JP2002103925A - 空気入りランフラットラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りランフラットラジアルタイヤ

Info

Publication number
JP2002103925A
JP2002103925A JP2000294798A JP2000294798A JP2002103925A JP 2002103925 A JP2002103925 A JP 2002103925A JP 2000294798 A JP2000294798 A JP 2000294798A JP 2000294798 A JP2000294798 A JP 2000294798A JP 2002103925 A JP2002103925 A JP 2002103925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
run
rubber
metal wire
flat running
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000294798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4880810B2 (ja
Inventor
Masahito Hiruma
雅人 比留間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2000294798A priority Critical patent/JP4880810B2/ja
Priority to DE60107353T priority patent/DE60107353T2/de
Priority to EP01308238A priority patent/EP1193084B1/en
Priority to US09/963,415 priority patent/US20020056495A1/en
Publication of JP2002103925A publication Critical patent/JP2002103925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4880810B2 publication Critical patent/JP4880810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0008Compositions of the inner liner
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C5/00Inflatable pneumatic tyres or inner tubes
    • B60C5/12Inflatable pneumatic tyres or inner tubes without separate inflatable inserts, e.g. tubeless tyres with transverse section open to the rim
    • B60C5/14Inflatable pneumatic tyres or inner tubes without separate inflatable inserts, e.g. tubeless tyres with transverse section open to the rim with impervious liner or coating on the inner wall of the tyre
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/0007Reinforcements made of metallic elements, e.g. cords, yarns, filaments or fibres made from metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/0064Reinforcements comprising monofilaments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/20Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
    • B60C9/2003Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel characterised by the materials of the belt cords
    • B60C9/2006Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel characterised by the materials of the belt cords consisting of steel cord plies only
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンクして内圧が低下/無内圧になっても、
そのまま車両の荷重を支えて安全な場所まで走行できる
ランフラットタイヤであって、通常の内圧充填時では快
適な乗り心地と低い転がり抵抗を有する軽量なランフラ
ットタイヤ。 【解決手段】 カーカス層3のサイド領域内側にかけ
て、断面形状が略三日月形であるサイド補強層(斜線
部)を有し、ベルトプライ6が撚り合わされることなく
並列に引き揃えられた金属線束として存在し、該金属線
束が幅方向に束間で離隔されて配列されており、かつ、
インナーライナー4の厚みが0.1〜0.3mmであ
る、ことを特徴とするランフラット走行ラジアルタイ
ヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤが
パンクして内圧が低下した際に、その状態のままで荷重
を支えながら、補修可能な安全な場所まである程度の距
離を走行し得るように、タイヤのサイド部を補強した空
気入りランフラットタイヤに係り、特には、充分なラン
フラット走行性能を有しながら、通常走行時においては
快適な乗り心地と低い転がり抵抗を保持するために、出
来るだけ軽量化を図ったランフラットタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでランフラット走行が可
能、即ち、パンクしてタイヤ内圧が大気圧に等しくなる
まで低下しても、ある程度の距離を安心して走行が可能
なタイヤ(以後、「ランフラットタイヤ」又は「ランフラ
ット走行タイヤ」と呼ぶこともある)としては、タイヤ
の空気室内にあるリム部分に、金属や合成樹脂製の環状
の中子を取り付けた中子タイプや、軽量な発泡材料を内
部に充填した充填タイプ、或はタイヤのサイドウォール
内面のビード部からショルダー区域にかけて、カーカス
の内面に断面が略三日月状の比較的高硬度のゴム層を配
