JP2002104703A - 排紙用羽根車 - Google Patents

排紙用羽根車

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JP2002104703A JP2000301046A JP2000301046A JP2002104703A JP 2002104703 A JP2002104703 A JP 2002104703A JP 2000301046 A JP2000301046 A JP 2000301046A JP 2000301046 A JP2000301046 A JP 2000301046A JP 2002104703 A JP2002104703 A JP 2002104703A
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新聞輪転機において折機にて形成した折帳を
排紙コンベア上に整列移載するために用いて好適の排紙
用羽根車に関する。簡素な構成により折帳等の被搬送紙
を適切な状態で排紙できるようにする。 【解決手段】 複数のブレード6をそなえ、前工程から
順次送られてくる被搬送紙4を上記の複数のブレード6
の相互間に受け取って後工程に排紙する排紙用羽根車1
において、上記の複数のブレード6の相互間に受け取っ
た被搬送紙4を把持するグリッパ8と、グリッパ8を開
閉する開閉機構50とを設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞輪転機におけ
る折機下流側の排紙装置に設備して、折機にて形成した
折帳を排紙コンベア上に整列移載するために用いて好適
の、排紙用羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞用オフセット輪転機(新聞輪転機)
は、印刷ラインの上流側より、ウェブ供給装置,印刷装
置,折機,折機において形成した折帳を外部へ搬出する
排紙装置をそなえて構成されている。このような新聞輪
転機の折機と排紙装置との間には、折機で処理された折
帳を受け取り所望ピッチで排紙装置の排紙コンベア上へ
並べるために、排紙用羽根車(以下、単に、羽根車とい
う)が付設されている。
【0003】図7は新聞輪転機における一般的な折機及
び排紙装置の構成を説明する模式的な側面図である。折
機2及び排紙装置(排紙装置部ともいう)21は、図7
に示すように構成されており、印刷を終えたウェブ3
は、前工程の印刷装置から連続的に搬送された後、折機
2の入口に設けられた三角板22により縦方向に沿って
二つ折りされる。ウェブ3は、次に、下方に配設された
リードインローラ23a,23bや、ニッピングローラ
24a,24b等に狭持されて回転移送された後、鋸胴
18と折胴19との間に送り込まれる。
【0004】鋸胴18には、その外周面に軸方向に沿っ
て鋸台25が設けられ、この鋸台25に鋸刃26が組み
込まれている。また、胴19には、鋸刃26の受け部材
として軸方向にゴム等の弾性体で形成されたゴム台27
が取り付けられるとともに、針28及び折ブレード29
が取り付けられている。鋸胴18と折胴19とは、鋸刃
26とゴム台27とが噛み合うように位相が設定されて
おり、同期して対向回転するように構成されている。
【0005】針28は、針軸30aに組み付けられた針
アーム30の先端に取り付けられており、折胴19の回
転と連動して、回転中に所定の位相位置において折胴1
9から出没するようになっている。つまり、三角板22
により縦方向に沿って二つ折りされたウェブ(新聞)3
が折胴19に送り込まれると、ウェブ3は鋸刃26とゴ
ム台27とで切断されるが、この切断される直前の位置
で針28が折胴19表面から出てウェブ3の先端を刺し
て、切断後に、この切断されたウェブ(切断されたウェ
ブをシートともいう)3の先端を保持して、このシート
3を折胴19の外周面へ巻き付けるように回転移送す
る。
【0006】このようなシートの回転移送により、シー
トの回転方向中央部がフォルディングローラ部31の直
上位置に近づくと、針28は次第に抜け、該シート(新
