JP2002103554A - 印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置 - Google Patents
印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置Info
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Abstract
能な印刷版を作成する印刷版記録装置、印刷版記録装置
付きの印刷装置、印刷版記録装置に用いる画像データ作
成装置、を提供する。 【解決手段】 インキ供給量演算部24はPPFデータ
D2に基づいて各インキ色に対し前記画像データを累積
演算して、印刷幅方向に沿った複数の領域毎にインキ供
給量Xを演算する。インキ少量領域判断部25は、イン
キ供給量Xが所定値以下となるインキ少量領域があるか
どうかを判断する。インキ消費領域データ記憶部26
は、予め複数のインキ消費領域データD3と、当該イン
キ消費領域が消費するインキ量を追加インキ供給量XD
として記憶している。合成部28は、2値画像データD
1に対しインキ消費領域データD3を合成する。これに
より印刷版上に最小限度のインキを消費するためのイン
キ消費領域を形成する。
Description
づいて印刷版を作成する印刷版記録装置、印刷版記録装
置を備えた印刷装置、ならびに印刷版記録装置に用いら
れる画像データ作成装置に関する。
を記録して製版を行う印刷版記録装置を備えた印刷装置
が実用化されており、「デジタル印刷機」などと呼称さ
れている。このデジタル印刷機では、複雑な製版作業が
自動化されているため、比較的経験の少ないオペレータ
でも容易に印刷物を得ることができる。
たオフセット印刷では、インキの乳化の問題がある。す
なわちインキ中に湿し水が混入してインキが乳化し、こ
の乳化が過度になると適切な印刷が行えないという問題
である。このような過度の乳化は、例えばインキの消費
量が少ない場合に発生する。つまりインキローラ上のイ
ンキが印刷により消費されないと過度に湿し水が混入す
るし、また過度に練られ続けるため空気の混入による乳
化も起こりやすい。
の方法が考えられる。例えば、最も単純には作業毎に乳
化しすぎたインキを除去する方法がある。しかしなが
ら、この手法では作業毎にインキを替えなければならず
面倒である。また作業途中における過度の乳化を防止す
ることができない。
領域毎に湿し水の供給量を可変する場合や、インキの供
給量やインキ練り量などを可変することが考えられる。
しかしながら、この手法は経験のないオペレータには困
難であり、印刷装置側でも領域毎に湿し水量を可変でき
る機構やインキ練り量を可変する機構などを備えなけれ
ばならない。
し、経験の少ないオペレータでも容易に解決できる手法
としては、各印刷領域において必要最小限度のインキの
消費が行われるようにすることが考えられる。すなわち
上述したように過度の乳化はインキの消費が少ない場合
に発生するため、乳化を防止するためには印刷中に一定
量以上のインキを消費するようにすればよい。
されたものであり、画像データに基づいて印刷版を記録
する際に、インキの過度の乳化を防ぐために所定量以上
のインキを消費する領域を印刷版上の余白に自動的に形
成するようにした印刷版記録装置、また印刷版記録装置
を備える印刷装置、ならびに印刷版記録装置に用いられ
る画像データ作成装置を提供することを目的とする。
は、画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印
刷版記録装置において、前記画像データに基づいて印刷
版幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を演算するイン
キ供給量演算手段と、各インキの色毎に前記インキ供給
量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどう
かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記イ
ンキ少量領域があると判断された場合は、該当する色の
印刷版上に一定量以上のインキを消費するためのインキ
消費領域を形成するインキ消費領域形成手段と、を備え
る。
の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域は、印
刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部から
なることを特徴とする。
2に記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領
域は、インキ供給の行われる前記印刷版上のほぼ全幅に
渡って形成されることを特徴とする。
3のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記イ
ンキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対
応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算する
ようにしたことを特徴とする。
4のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記イ
ンキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余
白部に形成されることを特徴とする。
5のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記イ
ンキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印
刷版上に配置されることを特徴とする。
づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置を備
え、画像が記録された印刷版に対して印刷幅方向の複数
の領域毎にインキ供給量を定めて印刷を行う印刷装置に
