JP2002106661A - モータ付きの動力伝達装置 - Google Patents

モータ付きの動力伝達装置

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JP2002106661A
JP2002106661A JP2000299020A JP2000299020A JP2002106661A JP 2002106661 A JP2002106661 A JP 2002106661A JP 2000299020 A JP2000299020 A JP 2000299020A JP 2000299020 A JP2000299020 A JP 2000299020A JP 2002106661 A JP2002106661 A JP 2002106661A
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power transmission
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roller
transmission device
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Atsushi Tamenaga
淳 為永
Seiji Minegishi
清次 峯岸
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静音化及びコンパクト化が図れる上、万一の
場合には機械的安全機能を発揮し得るモータ付きの動力
伝達装置を提供する。 【解決手段】 モータ付きの動力伝達装置1は扁平ブラ
シモータを備えるモータユニット2と、該モータユニッ
ト2のモータ軸60の回転を受けて、これを所定の回転
速度に減速して出力する2段の遊星ローラユニット3
0、40を備える動力伝達ユニット3とを含んでなり、
中央軸受25の外周位置においてボルト23により取付
フランジ12と2段目の遊星ローラユニット40のキャ
リヤ45とを連結、固定するとともに、中央軸受25及
び遊星ローラユニット30及び40の軸受け機能により
回転ケーシング11(出力部材)を前記モータ軸60に
対して回転自在に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエレベータ
のベルト式ドア開閉用装置等の駆動源として使用される
モータ付きの動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエレベータのドアを開閉す
るためのベルト式ドア開閉用駆動装置等には駆動源とし
てモータ付きの動力伝達装置が使用され、モータユニッ
トの出力を(多段の)ベルトとプーリから構成される動
力伝達ユニットで減速し、その減速出力によりドア開閉
用のベルト等(一般にタイミングベルトと称される歯付
きのベルト)を駆動するもの、あるいは、モータと歯車
式減速機とが一体とされたギヤドモータの減速出力によ
り該ドア開閉用のベルト等を駆動するもの等が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の駆動装置
のうち、ベルトとプーリから構成される動力伝達ユニッ
トでモータユニットの出力を出力部材にまで伝達するも
のは、入力側と出力側のプーリ径を変えることによって
減速するものであるため、コンパクト化が難しく、又、
減速比を高く設定しようとした場合、(入力側のプーリ
径を小さくすることには限界があることから)一般的に
は多段構成とせざるを得ないという問題がある。そのた
めコンパクト化は更に困難であり、またコストも上昇し
やすいという問題がある。
【0004】又、ギヤドモータを用いるものは、モータ
ユニットと多段のベルト及びプーリから構成される動力
伝達ユニットとの組み合わせよりはコンパクト化が図れ
るものの、騒音が大きく、又、後述するようにセンサ故
障等の万一の場合に機械的安全機能が働かないという問
題がある。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、静音化及び
コンパクト化が図られ、万一の場合には機械的安全機能
を発揮し得るモータ付きの動力伝達装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タユニットと、該モータユニットのモータ軸の回転を受
けて、これを所定の回転速度に減速して出力する動力伝
達ユニットと、を有するモータ付きの動力伝達装置にお
いて、前記動力伝達ユニットとして、前記モータ軸と共
に回転する太陽ローラ、該太陽ローラに転接する遊星ロ
ーラ、該遊星ローラが内接するリングローラ、前記遊星
ローラの公転成分と同期するキャリヤ及び該リングロー
ラと一体化された出力部材を備える、リングローラ出力
型の遊星ローラユニットを備えると共に、前記キャリヤ
の反遊星ローラユニット側の端部にフランジを連結、固
定すると共にこのフランジの軸中心周りに中央軸受を配
置し、配置した中央軸受によって前記モータ軸の一端を
支持すると共に、このモータ軸を前記キャリヤを貫通さ
せながら延在して前記太陽ローラと連結し、一方、前記
中央軸受及び遊星ローラユニット自体の軸受機能によ
り、前記リングローラと一体化された出力部材を、延在
したモータ軸に対して回転自在に支持したことにより、
前記課題を解決したものである。
