JP2002101968A - 組立式ラック - Google Patents

組立式ラック

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JP2002101968A
JP2002101968A JP2000300375A JP2000300375A JP2002101968A JP 2002101968 A JP2002101968 A JP 2002101968A JP 2000300375 A JP2000300375 A JP 2000300375A JP 2000300375 A JP2000300375 A JP 2000300375A JP 2002101968 A JP2002101968 A JP 2002101968A
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Satoshi Hirokawa
諭 広川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組立が容易でありながらも、組立後には上部
を持ち上げても外れることなく部材間の連結状態を確実
に維持できる組立式ラックの提供。 【解決手段】 合成樹脂製の組立式ラックにおいて、棚
板1を挟んで棚板の四隅で上下方向に連結される支柱部
材2Aは、支柱本体の上下端にそれぞれ断面コノ字形状
の上部連結部22と、該上部連結部22とは反対方向に
開放する断面コノ字形状の下部連結部26とを有し、棚
板1の四隅の支柱取付開口内に互いに口ノ字状に抱き合
わされた状態で上下方向から挿入される上下連結部は、
それぞれの掛止突起が前記開口内の対応する係止部に掛
止された状態において、下部連結部26と上部連結部2
2とは互いに他方の掛止突起の対応する係止部からの後
退を規制し、棚板1に上段側支柱部材と下段側支柱部材
とを係止固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば衣類等を収
納するための合成樹脂製の組立式ラックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、手軽な収納用家具として、合成樹
脂製の多段ラックが普及している。通常、このような合
成樹製のラックは、購入者が容易に搬送できるように販
売時には部品が分解状態でコンパクトの箱詰めされ、自
宅で組み立てられる組立式のものが一般的である。
【0003】このような組立式ラックは、主に、複数枚
の棚板と上下棚板間の四隅に配置される支柱部材とから
構成される。この支柱部材の間と上下棚板間に形成され
る空間が収納のための空間であり、場合によってはこの
空間内に引き出しケースが挿入されるものもある。
【0004】市販の組立式ラックのほとんどが、各棚板
を挟んで棚板の四隅でそれぞれ上下方向に支柱部材を連
結し、この連結を上下方向に繰り返すことによって組み
立てられるものである。
【0005】連結部の構成としては、できるだけ簡単な
ものが好ましく、例えば、棚板の四隅に嵌入孔を設け、
該嵌入孔に上方から上段側の支柱部材の下端部を、下方
から下段側の支柱部材の上端部をそれぞれ嵌入するとい
う構成のものが最も組立容易なものとして挙げられる。
この場合、連結部は、単に嵌入孔への嵌入であるので、
組立だけでなく分解も容易に行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の組立式ラックは、組立および分解が容易に行
えるものであるが、例えば、ラックを移動したいときな
どにラック上部を持ち上げた場合や、収納空間内に多め
の収納物を押し込んでしまってその物品が上側棚板を押
し上げたりした場合などに簡単にその部分より上方が外
れて組立状態が崩れたりと、不必要な場合でも容易に分
解してしまうという問題があった。
【0007】本発明の主目的は、上記問題点に鑑み、組
立が容易でありながらも、組立後には上部を持ち上げて
も外れることなく部材間の連結状態を確実に維持できる
組立式ラックを提供することにある。また本発明の他の
目的は、組立が容易であるとともに、簡便な手順で分解
も行える組立式ラックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る組立式ラックは、複数
枚の棚板と、各棚板を挟んで棚板の四隅でそれぞれ上下
方向に連結される支柱部材とを備え、これら棚板と支柱