おいて、前記画像データに基づいて、各領域毎のインキ
供給量を演算するインキ供給量演算手段と、各インキの
色毎に、前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少
量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、を有
し、前記判断手段によって前記インキ少量領域があると
判断された場合は、前記印刷版記録装置が該当する色の
印刷版上に一定量以上のインキを消費するためのインキ
消費領域を形成するようにしたことを特徴とする。
の印刷装置において、前記インキ消費領域は、印刷版の
幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなるこ
とを特徴とする。
8のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ消
費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上のほぼ全
幅に渡って形成されることを特徴とする。
し9のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ
消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応す
る追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するよう
にしたことを特徴とする。
し10のいずれかに記載の印刷装置において、前記イン
キ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白
部に形成されることを特徴とする。
し11のいずれかに記載の印刷装置において、前記イン
キ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷
版上に配置されることを特徴とする。
基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置に用
いられる画像データ作成装置であって、前記画像データ
を印刷色毎ならびに印刷版幅方向の複数の領域毎に演算
して、各領域毎のインキ供給量を求めるインキ供給量演
算手段と、各印刷色毎に、前記インキ供給量が所定値以
下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する
判断手段と、前記判断手段によって前記インキ少量領域
があると判断された場合は該当する色の印刷版上に一定
量以上のインキを消費するインキ消費領域を配置するよ
うに、前記画像データに対し前記インキ消費領域に係る
インキ消費領域データを付加するインキ消費領域付加手
段と、を有する。
記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領
域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平
網部からなることを特徴とする。
たは14に記載の画像データ作成装置において、前記イ
ンキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の
ほぼ全幅に渡って形成されることを特徴とする。
いし15のいずれかに記載の画像データ作成装置におい
て、前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消
費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量
に加算するようにしたことを特徴とする。
いし16のいずれかに記載の画像データ作成装置におい
て、前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応す
る印刷版余白部に形成されることを特徴とする。
いし17のいずれかに記載の画像データ作成装置におい
て、前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならない
ように各印刷版上に配置されることを特徴とする。
4は、印刷用紙P上の印刷例を示す説明図である。この
実施の形態では、印刷用紙P上には、画像IMと、印刷
幅方向に沿って長尺状のベタ領域からなるインキ消費領
域Sと、が印刷されている。なお、図において上から下
に向かう方向が印刷方向であって、図の下側を紙尻側と
する。
色だとすると、印刷幅方向において「花」が印刷された
領域Aでは比較的マゼンタ(M色)のインキは消費され
る。これに対し「花」のない領域B、Cでは、他にマゼ
ンタ(M色)に係る色の画像がなければマゼンタ(M
色)のインキはほとんど消費されない。この場合、領域
B、Cにおけるマゼンタ(M色)のインキローラ上では
インキが消費されずに練り続けられるためにインキの乳
化が過度に進んでしまう。そして過度の乳化が起こった
領域ではインキの特性が変化してしまうため、例えば次
ジョブの印刷時に適切な印刷品質が得られない。
キ消費領域Sとしてマゼンタ(M色)によるベタ領域を
設ける。これによりマゼンタ(M色)のインキは少なく
とも一定量以上が前記インキ消費領域Sにより消費され
るため、インキローラ上での過度の乳化を防止すること
ができる。
の形態について説明する。まず前記インキ消費領域S
は、最低限消費すべきインキ量として印刷濃度で換算す
るとA3サイズ横通しの印刷装置においては約1.3〜
2.5%程度となり、短辺は約5ないし10mm程度の幅
を有するものが好ましい。この短辺サイズについては、
5mm以下のようにあまり小さいと乳化防止の効果がな
く、逆に10mm以上の大きなものだとインキと印刷用紙
の無駄になる。なおインキ消費領域Sの長辺について
は、画像領域の長さに応じて自動的に設定してもよい
が、印刷可能な最大印刷幅(紙幅サイズ)に渡って設け
るのが好ましい。これは、次ジョブにおいてインキが乳
化した領域がないようにするためである。
れぞれの色に対し独立して設けることが可能である。例
