JP2002102594A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002102594A
JP2002102594A JP2000300081A JP2000300081A JP2002102594A JP 2002102594 A JP2002102594 A JP 2002102594A JP 2000300081 A JP2000300081 A JP 2000300081A JP 2000300081 A JP2000300081 A JP 2000300081A JP 2002102594 A JP2002102594 A JP 2002102594A
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美穂 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水行程で洗濯兼脱水槽の回転数を制御する
洗濯機において、脱水回転の立ち上がりが悪かったり、
また、一旦回転が立ち上がっても途中で回転数が下降し
てしまった場合でも、目標の脱水率を達成する。 【解決手段】 洗濯兼脱水槽を駆動するモータ1の進相
用コンデンサ13の両端に誘起する電圧を波形整形する
波形整形手段12の出力パルスの周期を周期測定手段1
6により測定し、制御手段18により洗い、すすぎ、脱
水の各行程を逐次制御する。制御手段18は、モータ1
の通電状態を、脱水運転中、オン状態と、導通位相低減
状態のみまたはオフ状態のみまたは両状態の組み合わせ
のいずれかとを、交互に繰り返すようにし、モータ1を
オフして周期測定手段16により測定した波形整形手段
12の出力パルスの周期から洗濯機兼脱水槽の回転数を
演算し、演算した回転数が所定回転数より低ければ、脱
水時間を延長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水行程で洗濯兼
脱水槽の回転数を制御する洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯機は、図13〜図1
5に示すように構成していた。以下、その構成について
説明する。
【0003】図13に示すように、モータ1は、ベルト
2、プーリ3を介して洗濯兼脱水槽4に連結し、洗濯兼
脱水槽4の内底部に撹拌翼5を回転自在に設けている。
減速機構6は、モータ1からの駆動力を減速して洗濯時
には撹拌翼5に伝達し、脱水時には洗濯兼脱水槽4に伝
達する。このときの脱水と洗濯の切換えは排水弁7を駆
動することにより行われ、排水弁7を駆動すると、洗濯
水を排水するとともに減速機構6のクラッチが切り換わ
り、脱水運転が行われる。給水弁8は洗濯兼脱水槽4に
給水するものである。
【0004】制御装置9は、図14に示すように構成し
ており、制御手段10は、マイクロコンピュータで構成
し、双方向性サイリスタなどで構成したパワースイッチ
ング手段11を介して、モータ1、排水弁6、給水弁8
などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の
行程を逐次制御する。
【0005】波形整形手段12はモータ1の進相用コン
デンサ13の両端に誘起する電圧を波形整形し、制御手
段10に入力する。制御手段10は、運転開始時に、撹
拌翼5をオン、オフ駆動し、オフ時の惰性回転時に、波
形整形手段12より出力するパルス信号より洗濯兼脱水
槽4内の布量を検知し、以降の洗い、すすぎ、脱水の運
転において、布量に応じた運転シーケンスを実行する。
【0006】入力設定手段14は、運転コースなどを入
力設定するもので、図15に示すように、水量設定スイ
ッチ14a、行程設定スイッチ14b、コース設定スイ
ッチ14c、スタート/一時停止スイッチ14d、電源
入りスイッチ14e、電源切りスイッチ14fなどで構
成している。
【0007】表示手段(報知手段)15は、運転状態や
異常時にはその内容等を表示するもので、図15に示す
ように、水量表示ランプ15a〜15c、行程表示ラン
プ15d〜15f、コース表示ランプ15g〜15kな
どで構成している。
【0008】周期測定手段16は、波形整形手段12の
出力パルスの周期を測定し、制御手段10に入力してい
る。記憶手段17は、情報を保持するもので、通常、不
揮発性メモリー等を用いている。
【0009】上記構成において脱水運転時の動作を説明
する。間欠脱水行程に入ると、制御手段10は、運転開
始時に検知した布量などに応じて、予め決められたオン
/オフパターンを繰り返すことにより、パワースイッチ
ング手段11を制御し、モータ1の回転数を徐々に加速
させ、洗濯兼脱水槽4内の被洗濯物の偏りが起こりにく
く、また被洗濯物に含まれた洗剤が発泡し、抵抗が増大
しないようにして脱水する。間欠脱水行程の一連のオン
/オフ時限を終了すると、脱水行程へ移行する。
【0010】脱水行程において、制御手段10は、モー
タ1のオン状態と導通位相低減状態とを交互に繰り返
し、モータ1を所定時間ごとにオフしたときの波形整形
手段12の出力から進相用コンデンサ13の両端に誘起
する電圧のパルス周期を周期測定手段16で測定し、測
定結果に基づいてモータ1のオン時間または導通位相低
減時間を制御することで、洗濯兼脱水槽4の回転数を制
御する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、所定時間(たとえは、30秒〜1分間)ごとにモ
ータ1をたとえば、0.3〜0.5秒間オフし、このとき
の波形整形手段12の出力から進相用コンデンサ13の
両端に誘起する電圧のパルス周期を周期測定手段16で
測定し、測定結果に基づいてモータ1のオン時間または
導通位相低減時間を制御するので、モータ1をオンして
強制的に回転数を上昇させることができないため、排水
状態、布の偏り、電源電圧の低下、進相用コンデンサ1
3のばらつき等の悪条件により、間欠脱水行程における
脱水回転の立ち上がりが悪かったり、また、一旦立ち上
がっても脱水行程で回転数が低下してしまう場合あり、
脱水行程で設定回転数まで上げるのに時間がかかり、脱
水率が達成できないことがある。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、脱水回転の立ち上がりが悪かったり、また、一旦回
転が立ち上がっても途中で回転数が下降してしまった場
合でも、目標の脱水率を達成することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯兼脱水槽を駆動するモータに通電する
電流をパワースイッチング手段により制御し、モータの
進相用コンデンサの両端に誘起する電圧を波形整形手段