置してサイド内壁を補強したサイド補強タイプ等がよく
知られている。
【0003】これらのタイプのうち、中子タイプは、ラ
ンフラット走行に当たって荷重支持が確実であることか
ら、バネ下重量をあまり問題にしない4輪以上の貨物運
搬用車両や軍用車両向けとして、またサイド補強タイプ
は、比較的に荷重負担が軽くリム組みが容易で、乗り心
地や燃費等に影響の大きいばね下重量の軽減を重視する
乗用車及び2輪車向けとして用いられていることが多
い。上記サイド補強タイプのランフラットタイヤを乗用
車向けに実際に適用した場合に、一番問題として指摘さ
れるのは、タイヤの重量が重く転がり抵抗が大きいこと
であり、その対策が切に望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このサ
イド補強タイプのランフラット性能は、タイヤのサイド
部の肉厚を増大することによって、ランフラット性能が
付与されているのであるから、当然のことながら重量が
増加して転動抵抗が大きくなり、特に乗用車及びライト
バンに装着されるランフラットタイヤとしては、通常走
行時の燃費効率の悪さで苦情と不評が多かった。
【0005】本発明は、上記事実を考慮し、ランフラッ
ト走行時の耐久性と信頼性を充分に確保しながら、なお
かつ、通常走行時には満足のいく乗り心地と低い転がり
抵抗の、主として乗用車用のランフラット走行ラジアル
タイヤを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく成されたもので、タイヤのサイド部の剛性補強
構造とタイヤ部材の軽量化の高度な両立を図るべく鋭意
探究した結果、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明の空気入りランフラット走行タ
イヤは、 <1>一対のビードコア間にわたってトロイド状に連な
り、両端部が前記ビードコアをタイヤ内側から外側へ巻
き上げられる少なくと1枚のラジアルカーカスプライか
らなるカーカス層と、前記カーカス層のサイド領域のタ
イヤ軸方向外側に配置されて外側部を形成するサイドゴ
ム層と、前記カーカス層のクラウン領域のタイヤ径方向
外側に配置されて接地部を形成するトレッドゴム層と、
前記トレッドゴム層と前記カーカス層のクラウン領域の
間に配置されて補強ベルトを形成する少なくとも2枚の
ベルトプライからなるベルト層と、前記カーカス層のタ
イヤ内方全面に配置されて機密膜を形成するインナーラ
イナーと、前記一方のビードコアから他方のビードコア
へ延びるカーカス層本体部分と前記ビードコアに巻き上
げられる巻上部分との間に配置されるビードフィラー
と、を備えた空気入りタイヤであって、
【0008】(1)前記カーカス層のサイド領域のビー
ド部からショルダー区域にかけて、該カーカス層と前記
インナーライナーとの間に、タイヤ回転軸に沿った断面
形状が略三日月形である、少なくとも1枚の補強ゴム層
からなるサイド補強層を有し、
【0009】(2)前記ベルト層の少なくとも1枚のベ
ルトプライが金属単線がゴム被覆されてなり、該プライ
内の少なくとも大部分の金属単線が、撚り合わされるこ
となく複数n本並列に引き揃えられた金属線束として存
在し、該金属線束が幅方向に束間で離隔されて平行に平
面的に配列されており、かつ、
【0010】(3)前記インナーライナーの厚みが、
0.1〜0.3mmである、ことを特徴とするランフラ
ット走行ラジアルタイヤ。 <2>断面形状が略三日月形である前記補強ゴム層の2
5℃における硬度(Hd)が、75以上である上記<1>
に記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。 <3>断面形状が略三日月形である前記補強ゴム層の2
5℃における損失正接(tanδ)が、0.25以下で
ある上記<1>又は<2>に記載のランフラット走行ラジア
ルタイヤ。 <4>前記サイド補強層の最大厚みが、10mm以下で
ある上記<1>から<3>のいずれかに記載のランフラット
走行ラジアルタイヤ。 <5>前記金属線束に直交する断面における金属線束の
長径DLに対する短径DSの比(DS/DL)が、該金属線
束内の金属単線の本数をnとして、略1/nである上記
<1>から<4>のいずれかに記載のランフラット走行ラジ
アルタイヤ。 <6>前記金属線束内の金属単線の本数nが、2本から
6本である上記<1>から<5>のいずれかに記載のランフ
ラット走行ラジアルタイヤ。 <7>前記ベルト層内の金属単線の線径が、0.18〜
0.35mmであり、その抗張力が3130〜4410
MPaである上記<1>から<6>のいずれかに記載のラン
フラット走行ラジアルタイヤ。 <8>前記ベルト層内の金属単線の線径が0.19〜
0.28mmであり、その抗張力が3430〜4410
MPaである上記<1>から<7>のいずれかに記載のラン
フラット走行ラジアルタイヤ。 <9>前記ベルト層内の金属単線の材質が、少なくとも
0.7重量%の炭素を含有する上記<1>から<8>のいず
れかに記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。 <10>前記ベルト層内の金属単線が、タイヤの赤道面
となす角度が15〜35°である上記<1>から<9>のい
ずれかに記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。 <11>前記インナーライナーが、ハロゲン化ブチルゴ
ムを40重量%以上含むブチル系ゴム0〜40重量部と
ジエン系ゴム60〜100重量部からなるゴム成分10
0重量部に対して、アスペクト比が5〜30である板状
鉱物を60〜320重量部含有してなる上記<1>から<
10>のいずれかに記載のランフラット走行ラジアルタ
イヤ。 <12>前記トレッドゴム層と前記ベルト層との間に、
有機繊維がゴム被覆されてなる少なくとも1枚のキャッ
プレイヤー層が配設されている上記<1>から<11>のい
ずれかに記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のランフラット走行ラジア
ルタイヤは、断面形状が略三日月形である補強ゴム層に
よりサイド部内壁剛性を強化して、無撚りの金属単線が
引き揃えられた金属線束からなる強力ベルトプライを有
し、かつ、インナーライナーの厚みが0.1〜0.3m
mであることによる軽量化を、主な特徴としている。
【0012】(補強ゴム層)本発明タイヤは、カーカス
層のサイド領域のビード部からショルダー区域にかけ
て、カーカス層とインナーライナーとの間に、タイヤ回
転軸に沿った断面形状が略三日月形である、少なくとも
1枚の前記補強ゴム層からなるサイド補強層を有してお
り、このサイド補強層の剛性によりパンク時の荷重を支
持してランフラット走行性を可能にしている。この断面
形状が略三日月形である補強ゴム層としては、タイヤに
ランフラット性能を付与できるに足る諸種の高剛性ゴ
ム、特に軽比重の高剛性ゴム組成物を適宜選択使用する
ことが可能である。これら高剛性ゴムの例としては、補