【0007】この発明では、動力伝達手段として遊星ロ
ーラユニットを使用している。遊星ローラユニットはコ
ンパクトな形態で減速比を大きくとれるため、駆動装置
全体のコンパクト化を容易に図ることができる。
【0008】又、モータユニットからの回転出力はモー
タ軸を介して太陽ローラにそのまま入力され、一方、出
力部材は前記中央軸受及びローラーユニット自体の軸受
機能により延在したモータ軸に対して回転自在とされる
とともにモータユニットにそのまま融合・一体化された
状態で支持されることになる。この結果、特に軸線方向
にコンパクトで、且つ組み付け剛性の高いモータ付きの
動力伝達装置を得ることができる。
【0009】又、遊星ローラユニットは、太陽ローラと
遊星ローラとリングローラの相互回転(摩擦回転、或い
はトラクション回転)により動力を伝達するものである
から、それ自体としての静音効果が高い。
【0010】又、遊星ローラユニットは、ローラ同士の
接触面によって、入力側と出力側との間で伝達される振
動を遮断する効果を発揮する。
【0011】又、遊星ローラユニットは、その構造上の
特徴から、出力側に大きな負荷がかかると、各ローラが
滑ってそれ以上のトルク伝達が行われなくなるという特
性を有する。そのため、例えば、人や物が挟まれた状態
でモータユニットが回り続けようとするような状況が発
生したとしても、その挟まれた人や物に大きなトルクが
かからないようにすることができる。つまり、万一の場
合の機械的安全機能を発揮させることができる。そのた
め、例えばエレベータのドアや店のドアなど、特に人に
対して作動する装置に採用すると良好な作用が得られ
る。
【0012】なお、前記キャリヤの反遊星ローラ側の端
部と前記フランジとの連結、固定は、好ましくは、後述
するように、中央軸受の外周位置においてねじ込まれた
ボルトによって実現するとよい。
【0013】これにより、中央軸受を中心とした遊星ロ
ーラユニット全体の回転(図1の回転R)が確実に防止
され、結果として出力部材を更に安定して支持すること
ができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1において、前
記フランジが、前記モータのケーシングの一部を兼ねる
と共に、このフランジの外周付近に、当該モータ付きの
動力伝達装置を外部部材に固定するための取り付け部が
形成されていることを特徴とする。
【0015】この発明では、モータユニット側に取付ベ
ース等を別途設けて固定する場合と比べて、取付形態の
コンパクト化が図れる。
【0016】また、部品点数の減少が図れると共にモー
タユニットと遊星ローラユニットとの一体性を増すこと
ができるため、装置全体の剛性をより高めることができ
る。又、このフランジはキャリヤの補強の役目を果たす
だけでなく、これ自体剛性が高く、従って、モータケー
シングの強度増強にも寄与する。
【0017】更に、当該モータ付きの動力伝達装置が取
り付けられる、工場の基台や支柱その他の外部設備の外
部部材と出力部材の荷重が掛かる位置との距離を短くす
ることができる。そのため、モータユニット側に取付ベ
ース等を別途設けて固定する場合と比べて、外部部材に
係る反力モーメントをより小さくでき、取付安定性の高
い合理的な設計をすることができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記モータ軸が、前記中央軸受及び遊星ローラユニ
ット自体の軸受機能により、前記モータユニットのケー
シング内において前記中央軸受から片持ち状態で延在・
支持されていることを特徴とする。
【0019】この発明では、前記モータ軸における前記
中央軸受けと反対側の端部に他の軸受け等を設けてロー
タの軸線方向両側でモータ軸を支持する場合(両端支持
の場合)と比較して、軸線方向にコンパクトなモータ付
きの動力伝達装置とすることができる。
【0020】また、モータ軸の支持のために設けられる
軸受けは前記中央軸受け1個のみであり低コストであ
る。
【0021】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記遊星ローラユニットが、前記延在され
たモータ軸上に複数段並べて配置され、各段のキャリヤ
の軸線方向の側面の一部又は全部に接触するようにし
て、リング状のプレートを複数配置し、前段のリング状
のプレートと後段のリング状のプレートとによりキャリ
ヤの軸線方向規制を行ったことを特徴とする。
【0022】この発明では、多段の遊星ローラユニット
を備え、大きな減速比を有する動力伝達装置において、
キャリヤのスキューが防止され、回転の円滑化とともに
静音化を図ることができる。
【0023】また、リング状のプレートの表裏を使用す
ることにより、少ない部材でキャリヤと遊星ローラの軸
線方向移動を規制できる。
【0024】更に延長されたモータ軸に対して長いスパ
ンで遊星ローラユニットが取付けられるため、該モータ
軸に対する出力部材の支持がそれだけ安定する。
【0025】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、前記リングローラと一体化された出力部材
が、前記キャリヤ側に延在され、この延在部分とキャリ
ヤとの間に軸受が配置されていることを特徴とする。
【0026】この構成によれば、前記出力部材は前記フ
ランジに固定されているキャリヤに対して該軸受を介し