により波形整形し、波形整形手段の出力パルスの周期を
周期測定手段により測定し、制御手段により洗い、すす
ぎ、脱水の各行程を逐次制御するよう構成し、制御手段
は、パワースイッチング手段を制御し、モータの通電状
態を、脱水運転中、オン状態と、導通位相低減状態のみ
またはオフ状態のみまたは両状態の組み合わせのいずれ
かとを、交互に繰り返すようにし、モータをオフして周
期測定手段により測定した波形整形手段の出力パルスの
周期から洗濯機兼脱水槽の回転数を演算し、その演算し
た回転数が所定回転数より低ければ、脱水時間を延長す
るように構成したものである。
【0014】これにより、排水状態、布の偏り、電源電
圧の低下、進相用コンデンサのばらつき等の条件が悪
く、洗濯兼脱水槽を回転数を上昇させる際に脱水回転の
立ち上がりが悪かったり、また、一旦回転が立ち上がっ
ても途中で回転数が下降してしまった場合でも、目標の
脱水率を達成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータに通
電する電流を制御するパワースイッチング手段と、前記
モータの進相用コンデンサの両端に誘起する電圧を波形
整形する波形整形手段と、前記波形整形手段の出力パル
スの周期を測定する周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱
水の各行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記パワースイッチング手段を制御し、前記モ
ータの通電状態を、脱水運転中、オン状態と、導通位相
低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両状態の組み合
わせのいずれかとを交互に繰り返すようにし、前記モー
タをオフして前記周期測定手段により測定した前記波形
整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽の回
転数を演算し、その演算した回転数が所定回転数より低
ければ、脱水時間を延長するように構成したものであ
り、排水状態、布の偏り、電源電圧の低下、進相用コン
デンサのばらつき等の条件が悪く、洗濯兼脱水槽を回転
数を上昇させる際に脱水回転の立ち上がりが悪かった
り、また、一旦回転が立ち上がっても途中で回転数が下
降してしまった場合でも、脱水時間を延長することで、
最終的に目標の脱水率を達成することができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、洗濯兼脱水槽を
駆動するモータと、前記モータに通電する電流を制御す
るパワースイッチング手段と、前記モータの進相用コン
デンサの両端に誘起する電圧を波形整形する波形整形手
段と、前記波形整形手段の出力パルスの周期を測定する
周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記パワー
スイッチング手段を制御し、前記モータの通電状態を、
脱水運転中、オン状態と、導通位相低減状態のみまたは
オフ状態のみまたは両状態の組み合わせのいずれかとを
交互に繰り返し、前記モータをオフして前記周期測定手
段により測定した前記波形整形手段の出力パルスの周期
から前記洗濯兼脱水槽の回転数を演算し、前記洗濯兼脱
水槽の回転数が設定回転数になるよう制御し、演算した
回転数が設定回転数より低く設定した所定回転数より低
ければ、脱水運転の設定回転数を高くするように構成し
たものであり、排水状態、布の偏り、電源電圧の低下、
進相用コンデンサのばらつき等の条件が悪く、洗濯兼脱
水槽を回転数を上昇させる際に脱水回転の立ち上がりが
悪かったり、また、一旦回転が立ち上がっても途中で回
転数が下降してしまった場合でも、脱水回転の設定回転
数を高くすることで、最終的に目標の脱水率を達成する
ことができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、洗濯兼脱水槽を
駆動するモータと、前記モータに通電する電流を制御す
るパワースイッチング手段と、前記モータの進相用コン
デンサの両端に誘起する電圧を波形整形する波形整形手
段と、前記波形整形手段の出力パルスの周期を測定する
周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記パワー
スイッチング手段を制御し、前記モータの通電状態を、
オン、オフ状態を繰り返す間欠運転の後、脱水運転に移
行して、オン状態と、導通位相低減状態のみまたはオフ
状態のみまたは両状態の組み合わせのいずれかとを交互
に繰り返すようにし、前記モータをオフして前記周期測
定手段により測定した前記波形整形手段の出力パルスの
周期から前記洗濯兼脱水槽の回転数を演算し、間欠脱水
中の演算した回転数が所定回転数より低ければ、脱水時
間を延長するように構成したものであり、排水状態、布
の偏り、電源電圧の低下、進相用コンデンサのばらつき
等の条件が悪く、洗濯兼脱水槽を回転数を上昇させる際
に脱水回転の立ち上がりが悪い場合でも、脱水時間を延
長することで、最終的に目標の脱水率を達成することが
できる。
【0018】請求項4に記載の発明は、洗濯兼脱水槽を
駆動するモータと、前記モータに通電する電流を制御す
るパワースイッチング手段と、前記モータの進相用コン
デンサの両端に誘起する電圧を波形整形する波形整形手
段と、前記波形整形手段の出力パルスの周期を測定する
周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記パワー
スイッチング手段を制御し、前記モータの通電状態を、
オン、オフ状態を繰り返す間欠運転の後、脱水運転に移
行して、オン状態と、導通位相低減状態のみまたはオフ
状態のみまたは両状態の組み合わせのいずれかとを交互
に繰り返し、前記モータをオフして前記周期測定手段に
より測定した前記波形整形手段の出力パルスの周期から
前記洗濯兼脱水槽の回転数を演算し、前記洗濯兼脱水槽
の回転数が設定回転数になるよう制御し、間欠脱水中の
演算した回転数が設定回転数より低く設定した所定回転
数より低ければ、脱水運転の設定回転数を高くするよう
に構成したものであり、排水状態、布の偏り、電源電圧
の低下、進相用コンデンサのばらつき等の条件が悪く、
洗濯兼脱水槽を回転数を上昇させる際に脱水回転の立ち
上がりが悪い場合でも、脱水回転の設定回転数を高くす
ることで、最終的に目標の脱水率を達成することができ
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、上記請求項1ま
たは3に記載の発明において、報知動作を行う報知手段
