JP2002105222A - ホログラム加工用ポリエステルシート及びホログラムシート並びにその製造方法 - Google Patents
ホログラム加工用ポリエステルシート及びホログラムシート並びにその製造方法Info
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Abstract
く、生産性に優れたポリエステル製ホログラムシートを
製造すること。 【解決手段】易滑剤を含有することを特徴とするホログ
ラム加工用ポリエステルシート,及び上記ホログラム加
工用ポリエステルシートの表面に凹凸が刻設されたポリ
エステル製ホログラムシート,並びに原版に刻設した凹
凸をフィルムに転写した後、当該転写後のフィルムから
更にポリエステルシートに凹凸を転写するホログラムシ
ートの製造方法であって、ポリエステルシートとして上
記ホログラム加工用ポリエステルシートを用いるポリエ
ステル製ホログラムシートの製造方法。
Description
ス等の透明で内容物が確認できる包装材に使用され、し
かも光の配向によって色彩,光沢を発揮するホログラム
シートに関するものであって、更に詳しくは滑り性及び
印刷性に優れ、かつ、生産性に優れたポリエステル製ホ
ログラムシート及びその製造方法に関する。
ビニール製のものが多く用いられていたが、環境への影
響等の理由から、ポリエステル製のものに移行しつつあ
った。
ホログラム加工が難しいという問題があった。なぜな
ら、ホログラム加工の凹凸を付与する原版の耐久性を保
つために、一旦金属原版からフィルムへ凹凸を転写し、
当該転写用フィルムからシートに凹凸を転写する、フィ
ルム転写方式が行われているが、このホログラム加工法
においては、転写用のフィルムが、ポリエステルシート
に貼りついてしまい、破れたり欠損してしまうという問
題があったためである。
トは、実際には、ポリエステルシートの表面に、ホログ
ラム加工を施したポリエステルフィルムを貼りつけて製
造されていた。しかしながら、フィルムをシートに貼り
つける方法では、加工工程が増えるため好ましくなく、
ポリエステルシート自体に凹凸を付与する方法が強く望
まれていた。
するところは、フィルム転写方式のホログラム加工にお
いても、転写用のフィルムに貼りつかないポリエステル
シート及び、当該ポリエステルシートを用いたホログラ
ムシート、及びその製造方法を提供するにある。
含有することを特徴とするホログラム加工用ポリエステ
ルシート, 易滑剤が、不活性粒子を含むものであるこ
とを特徴とする当該ホログラム加工用ポリエステルシー
ト,易滑剤が、長鎖脂肪族エステル化合物を含むもので
あることを特徴とする当該ホログラム加工用ポリエステ
ルシート,ポリエステルが、共重合ポリエステルである
ことを特徴とする上記いずれかに記載のホログラム加工
用ポリエステルシート上記記載のホログラム加工用ポリ
エステルシートの表面に凹凸が刻設されたポリエステル
製ホログラムシート,及び原版に刻設した凹凸をフィル
ムに転写した後、当該転写後のフィルムから更にポリエ
ステルシートに凹凸を転写するホログラムシートの製造
方法であって、ポリエステルシートとして請求項1乃至
4いずれかに記載のホログラム加工用ポリエステルシー
トを用いることを特徴とする、ポリエステル製ホログラ
ムシートの製造方法によって達成される。
願発明で用いられる易滑剤としては、不活性粒子,長鎖
脂肪族エステル化合物その他の易滑剤が挙げられる。
付き防止のほかに、印刷時の「インクのり」をよくする
作用があるため好ましい。
カ,炭酸カルシウム,アルミナ,ワラストナイト,カオ
リン,酸化亜鉛,硫酸バリウム,リン酸カルシウム,水
酸化アルミニウムや、Ca,Ba,Zn,Mn等のテレフ
タル酸塩や架橋高分子等が例として挙げられ、非晶質状
態でのポリエステルの屈折率に近い粒子が、ホログラム
シートの透明性の点で有利である。
ト中で均一に分散させるために重合時にスラリーとして
添加する、あるいはシートの透明性を低下させない範囲
内でオレフィンワックスや脂肪酸,脂肪酸の金属塩等で
粒子の表面処理を行っても構わない。また、シートの摩
擦による傷の発生を防止するためにはモース硬度5以下
の不活性粒子、例えばポリスチレン(以下PSと記す)
ポリメチルメタクリレート等の架橋粒子を用いると有効
である。
1〜10μmである微粒子を10〜10000ppm含
有させることが好ましく、更に好ましくは3〜10μm
である微粒子を100ppm〜2000ppm含有させ
ることが好ましい。
あり、含有量が10ppm以上の場合にシート単位面積
あたりの凹凸が充分となり、凹凸の高さが適度で滑り性
が十分となり、シートと転写用フィルムの貼り付きが良
好に防止され、またシートを重ね合わせた時にブロッキ
ングが発生する惧れがない。
合物が挙げられるが、これは、フィルムから凹凸を転写
