JP2016093370A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速脱水から移行した高速脱水時における回転数の低下を防止する。【解決手段】洗濯機は、外箱と、水槽と、ドラムと、上記ドラムを回転駆動する駆動部7と、間欠通電を行って上記ドラムの回転速度を設定する回転速度設定部23と、上記間欠通電のオンオフ時間を制御して上記ドラムの回転速度を可変制御する回転速度制御部25と、ドラム回転速度検知部24とを備え、上記回転速度制御部25は、脱水運転時において、低速脱水運転から高速脱水運転に移行する際に、上記ドラムの回転速度が高速脱水運転時の目標回転速度になるように上記間欠通電のオン時間の初期値とオフ時間の初期値とを設定し、上記ドラム回転速度検知部24によって検知された上記ドラムの回転速度が、上記目標回転速度よりも低く設定された下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようになっている。【選択図】図3

Description

この発明は、洗濯機に関する。
洗濯機として、特開平8‐229283号公報(特許文献1)に開示された全自動洗濯機がある。この全自動洗濯機においては、脱水開始直後に、一定のオン時間と一定のオフ時間との間欠通電によってモータを一定時間駆動させて、水槽を駆動する。そうすると、水槽は負荷に応じた回転数で回転するため、その際のモータ回転数を検出する。そして、検出したモータ回転数、つまり水槽内の負荷に応じて、データ記憶手段から適切なオン時間とオフ時間とを読み出し、この読み出したオン時間とオフ時間とでモータを駆動することによって、布量に適した回転数で水槽を回転するようにしている。
特開平8‐229283号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の全自動洗濯機においては、以下のような問題がある。
すなわち、上述のような間欠通電によってモータを駆動する場合には、モータの温度上昇によるトルク低下や回転抵抗によって回転トルクが不足し、オン時間内に十分に回転速度を立ち上げることができず、間欠通電を繰り返すうちに徐々に回転速度が低下する。
通常、洗濯機においては、脱水開始時には、洗濯物に多量の水分を含んでいるので負荷量が大きく、高速回転ができないため300rpm程度での低速脱水を行う。そして、徐々に水分が抜けて負荷量が小さくなると回転速度を上げて900rpm程度での高速脱水に移行し、脱水効率を高めると共に、脱水時間の短縮を図るようにしている。その場合、上記低速脱水時に上述したような間欠通電に伴って回転速度の低下が生ずると、その影響が上記高速脱水に及ぶ.その結果、上記高速脱水時における最初のオン時間での立ち上がりから回転速度が不足し、以下、徐々に回転速度が低下する。
しかしながら、上記従来の全自動洗濯機においては、上述のように、一旦負荷に応じてオン時間とオフ時間とを設定すると、その間欠通電を継続するようになっている。したがって、図5に破線で示すように、特に上記低速脱水から上記高速脱水に移行する場合に、間欠通電の繰り返しによる回転速度低下の問題が顕著に表れる。このことは、すすぎ工程における中間脱水の場合も同様である。
したがって、ユーザが所望の脱水性能やすすぎ性能を得ることができないと言う問題がある。
そこで、この発明の課題は、低速脱水から高速脱水に移行する場合における上記高速脱水時における回転速度の低下を防止して、所望の脱水性能やすすぎ性能を得ることができる洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の洗濯機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
上記駆動部をオンオフさせる間欠通電を行って上記ドラムの回転速度を設定する回転速度設定部と、
上記回転速度設定部による上記間欠通電のオンオフ時間を制御して、上記ドラムの回転速度を可変制御する回転速度制御部と、
上記ドラムの回転速度を検知するドラム回転速度検知部と
を備え、
上記回転速度制御部は、
脱水運転時において、上記ドラムの回転速度が予め設定された基準回転速度よりも低い低速脱水運転から上記基準回転速度よりも高い高速脱水運転に移行する際に、上記ドラムの回転速度が高速脱水運転時の目標回転速度になるように上記間欠通電のオン時間の初期値とオフ時間の初期値とを設定し、
上記ドラム回転速度検知部によって検知された上記ドラムの回転速度が、上記目標回転速度よりも低く設定された下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高める
ようになっている
ことを特徴としている。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部は、
上記下限回転速度を第1下限回転速度とし、上記比率は第1微小比率だけ高められるとした場合に、
上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められた後に、上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度よりも低く設定された第2下限回転速度以下になった場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第2微小比率だけ高める
ようになっている。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になってからの時間であって、且つ上記第2下限回転速度を上回っている時間を計時する計時部を備え、
上記回転速度制御部は、
上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められ、且つ上記計時部による計時時間が予め設定された設定時間以上である場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第3微小比率だけ高める
ようになっている。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間を零にすることによって、上記比率を高めるようになっている。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になったことが検知される毎に、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようになっており、