強性のカーボンブラックや他有機/無機の補強剤を比較
的多量に充填した高剛性ゴム配合物、又は有機/無機の
短繊維及びこれらの断面中空乃至は断面異形の繊維を充
填した高剛性ゴム組成物等が好適に用いられる。
【0013】断面形状が略三日月形である前記補強ゴム
層の材質の25℃における硬度(Hd)は、75以上で
あることが好ましく、このように高硬度にすることによ
り長距離のランフラット走行を確実にでき信頼性が高ま
る場合が多い。硬度が75に満たない補強ゴム層では、
サイド内壁の剛性が不足である場合があり、パンク時に
おいて車両重量を支えきれず、充分な距離をランフラッ
ト走行することが出来ない恐れがある。
【0014】また、略三日月形である前記補強ゴム層の
25℃における損失正接(tanδ)が、0.25以下
であることが好ましく、この低エネルギーロス特性によ
り発熱を抑え長距離のランフラット走行ができる可能性
が高まる場合が多い。25℃損失正接が0.25を越え
る補強ゴム層であると、ランフラット走行中の昇温によ
り補強ゴム層が軟化乃至は熱剥離を起こす場合が多い。
【0015】なお、前記サイド補強層の最大厚みは、1
0mm以下であることが好ましく、この程度の肉厚であ
れば、タイヤの乗り心地や屈曲疲労性や転がり抵抗等に
支障を来すことが少ない。10mmを越えるサイド補強
層の肉厚は不要でもあり、乗り心地や屈曲疲労性や転が
り抵抗等に支障を来す場合が多い。
【0016】(ベルトプライ)本発明のランフラットタ
イヤの前記ベルト層を構成する少なくとも1枚のベルト
プライは、金属単線がゴム被覆されてなり、該プライ内
の少なくとも大部分の金属単線が、図2(ここでは3本
束)に例示するように、撚り合わされることなく複数n
本並列に引き揃えられた金属線束として存在し、該金属
線束が幅方向に束間で離隔されて平行に平面的に配列さ
れてなることを特徴としている。従来のランフラットタ
イヤのベルトプライでは、図1の断面及び側面図に示す
ように、数本の金属単線が撚り合わされた、所謂撚り線
コードがゴム被覆されたものが使用されていたが、それ
だとゴム被覆するのにある程度の厚みが不可欠であった
が、本発明のベルトプライは上記の構造であるので、薄
くて軽量で強力なベルトプライを可能にしている。
【0017】本発明のベルトプライ中の前記金属線束
は、図2に3本束で例示するように、該金属線束に直交
する断面の長径DLに対する短径DSの比(DS/DL
が、略1/nになるように引き揃えられた束として、形
成されていることが好ましい。金属線束の長径と短径の
比(DS/DL)が、1/nの値から外れてこれより大き
な値をとると、即ち平面的な配列から外れると、被覆ゴ
ムの厚みが増加せざるを得ず、ベルト層の軽量化が達成
できなくなる場合が多い。
【0018】本発明の前記金属線束内の金属単線の本数
(n)は、2本から6本であることが好ましい。該束内
金属線の本数が7本以上になると、ベルトプライ内に平
行に平面的に配列する、即ち短径と長径の比(DS
L)を略1/nにするように引き揃えて製造すること
が、往々にして難しくなる場合がある。ベルトの軽量化
と部材の生産性の両面から考慮すると、実施に当たりよ
り有利な束内金属線の本数は3〜4本である。
【0019】本発明のベルト層内の前記金属単線の線径
は、0.18〜0.35mmが好ましく、0.19〜
0.28mmがより好ましい。ベルトの軽量化の観点か
らは、線径を細くして重量の低減を図るべきであるが、
金属線の線径が0.18mm未満まで細くなると、ベル
ト強力を保持するには多数本打ち込まねばならず、従っ
て金属線束の間隔が狭くなり、ベルト層内で剥離が発生
乃至は進展し易くなる恐れがある。一方、金属線の線径
が0.35mmを越えて太くなると、ベルト層の曲げ変
形時の金属線とゴムの界面に生じる歪が増加して、タイ
ヤの急旋回時等の大変形の際に金属線が折れ易くなる傾
向がある。
【0020】本発明の前記金属単線の抗張力は、313
0〜4410MPaが好ましく、3430〜4410M
Paであることがより好ましい。抗張力が3130MP
a未満になると、ベルト強力を維持するためには、金属
線の本数を増やさなければならず、かえってベルトの軽
量化が達成できない場合が多い。一方、抗張力が441
0MPaを超える金属線については、その製造が難しく
量産に問題がある場合が多い。
【0021】本発明では撚りを掛けない前記金属単線、
所謂モノフィラメントをそのまま使用する。従来使用さ
れていた1×3、1×4、1×5等の撚り構造の金属コ
ードは、撚りのロスにより3%程度の強力の低下をもた
らしていたが、本発明の金属単線の束ベルトでは強力利
用率が高いので、特に初期の引張り剛性が高いという利
点がある。
【0022】本発明の前記金属単線の材質は、少なくと
も0.7重量%、さらに好適には少なくとも0.8重量
%の炭素を含有する鋼材であることが好ましい。炭素含
有量が0.7重量%に満たない鋼材金属線は、タイヤの
ベルト補強材としては張力が不足する場合がある。な
お、炭素含有量が0.9重量%を越える鋼材金属線は、
往々にして伸線加工が難しい場合があり、生産性に劣る
場合が多い。
【0023】本発明では、撚りを掛けてない前記金属単
線の束を平行に平面的に配列して用いることにより、ベ
ルト層を薄くでき被覆ゴムの使用量を大幅に減少させ、
ベルトを軽量化できる技術を提供できる。
【0024】なお、本発明のベルト層内の前記金属単線
がタイヤの赤道面となす角度は、15〜35°であるこ
とが好ましい。赤道面となす角度が15°未満では、ベ
ルト耐久性に不足する場合があり、一方、35°を越え
るベルト角度では、“タガ効果”が効かずラジアル特性
が発揮されない場合がある。
【0025】(インナーライナー)本発明の前記インナ
ーライナーは、その厚みが0.1〜0.3mmであるこ
とを特徴としており、これにより必要最小限の膜厚で空
気機密性を確保して、タイヤの軽量化に資している。イ
ンナーライナーの厚みが0.1mm未満では、空気透過
性を防止するのが難しく、一方、その厚みが0.3mm
を越えると、タイヤの軽量化が達成できない。
【0026】本発明の前記インナーライナーのゴム組成
物については、特に制限や限定はないが、ハロゲン化ブ
チルゴムを40重量%以上含むブチル系ゴム0〜40重
量部とジエン系ゴム60〜100重量部からなるゴム成
分100重量部に対して、アスペクト比が5〜30であ
る板状鉱物を60〜320重量部含有してなることが好
ましい。
【0027】前記ブチル系ゴムとしては、ハロゲン化ブ
チルゴムを40重量%以上含む限り特に制限はなく、目
的に応じて公知のものの中から適宜選択することがで
き、例えば、イソブチレン・パラメチルスチレン共重合
体のハロゲン化物、などが好適に挙げられる。これら
は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して
もよい。前記ブチル系ゴムにおいて、ハロゲン化ブチル
ゴムの含有量が40重量%未満であると、耐空気透過性
が十分でないことがある。なお、前記ハロゲン化ブチル
ゴムの含有量としては、耐空気透過性に優れる点で、6