する際に起こり得る、シートの白化等の心配がなく、易
滑性を付与できる点で好ましい。
的には、3個以上の水酸基を有するポリオールと、炭素
数が12個以上の脂肪族モノカルボン酸からなるもの等
が挙げられる。
ては、グリセリン,ペンタエリスリトール,ソルビトー
ル,キシリトール,マンニトール等が挙げられる。
ルボン酸としては、トリデシル酸,ミリスチン酸,ペン
タデシリル酸,パルミチン酸,マルガリン酸,ステアリ
ン酸,ノナデシリル酸,アラキン酸,,ヘンエイコサン
酸,ベヘン酸,トリコサン酸,リグノセリン酸,ペンタ
コサン酸,セロチン酸,ヘプタコサン酸,モンタン酸,
ノナコサン酸,メリシン酸,エイコセン酸等が挙げられ
る。
リエステル樹脂組成物100重量部に対して、100p
pm以上であることが好ましい。100ppm以上で、
特に滑り性の改善効果が高いからである。また、印刷
性,接着性等の加工性が優れている点からは、1000
0ppm以下であることが好ましい。従って、滑り性と
加工性を考慮するとポリエステル樹脂組成物100重量
部に対して、長鎖脂肪族エステル化合物を100ppm
〜10000ppm含有させることが好ましい。
族エステル化合物を、各々単独で用いることもできる
が、印刷密着性と白化防止の両方の効果が得られるため
併用するのが好ましい。印刷密着性を良好に保つには、
不活性粒子が好ましく、透明性維持,白化防止の観点か
らは、長鎖脂肪族エステル化合物が好ましいからであ
る。
ポリエステルは、特に限定されるものではなく、例えば
ポリエチレンテレフタレート等が挙げられるが、転写用
フィルムとシートに融点の差があることが、貼り付き防
止に効果的である。尚、共重合ポリエステルが、結晶性
の低下により、加熱圧着等のホログラム転写加工時の白
化現象が防止されるため好ましい。
酸,アジピン酸等のジカルボン酸成分,1,4−CHDM
(シクロヘキサンジメタノール)等のジオール成分が挙
げられるが、特にエチレングリコールの一部を1,4−
CHDMに置き換えた共重合体が、白化防止の点で好まし
い。
フィルムとの融点の差が大きいほど、フィルムとシート
の貼り付きが起こりにくくなるため、共重合比率がある
程度あるほうが、好ましく、例えば30モル%以上が好
ましい。
ルシート及びホログラムシートは、単層でそのまま用い
ることもできるが、他の例えばポリエステル系樹脂組成
物からなるシート等と積層することによって、多層シー
トとして用いることもできるが、その際には、本発明の
シートを表面層(スキン層)とすることが重要である。
透明性の点からは、多層シートとする方が、好ましい。
用することができるが、例えば、模様を刻んだ金属版を
ロールに巻き付け、そのロールを加熱・圧着することに
より、転写用フィルムにホログラム加工を行い、当該転
写用フィルムに、加熱しながら、ホログラム加工用ポリ
エステルシートを押し当てることによって、ホログラム
を転写することができる。
フィルムの軟化点(融点)よりも低くシートの軟化点
(融点)よりも高い温度であることが、シートのロール
への貼り付き防止の観点からは好ましい。
の軟化点(融点)を持っている場合、軟化点(融点)が
75℃前後の共重合ポリエステル樹脂層を表層に持つシ
ートに転写するには、75℃〜130℃に加熱して行う
ことが好ましい。
明する。尚、フィルム転写時の転写用フィルムの貼り付
き防止効果の評価、及び、ホログラムシートの白化防止
効果,ホログラムシートの印刷性の評価方法は、下記の
通りである。
70cm巾のポリエステル製シートを、一方に転写用フ
ィルムを貼りつけた一対の熱ロール間に通した際、転写
用フィルムの状態を確認し、破れ,欠損が起こっている
ものを×とした。
電色(株)製ヘイズメーター NDH−20Dを使用し、J
IS K 7105に準じた方法にてシートのヘイズ
(曇価)を測定した。
ンキ製造(株)のインク(TSP 202 白,TSP 20
2 紅)を、各々0.075cc盛りで印刷し、常温乾燥
後、密着性を確認した結果を、下記の基準で判定した。
その両側に、表層(スキン層)を形成し、ポリエステル
多層シートを製造した。スキン層としては、表1に示す
ような組成のポリエステル樹脂組成物からなるポリエス
テルシートを用いた。シート全体の厚みは、0.25m
mであり、スキン層の厚みは、各々12μmであった。
加工用ポリエステルシートは、いずれも易滑剤を使用し
ない比較例に比べて、ホログラム加工時の転写用フィル
ムの貼り付き防止性に非常に優れていた。また、ホログ
ラムシートの白化防止については、易滑剤を、不活性粒
子だけでなく長鎖脂肪族エステル化合物との併用とする
ことによって、易滑剤を使用しない比較例等と同レベル
に維持することができた。更に、ホログラムシートの印
刷密着性についても、白,紅ともに、良好であった。