上記回転速度制御部により上記比率が高められた回数をカウントするカウンタを備え、
上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になって上記比率を高める場合には、上記カウンタのカウント値に応じた微小比率だけ上記比率を高めるようになっている。
以上より明らかなように、この発明の洗濯機は、上記高速脱水時において、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようにしている。
したがって、上記低速脱水時における回転速度の低下の影響による上記高速脱水時における最初のオン時間での立ち上がり不足や、モータの温度上昇によるトルク低下や、回転摩擦抵抗による回転トルクの不足等に起因する立ち上がり不足による回転速度の低下を、防止することができる。
すなわち、この発明によれば、上記脱水工程や上記すすぎ工程の中間断水において、低速脱水から高速脱水に移行する場合における上記高速脱水時における回転速度の低下を防止して、所望の脱水性能やすすぎ性能を得ることができる。
この発明の洗濯機の一例であるドラム式洗濯乾燥機における斜視図である。 図1に示すドラム式洗濯乾燥機の概略構成を示す断面図である。 図1および図2に示すドラム式洗濯乾燥機における制御ブロック図である。 高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートである。 通常状態と異常状態とにおける脱水時のドラムの回転速度を示す図である。 図4とは異なる高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートである。 図4および図6とは異なる高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートである。 図4,図6および図7とは異なる高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートである。 図4および図6〜図8とは異なる高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートである。 図9に続くフローチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の洗濯機の一例としてのドラム式洗濯乾燥機における外観を示す斜視図である。また、図2は上記ドラム式洗濯乾燥機の概略構成を模式的に示す断面図である。
本ドラム式洗濯乾燥機は、図1に示すように、外箱1の正面に、運転動作を選択指示入力すると共に運転状態を表示する操作表示部4と、水槽2および回転ドラム3(図2参照)の開口を開閉する扉5とを、備えている。
本ドラム式洗濯乾燥機は、図2に示すように、外箱1と、外箱1内に配置された水槽2と、衣類等の洗濯物や乾燥対象物6が収容される回転ドラム3と、この回転ドラム3を中心軸J周りに回転駆動する駆動モータ7とを備えている。ここで、回転ドラム3は、水槽2内に、水平方向に対して正面側で上向きとなる傾斜角を有する中心軸J回りに回転可能に配置されている。さらに、水槽2および回転ドラム3は扉5側に開口を有しており、ユーザは、扉5を開くことによって回転ドラム3内に洗濯物や乾燥対象物6を出し入れすることができる。そして、扉5を閉じることによって、水槽2は水密と気密とが保たれる。尚、中心軸Jの延在方向は、水平方向であっても構わない。
そして、上記回転ドラム3内に洗濯物6が入れられ、洗濯時には洗剤が投入され、水槽2内に給水された後、回転ドラム3を駆動モータ7によって回転させることによって、洗濯またはすすぎが行われる。また、洗濯またはすすぎが終了して排水を行った後、回転ドラム3を駆動モータ7によって回転させることによって、脱水が行われる。
また、上記外箱1の背面側上部には、フィルタ収納部8を配置している。そして、フィルタ収納部8の吸気口8aと水槽2の排気口9との間を、第1空気循環ダクト10を介して接続する一方、上記フィルタ収納部8の排気口8bとヒートポンプユニット11との間を、第2空気循環ダクト12を介して接続している。ヒートポンプユニット11は外箱1の背面側下部に配置されている。そして、ヒートポンプユニット11と水槽2の吸気口13との間を送風ダクト14で接続している。また、送風ダクト14のヒートポンプユニット11側に、循環ファン15を配設している。
こうして、上記水槽2内の空気を、第1空気循環ダクト10とフィルタ収納部8と第2空気循環ダクト12とヒートポンプユニット11と送風ダクト14とを経て水槽2内へと送風する乾燥用空気循環経路が形成されている。
また、上記回転ドラム3には、周面3Aに、水槽2内への水や空気の流通を可能にする複数の貫通孔(図示せず)を形成している。さらに、回転ドラム3の底面3Bには、水槽2の吸気口13に連通する複数の空気導入孔(図示せず)を形成している。これによって、ヒートポンプユニット11から送風ダクト14を通って供給される乾燥した加熱空気を、図2に矢印Yで示すように、水槽2の吸気口13から回転ドラム3内に導入することができる。
また、上記回転ドラム3内に収容された衣類等の乾燥対象物6から水分を奪った加熱空気は吸湿空気となる。この吸湿空気は、図2に矢印Zで示すように、回転ドラム3の周面3Aの上記貫通孔から水槽2内に侵入し、水槽2の排気口9から第1空気循環ダクト10を介してフィルタ収納部8に向けて排気され、このフィルタ収納部8から第2空気循環ダクト12を介してヒートポンプユニット11に導入される。
上記ヒートポンプユニット11は、内蔵する蒸発器(図示せず)で第2空気循環ダクト12からの吸湿空気を冷却して乾燥させた後に、内蔵する凝縮器(図示せず)で加熱して送風ダクト14に送出させる。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機においては、操作表示部4(図1参照)から運転コースの選択や各工程の時間設定等が入力されると、その入力された選択情報や設定情報等に従って、マイクロコンピュータおよび入出力回路等からなる制御部16によって洗濯から乾燥までを一連の動作として実行したり、乾燥運転のみを実行したりする。
図3は、本ドラム式洗濯乾燥機における洗い動作,脱水動作およびすすぎ動作に関する制御ブロック図を示す。制御部16には、操作表示部4,水位センサ17,回転速度センサ18,電圧センサ19および振動センサ20が接続されている。こうして、上記制御部16は、操作表示部4,水位センサ17,回転速度センサ18,電圧センサ19および振動センサ20からの検出信号を取得することができる。
