JP2003053936A - ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置 - Google Patents

ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置

Info

Publication number
JP2003053936A
JP2003053936A JP2001249027A JP2001249027A JP2003053936A JP 2003053936 A JP2003053936 A JP 2003053936A JP 2001249027 A JP2001249027 A JP 2001249027A JP 2001249027 A JP2001249027 A JP 2001249027A JP 2003053936 A JP2003053936 A JP 2003053936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
holding
printing
plate
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001249027A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Ito
慎二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001249027A priority Critical patent/JP2003053936A/ja
Publication of JP2003053936A publication Critical patent/JP2003053936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的軽い力で着脱可能なローラ保持装置を
提供する。 【解決手段】 ローラ保持装置20は、ローラ22の軸
受け部24を保持する保持ブロック31と、ロッド嵌装
ブロック32に挿通されたロッド部材33と、ロッド部
材33に固定された軸端保持部材34ならびにロッド部
材33上に進退可能に螺合されたバネ圧調整部材35
と、前記軸端保持部材34とバネ圧調整部材35との間
に装着されたバネ部材36と、を備える。この装置で
は、ローラ22はバネ部材36の付勢力に従って軸端保
持部材34の押圧で保持される。ローラを着脱する際に
は、まずバネ圧調整部材35を移動させて、バネ部材3
6の伸縮領域を大きくしてバネの付勢力を弱める。しか
るのちロッド部材33をバネ圧に抗して引っ張り出し、
軸端保持部材34を軸受け部24の当接位置から退避さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばインキロ
ーラなどの複数のローラを備えた印刷装置におけるロー
ラの保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、版胴上において印刷版に対し画像
を記録して製版を行う印刷版記録装置を備えた印刷装置
が実用化されており、「デジタル印刷機」などと呼称さ
れている。このデジタル印刷機では、製版作業が自動化
されているため、複雑な手順を行わなくとも容易に印刷
物を得ることができる。
【0003】ところが上記デジタル印刷機では、版胴上
において製販機構を備えるため、版胴周囲のスペースが
一般的な印刷装置よりも少なくなる。例えば通常のオフ
セット印刷装置であれば、版胴の周囲には湿し水供給手
段、インキ供給手段、それ以外には版胴に当接するブラ
ンケット胴が配置される。これに対し前記デジタル印刷
機では、さらに、未使用の印刷版を供給するとともに使
用済みの印刷版を回収する給排手段、印刷版上に画像を
記録する記録手段、また必要により印刷版の現像を行う
現像処理手段等を版胴の周囲に配置しなければならず配
置スペースに余裕がない。さらに高価な描画機構を搭載
した製版手段を少なくするために、上記デジタル印刷機
では版胴上に複数の印刷領域を備える、いわゆる倍胴型
が採用されることがある。この場合は版胴周囲に設置さ
れる湿し水供給手段やインキ供給手段が各々2組以上に
増加し、さらに版胴周囲のスペースが不足する。
【0004】一方、オフセット印刷装置などにおけるイ
ンキ供給手段では、複数のインキローラが連続的に配置
されており、各ローラ間でインキの伝達とインキ練りと
が行われてインキ供給がなされる。このインキローラの
いくつかは、他のローラに対し当接した状態で従動回転
するように保持されている。このような従動ローラは清
掃やメンテナンスのために着脱可能に保持されている
が、一般的には着脱可能なローラは他のローラに対し自
重で当接する方向に配置されている。なぜならばこの場
合は軸端を比較的軽く押さえて保持することができるか
らである。
【0005】ところが上述したデジタル印刷機では、版
胴周囲のスペースが少なく、必ずしもメンテナンス上理
想的な位置にインキ供給手段を備えることができない。
従って着脱可能なローラを、重力に逆らって下方から上
側のローラに押圧するように配置しなければならない場
合もある。図10は着脱可能なローラ100を固定され
たローラ101に対し略下側から押圧して当接保持する
機構を模式的に示した説明図である。この図10(A)
では、ローラ100の軸端をバネ102により上方に押
し上げて保持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように着脱可能
なローラ100を下側から上側に向かって付勢して固定