部材との上下連結によって支柱内側の上下棚板間に複数
段の収納空間を形成する合成樹脂製の組立式ラックにお
いて、前記各支柱部材は、支柱本体の上下端に、それぞ
れ断面コノ字形状の上部連結部と、該上部連結部とは反
対方向に開放する断面コノ字形状の下部連結部とを有
し、前記各棚板は、上段側支柱部材の下部連結部と下段
側支柱部材の上部連結部とが上下方向から挿入され、内
部にこれら上下連結部が互いに口ノ字状に抱き合わされ
た状態で係止される略筒状の支柱取付開口を四隅に有
し、前記上部連結部は、前記支柱取付開口内での係止位
置で対応する支柱取付開口の内壁面位置に設けられた第
1係止部に上方向から掛止される第1掛止突起を備え、
前記下部連結部は、前記支柱取付け開口内での係止位置
で対応する支柱取付開口の内壁面位置に設けられた第2
係止部に下方向から掛止される第2掛止突起を備え、第
1掛止突起の第1係止部への掛止および前記第2掛止突
起の第2係止部への掛止の両掛止状態において、前記下
部連結部と上部連結部とは互いに他方の係止突起の対応
する係止部からの後退を規制し、棚板に上段側支柱部材
と下段側支柱部材とを係止固定するものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る組立式
ラックは、請求項1に記載の組立式ラックにおいて、前
記棚板の支柱取付開口は、前記第2係止部に掛止された
第2掛止突起あるいは第1係止部に係止された第1係止
突起を露呈する切欠部を側壁に有し、該切欠部にて第2
係止部への掛止状態にある第2掛止突起あるいは第1係
止部への係止状態にある第1掛止突起をその弾性変形に
より支柱内側へ押圧変位させて一方の掛止突起の掛止状
態を解除することによって棚板から一方の支柱部材を離
脱させ、これにより他方の掛止突起の掛止状態をも解除
し、前記下部連結部および上部連結部と棚板とを分解で
きることを特徴とするものである。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明に係る組立
式ラックは、請求項1に記載の組立式ラックにおいて、
最上段の収納空間を形成する天板としての棚板の各支柱
取付開口に上方から嵌め込まれて該開口を塞ぐ上蓋部を
備え、前記支柱部材の下部連結部の第2掛止突起と同形
状で支柱取付開口内の第2係止部に掛止可能な第3掛止
突起を持つ断面コノ字形状部を下方に有するキャップ部
材を備えたものである。
【0011】本発明においては、棚板に対して、上段側
支柱部材の断面コノ字状の下部連結部と下段側支柱部材
の断面コノ字状の上部連結部とを、互いに互いのコノ字
形状を閉じた口ノ字状に抱き合わされた状態となるよう
に上下方向から棚板の四隅の支柱取付開口内にそれぞれ
上下方向から挿入すると共に各連結部の掛止突起を対応
する棚板の四隅の支柱取付開口の内壁面に形成された係
止部に掛止するものであり、この上下連結部の両掛止状
態と同時に得られる互いに口ノ字状に抱き合わされた状
態において、下部連結部と上部連結部とが互いに他方の
掛止突起の対応する係止部からの後退を規制して両掛止
状態を維持し、従って上下連結部の上下方向への移動も
規制されて棚板に上段側支柱部材と下段側支柱部材とが
確実に連結固定されるものである。
【0012】即ち、本発明による組立式ラックでは、棚
板四隅の支柱取付開口内に、順次、上段側支柱部材の下
部連結部と下段側支柱部材の上部連結部とを上下方向か
ら差し込んでいくというだけで容易にラックを組み立て
ることができ、しかも、組立後は、各支柱部材の前記開
口内からの抜けが規制されて各部材の連結状態が確実に
維持されており、上部を持ち上げたりしてもラックが分
解することはなく安定に使用できる。
【0013】また、本発明における組立式ラックの棚板
と各上下支柱部材との連結は、分解不可能ないわゆる嵌
め殺し構造に留めず、分解可能な構造としても良い。本
発明による部材の連結構成においては棚板の支柱取付開
口内の第1掛止突起の第1係止部への掛止状態かあるい
は第2掛止突起の第2係止部への掛止状態のいずれか一
方の掛止状態を解除すれば、他方の掛止状態も解除で
き、棚板と上下連結部との連結を解除してラックを分解
できる。
【0014】そこで、請求項2に記載したように、支柱
取付開口の側壁に、第2係止部に掛止された第2掛止突
起あるいは第1係止部に係止された第1係止突起を露呈
する切欠部を設けることによって、該切欠部にてこのい