0〜100重量%がより好ましく、80〜100重量%
が特に好ましい。前記ブチル系ゴムの前記ゴム成分にお
ける含有量としては、0重量部以上40重量部未満であ
り、40重量部以上であると、低温クラックが生じ易く
低温特性に劣る点で好ましくなく、このため0〜35重
量部であるのがより好ましい。
【0028】前記ジエン系ゴムとしては、特に制限はな
く、公知のものの中から目的に応じて適宜選択すること
ができ、例えば、天然ゴム、エポキシ化天然ゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン、などが挙げら
れる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。これらのジエン系ゴムの中でも、低
温特性に優れる点で、天然ゴム及び/又はポリブタジエ
ンゴムが良い。ジエン系ゴムの前記ゴム成分における含
有量としては、60〜100重量部であり、60重量部
以下であると、低温クラックが生じ易く低温特性に劣る
点で好ましくなく、このため65〜100重量部である
のが好ましい。一方、前記ジエン系ゴムの含有量が前記
数値範囲内にあると、前記問題はなく、低温特性に優れ
る点で有利である。
【0029】前記板状鉱物としては、その形状乃至構造
が板状で扁平のものであれば特に制限はなく、目的に応
じて適宜選択することができ、該板状鉱物には、層状鉱
物なども含まれる。板状鉱物の具体例としては、マイ
カ、クレー、シリカ、アルミナ、これらの複合体などが
挙げられる。これらの中でも、カオリン質クレーから選
択される少なくとも1種又は、含水のシリカとアルミナ
の複合体であるのが好ましい。これらは、1種単独で使
用してもよいし、2種以上を併用してもよく、市販品を
好適に使用することができる。
【0030】前記板状鉱物のアスペクト比としては、5
以上30未満が好ましく、8〜20がより好ましい。な
お、前記アスペクト比は、前記板状鉱物の厚みに対する
長径の比を意味する。前記アスペクト比が、5未満であ
ると、該インナーライナー用ゴム組成物が耐空気透過性
に劣り、内圧保持性が十分でなく、薄ゲージ化できない
ことがあり、30以上であると、加工性に劣り、未加硫
のシート切れ、穴あきが生ずることがあり、また、タイ
ヤ内面のコード露出が生ずることがある。一方、前記ア
スペクト比が前記数値範囲内にあると、前記問題がな
く、該インナーライナー用ゴム組成物が耐空気透過性に
優れ、内圧保持性が十分であり、薄ゲージ化でき、加工
性に優れ、未加硫のシート切れ・穴あきが生ずることが
ない等の点で有利である。
【0031】板状鉱物の前記インナーライナー用ゴム組
成物における含有量としては、前記ゴム成分100重量
部に対し、60〜320重量部が好ましく、100〜3
00重量部がより好ましい。板状鉱物の含有量が、60
重量部未満であると、該インナーライナー用ゴム組成物
が耐空気透過性に劣り、内圧保持性が十分でなく、薄ゲ
ージ化できないことがあり、320重量部を超えると、
加工性に劣り、未加硫のシート切れ、穴あきが生ずるこ
とがあり、また、タイヤ内面のコード露出が生ずること
がある。一方、前記板状鉱物の含有量が前記数値範囲内
にあると、前記問題がなく、該インナーライナー用ゴム
組成物が耐空気透過性に優れ、内圧保持性が十分であ
り、薄ゲージ化でき、加工性に優れ、未加硫のシート切
れ・穴あきが生ずることがない等の点で有利である。本
発明のインナーライナー用ゴム組成物には、その他の成
分として、目的に応じて適宜選択することができるが、
カーボンブラック、有機短繊維、分散改良剤、などが好
適に挙げられ、更に通常のゴム組成物に用いられる各種
添加剤が好適に挙げられる。
【0032】(キャップレイヤー層)本発明のランフラ
ット走行ラジアルタイヤでは、前記トレッドゴム層と前
記ベルト層との間に、有機繊維がゴム被覆されてなる少
なくとも1枚のキャップレイヤー層を配設して構成され
てもよく、この場合では、ベルト端部剥離やコード折れ
を抑止し、乗り心地と操縦安定性を改善し、低騒音で転
がり抵抗をの低くできる利点がある。このキャップレイ
ヤー層は、図4の8のように、ベルト層全幅を覆う広さ
であることが好ましいが、また、図4の9のように、ベ
ルト層の幅方向に分断してベルト層の両端部に設けても
よい。本発明のキャップレイヤー層内の有機繊維は、タ
イヤ周方向に実質的に平行に配列することが、操縦安定
性と転がり抵抗を向上させる上で有利になる。
【0033】本発明のキャップレイヤー層に用いられる
有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート
(PEN)繊維、レーヨン繊維、アラミド繊維等が使用
されるが、中でもポリエチレンナフタレート(PEN)
繊維を使用すれば、引張弾性率がナイロンやPETに比
してはるかに高いので、本発明で軽量化のため比較的細
い径の金属線束を使用することによるベルト周方向剛性
の不足を補いロードノイズを効果的に低減出来る。
【0034】(ランフラットタイヤ)本発明のランフラ
ットタイヤは、図3に1つの実施形態を左半断面図で示
すように、一対のビードコア1間にわたってトロイド状
に連なり、両端部が前記ビードコアをタイヤ内側から外
側へ巻き上げられる少なくと1枚のラジアルカーカスプ
ライからなるカーカス層3と、前記カーカス層のサイド
領域のタイヤ軸方向外側に配置されてサイド部を形成す
るサイドゴム層5と、前記カーカス層のクラウン領域の
タイヤ径方向外側に配置されて接地部を形成するトレッ
ドゴム層7と、前記トレッドゴム層と前記カーカス層の
クラウン領域の間に配置されて補強ベルトを形成する少
なくとも2枚のベルトプライからなるベルト層6と、前
記カーカス層のタイヤ内方全面に配置されて機密膜を形
成するインナーライナー4と、前記一方のビードコアか
ら他方のビードコアへ延びるカーカス層本体部分と前記
ビードコアに巻き上げられる巻上部分との間に配置され
るビードフィラー2と、を備えた空気入りタイヤであっ
て、(1)前記カーカス層のサイド領域のビード部から
ショルダー区域にかけて、該カーカス層と前記インナー
ライナーとの間に、タイヤ回転軸に沿った断面形状が略
三日月形である、少なくとも1層の補強ゴム層からなる
サイド補強層(図3と図4の斜線部分)を有し、(2)
前記ベルト層6の少なくとも1枚のベルトプライが金属
単線がゴム被覆されてなり、該プライ内の少なくとも大
部分の金属単線が、撚り合わされることなく複数n本並
列に引き揃えられた金属線束(図2に金属線3本束を例
示)として存在し、該金属線束が幅方向に束間で離隔さ
れて平行に平面的に配列されており、かつ、(3)前記
インナーライナー4の厚みが、0.1〜0.3mmであ
る、ことを特徴としている。
【0035】即ち、前記の断面形状が略三日月形である
補強ゴム層からなるサイド補強層により、サイド部の内
壁剛性を強化して、内圧が低下した時の車両の荷重を支
持してランフラット走行を可能にし、離隔されて配列さ
れた金属単線束からなる軽量で強力なベルト層と、薄い
厚みゲージのインナーライナーで、タイヤの重量を軽減
している。