聞)は折ブレード29によってフォルディングローラ3
1a,31bの中間係合部へ押し込まれる。このとき、
同時にシートの先端の案内をしていた針28は引っ込
み、シートの先端から抜けるようになっている。また、
この際には、後続する別の針(ここでは180°の位相
差で設けられた針)28が次のウェブ3先端を引っ掛け
るべく突出するようになっている。
【0007】とこれで、折ブレード29は、折胴19に
組み込まれた折軸29aに固設されている。この折ブレ
ード29は折胴19の回転と連動して折軸29a周りを
回転し、この回転中所定の位相位置において折胴19か
ら出没するようになっている。そして、折胴19の直下
位置で折胴19に巻きつけられたシート(新聞)をフォ
ルディングローラ部31に押し込みこのシートを中央か
ら二つ折りにするように機能する。
【0008】フォルディングローラ部31は、互いに対
を成すローラ31a,31bにより構成され、折胴19
の真下で折ブレード29により押し込まれたシート(以
下、折られたシートは折帳という)4を咥えこみ横折し
た状態で、この折帳4を下流の羽根車33に移送するよ
うに機能する。なお、図7中、符号32は横折した新聞
を羽根車33に案内するガイドであり、各ローラ31
a,31bの下方に対を成して設けられいる。
【0009】羽根車33は、このようにして、鋸胴18
と折胴19との係合によって形成され、フォルディング
ローラ31a,31bを介して送り出された折帳4を受
け取り、この折帳4を所望のピッチ(P)で排紙コンベ
ア排紙装置21の排紙コンベア5上へ並べる装置であっ
て、複数枚のブレード(羽根)6により構成され、これ
を軸方向へ複数列組み合わせて使用するようになってい
る。
【0010】この羽根車33は、折帳4を受け取って移
送し、排紙コンベア5上に排出すると、羽根車33と排
紙コンベア5との相対速度により、排紙コンベア5上に
並べられる折帳4の積重ピッチ(P)が決定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述のような
排出装置に向けて設備された従来の羽根車における課題
について説明する。前述のように、従来の羽根車33に
は、各ブレード6,6の相互間において投入された折帳
4を規制する手段は特に設けられておらず、各ブレード
6,6の相互間に送り込まれた折帳4はブレード6,6
間において自由に移動できる。
【0012】このため、高速回転移送時などでは、排紙
コンベア5上に移載する折帳(新聞)4の積重状態が図
8に示すように乱れることがある。つまり、図8(a)
に示すように、排紙コンベア5に対する折帳4の平行度
(θ)に関してバラツキ(ネジレ)が発生する場合や、
図8(b)に示すように、折帳4の積重ピッチ(P)に
バラツキ(P1≠P2≠P3≠P4)が発生する場合があ
る。
【0013】このため、後工程における作業、例えば、
排紙コンベア5からキャリア装置のチェングリッパに移
載する作業や所定枚数の束として積重させる作業等で、
折帳4が不安定になり、種々のトラブルの要因となる。
特に、高速運転時にトラブルが増大し、また、トラブル
の修正に時間が掛かるため生産性の向上を図ることがで
きない。
【0014】ところで、このような課題に対処しうる手
段として、特開平10−53369号公報記載の技術
(製品受け入れエリアを有する製品送り出し装置)等が
提案されているが、このような技術は何れも構造が複雑
であるため、保守点検修理及びタイミング等の調整が困
難であり、装置の構造精度や作動精度を確保し難いとい
う不具合や、製造費が高騰するといった大きな不具合が
あった。
【0015】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、簡素な構成により折帳等の被搬送紙を適切な状態
で排紙できるようにした、排紙用羽根車を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の排紙用羽根車は、複数のブレードをそな
え、前工程から順次送られてくる被搬送紙を上記の複数