する場合、ローラ間のニップ圧と当該ローラ100の重
量とを鑑みてバネ102の押圧力が決定される。しかし
ながらオフセット印刷装置のインキローラの軸心には耐
久性のある鉄心が使用され、菊半サイズの印刷装置では
5〜8kg程度の重量を有する。さらにローラ間のニッ
プ圧として3〜7kg程度のバネ荷重をかけて押し上げ
なければならない。この場合、図10(B)に示すよう
にバネ102を押し戻してローラ100を取り外す際
に、作業者が手作業によりバネ102を戻すのは困難で
あり、ローラ100の着脱が簡単には行えない。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであって、ローラをバネなどにより付勢して押
圧保持する機構において、バネの付勢力が大きい場合で
あっても比較的小さな力でローラを着脱することが可能
なローラ保持装置を提供することを目的とし、特に版胴
周囲の設置スペースが限られているデジタル印刷機に採
用することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷装置に配置された第1のローラに対して着脱可
能な第2のローラを押圧して保持するローラ保持装置で
あって、前記第1のローラに対し接離する方向に摺動可
能であり、前記第2のローラの軸端を前記第1のローラ
の方向に押圧して保持可能な軸端保持手段と、前記軸端
保持手段に対し、その摺動方向に所定の間隔をおいて固
定配置されたバネ押さえ手段と、前記軸端保持手段とバ
ネ押さえ手段との間に嵌装され、前記バネ押さえ手段を
基準として前記軸端保持手段を第1のローラ方向側に付
勢するバネ手段と、前記バネ押さえ手段の固定位置を前
記軸端保持手段から離間する方向に移動して、前記バネ
手段の伸縮域を可変するバネ押さえ位置調整手段と、を
備える。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のローラ保持装置であって、前記軸端保持手段は、前記
摺動方向と直交する方向に回動可能であり、当該回動に
よって軸端を保持する位置と保持しない位置とに回動す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のローラ保持装置を備える印刷装置であって、
版胴上において印刷版に対し製版を行う製版機能を備え
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の印刷装置であって、版胴上に2以上の印刷領域を備
え、各印刷領域に対する複数組のインキ供給ローラを備
える。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1はこの発明に係るローラ保持装置
を備えた印刷装置の一例を示す側面概要図である。
【0013】まず図1に示すように、この印刷装置は、
印刷機構として、印刷版を保持する第1および第2の版
胴1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写する
ための第1および第2のブランケット胴3、4と、印刷
用紙を保持して両ブランケット胴3、4に当接する圧胴
5と、圧胴5に対し印刷用紙を供給または排出する給紙
胴6および排紙胴7と、前記第1および第2の版胴1、
2上の印刷版に対し湿し水またはインキを供給する湿し
水供給手段8およびインキ供給手段9と、積載された未
印刷の印刷用紙を順次供給する給紙部10と印刷された
印刷用紙を順次積載する排紙部11とを備える。
【0014】一方、この印刷装置は、製版機構として、
前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版
を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し
画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印
刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を
排出する印刷版排出部15とを備える。また、この印刷
装置は、印刷物の乾燥処理を行う乾燥部16と、印刷装
置の各部を制御する印刷制御部(図示しない)とを備え
る。以下、各部の詳細について説明する。
【0015】第1の版胴1は、図示しない版胴駆動機構
によって図1の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で
示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されて
おり、第2の版胴2についても同様に図示しない版胴駆
動機構によって図1の実線で示す第2の印刷位置と二点
鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成
されている。すなわち第1および第2の版胴1、2は、
印刷作業を実行する時にはそれぞれ第1または第2の印
刷位置に配置され、製版作業を実行する時には、順次交
代して画像記録位置に配置されて各版胴上で印刷版の製
版処理が行われる。
【0016】この第1の版胴1と第2の版胴2は、それ
ぞれ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各色の印
刷版をその周面上で180度対向した位置に固定するた
めの図示しない咥え手段を備える。なお、上記の説明で
は1つの印刷領域を有する印刷版を2枚ずつ版胴へ装着
するようにしているが、2つの印刷領域を列設する1枚
