JP2002104385A - プラスチックシート及び組立容器 - Google Patents
プラスチックシート及び組立容器Info
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Abstract
シートの剛性を高め、しかも罫線を確実に形成できて、
凹凸模様に係わりなく容器組立が容易かつ確実なものと
なるプラスチックシート及び組立容器を提供する。 【解決手段】 シート厚み方向に成形してシート面に小
突起群からなる凹凸模様12を形成し、かつ、凹溝6a
が溝方向に沿って深い凹溝部6cと浅い凹溝部6bを交
互に設けてなる折り曲げ罫線6を、凹凸模様形成個所を
通して付設してプラスチックシートを構成し、これを折
曲して組立容器とした。
Description
み立てに対応可能なプラスチックシート及び組立容器に
関する。
ポリエチレンテレフタレート(A―PET)などのプラ
スチックシートに折り曲げ罫線を設けてなる組立容器が
造られている。
器に用いられるプラスチックシートは、罫線を形成する
ために、表裏両面とも平坦なシートか、或いは面全体に
亘り梨地状の如きわずかな浮き出し模様が連続したエン
ボス加工シートが用いられているにすぎない。本発明
は、このような従来シート乃至組立容器に対し、小突起
群からなる凹凸模様をシート面に形成させて、外観に良
好なデザイン性を持たせるとともに、シートの剛性を高
め、しかも罫線を確実に形成できて、凹凸模様に係わり
なく、容器組立が容易かつ確実なものとなるプラスチッ
クシート及び組立容器を提供せんとするものである。
に、本発明は、シート厚み方向に成形してシート面に小
突起群からなる凹凸模様を形成し、かつ、凹凸模様形成
個所を通して折り曲げ罫線を付設してプラスチックシー
トを構成したことを特徴とするものである。上記折り曲
げ罫線はシート面に付設することもできる。さらに上記
折り曲げ罫線は、その凹溝が溝方向に沿って深い凹溝部
と浅い凹溝部を交互に設けてなる溝とするのが好まし
い。
プラスチックシートからなる組立容器において、容器の
少なくとも一面に、シート厚み方向に成形した小突起群
からなる凹凸模様を形成して組立容器となしたことも特
徴とする。上記凹凸模様は、折り曲げ罫線を跨ぐ隣接面
に亘って形成することができる。上記折り曲げ罫線は、
その凹溝が溝方向に沿って深い凹溝部と浅い凹溝部を交
互に設けてなる溝とするのが好ましい。
の形態を図面によって説明する。図1は本発明に係るシ
ートの一例を示す展開図、図2、3は各別の小突起部分
を例示する部分正面図、図4は別の実施形態を示す組立
容器の斜視図、図5は罫線の断面部分図である。
るためのプラスチックシートであり、A−PET、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、その他
の単体又は複合体としてなるプラスチックシート材を圧
空・真空成形し、さらにプレス加工して折り曲げ罫線を
設けると同時に型抜きする。このシートは、正面板部
1、背面板部2、左右側面板部3、4、及び側端に張り
出した糊代片5を折り曲げ罫線6を介して連設するとと
もに、背面板部上方に吊下げ片7を延設し、同下方及び
正面板部上方に蓋片8、9を折り曲げ罫線6を介して延
設し、蓋片の先端には差込片10を折り曲げ罫線6を介
して連設し、左右側面板部の上下には折込片11を折り
曲げ罫線6を介して延設し、正背面板部1、2には小突
起群を縦横に多数連続状に形成してなる凹凸模様12を
設けて形成してある。
m前後、外向き突起高さ0.5mm前後の四角錐形状の
小突起12aを多数縦横に配列して形成し、或いは図2
の如く、直径1mm前後、高さ0.2mm前後の球面状
の小突起12bを1.5mm前後のピッチで四方に配列
して形成し、或いはまた図3の如く、縦横6〜7mm幅
前後、高さ1mm前後の六角錐形状の小突起12cをハ
ニカム状に縦横に配列して形成するなど、任意形状の小
突起を多数配列したものとしてある。上記構成のシート
は、0.3mm厚のA−PETであれば、100°C、
6kg/cm2圧の圧空成形により充分に成形が可能であ
る。
シートと、当該シートを成形した図3に示す凹凸模様を
形成したシートのそれぞれを幅5cm、長さ10cmの
帯状に切り取ってサンプルシートとした。これらのサン
プルシートを間隔7cmで配置した定盤に橋かけ状に載
置し、該サンプルシートの中央に100gの分銅を置い
て該部分の下降した長さを測定し、撓み量とした。その
結果、成形する前のA―PETシートは撓み量が15m
mであったのに対し、凹凸模様を形成したシートは、撓
み量が7mmと小さく、非常に剛性が向上していること
が判明した。成形シートは折り曲げ罫線6を折曲し、糊
代片5をホットメルト接着剤、その他の接着剤で接着し
て、図4に示す如き組立容器とする。
まるように形成することができるが、図4に示す如く、
折り曲げ罫線6の両側の板部に亘る形態で、例えば正面
板部1と左側面板部3に亘り、また、背面板部2と右側
面板部4に亘って小突起12a群を連続して形成するこ
とができる。この場合、折り曲げ罫線6は凹凸模様12
内を通して形成することになり、凹凸模様を潰すことな
く、容易確実な折り曲げが可能なように形成する。その
ために、折り曲げ罫線6を図5のように形成するのが好
ましい。即ち、折り曲げ罫線6となる凹溝6aは、溝方
向に沿って深い深凹溝部6cと浅凹溝部6bを交互に設
けた溝として形成してある。両凹溝部6b,6cの深さ
と形成間隔は任意であるが、一例として、深凹溝部6c