て直接的に支持される。従って、たとえ出力部材に被駆
動部材側から負荷がかかったとしても、当該軸受、キャ
リヤ、フランジを介してこの負荷を受け止めることがで
きるため、リングローラはその負荷の影響を受けること
なく、常に円滑に回転することができる。なお、「出力
部材の延在部」は、必ずしも一体的に延在する必要はな
く、別体物を結合し、結果として「延在部」を形成した
ものであってもよい。
【0027】また、一般に、トラクションローラを用い
た単純遊星構造の場合、構造的にラジアル方向の負荷よ
りスラスト方向の負荷が更に悪影響を及ぼしやすいとい
う特徴がある。この発明によれば、キャリヤと出力部材
との間に軸受が配置されているため、この軸受を利用し
てスラスト方向の反力にも対応させることができる(後
述)。
【0028】請求項6の発明は、請求項5において、前
記リングローラと出力部材との一体化が、該出力部材の
反キャリヤ側端部からリングローラを貫通して出力部材
の前記延在部分にまで至る固定部材によって実現したこ
とを特徴とする。
【0029】この発明では、リングローラを貫通する固
定部材が該リングローラの軸線方向両側において出力部
材に支持されるので、リングローラと出力部材との一体
化の剛性を高めることができる。
【0030】また、前記遊星ローラユニットの段数に拘
わらず、前記リングローラと前記出力部材とを容易に一
体化することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0032】図1はモータ付きの動力伝達装置1の構成
を示す断面図、図2は図1のII−II矢視断面図である。
【0033】図1に示すように、このモータ付きの動力
伝達装置1は、軸方向寸法を圧縮した扁平ブラシモータ
よりなるモータユニット2と、2段の遊星ローラユニッ
トを含む動力伝達ユニット3とを軸方向に隣接させて合
体し、単一のユニットとして構成したものである。
【0034】動力伝達ユニット3の軸中心には入力軸2
0が配置されている。入力軸20はモータ軸60が延長
されたものであり、モータユニット2側から動力伝達ユ
ニット3側に挿入されている。換言すると、入力軸20
は、その一端部(図の左側端部)はモータ軸60として
機能していることになる。
【0035】動力伝達ユニット3は、一般的にはトラク
ションドライブ(T/D)と呼ばれる動力伝達型式に属
し、複数のローラの摩擦伝動により動力を伝達する構造
を採用しており、入力軸20の外周に第1減速段と第2
減速段の2段の遊星ローラユニット30、40を備えて
いる。
【0036】また、動力伝達ユニット3は、回転ケーシ
ング11(出力部材)と取付フランジ12とを備え、回
転ケーシング11は、その軸線方向のモータユニット2
の反対側の端面をOリング13を介して密閉する端面カ
バー14と、貫通ボルト15(固定部材)で一体に結合
されている。
【0037】取付フランジ12は、本実施形態のモータ
付きの動力伝達装置1を例えば図3に示される使用例に
おけるエレベータのかご(図1の外部部材100)等に
固定するためのものであり、動力伝達ユニット3のモー
タユニット2側に配置されている。この取付フランジ1
2の具体的構造については後に詳述する。
【0038】この動力伝達ユニット3は、ユニット外周
部に位置する回転ケーシング11から回転出力を取り出
す枠出力型のものであり、該回転ケーシング11の外周
に、エレベータドアの開閉駆動用の歯付きのタイミング
ベルト16が巻回されるプーリ17が一体に形成されて
いる。
【0039】第1減速段(初段)の遊星ローラユニット
(以下、「第1の遊星ローラユニット」という)30
は、モータユニット2側から見た場合、入力軸20の先
端側に配置され、第2減速段(最終段)の遊星ローラユ
ニット(以下、「第2の遊星ローラユニット」という)
40は、第1の遊星ローラユニット30よりもモータユ
ニット2側に配置されている。
【0040】即ち、結局、モータユニット2、第2の遊
星ローラユニット40、第1の遊星ローラユニット30
は、この順に同一軸線上に隣接して配置され、且つ、モ
ータユニット2のモータ軸60が、全般の遊星ローラ機
構30、40のキャリヤの軸中心を貫通してモータユニ
ット2から最も遠い位置に配置された遊星ローラユニッ
ト30にその入力軸20として挿入されていることにな
る。
【0041】第1の遊星ローラユニット30は、入力軸
20の先端部にスプライン結合された円筒状の太陽ロー
ラ31と、太陽ローラ31に転接する複数(本例では4
個)の遊星ローラ32と、該遊星ローラ32が内接する
リングローラ33と、全部の遊星ローラ32にそれぞれ
キャリヤピン34を挿入することにより、遊星ローラ3
2の公転成分と同期するリング状のキャリヤ35とを備
えており、太陽ローラ31の入力回転を減速してリング
ローラ33から出力する、リングローラ出力型とされて
いる。
【0042】第2の遊星ローラユニット40は、入力軸
20の外周に遊嵌されて第1の遊星ローラユニット30
のキャリヤ35とスプライン結合された円筒状の太陽ロ
ーラ41と、太陽ローラ41に外接する複数の遊星ロー
ラ42と、該遊星ローラ42が内接するリングローラ4
3と、全部の遊星ローラ42にそれぞれキャリヤピン4
4を挿入することにより連結されるキャリヤ45とを備
えており、第1の遊星ローラユニット30と同様、太陽
ローラ41の入力回転を減速してリングローラ43から
