく上下両部に取
り付けた構造も大きな特徴を有しており、被調理物の裏
表を一度に調理できる加熱調理器を提供できる。この上
下に赤外線電球を装着した加熱調理器は、業務用のごと
き短時間に多量の調理が必要な装置に好適であり、ま
た、調理エリア内を走行するベルトコンベアーに調理物
を乗せ搬送しながら調理する装置にも好適である。
【0064】上述した実施例1〜4では透明な耐熱性ガ
ラスについては、固定した構造を示したが、この耐熱性
ガラスの汚れを掃除するために着脱可能な構造にしてお
けば調理効率を良好に維持できる加熱調理器が提供でき
る。また、反射板はアルミニウムやステンレス鋼板につ
いて説明したが、反射板の表面に赤外線の反射率の大き
い材料、例えば、金や窒化アルミニウム等の薄膜を取り
付けておけば更に調理時間の短縮できる加熱調理器が提
供できる。
【0065】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明による炭素系物質を含む燒結体で形成した発熱体を
有する赤外線電球を装着した加熱調理器は下記の効果を
有する。すなわち、赤外線電球の発熱体に炭素系物質を
用いているため、その他の熱源、ガス、タングステンラ
ンプ、ニクロム線ヒーター、シーズヒーターなどに較べ
調理時間が短く、焦げ目がつきにくく、調理物からの飛
散物質が少なく、煙の発生量が少なく、美味しく調理で
きる。赤外線電球を調理エリアの外側或いは外周部近傍
に配置する構造なので、被調理物からの飛散物質による
赤外線電球、保護ガラスの汚染が少ない加熱調理器が実
現できる。
【0066】赤外線電球を調理エリアの外側で、且つ、
下部に取り付けた構造の加熱調理器においては、被調理
物の上部が開放され、同時に多人数の人が調理しながら
食べられる加熱調理器が実現できる。その効果及び機能
は、炭火による加熱調理器に代わるだけでなくそれより
優れたものが提供できる。炭火のごとく炭の補充や調
整、着火の煩わしさから解放できる加熱調理器が提供で
きる。炭素物質を発熱体とした赤外線電球の放射光のピ
ーク波長が食品や水分の吸収波長に合致しているため、
被調理物を加熱する効率がよく、かつ内部から加熱調理
でき、従来の加熱調理器に比べ短時間で調理できる省エ
ネ型の加熱調理器が実現できる。
【0067】炭素系物質を発熱体としているため、調理
した食品の味は炭火で調理したものとほぼ同じ美味しく
調理できる加熱調理器を実現することができる。また、
赤外線電球の発熱体に平板状発熱体を用いたものは、照
射光の方向が調整でき、或いは被調理物に合わせて照射
方向が調節できる構造の加熱調理器であるため、被調理
物の形、サイズ、置く場所に合わせて好適な照射光が照
射出来るため調理時間の短縮ができる。本発明の加熱調
理器は、食品の表面と内部両側から加熱できる赤外線電
球を使用しているため調理時間が短くできる。その結
果、煙りの出にくい加熱調理器が提供でき、加えて、吸
引装置、フィルター装置を併用した加熱調理器を構成す
れば、ほとんど煙のでない加熱調理器が提供できる。
【0068】本発明の加熱調理器は、食品の調理だけで
なく、波長1〜5μmに吸収波長がある、水分や有機物
質よりなる物質の加熱、乾燥、焼成、保温等に適用でき
る。本発明のピン状の端子を有する赤外線電球は、その
着脱が容易であり、且つ、発熱体の放射光の照射方向が
たやすく調整できるので、ユーザー自ら赤外線電球の取
り替えができる。また、複数本の赤外線電球を装着した
ものは、点灯する赤外線電球が選択できるので、必要な
部分のみ加熱する加熱調理器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の加熱調理器の断面図
【図2】本発明の実施例2の加熱調理器の断面図。
【図3】本発明の実施例3の加熱調理器の平面図。
【図4】本発明の実施例4の加熱調理器の断面図。
【図5】本発明の加熱調理器に用いる赤外線電球の放射
光の波長分布グラフ。
【図6】(a)本発明の実施例1〜5の加熱調理器に用
いる赤外線電球の断面図。 (b)(a)の端子部分の拡大斜視図。
【図7】本発明の実施例5の加熱調理器の本体側に設け
る赤外線電球の端子挿入ソケットの斜視図。
【図8】本発明の加熱調理器に用いる赤外線電球の断面
図。
【図9】従来の加熱調理器の断面図。
【符号の説明】

被調理物 4
金網 5
筐体 11
石英ガラス管 12、22a、22b、22c、22d、42a、42
b 平板状発熱体 13a、13b
端子 13c、13d
切り込み部 14a、14b
内部リード線 15a、15b
嵌合部 16a、16b
スプリング部 17a、17b
モリブデン箔 18a、18b
外部リード線 21a、21b、21c、21d、31a、31b、3
2a、32b、41a、41b
赤外線電球 23a、23b、45a、45b
反射板 26a、26b、26c、26d、29a、29b、4
4a、44b 開口部 27a、27b
排気口 28a、28b、33a、33b、34a、34b、4
3a、43b耐熱性ガラス板 51a、51b
碍子 51c、51d
切り込み部 52a、52b
ピン端子 53
ソケット 55
スリット部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月29日(2000.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】《実施例5》図6の(a)は、本発明の実
施例1〜5の加熱調理器に用いる赤外線電球の断面図で
あり、(b)は、端子部分の拡大斜視図である。図7