尚、上記電圧センサ19はドラム駆動用の駆動モータ7の電圧を検出する。また、振動センサ20は回転ドラム3の振動を検出する。また、回転速度センサ18は回転ドラム3の回転速度を検出する。
さらに、上記制御部16には、負荷駆動回路21を介して、排水用モータ22,回転速度設定回路23および各種給水弁(図示せず)が接続されている。また、回転速度設定回路23には駆動モータ7が接続されている。
そして、上記制御部16は、上記操作表示部4,水位センサ17,回転速度センサ18,電圧センサ19および振動センサ20からの検出信号に基づいて演算および判断を行って、操作表示部4および負荷駆動回路21を制御する。さらに、負荷駆動回路21は、排水用モータ22および回転速度設定回路23を駆動する。そして、回転速度設定回路23によって、ドラム駆動用の駆動モータ7のオン時間とオフ時間との比率が設定されることにより回転ドラム3の回転速度が設定される。こうして、制御部16の制御により、洗い動作や脱水動作やすすぎ動作が実行される。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機によれば、上記脱水動作時において、脱水開始時には、洗濯物6に多量の水分を含んで負荷量が大きく、高速回転ができないため300rpm程度での低速脱水を行う。そして、水分が抜けて負荷量が小さくなると900rpm程度での高速脱水に移行し、脱水効率を高めると共に、脱水時間の短縮を図る。その場合、上記低速脱水時に上記間欠通電に伴って回転速度の低下が生ずると、その影響が上記高速脱水に及んで最初のオン時間での立ち上がりから回転速度が不足し、以下、徐々に回転速度が低下する。そこで、本実施の形態においては、高速脱水工程において回転ドラム3の回転速度を検出し、所定回転速度を下回ると回転ドラム3の回転速度に補正を加える。
ここで、上記制御部16の上記マイクロコンピュータは、上記ドラム回転速度検知部24,ドラム回転速度制御部25,上記カウンタ26および上記計時部27として、機能することができるようになっている。
すなわち、本実施の形態においては、上記駆動モータ7で上記駆動部を構成し、回転速度設定回路23で上記回転速度設定部を構成し、ドラム回転速度制御部25で上記回転速度制御部を構成している。
以下、上記制御部16によって実行される高速脱水時のドラム回転速度制御処理動作について説明する。
図4は、上記制御部16,ドラム回転速度検知部24およびドラム回転速度制御部25によって実行される高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートを示す。回転ドラム3の回転速度が300rpmでの低速脱水が所定時間だけ行われたと制御部16が判断すると、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作がスタートする。
ステップS1で、上記ドラム回転速度制御部25によって、回転速度設定回路23に対して、回転ドラム3を回転速度900rpmで回転させるために予め設定されているオン時間とオフ時間との初期値が出力される。そうすると、回転速度設定回路23によって上記「オン時間とオフ時間との初期値」に基づいて上記間欠通電が行われ、駆動モータ7の回転速度が900rpmに設定される。こうして、高速脱水でのオン/オフ制御が行われる。
ステップS2で、上記ドラム回転速度検知部24によって、回転速度センサ18からの検出信号に基づいて、回転ドラム3の回転速度RSが検知される。ステップS3で、上記検知された回転速度RSが、予め設定された下限回転速度RSmin以下であるか否かが判別される。その結果、下限回転速度RSmin以下であればステップS4に進む一方、そうでなければステップS2にリターンする。ここで、上記下限回転速度RSminは、目標回転速度よりも10%〜20%低い回転速度であり、本実施の形態の場合には、810rpm〜720rpmである。
ステップS4で、上記ドラム回転速度制御部25によって、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとの比率R(=Ton/Toff)の値が、最大値Rmaxであるか否かが判別される。その結果、最大値RmaxであればステップS6に進む。一方、そうでなければステップS5に進む。ステップS5で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rが予め設定された微小比率ΔRだけ高められる。そうした後に、上記ステップS2にリターンする。ここで、その場合における上記比率Rの変更は、オン時間Tonの変更、オフ時間Toffの変更、オン時間Tonおよびオフ時間Toffの両方の変更の、何れであっても差し支えない。
ステップS6で、上記制御部16によって、上記操作表示部4に対してエラー表示が行われ、上記間欠通電が最大パワーとなっても目標回転速度(900rpm)が得られないような不具合の発生が、ユーザに対して報知される。そうした後、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が終了される。
その結果、上記間欠通電が最大パワーとなっても目標回転速度900rpmが得られないような不具合の発生がなければ、図5に実線で示すように、高速脱水運転に移行した後も安定して目標回転速度が得られる。但し、図5においては、目標回転速度は800rpmである。
以上のごとく、本実施の形態においては、洗い動作や脱水動作やすすぎ動作を実行する制御部16を、ドラム回転速度検知部24およびドラム回転速度制御部25として機能するように構成している。そして、低速脱水が終了すると高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が実行される。
先ず、上記ドラム回転速度制御部25によって、回転ドラム3を目標回転速度で回転させるためのオン時間とオフ時間との初期値が設定されて高速脱水運転が開始される。そして、ドラム回転速度検知部24によって検知される回転ドラム3の回転速度RSが監視され、下限回転速度RSmin以下になると、上記間欠通電におけるオフ時間Toffに対するオン時間Tonの比率R(=Ton/Toff)の値を、予め設定された微小比率ΔRだけ高めるようにしている。