出力する、リングローラ出力型とされている。
【0043】第1、第2の遊星ローラユニット30、4
0のキャリヤピン34、44は、それぞれ基端部が、各
遊星ローラ32、42よりもモータユニット2側に配置
されたキャリヤ35、45に片持支持されている。キャ
リヤピン34、44の先端部は、該先端部の外周に遊嵌
するピンローラ36、46を介して遊星ローラ32、4
2に装着されている。
【0044】又、ここでは部品の共通化を図るため、第
1、第2の遊星ローラユニット30、40における太陽
ローラ31、41のサイズ、遊星ローラ32、42のサ
イズ、リングローラ33、43のサイズはそれぞれ等し
く設定されている。
【0045】第1の遊星ローラユニット30におけるリ
ングローラ33とキャリヤ35との間にはリング状の側
板(プレート)37が接触するようにして配置され、リ
ングローラ33の軸線方向のモータユニット2から離反
する側にもリング状の側板38が接触するようにして配
置されている。
【0046】側板37の外径はリングローラ33の外径
と略同一とされ、又、ピンローラ36の公転軌跡の最大
径よりも大きく、遊星ローラ32の公転軌跡の最大径及
びキャリヤ35の外径よりも小さな内径を有している。
この寸法はピンローラ36と側板37との干渉を防止す
るとともに、遊星ローラ32とキャリヤ35とを軸線方
向に隔てるために設定されている。
【0047】一方、側板38も、その外径はリングロー
ラ33の外径と略同一とされている。但し、その内径は
ピンローラ36の軸線方向移動も規制するべくキャリヤ
ピン34の公転軌跡の最大径と略同一とされ、前記側板
37よりも小さい。
【0048】同様に、第2の遊星ローラユニット40に
おけるリングローラ43の軸線方向のモータユニット2
側には側板47が、リングローラ43とキャリヤ35と
の間には側板48が接触するようにして配置されてい
る。
【0049】また、太陽ローラ31の軸線方向のモータ
ユニット2から離反する側への移動は、端面カバー14
に嵌合したリング状の側板39により規制され、太陽ロ
ーラ41の軸線方向のモータユニット2側への移動は、
キャリヤ45に嵌合したリング状の側板49により規制
されている。
【0050】更に、側板37と側板48との間にはリン
グ状でキャリヤ35と略同一幅のスペーサ22が設けら
れ、このスペーサ22は前記リングローラ33,43と
略同一の外径を有し、キャリヤ35の外径よりも大きな
内径を有している。
【0051】リングローラ33、43、側板37,3
8,47、48及びスペーサ22は回転ケーシング11
内に嵌合し、側板47はモータユニット2側の端面にお
いて該回転ケーシング11の軸線方向の内壁と当接して
いる。また、側板38はモータユニット2と反対側の端
面において端面カバー14と当接している。
【0052】更にリングローラ33、43、側板37,
38,47、48及びスペーサ22は円周方向等分に設
けられた複数の軸線方向の貫通孔を有し、貫通ボルト1
5がキャリヤ45と反対側(反キャリヤ側)端部の端面
カバー14から該貫通孔を貫通し、回転ケーシング11
におけるリングローラ43よりもモータユニット2側
(キャリヤ側)に位置する延在部分11aに至ってい
る。
【0053】これによりリングローラ33、43、側板
37,38,47、48及びスペーサ22は回転ケーシ
ング11及び端面カバー14と一体化され、キャリヤ3
5は側板37、48により軸線方向の動きが規制されて
いる。
【0054】同様に、遊星ローラ32は側板37,38
により軸線方向の動きが規制され、遊星ローラ42は側
板47,48により軸線方向の動きが規制されている。
【0055】第2の遊星ローラユニット40のキャリヤ
45は円筒状のもので、モータユニット2側の端面にお
いて取付フランジ12と当接している。
【0056】又、回転ケーシング11はキャリヤ45側
に延在されており、この回転ケーシング11の延在部分
11aの内周とキャリヤ45の外周との間には玉軸受で
ある軸受24が配置されている。
【0057】取付フランジ12の軸中心周りにも玉軸受
である中央軸受25が設けられ、該中央軸受25は自身
の内輪において前記モータ軸60、即ちこのモータ軸6
0から延在された入力軸20の一端を回転自在に支持し
ている。
【0058】中央軸受25の外周位置において、取付フ
ランジ12とキャリヤ45とはボルト23により連結、
固定されている。ボルト23が中央軸受25の中心点P
1から距離S(図1におけるP1〜P2間)オフセット
して配置されているので、P1を中心とした遊星ローラ
ユニット全体の回転(図1におけるP1周りのP3の回
転R)が確実に防止され、結果として回転ケーシング1
1を一層安定して支持することができる。
【0059】このように、取付フランジ12に設けられ
た中央軸受25及び第1、第2の遊星ローラユニット3
0,40自体の軸受機能に加え、更にキャリヤ45外周
の軸受24により、リングローラ33,43と一体化さ
れた回転ケーシング11はモータ軸60から延在された
入力軸20に対して回転自在に支持されている。
【0060】又、キャリヤ45と回転ケーシング11と
の間に介装された軸受24は、段部26、27やスナッ
プリング28、スペーサ29により、キャリヤ45と回
転ケーシング11に対して軸方向の移動がないように固
定されており、この軸受24によって回転ケーシング1
