JP2003071182A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003071182A
JP2003071182A JP2001264043A JP2001264043A JP2003071182A JP 2003071182 A JP2003071182 A JP 2003071182A JP 2001264043 A JP2001264043 A JP 2001264043A JP 2001264043 A JP2001264043 A JP 2001264043A JP 2003071182 A JP2003071182 A JP 2003071182A
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water
rotation
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motor drive
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JP2001264043A
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Yoshio Hayashi
美穂 林
Yoshiyuki Makino
嘉幸 牧野
Takao Kojima
孝夫 小島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラッシュの発生を有効に防止する。 【解決手段】 洗濯槽内への給水時に、つまり、設定水
位(初期設定水位)に達する前の水位状態で、モータに
通電して予め決められた期間で該モータの回転量を検出
する(ステップS5)。これを第1の回転量基準値Xと
比較することにより、洗濯物量に対して水量が多いか否
かを正確に判定することができる(ステップS6)。そ
して、その回転量検出結果が第1の回転量基準値X以上
のときには、つまり、洗濯物に対する水量が多いときに
は(ステップS6の「YES」)、洗いにおけるモータ
駆動モードを所定レベルだけ弱方向へ設定する(ステッ
プS7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水流設定制御を改
良した洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、洗濯機にお
いては、周知のように、槽内にモータにより回転駆動さ
れる撹拌体を備え、前記槽内への給水後に、前記撹拌体
を回転駆動することによって前記槽内に水流を形成し
て、洗いを行なうようにしている。通常の場合は、洗濯
物量に応じた水位が設定され、そして、その洗濯物量及
び水位(水量)に適正な強さの水流が設定されるもので
ある。
【0003】ところで、何等かの原因により上記給水水
位が洗濯物量に対して相対的に多過ぎるというケースが
発生することもある。この場合、その水位に対して水流
が強すぎることがあり、スプラッシュが発生するおそれ
があった。
【0004】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、洗濯物量に対して水量が多い場
合に、これを検出して、適正な水流で洗いを行なうこと
ができてスプラッシュ発生を防止できる洗濯機を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、槽内
にモータにより回転駆動される撹拌体を備え、前記槽内
への給水後に前記撹拌体を回転駆動することによって前
記槽内に水流を形成して、洗いを行なうようにしたもの
において、前記モータの回転量を検出するモータ回転量
検出手段と、モータの回転速度を検出するモータ回転速
度検出手段と、前記槽への給水前に前記モータに通電し
て、前記モータ回転量検出手段によりモータの回転量を
検出し、その回転量検出結果に基づいて洗濯物量を判定
して給水水位を設定する水位設定手段と、強さの異なる
水流を形成するための複数のモータ駆動モードを有し、
前記槽内への給水時に前記モータに通電して予め決めら
れた期間で前記回転量検出手段により該モータの回転量
を検出し、その回転量検出結果が回転量基準値以上のと
きに、洗いにおけるモータ駆動モードを所定レベルだけ
弱方向へ設定し、その後前記モータ回転速度検出手段に
よりモータの回転速度を検出して、その回転速度検出結
果が回転速度基準値以上の時には、モータ駆動モードを
さらに所定レベルだけ弱方向へ設定する水流設定手段と
を備えてなるものである。
【0006】この構成においては、水位設定手段によ
り、洗濯物量が判定されて給水水位が設定される。これ
