JP2002101633A - ステッピングモータ及びその製造方法 - Google Patents

ステッピングモータ及びその製造方法

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JP2002101633A JP2000285365A JP2000285365A JP2002101633A JP 2002101633 A JP2002101633 A JP 2002101633A JP 2000285365 A JP2000285365 A JP 2000285365A JP 2000285365 A JP2000285365 A JP 2000285365A JP 2002101633 A JP2002101633 A JP 2002101633A
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stepping motor
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極歯の半径方向外側への曲がりを防止しつ
つ、ステータコアを一体とするコイルボビンの剛性を確
保し、かつ短絡等の問題が生じない構成のステッピング
モータを提供する。 【解決手段】 周方向にN極とS極とが交互に着磁され
た永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に
対向配置される極歯11,12,13,14を備えたス
テータコア4a,4b,4c,4dと、このステータコ
ア4a,4b,4c,4dを樹脂成形により一体としか
つコイルが巻回されるコイルボビン3とを備えたステッ
ピングモータにおいて、コイルボビン3に、その外壁3
aから極歯11,12,13,14の外周面まで通じる
孔30を設け、この孔30を利用して樹脂成形時に金型
を極歯11,12,13,14の外周面に当接させるこ
とにより、極歯11,12,13,14の半径方向外側
への倒れを防止しつつコイルボビン3の剛性を確保する
ことが可能な構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造時におけるス
テータコアの極歯の倒れが発生しない構造のステッピン
グモータ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、周方向にN極とS極とが交互
に着磁された円筒形の永久磁石をロータとし、このロー
タの外周面に、極歯を備えたステータコアを一体的に樹
脂で固めたコイルボビンにコイルを巻回して構成したス
テータを配置したステッピングモータが種々提案されて
いる。このような構成のステッピングモータは、ステー
タコアをコイルボビンと一体的に樹脂成形する際、極歯
が樹脂の成形圧によって外側に曲がってしまうという問
題を抱えている。極歯が外側に曲がってしまうと、極歯
とロータとのギャップが広くなりすぎてモータ特性に重
大な影響を与える。このため、従来は、上述の成形圧を
慎重に調整し、極歯が外側に曲がらないように配慮する
必要があるため、これが製造コストを上昇させる原因と
なる。
【0003】なお、特開平6−165467号公報記載
のステッピングモータは、上述した極歯の外側への曲が
りを防止する構成を備えている。このステッピングモー
タは2相式となっており、図5に示すように、極歯をそ
れぞれ備えた2つのステータコア41a,41bを1組
とするコア組を2相に重ねたものとなっている(他のコ
ア組を構成する各ステータコアを41c,41dで示
す)。そして、各コア組においては、それぞれ極歯間の
みを合成樹脂81にて一体成形しており、極歯の半径方
向外側部分には合成樹脂81が回り込まない構成となっ
ている。このため、合成樹脂81の成形圧が、極歯に対
して半径方向には影響を与えず外側への曲がりが生じさ
せないようになっている。そして、このように構成され
たステッピングモータは、上述の極歯の外周面に絶縁被
膜がなされたコイル(図示省略)が直接巻回される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、特開平6−165467号公報記載のステッピング
モータにおいては、極歯間に合成樹脂81を充填し固め
るだけで各組のステータコア41a,41b,41c,
41dを一体的に連結させる構成となっている。そのた
め、各ステータコア41a,41b,41c,41dを
一体的に保持する保持力、すなわち成形後のコイルボビ
ンの剛性が弱いという問題がある。また、上述したよう
に、極歯の外周面に直接接触するようにコイルが巻回さ
れているため、絶縁がなされているとはいうものの、そ
の絶縁性には問題がある。すなわち、コイルには絶縁被
膜が形成されているが、コイルの表面は巻回する際の取
り扱い状態によっては傷が生じたりすることもあるた
め、コイルの通電部(銅線部分)が露出してしまう危険
もある。この露出したコイルの通電部と極歯とが接触し
てしまうと短絡等が生じるという問題が生じる。また、
このような問題を解消するために、極歯側に絶縁被膜を
形成しておくとすると、製造工程が増加し製造コストの
上昇の原因となる。
【0005】本発明の目的は、極歯の半径方向外側への
曲がりを防止しつつ、ステータコアを一体とするコイル
ボビンの剛性を確保し、かつ短絡等の問題が生じない構
成のステッピングモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のステッピングモータは、周方向にN極と
S極とが交互に着磁された永久磁石で構成されたロータ
と、このロータの外周に対向配置される極歯を備えたス
テータコアと、このステータコアを樹脂成形により一体
としかつコイルが巻回されるコイルボビンとを備えたス
テッピングモータにおいて、コイルボビンに、その外壁
から極歯の外周面まで通じる孔を設けている。
【0007】そのため、樹脂成形時において、コイルボ
ビンの外壁から極歯の外周面まで通じる孔を利用してス
テータコアの極歯の半径方向外側への倒れを防止でき
る。すなわち、樹脂成形時において、上述の孔の内側に
配置される凸部を成型用の金型に設け、この金型の凸部
の先端を極歯の外周面に当接させながら樹脂の充填を行
うことにより極歯の外側への倒れを防止できる。また、
コイルボビンは、極歯に通じる孔を有するものの、この
孔は剛性の低下に繋がるものとはならない。加えて、コ
イルが極歯の外周面に直接接触する構成とはならず、樹
脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回される構成
となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたとしても極歯
と接触して短絡するという恐れは生じない。
【0008】また、他の発明は、上述のステッピングモ
ータにおいて、孔の周方向における幅が、極歯の孔に対
応する位置での周方向における幅より狭いことを特徴と
している。そのため、コイルボビンの剛性をさらに高め
られる。また、コイルボビンに巻回されたコイルが弛ん
で、孔の奥に配置される極歯に接触するという危険がさ
らに防止される。
【0009】また、他の発明は、上述のステッピングモ
ータにおいて、孔は複数設けられ、その全ての孔のそれ
ぞれ周方向における一側の内壁が当該ステッピングモー
タの中心部を含む所定の仮想面に対し垂直となっている
ことを特徴としている。そのため、当該ステッピングモ
ータのコイルボビンを樹脂成形する金型を、上述の所定
の仮想面を境として垂直方向に2分割する構成とするこ
とができる。これにより、単純な金型構成とすることが
でき、製造コストを低減することができる。
【0010】また、他の発明は、上述のステッピングモ
ータにおいて、当該ステッピングモータの外径を20m
mφ以下としたことを特徴としている。通常、小型と言
われる外径50mmφ以下のステッピングモータの中で
も、外径20mmφ以下の極小のものは、ステータコア
の板厚が非常に薄く、樹脂成形時の成形圧による極歯の
倒れが発生しやすい。しかも、コイルの巻回スペースが
小さくコイル巻回数が大型のものに比して少ないため、
極歯の倒れによる特性の低下の影響は大きいものとな
る。しかし、本発明では、極歯の倒れが生じないため、
このような問題が生じない。
【0011】また、本発明のステッピングモータの製造
方法は、周方向にN極とS極とが交互に着磁された永久
磁石で構成されたロータと、このロータの外周に対向配
置される極歯を備えたステータコアと、このステータコ
アを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回されるコ
イルボビンとを備えたステッピングモータの製造方法に
おいて、極歯の内周側に円柱状の芯部材を配置し、極歯
の外周側に芯部材に向かって突出する凸部を備えた外側
金型を少なくとも2つ以上配置し、極歯の外周面に凸部
を当接させて極歯の外側への倒れを防止しながら、芯部
材と外側金型との間に形成される隙間に樹脂を充填する
ことにより、この樹脂とステータコアとを一体化させて
コイルボビンを形成することを特徴とする。
【0012】そのため、樹脂成形時において、外側金型
の凸部をステータコアの極歯の外周面に当接させながら
樹脂を充填させることにより、成形圧による極歯の半径
方向外側への倒れを防止できる。なお、このように成形
されたコイルボビンには、上述の凸部を型抜きすること
により、外周面から極歯の外周面に通じる孔が形成され
るが、この孔は剛性の低下に繋がるものとはならない。
加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構成とは
ならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面に巻回
される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥がれたと
しても極歯と接触して短絡するという恐れが生じない。
【0013】また、他の発明は、上述のステッピングモ
ータの製造方法において、凸部の幅は、極歯の凸部との
当接部位での周方向における幅より狭いことを特徴とし
ている。そのため、凸部によって形成される孔の周方向
における幅が狭いものとなり、樹脂成形によってステー
タコアを一体とするコイルボビンの剛性をさらに高めら
れる。また、コイルボビンに巻回されたコイルが弛ん
で、孔の奥に配置される極歯に接触するという危険も防
止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のステ
ッピングモータ及びその製造方法について図面を用いて
説明する。図1は、本発明の実施の形態のステッピング
モータ全体を示す平面図で、その一部が断面図となって
いる。また、図2は、図1のII−II断面図である。
図3は、図1のIII−III断面図である。図4は、
本発明の実施の形態のステッピングモータの製造方法を
説明するための図で、金型をステータコアの極歯の外周
面に当接させた状態を模式的に示した断面図である。
【0015】図1に示すように、本発明の実施の形態の
ステッピングモータは、周方向にN極とS極とが周方向
に交互に着磁された永久磁石で構成されたロータ(図示
省略)と、このロータの外周に対向配置されるステータ
1から構成される。なお、本実施の形態のステッピング
モータは、外径が20mmφ(端子部の突出部位を除
く)以下の超小型といわれるタイプで構成されている。
【0016】ステータ1は、2相式となっており、ロー
タの外周に対向配置されるそれぞれ極歯11,12を備
えた2つのステータコア4a,4bを1組とするコア組
4−1と、ロータの外周に対向配置されるそれぞれ極歯
13,14を備えた2つのステータコア4c,4dを1
組とするコア組4−2とを有しており、これら2つのコ
ア組4−1,4−2が軸方向に2相に重ねられたものと
なっている。なお、これら4つのステータコア4a,4
b,4c,4dは、樹脂で構成されるコイルボビン3と
一体的にインサート成形される。
【0017】ステータコア4aは、略円板状の磁性金属
部材の中心側を所定形状に切り欠いて折り曲げることに
より、それぞれ4つの極歯11を略円周上に立設配置
し、これらの各極歯11の根本部分を最内周とするフラ
ンジ4a−1を有するものとなっている。他のステータ
コア4b,4c,4dも同様の構成となっている。コア
組4−1は、ステータコア4aの極歯11とステータコ
ア4bの極歯12とが周方向に交互に配置するように構
成されている。また、コア組4−2は、ステータコア4
cの極歯13とステータコア4dの極歯14とが周方向
に交互に配置するように構成されている。
【0018】コイルボビン3は、上述したように周方向
に交互に配置されたコア組4−1の極歯11,12及び
コア組4−2の極歯13,14の外周面を覆うと共に各
極歯間を埋めるように樹脂が充填され固められることに
よって形成される。すなわち、その内周部分にはロータ
2の周囲を囲む穴部21が形成されており、この穴部2
1の内周面に上述の極歯11,12,13,14の金属
表面を露出させている。
【0019】なお、樹脂は、上述した各コア組4−1,
4−2の各フランジ4a−1,4b−1の軸方向におけ
る対向面側及び各フランジ4c−1,4d−1の軸方向
における対向面側にもそれぞれ回り込む。この樹脂の回
り込みによって、2つの断面コの字状のスペースが軸方
向に重合配置される。この断面コの字状に形成されたス
ペースは、コイル(図示省略)巻回するため巻回スペー
ス19,20となっている。
【0020】そして、各巻回スペース19,20の内側
に配置される外壁3aの外周面には、コイルが巻回され
る。本発明では、このように樹脂で構成されるコイルボ
ビン3の外壁3aにコイルが巻回されるため、コイル表
面の絶縁被膜が剥がれて導線部分が露出しても、この露
出部分が極歯に接触せず短絡等の恐れはない。なお、各
巻回スペース19,20にそれぞれ巻回されたコイルの
巻き始め部分及び巻き終わり部分は、端子部23に立設
された4本の端子ピン23a(図1には1本のみ示され
ている)にそれぞれ絡げられている。また、コイルボビ
ン3には、上述の外壁3aから極歯11,12,13,
14の外周面まで通じる複数の孔30が設けられてい
る。
【0021】また、コイルボビン3の穴部21の縁に
は、図1において左側に延出され図示しないフレームに
はまり込む立設円筒部22が形成されている。さらに、
コイルボビン3の軸方向略中間部分であって上述の両巻
回スペース19,20との間の部分には、隣接するステ
ータコア4b,4cの両フランジ4b−1,4c−1を
連結する連結部3bが設けられている。この連結部3b
には、4本の端子ピン23aが立設された端子部23が
半径方向外側に突出するように一体的に形成されてい
る。さらに、コイルボビン3には、図1において右側に
延出されたキャップ部25が一体的に形成されている。
上述の穴部21は、このキャップ部25から立設円筒部
22まで軸方向に直線的に伸びる円筒状の穴となってい
る。
【0022】コイルボビン3の外壁3aに形成された複
数の孔30について、さらに詳述する。
【0023】各孔30は、コイルボビン3の外壁3aか
ら各極歯11,12,13,14の外周面に通じるよう
に形成されている。すなわち、これらの各孔30は、各
巻回スペース19,20の軸方向におけるそれぞれ中間
部分に、周方向に等間隔に配置されている。そして、各
孔30の周方向における幅は、各極歯11,12,1
3,14のその孔30に対応する位置での周方向におけ
る幅より狭く形成されていると共に、外壁3aの表面か
ら極歯11,12,13,14に向かって奥に行くほど
徐々に狭く形成されている。したがって、外壁3aに巻
回されるコイルが弛んだとしても、その弛んだ部分が孔
30の中に入り込んで極歯に直接触れるという危険性が
少ないものとなっている。また、これらの各孔30の幅
を狭くすることによりその体積を小さく構成すること
で、孔30があることを原因とする剛性の低下を防止
し、ある程度の剛性を確保するためである。
【0024】なお、本実施の形態では、各孔30の周方
向における幅をこのように設定したが、この幅は特にこ
れに限定されるものではない。すなわち、孔30の幅
は、各極歯11,12,13,14のその孔30に対応
する位置での周方向における幅より大きく設定されてい
ても良い。加えて、奥側の幅を各極歯11,12,1
3,14のその孔30に対応する位置での周方向におけ
る幅より小さく設定し、入り口側(外壁3aの表面側)
の幅を各極歯11,12,13,14のその孔30に対
応する位置での周方向における幅より大きく設定しても
良い。
【0025】また、各孔30は、図2及び図3に示すよ
うに、それぞれ異なる形状を有している。具体的には、
全ての孔30は、周方向における一側の内壁30aが、
図2及び図3に示すような、当該ステッピングモータの
中心部を含む所定の仮想面Lに対して垂直となるように
形成されている。
【0026】上述したように構成されたステッピングモ
ータの製造方法の特徴的な工程、具体的にはステータコ
ア4a,4b,4c,4dをインサート成形によりコイ
ルボビン3と一体的に形成する際の製造方法について、
図4を用いて以下に説明する。なお、図4は本発明の要
部のみを模式的に示した図となっており、実際の製造時
には後述する外側金型36の一部がキャップ部25の外
側部分にも配置されるようになる。
【0027】まず、各ステータコア4a,4b,4c,
4dを所定の治具(図示省略)に保持する。そして、各
ステータコア4a,4b,4c,4dの各極歯11,1
2,13,14の内周側に円筒状の芯部材35を配置
し、各極歯11,12,13,14の内周面にこの芯部
材35の外周面を当接させる。
【0028】次に、各極歯11,12,13,14の外
周側には、芯部材35に向かって突出する複数の凸部3
6aを備えた外側金型36が配置される。各凸部36a
の先端部分は、各極歯11,12,13,14の外周面
に当接される。なお、凸部36aの周方向における幅
は、各極歯11,12,13,14の当接部位での周方
向における幅より狭くなっている。これは、上述したよ
うにある程度の剛性を確保し、かつ弛んだコイルの進入
を防止するために、この凸部36aによって形成されて
しまう孔30の幅を狭くするためである。
【0029】そして、外側金型36の各極歯11,1
2,13,14側に臨む面36bと各極歯11,12,
13,14との間には、凸部36aが各極歯11,1
2,13,14に当接していることにより隙間Sが形成
される。また、極歯11,12,13,14の無い部分
では、面36bと芯部材35との間にやはり隙間が形成
される(図示省略)。また、外側金型36と各フランジ
4a−1,4b−1,4c−1,4d−1との間にも所
定の隙間S1が形成されるようになっている。なお、こ
れらの各隙間は一連の隙間となっている。
【0030】このときの状態は、コイルボビン3を構成
する樹脂の充填前の状態であり、各ステータコア4a,
4b,4c,4dは上述した完成品のステッピングモー
タのそれぞれ所定位置に配置された状態である。そし
て、この状態で芯部材35と外側金型36との間に形成
される隙間S,S1に樹脂が充填され成形される。この
とき、樹脂の成形圧が、各極歯11,12,13,14
を半径方向外側へ倒す方向に働く。
【0031】しかし、上述したように、各極歯11,1
2,13,14の外周面には、外側金型36の凸部36
aが当接しているため、樹脂の成形圧が多少強力であっ
たとしても各極歯11,12,13,14の倒れは生じ
ない。凸部36が、極歯の倒れ防止部として働くためで
ある。このため、本実施の形態の製造方法によれば、樹
脂の成形圧をそれほど厳密に設定する必要がなく、製造
コストを安価にすることができる。
【0032】そして、充填された樹脂が固まった後、外
側金型36の型抜きを行う。なお、外側金型36は2部
材から構成され、その分割位置は上述した仮想面Lとな
る(図2及び図3参照)。外側金型36を構成する各部
材は、樹脂充填後の型抜きの際には、仮想面Lを基準と
しこの仮想面Lに垂直に離れる方向へスライド移動する
(図2及び図3において矢示X方向参照)。そして、こ
のような型抜きが行われると、上述したような、ステー
タコア4a,4b,4c,4dが一体に組み込まれたコ
イルボビン3が形成される。
【0033】なお、上述したように充填される樹脂は、
上述の隙間S,S1だけでなく隣接する各極歯間にも回
り込む。これによって、各極歯間は樹脂によって固めら
れることとなる。また、各極歯で形成された円周の外周
側にも、樹脂が回り込んだ状態で固められる。この部分
の外周面部分が、上述したコイルボビン3の外壁3aと
なる。また、型抜き後、上述の各凸部36aがあった部
分が、コイルボビン3の外壁3aから各極歯11,1
2,13,14の外周面に通じる孔30となる。
【0034】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述の実施の形態では、
各孔30の一側の内壁30aを仮想面L(図2及び図3
参照)に対して垂直とし、外側金型36を2方向に分割
するだけで型抜きが可能なものとしたが、各孔30の両
内壁を孔の中心線に対して平行としかつその中心線はス
テッピングモータの中心部へ向かうように形成しても良
い。
【0035】その場合、孔30の数と同数の金型が必要
となり、かつ型抜き方向は放射状に分割されることとな
る。このため、製造コストは金型が2分割で済む上述の
実施の形態に比して高価なものとなるが、極歯11,1
2,13,14の倒れを防止しかつコイルボビン3の剛
性をある程度以上とする本発明の効果を奏することとな
る。
【0036】また、上述の実施の形態では、ステッピン
グモータをその外径が20mmφ以下の超小型モータと
した。これは、超小型モータの場合、従来の製造方法及
び構成とすると、樹脂の成形圧により極歯11,12,
13,14の倒れが発生しやすく、本発明を超小型モー
タに採用するとその危険を防止する効果が極めて高くな
るためである。しかし、極歯の倒れは、超小型モータの
場合ほど大きな問題ではないものの、例えば50mmφ
程度の大きさのモータでも発生する恐れがある。したが
って、本発明は、上述したサイズに限らず、大き目のモ
ータにも採用可能なものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、コイ
ルボビンにその外壁から極歯の外周面まで通じる孔を設
けている。そのため、樹脂成形時において上記の孔を利
用してステータコアの極歯の半径方向外側への倒れを防
止できると共に、ある程度コイルボビンの剛性を確保で
きる。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触する構
成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外周面
に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が剥が
れたとしても極歯と接触して短絡するという恐れは生じ
ない。
【0038】また、全ての孔のそれぞれ周方向における
一側の内壁を当該ステッピングモータの中心部を含む所
定の仮想面に対し垂直に構成すると、当該ステッピング
モータのコイルボビンを樹脂成形する金型を、上述の所
定の仮想面を境として垂直方向に2分割する構成とする
ことができる。これにより、単純な金型構成とすること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0039】また、本発明のステッピングモータの製造
方法は、極歯の内周側に円柱状の芯部材を配置し、極歯
の外周側に芯部材に向かって突出する凸部を備えた外側
金型を少なくとも2つ以上配置し、芯部材と外側金型と
の間に形成される隙間に樹脂を充填することによりこの
樹脂とステータコアとを一体化させてコイルボビンを形
成すると共に、極歯の外周面に凸部を当接させて極歯の
外側への倒れを防止しながら、コイルボビンにその外壁
から極歯の外周面まで通じる孔を形成している。
【0040】そのため、樹脂成形時において、外側金型
の凸部で樹脂成形圧による極歯の半径方向外側への倒れ
を防止できる。なお、型抜き後は凸部があった部分に孔
が形成されるが、この孔は剛性の低下に繋がるものとは
ならない。加えて、コイルが極歯の外周面に直接接触す
る構成とはならず、樹脂で形成されたコイルボビンの外
周面に巻回される構成となるため、コイルの絶縁被膜が
剥がれたとしても極歯と接触して短絡するという恐れが
生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のステッピングモータのス
テータの全体構成をコイルを省略した状態で示した図
で、その一部を断面で示した平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】本発明の実施の形態のステッピングモータの製
造方法を示す図で、金型を極歯の外周面側に配置した状
態を示した断面図である。
【図5】従来のステッピングモータの要部となるステー
タの外観図で、その一部を切り欠いた状態で示した斜視
図である。
【符号の説明】
1 ステータ 3 コイルボビン 3a 外壁 4a,4b,4c,4d ステータコア 11,12,13,14 極歯 30 孔 30 (孔の一側の)内壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向にN極とS極とが交互に着磁され
    た永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に
    対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステ
    ータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回さ
    れるコイルボビンとを備えたステッピングモータにおい
    て、上記コイルボビンに、その外壁から上記極歯の外周
    面まで通じる孔を設けたことを特徴とするステッピング
    モータ。
  2. 【請求項2】 前記孔の周方向における幅が、前記極歯
    の前記孔と対応する位置での周方向における幅より狭い
    ことを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記孔は複数設けられ、その全ての孔の
    それぞれ周方向における一側の内壁が当該ステッピング
    モータの中心部を含む所定の仮想面に対し垂直となって
    いることを特徴とする請求項1または2記載のステッピ
    ングモータ。
  4. 【請求項4】 当該ステッピングモータの外径を20m
    mφ以下としたことを特徴とする請求項1,2または3
    記載のステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 周方向にN極とS極とが交互に着磁され
    た永久磁石で構成されたロータと、このロータの外周に
    対向配置される極歯を備えたステータコアと、このステ
    ータコアを樹脂成形により一体としかつコイルが巻回さ
    れるコイルボビンとを備えたステッピングモータの製造
    方法において、上記極歯の内周側に円柱状の芯部材を配
    置し、上記極歯の外周側に上記芯部材に向かって突出す
    る凸部を備えた外側金型を少なくとも2つ以上配置し、
    上記極歯の外周面に上記凸部を当接させて上記極歯の外
    側への倒れを防止しながら、上記芯部材と上記外側金型
    との間に形成される隙間に樹脂を充填することにより、
    この樹脂と上記ステータコアとを一体化させて上記コイ
    ルボビンを形成したことを特徴とするステッピングモー
    タの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記凸部の幅は、前記極歯の前記凸部と
    の当接部位での周方向における幅より狭いことを特徴と
    する請求項5記載のステッピングモータの製造方法。
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