1側から加わるモータユニット2から離反する側へのス
ラスト荷重が支持されるようになっている。
【0061】なお、回転ケーシング11側から加わるモ
ータユニット2側へのスラスト荷重は端面カバー14、
側板39,太陽ローラ31、太陽ローラ41,側板49
を介してキャリヤ45に支持されるようになっている。
【0062】従って、該スラスト荷重が遊星ローラユニ
ット30、40側へ伝達されるのを遮断することができ
る。
【0063】又、キャリヤ45と回転ケーシング11間
には、遊星ローラ機構30、40から見て軸受24より
外側に位置させて、外部と遮断するシール部材52が配
置されている。又、キャリヤ45と入力軸20との間に
は、遊星ローラユニット30、40から見て中央軸受2
5より内側に位置させて、モータユニット2側と遮断す
るシール部材53が配置されている。これらシール部材
52、53及びOリング13で隔離された空間には、遊
星ローラユニット30、40の各ローラのトラクション
機能を向上させるために特殊なグリスが封入される。
【0064】ここで、取付フランジ12の構造に関する
工夫について説明する。
【0065】取付フランジ12は、前述したように本実
施形態のモータ付きの動力伝達装置1を外部部材100
に固定するためのものであり、動力伝達ユニット3の軸
線方向のモータユニット2側に配置されている。この取
付フランジ12は、モータユニット2のケーシングの一
部であるモータベース61を兼用するものとして構成さ
れており、その内周付近はモータ付きの動力伝達装置1
の軸線方向と直交している。
【0066】この取付フランジ12は、前述したように
第2の遊星ローラユニット40のキャリヤ45の一端と
ボルト23により連結、固定されている。従って、取付
フランジ12を外部部材100に固定することにより、
第2の遊星ローラユニット40のキャリヤ45が固定状
態に保持され、回転ケーシング11から回転出力を取り
出せるようになると共に、モータユニット2も該取付フ
ランジ12を介して外部部材100に固定されることに
なる。
【0067】取付フランジ12は動力伝達ユニット3側
の環状凸部12aにおいて、キャリヤ45の環状凹部4
5aと印籠嵌合し、また、モータユニット2側の環状凸
部12bにおいて、磁路形成体62(後述)の中心孔6
2bと印籠嵌合し、また環状凸部12a、12bの中心
穴12cにおいて中央軸受25を支持している。
【0068】これら環状凸部12a、12b及び中心穴
12cの同軸度を保持することにより、モータユニット
2、動力伝達ユニット3及びモータ軸60(入力軸2
0)の組立後の同軸度を保持可能とされている。
【0069】また、取付フランジ12の軸線方向の側面
は回転ケーシング11の軸線方向の端面と僅かな隙間を
存して対向しており、極力回転ケーシング11に接近し
て配置するようにしてモータ付きの動力伝達装置1の軸
方向寸法を短縮している。
【0070】次にモータユニット2の構成を説明する。
【0071】このモータユニット2は、前述したように
扁平ブラシモータよりなるもので、モータベース61と
モータカバー63がケーシング70を構成している。モ
ータベース61は取付フランジ12自体がそのまま兼用
されている。
【0072】このモータユニット2は、動力伝達ユニッ
ト3の入力軸20と一体となったモータ軸60と、軸線
方向の動力伝達ユニット3と反対側に配置されるモータ
カバー63と、モータカバー63内においてモータ軸6
0の外周に一体に結合された薄い円盤状のロータ64
と、このロータ64の側面と対向するようモータカバー
63の内側面に固定されたステータ65と、ロータ64
のコイル(図示略)に電流を供給するブラシ66と、こ
のブラシ66をロータ64の円板面の接点に接触させる
ためのばね67とから主に構成されている。
【0073】図の符号62は補強を兼ねた磁路形成体で
あり、ボルト23に共締めされている。また、ロータ6
4と前記モータ軸60はセットスクリュー68により軸
線方向の動きが規制されている。
【0074】なお、モータ軸60の動力伝達ユニット3
と反対側(図中左側)の端部はモータカバー63から突
出しているが、この突出部は例えばロータリエンコーダ
等を取り付けるために使用されるものであり、ロータリ
エンコーダ等を取り付ける必要がない場合には、モータ
カバー63内に収まるようにモータ軸60を短縮しても
よい。
【0075】以上説明したモータ付きの動力伝達装置1
は、取付フランジ12を外部部材100にボルト69に
より固定することにより、例えば図3に示されるように
エレベータのかごに取り付けられる。
【0076】図3はモータ付きの動力伝達装置1の使用
例を示している。
【0077】図3において、101、102はエレベー
タのドア、16はタイミングベルト、103、104は
ドアとタイミングベルトの連結部材である。タイミング
ベルト16は、離間した2つのプーリ105、106間
に巻回されており、片方のプーリ106の位置にモータ
付きの動力伝達装置1が配置され、そのプーリ106と
して、回転ケーシング11に一体形成したプーリ17が
使用される。この機構においては、モータ付きの動力伝
達装置1によってタイミングベルト16を駆動すること
により、ドア101、102を同期して開閉することが
できる。
【0078】次に、このモータ付きの動力伝達装置1の
作用を述べる。
【0079】図1を参照して、モータユニット2のモー
