JP2002102091A - シャッター式浴槽蓋 - Google Patents

シャッター式浴槽蓋

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JP2002102091A
JP2002102091A JP2000293532A JP2000293532A JP2002102091A JP 2002102091 A JP2002102091 A JP 2002102091A JP 2000293532 A JP2000293532 A JP 2000293532A JP 2000293532 A JP2000293532 A JP 2000293532A JP 2002102091 A JP2002102091 A JP 2002102091A
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Japan
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thermoplastic elastomer
weight
shutter
type bathtub
block copolymer
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JP2000293532A
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Haruyuki Takayama
治幸 高山
Michihiro Ishiguro
通裕 石黒
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Kuraray Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面がべとつかず、巻きやすく、巻いたもの
が戻り難いシャッター式浴槽蓋を提供すること。 【解決手段】 多数本の細長いポリプロピレン樹脂製の
硬質中空部材を下記の熱可塑性エラストマー(I)から
なる軟質部材で連結した巻き込み可能なシャッター式浴
槽蓋。 熱可塑性エラストマー(I):分子中にビニル芳香族化
合物からなる重合体ブロックAを有し、かつ、共役ジエ
ン化合物からなる重合体ブロックBを有するブロック共
重合体を水素添加して得られる水素添加ブロック共重合
体100重量部に対し、ポリプロピレン樹脂5〜30重
量部およびポリエチレン樹脂10〜80重量部を含有す
る熱可塑性エラストマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の湯温を長く
保つための風呂蓋で、特に多数本の細長い硬質中空部材
とそれを連結する軟質部材からなる巻き込み可能なシャ
ッター式の浴槽蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】シャッター式風呂蓋には、塩化ビニル系
樹脂が一般的に使用されていた。しかし、塩化ビニル系
樹脂は成形・加工が容易で、かつ安価であるが、廃棄物
を焼却処分する際に、塩素を含有しているために有毒な
ガスを発生する可能性があり、分別や処理に手間と費用
がかかるという問題点がある。また、劣化や亀裂、カビ
が生える等の長期耐久性も欠ける。そこで、塩化ビニル
系樹脂に代えて成形加工性が容易で、かつ比較的柔軟
な、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラスト
マー組成物を使用したシャッター式風呂蓋も考えられて
いる(実開平7−5487号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オレフィン系
エラストマーは蓋にした場合やや巻きやすさに欠け、ま
た押出成形すると、成形品の表面がざらついたり、コー
ナー、エッジから吐出し難いため、ダイスの形状設計が
困難であるという問題がある。また、ポリウレタン系エ
ラストマーは巻きやすさ、加工性が劣り、かつ高価であ
るという欠点を有し、スチレン系エラストマーは、押出
性は優れているものの、成形温度が高いため、冷却に時
間がかかり、生産速度が塩化ビニル系樹脂と比較してか
なり劣る。また、成形温度が高いことで、表面にややべ
とつきが生じる。実際に、風呂蓋の連結部として実開平
7−5487号公報においては、 ポリプロピレン樹脂
の改質剤として、スチレン・エチレン・ブチレン・スチ
レン等が使用されているが、押出成形後の冷却に時間が
かかり、製造速度が上げられない。また、これらのエラ
ストマーでは、表面がややべとつき、巻きやすさにやや
欠けるため、シャッター式風呂蓋が巻き込み難く、か
つ、巻いたものの巻きが戻りやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の従来技
術に鑑みてなされたものであって、多数本の細長いポリ
プロピレン樹脂製の硬質中空部材と熱可塑性エラストマ
ー(I)からなる軟質の連結部材で連結した巻き込み可
能なシャッター式浴槽蓋を提供することによって達成さ
れる。ここで、熱可塑性エラストマー(I)とは、分子
中にビニル芳香族化合物からなる重合体ブロックAを有
し、かつ、共役ジエン化合物からなる重合体ブロックB