の印刷版を装着するようにしてもよい。また、例えば所
定のポリマーなどを塗布・硬化せしめて版胴の表面自体
を印刷版面とするものであってもよい。
【0017】第1のブランケット胴3は、前記第1の印
刷位置にて第1の版胴1と当接して回転するように構成
されており、第2のブランケット胴4についても同様に
前記第2の印刷位置にて第2の版胴2と当接して回転す
るように構成されている。この第1および第2のブラン
ケット胴3、4は、前記第1および第2の版胴1、2と
同じ直径を有し、各版胴から2色分のインキ画像を転写
可能なブランケットをその周面に装着している。
【0018】圧胴5は、前記第1および第2の版胴1、
2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケッ
ト胴3、4の両方と当接して回転するように構成されて
いる。この圧胴5には、前記印刷版上の印刷領域に対応
する大きさの印刷用紙を1枚保持可能な図示しない咥え
手段を備えている。この咥え手段は図示しない開閉機構
によって所定のタイミングで開閉して、前記印刷用紙を
挟持することができる。
【0019】給紙胴6および排紙胴7は、圧胴5と同じ
直径を有する。また給紙胴6は前記圧胴5に備えられた
咥え手段と同様の図示しない咥え手段を備える。この給
紙胴6の咥え手段は前記圧胴5の咥え手段に対し同期し
て印刷用紙を受け渡すように配置されている。また排紙
胴7にはチェーングリッパ−よるグリッパー(図示しな
い)が巡回して配置され、この排紙胴7側のグリッパー
は前記圧胴5の咥え手段と同期して印刷用紙を受け取
る。
【0020】上記第1および第2の印刷位置に配置され
た第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブ
ランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙
胴7とは、それぞれの胴に対し各胴の直径と略同一の図
示しない駆動ギアが胴端に備えられており、各々当接す
る胴の間で各ギアが噛合している。従って、このギアを
図示しない印刷駆動用モータにより駆動することで、上
記各胴を同期して回転駆動することができる。
【0021】なお、本実施の形態の印刷装置では、圧胴
5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が2倍
の周長を有するため、版胴1、2およびブランケット胴
3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従って、圧
胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第1およ
び第2の版胴1、2から、各2色ずつ合計4色の多色印
刷が行える。
【0022】湿し水供給手段8は、第1および第2の印
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供給
手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水を
汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからなり、
湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接するロー
ラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接ま
たは離間するするように構成されている。なお印刷版が
湿し水を不要とするタイプの印刷版であれば、湿し水供
給手段8は設けなくてよい。
【0023】インキ供給手段9は、第1および第2の印
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に異なる色のインキを供給することができる。例え
ばこの実施の形態では、第1の版胴1に対しては、ブラ
ック(K色)とマゼンタ(M色)のインキ供給手段9が
配置され、第2の版胴2に対しては、シアン(C色)と
イエロー(Y色)のインキ供給手段9が配置される。
【0024】このインキ供給手段9は、印刷幅方向に沿
って複数のインキキーを備え、当該インキキーに対応し
た領域毎にインキ供給量を可変して供給可能なインキ壷
手段と、インキ壷手段から繰り出されたインキを練り渡
すインキローラ群とからなる。インキローラのうち少な
くとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機
構によって版胴面に対し当接または離間するするように
構成されている。また中間に配置されたインキローラの
いくつかは着脱可能な従動ローラであって、後述するロ
ーラ保持装置20(図2)により保持されている。
【0025】なお、湿し水供給手段8とインキ供給手段
9のいくつかは、前記第1および第2の版胴1、2の移
動にともない、その移動経路から待避できるように構成
されている。
【0026】給紙部10は、未使用の印刷用紙を積載し
たパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に
渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回
転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。また排紙
部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取っ
て積載するものである。