タ軸60が回転すると、その回転が入力軸20から第1
の遊星ローラユニット30の太陽ローラ31に入力され
る。いま仮に回転ケーシング11を固定と考えた場合、
太陽ローラ31に入力された回転は、ローラ同士の摩擦
回転(トラクション回転)により、遊星ローラ32→キ
ャリヤ35→第2の遊星ローラユニット40の太陽ロー
ラ41→遊星ローラ42→キャリヤ45の順に伝達され
る。しかし、実際はキャリヤ45が固定されているの
で、遊星ローラ32、42の回転によって、リングロー
ラ33、43、即ち、回転ケーシング11と一体のプー
リ17が回転し、タイミングベルト16が駆動されて、
前記使用例のドア101、102の開閉が行われる。
【0080】この場合、モータユニット2とタイミング
ベルト16との間の動力伝達手段として、遊星ローラユ
ニット30、40を内蔵した動力伝達ユニット3が使用
されているので、静粛な運転を行うことができる。即
ち、遊星ローラユニット30、40は、太陽ローラ3
1、41と遊星ローラ32、42とリングローラ33、
43の相互回転(摩擦回転、或いはトラクション回転)
により動力を伝達するものであるから、それ自体として
の静音効果が高い上に、モータユニット2で発生する振
動のタイミングベルト16側への伝達、及び、タイミン
グベルト16側で発生する振動のモータユニット2側の
伝達がこの遊星ローラユニット30、40の部分で遮断
される。従って、「相互に異なる固有振動数で振動して
いる者同士が互いに影響し合ってそれぞれの部分で発生
している振動・騒音レベルよりも大きな振動・騒音が発
生してしまう」という所謂共振現象が発生するのを防止
することができ、結果的にモータユニットからタイミン
グベルト以降を含めた駆動装置全体の静粛性を大幅に高
めることができる。
【0081】一方、もしドア101、102を閉じると
きにタイミングベルト16に過大な負荷が作用したとす
ると、回転ケーシング11にかかる負荷の増大により、
各ローラ31、32、33、41、42、43に滑りが
発生するようになる。そのため、たとえセンサ系統の故
障等で人や物がドア101、102に挟まれたことを検
知してモータ軸60の回転を止めたりする制御ができな
くなり、人や物が挟まれた状態でモータユニット2が回
り続けようとするような状況が発生したとしても、その
挟まれた人や物に大きなトルクがかからないようにする
ことができる。つまり、万一の場合の機械的安全機能を
発揮させることができる。
【0082】又、遊星ローラユニット30、40を内蔵
した動力伝達ユニット3はコンパクトな形態で減速比を
大きくとれるものであるから、扁平モータからなるモー
タユニット2の採用と相俟ってモータ付きの動力伝達装
置1のコンパクト化を容易に図ることができる。
【0083】又、キャリヤ45と一体化した取付フラン
ジ12をモータユニット2のケーシングの一部(モータ
ベース61)として用いているので、部品点数の減少を
図りながら、モータユニット2と動力伝達ユニット3の
一体性を増すことができる。しかも、その取付フランジ
12を外部部材100に固定することで、モータ付きの
動力伝達装置1を設置するようにしているため、取付形
態のコンパクト化が図れる上、合理的な設計が可能とな
る。
【0084】より具体的には、先ず、取付フランジ12
が遊星ローラユニット30、40及びモータユニット2
の軸線方向中間に位置しているため取付フランジ12か
らの片持ち距離L1、L2が短縮されている。その結
果、特に回転ケーシング11にかかるラジアル方向及び
スラスト方向の荷重を取付フランジ12からあまり離れ
ない位置で受けることになり、取付フランジ12のボル
ト69に掛かる反力モーメントを小さく抑えることがで
きる。従ってモータユニット2側に取付ベース等を別途
設けて固定する場合と比べて、モータ付きの動力伝達装
置1を外部部材100に取付た際の据付安定性が高い。
【0085】次に、a)取付フランジ12がモータ付き
の動力伝達装置1の中央に配置され、b)この取付フラ
ンジ12をベースにしてモータユニット2及び多段とさ
れた遊星ローラユニット30、40が、モータユニット
2、遊星ローラユニット(の最終段)40、同初段30
の順に同一軸線上に隣接して配置され、c)モータユニ
ット2の出力軸60が全段の遊星ローラユニット30、
40の軸中心を貫通してモータユニット2から最も遠い
位置に配置された初段の遊星ローラユニット30にその
入力軸20として挿入され、d)(最終段の)遊星ロー
ラユニット40のキャリヤ45が取付フランジ12に固
定される構成が採用されていることから、(ロータや摩
擦ローラ等の)回転部材がユニット中央に位置する取付
フランジ12を中心にして凝集するように組み付けられ
る形となり、各回転部材の組み付け剛性を高く維持で
き、回転安定性及び外部部材100への据付安定性を一
層向上させることができる。
【0086】又、リングローラ33、43と一体回転す
る回転ケーシング11に直接、タイミングベルト16を
駆動するためのプーリ17を形成しているので、別途プ
ーリを設けなくてよくなり、駆動系の一層のコンパクト
化が図れる上、構成の単純化と部品点数の削減が図れ、
コストダウンに寄与する。
【0087】又、回転ケーシング11とキャリヤ45と
の間に敢えて軸受24を配置しているので、遊星ローラ
ユニット30、40にかかる負担を減らすことができ、
回転ケーシング11の回転支持の安定性を高めることが