を有するブロック共重合体を水素添加して得られる水素
添加ブロック共重合体100重量部に対し、ポリプロピ
レン樹脂5〜30重量部およびポリエチレン樹脂10〜
80重量部を含有する熱可塑性エラストマーである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、シャッター式浴
槽蓋の軟質の連結部材として、水素添加ブロック共重合
体にポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂とを添加し
た熱可塑性エラストマー(I)を使用することが重要で
ある。ポリエチレン樹脂を添加することで、巻きやすさ
が向上し、シャッター式浴槽蓋を巻き易く、巻いた後も
元に戻り難くなる。また、ポリエチレン樹脂は、一般的
にポリプロピレン樹脂よりも融点が低いため、押出成形
温度を190℃以下の低温にすることができる。このた
め、シャッター式浴槽蓋の軟質の連結部材を押出成形し
た時、スチレン系エラストマー特有の表面のべとつきも
なくなり、さらっとした感触になる。また、冷却時間も
短縮でき、生産性も上がる。また、ポリエチレン樹脂を
添加すると溶融時の粘度が上がり、ダイスのエッジやコ
ーナー部から吐出しやすくなり、ダイスの形状の再現性
が容易になる。
【0006】本発明に使用するポリエチレン樹脂として
は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直線状
低密度ポリエチレンを使用することができるが、溶融時
の粘度が一番高くなる直線状低密度ポリエチレンを使用
することがより好ましい。
【0007】本発明に使用される水素添加ブロック共重
合体とは、分子中にビニル芳香族化合物からなる重合体
ブロックAを2個以上有し、かつ、共役ジエン化合物か
らなる重合体ブロックBを1個以上有するブロック共重
合体を水素添加して得られる水素添加ブロック共重合体
であり、例えば(A−B)m(mは2〜10の整数を表
す)、(A−B)n−A(nは1〜10の整数を表
す)、(A−B)m−X(Xはカップリング剤残基を表
し、mは2〜10の整数を表す)等の構造を有するビニ
ル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体を
水素添加して得られる水素添加ブロック共重合体などが
挙げられる。水素添加ブロック共重合体においては、ビ
ニル芳香族化合物の含有率が5〜75重量%であること
が好ましく、10〜65重量%であることがより好まし
い。
【0008】水素添加前のブロック共重合体を構成する
ビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、α−
メチルスチレン、o,mまたはp−メチルスチレン、ビ
ニルナフタレン、ビニルアントラセン等が挙げられる。
これらの中でも、スチレン及びα−メチルスチレンが好
ましい。ビニル芳香族化合物は、単独で使用してもよい
し、二種類以上を併用してもよい。また、水素添加前の
ブロック共重合体を構成する共役ジエン化合物として
は、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3
−ジメチルー1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエン等が挙げられる。これらの中
でも、イソプレン、1,3−ブタジエンまたはこれらの
混合物が好ましい。共役ジエン化合物は、単独で使用し
てもよいし、二種類以上を併用してもよい。
【0009】水素添加前のブロック共重合体における重
合体ブロックBのミクロ構造は特に限定されない。例え
ば、重合体ブロックBがポリイソプレンからなるブロッ
クである場合には、その1,4結合量が30%以上であ
ることが望ましい。また、重合体ブロックBがポリブタ
ジエンからなるブロックである場合には、その1,4結
合量が40%〜80%であることが望ましい。該水素添
加ブロック共重合体における重合体ブロックAと重合体
ブロックBの結合様式は、線状あるいは分岐状、あるい
はこれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0010】水素添加ブロック共重合体を製造する際、
耐熱性、耐候性の観点から、水素添加前のブロック共重
合体における共役ジエン化合物に由来する不飽和二重結
合の70%以上を水素添加することが好ましい。水素添
加ブロック共重合体における重合体ブロックB中の不飽
和二重結合量は、ヨウ素化測定、赤外分光光度計、核磁
気共鳴装置等により求められる。
【0011】さらに、該水素添加ブロック共重合体は、
本発明の趣旨を損なわない限り、分子鎖中に、または分
子末端に、カルボキシル基、水酸基、酸無水物、アミノ
基、エポキシ基などの官能基を含有してもよい。
【0012】本発明に使用するポリプロピレン樹脂とし
ては、いわゆるポリプロピレンすなわちプロピレンから
なるホモポリマー、プロピレンとエチレンなどとのコポ
リマーを使用することができるが、この中でも融点の低
いプロピレンとエチレンとがランダムに共重合したラン
ダムコポリマーがより好ましい。これらのポリプロピレ
ン樹脂を特定量添加することで、べとつきをなくすこと