したがって、上記低速脱水時における回転速度の低下の影響による上記高速脱水時における最初のオン時間での立ち上がり不足や、モータの温度上昇によるトルク低下や、回転摩擦抵抗による回転トルクの不足等に起因する立ち上がり不足による回転速度の低下を、防止することができる。
すなわち、上記脱水工程や上記すすぎ工程の中間断水において、低速脱水から高速脱水に移行する場合における上記高速脱水時における回転速度の低下を防止して、所望の脱水性能やすすぎ性能を得ることができる。
・第2実施の形態
以下の各実施の形態は、何れも、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作の他の例に関するものである。したがって、以下の各実施の形態のドラム式洗濯乾燥機は、図1〜図3に示す上記第1実施の形態のドラム式洗濯乾燥機の場合と同様の構成を有している。そこで、以下の各実施の形態においては、各部の詳細な説明は省略し、図1〜図3を用いて高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作について説明する。
本実施の形態における高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作は、回転ドラム3の回転速度RSが低下したことを、2つの下限回転速度で検知するものである。
図6は、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における上記制御部16,ドラム回転速度検知部24およびドラム回転速度制御部25によって実行される高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートを示す。回転ドラム3の回転速度が300rpmでの低速脱水が所定時間だけ行われたと制御部16が判断すると、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作がスタートする。
ステップS11およびステップS12で、上記第1実施の形態における図4に示す高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作の上記ステップS1およびステップS2と同様に、高速脱水時に回転ドラム3を目標回転速度で回転させるためのオン時間とオフ時間との初期値が設定されて高速脱水でのオン/オフ制御が行われ、回転ドラム3の回転速度RSが検知される。
ステップS13で、上記検知された回転速度RSが、予め設定されている第1下限回転速度RSmin1以下であるか否かが判別される。その結果、第1下限回転速度RSmin1以下であればステップS14に進む一方、そうでなければステップS12にリターンする。ここで、上記第1下限回転速度RSmin1は、目標回転速度よりも15%〜25%低い回転速度であり、本実施の形態の場合には、700rpmである。
ステップS14で、上記制御部16によって、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとの比率R(=Ton/Toff)の値が、予め設定された第1微小比率ΔR1だけ既に高められているか否かが判別される。その結果、既に高められている場合にはステップS16に進む。一方、そうでなければステップS15に進む。ステップS15で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rが上記第1微小比率ΔR1だけ高められる。そうした後、ステップS12にリターンする。
ステップS16で、上記ドラム回転速度検知部24によって、回転速度センサ18からの検出信号に基づいて、回転ドラム3の回転速度RSが検知される。ステップS17で、上記検知された回転速度RSが、予め設定された第2下限回転速度RSmin2以下であるか否かが判別される。その結果、第2下限回転速度RSmin2以下であればステップS18に進む。一方、そうでなければ、ステップS16にリターンする。ここで、上記第2下限回転速度RSmin2は、目標回転速度よりも30%低い回転速度であり、本実施の形態の場合には、650rpmである。
ステップS18で、上記制御部16によって、上記比率Rの値が、予め設定された第2微小比率ΔR2だけ既に高められているか否かが判別される。その結果、既に高められていればステップS20に進む一方、そうでなければステップS19に進む。ステップS19で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rが上記第2微小比率ΔR2(≠ΔR1)だけ高められる。そうした後、ステップS16にリターンする。ここで、その場合における上記第2比率Rの変更は、オン時間Tonの変更、オフ時間Toffの変更、オン時間Tonおよびオフ時間Toffの両方の変更の、何れであっても差し支えない。
ステップS20で、上記制御部16によって、上記操作表示部4に対してエラー表示が行われ、上記間欠通電が最大パワーとなっても目標回転速度(900rpm)が得られないような不具合の発生が、ユーザに対して報知される。そうした後、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が終了される。
以上のごとく、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作では、上記回転ドラム3の回転速度RSが低下したことを検知するための閾値を、第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2(<RSmin1)との2つ設けている。そして、上記回転ドラム3の回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下になると、上記比率R(=Ton/Toff)の値が第1微小比率ΔR1だけ高められる。それでも、回転速度RSが低下して、回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下になると上記比率Rの値が第2微小比率ΔR2だけ高められる。
このように、上記第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2で2段階に、上記比率Rに対して第1微小比率ΔR1と第2微小比率ΔR2との異なる微小比率で補正を加えている。したがって、回転ドラム3の回転速度の低下に対してきめ細かく対処することが可能になる。
尚、本実施の形態においては、上記第1微小比率ΔR1と第2微小比率ΔR2とで夫々1回ずつ上記比率Rに補正を加えているが、上記第1実施の形態のごとく繰り返し補正を加えるようにすることも可能である。