【0027】次に、この印刷装置の製版機構について説
明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時に
は、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置
に移動させる。この画像記録位置では、版胴に対し図示
しない摩擦ローラが直接または間接的に当接されて回転
駆動するように構成されている。
【0028】印刷版供給部12は、ロール状の未露光印
刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した
印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送
ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段
と、を有する。この実施の形態では、印刷版としてレー
ザ光によって画像を露光記録する銀塩感材を用いている
が、例えばレーザ光により溶融またはアブレーションさ
れるサーマルタイプの印刷版等を用いても良い。なお印
刷版の供給動作手順は、まず前記カセットロールから引
き出した印刷版の先端を前記版胴1、2の図示しない咥
え手段に挟持させ、この状態で版胴1、2を回転させて
印刷版を版胴1、2上に巻回し、この後、所定長で印刷
版を切断して印刷版の後端を他方の咥え手段により挟持
するものである。
【0029】画像記録部13は、レーザ光のon/of
fによって印刷版上に露光を施して画像を記録するもの
である。この画像記録部13は、画像データに基づいて
レーザ光源から照射されたレーザ光をポリゴンミラーな
どの偏向手段によって版胴の軸線方向に走査するもので
あり、この偏向手段による走査と版胴の回転とにより印
刷版上に画像を記録することができるように構成されて
いる。もしくは版胴の軸線方向に沿って1以上のレーザ
照射手段を列設しておき、版胴を回転させながら当該レ
ーザ照射手段を版胴の軸線方向に沿って平行移動させて
走査する形式であってもよい。
【0030】現像部14は、前記画像記録部13により
露光された印刷版を現像処理するものである。この実施
の形態では、現像部14は、図示しない処理槽に貯留さ
れた処理液を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し
塗布して現像処理を行う構成になっており、版胴から待
避する位置と版胴へ近接する位置とに移動する図示しな
い昇降手段が備えられている。なお現像処理が要らない
画像記録方法を採用すれば、現像部14はなくてもよ
い。
【0031】印刷版排出部15は、印刷に使用された印
刷版を排出する装置であって、画像記録位置にある版胴
から印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を
搬送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排
出する排出カセットとを備える。
【0032】乾燥部16は、排出される印刷用紙上のイ
ンキ画像を乾燥させるものであり、例えば赤外線ランプ
とファンとを備えており、印刷物上に温風を吹き当てて
乾燥を行うものである。もちろん必要がなければ乾燥部
16は不要である。上述した印刷装置の各部は、各種I
/Fを介して接続されたコンピュータシステムからなる
印刷制御部(図示しない)により制御される。
【0033】次に図2および図3を用いてローラ保持装
置20の構成について説明する。なお図2はローラ保持
装置20により保持されたローラの一方の軸端を下方か
ら拡大して示す斜視図であり、本発明のローラ保持装置
20の構成が開示されている。図3はこのローラ保持装
置20の平面図である。
【0034】図2において、このローラ保持装置20は
固定されたローラ21(第1のローラに相当)に対し着
脱可能なローラ22(第2のローラに相当)を下方から
当接するように、ローラ22の軸端23をローラ21に
当接する方向(図の矢印A方向)に向けて押圧保持する
装置であって、この図では一方の軸端側のローラ保持装
置20のみを示している。なお、ローラ22の軸端23
にはローラ22を回転可能に軸支するベアリング部材が
備えられており、軸受け部24が構成されている。
【0035】ローラ保持装置20は、図2および図3に
示すように印刷装置の図示しないフレーム板に固定され
た保持フレーム板30と、この保持フレーム板30に固
定され、前記ローラ22の軸受け部24を保持可能な保
持ブロック31と、前記保持フレーム板30に固定され
たロッド嵌装ブロック32と、前記ロッド嵌装ブロック
32に形成された貫通穴32a(図3に図示)に挿通さ
れ、先端が保持ブロック31に形成された凹部31a
(図3に図示)に嵌装されたロッド部材33と、このロ
ッド部材33に固定された軸端保持部材34と、ロッド
部材33に進退可能に螺合されたバネ圧調整部材35
と、前記軸端保持部材34とバネ圧調整部材35との間
に装着されたバネ部材36と、を備える。
【0036】まず、保持ブロック31は、A方向に沿っ
て前記軸受け部24の直径と同じ巾の平行溝31bが形
成されている。この平行溝31b内に前記軸受け部24
を嵌装し、軸端保持部材34で軸受け部24をローラ2
1の方向に押圧しながら保持すれば、ローラ22がロー
ラ21に対し当接された状態で固定される。
【0037】ロッド部材33は、ロッド嵌装ブロック3
2に形成された貫通穴32aを通って、その先端33a
が前記保持ブロック31に形成された凹部31aに挿入
されている。このロッド部材33は、貫通穴32aに対