により、通常は洗濯物量に応じた水位が設定されるもの
である。ところが、特異なケースとして、最初から濡れ
ているバスタオルとか化繊繊維の衣類を槽内に収容した
状態で、この水位設定が行なれると、モータにかかる負
荷としては大きいから洗濯物量が多いと判定されると共
に水位も高く(水量として多く)設定される。しかし、
実際には洗濯物量が少なくて水量が多いから、通常の強
さの水流(例えば判定された洗濯物に応じた強さの水
流)で洗いを行なうと、既述したように、スプラッシュ
が発生するおそれがある。
【0007】しかるに、請求項1の発明においては、洗
濯物量に対して水量が多いか否かを判定することが可能
であり、これに応じた強さ(弱さ)の水流が設定される
ものである。すなわち、洗濯物量に対して水量が多いか
否かを判定するには、次の方法が有効であることが判っ
た。槽内にある程度の水量(水位設定手段にて設定され
た水位より低い水位)にてモータの回転量を測定したと
き、洗濯物量に対する水量が多いときに、撹拌体に対す
る洗濯物の回転抵抗が少なくてモータの回転量が多くな
る現象を示すことが判った。なお、水位設定手段にて設
定された水位(初期設定水位)での水量状態では、水量
が多すぎてモータ回転量測定には不向きである。
【0008】従って、上記請求項1の発明においては、
槽内への給水時に、つまり、設定水位に達する前の水位
状態で、前記モータに通電して予め決められた期間で前
記回転量検出手段により該モータの回転量を検出するこ
とにより、洗濯物量に対して水量が多いか否かを正確に
判定することができるものとなる。そして、請求項1の
発明においては、その回転量検出結果が回転量基準値以
上のときには、つまり、洗濯物に対する水量が多いとき
には、洗いにおけるモータ駆動モードを所定レベルだけ
弱方向へ設定するから、弱い水流にて洗いが行なわれる
ようになり、スプラッシュの発生を防止できる。
【0009】さらに、この請求項1の発明においては、
その後、モータ回転速度検出手段によりモータの回転速
度を検出して、その回転速度検出結果が回転速度基準値
以上の時には、モータ駆動モードをさらに所定レベルだ
け弱方向へ設定するから、洗濯物に対する水量の多さを
さらに検出して、さらに水流を弱くできて、スプラッシ
ュの発生をさらに有効に防止できる。総じて、スプラッ
シュの発生を確実に防止できるようになる。
【0010】請求項2の発明は、槽内にモータにより回
転駆動される撹拌体を備え、前記槽内への給水後に前記
撹拌体を回転駆動することによって前記槽内に水流を形
成して、洗いを行なうようにしたものにおいて、前記モ
ータの回転量を検出するモータ回転量検出手段と、モー
タの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、前
記槽への給水前に前記モータに通電して、前記モータ回
転量検出手段によりモータの回転量を検出し、その回転
量検出結果に基づいて洗濯物量を判定して給水水位を設
定する水位設定手段と、強さの異なる水流を形成するた
めの複数のモータ駆動モードを有し、前記槽内への給水
時に前記モータに通電して予め決められた期間で前記回
転量検出手段により該モータの回転量を検出し、その回
転量検出結果が第1の回転量基準値以上のときに、洗い
におけるモータ駆動モードを所定レベルだけ弱方向へ設
定し、その後前記モータ回転速度検出手段によりモータ
の回転速度を検出して、その回転速度検出結果が回転速
度基準値以上の時には、モータ駆動モードをさらに所定
レベルだけ弱方向へ設定し、前記回転量検出結果が第1
の回転量基準値未満で且つ第2の回転量基準値以上の時
には、第1の回転量基準値以上の場合に設定されるモー
タ駆動モードより強く且つ通常水流のモータ駆動モード
より弱いモータ駆動モードに設定する水流設定手段とを
備えてものである。
【0011】この請求項2の発明においては、回転量検
出結果が第1の回転量基準値以上のときには、請求項1
の発明と同様に、洗いにおけるモータ駆動モードを所定
レベルだけ弱方向へ設定し、その後前記モータ回転速度
検出手段によりモータの回転速度を検出して、その回転
速度検出結果が回転速度基準値以上の時には、モータ駆
動モードをさらに所定レベルだけ弱方向へ設定するか
ら、請求項1の発明と同様の作用効果が得られ、そし
て、回転量検出結果が第1の回転量基準値未満で且つ第
2の回転量基準値以上の時には、第1の回転量基準値以
上の場合に設定されるモータ駆動モードより強く且つ通
常水流のモータ駆動モードより弱いモータ駆動モードに
設定するようにしたから、洗濯物に対する水量が通常よ
りもやや多いような場合でもスプラッシュの発生を有効
に防止することができる。
【0012】請求項3の発明は、複数のモータ駆動モー