ができ、また、巻きやすさを調整することもできる。
【0013】シャッター式浴槽蓋の連結部材に使用する
熱可塑性エラストマー(I)としては、硬さが30〜80
(JIS K6253 タイプAデュロメータ)である
ことが、巻きやすさ、べとつきを防ぐ点から好適であ
る。硬度は50〜80の範囲がより好適である。
【0014】本発明のシャッター式浴槽蓋の連結部材に
使用する熱可塑性エラストマー(I)は、可塑剤等を添加
することで硬さを調整することができる。可塑剤として
は、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系、流動パラフ
ィン等の炭化水素系油などが使用できる。
【0015】水素添加ブロック共重合体とポリプロピレ
ン樹脂とポリエチレン樹脂の割合は、水素添加ブロック
共重合体100重量部に対し、ポリプロピレン樹脂5〜
30重量部、ポリエチレン樹脂10〜80重量部である
ことが重要である。ポリプロピレン樹脂が5重量部未満
ではシャッター式浴槽蓋の連結部材に使用すると、可塑
剤がブリードし、べとつきが生じる。また、30重量部
より多い場合は、巻きやすさに欠け、低温で成形したと
き表面が荒れてしまう。実際に、実開平7−5487号
公報において、 ポリプロピレン樹脂100重量部に対
し、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン等の改質
剤を150〜300重量部添加して軟質化した軟質ポリ
スチレン樹脂、つまり、スチレン・エチレン・ブチレン
・スチレン等の熱可塑性エラストマー100重量部に対
し、ポリプロピレン樹脂を約33重量部〜67重量部添
加した場合、やや巻きやすさに欠け、低温成形できず、
表面がややべとつく。
【0016】ポリエチレン樹脂が10重量部未満である
場合、巻きやすさが不足し、低温成形できず表面がやや
べとつく。また、80重量部より多い場合は、硬くなっ
てしまい、可塑剤の炭化水素系油等を添加して軟化して
も、長期間使用すると可塑剤のブリードが発生する問題
が生じる。
【0017】本発明に使用する熱可塑性エラストマー
(I)には、水素添加ブロック系共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンのほかに、オレフィン系重合体、およ
び公知の配合剤、たとえば安定剤(酸化防止剤、紫外線
吸収剤など)、滑剤、充填剤(炭酸カルシウム、タルク
など)、着色剤(顔料、染料など)を含有してもよい。
さらに、本発明の熱可塑性エラストマー(I)には、本発
明の趣旨を損なわない範囲内で、ポリスチレン、ハイイ
ンパクトポリスチレン、α−メチルスチレン樹脂、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S)等のスチレン系樹脂を添加してもよい。
【0018】本発明のシャッター式浴槽蓋は、ポリプロ
ピレン樹脂製の硬質中空部材を多数本押出す成形機と軟
質の熱可塑性エラストマー(I)の連結部材を押出す成
形機とにより、異形ダイ内で熱融着させ押出し、真空サ
イジング装置で冷却させ、任意の長さに切断することに
より得られる。この同時押出成形体の軟質の連結部材同
士を超音波等で接着することで必要長さに連結したシャ
ッター式風呂蓋が得られる。両端の切断面にはキャップ
を超音波等で融着する。熱可塑性エラストマー(I)の
押出成形温度は150〜190℃であることが、表面に
凹凸を生じさせず、また表面にべとつきを生じさせない
ので好適である。
【0019】本発明のシャッター式浴槽蓋の連結部材に
使用する熱可塑性エラストマー(I)は、融点の低いポリ
エチレンを添加しているため耐熱性が劣ることが懸念さ
れるが、80℃条件下(温水または空気中など)では構
造的な変形は見られない。また、軟質の連結部材同士の
超音波溶融での接着力は、軟質部材が材料破壊する程度
の接着強さを有しており、また、熱可塑性エラストマー
からなる軟質の連結部材と細長部材は浴槽の上面との滑
り止め効果もあり、耐衝撃性に優れ、且つ軽量でカビも
生育し難い。
【0020】本発明の熱可塑性エラストマー(I)は、
また異形成形性に優れ、柔軟性、及び力学的強度の良好
な成形品を与えるという特長を有しており、風呂蓋の連
結部材の他に幅広い用途に用いられ、例えば、冷蔵庫扉
のパッキン、建材、家電製品、ショーケース、自動車用
内装部材等が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、こ
れらの実施例および比較例にあたっては、以下に示す方
法によって、硬さ、引張強さ(MPa)、表面性、べと
つき性、ダイスの再現性、巻きやすさ性を評価すること
で、シャッター式浴槽としての特性を評価した。
【0022】a)硬さ 表1に示す熱可塑性エラストマーを材料としたシートを
作製し、JIS K6253に準拠して、タイプAデュ
ロメーターで測定を行った。 b)引張強さ(MPa) 表1に示す熱可塑性エラストマーを材料としたシートを
作製し、JIS K6251に準拠して、ダンベル状3
号形に打ち抜き、引張速度500mm/分で引張強さを
測定した。 c)表面性 表1に示す熱可塑性エラストマーを材料とし、押出成形
によって作製したシャッター式浴槽蓋の軟質の連結部材
の表面を目視により観察し、以下の基準により表面性を