のブレードの相互間に受け取って後工程に排紙する排紙
用羽根車において、上記の複数のブレードの相互間に受
け取った該被搬送紙を把持するグリッパと、該グリッパ
を開閉する開閉機構とを有することを特徴としている
(請求項1)。
【0017】該グリッパは、上記の複数のブレードの相
互間における各底部近辺に設けられていることが好まし
い(請求項2)。該開閉機構は、所定の位相に固定され
たカムと、該グリッパにそなえられ該カムの形状に追従
するカムフォロアとを有することが好ましい(請求項
3)。該グリッパは、上記の複数のブレードと一体回転
するベース部材に基端を枢着されて先端が対向するブレ
ードに対して接離するように揺動可能な爪と、該カムフ
ォロアを先端にそなえ基端を該爪の基部に枢着され該カ
ムの形状に追従して揺動するアームと、該アームの揺動
状態に応じて該爪を上記の対向するブレードに付勢しう
るばねとをそなえていることが好ましい(請求項4)。
【0018】また、該カムを回動して該カムの位相を調
節する位相調節機構をそなえていることが好ましい(請
求項5)。該位相調節機構は、該カムの調節位置を検知
する調節位置センサと、該調節位置センサの検出信号に
基づいて該カムを回転駆動する位相調節用駆動モータと
をそなえていることが好ましい(請求項6)。
【0019】該位相調節機構は、該被搬送紙の処理速度
に対する該カムの最適位相の関係を記憶した記憶装置
と、該被搬送紙の処理速度に対して該カムの位相が該最
適位相になるように、該記憶装置からのデータと該調節
位置センサの検出信号とに基づいて位相調節用駆動モー
タを制御する制御装置とをさらにそなえていることが好
ましい(請求項7)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、第1実施形態について
説明すると、図1〜図4は本発明の第1実施形態として
の排紙用羽根車を示すもので、図1はその模式的な側面
図、図2はその模式的な平面図、図3はそのグリッパを
示す図[(a)は模式的な側面図、(b)は模式的な正
面図]、図4はそのグリッパの機能を説明する模式的な
側面図である。これらの図1〜図4において、従来形式
のものと共通する部品,部位については同一の符号を付
し、これらについては一部説明を省略する。
【0021】図1,図2に示すように、本実施形態にか
かる排紙用羽根車(以下、単に、羽根車という)1は、
折機2(図7参照)においてウェブ3を走行方向と直角
に切断して、更に折り畳んで折帳4としたもの(被搬送
紙)を移載され、この受け取った被搬送紙としての折帳
4を、次工程の排紙コンベア5上に瓦状に積重するため
のものである。この羽根車1としての基本機能は、従来
技術の項において説明したものと同様である。
【0022】本実施形態にかかる羽根車1は、複数枚
(ここでは7枚)のブレード6を回転軸7の円周方向に
沿って並設されており、各ブレード6と隣り合うブレー
ド6との間には、それぞれグリッパ8が設けられてお
り、グリッパ8を所定のタイミングで開閉するために、
カム9及びカムフォロア(ローラフォロア)11からな
るカム機構を用いた開閉機構50がそなえられている。
【0023】なお、各ブレード6はホイル(ベース部
材)15に固設されており、投入された折帳4は、2つ
のブレード6,6の相互間、つまり、一方のブレード6
の表面と他方のブレード6の裏面及びこの裏面と面一の
ホイル15の外周縁15aとの間に受け取られるように
なっている。そして、グリッパ8は、隣接する2つのブ
レード6,6の係合部近傍、即ち、側面視で一方のブレ
ード6の表面と他方のブレード6の裏面に面一なホイル
外周縁15aとの交差部分(底部)の近傍に、配設され
ている。つまり、グリッパ8は、2つのブレード6,6
の相互間における底部近辺に設けられている。
【0024】カム9は、回転軸7の軸方向両側端にベア
リング16を通じて回転軸7に対して回転自在に支持さ
れている。カム9の外周は、半径R1の大径部と半径R
2の小径部とからなり、これらが滑らかに連続するよう
に形成され、カムフォロア11が大径部に摺動するとグ
リッパ8が折帳4を把持するようになっている。この大