ドは、それぞれ、水流強度レベルが異なる複数の単位駆
動モードの組み合わせからなり、モータ駆動モードが変
更されるときは、各単位駆動モードが変更されるところ
に特徴を有する。この請求項3の発明においては、水流
のパターンは損なわないで、スプラッシュ発生を防止で
きる。
【0013】請求項4の発明は、モータ駆動モードは水
位のレベルに応じて区分されていて、そのいずれかの区
分のモータ駆動モードが設定されるようになっていると
ころに特徴を有する。この請求項4の発明においては、
水位のレベルに区分されたモータ駆動モードを利用でき
るので、モータ駆動モードを別途定める場合に比して便
利である。
【0014】請求項5の発明は、モータ駆動モードを弱
方向へ設定するときには、モータの回転立ち上がりが緩
やかとなるモータ駆動モードを採用するようになってい
るところに特徴を有する。この請求項5の発明において
は、洗濯物の布傷みを少なくできる。
【0015】請求項6の発明は、モータ駆動モードを弱
方向へ設定するときには、モータの通電比が小さくなる
モータ駆動モードを採用するようになっているところに
特徴を有する。この請求項6の発明においては、洗濯物
の布傷みを少なくできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図9を参照しながら説明する。まず図2
は、本実施例にかかる脱水兼用洗濯機の全体構成を示し
ている。この図2において、洗濯機本体1は、矩形箱状
の外箱2と、外箱2の上面に設けられた中空状のトップ
カバー3とから構成されている。前記外箱2の内部に
は、水受槽4が弾性吊持機構5により弾性支持されてお
り、前記水受槽4の内部には、槽たる、脱水槽を兼ねる
洗濯槽6が回転可能に配設されている。
【0017】前記洗濯槽6の周壁部には、多数の脱水孔
6aが形成されている。また、前記洗濯槽6の上端部に
はバランスリングが設けられている。さらに、前記洗濯
槽6の内底部には撹拌体8が回転可能に配設されてい
る。
【0018】前記外箱2のうち前記水受槽4の下部に
は、駆動機構部9が配設されている。この駆動機構部9
は、ダイレクトドライブ方式のアウターロータ形ブラシ
レスモータからなるモータ10及びクラッチ機構(図示
せず)などを有して構成されており、洗い行程及びすす
ぎ行程には、このモータ10により、前記撹拌体8のみ
が正逆回転され、脱水行程には、撹拌体8及び洗濯槽6
とが同期して高速回転されるようになっている。
【0019】また、前記水受槽4の底部には、排水口1
1が形成されている。前記排水口11には、排水弁12
を介して排水ホース13が接続されている。さらに、前
記排水口11にはエアトラップ14が設けられている。
前記エアトラップ14の圧力は、エアチューブ15を介
して水位センサ16(図3参照)に導かれるように構成
されている。前記水位センサ16は、周知のように前記
水受槽4(洗濯槽6)内の水位を検出するものであり、
前記トップカバー3の内部に配設されている。
【0020】なお、前記トップカバー3には、蓋17が
設けられている。また、このトップカバー3の前部上面
には、操作パネル18が設けられ、これの裏面側には、
制御装置19が設けられている。
【0021】電気的構成を示す図3において、上記制御
装置19は、マイコンを主体とした回路から構成されて
おり、洗濯全般を制御するための制御プログラムが記憶
されている。この制御装置19は、水位設定手段、水流
設定手段として機能する。さらに、モータ10がロータ
位置検出のために備えた位置検出素子例えばホールIC
10aと共に、モータ回転量検出手段及びモータ回転速
度検出手段としても機能するものである。さらに、この
制御装置19は洗濯物量判定手段としても機能する。
【0022】この制御装置19には、前記操作パネル1
8に備えられた各種スイッチ群21からのスイッチ信
号、水位センサ16からの水位検出信号、ホールIC1
0aからのロータ磁極検出信号が入力されるようになっ
ている。また、この制御装置19は、駆動回路22を介
して前記モータ10、排水弁12及び給水弁23を制御
し、さらに、各種表示器24(これは操作パネル18に
備えられている)も制御するようになっている。なお、
上記給水弁23は図2に示したトップカバー3の後部内
部に設けられていて、この給水弁23は前記洗濯槽6内
へ給水するようになっている。
【0023】さて、制御装置19におけるモータ回転量
検出手段、モータ回転速度検出手段、水位設定手段、水
流設定手段及び洗濯物量判定手段としての機能と、洗い
行程制御とについて、以下説明する。図1には、制御装
置19が実行する自動洗濯コースのうちでも標準コース
のプログラムに関するフローチャートが示されている。