また、上記第2微小比率ΔR2を、上記第1微小比率ΔR1よりも大きな値に設定することが望ましい。
・第3実施の形態
本実施の形態は、他の高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作に関するものであり、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとのうちのオフ時間Toffの値を、最終的に「0」にするものに関する。
図7は、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における上記制御部16,ドラム回転速度検知部24およびドラム回転速度制御部25によって実行される高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートを示す。回転ドラム3の回転速度が300rpmでの低速脱水が所定時間だけ行われたと制御部16が判断すると、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作がスタートする。
ステップS21〜ステップS23で、上記第1実施の形態における図4に示す高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作の上記ステップS1〜ステップS3と同様にして、高速脱水時に回転ドラム3を目標回転速度で回転させるためのオン時間とオフ時間との初期値が設定されて高速脱水でのオン/オフ制御が行われ、検知された回転ドラム3の回転速度RSが下限回転速度RSmin以下であればステップS24に進む一方、そうでなければステップS22にリターンする。
ステップS24で、上記制御部16によって、回転ドラム3の回転速度RSを上記目標回転速度に戻すための所定の制御が行われているか否かが判別される。その結果、行われている場合にはステップS26に進む一方、行われていない場合にはステップS25に進む。ここで、上記「所定の制御」とは、回転ドラム3の回転速度RSを上記目標回転速度に戻すための制御であれば、制御の内容について特定するものではない。例えば、後にステップS25で実行するようにオフ時間Toffの値を「0」にしてもよいし、上記各実施の形態のごとく、上記比率R(=オン時間Ton/オフ時間Toff)の値を高めてもよい。または、一度回転を停止した後に再度脱水を行う、のような他の方法であってもよい。
ステップS25で、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとのうちのオフ時間Toffの値を「0」にすることにより、回転ドラム3の回転速度RSが上昇される。そうした後に、上記ステップS22にリターンする。
ステップS26で、上記制御部16によって、上記操作表示部4に対してエラー表示が行われ、上記間欠通電が最大パワーとなっても目標回転速度(900rpm)が得られないような不具合の発生が、ユーザに対して報知される。そうした後、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が終了される。
以上のごとく、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作では、上記回転ドラム3の回転速度RSが下限回転速度RSmin以下であって、上記目標回転速度に戻すための所定の制御変更を行っていない場合には、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとのうちのオフ時間Toffの値を「0」にして、回転ドラム3の回転速度RSを上昇させるようにしている。
したがって、最終的には、上記回転ドラム3を最大パワーで駆動することができ、回転ドラム3の回転速度RSを上記目標回転速度に容易に戻すことが可能になる。
・第4実施の形態
本実施の形態は、他の高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作に関するものであり、上記比率Rを変更する場合の変更値に関する。
図8は、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における上記制御部16,ドラム回転速度検知部24,ドラム回転速度制御部25およびカウンタ26によって実行される高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートを示す。上記回転ドラム3の回転速度が300rpmでの低速脱水が所定時間だけ行われたと制御部16が判断すると、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作がスタートする。
ステップS31で、上記カウンタ26によって、カウント値Cがクリアされる。ここで、カウンタ26は、上記間欠通電におけるオン時間Tonとオフ時間Toffとの比率Rの値の変更回数をカウントする
ステップS32〜ステップS35で、上記第1実施の形態における図4に示す高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作の上記ステップS1〜ステップS4と同様にして、高速脱水時に回転ドラム3を目標回転速度で回転させるためのオン時間とオフ時間との初期値が設定されて、回転ドラム3の回転速度RSが下限回転速度RSmin以下である場合には、上記比率R(=Ton/Toff)の値が最大値Rmax以上であるか否かが判別される。そして、最大値Rmax以上であればステップS38に進む一方、そうでなければステップS36に進む。
ステップS36で、上記カウンタ26のカウント値Cが、「1」だけインクリメントされる。ステップS37で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rの値が、予め設定された微小比率ΔRを用いて、「C・ΔR」だけ高められる。そうした後、ステップS33にリターンする。
ステップS38で、上記制御部16によって、上記操作表示部4に対してエラー表示が行われ、上記間欠通電が最大パワーとなっても目標回転速度(900rpm)が得られないような不具合の発生が、ユーザに対して報知される。そうした後に、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が終了される。