径部の長さは適宜に設定される。このカム9には、長孔
41が設けられており、この長孔41を通じて位相調整
機構(単に、調整機構ともいう)38によってグリッパ
8が折帳4をくわえるタイミングを調節するようになっ
ている。調整機構38は、調節レバーA35と調節レバ
ーB36とピンB42とねじ軸43と支持軸44とをそ
なえて構成される。
【0025】調節レバーA35は、カム9に設けられた
長孔41に嵌合するピンA37が固設されており、この
調節レバーA35を回動させることによりグリッパ8が
折帳4をくわえるタイミングを調節できるようになって
いる。調節レバーA35の他端は調節軸34に固設され
ており、この調節軸34は装置のフレーム(図示略)に
回動自在に支持されている。調節レバーB36はこの調
節軸34に固設されており、この調節レバーB36の他
端に回動自在にピンB42が係合している。このピンB
42には、雌ねじが設けられており、フレームから支持
軸44で支持されたねじ軸43が、ピンB42の雌ねじ
と螺合している。これにより、ねじ軸43を操作するこ
とによりカム9を回転方向に位相を調節できるようにな
っている。
【0026】グリッパ8は、図3に示すように、アーム
12と、爪13と、ばね(ここでは、コイルバネ)14
とをそなえて構成されており、ブレード6を固設する羽
根車のホイル15に形成した長穴部15Aに取り付けら
れている。なお、ばね14はコイルバネに限らず板ばね
等の他のばねでもよい。アーム12は、先端にカムフォ
ロア11をそなえ、アーム12の基端は、爪13の基部
に枢着されカム9の形状に追従して揺動するようになっ
ている。爪13は、ホイル(ベース部材)15に基端を
枢着されており、爪13の先端は、対向するブレード6
に対して接離するように揺動可能になっている。コイル
バネ14は、爪13とアーム12との間に介装されてお
り、アーム12と爪13とを所定の角度に維持すると共
に、アーム12の揺動状態に応じて爪13を対向するブ
レード6に付勢しうるようになっている。
【0027】ここでは、アーム12と爪13とが共にホ
イル15に軸着された軸12Aに枢着されている。ま
た、コイルバネ14は、一端14aを爪13に、他端1
4bをホイル15に、中間部をアーム12に、それぞれ
係止されており、アーム12をホイル15に対して図3
中反時計方向に付勢するようになっている。カムフォロ
ア11は、ベアリング16を介して羽根車1の回転軸7
に軸着し所定の位相角度に設定された円板型カム9の外
周面に転接するようになっている。つまり、円板型カム
9は回転軸7の駆動に関係なく所定の位相位置に固定で
きると共に、図示省略の駆動装置により、回転軸7上に
おける位相(位相角度)をある程度の範囲で変更するこ
とができるようになっている。
【0028】なお、図1中の符号17は羽根車1にて搬
送される折帳4の走行を規制し、排紙コンベア5上へ排
出すべく機能するガイドである。本発明の第1実施形態
としての排紙用羽根車は、上述のように構成されている
ので、以下のように動作する。鋸胴18と折胴19とに
よって切断され折り畳まれることで形成された折帳(被
搬送紙)4は、折り込みローラ31を介して、羽根車1
のブレード6とブレード6との中間に落下する。これと
共に或いはこの直後に、折帳4はグリッパ8によって確
実に把持され拘束された状態で回転移送されることにな
る。
【0029】つまり、羽根車1の回転途上で、折帳投入
位置部におけるグリッパ8は、第4図に示すように、カ
ムフォロア11がカム9の小径(R2)部に転接してお
り、爪13の先端が開口した状態となっている。次に、
カムフォロア11が折帳4の投入と共にカム9の大径
(R1)部に移動し、爪13先端が揺動移動して閉口し
た状態となり折帳4の先端(下端)を把持する。続い
て、羽根車1が所定の角度回転した後、排紙コンベア5
上の所定の移載位置において、カムフォロア11がカム
9の小径(R2)部に移動し、爪13の先端が揺動開口
し、把持していた折帳4の先端を解放する。
【0030】以下同操作が順次繰り返される。また、速