【0036】本発明のタイヤを製造する方法について
は、特に制約や限定はなく、一般のタイヤの製造方法、
即ち、個々の部材を圧延工程や押出し工程等で長尺シー
ト物として作製し、個々のタイヤに応じたサイズ長さに
裁断し、成形ドラム上で貼り付けて加硫前グリーンタイ
ヤを形成するのであるが、本発明タイヤも従来のこうい
う方法で製造できる。
【0037】なお、空気入りタイヤは、夫々のサイズに
応じて、JATMA(日本)、TRA(米国)及びET
RTO(欧州)等が発行する規格に定められた標準リム
に装着されて使用され、この標準リムが通常正規リムと
称される。
【0038】本明細書でもこの慣用呼称に従い、「正規
リム」とは米国のタイヤとリムの協会TRAが発行する
2000年版のYEAR BOOKに定められた適用サ
イズにおける標準リムを指す。同様に、「正規荷重」及
び「正規内圧」とは、米国のタイヤとリムの協会TRA
が発行する2000年版のYEAR BOOKに定めら
れた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重
及び最大荷重に対応する空気圧を指す。ここで、荷重と
は下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の
最大荷重(最大負荷能力)のことであり、内圧とは下記
規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷
重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リ
ムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標
準リム(または“Approved Rim”、“Recommended Ri
m” )のことである。
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下に実施
例と比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0039】図3に示すように、カーカス層のサイド領
域のビード部からショルダー区域にかけて、カーカス層
とインナーライナーとの間に、タイヤ回転軸に沿った断
面形状が略三日月形である1層の補強ゴム層からなるサ
イド補強層を有する従来例1、比較例1および実施例1
〜3のランフラットタイヤを作製した。タイヤのサイズ
は225/60R16のラジアル構造タイヤで、各々の
金属単線の径、コードの構造と仕様、打込み密度、サイ
ド補強層の最大厚み及びインナーライナーの厚みを表1
に記載した。なお、断面三日月状のサイド補強ゴム層
は、特開平11−245636に開示されているゴム配
合で作成し、その硬度は90であった。又、従来例1と
比較例1のインナーライナーは、(NR/Brブチルゴ
ム/GPF)=(70/30/55)重量部の通常のイ
ンナーライナー用ゴム配合で作成し、実施例1〜3のイ
ンナーライナーは、(NR/Brブチルゴム/GPF)
=(70/30/20)重量部に扁平クレイを180重
量部添加したゴム配合で作成したものである。従来例1
と比較例1タイヤのベルト層は、線径0.23mmの金
属線の1×5撚り線コードをゴム被覆した2枚の交差プ
ライからなり、実施例1〜3のベルト層は、線径0.2
1,0.26mmの無撚り金属単線の3本束配列をゴム
被覆した2枚の交差プライからなる。
【0040】本発明の効果を確認するために、上記の仕
様で作製した各タイヤにつき、タイヤ重量を測定し、ラ
ンフラット走行寿命と乗り心地の試験を行ない、その結
果を比較例1タイヤの性能を100として、相対的に指
数化して表1に示した。ここで、相対評価指数は、数字
が大きい程優れており、小さい程劣っていることを意味
する。
【表1】 本発明タイヤである実施例1〜3のランフラット走行性
能は、比較例タイヤの性能と同等以上であり、その上重
量が軽く乗り心地が改善されていることが判明した。な
お、ここでのタイヤ性能の試験方法は次の通りである。
【0041】<ランフラット走行耐久性>国産3000
ccクラスの乗用車のフロント右輪に試験タイヤを装着
して、内圧をゼロとしてバブルコア無しで、直線路主体
のテストコースを時速60kmで走行させ、フィーリン
グで異常振動を感知するまでの走行距離を、ランフラッ
ト走行寿命とし、比較例1タイヤに対する相対指数で表
示した。
【0042】<乗り心地評価>幅2cmで高さ1cmの
突起物が取り付けられた外径2mのタイヤ試験用鉄製ド
ラムの上に、正規荷重を負荷させて供試タイヤを押し付
けてドラムを回転させ、タイヤがドラム上の突起を乗り
越したときの上下負荷方向の振動波形を加速度計にて測
定し、その第1周期の振幅の逆数を求め、比較例1タイ
ヤを100として指数で表示する。なお、この指数が大
きい程乗り心地は良好である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
ランフラット走行ラジアルタイヤは、カーカス層のサイ
ド領域に断面形状が略三日月形であるサイド補強層を有
し、撚り合わされることなく複数本並列に引き揃えられ
た金属線束が幅方向に束間で離隔されて平行に平面的に
配列されたベルトプライからなるベルト層を有し、かつ
インナーライナーの厚みが0.1〜0.3mmであるの
で、通常走行時においては乗り心地が良く転がり抵抗の
小さい軽量な乗用車用タイヤの性能を保持し、パンクで
内圧が低下した時には、安全で信頼性のおけるランフラ
ット走行が可能な優れたラジアルタイヤである。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属腺を1×5構造に撚り合わせた従来コード
の断面および側面図である。
【図2】本発明の1つの実施形態に係る金属線3本束の
配列の断面図である。
【図3】本発明の1つの実施形態に係るランフラットタ
イヤの左半断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るランフラットタイ
ヤの左半断面図である。
【符号の説明】
1 ビードコア 2 ビードフィラー 3 カーカス層 4 インナーライナー 5 サイドゴム層 6 ベルト層 7 トレッドゴム層 8 キャップレイヤー層(全幅) 9 キャップレイヤー層(分割)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 13/00 B60C 13/00 G

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビードコア間にわたってトロイド
    状に連なり、両端部が前記ビードコアをタイヤ内側から
    外側へ巻き上げられる少なくと1枚のラジアルカーカス
    プライからなるカーカス層と、前記カーカス層のサイド
    領域のタイヤ軸方向外側に配置されて外側部を形成する
    サイドゴム層と、前記カーカス層のクラウン領域のタイ
    ヤ径方向外側に配置されて接地部を形成するトレッドゴ
    ム層と、前記トレッドゴム層と前記カーカス層のクラウ