以上のごとく、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作では、上記回転ドラム3の回転速度RSが下限回転速度RSmin以下である場合に、上記比率Rの値を高める。その際に、比率Rに加算する加算値を、設定された微小比率ΔRに比率Rの値の変更回数Cを乗じた値としている。したがって、比率Rの値の変更回数Cに比例した値ずつ比率Rの値を上昇させることができ、回転ドラム3の回転速度RSを速やかに上記目標回転速度(900rpm)に到達させることが可能になる。
尚、本実施の形態においては、微小比率ΔRに上記変更回数Cを乗じた値を比率Rに加算するようにしている。しかしながら、この発明は、上記変更回数Cに正比例した値に限定されるものではなく、上記変更回数Cに比例定数nを乗じた値に比例する値や、上記変更回数Cに反比例した値等であっても差し支えない。要は、上記変更回数Cに応じた値であれば良い。
・第5実施の形態
本実施の形態は、他の高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作に関するものであり、上記比率Rを変更する場合の変更値に関する。
図9は、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における上記制御部16,ドラム回転速度検知部24,ドラム回転速度制御部25および計時部27によって実行される高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作のフローチャートを示す。上記回転ドラム3の回転速度が300rpmでの低速脱水が所定時間だけ行われたと制御部16が判断すると、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作がスタートする。
ステップS41〜ステップS50で、上記第2実施の形態における図6に示す高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作の上記ステップS11〜ステップS20と同様にして、
・高速脱水時のオン時間とオフ時間との初期値の設定、
・検知された回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下であり、且つ比率Rの値が第1微小比率ΔR1で変更されていない場合の、比率Rへの第1微小比率ΔR1の加算、
・検知された回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下であり、且つ比率Rの値が第2微小比率ΔR2(≠ΔR1)で変更されていない場合の、比率Rへの第2微小比率ΔR2の加算、
・比率Rの値が既に第2微小比率ΔR2で変更されている場合の、操作表示部4に対するエラー表示
が行われる。
但し、ステップS43において、上記回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下であると判別されると、計時部27によって、「RS≦RSmin1」となってからの時間の計測が開始される。また、ステップS47において、回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下ではないと判別されると、ステップS51に進む。また、ステップS49において、比率Rに第2微小比率ΔR2が加算された後に、上記ステップS42へリターンする。以上の点において、上記第2実施の形態の場合とは異なる。
上述したように、上記ステップS47において、上記回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下であると判別されると、ステップS51に進む。
ステップS51で、上記ステップS43において、上記計時部27によって計測が開始された「RS≦RSmin1」となってからの経過時間が、予め設定された設定時間T以上になったか否かが判別される。その結果、設定時間T以上になった場合にはステップS52に進む一方、そうでなければ上記ステップS42にリターンする。
ステップS52で、上記比率R(=Ton/Toff)の値が、上記第2微小比率ΔR2だけ既に高められているか否かが判別される。その結果、既に高められている場合にはテップS54に進む。一方、そうでなければステップS53に進む。ステップS53で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rが上記第2微小比率ΔR2だけ高められる。そうした後に、上記ステップS42にリターンする。
ステップS54で、上記比率Rの値が、予め設定された第3微小比率ΔR3(≠ΔR1)だけ既に高められているか否かが判別される。その結果、既に高められていれば上記ステップS50に進む。一方、そうでなければステップS55に進む。ステップS55で、ドラム回転速度制御部25によって、上記比率Rが上記第3微小比率ΔR3だけ高められる。そうした後、上記ステップS42にリターンする。
そして、上記比率Rに第2微小比率ΔR2が加算されても、回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下になると、または、上記比率Rに第2微小比率ΔR2および第3微小比率ΔR3が加算されても、回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下になってから設定時間T以上経過すると、操作表示部4に対するエラー表示を行った後に、高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作が終了される。
以上のごとく、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機における高速脱水時ドラム回転速度制御処理動作では、上記第2実施の形態の場合と同様に、回転ドラム3の回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下になると、上記比率Rの値を第1微小比率ΔR1だけ高める。それでも回転速度RSが低下して、回転速度RSが第2下限回転速度RSmin2以下になると上記比率Rの値を第2微小比率ΔR2だけ高める。こうして、回転ドラム3の回転速度の低下に対してきめ細かく対処することを可能にしている。