えば、画像によっては2色以上のインキ消費領域を設け
ることが考えられるためである。さらに複数のインキ消
費領域Sを併設する場合、できる限り各インキ消費領域
Sは印刷用紙上に重ねない方が好ましい。すなわち10
0%濃度のベタを2以上重ねて印刷すれば、インキのト
ラッピングの問題や色が濁ってしまう可能性があるため
である。ただし多数のインキ消費領域Sを設けるだけの
余白部がない場合には、この限りではない。なおインキ
消費領域Sは、通常、YMCのいずれか1ないし3色が
指定されるが、文字線画領域などがある場合は、K色の
インキ消費領域が設定される可能性もある。またYMC
K以外の特色を用いる場合にも同様に行うことができ
る。
よくインキが消費できるようにベタ領域を設定する場合
と平網を使用する場合とがある。ただし平網の濃度が低
いと、インキ消費領域の短辺幅は大きく設定する必要が
ある。
は、紙尻側の余白部に設けるのが好ましい。すなわち印
刷上流側に設けると、当該インキ消費領域Sの印刷にと
もない画像IMの先端側の印刷濃度が影響を受ける場合
があり、画像IMにローラピッチのゴーストが現れやす
いためである。
づいて説明する。図1はこの発明に係る印刷版記録装置
を備えた印刷装置の一例を示す側面概要図であり、図2
はこの印刷装置とこの印刷装置の前段において画像デー
タを作成する画像データ作成装置とからなる印刷システ
ムにおける画像データの処理構成を示すブロック図であ
る。
印刷機構として、印刷版を保持する第1および第2の版
胴1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写する
ための第1および第2ブランケット胴3、4と、印刷用
紙を保持して両ブランケット胴3、4に当接する圧胴5
と、圧胴5に対し印刷用紙を供給または排出する給紙胴
6および排紙胴7と、前記第1および第2の版胴1、2
上の印刷版に対し湿し水またはインキを供給する湿し水
供給手段8およびインキ供給手段9と、積載された未印
刷の印刷用紙を順次供給する給紙部10と印刷された印
刷用紙を順次積載する排紙部11とを備える。
前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版
を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し
画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印
刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を
排出する印刷版排出部15とを備える。
紙上の画像を撮像して、印刷された画像の位置ズレ量や
色濃度等を測定するための撮像部16と、印刷装置の各
部を制御する印刷制御部17(図2に図示)とを備え
る。以下、各部の詳細について説明する。
によって図1の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で
示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されて
おり、第2の版胴2についても同様に図示しない版胴駆
動機構によって図1の実線で示す第2の印刷位置と二点
鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成
されている。すなわち第1および第2の版胴1、2は、
印刷作業を実行する時にはそれぞれ第1または第2の印
刷位置に配置され、製版作業を実行する時には、順次交
代して画像記録位置に配置されて各版胴上で印刷版の製
版処理が行われる。
ぞれ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各色の印
刷版をその周面上で180度対向した位置に固定するた
めの図示しない咥え手段を2組ずつ備える。なお、上記
の説明では1つの印刷領域を有する印刷版を2枚ずつ版
胴へ装着するようにしているが、2つの印刷領域を列設
する1枚の印刷版を装着するようにしてもよい。また、
例えば所定のポリマーなどを塗布・硬化せしめて版胴の
表面自体を印刷版面とするものであってもよい。
刷位置にて第1の版胴1と当接して回転するように構成
されており、第2のブランケット胴4についても同様に
前記第2の印刷位置にて第2の版胴2と当接して回転す
るように構成されている。この第1および第2のブラン
ケット胴3、4は、前記第1および第2の版胴1、2と
同じ直径を有し、各版胴から2色分のインキ画像を転写
可能なブランケットをその周面に装着している。
2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケッ
ト胴3、4の両方と当接して回転するように構成されて
いる。この圧胴5には、前記印刷版上の印刷領域に対応
する大きさの印刷用紙を1枚保持可能な図示しない咥え
手段を備えている。この咥え手段は図示しない開閉機構
によって所定のタイミングで開閉して、前記印刷用紙を
挟持することができる。
直径を有し、前記圧胴5に備えられた咥え手段と同様の
図示しない咥え手段を備える。この給紙胴6および排紙
胴7の咥え手段は、前記圧胴5の咥え手段と同期して印
刷用紙を受け渡し可能なように配置されている。
た第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブ
ランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙
胴7とは、それぞれの胴に対し各胴の直径と略同一の図
示しない駆動ギアが胴端に備えられており、各々当接す
る胴の間で各ギアが噛合している。従って、このギアを
図示しない印刷駆動用モータにより駆動することで、上
記各胴を同期して回転駆動することができる。
5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が2倍
の周長を有するため、版胴1、2およびブランケット胴
3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従って、圧
胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第1およ
び第2の版胴1、2から、各2色ずつ合計4色の多色印
刷が行える。
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供給
手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水を
汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからなり、
湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接するロー
ラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接ま
たは離間するするように構成されている。なお印刷版が
湿し水を不要とするタイプの印刷版であれば、湿し水供
給手段8は不要となる。
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に異なる色のインキを供給することができる。例え
ばこの実施の形態では、第1の版胴1に対しては、ブラ
ック(K色)とマゼンタ(M色)のインキ供給手段9が
配置され、第2の版胴2に対しては、シアン(C色)と
イエロー(Y色)のインキ供給手段9が配置される。
って複数のインキキーを備え、当該インキキーに対応し
た領域毎にインキ供給量を可変して供給可能なインキ壷
手段と、インキ壷手段から繰り出されたインキを練り渡
すインキローラ群とからなり、インキローラのうち少な
くとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機
構によって版胴面に対し当接または離間するするように
構成されている。
9のいくつかは、前記第1および第2の版胴1、2の移
動にともない、その移動経路から待避できるように構成
されている。
たパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に
渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回
転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。また排紙
部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取っ
て積載するものである。
明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時に
は、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置
に移動させる。この画像記録位置では、版胴に対し図示
しない摩擦ローラが直接または間接的に当接されて回転
駆動するように構成されている。
刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した
印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送
ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段
と、を有する。この実施の形態では、印刷版としてレー
ザ光によって画像を露光記録する銀塩感材を用いている
が、例えばレーザ光により溶融またはアブレーションさ
れるサーマルタイプの印刷版等を用いても良い。
セットロールから引き出した印刷版の先端を前記版胴
1、2の図示しない咥え手段に挟持させ、この状態で版
胴1、2を回転させて印刷版を版胴1、2上に巻回し、
この後、所定長で印刷版を切断して印刷版の後端を他方
の咥え手段により挟持するものである。
fによって印刷版上に露光を施して画像を記録するもの
である。この画像記録部13は、画像データに基づいて
レーザ光源から照射されたレーザ光をポリゴンミラーな
どの偏向手段によって版胴の軸線方向に走査するもので
あり、この偏向手段による走査と版胴の回転とにより印
刷版上に画像を記録することができるように構成されて
いる。もしくは版胴の軸線方向に沿って1以上のレーザ
照射手段を列設しておき、版胴を回転させながら当該レ
ーザ照射手段を版胴の軸線方向に沿って平行移動して走
査する形式であってもよい。
露光された印刷版を現像処理するものである。この実施
の形態では、現像部14は、図示しない処理槽に貯留さ
れた処理液を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し
塗布して現像処理を行う構成になっており、版胴から待
避する位置と版胴へ近接する位置とに移動する図示しな
い昇降手段が備えられている。なお現像処理が要らない
画像記録方法を採用すれば、現像部14はなくてもよ
い。
刷版を排出する装置であって、画像記録位置にある版胴
から印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を
搬送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排
出する排出カセットとを備える。
像やカラーチャートを読み取るものであり、本実施の形
態では、印刷用紙の幅方向に沿って設けられたRGBラ
インセンサーを有し、印刷用紙の搬送にともない線順次
に印刷用紙上の画像を撮像することができる。この撮像
部16で読み取った画像データは印刷制御部17によっ
て画像処理され、印刷物の色ズレ量や色濃度などの測定
データが演算される。そして測定データに基づいて、印
刷装置各部の機構が制御されて見当合わせやインキ供給
量の調整が行われる。
1、2を画像記録位置へ移動させ、印刷版の供給と画像
の記録および現像とを行って製版作業を実行する。製版
作業が完了すれば、第1および第2の版胴1、2をそれ
ぞれ第1および第2の印刷位置に配置して印刷作業を行
うことができる。
刷装置前段にあって印刷版の記録に用いられる画像デー