ずれかの掛止突起を押圧して合成樹脂製である部材の弾
性変形で後退させ、この掛止突起の掛止状態を解除する
ことができる。この一方の掛止突起を押圧しつつ掛止状
態を解除すれば比較的容易に支柱取付開口から支柱部材
を引き抜くことができ、一方の係止状態が解除されて支
柱部材の連結部が引き抜かれると同時に、他方の係止状
態も解除されて他方の支柱部材の連結部も脱落してこの
棚板と上下支柱部材の連結が解かれる。
【0015】このように各棚板についてぞれぞれ四隅に
おける上下支柱部材との連結を解除していけば、容易に
ラックが分解でき、組立を誤った場合の組立直しや段数
の変更に対応することができる。
【0016】なお、以上のように最初に係止状態を解除
する掛止突起は第1、第2のいずれを設定してもよい
が、係止状態にある係止突起が露呈するように筒状の支
柱取付開口の側壁に切欠部形成するため、組立後に切欠
部が支柱部材および棚板の外側表面に出ない配置の方を
選択することが好ましい。これは、外側表面に切欠部が
あって、係止突起が露呈していると、何らかの外力が作
用してこの係止突起が内側に押圧後退され、係止状態が
解除される危険が防げるだけでなく、見苦しくもないた
めである。
【0017】このような、一方の係止突起を露呈するた
めの切欠部が組立後に外側表面に顕れない構成として
は、棚板四隅の支柱取付開口の内部形状を、ラック正面
背面方向(前後方向)と直交する左右方向に配置される
支柱部材の取付開口を一対として互いに対向する内側に
切欠部が来るような対称形状とするのが簡便である。こ
の場合、同一棚板上に配置される四本の支柱部材は、取
付け時に左右で互いに対向するよう向きを変えるだけ
で、支柱部材そのものは同一形状のものが使用できる。
【0018】また、組立後の最上段の天板となる棚板の
四隅の支柱取付開口には、天板棚板の下側支柱部材の上
部連結部が挿入されるだけでその上側に支柱部材が存在
しないため、棚板と支柱部材との連結固定状態を完成す
るための下部連結部の挿入がない。
【0019】そこで、天板棚板とその下側支柱部材との
連結固定状態を完成するために、請求項3に記載した如
く、該天板棚板の四隅の支柱取付開口には、支柱部材の
下部連結部に対応する形状を備えたキャップ部材を設
け、該キャップ部材を支柱取付開口に上方から嵌め込ん
で下側支柱部材の上部連結部と天板棚板との連結を完了
させると同時にその開口を塞ぐ構成とすれば良い。
【0020】なお、上記のようなキャップ部材の使用
は、天板にも他と同一構成の棚板を用いることができる
が、このようにキャップ部材を別個に用意しておく構成
に限らず、天板用には他の棚板と別に、予めキャップ部
が一体的に形成された専用の天板棚板を備えておく構成
としても良い。この場合、他の部材に比べて小さい部材
である別体のキャップ部材を紛失したりして組立の完成
に支障を来すような問題は防がれる。
【0021】また、最下段の基板となる棚板に関して
も、その下側に支柱部材の配置がない場合は、天板の場
合と同様にその棚板の支柱取付開口内に支柱上側の支柱
部材の下部連結部と抱き合わせ状態に挿入される上部連
結部に相当するキャップ部材を嵌め込めば良い。この場
合、ラックを稼働とするため、キャスタ取付部を下側に
設けた、あるいはキャスタが直接取付けられキャップ部
材を嵌めるものしてもよい。
【0022】また、予めキャップ部材を一体的に形成し
た専用の基板棚板を設ける構成としても良い。またこの
ようなキャスタ取付用などの専用基板棚板の場合、最下
段は組立直しがないものとして、最下段収納空間を形成
する支柱部材の下部連結部のみが挿入されて嵌め殺し連
結となるる筒状の支柱取付開部を基板上方側に設けたも
のとしても良い。
【0023】さらに、前後方向に隣接する支柱部材間で
ある収納空間の横側空間からの収納物のこぼれ落ちを防
ぐなど、横側空間を塞いだ収納空間とするために、四本
の支柱部材の代わりに2枚の側壁板を配置する構成の場
合もある。この場合、側壁板の上端部の前後の相当位置
に上部連結部2つ、側壁板の下端部に下部連結部を2つ
それぞれ形成したものとすれば良い。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態として、上段
に引き出しケースを入れる収納空間、次いで引き出しケ
ースを伴わない収納空間、下段には側壁板を配置して左
右両側の空間を塞ぐ収納空間を備え、最下段の基板に対
するもの以外は分解可能とした合成樹脂製の多段の組立
