JP2002103265A - 板状物の吸着保持方法 - Google Patents

板状物の吸着保持方法

Info

Publication number
JP2002103265A
JP2002103265A JP2000302363A JP2000302363A JP2002103265A JP 2002103265 A JP2002103265 A JP 2002103265A JP 2000302363 A JP2000302363 A JP 2000302363A JP 2000302363 A JP2000302363 A JP 2000302363A JP 2002103265 A JP2002103265 A JP 2002103265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
liquid
suction device
holding
plate glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000302363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4254040B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Kitagawa
良弘 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2000302363A priority Critical patent/JP4254040B2/ja
Publication of JP2002103265A publication Critical patent/JP2002103265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254040B2 publication Critical patent/JP4254040B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板ガラス等の板状物の表面を傷つけることな
く吸着保持することができ、併せて板状物の表面に付着
した埃や汚れを洗浄して除去することができる板状物の
吸着保持方法を提供する。 【解決手段】 先端に弾性変形可能なスカート部1bを
有し、後端が開閉弁3を備えた導液パイプ2を介して液
体供給手段に連結されてなる吸着具1を板ガラスGに対
向配置し、液体供給手段から供給されるイオン水4を吸
着具1から板ガラスGの表面に向けて吐出させつつ吸着
具1を板ガラスGの表面に接近当接させてスカート部1
bを弾性変形させ、次いで、イオン水4の吐出を停止
し、吸着具1を後退させスカート部1bを復元させて吸
着具1と板ガラスGとに囲まれた空間を減圧状態にして
板ガラスGを吸着保持することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状体を吸着保持
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、板ガラスを吸着保持する方法と
して、図3に示すように、板ガラスGの表面に、吸着具
10先端に設けられた弾性材料からなるスカート部10
bを押し当てて、スカート部10bと板ガラスGとの密
着によって吸着具10と板ガラスGとに囲まれた空間に
ある空気を、吸着具10に接続された真空ポンプ(図示
省略)で吸引し、この空間を負圧にして板ガラスGを吸
着保持する真空チャックと称されるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような真空チャ
ックによる板ガラスの吸着保持方法では、吸着具10の
スカート部10bが板ガラスGの表面に押し当てられる
際に、スカート部10bが拡径して板ガラスGの表面上
を摺動し、この時、摩擦によって板ガラスGの表面に擦
傷がつくという問題がある。また、吸着具10と板ガラ
スGとに囲まれた空間にある空気が真空吸引されるため
に、板ガラスGの表面が乾燥状態となり、板ガラスGの
表面に付着していた埃や汚れがこびり付いて剥離し難く
なるという問題もある。さらに、板ガラスGを吸着する
際に、埃や汚れが板ガラスGの表面から剥離すると、こ
れらが空気とともに真空ポンプによって吸引されるため
に吸着具10から真空ポンプに至るパイプ11が詰まっ
てしまうといった問題がある。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、板状物の表面を傷つけることなく板状物を吸着して
保持することができ、併せて板状物の表面に付着してい
る埃や汚れを洗浄して除去することができる板状物の吸
着保持方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の板状物の吸着保持方法は、先端に弾性変
形可能なスカート部を有し、後端が開閉弁を備えた管路
を介して液体供給手段に連結されてなる吸着具を板状物
の表面に対向配置し、液体供給手段から供給される液体
を吸着具から板状物の表面に向けて吐出させつつ吸着具
を板状物の表面に接近当接させてスカート部を弾性変形
させ、次いで、液体の吐出を停止し、吸着具を後退させ
スカート部を弾性復元させて吸着具と板状物とに囲まれ
た空間を減圧状態にして板状物を吸着保持することを特
徴とする。
【0006】本発明の板状物の吸着保持方法は、吸着具
と板状物との当接により吸着具と板状物とに囲まれた空
間に液体を閉じ込め、板状物の表面に密着しているスカ
ート部の弾性変形を利用してこの空間に減圧状態を生じ
せしめて吸着具による板状物の吸着保持を実現するもの
である。また、本発明の板状物の吸着保持方法は、板状
物の表面に向けて吐出された液体の潤滑作用によってス
カート部と板状物との摩擦を回避して板状物の損傷を防
止するものであり、さらに、吸着に先立って板状物の表
面に向けて吐出される液体で板状物の表面にある埃や汚
れを押し流して除去するものである。
【0007】また、本発明の板状物の吸着保持方法は、
液体として洗浄効果を有する洗浄液を用いることを特徴
とする。
【0008】本発明の板状物の吸着保持方法は、板状物
の表面に吐出する液体として洗浄効果を有する洗浄液を
用い、吸着に先立って板状物の表面に付着した埃や汚れ