度が上昇するにしたがって、羽根車1に投入される折帳
4の排出速度も上昇し、折帳4が羽根車1の各ブレード
6間の底部に衝突する力も大きくなり、反撥も大きくな
るので、上記底部に当たるタイミングに合わせて爪13
が閉口するように、上述したカム9を位相調節機構38
によって調節する。つまり、ねじ軸43を操作すること
によりカム9を羽根車1の回転方向に位相調節する。
【0031】このように、グリッパ8はブレード(羽
根)6間の底部に設けられ、ブレード(羽根)6間の底
部においてグリッパ8の爪13が折帳4を挟み、折帳4
の本体の荷重は主に羽根車1の各ブレード6が支える。
このため、爪13により挟む力が小さくて良く、折帳4
に傷が付きにくい利点がある。こうして、折帳4を確実
に把持し拘束した状態で回転移送するため、折帳4を安
定して排紙コンベア5上へ移載することができる。特
に、グリッパ8で把持するタイミング調整が容易に行え
るので、高速運転時においても羽根車1上で折帳4がズ
レルといったおそれがなく、排紙コンベア5への移載に
際して折帳4のピッチや平行度を正確にして積重させる
ことができる。このため、後工程においてのトラブルが
なくなる。また、構造が簡単なため、保守点検修理が容
易であり、装置の構造精度や作動精度を確保し易く、安
価に製造することができる利点もある。
【0032】次に、第2実施形態について説明すると、
図5は本発明の第2実施形態としての排紙用羽根車の制
御系を示す模式的構成図である。この実施形態は、第1
実施形態の構成において、グリッパ8を開閉するグリッ
パ開閉カム9の位相調節機構38を手動調節ではなく位
相調節用駆動モータ(単に、駆動モータともいう)39
によって電動等により駆動するようにしたものである。
ここでは、さらに、位相調節機構によるカム9の位相調
節位置を検出する調節位置センサ40と、調節位置セン
サ40からの検出信号に基づいてカム9の現在の位相調
節位置を表示する現在調節位置表示装置48と、駆動モ
ータ39を操作するための指令を行うための操作卓49
とが設けられている。
【0033】本発明の第2実施形態としての排紙用羽根
車は、上述のように構成されているので、第1実施形態
と同様の作用・効果が得られるのに加え、機械の速度に
より微妙に変わるグリッパ8のくわえタイミングを、調
節位置センサ40からの信号に基づく現在調節位置表示
装置48の表示を参照しながら、機械速度に対応した位
置に修正するよう操作卓49から調節機構駆動モータ3
9を駆動させることができ、第1実施形態よりも機械速
度等による微妙なグリッパ8のくわえタイミングの調節
が容易となり、速度全領域においてより精度の良い折帳
4の排出を行えるようになる。
【0034】次に、第3実施形態について説明すると、
図6は本発明の第3実施形態としての排紙用羽根車の制
御系を示す模式的構成図である。この実施形態は、第2
実施形態の構成において、位相調節機構駆動モータ39
の駆動をマニュアルからじどうに変更したものである。
つまり、第2実施形態の構成に、機械の処理速度(折帳
4の走行速度)を検出する機械速度センサ46と、機械
速度とカム9の位相調節位置との対応関係を予め記憶し
た記憶装置47と、機械速度センサ46の検出信号,調
節位置センサ40の検出信号,記憶装置47からのデー
タに基づいて機械速度に応じたカム9の位置にするよう
駆動モータ39の作動を制御する制御装置45とをさら
に追加したものである。
【0035】本発明の第3実施形態としての排紙用羽根
車は、上述のように構成されているので、第2実施形態
と同様の作用・効果が得られるのに加え、オペレータの
勘に頼ること無く、全速度領域において安定した折帳4
の排出をすることができる効果がある。なお、記憶装置
47のデータは書き換え可能とし、必要によっては、学
習機能を設けるようにしても良い。
【0036】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。例えば、グリッパ8が折帳4の側部など他の
箇所を把持するように配設してもよい。また、上記の実
施形態では、新聞輪転機の折機と排紙装置との間に付設