タを作成する画像データ作成装置20について説明す
る。
の表示手段、キーボードやマウスなどの入力手段、ハー
ドディスクなどの記憶手段、ならびにLANなどに接続
された通信手段などを備えたコンピュータシステムのハ
ードウェアと、このハードウェアを画像データ作成装置
として機能すべくプログラミングされたソフトウェアと
により構成されている。
見ると図2に示すように、画像データ入力編集部21
と、RIP処理部22と、PPFデータ作成部23と、
インキ供給量演算部24と、インキ少量領域判断部25
と、インキ消費領域データ記憶部26と、インキ消費領
域データ読出部27と、合成部28と、送信部29とを
備える。
装置などで作成された画像データを入力し、必要により
編集を行なったり印刷条件を設定するものである。RI
P処理部22は、前記画像データ入力編集部21で作成
または編集した多値の画像データD0をRIP処理(ra
ster-image-processing)して2値の画像データD1に
変換するものである。
像データD0に基づいてPPF(print production for
mat)データD2を作成するものである。なおPPFデ
ータD2とは、印刷前工程から印刷後工程にかけて一貫
的に使用することができるようにCIP3(International
Cooperation for Integration of Prepress, Press,and
Postpress)システムで規格化されたデータ形式であ
り、前記画像データD0よりも低解像度な多値の画像デ
ータである。本実施の形態では、当該PPFデータD2
は印刷工程におけるインキ供給量Xの演算に用いられ
る。
像データから算出される画像面積値に比例するものであ
り、印刷時のインキ消費量に相当する。
タD2に基づいてインキ供給量Xを演算するものであっ
て、各インキ色毎に前記画像データを累積演算して、印
刷幅方向に沿った複数の領域毎にインキ供給量を演算す
る。例えば図5は、各インキ色別に複数の領域毎にイン
キ供給量Xを演算した結果をヒストグラムで表した例で
ある。なお領域数はインキ供給手段9のインキ供給領域
数によって適宜の数に定められる。ここで演算されたイ
ンキ供給量Xは、次段のインキ少量領域判断部25での
判断に使用されるが、印刷装置におけるインキ供給制御
にも使用されるため、印刷制御部17へも送信される。
れたインキ供給量Xが所定値Q以下となる領域があるか
どうかを判断するものである。ここで所定値Q(図5の
点線レベル)は予め実験的に求められた値であって、こ
の所定値Q以下のインキ供給量であればインキの消費量
が少なくて過度の乳化を引き起こすものとする。ここで
はインキ少量領域判断部25は各領域のインキ供給量X
と前記所定値Qとを順次比較してインキ少量領域の有無
を判断する。例えば図5の例では、C色において所定値
Qを下回る領域があるため、C色にインキ少量領域が存
在するものと判断される。なお、前記所定値Qの値は必
要により各インキ色毎に設定しても良い。
ドディスク等の記憶手段で構成され、予め複数のインキ
消費領域データD3を2値データで記憶している。例え
ば、インキ消費領域データD3として、前記色毎に設定
したインキ消費領域Sと、カラーチャート領域等のその
他のマークとを組み合わせて記憶しておくことが考えら
れる。また、前記インキ消費領域Sの形状やサイズを可
変したものを適宜複数記憶しておいてもよい。なお、こ
の実施の形態では、各インキ消費領域データD3に対応
して、当該インキ消費領域が消費するインキ量を追加イ
ンキ供給量XDとして記憶しておく。
インキ少量領域判断部25によりインキ少量領域が存在
すると判断されたインキ色に基づいて、対応する色のイ
ンキ消費領域データD3を前記インキ消費領域データ記
憶部26から読み出して、次の合成部28へ送出する。
また、インキ消費領域データ読出部は、該当するインキ
消費領域データD3に対応する追加インキ供給量XDを
読み出して、印刷制御部17へ送信する。
対しインキ消費領域データD3を合成するものである。
ここでは、画像データD1の紙尻側にインキ消費領域デ
ータD3を加算して合成された画像データD4を作成す
ればよい。なお合成した結果、画像データD4が印刷版
に収まらないサイズになる場合も考えられる。この場合
の処理としては、エラー警報を行ってオペレータにより
インキ消費領域Sの指定をやり直してもらう場合、もし
くは、はみ出たインキ消費領域Sについては印刷版への
記録を行わない場合、もしくは、複数のインキ消費領域
Sを重ねて配置する場合などが考えられ、適宜の処理を
行えばよい。
に対し前記合成された画像データD4を送信するもので
ある。この画像データD4の送信については、データを
一括して送信してもよいし、また適宜分割して送信して
もよい。また印刷制御部17からの指示に応じて、該当
する画像データD4の送信を行うものであってもよい。
29から送信された画像データD4を受信し、画像記録
部13に送出する。そして画像記録部13は、画像デー
タD4に基づいて印刷版の記録を行う。これによりイン
キ消費領域を付加した印刷版を作成することができる。
Xと追加インキ供給量XDとを合算して最終的なインキ
供給量を定め、前記インキ供給手段9を制御する。例え
ば、印刷幅方向の全域において一定のインキ消費領域を
形成する場合は、全領域に対し一定の追加インキ供給量
XDを加算するようにすればよい。これによりインキ消
費領域が付加された場合であっても、付加された分を加
味して適切なインキ供給が行える。
手順について図3のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS1では、前記インキ供給量演算部24に
て各インキ色毎にインキ供給量が演算される。この演算
は前述したようにインキ供給手段9のインキ供給領域毎
に行われる。
断部25にて演算されたインキ供給量が予め設定された
所定値と比較され、各インキ色毎にインキ少量領域が存
在するかどうかが判断される。
ップS3では対応する色のインキ消費領域データが前記
インキ消費領域データ読出部25により読み出される。
そして次のステップS3では、印刷すべき画像の画像デ