できる。
【0088】即ち、この軸受24で回転ケーシング11
に作用するモータユニット2から離反する側へのスラス
ト荷重及びラジアル荷重の一部を受けるようにしている
ので、大きなスラスト荷重やラジアル荷重がかかる形態
で設置しても遊星ローラ32、42を安定して回転させ
ることができる。
【0089】なお、モータユニット2側へのスラスト荷
重が回転ケーシング11に作用した場合、このスラスト
荷重は端面カバー14、側板39、太陽ローラ31、太
陽ローラ41、側板49を介してキャリヤ45で支持さ
れ、遊星ローラ32、42に作用することがないので、
同様に、遊星ローラ32、42を安定して回転させるこ
とができる。
【0090】又、このモータ付きの動力伝達装置1で
は、遊星ローラユニット30、40を2段に設けている
ので、減速比を大きくとることができる上、ローラ間の
摩擦接触部の数が増えるので、ローラの滑りによる安全
性のアップと振動吸収性能のアップが図れる。
【0091】また、2段の遊星ローラユニット30、4
0が軸線方向に並ぶことで、遊星ローラユニット30、
40自体による軸受機能が高まるので、回転ケーシング
11の回転安定性が高まる。
【0092】また、キャリヤ35、遊星ローラ32,4
2が側板37,38,47,48に案内されて回転する
ので、加工誤差等に起因するスキューが防止され、遊星
ローラユニットのキャリヤ及び各ローラの回転の円滑化
とともに静音化を図ることができる。
【0093】さらに、側板の表裏を使用することによ
り、少ない部材でキャリヤと遊星ローラの軸線方向移動
を規制できる。
【0094】また、キャリヤ及び遊星ローラーは加工誤
差等により転動しながら軸線方向に移動してスラスト荷
重を生じさせることがあるが、側板がキャリヤ及び遊星
ローラーの軸線方向の移動を規制しているので、該スラ
スト荷重は当該キャリヤ又は遊星ローラと隣接する側板
との間においてのみ作用し、他のキャリヤ及び遊星ロー
ラに作用することがなく、該スラスト荷重に起因する遊
星ローラユニットの摺動抵抗を最低限に抑えて、キャリ
ヤ及び遊星ローラの回転の円滑化とともに静音化を図る
ことができる。
【0095】なお、前記実施形態のモータ付きの動力伝
達装置1の場合、2段の遊星ローラユニット30、40
を設けているが、遊星ローラユニットは1段だけにして
もよいし、3段以上にしてもよい。3段以上の多段にす
る場合は、モータユニットの出力回転を多段の遊星ロー
ラユニットのうちの初段の遊星ローラユニットの太陽ロ
ーラで受けると共に、初段を含む前段の遊星ローラユニ
ットのキャリヤを次段の遊星ローラユニットの太陽ロー
ラと順次連結した上で、最終段の遊星ローラユニットの
キャリヤを固定し、且つ、各段の遊星ローラユニットの
少なくとも最終段を含む(一部でも全部でもよい)リン
グローラを回転ケーシング11と一体回転可能に連結す
ればよい。その場合でも、最終段のキャリヤの外周と回
転ケーシングの内周との間に軸受24に相当する軸受を
配置することができる。
【0096】また、前記実施形態では、モータユニット
2に扁平ブラシモータを採用しているが、必ずしもそれ
に限定されるものではない。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータユニットと遊星ローラユニットを備える動力伝達
ユニットを一体に組み合わせたことにより、過負荷時の
機械的安全機能を自身に持ちながら、低騒音化及びコン
パクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のモータ付きの動力伝達装置
の断面図
【図2】図1のII−II矢視断面図
【図3】実施形態のモータ付きの動力伝達装置の使用例
を示す構成図
【符号の説明】
1…モータ付きの動力伝達装置 2…モータユニット 3…動力伝達ユニット 11…回転ケーシング(出力部材) 11a…延在部分 12…取付フランジ 14…端面カバー 15…貫通ボルト 16…タイミングベルト 17…プーリー 20…入力軸 22…スペーサ 23…ボルト 24…軸受 25…中央軸受 30…第1の遊星ローラユニット 40…第2の遊星ローラユニット 31,41…太陽ローラ 32,42…遊星ローラ 33,43…リングローラ 34,44…キャリヤピン 35,45…キャリヤ 37,38,39,47,48,49…側板(リング状
のプレート) 60…モータ軸 61…モータベース 63…モータカバー 64…ロータ 65…ステータ 66…ブラシ 70…ケーシング 100…外部部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/10 H02K 7/10 D 7/116 7/116 Fターム(参考) 3F307 CB21 3J051 AA01 AA08 BA03 BB08 BC02 BC03 BD02 BE03 BE04 EC02 EC10 ED07 ED20 FA08 3J063 AA33 AB35 AC01 BA04 BA05 BA09 BB31 BB41 CA00 CB36 CD41 XB06 5H607 AA00 AA04 BB04 BB13 CC03 DD19 EE28 EE33 EE36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータユニットと、該モータユニットのモ
    ータ軸の回転を受けて、これを所定の回転速度に減速し