と、過去に脱水時間を延長したことを記憶する記憶手段
を備え、制御手段は、過去に脱水時間を延長したことを
報知できるように構成したものであり、過去の履歴を容
易に知ることができ、脱水時間を延長したことの原因と
なる現象を把握し、解決する手がかりを得ることができ
る。
【0020】請求項6に記載の発明は、上記請求項2ま
たは4に記載の発明において、報知動作を行う報知手段
と、過去に設定回転数を高くしたことを記憶する記憶手
段を備え、制御手段は、過去に設定回転数を高くしたこ
とを報知できるように構成したものであり、過去の履歴
を容易に知ることができ、設定回転数を高くしたことの
原因となる現象を把握し、解決する手がかりを得ること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。また、洗濯機の構成は
従来例と同じであるので説明を省略する。
【0022】(実施例1)図1に示すように、制御手段
18は、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御すると
ともに、脱水運転中に、パワースイッチング手段11を
制御し、モータ1の通電状態を、オン状態と導通位相低
減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転数検知
タイミングでモータ1をオフし、周期測定手段16によ
り測定した波形整形手段12の出力パルスの周期から洗
濯兼脱水槽の回転数を演算し、その演算した回転数が第
1の回転数(所定回転数)N1より低ければ、脱水時間
を延長するようにしている。
【0023】上記構成において脱水行程での動作を図2
〜図4を参照しながら説明する。図2に示すように、時
刻t0にて間欠脱水行程に入り、時刻t1にて洗濯兼脱水
槽の回転数が設定回転数N0に達し、脱水行程に入る。
【0024】脱水行程では、モータ1のオン状態と導通
位相低減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転
数検知タイミングでのモータ1のオフ時に波形整形手段
12の出力から進相用コンデンサ13の両端に誘起する
電圧のパルス周期を周期測定手段16で測定し、測定結
果に応じてモータ1のオン時間と導通位相低減時間を制
御することで、洗濯兼脱水槽4の回転数を制御する。
【0025】この場合、所定時間(たとえは、30秒〜
1分間)ごとにモータ1を、たとえば、0.3〜0.5秒
間オフし、このときの波形整形手段12の出力から進相
用コンデンサ13の両端に誘起する電圧のパルス周期を
周期測定手段16で測定し、測定結果に基づいてモータ
1のオン時間または導通位相低減時間を制御するので、
モータ1をオンして強制的に回転数を上昇させるという
ことができない。
【0026】このため、排水状態、布の偏り、電源電圧
の低下、進相用コンデンサ13のばらつき等の悪条件に
より、図2に示すように、一旦回転が立ち上がっても、
途中で回転数が下降してしまうことがあり、これが下降
して上昇するまでに、脱水力のロスが生じ、脱水率が低
下する。本実施例では、洗濯兼脱水槽の回転数が第1の
回転数N1より低ければ、脱水時間を延長する。
【0027】このときの動作を図3を参照しながら説明
する。図3のステップ21で脱水運転を開始すると、制
御手段18は、ステップ22で脱水時間延長フラグを0
(初期化)とする。ステップ23で、パワースイッチン
グ手段11を制御して、モータ1への通電をオン状態と
し、ステップ24でオンしている時間がtonになるまで
つづける。
【0028】オン状態が終わった時点で、ステップ25
で、所定時間ごとの回転数を検知しなければならないタ
イミングであれば、ステップ26に進み、パワースイッ
チング手段11を制御してモータ1への通電状態をオフ
状態とし、ステップ27で周期測定手段16により測定
した波形整形手段12の出力パルスの周期により、洗濯
兼脱水槽の回転数を演算し、ステップ28でオフしてい
る時間がtoffになるまでつづける。なお、パルス周期
と洗濯兼脱水槽の回転数との関係は、図4に示すよう
に、反比例の関係となっている。
【0029】オフ状態が終わった時点で、ステップ29
で、設定回転数N0(たとえば、800r/min)と
検知した現在の回転数により、次回からのモータ1への
通電をオン状態とする時間tonを決定する。ステップ3
0で、検知した現在の回転数が、設定回転数N0(80
0r/min)より低く設定した第1の回転数N1(た
とえば、600r/min)より低ければ、回転数が下
がっていると判定し、ステップ31で脱水時間延長フラ
グを1とし、ステップ32へ進む。
【0030】ステップ30で、第1の回転数N1(60
0r/min)より高ければ、そのままステップ32へ
すすむ。ステップ32で、パワースイッチング手段11
を制御して、モータ1への通電を導通位相角低減状態と
し、ステップ33で導通位相角低減状態の時間がtcut1
になるまでつづける。
【0031】一方、ステップ25で、回転数を検知しな
ければならないタイミングでなければ、ステップ34
で、パワースイッチング手段11を制御して、モータ1
への通電を導通位相角低減状態とし、ステップ35で導
通位相角低減状態の時間がtcut2になるまでつづける。
【0032】ステップ33、ステップ35で導通位相角
低減状態が終了すると、ステップ36に進み、脱水時間
延長フラグが1になっていると、脱水時間延長があるの
で、ステップ37で、脱水時間+2分が経過しているか
比較する。脱水時間延長フラグが0のままであると、脱
水時間延長がないので、ステップ38で、脱水時間が経
過しているか比較する。
【0033】ステップ37、ステップ38とも時間が経
過していなければ、モータ1への通電をオン状態にする
ステップ23に戻る。時間が経過していれば、ステップ
39で脱水運転を終了する。
【0034】したがって、脱水行程途中に、悪条件によ
り、回転数が下降したとしても、脱水時間を延長するこ
とによって、脱水率を確保することができる。
【0035】ここで、所定時間ごとの回転数検知タイミ
ングというのは、検知した現在の回転数を、オン時間お
よび導通位相角低減時間に反映して、設定回転数N0
制御できるタイミングであるとともに、回転伝達機構へ
のストレスを低減するために、回数を低減させたもので
ある。
【0036】また、導通位相角低減状態の時間は、tcu
t1=tcut2もあり得る。また、第1の回転数N1は設定
回転数N0より低く、時間を延長せずそのまま運転する
と、脱水率を確保できなくなる回転数である。また、延
長する時間は、回転数が下降しても脱水率を確保できる
時間であれば、何分でもよい。
【0037】なお、本実施例では、脱水運転中にモータ
