JP2002105243A - Nbr組成物 - Google Patents

Nbr組成物

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JP2002105243A
JP2002105243A JP2000300044A JP2000300044A JP2002105243A JP 2002105243 A JP2002105243 A JP 2002105243A JP 2000300044 A JP2000300044 A JP 2000300044A JP 2000300044 A JP2000300044 A JP 2000300044A JP 2002105243 A JP2002105243 A JP 2002105243A
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Masahiko Ito
雅彦 伊藤
Keiko Yasui
圭子 安井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間使用される場合でも、シール部材とし
てのNBR組成物が固着せずに、はく離できるようにす
る。 【解決手段】 NBRまたはそれを主成分とするゴムに
補強充填剤と顆粒剤及び加硫促進剤と粉末状シリコーン
または、4フッ化エチレン樹脂を配合して形成される。
成型加工性および各種金属に対する固着防止性にすぐ
れ、シール部材の加硫成形材料などとして最適に使用し
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、NBR組成物に
関する。更に詳しくは、成形加工性及び各種金属に対す
る固着防止性に優れたNBR組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなNBR組成物は、パッ
キンやガスケット用シール剤などの材料に用いられる。
そして、NBR組成物のようなこのゴム材料は、各種金
属に圧着された状態で使用されることが多い。そのた
め、シール部材を外力により開閉する際に、シール材が
金属表面に固着してしまい、弁体としての機能を果たす
ことが出来ないという事態が発生する。そのため、この
ようなゴムと金属表面の固着を防止するため、ブルーム
法、塗膜コーティング法、表面改質方法の手段が用いら
れる。公開特許では、特開平11−172226号公報
には流動パラフインおよび金属石鹸を添加したNBR組
成物が、また、特開平11−302451号公報には、
脂肪酸アミドおよび脂肪酸金属塩を添加したNBR組成
物がそれぞれ提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の手段のNBR組成物で作製したシール部材ではゴム
物性低下を生じ易いなどの課題があった。さらに、上記
組成物を用いたOリング、パッキン、ガスケット等のシ
ール弁体を作製して金属表面に圧着された状態で長期間
使用された後、弁体を開弁するときに、一定の引っ張り
力で開弁せずに、金属表面に固着してしまう、あるいは
一定の引っ張り力以上でもシール弁体の一部が金属表面
に固着してしまうという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、NBRまたはそれを主成分とするゴムに
対して、補強性充填剤イオウ、チウラム系化合物からな
る加硫剤及び固着防止剤を最適量添加してなるNBR組
成物である。
【0005】上記発明によれば、各種金属に対する固着
防止性を十分に達成し、ゴム物性を損なわずにゴム成形
加工性を悪化させないゴム組成物を実現し、各種金属に
対するシール部材の加硫成形材料として提供することが
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、NBRま
たはそれを主成分とするゴムに補強性充填剤と加硫剤と
加硫促進剤と固着防止剤を添加してなるNBR組成物で
ある。そして、原料ポリマーとして、NBRまたはそれ
を主成分とするゴムであり、ニトリル含有が16から3
5%のものが用いられる。NBRまたはそれを主成分と
するゴムは工業的に多量に利用されているので安価であ
り、入手も容易であるため低コストなNBR組成物を提
供できる。
【0007】請求項2記載の発明は、NBRまたはNB
R組成物が天然ゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリ
ルイソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、
スチレンブタジエンゴム、ブチレンーイソプレン、エチ
レンプロピレン共重合体の少なくとも1種類を含有して
なるNBR組成物である。NBRの種類は、加硫剤、他
の添加剤を容易に混合できるという利点があるため、金
属への固着防止に有効なベースポリマーである。
【0008】請求項3記載の発明は、固着防止剤が粉末
状シリコーンを用いたNBR組成物である。粉末状シリ
コーンは最適量を添加すれば、NBRまたはNBRを主
成分とするゴム材料に均一に添加でき、さらにNBR組
成物をシール部材表面にち緻密な凹凸を形成することに
より、切削金属表面との接触において固着性を防ぐこと
ができる。また、ゴムと混合することにより、粉末状シ
リコーンが周辺雰囲気からの水分を遮断しゴムに含まれ
るイオウ系の活性元素がゴムと金属間の固着による化学
結合に介在することにより金属とゴム間の固着性を防止
するからである。
【0009】請求項4記載の発明は、この粉末状シリコ
ーンをNBRまたはそれを主成分とするゴム100重量
部に1から30重量部配合したNBR組成物である。1
重量部より低い配合量では、金属とゴム成型品との界面
固着を防止することはできず、30重量部を越えて配合
すれば、ゴム成型品表面から析出し成型品の強度を低下
させてしまうことになる。
【0010】請求項5記載の発明は、固着防止剤が4フ
ッ化エチレン樹脂を用いたNBR組成物である。4フッ
化エチレン樹脂は粉末であるが、最適量配合すれば表面
滑材として作用し、金属界面との固着を防止する。シー
ル部材成形後、表面へのブリードの心配がない。
【0011】請求項6記載の発明は、NBRまたはそれ
を主成分とするゴム100重量部に4フッ化エチレン樹
脂を1から20重量部配合した組成物である。1重量部
より少ない配合量では、金属とゴム成型品との界面固着
を防止することはできず、20重量部を越えて配合すれ
ば、ガス等の気体流量を制御する弁体として使用した場
合、金属界面間で密着不十分のためにガス漏れを起こし
てしまう。
【0012】請求項7記載の発明は、補強性充填剤とし
てカーボンブラック、またはシリカを含んでなるNBR
組成物である。NBRにカーボンブラック、または、シ
リカ等を最適量加えることにより、各種シール部材の機
械的強度を増すことができる。
【0013】請求項8記載の発明は、加硫剤としてイオ
ウ、加硫促進剤としてチウラム系化合物を用いたNBR
組成物であるので、老化防止性の観点から多硫黄架橋で
はなく、低硫黄架橋であるので圧縮永久歪みを小さくで
きる。
【0014】請求項9記載の発明は、シール部材加硫成
形材料として用いられる請求項1記載のNBR組成物で
あるので、従来から粘着や固着が問題となっている部位
に使用される加硫成型品、たとえば、Oリング、Dリン
グ、パッキン、ガスケット、ガス遮断弁用シール体等の
工業用ゴム部品等の加硫成形材料として有効に使用する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本説明の実施例について図面および表
を用いて説明する。
【0016】(実施例1)本実施例として、下記NBR
組成物を作成する。
【0017】(骨格NBR組成物)(単位は重量部) アクリロニトリルブタジエン(ニトリル含有量34%、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)42):100 SRFカーボンブラック:40 イオウ:1.5 チオラムダイサルファイド:1.5 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフォンア
ミド:1.5 酸化亜鉛:5 2、2、4−トリメチル−1、2ジヒドロキノリン(T
MDQ):2 原料ポリマーとして、NBR(ニトリル含有量34%、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)42)であるアクリ
ロニトリルブタジエンゴムを100重量部に対して、S
RFカーボンブラックを40重量部、加硫剤としてイオ
ウ1.5重量部、加硫促進剤としてチオラムダイサルフ
ァイド1.5重量部、Nーシクロヘキシルー2ーベンゾ
チアジルスルフォンアミド1.5重量部、加硫助剤とし
て酸化亜鉛5、抗酸化防止剤として2、2、4ートリメ
チルー1、2ジヒドロキノリン(TMDQ)を2重量
部、以上の各配合成分を8インチオープンロールで混練
