JP2002101523A - ケーブル保護部材 - Google Patents

ケーブル保護部材

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JP2002101523A
JP2002101523A JP2000286059A JP2000286059A JP2002101523A JP 2002101523 A JP2002101523 A JP 2002101523A JP 2000286059 A JP2000286059 A JP 2000286059A JP 2000286059 A JP2000286059 A JP 2000286059A JP 2002101523 A JP2002101523 A JP 2002101523A
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JP
Japan
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protection member
cable protection
lid
cable
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Application number
JP2000286059A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
啓之 田中
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Seiwa Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Electric Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面と床面とのコーナーに取り付けるのに適
したケーブル保護部材を提供する。 【構成】 上部が開口した凹部110にケーブルを収納
する長尺状の本体100と、本体100に凹部110を
閉塞すべく取り付けられる蓋体200とを備え、本体1
00が、壁面800と床面900とのコーナーに取り付
けられるものである。本体100は、壁面800に沿う
背面部120と、床面900に沿う底面部130と、背
面部120の前面側の部分である前面部140と、背面
部120と底面部130との間に設けられた傾斜面部1
50と、本体100の内部に前面部140と背面部12
0との間を連結するように設けられた補強部160とを
備える。本体100は、蓋体200と相互に連結される
連結部300の一方側をなす本体側第1の係合凸部12
1及び本体側第2の係合凸部141を備える。蓋体20
0は、本体100と相互に連結される連結部300の他
方側をなす蓋体側係合凹部201が蓋体200の上部側
端部と下部側端部とにそれぞれ設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面と床面とのコ
ーナーに取り付けられるケーブル保護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブル保護部材としては、図5
に示されるように、壁面800または床面900を取り
付け対象とするものがある。この従来のケーブル保護部
材は、壁面800または床面900に図示しない両面テ
ープや接着剤等の固定部材を介して固定される長尺状の
ベース部材600と、このベース部材600の上部側に
取り付けられる蓋体700とからなる。ベース部材60
0と蓋体700とは、相互に連結される連結部1000
が設けられている。
【0003】ベース部材600は、上面側に後述する連
結部1000の一方側のものが形成されている他は全体
が略平板状で、底面全体が平面である。蓋体700は、
天面部710と、この天面部710の両端から垂下され
て延設された側面部720と、両側面部720、720
の下部側に形成された後述する連結部1000の他方側
のものとを備えて、下部が開口した略凹状になってい
る。
【0004】連結部1000は、ベース部材600のベ
ース610の上面の側面視両側付近から上方に突設され
たベース部材側凸部620(連結部1000の一方側の
もの)と、蓋体700の側面部720の下端から内側に
向いて突設された蓋体側凸部721(連結部1000の
他方側のもの)とからなる。ベース部材側凸部620に
は、蓋体側凸部721と係合する爪621が上端から外
側に向いて突設されている。即ち、連結部1000によ
る連結は、ベース部材600の底面と略平行に突設され
たベース部材側凸部620の爪621と蓋体側凸部との
係合による。よって、連結部1000は、ベース部材6
00の底面に対して直交する方向に、基本的にしっかり
と連結するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のケー
ブル保護部材は、上述したように取り付け対象が壁面8
00または床面900の一方であり、次に述べるよう
に、壁面800と床面900とのコーナーに取り付けら
れるのに適した構造ではなかった。
【0006】図5(B)に示されるように、通常、壁面
800の下部には、幅木850と呼ばれる補強板が、掃
除機等の衝突等から壁面800を守るために設けられて
いる。幅木850は比較的薄い板であることが多く、壁
面800に設置されたときに、その下端側が外側に少し
反って出っ張っている反り851ができていることが比
較的多い。そのため、壁面800の幅木850に対し
て、従来のケーブル保護部材のベース部材600を取り
付けようとすると、反り851を避けて幅木850の下
端よりも上側寄りの部分に、幅木850の長手方向に沿
って取り付けることになる。即ち、従来のケーブル保護
部材は、床面900に支えられない状態で壁面800側
に取り付けられることになる。
【0007】よって、従来のケーブル保護部材は、上述
のように幅木850の下端よりも上側寄りの部分に取り
付けられると、ケーブル500が重い場合、全体(ケー
ブル保護部材およびこれに収納されたケーブル500を
指す。以下「全体」と言えば同様である。)が重すぎ
て、両面テープや接着剤等の固定部材で支えきれずに幅
木850から剥がれ落ちてしまうおそれがあった。ま
た、特に例えば比較的重い多数のケーブル500を収納