1の通電状態を、オン状態と導通位相低減状態とを交互
に繰り返し、洗濯兼脱水槽の回転数が第1の回転数(所
定回転数)N1より低ければ、脱水時間を延長するよう
にしているが、モータ1の通電状態を、オン状態と、導
通位相低減状態のみ、オフ状態のみ、または導通位相低
減状態とオフ状態の組み合わせのいずれかとを交互に繰
り返すようにしてもよく、同様の作用効果を得ることが
できる。
【0038】また、導通位相低減状態とオフ状態の組み
合わせでのオフ状態を、所定時間ごとの回転数検知タイ
ミングで回転数を検知するためにオフする状態を兼ねて
もよい。
【0039】また、本実施例では、図2に示すように、
間欠脱水行程より脱水行程に入るとき洗濯兼脱水槽の回
転数が設定回転数N0に達しており、脱水行程で、悪条
件により途中で回転数が下降した場合に脱水時間を延長
するようにしているが、間欠脱水行程より脱水行程に入
ったとき、回転数の立ち上がりの途中で、悪条件により
回転数が設定回転数まで立ち上がらないときにも、脱水
時間を延長することにより、同様の作用効果を得ること
ができる。
【0040】(実施例2)図1に示す制御手段18は、
洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するとともに、
脱水運転中に、パワースイッチング手段11を制御し、
モータ1の通電状態を、オン状態と導通位相低減状態と
を交互に繰り返し、所定時間ごとの回転数検知タイミン
グでモータ1をオフし、周期測定手段16により測定し
た波形整形手段12の出力パルスの周期から洗濯兼脱水
槽の回転数を演算し、洗濯兼脱水槽の回転数が設定回転
数になるよう制御し、演算した回転数が第1の回転数
(所定回転数)N1より低ければ、脱水運転の設定回転
数N0を高くするように構成している。他の構成は上記
実施例1と同じである。
【0041】上記構成において脱水行程での動作を図5
および図6を参照しながら説明する。図5に示すよう
に、時刻t0にて間欠脱水行程に入り、時刻t1にて洗濯
兼脱水槽の回転数が設定回転数N0に達し、脱水行程に
入る。
【0042】脱水行程では、モータ1のオン状態と導通
位相低減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転
数検知タイミングでのモータ1のオフ時に波形整形手段
12の出力から進相用コンデンサ13の両端に誘起する
電圧のパルス周期を周期測定手段16で測定し、測定結
果に応じてモータ1のオン時間と導通位相低減時間を制
御することで、洗濯兼脱水槽4の回転数を制御する。
【0043】この場合、所定時間ごとにモータ1をオフ
し、このときの波形整形手段12の出力から進相用コン
デンサ13の両端に誘起する電圧のパルス周期を周期測
定手段16で測定し、測定結果に基づいてモータ1のオ
ン時間または導通位相低減時間を制御するので、モータ
1をオンして強制的に回転数を上昇させるということが
できない。
【0044】このため、排水状態、布の偏り、電源電圧
の低下、進相用コンデンサ13のばらつき等の悪条件に
より、図5に示すように、一旦回転が立ち上がっても、
途中で回転数が下降してしまうことがある。本実施例で
は、以降設定回転数N0を高い設定回転数N01に高くす
ることで、下降した分の脱水力を補う。
【0045】このときの動作を図6を参照しながら説明
する。なお、ステップ21〜ステップ30の動作とステ
ップ32〜ステップ35の動作は、上記実施例1の動作
と同じであるので説明を省略する。
【0046】ステップ30で、検知した現在の回転数
が、設定回転数N0(たとえば、800r/min)よ
り低く設定した第1の回転数N1(たとえば、600r
/min)より低ければ、回転数が下がっていると判定
し、ステップ40で以後の設定回転数を高い設定回転数
01(たとえば、850r/min)とし、ステップ3
2へ進む。
【0047】ステップ33、ステップ35で導通位相角
低減状態の時間が経過すると、ステップ41に進み、脱
水時間が経過しているか比較し、経過していなければ、
モータ1への通電をオン状態にするステップ23に戻
る。時間が経過していれば、ステップ39で脱水運転を
終了する。
【0048】したがって、脱水行程途中に、悪条件によ
り、回転数が下降したとしても、以降の設定回転数を高
くすることによって、脱水率を確保することができる。
【0049】なお、本実施例では、脱水運転中にモータ
1の通電状態を、オン状態と導通位相低減状態とを交互
に繰り返し、洗濯兼脱水槽の回転数が第1の回転数(所
定回転数)N1より低ければ、設定回転数N0をN01に高
くするようにしているが、モータ1の通電状態を、オン
状態と、導通位相低減状態のみ、オフ状態のみ、または
導通位相低減状態とオフ状態の組み合わせのいずれかと
を交互に繰り返すようにしてもよく、同様の作用効果を
得ることができる。
【0050】また、本実施例では、図5に示すように、
間欠脱水行程より脱水行程に入るとき洗濯兼脱水槽の回
転数が設定回転数N0に達しており、脱水行程で、悪条
件により途中で回転数が下降した場合に設定回転数N0
を高くするようにしているが、間欠脱水行程より脱水行
程に入ったとき、回転数の立ち上がりの途中で、悪条件
により回転数が設定回転数N0まで立ち上がらないとき
にも、設定回転数を高くすることにより、同様の作用効
果を得ることができる。
【0051】(実施例3)図1に示す制御手段18は、
洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するとともに、
脱水運転中に、パワースイッチング手段11を制御し、
モータ1の通電状態を、オン、オフ状態を繰り返す間欠
運転の後、脱水運転に移行して、オン状態と導通位相低
減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転数検知
タイミングでモータ1をオフし、周期測定手段16によ
り測定した波形整形手段12の出力パルスの周期から洗
濯兼脱水槽の回転数を演算し、間欠脱水中の演算した回
転数が第2の回転数(所定回転数)より低ければ、脱水
時間を延長するように構成している。他の構成は上記実
施例1と同じである。
【0052】上記構成において脱水行程での動作を図7
および図8を参照しながら説明する。図7に示すよう
に、時刻t0にてモータ1のオン、オフ状態を繰り返す
間欠脱水行程に入り、時刻t1にて脱水行程に入る。
【0053】脱水行程では、モータ1のオン状態と導通
位相低減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転
数検知タイミングでのモータ1のオフ時に波形整形手段
12の出力から進相用コンデンサ13の両端に誘起する