は、実施例1〜5の加熱調理器本体の赤外線電球取り付
け部のソケットの斜視図である。本実施例5の加熱調理
器は、赤外線電球の取り付け構造に関するものであり、
実施例1〜5の説明に先立って説明した本発明の加熱調
理器に用いる赤外線電球の外部端子構造のみが異なるも
のである。したがって、図8と同一部分には同一参照符
号を付して重複する説明は省略する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】本発明の実施例1〜5の加熱調理器の本体側に
設ける赤外線電球の端子挿入ソケットの斜視図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合田 慶三 香川県三豊郡豊中町大字本山甲22番地 香 川松下寿電子工業株式会社内 (72)発明者 豊田 泰弘 大阪府東大阪市柏田西2丁目14−10 株式 会社三豊電器内 Fターム(参考) 3K092 PP01 QA02 QB14 QB25 QC10 QC22 RA03 RC04 3L087 AA01 AA02 AB09 AC09 AC11 AC12 CA01 CA13 CA15 CB02 CB07 CC03 DA07 DA12 DA13 DA16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素系物質を含む焼結体により形成され
    た平板状或いは棒状の発熱体を透明な石英ガラス管に封
    入した赤外線電球、及び前記赤外線電球の放射光が被調
    理物に有効に照射できるように前記赤外線電球の周辺部
    に取り付けた反射板を有することを特徴とする加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】 少なくとも1本以上の前記赤外線電球を
    有する加熱調理器であって、 前記被調理物より上部或いは下部或いは上下両部で、か
    つ前記加熱調理器の調理するエリアの外周近傍或いは外
    側の少なくとも1方の側面に装着された赤外線電球、及
    び前記赤外線電球と前記被調理物との間に配置した透明
    耐熱ガラス板を有することを特徴とする請求項1記載の
    加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記被調理物より下側でかつ、調理エリ
    アより外側の両側或いは全ての側面に装着された、各々
    少なくとも1本以上の前記赤外線電球、及びそれぞれの
    側面に複数本装着された上側の赤外線電球が下側の赤外
    線電球より外側に装着され、かつ前記赤外線電球がその
    最大放射光が各々前記被調理物の方向に放射されるよう
    に配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の加
    熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記反射板の反射面形状が個々の前記赤
    外線電球毎に前記被調理物に最大放射光が放射されるよ
    うに形成されていたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記反射板の表面を良好な赤外線反射特
    性を有する物質により被覆したことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記反射板の一部に開口部を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の加熱調理
    器。
  7. 【請求項7】 前記赤外線電球が、前記被調理物より下
    部で、かつ調理エリアの外周近傍或いは外側の面に装着
    された加熱調理器であって、 前記被調理物より上部或いは下部に、少なくとも1ヶ所
    以上の空気吸引口及び前記空気吸引口に接続した空気吸
    引用換気装置を有することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 前記空気吸引口を含む吸引部の1部にフ
    ィルタ材を装着したことを特徴とする請求項7記載の調
    理器。
  9. 【請求項9】 前記赤外線電球と前記被調理物との間
    に、透明な耐熱性ガラス板を装着した加熱調理器であっ
    て、前記透明な耐熱性ガラス板の上部に開口部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の加熱
    調理器。
  10. 【請求項10】 平板状発熱体を有する赤外線電球が装
    着された加熱調理器であって、前記赤外線電球の平板状
    発熱体の最大放射光が、前記被調理物の方向に放射され
    るように前記赤外線電球を装着したことを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載の加熱調理器。
  11. 【請求項11】 前記赤外線電球の放射光の放射方向を
    可変調整できるように形成したことを特徴とする請求項
    1〜10のいずれかに記載の加熱調理器。
  12. 【請求項12】 前記赤外線電球の両端部にピン状の端
    子を有し、前記赤外線電球を取り付ける本体側に前記ピ
    ン状の端子を挿入可能なソケット部を有することを特徴
    とする請求項1〜11のいずれかに記載の加熱調理器。
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