このフローチャートは、各種スイッチ群21のうち標準
コース設定スイッチが操作されたときにスタートする。
この場合、洗濯物が予め洗濯槽6内に収容されている。
なお、自動洗濯コースには軽い汚れコースなどもある。
【0024】さて、ステップS1においては、洗濯物量
の判定などを行なう。すなわち、給水のない状態でモー
タ10を所定通電モードで所定通電して断電する。これ
による回転開始から断電による惰性回転の停止までの間
においてホールIC10aからの出力信号(パルス)を
カウントし、そのカウント値の多いほど洗濯物量が少な
いと判定するようになっている。
【0025】この判定結果に応じて、洗い行程での水
位、水流の強弱に相関するモータ駆動モード、回転量検
出結果の判定基準値である第1の回転量基準値X(請求
項1でいう回転量基準値、請求項2でいう第1の回転量
基準値)、第2の回転量基準値Y、回転速度検出結果の
判定基準値である回転速度基準値Zを設定する。このと
き、水位は、判定結果が洗濯物量多いであるほど水位を
高く設定する。この水位レベルとしては高い方から水位
「1」〜「8」の8段階に区分されている。水流の強さ
に相関するモータ駆動モードは、各水位に応じて設定す
る。
【0026】すなわち、図4には、水位「1」〜「8」
に対応して設定されるモータ駆動モードを示している。
水位「1」〜「8」に対応して設定されるモータ駆動モ
ードは、それぞれ、いずれも単位駆動モードに相当する
「Sモード」と「Aモード」と「Bモード」との組み合
わせからなり、その組み合わせを順次繰り返すものであ
る。
【0027】この場合、例えば水位「1」に対応するモ
ータ駆動モードは、その水位「1」における「Sモー
ド」と「Aモード」と「Bモード」との組み合わせを順
に繰り返し実行するもので、このモードは、図7の「*
1」欄に示すように、「水位「1」(S+A+B)」で
示している。同様に水位「3」に対応するモータ駆動モ
ードは、図7の「*2」欄に示すように、「水位「3」
(S+A+B)」で示している。
【0028】なお、この図7には、仮に、初期設定水位
が水位「1」に設定された場合において、各基準値X,
Y,Zの設定の内容や、モータ駆動モードの設定の内容
を示している。また、図8には、同じく、仮に初期設定
水位が水位「3」に設定された場合を示している。
【0029】そして、例えば水位「1」におけるSモー
ドは、図5に示すように、正転(145rpm)、休止
(断電)、反転(145rpm)、休止(断電)を繰り
返し、正転、反転の立ち上がり時間は0.2秒、正転、
反転の駆動時間は1.4秒、初期のPWM制御のオンデ
ューティー比(通電比)は85%となっている。ここで
の特徴は、設定水位が低くなるにつれて正転時間、反転
時間、回転速度、オンデューティー比の少なくともいず
れかが小となるもので、従って、水流の強度が弱くなる
ものである。また、Aモード、Bモードも設定水位が低
くなるにつれて正転時間、反転時間、回転速度、オンデ
ューティー比の少なくともいずれかが小となる。従っ
て、水流の強度が弱くなるものである。
【0030】また、前記第1の回転量基準値X、第2の
回転量基準値Yは洗濯物量が多いほど大きい値となるよ
うに設定される。例えば、図7のように初期水位「1」
で示される洗濯物量(洗濯物量としては大)の場合、第
1の回転量基準値Xは「640」、第2の回転量基準値
Yは「560」に設定され、また、図8のように初期水
位「3」で示される洗濯物量(洗濯物量としては中より
やや大)の場合、第1の回転量基準値Xは「500」、
第2の回転量基準値Yは「450」に設定される。な
お、回転速度基準値Zは洗濯物量に関係なく一定値(例
えば185rpm)に設定されている。
【0031】次のステップS2では、給水弁23を開放
させて給水を行なう。そしてステップS3では、洗濯槽
6の水位が前記ステップS1で設定された初期設定水位
より所定レベル下の水位に達したか否かを判断し、達し
たことが判断されると、ステップS4で示すように、洗
濯物量に対する水量の多少を判定のためにモータ10に
通電駆動する。この水量判定用駆動モードは、図6に示
すように、ステップS1で設定された水位「1」〜
「8」に応じて設定される。
【0032】ステップS5では、モータ10が予め決め
られた期間、この場合、正転、反転、正転、反転の4サ
イクルの期間で、ホールIC10aからのパルス数Nを
カウントすることをによりモータ10の回転量を検出す
る。ステップS6では、この時のパルス数N(回転量)
が、第1の回転量基準値X以上か否かを判断する。
【0033】パルス数Nが第1の所定値X以上である
と、洗濯物量に対して、ステップS1で設定した初期設