電圧のパルス周期を周期測定手段16で測定し、測定結
果に応じてモータ1のオン時間と導通位相低減時間を制
御することで、洗濯兼脱水槽4の回転数を制御する。
【0054】この場合、所定時間ごとにモータ1をオフ
し、このときの波形整形手段12の出力から進相用コン
デンサ13の両端に誘起する電圧のパルス周期を周期測
定手段16で測定し、測定結果に基づいてモータ1のオ
ン時間または導通位相低減時間を制御するので、モータ
1をオンして強制的に回転数を上昇させるということが
できない。
【0055】このため、排水状態、布の偏り、電源電圧
の低下、進相用コンデンサ13のばらつき等の悪条件に
より、図7に示すように、間欠脱水行程だけでは十分に
回転数が立ち上がらず、その後の脱水行程の最初のとこ
ろで回転数が設定回転数N0まで達するのに時間がかか
り、脱水力のロスが生じ、脱水率が低下する。本実施例
では、間欠脱水中の洗濯兼脱水槽の回転数が第2の回転
数(所定回転数)N2より低ければ、脱水時間を延長す
る。
【0056】このときの動作を図8を参照しながら説明
する。図8のステップ42で脱水運転を開始すると、制
御手段18は、ステップ43で脱水時間延長フラグを0
(初期化)とする。ステップ44で、パワースイッチン
グ手段11を制御して、モータ1への通電をオン状態と
し、ステップ45でオンしている時間がtonになるまで
つづける。
【0057】ステップ46に進み、パワースイッチング
手段11を制御してモータ1への通電状態をオフ状態と
し、ステップ47で周期測定手段16により測定した波
形整形手段12の出力パルスの周期により、洗濯兼脱水
槽の回転数を演算し、ステップ48でオフしている時間
がtoffになるまでつづける。なお、パルス周期と洗濯
兼脱水槽の回転数との関係は、図4に示すように、反比
例の関係となっている。
【0058】ステップ49で、オフ状態が終わるごと
に、検知した現在の回転数が今までの最高回転数と比較
して、現在の回転数の方が高ければ、ステップ50に進
み、現在の回転数を最高回転数とし、ステップ51に進
む。現在の回転数の方が低ければ、そのままステップ5
1に進む。ステップ51では、間欠脱水行程が終了した
か判定し、終了していなければ、ステップ44にもど
り、間欠脱水行程を継続して行い、終了していればステ
ップ52に進む。
【0059】ステップ52で、検知した間欠脱水行程に
おける最高回転数と第2の回転数N 2(たとえば、70
0r/min)を比較し、最高回転数が第2の回転数N
2より低ければ、間欠脱水行程で回転数が上がらなかっ
たと判定し、ステップ53で脱水時間延長フラグを1と
し、ステップ54へ進み、脱水行程を開始する。ステッ
プ52で、第2の回転数N2より高ければ、そのままス
テップ54へ進む。
【0060】脱水行程を開始すると、ステップ54で、
パワースイッチング手段11を制御して、モータ1への
通電をオン状態とし、ステップ55でオンしている時間
がtonになるまでつづける。
【0061】オン状態が終わった時点で、ステップ56
で、回転数を検知しなければならないタイミングであれ
ば、ステップ57に進み、パワースイッチング手段11
を制御して、モータ1への通電状態をオフ状態とし、ス
テップ58で周期測定手段16により測定した波形整形
手段12の出力パルスの周期により、洗濯兼脱水槽の回
転数を演算し、ステップ59でオフしている時間がtof
fになるまでつづける。
【0062】オフ状態が終わった時点で、ステップ60
で、設定回転数N0(たとえば、800r/min)と
検知した現在の回転数により、次回からのモータ1への
通電をオン状態とする時間tonを決定する。そして、ス
テップ61で、パワースイッチング手段11を制御し
て、モータ1への通電を導通位相角低減状態とし、ステ
ップ62で導通位相角低減状態の時間がtcut1になるま
でつづける。
【0063】一方、ステップ56で、回転数を検知しな
ければならないタイミングでなければ、ステップ63
で、パワースイッチング手段11を制御して、モータ1
への通電を導通位相角低減状態とし、ステップ64で導
通位相角低減状態の時間がtcut2になるまでつづける。
【0064】ステップ62、ステップ64で導通位相角
低減状態が終了すると、ステップ65に進み、脱水時間
延長フラグが1になっていると、脱水時間延長があるの
で、ステップ66で、脱水時間+2分が経過しているか
比較する。脱水時間延長フラグが0のままであると、脱
水時間延長がないので、ステップ67で、脱水時間が経
過しているか比較する。ステップ66、ステップ67と
も時間が経過していなければ、モータ1への通電をオン
状態にするステップ54に戻る。時間が経過していれ
ば、ステップ68で脱水運転を終了する。
【0065】したがって、間欠脱水行程において、悪条
件により回転数が上がらず、脱水行程の当初で回転数が
低かったとしても、脱水時間を延長することによって、
脱水率を確保することができる。
【0066】ここで、回転数検知タイミングというの
は、検知した現在の回転数を、オン時間、オフ時間、導
通位相角低減時間に反映して、設定回転数に制御出来る
タイミングであるとともに、回転伝達機構へのストレス
を低減するために、回数を低減させたものである。
【0067】また、導通位相角低減状態の時間は、tcu
t1=tcut2もあり得る。また、延長する時間は、回転数
が下降しても脱水率を確保できる時間であれば、何分で
もよい。
【0068】なお、本実施例では、脱水運転中にモータ
1の通電状態を、オン状態と導通位相低減状態とを交互
に繰り返しているが、モータ1の通電状態を、オン状態
と、導通位相低減状態のみ、オフ状態のみ、または導通
位相低減状態とオフ状態の組み合わせのいずれかとを交
互に繰り返すようにしてもよく、同様の作用効果を得る
ことができる。
【0069】また、導通位相低減状態とオフ状態の組み
合わせでのオフ状態を、所定時間ごとの回転数検知タイ
ミングで回転数を検知するためにオフする状態を兼ねて
もよい。
【0070】(実施例4)図1に示す制御手段18は、
洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するとともに、
脱水運転中に、パワースイッチング手段11を制御し、
モータ1の通電状態を、オン、オフ状態を繰り返す間欠
運転の後、脱水運転に移行して、オン状態と導通位相低
減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転数検知
タイミングでモータ1をオフし、周期測定手段16によ
り測定した波形整形手段12の出力パルスの周期から洗
濯兼脱水槽の回転数を演算し、間欠脱水中の演算した回