    て出力する動力伝達ユニットと、を有するモータ付きの
    動力伝達装置において、 前記動力伝達ユニットとして、前記モータ軸と共に回転
    する太陽ローラ、該太陽ローラに転接する遊星ローラ、
    該遊星ローラが内接するリングローラ、前記遊星ローラ
    の公転成分と同期するキャリヤ及び該リングローラと一
    体化された出力部材を備える、リングローラ出力型の遊
    星ローラユニットを備えると共に、 前記キャリヤの反遊星ローラユニット側の端部にフラン
    ジを連結、固定すると共にこのフランジの軸中心周りに
    中央軸受を配置し、 配置した中央軸受によって前記モータ軸の一端を支持す
    ると共に、このモータ軸を前記キャリヤを貫通させなが
    ら延在して前記太陽ローラと連結し、一方、 前記中央軸受及び遊星ローラユニット自体の軸受機能に
    より、前記リングローラと一体化された出力部材を、延
    在したモータ軸に対して回転自在に支持したことを特徴
    とするモータ付きの動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記フランジが、前記モータのケーシングの一部を兼ね
    ると共に、このフランジの外周付近に、当該モータ付き
    の動力伝達装置を外部部材に固定するための取り付け部
    が形成されていることを特徴とするモータ付きの動力伝
    達装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記モータ軸が、前記中央軸受及び遊星ローラユニット
    自体の軸受機能により、前記モータユニットのケーシン
    グ内において前記中央軸受から片持ち状態で延在・支持
    されていることを特徴とするモータ付きの動力伝達装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記遊星ローラユニットが、前記延在されたモータ軸上
    に複数段並べて配置され、各段のキャリヤの軸線方向の
    側面の一部又は全部に接触するようにして、リング状の
    プレートを複数配置し、前段のリング状のプレートと後
    段のリング状のプレートとによりキャリヤの軸線方向規
    制を行ったことを特徴とするモータ付きの動力伝達装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記リングローラと一体化された出力部材が、前記キャ
    リヤ側に延在され、この延在部分とキャリヤとの間に軸
    受が配置されていることを特徴とするモータ付きの動力
    伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記リングローラと出力部材との一体化が、該出力部材
    の反キャリヤ側端部からリングローラを貫通して出力部
    材の前記延在部分にまで至る固定部材によって実現され
    ていることを特徴とするモータ付きの動力伝達装置。
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TW90107551A TW546243B (en) 2000-04-06 2001-03-29 Belt-type door opening and closing drive apparatus
KR10-2001-0017796A KR100407006B1 (ko) 2000-04-06 2001-04-04 벨트식 도어개폐용 구동장치
DE10117040A DE10117040B8 (de) 2000-04-06 2001-04-05 Türöffnungs- und Schliessantriebsvorrichtung des Band- oder Riementyps
CNB011192895A CN1240606C (zh) 2000-04-06 2001-04-06 皮带式开关门用驱动装置
US09/827,174 US6595889B2 (en) 2000-04-06 2001-04-06 Belt-type door opening and closing drive apparatus
IT2001MI000753A ITMI20010753A1 (it) 2000-04-06 2001-04-06 Apparecchio di azionamento di apertura e chiusura delle porte del tipo a cinghia

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130744A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 多極電機子のコイル巻線装置、及び多極電機子の製造方法
JP2013230085A (ja) * 2013-08-05 2013-11-07 Mitsubishi Electric Corp 多極電機子のコイル巻線装置、及び多極電機子の製造方法
CN103912588A (zh) * 2012-12-28 2014-07-09 财团法人金属工业研究发展中心 高灵敏真空动力引入装置及真空制程设备

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