式ラックを以下に示す。図1は、本ラックのの組立後の
全体構成を示す概略正面図であり、図2は棚板と上下支
柱部材との連結構造を説明する模式図、図3は、支柱部
材の構成図である。また図4は棚板の支柱取付開口内に
おける上段側支柱部材の下部連結部と下段側支柱部材の
上部連結部の挿入状態を段階的に説明する縦断面図であ
り、図5は、支柱取付開口と下部連結部および上部連結
部との連結状態を説明する部分断面図である。図6は、
天板の支柱取付開口に嵌め込まれるキャップ部材の構成
を示す説明図である。
【0025】本実施形態による組立式ラックは、主に、
複数枚の合成樹脂製の棚板と各棚板を挟んで棚板の四隅
でそれぞれ上下方向に連結される合成樹脂製の支柱部材
から構成され、これら棚板と支柱部材との上下連結によ
って支柱内側の上下棚板間に複数段の収納空間を形成す
るものである。本ラックにおいては、上4段を、同一深
さの収納空間で同一形状の引き出しケース6が配置され
るものとした。
【0026】即ち、最上部に配置する天板1B以外の棚
板1Aと各4本ずつ配置される支柱部材2Aは共通の同
一形状を持つものを用いる。ここでは、棚板1Aは上面
形状がケース6の引き出しが容易なように両側前後方向
にレール状の溝を設けたり、中央部が開口している額縁
状のものを採用することができる。
【0027】また5段目にはケースを用いないで高さの
ある物品を収容できるより深い収納空間を設けるものと
し、そのため、5段目の収納空間を形成する4本の支柱
部材2Bは上段側の支柱部材2Aより長いものとし、底
板としての棚板には、天板1Bと同じケース引き出しの
ためのレール溝や開口の無い平板状の棚板が用いられ
る。
【0028】さらに、本ラックでは、最下段に、バスケ
ット7が載置できる高さのある収納空間を形成するとと
もに、該収納空間の横側からバスケット7がずり落ちな
いように横側空間を塞ぐために、4本の支柱部材を配置
する代わりに、2枚の側壁板4を左右に配置するものと
した。また、最下段底部となる基板1Cには、下側四隅
に、キャスタ5を取付けられる取付け部を設けた。
【0029】本実施形態における棚板1(棚板1Aおよ
び天板1B)は、いずれも四隅に図2に示すような、そ
の厚み分相当の長さをもつ筒状の支柱取付開口11が設
けられている。四隅のうち、ラックの左右方向に位置す
るもの同士では、互いに対向する面に対して対称形状を
有し、前後方向に位置するもの同士では同一形状とし
た。従って、この支柱取付開口11の内部構造に対応す
る連結部を備えた支柱部材は、いずれの棚板1のどの支
柱取付開口11にも連結部の構成に関しては向きを左右
位置で変えるだけで同一形状の部材を共通して連結に用
いることができる。但し段毎に設定された長さを揃える
必要があるのは言うまでもない。
【0030】図3〜図5は、本実施形態における棚板1
および支柱部材2の具体的な連結構造を示すものであ
る。ここでは、支柱部材2Aと棚板1との連結構造(図
1中点線Aで囲んだ連結部タイプ)を例に説明するが、
全ての連結部で連結構造は共通である。
【0031】支柱取付開口11の棚板1における外側の
内壁面には、後述の上部連結部22に第1掛止突起23
が上方向から掛止される第1係止部12が突状に形成さ
れており、開口11の内側側壁には、半円状に切欠部1
4が設けられており、この切欠部14の頭頂部端縁が開
口11内側から見て後述の下部連結部26の第2係止部
27が下方から掛止される第2係止部13を形成してい
る。
【0032】棚板1の筒状支柱取付開口11に上下方向
からそれぞれ連結される上段側の支柱部材2Aと下段側
の支柱部材2Aとは、互いに同一形状のものである。こ
の支柱部材2Aは、図3((a)上面図、(b)正面
図、(c)底面図、(d)後面図、(e)D−D縦断面
矢視図)に示すように、断面コノ字状の本体部20と、
本体部上面21に突設されて本体部20と開放方向が同
じ断面コノ字状の上部連結部23と、本体部下面25に
突設されて本体部20と開放方向が反対、即ち上部連結
部23と開放方向が反対で且つ上部連結部23より若干
幅の狭い断面コノ字状の下部連結部26とで主に構成さ
れており、筒状支柱取付開口11に下方から挿入される
上部連結部22と上方から挿入される下部連結部26と
は、互いに口ノ字状に抱き合わされた状態、即ち、断面
コノ字形状の下部連結部26の両側腕部26yと断面コ
ノ字形状の上部連結部22の両側腕部22xが重なって