転数が第2の回転数(所定回転数)より低ければ、脱水
運転の設定回転数を高くするように構成している。他の
構成は上記実施例3と同じである。
【0071】上記構成において脱水行程での動作を図9
および図10を参照しながら説明する。図9に示すよう
に、時刻t0にてモータ1のオン、オフ状態を繰り返す
間欠脱水行程に入り、時刻t1にて脱水行程に入る。
【0072】脱水行程では、モータ1のオン状態と導通
位相低減状態とを交互に繰り返し、所定時間ごとの回転
数検知タイミングでのモータ1のオフ時に波形整形手段
12の出力から進相用コンデンサ13の両端に誘起する
電圧のパルス周期を周期測定手段16で測定し、測定結
果に応じてモータ1のオン時間と導通位相低減時間を制
御することで、洗濯兼脱水槽4の回転数を制御する。
【0073】この場合、所定時間ごとにモータ1をオフ
し、このときの波形整形手段12の出力から進相用コン
デンサ13の両端に誘起する電圧のパルス周期を周期測
定手段16で測定し、測定結果に基づいてモータ1のオ
ン時間または導通位相低減時間を制御するので、モータ
1をオンして強制的に回転数を上昇させるということが
できない。
【0074】このため、排水状態、布の偏り、電源電圧
の低下、進相用コンデンサ13のばらつき等の悪条件に
より、図9に示すように、間欠脱水行程だけでは十分に
回転数が立ち上がらず、その後の脱水行程の最初のとこ
ろで回転数が設定回転数N0まで達するのに時間がかか
る。本実施例では、間欠脱水中の洗濯兼脱水槽の回転数
が第2の回転数(所定回転数)N2より低ければ、以降
設定回転数N0を高い設定回転数N01に高くすること
で、設定回転数に達していない分の脱水力を補う。
【0075】このときの動作を図10を参照しながら説
明する。なお、ステップ42〜ステップ52の動作とス
テップ54〜ステップ64の動作は、上記実施例3の動
作と同じであるので説明を省略する。
【0076】ステップ52で、検知した間欠脱水行程で
の最高回転数と第2の回転数N2(たとえば、700r
/min)より低ければ、間欠脱水行程で回転数が上が
らなかったと判定し、ステップ69で脱水行程の設定回
転数N0(たとえば、800r/min)を高い設定回
転数N01(たとえば、850r/min)とし、ステッ
プ54へ進む。
【0077】ステップ62、ステップ64で導通位相角
低減状態の時間が経過すると、ステップ70に進み、脱
水時間が経過しているか比較し、経過していなければ、
モータ1への通電をオン状態にするステップ54に戻
る。時間が経過していれば、ステップ68で脱水運転を
終了する。
【0078】したがって、間欠脱水行程において、悪条
件により回転数が上がらず、脱水行程の当初で回転数が
低かったとしても、脱水行程の設定回転数N0をN01
高くすることによって、脱水率を確保することができ
る。
【0079】なお、本実施例では、脱水運転中にモータ
1の通電状態を、オン状態と導通位相低減状態とを交互
に繰り返しているが、モータ1の通電状態を、オン状態
と、導通位相低減状態のみ、オフ状態のみ、または導通
位相低減状態とオフ状態の組み合わせのいずれかとを交
互に繰り返すようにしてもよく、同様の作用効果を得る
ことができる。
【0080】(実施例5)図1に示す制御手段18は、
脱水時間を延長すると、それを記憶手段17に記憶し、
入力設定手段14の特殊操作により、記憶手段17に記
憶されている脱水時間が延長したという履歴を表示手段
(報知手段)15に表示して確認できるように構成して
いる。他の構成は上記請求項1または3と同じである。
【0081】上記構成において図11を参照しながら動
作を説明する。ステップ71で入力設定手段14を構成
する電源入りスイッチ14e(図15参照、以下、同
じ)がオンされ、ステップ72で、水量設定スイッチ1
4aとコース設定スイッチ14cが同時に押されている
場合に限り、ステップ73に進み、それ以外はステップ
74で通常の運転行程を行う。ステップ73では、表示
手段15を構成する洗いランプ15dを点滅させ、脱水
時間が延長されたことを示す標準ランプ15gを点灯さ
せる。
【0082】したがって、過去に脱水時間を延長したこ
との履歴を容易に知ることができ、排水状態、電源電圧
など調べることによって、脱水時間を延長したことの原
因となる現象を把握でき、解決する手がかりを得ること
ができて、脱水状態を改善することができる。
【0083】(実施例6)図1に示す制御手段18は、
設定回転数を高くすると、それを記憶手段17に記憶
し、入力設定手段14の特殊操作により、記憶手段17
に記憶されている設定回転数を高くしたという履歴を表
示手段(報知手段)15に表示して確認できるように構
成している。他の構成は請求項2または4と同じであ
る。
【0084】上記構成において図12を参照しながら動
作を説明する。ステップ75で入力設定手段14を構成
する電源入りスイッチ14e(図15参照、以下、同
じ)がオンされ、ステップ76で、水量設定スイッチ1
4aとコース設定スイッチ14cが同時に押されている
場合に限りステップ77に進み、それ以外はステップ7
8で通常の運転行程を行う。ステップ77では、表示手
段15を構成する洗いランプ15dを点滅させ、設定回
転数を高くしたことを示す念入りランプ15hを点灯さ
せる。
【0085】したがって、脱水音が高いという異常に対
して、過去に設定回転数を高くしたかどうかの履歴を容
易に確認することができ、排水状態、電源電圧など調べ
ることによって、設定回転数を高くしたことの原因とな
る現象を把握でき、解決する手がかりを得ることができ
て、脱水状態を改善することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記
モータに通電する電流を制御するパワースイッチング手
段と、前記モータの進相用コンデンサの両端に誘起する
電圧を波形整形する波形整形手段と、前記波形整形手段
の出力パルスの周期を測定する周期測定手段と、洗い、
すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は、前記パワースイッチング手段を制
御し、前記モータの通電状態を、脱水運転中、オン状態
と、導通位相低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両
状態の組み合わせのいずれかとを交互に繰り返すように
し、前記モータをオフして前記周期測定手段により測定
した前記波形整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯
兼脱水槽の回転数を演算し、その演算した回転数が所定
回転数より低ければ、脱水時間を延長するように構成し