し挿通する方向に摺動可能で、かつロッド部材33の軸
線を中心に図2のB方向に回転可能に構成されている。
このロッド部材33の一端側には、作業者がロッド部材
33を引き出したり回転させたりするための取っ手33
bが固定されている。なおロッド部材33の先端33a
には所定の切り欠け部33cが形成されており、前記凹
部31aは当該切り欠け部33cと一致する形状に穿設
されている。
【0038】このロッド部材33の先端側付近には軸端
保持部材34が固定され、その中間付近にはバネ圧調整
部材35が螺合されている。軸端保持部材34は図2お
よび図3に示す回転位置では、前記保持ブロック31の
平行溝31b面より突出しており前記軸受け部24を保
持する。
【0039】バネ圧調整部材35は、バネ押さえ部材3
7と、バネ押さえ部材37の位置を規制するためのナッ
ト部材38との2つの部材からなる。バネ押さえ部材3
7は管状をなし、ロッド部材33に対しフリーな状態で
挿通されている。またナット部材38はロッド部材33
の一部の周面に形成された図示しないネジ溝と螺合して
いる。このバネ圧調整部材35は、前記ナット部材38
を回転させて進退させると、それに応じてバネ押さえ部
材37がバネ部材36に押されて移動する。すなわちナ
ット部材38の移動によりバネ部材36の伸縮領域の長
さ(軸端保持部材34とバネ押さえ部材37との間の距
離)を可変することができる。
【0040】次に前記ローラ保持装置20の動作につい
て説明する。図4ないし図9は前記ローラ保持装置20
からローラ22を着脱する際の動作手順を示す斜視図お
よび平面図であり、各々図4と5、図6と7、図8と
9、は同一の状態を示す。
【0041】ローラ22を外す場合、まず作業者はナッ
ト部材38を回転させて、ナット部材38をC方向に移
動させる。これにともないバネ部材16の伸びに従って
バネ押さえ部材17もC’方向に移動する。(図4およ
び図5の状態)上記バネ圧調整部材15の動作によっ
て、バネ部材16の伸縮領域は領域Dから領域Eに拡大
し、バネ圧は弱まる。
【0042】上記の状態から、作業者はバネ部材16の
付勢力に抗して取っ手33bを持ってロッド部材33を
C2方向に引っ張り出す。(図6および図7の状態)こ
のときバネ部材16の伸縮力は弱まっているため作業者
は比較的小さな力で引っ張り出すことができる。これに
より軸端保持部材34がC2’方向、すなわち軸受け部
22から離間する方向に動く。そしてロッド部材33の
先端33aに形成した前記切り欠け部33cは凹部31
aから引き出される。
【0043】次いで作業者はロッド部材33をB方向に
回転させる。これにより軸端保持部材34もB’方向に
回動し、軸受け部24を保持する位置から退避位置へ移
動する。(図8および図9)この状態では、ロッド部材
33の先端部33aが回転することにより、切り欠け部
33cと凹部31aとが嵌合しなくなる。この状態で
は、作業者が取っ手33bから手を離しても軸端保持部
材34は退避位置にとどまる。このように軸端保持部材
34を固定すればローラ22の軸端23を保持ブロック
31から外すことができる。なお、ローラ22を取り付
ける場合の動作手順は、上記手順の逆を行えばよいので
説明を省略する。
【0044】なお上記のように軸端保持部材34を退避
させてローラ22を着脱する場合は、2以上の作業者が
共同作業をなし、一方の作業者はローラの落下を防止す
るように押さえておき、他方の作業者がローラ保持装置
20の保持または解除動作を行うようにすればよい。も
ちろん1人の作業者がローラの着脱を行えるように、ロ
ーラ保持装置20の保持を解除した時に一時的にローラ
22の落下を防止するような一時的な押さえ手段などを
別途設けるようにしてもよい。
【0045】上述した実施の形態では、ローラ22を1
本のローラ21に対して当接するように保持している
が、2本のローラ21の間にローラ22を当接配置する
場合にも実施可能である。またローラ22の着脱方向は
下側からのみでなく、いずれの方向からでも構成でき
る。またローラはインキローラだけに限らず、湿し水ロ
ーラなどの他のローラであってもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るローラ保持装置によれば、
バネ部材の伸縮領域を可変する機構を設けているので、
ローラの着脱時にはバネ部材の付勢力を弱めることがで
き、ローラの着脱作業が比較的軽い力で行える。版胴周
囲のスペースが少なくインキローラを下方から上方に向
かって着脱しなければならないような印刷装置ではバネ
圧を強く設定しなければならないので、特に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るローラ保持装置を備えた印刷装
置の一例を示す側面概要図である。
【図2】ローラ保持装置近傍を示した斜視図である。
【図3】同ローラ保持装置の平面図である。
【図4】同ローラ保持装置においてバネ圧を緩める動作
を示す斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】同ローラ保持装置においてロッド部材を引き出
す動作を示す斜視図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】同ローラ保持装置においてロッド部材を回転さ
せる動作を示す斜視図である。
【図9】図9の平面図である。
【図10】ローラの保持と着脱動作を模式的に示した説
明図である。
【符号の説明】