評価した。 ○:平滑である。 △:一部凹凸が見られる。 ×:凹凸があり平滑でない。 d)べとつき性 表1に示す熱可塑性エラストマーを材料として作製した
シャッター式浴槽蓋の軟質の連結部材を、室温で7日間
放置し、以下の基準によりべとつき性を評価した。 ○:表面がさらっとしている。 ×:表面がべとつく。 e)ダイスの再現性 シャッター式浴槽蓋の軟質の連結部材を表1に示す熱可
塑性エラストマーを材料として押し出した時のダイスの
コーナー、エッジの吐出状況を目視で観察し、以下の基
準によりダイスの再現性を評価した。 ◎:ダイスの形状通りに良好に吐出する。 ○:ダイスの形状通りに一部吐出しない。 ×:ダイスの形状通りにほとんど吐出しない。 f)巻きやすさ シャッター式浴槽蓋を表1に示す熱可塑性エラストマー
を材料を用いて作製し、そのシャッター式浴槽蓋の巻き
込みを行い、巻き易さと戻り難さを評価した。 ○:巻きやすく、戻り難い △:やや巻き難く、戻りやすい ×:巻き難く、すぐ戻る
【0023】また、表1の実施例1〜3および比較例1
〜4では、水素ブロック共重合体、ポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂および可塑剤としてそれぞれ以下
のものを使用した。水素添加ブロック共重合体 「セプトン4055」(商品名、(株)クラレ製) (MFR:0.01g/10分未満,スチレン含有量:3
0重量%)ポリプロピレン樹脂 「ノバテックPP EG8」(商品名、日本ポリケム
(株)製) (MFR:0.7g/10分,ランダムコポリマー)ポリエチレン樹脂 高密度ポリエチレン 「ノバテックHD HB330」(商品名、日本ポリケ
ム(株)製) (MFR:0.35g/10分,融点133℃) 低密度ポリエチレン 「ノバテックLD HE30」(商品名、日本ポリケム
(株)製) (MFR:0.3g/10分,融点108℃) 直線状低密度ポリエチレン 「ノバテックLL UE320」(商品名、日本ポリケ
ム(株)製) (MFR:0.7g/10分,融点121℃)可塑剤 「ダイアナプロセスオイルPW−380」(商品名、出
光興産(株)製) パラフィン系プロセスオイル
【0024】実施例1〜3および比較例1〜4 二軸押出機(口径46mm、L/D=46)を使用し
て、表1に示す配合に従って、各構成成分を230℃で
溶融混練し、ペレット状の熱可塑性エラストマー組成物
を得た。得られたペレットをシャッター式風呂蓋の連結
部材として用い、また、硬質の中空部材には日本ポリケ
ム(株)製「ノバテックPP EG8」(商品名)のポ
リプロピレン樹脂を使用した。軟質の連結部材は設定温
度160℃とした押出成形機(口径30mm、L/D=
32)を用い、硬質の中空部材には170℃に設定した
押出成形機(口径40mm、L/D=30)を使用し
た。この二機の押出し機を同時押出し熱融着させ、超音
波で接着して図1〜2に示すシャッター式風呂蓋を作製
した。前記の方法に従って、硬さ、引張強さ、表面性、
べとつき性、ダイスの再現性、巻きやすさを評価した。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示す実施例1、2,3の結果のよう
に、ポリエチレン樹脂を添加して、ポリプロピレン樹脂
が30重量%を超えない場合、シャーター式風呂蓋は巻
き込みやすく、戻り難い。ポリエチレン樹脂を添加する
ことで、巻きやすくなる。また、実施例1、2,3は、
押出成形温度が160℃でも熱可塑性エラストマーは融
解し押出成形体の表面が平滑になるのに対して、ポリプ
ロピレン樹脂が30重量%を超えた比較例1、3での場
合では、表面に凹凸が生じ、低温成形できない。また、
比較例2のようにポリプロピレン樹脂がない場合や、比
較例4のようにポリエチレン樹脂が80重量%を超える
と成形品の表面にべとつきの問題が生じる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、表面がべとつかず、巻
きやすく、巻いたものが戻りにくいシャッター式風呂蓋
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター式風呂蓋の全体図である。
【図2】シャッター式風呂蓋のA−A'に沿った断面図
である。
【符号の説明】
1 風呂蓋 2 硬質の中空部材 3 軟質の連結部材 4 軟質の細長部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の細長いポリプロピレン樹脂製の
    硬質中空部材を下記の熱可塑性エラストマー(I)から
    なる軟質部材で連結した巻き込み可能なシャッター式浴
    槽蓋。 熱可塑性エラストマー(I):分子中にビニル芳香族化
    合物からなる重合体ブロックAを有し、かつ、共役ジエ
    ン化合物からなる重合体ブロックBを有するブロック共
    重合体を水素添加して得られる水素添加ブロック共重合
    体100重量部に対し、ポリプロピレン樹脂5〜30重
    量部およびポリエチレン樹脂10〜80重量部を含有す
    る熱可塑性エラストマー。
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