たから、排水状態、布の偏り、電源電圧の低下、進相用
コンデンサのばらつき等の条件が悪く、洗濯兼脱水槽を
回転数を上昇させる際に脱水回転の立ち上がりが悪かっ
たり、また、一旦回転が立ち上がっても途中で回転数が
下降してしまった場合でも、脱水時間を延長すること
で、最終的に目標の脱水率を達成することができる。
【0087】また、請求項2に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータに通電する
電流を制御するパワースイッチング手段と、前記モータ
の進相用コンデンサの両端に誘起する電圧を波形整形す
る波形整形手段と、前記波形整形手段の出力パルスの周
期を測定する周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各
行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記パワースイッチング手段を制御し、前記モータ
の通電状態を、脱水運転中、オン状態と、導通位相低減
状態のみまたはオフ状態のみまたは両状態の組み合わせ
のいずれかとを交互に繰り返し、前記モータをオフして
前記周期測定手段により測定した前記波形整形手段の出
力パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽の回転数を演算
し、前記洗濯兼脱水槽の回転数が設定回転数になるよう
制御し、演算した回転数が設定回転数より低く設定した
所定回転数より低ければ、脱水運転の設定回転数を高く
するように構成したから、排水状態、布の偏り、電源電
圧の低下、進相用コンデンサのばらつき等の条件が悪
く、洗濯兼脱水槽を回転数を上昇させる際に脱水回転の
立ち上がりが悪かったり、また、一旦回転が立ち上がっ
ても途中で回転数が下降してしまった場合でも、脱水回
転の設定回転数を高くすることで、最終的に目標の脱水
率を達成することができる。
【0088】また、請求項3に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータに通電する
電流を制御するパワースイッチング手段と、前記モータ
の進相用コンデンサの両端に誘起する電圧を波形整形す
る波形整形手段と、前記波形整形手段の出力パルスの周
期を測定する周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各
行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記パワースイッチング手段を制御し、前記モータ
の通電状態を、オン、オフ状態を繰り返す間欠運転の
後、脱水運転に移行して、オン状態と、導通位相低減状
態のみまたはオフ状態のみまたは両状態の組み合わせの
いずれかとを交互に繰り返すようにし、前記モータをオ
フして前記周期測定手段により測定した前記波形整形手
段の出力パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽の回転数を
演算し、間欠脱水中の演算した回転数が所定回転数より
低ければ、脱水時間を延長するように構成したから、排
水状態、布の偏り、電源電圧の低下、進相用コンデンサ
のばらつき等の条件が悪く、洗濯兼脱水槽を回転数を上
昇させる際に脱水回転の立ち上がりが悪い場合でも、脱
水時間を延長することで、最終的に目標の脱水率を達成
することができる。
【0089】また、請求項4に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータに通電する
電流を制御するパワースイッチング手段と、前記モータ
の進相用コンデンサの両端に誘起する電圧を波形整形す
る波形整形手段と、前記波形整形手段の出力パルスの周
期を測定する周期測定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各
行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記パワースイッチング手段を制御し、前記モータ
の通電状態を、オン、オフ状態を繰り返す間欠運転の
後、脱水運転に移行して、オン状態と、導通位相低減状
態のみまたはオフ状態のみまたは両状態の組み合わせの
いずれかとを交互に繰り返し、前記モータをオフして前
記周期測定手段により測定した前記波形整形手段の出力
パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽の回転数を演算し、
前記洗濯兼脱水槽の回転数が設定回転数になるよう制御
し、間欠脱水中の演算した回転数が設定回転数より低く
設定した所定回転数より低ければ、脱水運転の設定回転
数を高くするように構成したから、排水状態、布の偏
り、電源電圧の低下、進相用コンデンサのばらつき等の
条件が悪く、洗濯兼脱水槽を回転数を上昇させる際に脱
水回転の立ち上がりが悪い場合でも、脱水回転の設定回
転数を高くすることで、最終的に目標の脱水率を達成す
ることができる。
【0090】また、請求項5に記載の発明によれば、報
知動作を行う報知手段と、過去に脱水時間を延長したこ
とを記憶する記憶手段を備え、制御手段は、過去に脱水
時間を延長したことを報知できるように構成したから、
過去の履歴を容易に知ることができ、脱水時間を延長し
たことの原因となる現象を把握し、解決する手がかりを
得ることができる。
【0091】また、請求項6に記載の発明によれば、報
知動作を行う報知手段と、過去に設定回転数を高くした
ことを記憶する記憶手段を備え、制御手段は、過去に設
定回転数を高くしたことを報知できるように構成したか
ら、過去の履歴を容易に知ることができ、設定回転数を
高くしたことの原因となる現象を把握し、解決する手が
かりを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路
【図2】同洗濯機の脱水行程での洗濯兼脱水槽の回転数
変化を示す特性図
【図3】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図4】同洗濯機のパルス周期と洗濯兼脱水槽の回転数
との関係特性図
【図5】本発明の第2の実施例の洗濯機の脱水行程での
洗濯兼脱水槽の回転数変化を示す特性図
【図6】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯機の脱水行程での
洗濯兼脱水槽の回転数変化を示す特性図
【図8】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図9】本発明の第4の実施例の洗濯機の脱水行程での
洗濯兼脱水槽の回転数変化を示す特性図