りして、添加物の均一化を図る。
【0018】次に、上記組成物に、粉末状シリコーンを
1〜40重量部添加し、(実施例1NBR組成物)を作
製する。ここでの粉末状シリコーンは、直鎖状のジメチ
ルポリシロキサンを架橋した構造を持つ平均粒径5μm
のシリコーンゴムの微粉末である。他に、ポリオルガノ
シルセスキオキサン硬化物粉末であるシリコーンレジン
パウダーあるいは、球状のアモルファスシリカの表面を
シリコーンにより疎水化したシリカ微粉末であってもか
まわない。
【0019】そしてこのロール加工で得た(実施例1N
BR組成物)を160℃、12分の熱プレス装置で加硫
を実施した。そして、長さ100(mm)×幅6(mm)×
厚み0.6(mm)試験片を作成し、金属板に張り付け
(実施例1NBR組成物)に試験片に1kg/cm2になるよ
うな荷重を加えて、温度45℃×湿度95%RHの雰囲
気中に240h放置する。放置後、試験片の端部を挟ん
で金属板に対して直角になるように引き上げる。そのと
き、金属板から試験片がはがれるときの引っ張り強さを
固着強さとしてを測定した。金属板は、アルミニウム切
削板である。粉末状シリコーンの配合重量部に対しての
固着強さを第1図に示す。この試験で、50gf以下の固
着力ではNBR組成物をガスシール部材に成型しても密
着相手金属部品面に固着しないことがわかっている。図
1の結果から、固着力が50gf以下になる粉体シリコー
ンの配合量は、5重量部以上を配合した場合であった。
【0020】また、上記骨格NBR組成物に粉末状シリ
コーンの配合量を1から40重量部変化させた(実施例
1NBR組成物)を熱プレス装置で図2に示すようなガ
スシール部材1を前記条件で加硫、成形して作成し、図
3(a)に示す金属部品治具3に対するガスシール部材
1の接着面2での荷重が、200gf/cm2になるようにバ
ネによって金属部品治具3表面に接着させる。このガス
シール部材1の直径は36mmで、金属部品治具3に接着
する接着面積(図2(b)に示す斜線部)は約34mm2
である。図3(a)の装置の下部からプロパンガスを7
m3/hの流量でゴムシール部材1へ流し、ゴムシール部
材1を介して漏れるガス量を測定した。図3(b)はゴ
ムシール部材1と密着した金属部品治具3を下部から見
た外観図である。穴部4からガスが流れる。このゴムシ
ール部材1では、50ml/h以内が許容範囲である。
【0021】図4に粉体シリコーン配合量に対するゴム
シール部材1のガス漏れ量変化を示す。ガス漏れは図4
の結果から、50ml/h以下では、粉末シリコーンの配
合量は30重量部以下であると判断する。
【0022】以上の結果から、NBRまたはそれを主成
分とする組成物の固着防止材として有効な粉末状シリコ
ーンの配合量は、NBRまたはそれを主成分とするゴム
100重量部に対して5から30重量部である。この配
合量が、金属面接着に対して固着防止が最適なNBR組
成物を得ることができる。5重量部より低い配合量で
は、金属とゴム成型品との界面固着を防止する性能を発
揮することができず、30重量部を越えて配合すれば、
NBR組成物をゴムシール部材として作成した場合、ガ
ス遮断性能が低下してしまう可能性があるためである。
【0023】(実施例2)実施例1で述べた骨格NBR
組成物に4フッ化エチレン樹脂粉末をNBR100重量
部に対して20重量部配合した(実施例2NBR組成
物)を作成する。更に、実施例1と同じように、このロ
ール加工で得たNBR組成物を160℃、12分の熱プ
レス装置で加硫を実施した。そして、長さ100(mm)
×幅6(mm)×厚み0.6(mm)試験片を作成し、アル
ミニウムの金属板に張り付け、1kg/cm2ニように荷重を
加えて、温度45℃×湿度95%RHの雰囲気中に24
0h放置する。放置後、試験片の端部を挟んで金属板に
対して直角になるように引き上げる。そのとき、金属板
から試験片がはがれるときの引っ張り強さを固着強さと
してを測定した。その結果を図5に示す。図5の結果か
ら、固着力が50gf以下となる4フッ化エチレン樹脂の
配合量は5重量部以上である。
【0024】また、4フッ化エチレン樹脂の配合量を変
化させたNBR組成物を160℃、12分間で熱プレス
成形して得られた加硫成型品をJIS−K6301に基
づいたダンベル試験片を作成し、引っ張り強さを測定し
た。試験数は5台でその平均を求めた。判定規格は13
0kg/cm2以上とした。その結果を(表1)に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(表1)の結果から引っ張り強度はの観点
から4フッ化エチレン樹脂の配合量は20重量部以下で
あると判断した。
【0027】このことから、NBR組成物の固着を防ぐ
ために配合する固着防止剤の配合量は、NBR100重
量部に対して、5から20重量部の間が最適配合値であ
る。それは、5重量部より少ないとNBR組成物の固着
防止効果が低く、20重量部より多く配合するとNBR
組成物の機械強度が低くなってしまうからである。
【0028】また、実施例1で述べた骨格NBR組成物
に4フッ化エチレン樹脂粉末をNBR100重量部に対
して、10重量部配合したNBR組成物をロール加工に
より作成し、この(実施例2NBR組成物)を図2に示
すゴムシール部材を熱プレス装置で実施例1と同様に加
硫、成形して作成し、図3(a)に示す金属部品治具3
に対するガスシール部材1の接着面2での荷重が、20
0gf/cm2になるようにバネによって金属部品治具3表面
に接着させる。そして、温度45℃×湿度95%RHの
雰囲気中に240h放置する。その後、バネによる荷重
を解放し、その後ロードセルによって固着力を測定し
た。試験台数は10台である。また、金属部品治具3は
アルミ切削面である。そして、比較例として下記の比較
例NBR組成物も作成し、上記同様の試験を実施して、
固着力を比較した。その結果を表1に示す。 (比較例NBR組成物)(単位は重量部) アクリロニトリルブタジエン(ニトリル含有量34%、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)42):100 SRFカーボンブラック:40 イオウ:1.5 チオラムダイサルファイド:1.5 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフォンア
ミド:1.5 酸化亜鉛:5 2、2、4−トリメチル−1、2ジヒドロキノリン(T
MDQ):2 ステアリン酸アマイド(脂肪酸アマイド):2
【0029】
【表2】
【0030】(表1)の比較例NBR組成物の固着力値
と、実施例2NBR組成物の固着力値を比較した場合、
試験数10台の中で、比較例NBR組成物は固着力50
gfを越えた台数が3台あったが、実施例2NBR組成物
の方は存在せず、固着力が低く、安定的な剥離効果があ
ることがわかった。これは、比較例NBR組成物の方
は、シール部材と金属界面の固着を防止するために、脂
肪酸アマイド類を配合し、シール部材の表面にブルーム
を析出させ金属表面と直接の密着を防止させて剥離効果
を目指したが、表面に析出するブルームが均一でないた
めに、シール部材表面にブルームの濃度差が発生し、剥
離効果を一定に管理することができなかったために、サ
ンプル間で固着力に差が生じた結果となった。一方、本
発明の実施例2NBR組成物は、シールゴム部材に均一
に剥離効果を与える配合であるためにサンプル間に固着
力の差は見られなかった。
【0031】以上の試験結果から、NBR組成物をシー
ル部材に加工して、従来比較例と比較しても、非固着性
に優れている。また、シール部材を構成しているNBR
組成物の一部が金属接着面に残留していることはなかっ
た。このような特性を利用して、従来から粘着や固着が
問題となっている部位に使用される加硫成型品等の加硫
成形材料として有効に使用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
のNBR組成物によれば次の効果が得られる。
【0033】請求項1記載の発明によれば、原料ポリマ
ーとして、NBRまたはそれを主成分とするゴムであ
り、ニトリル含有が16から35%のものが用いられ
る。NBRまたはそれを主成分とするゴムは工業的に多
量に利用されているので安価であり、入手も容易である
ため低コストなNBR組成物を提供できる。
【0034】また請求項2記載の発明によれば、加硫
剤、他の添加剤を容易に混合できるという利点があるた
め、金属への固着防止に有効なベースポリマーを提供で
きる。
【0035】また請求項3記載の発明によれば、固着防
止剤の粉末状シリコーンを最適量を添加することによ
り、NBR組成物のごく薄い表面で凹凸形状を形成し、
NBR組成物が切削金属表面との接触において、細かい
点接着にふぇきるので、金属との固着を防ぐことができ
る。さらにNBR組成物をシール部材等に成形後でも表
面にブリードすることなく、表面滑性を保持することが
できる。