され折帳4を排紙する排紙用羽根車について説明した
が、本発明の排紙用羽根車は、折帳4に限らず、印刷機
に限らず、紙類を移送して排出する種々の装置に適用す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の排紙用羽
根車によれば、開閉機構によってグリッパを開放した状
態で複数のブレードの相互間に被搬送紙を受け取って、
その後開閉機構によってグリッパを閉鎖して被搬送紙を
グリッパで把持して移送することができ、後工程への排
紙時には、開閉機構によってグリッパを開放すればよ
い。これによって、被搬送紙を安定した状態で移送でき
るようになり、折帳等の被搬送紙を適切に排紙できるよ
うになる。また、グリッパによって被搬送紙を把持する
という簡素な構成によるので、装置の保守点検修理や装
置の構造精度や作動精度を確保する点でも有利になる
(請求項1)。
【0038】また、該グリッパを、上記の複数のブレー
ドの相互間における各底部近辺に設けることにより、複
数のブレードの相互間に受け取った被搬送紙を確実に把
持できるようになる。また、被搬送紙の荷重を主にブレ
ードに支持させることができ、グリッパにより挟む力が
小さくて良く、被搬送紙に傷が付きにくい利点がある
(請求項2)。
【0039】また、該開閉機構を、所定の位相に固定さ
れたカムと、該グリッパにそなえられ該カムの形状に追
従するカムフォロアとを有するように構成することによ
り、簡素な機構によって該グリッパの開閉を確実に行え
るようになる(請求項3)。さらに、該グリッパを、上
記の複数のブレードと一体回転するベース部材に基端を
枢着されて先端が対向するブレードに対して接離するよ
うに揺動可能な爪と、該カムフォロアを先端にそなえ基
端を該爪の基部に枢着され該カムの形状に追従して揺動
するアームと、該アームの揺動状態に応じて該爪を上記
の対向するブレードに付勢しうるばねとをそなえるよう
に構成することにより、該アームが該カムの形状に追従
して揺動すると、ばねを介して該爪が揺動して、該爪が
対向するブレードに向けて付勢されて、該ばねの付勢力
によって該爪と対向する該ブレードとの間で、被搬送紙
をより確実に把持できるようになる(請求項4)。
【0040】また、該カムを回動して該カムの位相を調
節する位相調節機構をそなえることにより、該グリッパ
による該被搬送紙の把持及び把持下該被搬送紙の開放の
タイミングを調整することができ、これにより、被搬送
紙を処理状況に応じて適切に排紙できるようになる(請
求項5)。該位相調節機構を、該カムの調節位置を検知
する調節位置センサと、該調節位置センサの検出信号に
基づいて該カムを回転駆動する位相調節用駆動モータと
をそなえるように構成することにより、該カムの位相調
節を確実に行えるようになる(請求項6)。
【0041】さらに、該位相調節機構に、該被搬送紙の
処理速度に対する該カムの最適位相の関係を記憶した記
憶装置と、該被搬送紙の処理速度に対して該カムの位相
が該最適位相になるように、該記憶装置からのデータと
該調節位置センサの検出信号とに基づいて位相調節用駆
動モータを制御する制御装置とをさらに追加することに
より、オペレータの勘に頼ることなく、該カムの位相を
該被搬送紙の処理速度に対して適切なものにすることが
でき、装置の全処理速度領域において、被搬送紙を安定
して移送し適切に排紙できるようになる(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての排紙用羽根車を
示す模式的な側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての排紙用羽根車を
示す模式的な平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての排紙用羽根車の
グリッパを示す図であって、(a)はその模式的な側面
図、(b)はその模式的な正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての排紙用羽根車の