定水位(水量)が多すぎると判断して、ステップS7に
移行して、弱い水流を得るべく、ステップS1で設定し
た初期設定水位から所定段数下の水位に対応するモータ
駆動モードを設定して、モータ10を駆動する。例えば
ステップS2で設定された初期設定水位が水位「1」の
ときには、図7「*2欄」に示すように水位「3」に対
応するモータ駆動モード「水位「3」(S+A+B)」
を設定する。その設定されたモータ駆動モードでモータ
10を駆動する。
【0034】この後、次のステップS8では、ホールI
C10aからのパルス数に基づいて回転速度(例えば最
高回転速度)Rを求めて、この回転速度が回転速度基準
値Z(185rpm)以上か否かを判断する。以上であ
ると、水流強度をさらに弱めた方が良いと判断してステ
ップS9に移行する。このステップS9では、モータ駆
動モードを、ステップS7で設定したモータ駆動モード
より所定段数下のモータ駆動モードに設定変更する。こ
の場合のモータ駆動モードは、初期設定水位が水位
「1」のときには、このステップS9では、水位「5」
のSモードと、図9に示す「軽い汚れコース水流」の水
位「3」のAモードとBモードとの組み合わせからなる
(この組み合わせは、図7において「*3欄」に示すよ
うに、「水位「5」+軽い汚れコース水位「3」(A+
B)」で示している)。
【0035】上記ステップS8において、検出された回
転速度Rが回転速度基準値Z未満のときには、ステップ
S10に移行してステップS7で設定したモータ駆動モ
ードで洗い運転を継続する。ステップS7でモータ駆動
モード「水位「3」(S+A+B)」が設定されたとす
ると、このモータ駆動モードが継続される(図7の「*
4欄」)。
【0036】ここで、前記ステップS6において、パル
ス数N(回転量)が、第1の回転量基準値X未満である
ときには(洗濯物量に対する水量がさほど多くないとき
には)、ステップS11に移行して、パルス数Nが、第
2の回転量基準値Y以上であるか否かを判断する。第2
の回転量基準値Y以上であるときには、ステップS12
に移行して、モータ駆動モードを、ステップS7で設定
したモータ駆動モードよりも強いモータ駆動モードとす
る。この場合、ステップS7で設定されたモータ駆動モ
ードが水位「3」での水位パターンP3のときには、水
位「3」のS水流モードと、水位「1」のA水流モード
と、水位「2」のA水流モードとを組み合わせてなるモ
ータ駆動モードである(図7「*5」)。
【0037】そして、ステップS11において、パルス
数Nが、第2の回転量基準値Y未満の場合には、モータ
駆動モードを初期設定したモータ駆動モードとする。例
えば、初期設定モータ駆動モードが、水位「1」(S+
A+B)の時には、このモータ駆動モードがそのまま設
定設定される(図7「*6欄」)。
【0038】この後は、夫々設定されたモータ駆動モー
ドによりモータ10を駆動して、洗い行程が所定の終了
条件を満了すると(ステップS13にて判断)、この洗
い行程を終了する。なお、初期設定された水位が水位
「3」のときには、各モータ駆動モードは図8のように
なる。
【0039】このように本実施例によれば、洗濯槽6内
への給水時に、つまり、設定水位(初期設定水位)に達
する前の水位状態で、モータ10に通電して予め決めら
れた期間で該モータ10の回転量であるパルス数Nを検
出し、これを第1の回転量基準値Xと比較することによ
り、洗濯物量に対して水量が多いか否かを正確に判定す
ることができる。そして、そのパルス数Nが第1の回転
量基準値X以上のときには、つまり、洗濯物に対する水
量が多いときには、洗いにおけるモータ駆動モードを所
定レベルだけ弱方向へ設定するから、弱い水流にて洗い
が行なわれるようになり、スプラッシュの発生を防止で
きる。
【0040】さらに、本実施例によれば、その後、モー
タ10の回転速度Rを検出して、その回転速度Rが回転
速度基準値Z以上の時には、モータ駆動モードをさらに
所定レベルだけ弱方向へ設定するから、洗濯物に対する
水量の多さをさらに検出して、さらに水流を弱くでき
て、スプラッシュの発生をさらに有効に防止できる。総
じて、スプラッシュの発生を確実に防止できるようにな
る。
【0041】特に本実施例によれば、パルス数Nが第1
の回転量基準値X未満で且つ第2の回転量基準値Y以上
の時には、第1の回転量基準値X以上の場合に設定され
るモータ駆動モードより強く且つ通常水流のモータ駆動
モード(初期設定水位対応のモータ駆動モード)より弱
いモータ駆動モードに設定するようにしたから、洗濯物
に対する水量が通常よりもやや多いような場合でもスプ
ラッシュの発生を有効に防止することができる。
【0042】また本実施例によれば、初期設定水位
「1」〜「8」に対応する複数のモータ駆動モードは、