【0036】また請求項4記載の発明によれば、粉末状
シリコーンを最適量配合することにより、ガス等の気体
流量を制御する弁体として使用した場合でも固着防止性
を満足することができるので、ガスシール部材として、
ガス遮断性能を低下させることのないNBR組成物を提
供することができる。
【0037】また請求項5記載の発明によれば、4フッ
化エチレン樹脂は摩擦係数が低いためにNBR組成物に
配合すると表面滑材として作用し、金属界面との固着を
防止する。
【0038】また請求項6記載の発明によれば、4フッ
化エチレン樹脂を最適量配合すれば、固着防止性と機械
強度保持の両方を同時満足することができる。
【0039】また請求項7記載の発明によれば、NBR
にカーボンブラック、または、シリカ等を最適量加える
ことにより、各種シール部材の機械的強度を増すことが
できる。
【0040】また請求項8の発明によれば、老化防止性
の観点から多硫黄架橋ではなく、低硫黄架橋であるので
圧縮永久歪みを小さくできる。
【0041】また請求項9の発明によれば、従来から粘
着や固着が問題となっている部位に使用される加硫成型
品、たとえば、Oリング、Dリング、パッキン、ガスケ
ット、ガス遮断弁用シール体等の工業用ゴム部品等の加
硫成形材料として有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるNBR組成物の粉末
状シリコーン配合に対する固着強さを示す特性図
【図2】(a)同組成物のシール部材の断面図 (b)同組成物のシール部材の接着面側から見た平面図
【図3】(a)同組成物のシール部材と金属部品治具の
固着試験状態を示す断面図 (b)同組成物の金属部品治具の下面図
【図4】同組成物の粉末シリコーン配合量に対する加硫
成形シール部材のガス漏れ量の変化を示す特性図
【図5】本発明の実施例2におけるNBR組成物の4フ
ッ化エチレン樹脂配合に対する固着強さを示す特性図
【符号の説明】
1 シール部材 2 シール部材の接着面 3 金属部品治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 21/00 C08L 21/00 //(C08L 9/02 (C08L 9/02 83:04) 83:04) (C08L 9/02 (C08L 9/02 27:18) 27:18) Fターム(参考) 4J002 AC011 AC061 AC07W AC071 AC081 BB151 BD152 CP032 DA037 DA046 DJ017 EV168 FD017 FD146 FD158 FD202 GJ02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NBRまたはそれを主成分とするゴムに
    補強性充填剤と加硫剤と加硫促進剤及び固着防止剤を添
    加してなるNBR組成物。
  2. 【請求項2】 天然ゴム、イソプレンゴム、アクリロニ
    トリルイソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴ
    ム、スチレンブタジエンゴム、ブチレンーイソプレン及
    びエチレンプロピレン共重合体の少なくとも1種類を含
    有してなる請求項1記載のNBR組成物。
  3. 【請求項3】 固着防止剤が、粉末状シリコーンを用い
    た請求項1または2記載のNBR組成物。
  4. 【請求項4】 NBRまたはそれを主成分とするゴム1
    00重量部に粉末状シリコーンを5から30重量部配合
    した請求項3記載のNBR組成物。
  5. 【請求項5】 固着防止剤が4フッ化エチレン樹脂を用
    いた請求項1または2記載のNBR組成物。
  6. 【請求項6】 NBRまたはそれを主成分とするゴム1
    00重量部に4フッ化エチレン樹脂を5から20重量部
    配合した請求項5記載のNBR組成物。
  7. 【請求項7】 補強性充填剤がカーボンブラック、シリ
    カの少なくとも1種類を含有してなる請求項1記載のN
    BR組成物。
  8. 【請求項8】 加硫剤としてイオウ、加硫促進剤として
    チウラム系化合物を用いた請求項1記載のNBR組成
    物。
  9. 【請求項9】 シール部材加硫成形材料として用いられ
    る請求項1〜7記載のいずれか1項に記載のNBR組成
    物。
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