をより強力に洗浄除去するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の板状物の吸着保
持方法の一例を図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明に係る板ガラスの吸着保持
方法の説明図で、1は吸着具を、2はステンレス製の導
液パイプを、3は電気信号により開閉が可能な開閉弁
を、4は板ガラスの表面に吐出するアルカリ性または酸
性のイオン水を、Gは平坦な表面を有する板ガラスをそ
れぞれ示している。
【0011】本発明に使用する板状物の吸着保持装置の
吸着具1は、金属製の基体の上端に開口孔1aを、下端
に合成ゴムや合成樹脂等、硬度が低く弾性力を有する材
料からなる直径約50mmのスカート部1bを具備し、
開口孔1aは導液パイプ2を介して液体送給手段(図示
省略)に連結されており、吸着具1は、導液パイプ2と
一体に取り付けられ昇降手段(図示省略)により上下移
動可能に構成されている。導液パイプ2には、電気信号
によって開閉作動し、液体供給手段から吸着具1へイオ
ン水4を送給あるいは停止させる開閉弁3が設けられて
いる。
【0012】次に、図2により、本発明の板ガラスの吸
着保持の工程を説明する。
【0013】まず、吸着具1をスカート部1bを下向き
にして、差渡しがスカート部1bの直径より大きく、水
平に載置された板ガラスGの上方に配置し、図2(A)
に示すように、導液パイプ2に設けられた開閉弁3を開
いて、イオン水4を液体送給手段から吸着具1の上端の
開口孔1aを介して吸着具1に加圧供給し、板ガラスG
の表面に吐出させながら昇降手段を作動させて吸着具1
を下降させ板ガラスGの表面に接近させる。このとき、
吸着具1から吐出されたイオン水4が板ガラスG表面の
中心部から周辺に向かって勢いよく流れて板ガラスGの
表面に付着している埃や汚れを押し流す。
【0014】さらに、図2(B)に示すように、吸着具
1が板ガラスGの表面に当接した後に吸着具1を下降さ
せてスカート部1bを板ガラスGの表面に押しつける。
このとき、スカート部1bは弾性変形により拡径して板
ガラスGの表面を摺動するが、イオン水4がスカート部
1bと板ガラスGの表面との間に介在して潤滑作用を発
揮するため板ガラスGの表面が傷つくことはない。
【0015】この状態で、図2(C)に示すように、吸
着具1の下降を停止し、導液パイプ2の開閉弁3を閉じ
てイオン水4の供給を停止すると、スカート部1bは板
ガラスGの表面に密着し、その後に吸着具1を上昇させ
ると、スカート部1bが弾性復元して収縮し、吸着具1
と板ガラスGとに囲まれた空間に減圧状態が生じて板ガ
ラスGは吸着具1に吸着保持される。
【0016】板ガラスGの吸着保持を解くときは、開閉
弁3を開いて液体供給手段からイオン水4の供給を再開
するとイオン水4の圧力作用で吸着具1の吸着力が失わ
れて板ガラスGを吸着具1から離脱させることができ
る。
【0017】上記一連の工程において、イオン水4は、
板ガラスGの表面上を流動するか、吸着具1と板ガラス
Gとに囲まれた空間に止まるかのいずれかの状態にあ
り、この状態で、イオン水4はスカート部1bと板ガラ
スGの表面の間に介在して潤滑作用を及ぼしスカート部
1bと板ガラスGとの摩擦を緩和する。また、イオン水
4は板ガラスGの表面を濡らしているため、板ガラスG
の表面に埃や汚れがこびり付くことはない。さらに、イ
オン水4は液体供給手段に向かって逆流することがない
ため、板ガラスGの表面から剥離した埃や汚れが導液パ
イプ2を詰まらせる事態も生じない。
【0018】上記実施例において洗浄液としてイオン水
を用いたが、アルコール等、洗浄効果を有する液体であ
れば使用可能である。
【0019】上記実施例では吸着具を単数使用した場合
を示したが、これに限らず、複数の吸着具を使用するこ
とにより大面積の板状物の吸着保持に対応することも可
能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、吸着具と板状物とに囲
まれた空間に液体を閉じ込め、吸着具に設けたスカート
部の弾性変形を利用してこの空間に減圧状態を発生させ
ることができるため、簡単な構造によって板状物の吸着
保持が可能であり、しかも、板状物の吸着に際して、板
状物の表面に向けて吐出された液体が潤滑作用を及ぼす
ため、スカート部による板状物の表面の擦傷を防止する
ことができ、また、板状物の表面に向けて吐出される液
体で板状物の表面にある埃や汚れを押し流して除去する
ことができる。
【0021】さらに、本発明によれば、板状物の表面に
吐出する液体として洗浄効果を有する洗浄液を用いたの
で、板状物の表面に付着した埃や汚れをより強力に洗浄
除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板ガラスの吸着保持方法の説明図
である。
【図2】本発明による板ガラスの吸着保持の工程を示す
説明図で、(A)乃至(C)は各プロセスである。
【図3】従来の板ガラスの吸着保持方法の説明図
【符号の説明】
1 吸着具 2 導液パイプ 3 開閉弁 4 イオン水 G 板ガラス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に弾性変形可能なスカート部を有
    し、後端が開閉弁を備えた管路を介して液体供給手段に
    連結されてなる吸着具を板状物の表面に対向配置し、該
    液体供給手段から供給される液体を前記吸着具から前記
    板状物の表面に向けて吐出させつつ前記吸着具を前記板
    状物の表面に接近当接させて前記スカート部を弾性変形
    させ、次いで、前記液体の吐出を停止し、前記吸着具を
    後退させて前記スカート部を弾性復元させ吸着具と板状
    物とに囲まれた空間を減圧状態にして板状物を吸着保持
    することを特徴とする板状物の吸着保持方法。
  2. 【請求項2】 前記液体として洗浄効果を有する洗浄液
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の板状物の吸
    着保持方法。