さらに加えて、上記回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1以下になって比率Rの値を第1微小比率ΔR1だけ高めても、回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2との間にある場合には、その状態が設定時間T以上継続すると、比率Rの値を第2微小比率ΔR2(≠ΔR1)だけ高め、それでも上記状態が継続すると第3微小比率ΔR3(≠ΔR1)だけ高めるようにしている。
したがって、本実施の形態によれば、上記回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2との間で徐々に低下する場合に、第2下限回転速度RSmin2に至る前に速やかに対処することができ、回転ドラム3の回転速度の低下に対してさらにきめ細かく対処することが可能になる。
尚、本実施の形態においては、回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2との間にある状態が設定時間T以上継続する場合には、先ず、比率R(=Ton/Toff)を第2微小比率ΔR2だけ高める。それでも上記状態が継続すると、次に、第3微小比率ΔR3だけ高めるようにしている。しかしながら、この発明は、これに限定されるものではなく、図10におけるステップS52およびステップS53を削除して、回転速度RSが第1下限回転速度RSmin1と第2下限回転速度RSmin2との間にある状態が設定時間T以上継続すると、直ちに第3微小比率ΔR3(≠ΔR1)だけ高めるようにしても差し支えない。
尚、上記各実施の形態においては、この発明の洗濯機の一例としてのドラム式洗濯乾燥機を上げて説明している。しかしながら、この発明は、それに限定されるものではなく、ドラム式洗濯機や縦型洗濯乾燥機や縦型洗濯機等であっても適用可能である。
また、上記各実施の形態においては、上記低速脱水時における回転ドラム3の回転速度を300rpmとする一方、上記高速脱水時における回転速度900rpmとしている。しかしながら、この回転速度に限定されるものではなく、適宜設定すればよい。要は、予め設定された基準回転速度(例えば500rpm)よりも低い回転速度での脱水を低速脱水とする一方、上記基準回転速度よりも高い回転速度での脱水を高速脱水とする。
また、この発明においては、上記各実施の形態を適宜組み合わせても一向に差し支えない。例えば、上記第2実施の形態または上記第5実施の形態に、上記第4実施の形態を組み合わせることが可能である。
以上、纏めると、この発明の洗濯機は、
外箱1と、
上記外箱1内に配置された水槽2と、
上記水槽2内に回転可能に配置されて、洗濯物6を収容するドラム3と、
上記ドラム3を回転駆動する駆動部7と、
上記駆動部7をオンオフさせる間欠通電を行って上記ドラム3の回転速度を設定する回転速度設定部23と、
上記回転速度設定部23による上記間欠通電のオンオフ時間を制御して、上記ドラム3の回転速度を可変制御する回転速度制御部25と、
上記ドラム3の回転速度を検知するドラム回転速度検知部24と
を備え、
上記回転速度制御部25は、
脱水運転時において、上記ドラム3の回転速度が予め設定された基準回転速度よりも低い低速脱水運転から上記基準回転速度よりも高い高速脱水運転に移行する際に、上記ドラム3の回転速度が高速脱水運転時の目標回転速度になるように上記間欠通電のオン時間の初期値とオフ時間の初期値とを設定し、
上記ドラム回転速度検知部24によって検知された上記ドラム3の回転速度が、上記目標回転速度よりも低く設定された下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高める
ようになっている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記高速脱水時において、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようにしている。
したがって、上記低速脱水時における回転速度の低下の影響による上記高速脱水時における最初のオン時間での立ち上がり不足や、モータの温度上昇によるトルク低下や、回転摩擦抵抗による回転トルクの不足等に起因する立ち上がり不足による回転速度の低下を、防止することができる。
すなわち、この発明によれば、上記脱水工程や上記すすぎ工程の中間断水において、低速脱水から高速脱水に移行する場合における上記高速脱水時における回転速度の低下を防止して、所望の脱水性能やすすぎ性能を得ることができる。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部25は、
上記下限回転速度を第1下限回転速度とし、上記比率は第1微小比率だけ高められるとした場合に、
上記ドラム3の回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められた後に、上記ドラム3の回転速度が上記第1下限回転速度よりも低く設定された第2下限回転速度以下になった場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第2微小比率だけ高める
ようになっている。
この実施の形態によれば、高速脱水時における上記ドラム3の回転速度の低下を、上記第1下限回転速度と上記第2下限回転速度とで2段階に判定する。そして、上記比率に対して、第1微小比率と第2微小比率との異なる微小比率で補正を加えるようにしている。
したがって、上記ドラム3の回転速度の低下に対してきめ細かく対処することが可能になる。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記ドラム3の回転速度が上記第1下限回転速度以下になってからの時間であり、且つ上記第2下限回転速度を上回っている時間を計時する計時部27を備え、
上記回転速度制御部25は、
上記ドラム3の回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められ、且つ上記計時部27による計時時間が予め設定された設定時間以上である場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第3微小比率だけ高める
ようになっている。
この実施の形態によれば、上記比率が上記第1微小比率だけ高められ、且つ上記ドラム3の回転速度が上記第1下限回転速度以下になってから第2下限回転速度を上回っている時間が予め設定された設定時間以上である場合には、上記比率を上記第3微小比率だけ高めるようにしている。