20 ローラ保持装置 21 第1のローラ 22 第2のローラ 23 軸端 24 軸受け部 31 保持ブロック 33 ロッド部材 34 軸端保持部材 35 バネ圧調整部材 36 バネ部材 37 バネ押さえ部材 38 ナット部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置に配置された第1のローラに対
    して着脱可能な第2のローラを押圧して保持するローラ
    保持装置であって、 前記第1のローラに対し接離する方向に摺動可能であ
    り、前記第2のローラの軸端を前記第1のローラの方向
    に押圧して保持可能な軸端保持手段と、 前記軸端保持手段に対し、その摺動方向に所定の間隔を
    おいて固定配置されたバネ押さえ手段と、 前記軸端保持手段とバネ押さえ手段との間に嵌装され、
    前記バネ押さえ手段を基準として前記軸端保持手段を第
    1のローラ方向側に付勢するバネ手段と、 前記バネ押さえ手段の固定位置を前記軸端保持手段から
    離間する方向に移動して、前記バネ手段の伸縮域を可変
    するバネ押さえ位置調整手段と、を備えることを特徴と
    するローラ保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のローラ保持装置であっ
    て、前記軸端保持手段は、前記摺動方向と直交する方向
    に回動可能であり、当該回動によって軸端を保持する位
    置と保持しない位置とに回動することを特徴とするロー
    ラ保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のローラ保持装
    置を備え、版胴上において印刷版に対し製版を行う製版
    機能を備えた印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷装置であって、版
    胴上に2以上の印刷領域を備え、各印刷領域に対する複
    数組のインキ供給ローラを備えた印刷装置。
JP2001249027A 2001-08-20 2001-08-20 ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置 Pending JP2003053936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249027A JP2003053936A (ja) 2001-08-20 2001-08-20 ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249027A JP2003053936A (ja) 2001-08-20 2001-08-20 ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003053936A true JP2003053936A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19078092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001249027A Pending JP2003053936A (ja) 2001-08-20 2001-08-20 ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003053936A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5660108A (en) Modular digital printing press with linking perfecting assembly
US6101944A (en) Method for operating a rotary printing press and device for carrying out the method
CN100493908C (zh) 印刷管理尺标、印刷装置以及印刷方法
JP3466867B2 (ja) 印刷装置
JP2003118076A (ja) インキプリセット方法
EP1803554B1 (en) Developing method, and printing machine for executing the developing method
JP2000085092A (ja) 多色オフセット印刷装置および多色オフセット印刷方法
JP2003334930A (ja) 印刷機における湿し水の供給方法および印刷機
JP2003053936A (ja) ローラ保持装置およびそれを備えた印刷装置
JPH11227163A (ja) 印刷方法
EP1364785B1 (en) Printing method
JP3461435B2 (ja) 印刷装置
JP2000280439A (ja) 印刷装置
JP3792480B2 (ja) 印刷装置における洗浄方法および洗浄装置
JP4711631B2 (ja) 印刷機
JP3670564B2 (ja) 印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置
JP3615030B2 (ja) 印刷装置
JP3662396B2 (ja) 印刷装置
JP3435322B2 (ja) 多色印刷装置
JP2003182022A (ja) 印刷装置
JP3396607B2 (ja) 印刷装置
JP3396604B2 (ja) 印刷装置
JP2003103763A (ja) 胴洗浄装置および胴洗浄方法
JP2007296768A (ja) 印刷機
JP3396606B2 (ja) 印刷装置