ータと合成される。ステップS4では合成された画像デ
ータが印刷装置に送られ、画像記録部13により印刷版
に画像が記録される。
だって、オペレータがインキ消費領域Sの短辺サイズの
入力や、インキ消費領域Sを付加する位置を設定するよ
うにしてもよい。また複数のインキ消費領域Sが配置さ
れる場合の配置順序や重ね刷りの有無なども設定するよ
うにしてもよい。またインキ消費領域を平網で構成する
場合は、その濃度%を設定するようにしてもよい。
ータに基づいてインキ消費領域データを容易に付加する
ことができるので、印刷作業時には少なくとも付加した
インキ消費領域によって最小限度のインキが消費され
る。これによりインキの消費が少ない場合に生じる過度
の乳化現象を防止することができる。
装置とを個別に分離して示しているが、両者を含めて一
体化された印刷装置としてもよい。また画像記録部13
を印刷装置から分離して独立した印刷版記録装置として
使用してもよい。
段にある画像データ作成装置20にてインキ消費領域S
に係るインキ消費領域データを付加するようにしている
が、印刷装置の印刷制御部17側で付加するようにして
もよい。
る印刷装置について説明したが、空気と接触するインキ
練りによっても乳化が促進されるため、湿し水を用いな
い印刷装置にも適用できる。
幅方向に沿ってインキを消費するように設けられていれ
ばよい。図6は種々のインキ消費領域Sを表す説明図で
ある。例えば図6(A)では複数の分断された領域が印
刷幅方向に沿って設けられている例である。また図6
(B)は、各分断された領域が、千鳥状ではあるが実質
的に印刷方向に沿って配置された例である。また図6
(C)は、一列で表されるべきインキ消費領域を複数に
分割した例であり、実質的に印刷幅方向に沿って設けら
れたインキ消費領域Sと同等である。図6(D)は、イ
ンキ消費領域Sを、文字や記号などで構成した例であ
る。文字や記号に加え、平網や他の線画ベタなどを加え
ても良い。また文字や記号は、意味のある印刷情報など
を記録するようにしてもよい。
費領域データD3を2値データとしてインキ消費領域デ
ータ記憶部26に記憶しているが、画像データ入力編集
部21においてインキ消費領域Sに係る画像を作成した
上で印刷物を構成する画像に対し重畳し、次いでRIP
処理部22にてRIP処理を行うようにしてもよい。ま
た、この場合インキ消費領域Sを付加した画像データD
0から再度インキ供給量を演算し直すようにしてもよ
い。ただし、予めインキ消費領域データを2値データの
状態で記憶しておいて合成する方が処理が容易である。
XをPPFデータから演算するようにしているが、RI
P前の画像データD0やRIP後の画像データD1から
算出するようにしてもよい。例えばRIP後の画像デー
タであれば、2値データであるため画像を形成するドッ
トの個数を計数してインキの載る部位の画像面積値を算
出することができる。なおインキ供給量Xは画像面積値
によって定まるので、本明細書におけるインキ供給量X
とは画像面積値自体も含むものとする。
Xと追加インキ供給量XDを印刷制御部17で合算する
ようにしているが、画像データ作成装置20側で処理す
るようにしてもよい。
全域に対し一様にインキ消費領域を付加するようにした
が、インキ供給量の少ない領域に対応した位置にだけイ
ンキ消費領域を付加するようにしてもよい。
自動的にインキ消費領域が付加されるので複雑な制御を
行わなくてもインキの乳化を容易に防止することができ
る。
ある。
ロック図である。
チャートである。
ある。
明図である。
る。
Claims (18)
- 【請求項1】 画像データに基づいて印刷版上に画像を
記録する印刷版記録装置において、 前記画像データに基づいて印刷版幅方向の複数の領域毎
にインキ供給量を演算するインキ供給量演算手段と、 各インキの色毎に前記インキ供給量が所定値以下となる
インキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段
と、 前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断
された場合は、該当する色の印刷版上に一定量以上のイ
ンキを消費するためのインキ消費領域を形成するインキ
消費領域形成手段と、を備える印刷版記録装置。 - 【請求項2】 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向
に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特
徴とする請求項1に記載の印刷版記録装置。 - 【請求項3】 前記インキ消費領域は、インキ供給の行
われる前記印刷版上のほぼ全幅に渡って形成されること
を特徴とする請求項1または2に記載の印刷版記録装
置。 - 【請求項4】 前記インキ消費領域を形成した場合、当
該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記イ
ンキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請求
項1ないし3のいずれかに記載の印刷版記録装置。 - 【請求項5】 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻
側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷版記録装
置。 - 【請求項6】 前記インキ消費領域は、印刷時に各色が
重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴と
する請求項1ない5のいずれかに記載の印刷版記録装
置。 - 【請求項7】 画像データに基づいて印刷版上に画像を
記録する印刷版記録装置を備え、画像が記録された印刷
版に対して印刷幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を
定めて印刷を行う印刷装置において、 前記画像データに基づいて各領域毎のインキ供給量を演