したがって、上記回転速度が上記第1下限回転速度と上記第2下限回転速度との間で徐々に低下する場合に、上記第2下限回転速度に至る前に速やかに対処することができ、上記ドラム3の回転速度の低下に対してさらにきめ細かく対処することが可能になる。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部25は、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間を零にすることによって、上記比率を高めるようになっている。
この実施の形態によれば、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間を零にするので、上記ドラム3を最大パワーで駆動することができる。したがって、ドラム3の回転速度を上記目標回転速度に容易に戻すことが可能になる。
また、一実施の形態の洗濯機では、
上記回転速度制御部25は、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になったことが検知される毎に、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようになっており、
上記回転速度制御部25により上記比率が高められた回数をカウントするカウンタ26を備え、
上記回転速度制御部25は、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になって上記比率を高める場合には、上記カウンタ26のカウント値に応じた微小比率だけ上記比率を高めるようになっている。
この実施の形態によれば、上記ドラム3の回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になって上記比率を高める場合には、上記比率が既に高められた回数に応じた微小比率だけ上記比率を高めるようにしている。したがって、ドラム3の回転速度を速やかに上記目標回転速度に到達させることが可能になる。
1…外箱
2…水槽
3…回転ドラム
4…操作表示部
5…扉
6…洗濯物
7…駆動モータ
8…フィルタ収納部
10…第1空気循環ダクト
11…ヒートポンプユニット
12…第2空気循環ダクト
14…送風ダクト
15…循環ファン
16…制御部
17…水位センサ
18…回転速度センサ
19…電圧センサ
20…振動センサ
21…負荷駆動回路
22…排水用モータ
23…回転速度設定回路
24…ドラム回転速度検知部
25…ドラム回転速度制御部
26…カウンタ
27…計時部

Claims (5)

  1. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
    上記駆動部をオンオフさせる間欠通電を行って上記ドラムの回転速度を設定する回転速度設定部と、
    上記回転速度設定部による上記間欠通電のオンオフ時間を制御して、上記ドラムの回転速度を可変制御する回転速度制御部と、
    上記ドラムの回転速度を検知するドラム回転速度検知部と
    を備え、
    上記回転速度制御部は、
    脱水運転時において、上記ドラムの回転速度が予め設定された基準回転速度よりも低い低速脱水運転から上記基準回転速度よりも高い高速脱水運転に移行する際に、上記ドラムの回転速度が高速脱水運転時の目標回転速度になるように上記間欠通電のオン時間の初期値とオフ時間の初期値とを設定し、
    上記ドラム回転速度検知部によって検知された上記ドラムの回転速度が、上記目標回転速度よりも低く設定された下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高める
    ようになっている
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機において、
    上記回転速度制御部は、
    上記下限回転速度を第1下限回転速度とし、上記比率は第1微小比率だけ高められるとした場合に、
    上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められた後に、上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度よりも低く設定された第2下限回転速度以下になった場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第2微小比率だけ高める
    ようになっている
    ことを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項2に記載の洗濯機において、
    上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になってからの時間であって、且つ上記第2下限回転速度を上回っている時間を計時する計時部を備え、
    上記回転速度制御部は、
    上記ドラムの回転速度が上記第1下限回転速度以下になって上記比率が上記第1微小比率だけ高められ、且つ上記計時部による計時時間が予め設定された設定時間以上である場合には、上記比率を上記第1微小比率とは異なるように予め設定された第3微小比率だけ高める
    ようになっている
    ことを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1に記載の洗濯機において、
    上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下になった場合には、上記間欠通電のオフ時間を零にすることによって、上記比率を高めるようになっている
    ことを特徴とする洗濯機。
  5. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の洗濯機において、
    上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になったことが検知される毎に、上記間欠通電のオフ時間に対するオン時間の比率を高めるようになっており、
    上記回転速度制御部により上記比率が高められた回数をカウントするカウンタを備え、
    上記回転速度制御部は、上記ドラムの回転速度が上記下限回転速度以下または上記第1下限回転速度以下になって上記比率を高める場合には、上記カウンタのカウント値に応じた微小比率だけ上記比率を高めるようになっている
    ことを特徴とする洗濯機。
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