JP2000302363A 2000-10-02 2000-10-02 板状物の吸着保持方法 Expired - Fee Related JP4254040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302363A JP4254040B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 板状物の吸着保持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302363A JP4254040B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 板状物の吸着保持方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002103265A true JP2002103265A (ja) 2002-04-09
JP4254040B2 JP4254040B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=18783725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000302363A Expired - Fee Related JP4254040B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 板状物の吸着保持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254040B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074565A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状物の吸着方法及び吸着パッド
JP2014086485A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Disco Abrasive Syst Ltd 搬送方法
JPWO2015083613A1 (ja) * 2013-12-03 2017-03-16 株式会社ハーモテック 保持装置
CN111941454A (zh) * 2020-08-17 2020-11-17 江苏昱博自动化设备有限公司 一种助力机械手用夹具
CN112720542A (zh) * 2020-12-29 2021-04-30 广州媛爱贸易有限公司 一种电液伺服控制的机械臂
WO2024154425A1 (ja) * 2023-01-17 2024-07-25 ソフトバンクグループ株式会社 ロボットハンド、ロボットの制御システム、機能回復処理システム、ロボットの制御プログラム、機能回復処理プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008074565A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状物の吸着方法及び吸着パッド
JP2014086485A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Disco Abrasive Syst Ltd 搬送方法
JPWO2015083613A1 (ja) * 2013-12-03 2017-03-16 株式会社ハーモテック 保持装置
CN111941454A (zh) * 2020-08-17 2020-11-17 江苏昱博自动化设备有限公司 一种助力机械手用夹具
CN111941454B (zh) * 2020-08-17 2021-10-01 江苏昱博自动化设备有限公司 一种助力机械手用夹具
CN112720542A (zh) * 2020-12-29 2021-04-30 广州媛爱贸易有限公司 一种电液伺服控制的机械臂
WO2024154425A1 (ja) * 2023-01-17 2024-07-25 ソフトバンクグループ株式会社 ロボットハンド、ロボットの制御システム、機能回復処理システム、ロボットの制御プログラム、機能回復処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4254040B2 (ja) 2009-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5017983B2 (ja) 板状物の吸着パッド
KR20030045653A (ko) 흡착유지장치
JP2004510334A (ja) チャック上に背面研磨テープを残したままウェーハを背面研磨する方法
JP2534196B2 (ja) ウエ−ハ貼付方法
JPH10135316A (ja) 薄板状基板の真空吸着方法及びその真空吸着テーブル装置
KR100859404B1 (ko) 광조사 장치
JP2002103265A (ja) 板状物の吸着保持方法
JP5989501B2 (ja) 搬送方法
JP2004055833A (ja) 薄板状部材の吸着装置
JP2009202330A (ja) 打ち抜き装置
KR100541856B1 (ko) 기판 홀딩장치
TWI397143B (zh) Automatic cleaning of the nozzle device and methods
JP3252074B2 (ja) 真空吸着装置、真空吸着装置用シール具および真空吸着方法
JPH1145930A (ja) 吸着ヘッド
JPH05183042A (ja) ウェーハの吸着方法
JP4046964B2 (ja) 真空吸着ハンド
JP5966923B2 (ja) ガラス基板吸着具及びガラス基板の製造方法
JPH11330789A (ja) 電子部品実装装置
JPH11277422A (ja) ウェーハの接着装置
JPH07242350A (ja) 薄板の剥離及び貼付け方法
JPH07132478A (ja) バキューム吸着方法および吸着装置
JP2006294763A (ja) 半導体素子のピックアップ装置
JPH11188682A (ja) 剥離機構を備えた空気保持装置
JP2001035862A (ja) ペレット吸着機構
CN109768000B (zh) 晶片清洗装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees