JP3563785B2 - 組立式収納ケースの支柱 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、組立式収納ケースを構成する組立部材のひとつであって、一端側および他端側に結合される夫々の組立部材を支える組立式収納ケースの支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣類などを整理する収納ケースには、例えば、図5に示すような組立式整理ケース50が案出されている(実開平2−82929号公報参照)。該組立式整理ケース50は、合成樹脂製であり、複数の部材により組み立てられるフレームと、組み立てられたフレーム内に収容される引き出し51,・・・とにより構成されている。前記フレームを構成する部材は、複数の貫通穴52,・・・を有した底板53、棚板54、天板55と、各板53,54,55を連結する複数の支柱56,・・・と、前記天板55の貫通穴52,・・・に挿入される止部材57,・・・と、底板53に取り付けられる複数の保持具58,・・・とからなる。
【0003】
前記支柱56は、前記貫通穴52より大きな外形寸法の筒状であり、下端には前記貫通穴52より小さな外形寸法の挿入部56aが形成されている。一方、前記止部材57の下端には、前記支柱56に内嵌する内嵌部57aが形成されており、また前記保持具58には、支柱56の挿入部56aが挿入される挿入口58aが設けられている。
【0004】
フレームを組み立てる際には、先ず、底板53の貫通穴52,・・・に下段の支柱56,・・・の挿入部56a,・・・を貫通させ、保持具58,・・・をこの挿入部56aに嵌合させて各支柱56,・・・を底板53に固定する。次に、この支柱56,・・・上に棚板54を乗せ、上段の支柱56,・・・の挿入部56aを棚板54の貫通穴52,・・・に貫通させるとともに、下段の支柱56,・・・に挿入させ、上段の支柱56,・・・を固定する。そして、この上段の支柱56,・・・上に天板55を乗せ、前記止部材57,・・・の内嵌部57aを天板55の貫通穴52,・・・に貫通させるとともに、内嵌部57aを上段の支柱56,・・・に内嵌させて固定する。このように、組立式整理ケース50が簡単に組み立てられるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような組立式整理ケース50のフレームを射出成形する際、板状の底板53、棚板54、天板55を、1組の金型を面方向に対して垂直へ開いて成形することができるのに対し、筒状の支柱56は、周壁を形成するための1組の金型に加えて、中空状に形成するために長さ方向へ抜く中子金型も必要となる。したがって、金型の製作コストが高くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、成形するために必要な金型を少なくし、金型の製作コストを押えることができる収納ケースの支柱に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明にあっては、組立式収納ケースを構成する支柱において、該支柱の支柱本体の長さ方向に対する垂直断面を、コ字状あるいはU字状などの一方向に開口する形状とするとともに、当該支柱本体の端部に前記一方向に延在する面(O,P)を一体形成した。
【0008】
【作用】
前記構成において、支柱本体の形状は、長さ方向に対する垂直断面がコ字状あるいはU字状などのように一方向が開口する形状に形成されている。このため、支柱を成形する際には、開口する方向およびこれに対向する方向へ開く1組の金型により成形される。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。図1は、本発明に係る構成を備えた合成樹脂製の組立式収納ケース1の要部を示す図である。この組立式収納ケース1は、複数枚の棚部材2を、その間の4隅に結合された上段支柱5及び下段支柱6を介して上下に複数連結するとともに、各段に引き出しを収納する構造となっている。
【0010】
前記棚部材2は、前記引き出しが載置される長方形状の板材であり、左右の縁部には、前記引き出しが案内される上方に膨出した膨出部2a,2a(右縁部のみ図示)が形成されている。また、棚部材2の周縁には、下方へ折り返された補強リブ2bが全周縁に形成されている。前記膨出部2a,2aの前後には、筒状部3が一体形成されることにより上下に貫通する長方形状に開口する取付穴4が設けられている。
【0011】
一方、下段支柱6は、前記筒状部3と同一の外形寸法を有するとともに、長さ方向に対する垂直断面が一方向に開口する(図中の左側)コ字状の支柱本体7を有している。支柱本体7の上面Pは前記一方向に延在する面であり、この上面Pには、取付穴4に内嵌する下段側嵌合部8が一体形成されている。下段側嵌合部8もまた垂直断面が一方向に開口する(図中の左側)垂直断面コ字状であって、取付穴4の内壁4aに密接する第1の壁9を有しており、その上縁には内側に向かって突出する係合爪10が形成されている。
【0012】
また、前記上段支柱5は、下段支柱6と同様に、前記筒状部3と同一の外形寸法を有するとともに、長さ方向に対する垂直断面が一方向に開口する(図中の左側)コ字状の支柱本体11と、該支柱本体11の下面O(この下面Oは前記一方向に延在する面である)に一体形成されるとともに取付穴4に内嵌する上段側嵌合部12とを有している。上段側嵌合部12は、支柱本体11と同じ方向に開口する(図中の左側)垂直断面コ字状であり、その下面には、前記下段側嵌合部8に内嵌する第二嵌合部13がさらに突設されている。第二嵌合部13は、図2にも示すように、前述と同様に垂直断面がコ字状であって、前記下段側嵌合部8の第1の壁9に密接する第2の壁14を有しており、その第2の壁14には、前記係合爪10が係合する係合穴15が設けられている。
【0013】
前記組立式収納ケース1を組み立てる際、図1および図3に示すように、棚部材2の取付穴4に、上方より上段支柱5の上段側嵌合部12を挿入するとともに、取付穴4の下方より下段支柱6の下段側嵌合部8を挿入すると、第2の壁14に形成された係合穴15に、第1の壁9に形成された係合爪10が係合し、互いが取付穴4にがたつき無く固定されるように構成されている。