算するインキ供給量演算手段と、 各インキの色毎に前記インキ供給量が所定値以下となる
インキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段
と、を有し、 前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断
された場合は、前記印刷版記録装置が該当する色の印刷
版上に一定量以上のインキを消費するためのインキ消費
領域を形成するようにしたことを特徴とする印刷装置。 - 【請求項8】 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向
に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特
徴とする請求項7に記載の印刷装置。 - 【請求項9】 前記インキ消費領域は、インキ供給の行
われる前記印刷版上のほぼ全幅に渡って形成されること
を特徴とする請求項7または8に記載の印刷装置。 - 【請求項10】 前記インキ消費領域を形成した場合、
当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記
インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請
求項7ないし9のいずれかに記載の印刷装置。 - 【請求項11】 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙
尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴と
する請求項7ないし10のいずれかに記載の印刷装置。 - 【請求項12】 前記インキ消費領域は、印刷時に各色
が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴
とする請求項7ないし11のいずれかに記載の印刷装
置。 - 【請求項13】 画像データに基づいて印刷版上に画像
を記録する印刷版記録装置に用いられる画像データ作成
装置であって、 前記画像データを印刷色毎ならびに印刷版幅方向の複数
の領域毎に演算して、各領域毎のインキ供給量を求める
インキ供給量演算手段と、 各印刷色毎に、前記インキ供給量が所定値以下となるイ
ンキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段
と、 前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断
された場合は該当する色の印刷版上に一定量以上のイン
キを消費するインキ消費領域を配置するように、前記画
像データに対し前記インキ消費領域に係るインキ消費領
域データを付加するインキ消費領域付加手段と、を有す
る画像データ作成装置。 - 【請求項14】 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方
向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを
特徴とする請求項13に記載の画像データ作成装置。 - 【請求項15】 前記インキ消費領域は、インキ供給の
行われる前記印刷版上のほぼ全幅に渡って形成されるこ
とを特徴とする請求項13または14に記載の画像デー
タ作成装置。 - 【請求項16】 前記インキ消費領域を形成した場合、
当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記
インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請
求項13ないし15のいずれかに記載の画像データ作成
装置。 - 【請求項17】 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙
尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴と
する請求項13ないし16のいずれかに記載の画像デー
タ作成装置。 - 【請求項18】 前記インキ消費領域は、印刷時に各色
が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴
とする請求項13ないし17のいずれかに記載の画像デ
ータ作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000292560A JP3670564B2 (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002103554A true JP2002103554A (ja) | 2002-04-09 |
JP3670564B2 JP3670564B2 (ja) | 2005-07-13 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009543715A (ja) * | 2006-07-19 | 2009-12-10 | フェリックス ベッシャー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニエ コマンディトゲゼルシャフト | 確率的にレーザー処理されたフィルムローラー |
JP2010234527A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Toppan Printing Co Ltd | オフセット印刷機におけるインキ調量機構のプリセット装置とその方法 |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000292560A patent/JP3670564B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3670564B2 (ja) | 2005-07-13 |
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