の切込み深さはシート厚の3/4前後とし、浅凹溝部6
bの深さはシート厚の1/2〜1/3前後とし、両凹溝
部の形成間隔はほぼ同寸法とするのが好ましい。
が、図5に例示する。同図(A)は、浅凹溝部6bを溝
方向に沿う断面形が楕円形状の一部をなすような曲面形
状となるように形成し、深凹溝部6cを平坦状に形成し
た例を示したものである。曲面形状は、半円形状、放物
点を含む放物線形状の一部、その他の形状、或いは二連
乃至複数連形状などとすることができる。同(B)は、
浅凹溝部6bと深凹溝部6cとを三角波状に形成した例
を示し、同(C)は、(B)の浅凹溝部6bの頂部平坦
状とした例を示し、同(D)は両凹溝部を連続した湾曲
波状とした例を示してある。
突起群からなる凹凸模様を形成することができ、外観に
良好なデザイン性を持たせることができるとともに、剛
性を高め、たわみ強度を高めたプラスチックシート及び
組立容器を提供することができる。折り曲げ罫線を跨い
で隣接板部に凹凸模様を形成することにより、商品に一
層の多様性を与えることができる。折り曲げ罫線を、そ
の凹溝が溝方向に沿って深い凹溝部と浅い凹溝部を交互
に設けた溝として形成することにより、凹凸模様上にも
罫線を正確に形成することができ、折り曲げが容易かつ
確実に行え、しかも多様な模様を有し、剛性のある凹凸
模様付組立容器を提供することができる。
示す正面図である。
り、(A)は部分正面図、(B)はその縦断面図であ
る。
で、(A)は部分正面図、(B)はその縦断面図であ
る。
る。
あり、(A)、(B)、(C)、(D)はいずれも異な
る構造を示す部分断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 シート厚み方向に成形してシート面に小
突起群からなる凹凸模様を形成し、かつ、凹凸模様形成
個所を通して折り曲げ罫線を付設した構成を有すること
を特徴とするプラスチックシート。 - 【請求項2】 シート厚み方向に成形してシート面に小
突起群からなる凹凸模様を形成し、かつ、シート面に折
り曲げ罫線を付設した構成を有することを特徴とするプ
ラスチックシート。 - 【請求項3】 折り曲げ罫線となる凹溝が溝方向に沿っ
て深い凹溝部と浅い凹溝部を交互に設けてなる溝として
形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のプラスチックシート。 - 【請求項4】 折り曲げ罫線を付設したプラスチックシ
ートからなる組立容器において、容器の少なくとも一面
に、シート厚み方向に成形した小突起群からなる凹凸模
様が形成されていることを特徴とする組立容器。 - 【請求項5】 折り曲げ罫線を付設したプラスチックシ
ートからなる組立容器において、折り曲げ罫線を跨ぐ隣
接面に亘って、シート厚み方向に成形した小突起群から
なる凹凸模様が形成されていることを特徴とする組立容
器。 - 【請求項6】 折り曲げ罫線となる凹溝が溝方向に沿っ
て深い凹溝部と浅い凹溝部を交互に設けてなる溝として
形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載
の組立容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000302302A JP4188547B2 (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | プラスチックシート及び組立容器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000302302A JP4188547B2 (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | プラスチックシート及び組立容器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007118106A Division JP4520482B2 (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | プラスチックシート及び組立容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002104385A true JP2002104385A (ja) | 2002-04-10 |
JP4188547B2 JP4188547B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4188547B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012071873A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Tokyo Pack Kk | 包装容器 |
-
2000
- 2000-10-02 JP JP2000302302A patent/JP4188547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012071873A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Tokyo Pack Kk | 包装容器 |
Also Published As
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