【0014】
なお、本実施例における組立式収納ケース1には、前述した棚部材2が最下段、つまり組立式収納ケース1の底板を構成する場合に、前述した上段支柱5を棚部材2に結合するために用いられる、図4に示すような脚キャップ21が付属されている。すなわち、脚キャップ21は、前記筒状部3の断面と同形状の底板22を有しており、この底板22には、前記下段支柱6が有するものと同様の下段側嵌合部8が一体形成されている。この脚キャップ21を取付穴4の下方から嵌挿することにより、下段支柱6と同様にして、棚部材2と上段支柱5とをがたつき無く結合させることができるように構成されている。
【0015】
また、前記脚キャップ21には、前記底板22の中央部に、これを貫通する取付孔23を形成する筒状の取付凸部24が突出されており、これにより、脚キャップ21の底面には、取付部24に嵌挿される嵌挿部30を有するキャップ31やキャスター32が選択的に装着できるようになっている。
【0016】
以上の構成からなる本実施例における各支柱5,6を成形する際には、各支柱5,6の形状は、長さ方向に対する垂直断面が、一方向に開口するコ字状であるため、開口する方向およびこれに対向する方向へ開く1組の金型により成形することができる。したがって、周壁を形成する1組の金型と中空状に形成するための中子金型とにより形成される従来の筒状の支柱と比較して、成形の際に使用する金型の数を削減することができる。これにより、支柱5,6を成形するための金型の製作費を押えることができ、尚且つ、支柱5,6を断面コ字状に形成したことにより所定の剛性を確保することもできる。
【0017】
さらに、本実施例においては、棚部材2も、該棚部材2の面方向に対して垂直に開く1組の金型により成形することができるで、棚部材2と前記各支柱5,6とを同一の金型により同一工程で成形することができる。したがって、成形作業を効率的に行うことができるとともに、成形の際に準備する金型の数を押えることができる。
【0018】
なお、本実施例においては、各支柱5,6における断面形状がコ字状のものを示したが、U字状、V字状、L字状さらには、半円弧状の一方向へ開口するものであっても良い。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、支柱を1組の金型によって成形することができるので、周壁を形成する1組の金型と中空状に形成するための中子金型とにより形成される従来の筒状の支柱と比較して、成形の際に使用する金型の数を削減することができる。これにより、支柱を成形するための金型の製作費を押えることができ、尚且つ、支柱の剛性を確保することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組立式収納ケースの要部を示す分解斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】同実施例の要部を示す断面図である。
【図4】同実施例の付属部材である脚キャップを示す斜視図である。
【図5】従来の組立式収納ケースを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 組立式収納ケース
2 棚部材
4 取付穴
5 上段支柱(組立式収納ケースの支柱)
6 下段支柱(組立式収納ケースの他の支柱)
7 支柱本体(下段支柱の本体)
8 下段側嵌合部
10 係合爪
11 支柱本体(上段支柱の本体)
12 上段側嵌合部
13 第二嵌合部
15 係合穴
Claims (1)
- 組立式収納ケースを構成する支柱において、
該支柱の支柱本体の長さ方向に対する垂直断面を、コ字状あるいはU字状などの一方向に開口する形状とするとともに、当該支柱本体の端部に前記一方向に延在する面(O,P)を一体形成したことを特徴とする組立式収納ケースの支柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27996194A JP3563785B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 組立式収納ケースの支柱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27996194A JP3563785B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 組立式収納ケースの支柱 |
Publications (2)
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JPH08112148A JPH08112148A (ja) | 1996-05-07 |
JP3563785B2 true JP3563785B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=17618348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27996194A Expired - Fee Related JP3563785B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 組立式収納ケースの支柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3563785B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP27996194A patent/JP3563785B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08112148A (ja) | 1996-05-07 |
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