【図10】同洗濯機の要部動作フローチャート
【図11】本発明の第5の実施例の要部動作フローチャ
ート
【図12】本発明の第6の実施例の要部動作フローチャ
ート
【図13】従来の洗濯機の縦断面図
【図14】同洗濯機のブロック回路図
【図15】同洗濯機の操作表示部の拡大正面図
【符号の説明】
1 モータ 11 パワースイッチング手段 12 波形整形手段 13 進相用コンデンサ 16 周期測定手段 18 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹川 正訓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA06 BB10 CA06 CB06 HC04 HC05 HC07 JB06 JB22 KA34 KB11 LA02 LB17 LC02 LC12 LC13 MA01 MA06 MA07 MA09 MA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記
    モータに通電する電流を制御するパワースイッチング手
    段と、前記モータの進相用コンデンサの両端に誘起する
    電圧を波形整形する波形整形手段と、前記波形整形手段
    の出力パルスの周期を測定する周期測定手段と、洗い、
    すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記パワースイッチング手段を制
    御し、前記モータの通電状態を、脱水運転中、オン状態
    と、導通位相低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両
    状態の組み合わせのいずれかとを交互に繰り返すように
    し、前記モータをオフして前記周期測定手段により測定
    した前記波形整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯
    兼脱水槽の回転数を演算し、その演算した回転数が所定
    回転数より低ければ、脱水時間を延長するように構成し
    た洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記
    モータに通電する電流を制御するパワースイッチング手
    段と、前記モータの進相用コンデンサの両端に誘起する
    電圧を波形整形する波形整形手段と、前記波形整形手段
    の出力パルスの周期を測定する周期測定手段と、洗い、
    すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記パワースイッチング手段を制
    御し、前記モータの通電状態を、脱水運転中、オン状態
    と、導通位相低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両
    状態の組み合わせのいずれかとを交互に繰り返し、前記
    モータをオフして前記周期測定手段により測定した前記
    波形整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽
    の回転数を演算し、前記洗濯兼脱水槽の回転数が設定回
    転数になるよう制御し、演算した回転数が設定回転数よ
    り低く設定した所定回転数より低ければ、脱水運転の設
    定回転数を高くするように構成した洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記
    モータに通電する電流を制御するパワースイッチング手
    段と、前記モータの進相用コンデンサの両端に誘起する
    電圧を波形整形する波形整形手段と、前記波形整形手段
    の出力パルスの周期を測定する周期測定手段と、洗い、
    すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記パワースイッチング手段を制
    御し、前記モータの通電状態を、オン、オフ状態を繰り
    返す間欠運転の後、脱水運転に移行して、オン状態と、
    導通位相低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両状態
    の組み合わせのいずれかとを交互に繰り返すようにし、
    前記モータをオフして前記周期測定手段により測定した
    前記波形整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯兼脱
    水槽の回転数を演算し、間欠脱水中の演算した回転数が
    所定回転数より低ければ、脱水時間を延長するように構
    成した洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記
    モータに通電する電流を制御するパワースイッチング手
    段と、前記モータの進相用コンデンサの両端に誘起する
    電圧を波形整形する波形整形手段と、前記波形整形手段
    の出力パルスの周期を測定する周期測定手段と、洗い、
    すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記パワースイッチング手段を制
    御し、前記モータの通電状態を、オン、オフ状態を繰り
    返す間欠運転の後、脱水運転に移行して、オン状態と、
    導通位相低減状態のみまたはオフ状態のみまたは両状態
    の組み合わせのいずれかとを交互に繰り返し、前記モー
    タをオフして前記周期測定手段により測定した前記波形
    整形手段の出力パルスの周期から前記洗濯兼脱水槽の回
    転数を演算し、前記洗濯兼脱水槽の回転数が設定回転数
    になるよう制御し、間欠脱水中の演算した回転数が設定
    回転数より低く設定した所定回転数より低ければ、脱水
    運転の設定回転数を高くするように構成した洗濯機。
  5. 【請求項5】 報知動作を行う報知手段と、過去に脱水
    時間を延長したことを記憶する記憶手段を備え、制御手
    段は、過去に脱水時間を延長したことを報知できるよう
    に構成した請求項1または3記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 報知動作を行う報知手段と、過去に設定
    回転数を高くしたことを記憶する記憶手段を備え、制御
    手段は、過去に設定回転数を高くしたことを報知できる
    ように構成した請求項2または4記載の洗濯機。
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