(本実施例では下部連結部26が外側)断面口ノ字状と
なる。
【0033】また、上部連結部22には、支柱取付開口
11内に挿入された際に開口11の外側内壁面に対面す
る部位に、第1係止部12に上方から掛止される第1掛
止突起23が形成されており、下部連結部26には、支
柱取付開口11内に挿入された際に開口11の内側内壁
面に対面する部位に、第2係止部13に下方から掛止さ
れる第2係止部27が形成されている。
【0034】なお、本実施形態においては、上部連結部
22と下部連結部26は、いずれも、筒状の支柱取付開
口11と同じ長さを有するものとし、上部連結部22が
下方から支柱取付開口11内に挿入されると、第1掛止
突起23の第1係止部12への係止状態において支柱取
付開口11の下端縁に下段側支柱部材の上面21が当接
し、該係止状態が維持された状態においては上部連結部
22の支柱取付開口11に対する上下方向の移動は規制
される。一方、下部連結部26が上方から支柱取付開口
11内に挿入されると、第2掛止突起27の第2係止部
13への係止状態において、支柱取付開口11の上端縁
に上段側支柱部材の下面25が当接し、該係止状態が維
持された状態においては下部連結部26も支柱取付開口
11に対する上下方向の移動が規制される。
【0035】また、上下連結部(22,26)が互いに
断面口ノ字状に抱き合わされた状態では、この連結部の
外周サイズが支柱取付開口11の内周(突状の第1係止
部12と補強リブRより内側の)サイズに合致するもの
とした。従って、上下連結部(22,26)の第1係止
突起23および第2係止突起27がそれぞれ対応する第
1係止部12および第2係止部13に掛止させつつ両連
結部を互いに口ノ字状に抱き合わされた状態になるべ
く、支柱取付開口11内に挿入されれば、図5に示す支
柱取付開口11内の各横断面図に示すように、下部連結
部22と上部連結部26とが互いに他方の掛止突起の対
応する係止部からの後退を規制して両掛止状態を維持
し、従って上下連結部(22,26)の支柱取付開口1
1に対する上下方向への移動も規制され、棚板1に上段
側支柱部材2Aと下段側支柱部材2Aとの3部材が互い
に確実に連結固定される。
【0036】以上の如き構成をもつ支柱部材2Aと棚板
1との連結は、例えば以下の手順で行うことができる。
図4の縦断面図で示すように、棚板1の四隅それぞれに
おいて、支柱取付開口11内にまず下側支柱部材2Aの
上部連結部22を下方から挿入し(図4(a))、第1
掛止突起23を第1係止部12に掛止する(図4
(b))。
【0037】この時点では、第1掛止突起23が第1係
止部12から僅かに後退できる空間があるため、上部連
結部22を支柱取付開口11の外側内壁面に押し付ける
などして第1掛止突起の掛止状態を維持しつつ、支柱取
付開口11の残った空間に上方から、上段側支柱部材2
Aの下部連結部26を挿入する。このとき、第2掛止突
起27の突出厚み分が下部連結部26の挿入を僅かに困
難にするが、少々力を加えれば、2本の切込み28,2
8間の部材の弾性変形によって支柱取付開口11の内側
内壁面に第2掛止突起27が押圧後退されつつ挿入が進
行する。
【0038】本実施形態においては、下部連結部26の
第2掛止突起27の両側に切込み28を形成することに
よって、第2掛止突起27を含む領域が弾性変形し易く
しており、下部連結部26の支柱取付開口11内への挿
入を容易にしている。
【0039】下部連結部26の支柱取付開口11内への
挿入が進行して第2掛止突起27が切欠部14に達する
と、第2掛止突起27の突出分が切欠部14に嵌って第
2係止部13に対する掛止状態が得られると同時に、上
下連結部(22,26)の支柱取付開口11内における
上下左右方向への後退移動が規制された連結状態となり
(図4(c))、棚板1に対して上段側支柱部材2Aと
下端側支柱部材2Aとが、上下連結部(22,26)を
介して確実に掛止固定される。以上の上下支柱部材と棚
板との連結を順次格段ごとに行うことによって、多段の
ラックを組み立てることができる。
【0040】さらに、下部連結部26の第2掛止突起2
7は、第2係止部13への掛止状態において切欠部14
でラック内側に露呈しているため、この切欠部14にお
いて第2掛止突起27を押し込んでその弾性変形により
後退させれば、第2係止部13に対する掛止状態を解除
することができ、そのまま支柱部材2Aを引っ張り上げ
れば、下部連結部26を支柱取付開口11内から引き抜