グリッパの機能を説明する模式的な側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての排紙用羽根車の
制御系を示す模式的構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態としての排紙用羽根車の
制御系を示す模式的構成図である。
【図7】新聞輪転機における一般的な折機及び排紙装置
の構成を説明する模式的な側面図である。
【図8】従来の羽根車における課題を説明する排紙コン
ベアの上面図であって、(a)は折帳の平行度のバラツ
キを示し、(b)は折帳の積重ピッチのバラツキを示
す。
【符号の説明】
1 羽根車 2 折機 3 ウェブ 4 折帳 5 排紙コンベア 6 ブレード 7 回転軸 8 グリッパ 9 カム 10 ピン 11 カムフォロア(ローラ) 12 アーム 13 爪 14 コイルバネ 15 ホイル(ベース部材) 16 ベアリング 17 ガイド 18 鋸胴 19 折胴 21 排紙装置 22 三角板 23 リードインローラ 24 ニッピングローラ 25 鋸台 26 鋸刃 27 ゴム台 28 針 29 折ブレード 30 針アーム 31 折り込みローラ 32 ガイド 33 羽根車 34 調節軸 35 調節レバーA 36 調節レバーB 37 ピンA 38 位相調節機構 39 位相調節用駆動モータ 40 調節位置センサ 41 長孔 42 ピンB 43 ねじ軸 44 支持軸 45 制御装置 46 機械速度センサ 47 記憶装置 48 表示装置 49 操作卓 50 開閉機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブレードをそなえ、前工程から順
    次送られてくる被搬送紙を上記の複数のブレードの相互
    間に受け取って後工程に排紙する排紙用羽根車におい
    て、 上記の複数のブレードの相互間に受け取った該被搬送紙
    を把持するグリッパと、該グリッパを開閉する開閉機構
    とを有することを特徴とする、排紙用羽根車。
  2. 【請求項2】 該グリッパは、上記の複数のブレードの
    相互間における各底部近辺に設けられていることを特徴
    とする、請求項1記載の排紙用羽根車。
  3. 【請求項3】 該開閉機構は、所定の位相に固定された
    カムと、該グリッパにそなえられ該カムの形状に追従す
    るカムフォロアとを有することを特徴とする、請求項1
    又は2記載の排紙用羽根車。
  4. 【請求項4】 該グリッパは、上記の複数のブレードと
    一体回転するベース部材に基端を枢着されて先端が対向
    するブレードに対して接離するように揺動可能な爪と、
    該カムフォロアを先端にそなえ基端を該爪の基部に枢着
    され該カムの形状に追従して揺動するアームと、該アー
    ムの揺動状態に応じて該爪を上記の対向するブレードに
    付勢しうるばねとをそなえていることを特徴とする、請
    求項1〜3の何れかの項に記載の排紙用羽根車。
  5. 【請求項5】 該カムを回動して該カムの位相を調節す
    る位相調節機構をそなえていることを特徴とする、請求
    項1〜4の何れかの項に記載の排紙用羽根車。
  6. 【請求項6】 該位相調節機構は、該カムの調節位置を
    検知する調節位置センサと、該調節位置センサの検出信
    号に基づいて該カムを回転駆動する位相調節用駆動モー
    タとをそなえていることを特徴とする、請求項5記載の
    排紙用羽根車。
  7. 【請求項7】 該位相調節機構は、該被搬送紙の処理速
    度に対する該カムの最適位相の関係を記憶した記憶装置
    と、該被搬送紙の処理速度に対して該カムの位相が該最
    適位相になるように、該記憶装置からのデータと該調節
    位置センサの検出信号とに基づいて位相調節用駆動モー
    タを制御する制御装置とをさらにそなえていることを特
    徴とする、請求項6記載の排紙用羽根車。
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