それぞれ、水流強度レベルが異なる複数の単位駆動モー
ドである「Sモード」、「Aモード」、「Bモード」の
組み合わせからなり、モータ駆動モードが弱方向へ変更
されるときは、各単位駆動モードが弱方向へ変更され
る。つまり、例えばモータ駆動モードが水位「1」(S
+A+B)で、これが水位「3」(S+A+B)に変更
されるときには、水位「1」のSモードは水位「3」の
Sモードに、水位「1」のAモードは水位「3」のAモ
ードに、水位「1」のBモードは水位「3」のBモード
に、それぞれ変更されるから、水流のパターンは損なわ
ないで、スプラッシュ発生を防止できる。
【0043】さらに、本実施例によれば、モータ駆動モ
ードは水位のレベルに応じて、この場合水位「1」〜
「8」に応じて区分されていて、そのいずれかの区分の
モータ駆動モードが設定されるようになっているから、
水位のレベルに区分されたモータ駆動モードを利用でき
るので、モータ駆動モードを別途定める場合に比して便
利である。
【0044】本発明の実施例は次のように変更しても良
い。すなわち、上記実施例では、モータ駆動モードを、
水位「1」(S+A+B)から水位「3」(S+A+
B)へ変更する(弱方向へ設定する)場合に、例えば水
位「1」の「Sモード」と、水位「3」の「Sモード」
とで、モータ立ち上がり時間が共に「0.2秒」であっ
て、つまり立ち上がり勾配が一定であったが、これは、
本発明の第2の実施例として示す図10(a)、(b)
に示すように、立ち上がり時間を「0.2秒」から
「0.3秒」と遅くして、立ち上がり勾配をを緩くする
ようにしても良い。
【0045】このように、モータ駆動モードを弱方向へ
設定するときにはモータ10の回転立ち上がり勾配が緩
やかとなるモータ駆動モードを採用するようにすること
により、洗濯物の布傷みを少なくできる。
【0046】この場合「Aモード」、「Bモード」につ
いても立ち上がり勾配を緩くするようにしても良い。ま
た、他のモータ駆動モードから、弱くなるモータ駆動モ
ードに変更する場合もモータ立ち上がり勾配を緩くする
ようにしても良い。
【0047】また、上記第2の実施例では、モータ10
の立ち上がり勾配を緩くなるモータ駆動モードに変更す
るようにしたが、これは、モータの通電比が小さくなる
モータ駆動モードを採用するようにしても良い(前記図
10(a)、(b)参照)。洗濯物の布傷みを少なくで
きる。
【0048】なお、回転量検出にモータ10のホールI
C10aを利用するようにしたが、これは、専用の回転
センサ(エンコーダなど)を設けても良い。また、第1
の実施例において、正転、反転、正転、反転の4サイク
ルの期間で、ホールIC10aからのパルス数Nをカウ
ントするようにしたが、上記4サイクルに代えて所定時
間でもよく、つまり、所定期間であれば良い。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、洗濯物量に対して水が多すぎるか否かを判定できる
と共に、洗濯物量に対して水が多すぎるときには、水流
を弱めることができて、スプラッシュの発生を有効に防
止できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す制御内容のフロー
チャート
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】電気的構成のブロック図
【図4】標準コースのモータ駆動モードを示す図
【図5】モータの正逆回転の速度変化を示す図
【図6】水量判定のためのモータ駆動モードを示す図
【図7】モータ駆動モードの設定例を示す図
【図8】モータ駆動モードの別の設定例を示す図
【図9】軽い汚れコースのモータ駆動モードを示す図
【図10】本発明の第2の実施例に関するもので、標準
コースのモータ駆動モードを示す図
【符号の説明】
6は洗濯槽(槽)、8は撹拌体、10はモータ、19は
制御装置(モータ回転量検出手段、モータ回転速度検出
手段、水位設定手段、水流設定手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 孝夫 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA17 BA29 CB06 HB09 KA02 KA19 KA33 LA11 LB16 LB31 LC08 LC14 MA02 MA06 MA07 MA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内にモータにより回転駆動される撹拌
    体を備え、前記槽内への給水後に前記撹拌体を回転駆動
    することによって前記槽内に水流を形成して、洗いを行