    ン領域の間に配置されて補強ベルトを形成する少なくと
    も2枚のベルトプライからなるベルト層と、前記カーカ
    ス層のタイヤ内方全面に配置されて機密膜を形成するイ
    ンナーライナーと、前記一方のビードコアから他方のビ
    ードコアへ延びるカーカス層本体部分と前記ビードコア
    に巻き上げられる巻上部分との間に配置されるビードフ
    ィラーと、を備えた空気入りタイヤであって、 (1)前記カーカス層のサイド領域のビード部からショ
    ルダー区域にかけて、該カーカス層と前記インナーライ
    ナーとの間に、タイヤ回転軸に沿った断面形状が略三日
    月形である、少なくとも1枚の補強ゴム層からなるサイ
    ド補強層を有し、 (2)前記ベルト層の少なくとも1枚のベルトプライが
    金属単線がゴム被覆されてなり、該プライ内の少なくと
    も大部分の金属単線が、撚り合わされることなく複数n
    本並列に引き揃えられた金属線束として存在し、該金属
    線束が幅方向に束間で離隔されて平行に平面的に配列さ
    れており、かつ、 (3)前記インナーライナーの厚みが、0.1〜0.3
    mmである、ことを特徴とするランフラット走行ラジア
    ルタイヤ。
  2. 【請求項2】 断面形状が略三日月形である前記補強ゴ
    ム層の25℃における硬度(Hd)が、75以上である
    請求項1に記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 断面形状が略三日月形である前記補強ゴ
    ム層の25℃における損失正接(tanδ)が、0.2
    5以下である請求項1又は2に記載のランフラット走行
    ラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記サイド補強層の最大厚みが、10m
    m以下である請求項1から3のいずれかに記載のランフ
    ラット走行ラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記金属線束に直交する断面における金
    属線束の長径DLに対する短径DSの比(DS/DL)が、
    該金属線束内の金属単線の本数をnとして、略1/nで
    ある請求項1から4のいずれかに記載のランフラット走
    行ラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記金属線束内の金属単線の本数nが、
    2本から6本である請求項1から5のいずれかに記載の
    ランフラット走行ラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記ベルト層内の金属単線の線径が、
    0.18〜0.35mmであり、その抗張力が3130
    〜4410MPaである請求項1から6のいずれかに記
    載のランフラット走行ラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記ベルト層内の金属単線の線径が0.
    19〜0.28mmであり、その抗張力が3430〜4
    410MPaである請求項1から7のいずれかに記載の
    ランフラット走行ラジアルタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記ベルト層内の金属単線の材質が、少
    なくとも0.7重量%の炭素を含有する請求項1から8
    のいずれかに記載のランフラット走行ラジアルタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記ベルト層内の金属単線が、タイヤ
    の赤道面となす角度が15〜35°である請求項1から
    9のいずれかに記載のランフラット走行ラジアルタイ
    ヤ。
  11. 【請求項11】 前記インナーライナーが、ハロゲン化
    ブチルゴムを40重量%以上含むブチル系ゴム0〜40
    重量部とジエン系ゴム60〜100重量部からなるゴム
    成分100重量部に対して、アスペクト比が5〜30で
    ある板状鉱物を60〜320重量部含有してなる請求項
    1から10のいずれかに記載のランフラット走行ラジア
    ルタイヤ。
  12. 【請求項12】 前記トレッドゴム層と前記ベルト層と
    の間に、有機繊維がゴム被覆されてなる少なくとも1枚
    のキャップレイヤー層が配設されている請求項1から1
    1のいずれかに記載のランフラット走行ラジアルタイ
    ヤ。
JP2000294798A 2000-09-27 2000-09-27 空気入りランフラットラジアルタイヤ Expired - Lifetime JP4880810B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000294798A JP4880810B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 空気入りランフラットラジアルタイヤ
DE60107353T DE60107353T2 (de) 2000-09-27 2001-09-27 Notlaufreifen
EP01308238A EP1193084B1 (en) 2000-09-27 2001-09-27 Pneumatic run-flat tire
US09/963,415 US20020056495A1 (en) 2000-09-27 2001-09-27 Pneumatic run-flat tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000294798A JP4880810B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 空気入りランフラットラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002103925A true JP2002103925A (ja) 2002-04-09
JP4880810B2 JP4880810B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=18777325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000294798A Expired - Lifetime JP4880810B2 (ja) 2000-09-27 2000-09-27 空気入りランフラットラジアルタイヤ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20020056495A1 (ja)
EP (1) EP1193084B1 (ja)
JP (1) JP4880810B2 (ja)