くことができ、それと同時にの第1掛止突起23の第1
係止部12に対する後退の規制力もなくなり、第1掛止
突起23の掛止状態も解除され、上部連結部22も支柱
取付開口11内から容易に抜けて上下支柱部材2Aの棚
板1との連結は簡単に解かれる。
【0041】また、本実施形態では、下部連結部26の
第2掛止突起27の両側に形成された切込み28によっ
て、第2掛止突起27を含む領域が弾性変形し易くして
いるが、これは、分解の際に第2掛止突起27の押圧に
よる後退も容易にしている。さらに、この第2掛止突起
27の下方領域となる支柱部材2Aの上面21部分24
も切欠くことによって、第2掛止突起27を押し込みや
すくした。
【0042】従って、例えば間違った長さの支柱部材を
連結したりした場合の組立直しや、すでに組み立てられ
ているラックの組立変更を行いたい場合など、直したい
段の一部分のみから全段に亘って簡単に分解することが
できる。
【0043】なお、連結部を分解しない構成としたい場
合は、例えば、支柱取付開口11内の第2係止部13
を、第2掛止突起27が露呈される切欠部14で形成す
る代わりに、第2掛止突起27の突出部がほぼ完全に嵌
め込まれる溝の形で形成するかあるいは対向面に形成さ
れた第1係止部12と同様に支柱取付開口11の内壁面
に形成すれば良い。
【0044】また、最上段を形成する支柱部材2Aの上
部連結部22が挿入される天板1Bの各支柱取付開口1
1(図1中点線Bで囲む連結部分)には、上方から支柱
部材の下部連結部26が挿入されないため、連結が完了
していない。そこで、図6に示すように、下部連結部2
6と同じ構成をもつ、即ち、断面コノ字状で第2掛止突
起27と同一形状の第3掛止突起33が設けられた連結
部32を備えたキャップ部材3を、支柱取付開口11に
上方から差し込むことによって天板1Bと最上段を形成
する支柱部材2Aとを連結固定するとともに、キャップ
部材3の上蓋部31によって支柱取付開口11を塞ぐ構
成とした。
【0045】さらに、最下段を構成する左右の側壁板4
には、ぞれぞれ上端部の前後の相当位置に上部連結部2
2と同一形状の連結部を2つ、下端部の前後の相当一に
下部連結部26と同一形状の連結部を2つ形成したもの
とした。これらの連結部によって、上部の天板1Bと上
段側支柱部材2Aとの連結固定が上段側の連結部と同様
の機構で完了する。また、基板1Cには、下部にキャス
タ5が取付けられる構成とし、基板1Cの四隅上には、
側壁板4の下部の連結部の第2掛止突起27に相当する
掛止突起(不図示)が嵌め殺し係止となる取付部9を設
けた。
【0046】なお、以上の実施形態においては、部材の
軽量化および材料の少量化を図った構成として支柱部材
の本体部を断面コノ字形状としたが、各段の支柱部材の
配置は、このコノ字状の本体部の開放側がラックの内側
にきて表に現れない配置となるように、上下連結部と支
柱取付開口内部の形状を設定した。もちろん、このよう
な断面コノ字状の構成に限るものではなく、支柱部材と
して種々の形状のものが採用可能である。
【0047】また、本実施形態では、棚板の支柱取付開
口内に下段側支柱部材の上部連結部が下方から挿入され
てから上段側支柱部材の下部連結部を上方から挿入する
ことによって連結が完了する構成としたが、この順序お
よび構成に限らず、例えば、挿入順序が逆になるよう
に、上下連結部を構成を逆にして支柱取付開口の内部形
状をそれに一致させるものとしても良い。なお。ラック
の組立を下段側から進めていく場合は、上記実施形態の
ように、下段側支柱部材から扱っていく方が簡単で組立
が容易である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に記載の
本発明による組立式ラックにおいては、組立が容易であ
りながらも、組立後の部材間の連結状態を確実に維持で
き、上部を持ち上げたりしても連結が外れることな予想
外の分解が生じる恐れがなくなるという効果がある。
【0049】また、請求項2に記載の本発明による組立
式ラックにおいては、組立が容易であるとともに、簡便
な手順で分解も行えるので、組立直しや組立変更を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による組立式ラックの組立
後の全体構成を示す概略正面図である。
【図2】本実施形態のラックの棚板と上下支柱部材との
連結構造を説明する模式図である。