    なうようにしたものにおいて、 前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出手段
    と、 モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段
    と、 前記槽への給水前に前記モータに通電して、前記モータ
    回転量検出手段によりモータの回転量を検出し、その回
    転量検出結果に基づいて洗濯物量を判定して給水水位を
    設定する水位設定手段と、 強さの異なる水流を形成するための複数のモータ駆動モ
    ードを有し、前記槽内への給水時に前記モータに通電し
    て予め決められた期間で前記回転量検出手段により該モ
    ータの回転量を検出し、その回転量検出結果が回転量基
    準値以上のときに、洗いにおけるモータ駆動モードを所
    定レベルだけ弱方向へ設定し、その後前記モータ回転速
    度検出手段によりモータの回転速度を検出して、その回
    転速度検出結果が回転速度基準値以上の時には、モータ
    駆動モードをさらに所定レベルだけ弱方向へ設定する水
    流設定手段とを備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 槽内にモータにより回転駆動される撹拌
    体を備え、前記槽内への給水後に前記撹拌体を回転駆動
    することによって前記槽内に水流を形成して、洗いを行
    なうようにしたものにおいて、 前記モータの回転量を検出するモータ回転量検出手段
    と、 モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段
    と、 前記槽への給水前に前記モータに通電して、前記モータ
    回転量検出手段によりモータの回転量を検出し、その回
    転量検出結果に基づいて洗濯物量を判定して給水水位を
    設定する水位設定手段と、 強さの異なる水流を形成するための複数のモータ駆動モ
    ードを有し、前記槽内への給水時に前記モータに通電し
    て予め決められた期間で前記回転量検出手段により該モ
    ータの回転量を検出し、その回転量検出結果が第1の回
    転量基準値以上のときに、洗いにおけるモータ駆動モー
    ドを所定レベルだけ弱方向へ設定し、その後前記モータ
    回転速度検出手段によりモータの回転速度を検出して、
    その回転速度検出結果が回転速度基準値以上の時には、
    モータ駆動モードをさらに所定レベルだけ弱方向へ設定
    し、前記回転量検出結果が第1の回転量基準値未満で且
    つ第2の回転量基準値以上の時には、第1の回転量基準
    値以上の場合に設定されるモータ駆動モードより強く且
    つ通常水流のモータ駆動モードより弱いモータ駆動モー
    ドに設定する水流設定手段とを備えてなる洗濯機。
  3. 【請求項3】 複数のモータ駆動モードは、それぞれ、
    水流強度レベルが異なる複数の単位駆動モードの組み合
    わせからなり、モータ駆動モードが変更されるときは、
    各単位駆動モードが変更されることを特徴とする請求項
    1又は2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 モータ駆動モードは水位のレベルに応じ
    て区分されていて、そのいずれかの区分のモータ駆動モ
    ードが設定されるようになっていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 モータ駆動モードを弱方向へ設定すると
    きには、モータの回転立ち上がりが緩やかとなるモータ
    駆動モードを採用するようになっていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 モータ駆動モードを弱方向へ設定すると
    きには、モータの通電比が小さくなるモータ駆動モード
    を採用するようになっていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013603A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Toshiba Corp 洗濯機
JP2019076797A (ja) * 2019-02-26 2019-05-23 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機

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