DE (1) DE60107353T2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276699A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
WO2009041636A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2009269422A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
WO2010074286A1 (ja) 2008-12-26 2010-07-01 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2012066816A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Goodyear Tire & Rubber Co:The 高強度補強構造を有するタイヤ
JP2015227083A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 東洋ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ
JP2015227085A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 東洋ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ
WO2020095891A1 (ja) * 2018-11-08 2020-05-14 株式会社ブリヂストン ランフラットタイヤ

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100491140C (zh) * 2002-10-08 2009-05-27 住友橡胶工业株式会社 无内胎轮胎
JP4406664B2 (ja) * 2004-04-30 2010-02-03 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 車輪用のランフラットタイヤを製造する方法及び装置
JP4309466B2 (ja) * 2006-09-22 2009-08-05 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JP5815914B2 (ja) * 2008-10-21 2015-11-17 株式会社ブリヂストン タイヤの製造方法
US8454778B2 (en) 2010-11-15 2013-06-04 Ramendra Nath Majumdar Pneumatic tire with barrier layer and method of making the same
US20120216933A1 (en) * 2011-02-28 2012-08-30 Societe De Technologie Michelin Tire design for ease of inner liner removal and method there for
EP2970663B1 (en) 2013-03-13 2022-02-02 Basf Se Inner liner for a pneumatic tire assembly
US20150122384A1 (en) * 2013-11-07 2015-05-07 Cecil Dilworth Synthetic Fiber Lined Tire
JP6875209B2 (ja) * 2017-06-19 2021-05-19 株式会社ブリヂストン ランフラットタイヤ
WO2020080441A1 (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 株式会社ブリヂストン エラストマー-金属コード複合体およびこれを用いたタイヤ
DE102022200392A1 (de) 2022-01-14 2023-07-20 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04185512A (ja) * 1990-11-19 1992-07-02 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
JPH1035232A (ja) * 1996-07-23 1998-02-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JPH10292275A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JPH11245636A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
JP2000108618A (ja) * 1998-08-04 2000-04-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd ランフラットタイヤ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4928741A (en) * 1986-11-14 1990-05-29 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber tire having polyvinylidene chloride/elastomer inner liner coating
JPH08484B2 (ja) * 1991-03-28 1996-01-10 住友ゴム工業株式会社 スペアタイヤ
US5529105A (en) * 1992-12-24 1996-06-25 Bridgestone Corporation Pneumatic tire including at least one tie-element layer with substantially orthogonally oriented cords
AU7960898A (en) * 1997-06-09 1998-12-30 Herberts G.M.B.H. Barrier coating of an elastomer and a dispersed layered filler in a liquid carrier and coated compositions, particularly tires
BR9900564A (pt) * 1998-02-19 2001-03-13 Goodyear Tire & Rubber Pneus radiais contendo cordões de filamentos de aço não torcidos em uma camada de lona de cinta