尚、共重合ポリエステルを用いた実施例1は、ホノグラ
ムシートの白化防止効果に優れていた。
シートは、滑り性に優れ、転写用フィルムの貼り付きが
無いため、生産性に優れたポリエステル製ホログラムシ
ートを製造することがである。また、易滑剤として不活
性粒子や長鎖脂肪族エステル化合物等を用いることで、
印刷性や白化防止性に優れたポリエステル製ホログラム
シートを製造することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 易滑剤を含有することを特徴とするホロ
グラム加工用ポリエステルシート。 - 【請求項2】 易滑剤が、不活性粒子を含むものである
ことを特徴とする請求項1記載のホログラム加工用ポリ
エステルシート。 - 【請求項3】 易滑剤が、長鎖脂肪族エステル化合物を
含むものであることを特徴とする請求項1または2に記
載のホログラム加工用ポリエステルシート。 - 【請求項4】 ポリエステルが、共重合ポリエステルで
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
のホログラム加工用ポリエステルシート。 - 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載のホログ
ラム加工用ポリエステルシートの表面に凹凸が刻設され
たポリエステル製ホログラムシート。 - 【請求項6】 原版に刻設した凹凸をフィルムに転写し
た後、当該転写後のフィルムから更にポリエステルシー
トに凹凸を転写するホログラムシートの製造方法であっ
て、ポリエステルシートとして請求項1乃至4いずれか
に記載のホログラム加工用ポリエステルシートを用いる
ことを特徴とする、ポリエステル製ホログラムシートの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000301807A JP2002105222A (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | ホログラム加工用ポリエステルシート及びホログラムシート並びにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000301807A JP2002105222A (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | ホログラム加工用ポリエステルシート及びホログラムシート並びにその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002105222A true JP2002105222A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18783274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000301807A Pending JP2002105222A (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | ホログラム加工用ポリエステルシート及びホログラムシート並びにその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002105222A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62191872A (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-22 | Toppan Printing Co Ltd | ホログラム形成シ−トの製造方法 |
JPH08156210A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-18 | Kanebo Ltd | 滑り性に優れる熱成形ポリエステル容器 |
-
2000
- 2000-10-02 JP JP2000301807A patent/JP2002105222A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPS62191872A (ja) * | 1986-02-18 | 1987-08-22 | Toppan Printing Co Ltd | ホログラム形成シ−トの製造方法 |
JPH08156210A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-18 | Kanebo Ltd | 滑り性に優れる熱成形ポリエステル容器 |
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