【図3】本ラックを構成する支柱部材の概略構成図であ
り、(a)は支柱部材の上面図、(b)は正面図、
(c)は底面図、(d)は後面図、(e)はD−D縦断
面矢視図である。
【図4】本ラックの棚板の支柱取付開口内における上段
側支柱部材の下部連結部と下段側支柱部材の上部連結部
の挿入状態を段階的に説明する縦断面図である。
【図5】本ラックの支柱取付開口と下部連結部および上
部連結部との連結状態を説明する部分断面図であり、
(a)は支柱取付開口内部を示す縦断面図、(b)はX
−X横断面矢視図、(c)はY−Y横断面矢視図、
(d)はZ−Z横断面矢視図である。
【図6】本ラックの最上段の天板の支柱取付開口に嵌め
込まれるキャップ部材の構成を示す説明図であり、
(a)はキャップ部材が支柱取付開口部内にはめ込まれ
た状態を示す縦断面図、(b)はキャップ部材の正面
図、(c)は後面図、(d)はE−E縦断面矢視図であ
る。
【符号の説明】
1A:棚板 1B:天板 1C:基板 2A,2B:支柱部材 3:キャップ部材 4:側壁板 5:キャスタ 6:引き出しケース 7:バスケット 9:取付部 11:支柱取付開口 12:第1係止部 13:第2係止部 14:切欠部 20:(支柱部材の)本体部 21:本体部上面 22:上部連結部 22x:(上部連結部の)両側腕部 23:第1掛止突起 24:切欠 25:本体部下面 26,32:下部連結部 26y:(下部連結部の)両側腕部 27:第2掛止突起 33:第3掛止突起 28,34:切り込み 31:上蓋部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の棚板と、各棚板を挟んで棚板の
    四隅でそれぞれ上下方向に連結される支柱部材とを備
    え、これら棚板と支柱部材との上下連結によって支柱内
    側の上下棚板間に複数段の収納空間を形成する合成樹脂
    製の組立式ラックにおいて、 前記各支柱部材は、支柱本体の上下端に、それぞれ断面
    コノ字形状の上部連結部と、該上部連結部とは反対方向
    に開放する断面コノ字形状の下部連結部とを有し、 前記各棚板は、上段側支柱部材の下部連結部と下段側支
    柱部材の上部連結部とが上下方向から挿入され、内部に
    これら上下連結部が互いに口ノ字状に抱き合わされた状
    態で係止される略筒状の支柱取付開口を四隅に有し、 前記上部連結部は、前記支柱取付開口内での係止位置で
    対応する支柱取付開口の内壁面位置に設けられた第1係
    止部に上方向から掛止される第1掛止突起を備え、前記
    下部連結部は、前記支柱取付け開口内での係止位置で対
    応する支柱取付開口の内壁面位置に設けられた第2係止
    部に下方向から掛止される第2掛止突起を備え、 第1掛止突起の第1係止部への掛止および前記第2掛止
    突起の第2係止部への掛止の両掛止状態において、前記
    下部連結部と上部連結部とは互いに他方の掛止突起の対
    応する係止部からの後退を規制し、棚板に上段側支柱部
    材と下段型側柱部材とを係止固定することを特徴とする
    組立式ラック。
  2. 【請求項2】 前記棚板の支柱取付開口は、前記第2係
    止部に掛止された第2掛止突起あるいは第1係止部に係
    止された第1係止突起を露呈する切欠部を側壁に有し、
    該切欠部にて第2係止部への掛止状態にある第2掛止突
    起あるいは第1係止部への係止状態にある第1掛止突起
    をその弾性変形により支柱内側へ押圧変位させて一方の
    掛止突起の掛止状態を解除することによって棚板から一
    方の支柱部材を離脱させ、これにより他方の掛止突起の
    掛止状態をも解除し、前記下部連結部および上部連結部
    と棚板とを分解できることを特徴とする請求項1に記載
    の組立式ラック。
  3. 【請求項3】 最上段の収納空間を形成する天板として
    の棚板の各支柱取付開口に上方から嵌め込まれて該開口
    を塞ぐ上蓋部を備え、前記支柱部材の下部連結部の第2
    掛止突起と同形状で支柱取付開口内の第2係止部に掛止
    可能な第3掛止突起を持つ断面コノ字形状部を下方に有
    するキャップ部材を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の組立式ラック。
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