JP4312280B2 (ja) * 1998-04-30 2009-08-12 株式会社ブリヂストン 安全タイヤとリムとの組立体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04185512A (ja) * 1990-11-19 1992-07-02 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
JPH1035232A (ja) * 1996-07-23 1998-02-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JPH10292275A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JPH11245636A (ja) * 1998-03-06 1999-09-14 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
JP2000108618A (ja) * 1998-08-04 2000-04-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd ランフラットタイヤ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4502587B2 (ja) * 2003-03-14 2010-07-14 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2004276699A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
WO2009041636A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2009269422A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
JPWO2010074286A1 (ja) * 2008-12-26 2012-06-21 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
WO2010074286A1 (ja) 2008-12-26 2010-07-01 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
RU2507080C2 (ru) * 2008-12-26 2014-02-20 Бриджстоун Корпорейшн Пневматическая покрышка
JP5603253B2 (ja) * 2008-12-26 2014-10-08 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
US9045003B2 (en) 2008-12-26 2015-06-02 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
JP2012066816A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Goodyear Tire & Rubber Co:The 高強度補強構造を有するタイヤ
JP2015227083A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 東洋ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ
JP2015227085A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 東洋ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ
WO2020095891A1 (ja) * 2018-11-08 2020-05-14 株式会社ブリヂストン ランフラットタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
DE60107353D1 (de) 2004-12-30
EP1193084A3 (en) 2003-03-12
DE60107353T2 (de) 2005-05-12
EP1193084B1 (en) 2004-11-24
EP1193084A2 (en) 2002-04-03
JP4880810B2 (ja) 2012-02-22
US20020056495A1 (en) 2002-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105764712B (zh) 充气轮胎
US9168788B2 (en) Pneumatic tire
JP4880810B2 (ja) 空気入りランフラットラジアルタイヤ
CN101772426B (zh) 充气轮胎
US9272582B2 (en) Pneumatic tire
JP2009137449A (ja) ランフラットタイヤ
JPH11227424A (ja) 空気入り安全タイヤ
CN101765521A (zh) 充气轮胎
JPH05254310A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
EP4124471A1 (en) Tire
JP2004203129A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2565953B2 (ja) ラジアルタイヤ
JP6790547B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2021085386A1 (ja) タイヤ
WO2021085385A1 (ja) タイヤ
JP2022177709A (ja) タイヤ
JPH1178411A (ja) 乗用車用空気入りラジアル・タイヤ
JPH11301221A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3755050B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH11310014A (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
JP3982902B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2005153591A (ja) 不整地用モーターサイクルタイヤ
JP2002002213A (ja) 空気入りラジアルタイヤとリムの組み立て体
CN114423624B (zh) 充气轮胎
JP7381859B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110713

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4880810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250