した状態で、上述のように幅木850の下端よりも上側
寄りの部分に取り付けられると、全体が重すぎて、両面
テープや接着剤等の固定部材で支えきれずに幅木850
から剥がれ落ちてしまうおそれがあった。なお、幅木8
50からの剥がれ落ちは、多数のケーブル500を収納
等していなくても、何らかの原因で、例えばケーブル保
護部材の上方からの外力がかかっても起きやすかった。
【0008】また、剥がれ落ちないまでも、ケーブル保
護部材の上方からの外力がかかると、下部側の連結部1
000の蓋体側凸部721が下方に変位させられて、下
部側の連結部1000が特に外れ易かった。また、従来
のケーブル保護部材は、蓋体700の幅が比較的大きい
場合であって、蓋体700の表面に、例えば幅方向の中
央付近に集中して力がかかった場合には、上部側および
下部側の連結部1000の蓋体側凸部721が外側に変
位させられるように蓋体700が変形するので、上部側
および下部側の連結部1000ともに外れ易かった。即
ち、従来のケーブル保護部材は、幅木850に取り付け
たとき、例えば上述した上方等からの外力がかかると分
離し易かった。
【0009】また、連結部1000が上述のような構成
であるので、比較的重い多数のケーブル500を収納し
た状態では、下部側の連結部1000の蓋体側凸部72
1がケーブル500の重みで下方に変位させられて、下
部側の連結部1000が特に外れ易かった。多数のケー
ブル500が収納されていなくても、ケーブル保護部材
に対して、何らかの原因でケーブル500が例えば下方
または上方に引っ張られる力がかかると、下部側の連結
部1000または上部側の連結部1000が特に外れ易
かった。即ち、従来のケーブル保護部材は、幅木850
に取り付けられたとき、特に上下方向に内部から外側に
かかる力で分離し易かった。
【0010】更に、反り851を避けて幅木850の下
端よりも上側寄りの部分に取り付ける場合、ベース部材
600の幅寸法が、前記上側寄りの部分の寸法に制限さ
れるので、多数のケーブル500を収納するために例え
ばベース部材600の幅寸法を広くしたケーブル保護部
材を準備して取り付けようとしても幅木850の範囲内
に取り付けられない場合があった。また、幅木850の
上側端部からはみ出して、むりやり取り付けたとしも剥
がれ落ち易かった。反り851を避けてケーブル保護部
材の下部に空間を設けると、幅木の下部にゴミや埃等が
溜まるので不衛生である。
【0011】一方、図5(C)に示されるように、従来
のケーブル保護部材を壁面800寄りの床面900に取
り付けた場合は、ケーブル保護部材に何らかの原因でケ
ーブル500に対して、例えば壁面800から遠ざかる
方向(「手前」とも呼ぶ。)に引っ張られる力がかかる
と、ケーブル保護部材の手前側の連結部1000の蓋体
側凸部721が外側(手前側)に変位させられるように
蓋体700が変形するので、手前側の連結部1000が
特に外れ易かった。また、反り851を避けてケーブル
保護部材を壁面800から離して設置すると、幅木との
間にゴミや埃等が溜まるので不衛生である。
【0012】また、従来のケーブル保護部材として、例
えば蓋体700の高さ寸法を大きくして多数のケーブル
500を収納可能とした場合には、上側のケーブル50
0は、重力で下側のケーブル500を前後(長手方向と
垂直な水平方向)に押し広げながら下がろうとするた
め、ケーブル保護部材には前後方向に内部から外側に力
がかかる。例えケーブル保護部材の一方側を壁面800
側の幅木850に突き当たるようにベース部材600を
床面900に取り付けたとしても、特にケーブル500
が重い場合、前記力がかかると、少なくともケーブル保
護部材の手前側の連結部1000の蓋体側凸部が外側に
変位させられるように蓋体700が変形するので、手前
側の連結部1000が少なくとも外れ易かった。
【0013】また、上述した幅木850の反り851の
存在で、ケーブル保護部材の奥側の側面部720を幅木
850の下部側全体に突き当たるようにベース部材60
0を床面900に取り付けれないことも多く、その場
合、ケーブル保護部材の奥側の連結部1000の蓋体側
凸部721も外側に変位させられるように蓋体700が
変形するので、奥側の連結部1000も外れ易かった。
即ち、従来のケーブル保護部材は、床面900に取り付
けられたとき、特に前後方向に内部から外側にかかるの
力で分離し易かった。
【0014】また、多数のケーブル500を収納するた
めに、ベース部材600の幅寸法を広くした場合には、
ケーブル保護部材が床面900上において壁面800か
ら大きく突出していた。よって、床面900にスペース
的に余裕がなければ取り付けることができなかった。例
え取り付けることができたとしても邪魔になることが多
かった。
【0015】更に、従来のケーブル保護部材は、外部か
ら前後方向に蓋体700を押すような力がかかった場合
に、天面部710を前後方向に押す力がかかるため、後
側(奥側)の連結部1000が特に外れ易かった。ま
た、従来のケーブル保護部材は、蓋体700の幅が比較
的大きい場合であって、蓋体700に上方から、例えば
幅方向の中央付近に集中して力がかかった場合には、前
後2箇所の蓋体側凸部721が外側に変位させられるよ
うに蓋体700が変形するので、前後2箇所の連結部1
000ともに外れ易かった。このように、従来のケーブ
ル保護部材は、外部からの力がかかっても連結部100
0が外れ易かった。即ち、従来のケーブル保護部材は、
床面900に取り付けられたとき、外部からの力でも分
離し易かった。
【0016】本発明の主たる目的は、壁面と床面とのコ
ーナーに取り付けるのに適したケーブル保護部材を提供
することにある。特に、多数のケーブルを収納可能なケ
ーブル保護部材を提供することにある。また、ケーブル
保護部材の外部からの力や、内部から外側にかかる力に
よって分離しにくいケーブル保護部材を提供することに
ある。更に、幅木を兼ねるケーブル保護部材を提供する
ことにある。また、幅木の下端側が反っていたとして
も、差し障りなくその幅木に固定可能なケーブル保護部
材を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るケーブル保護部材は、上部
が開口した凹部にケーブルを収納する長尺状の本体と、
この本体に前記凹部を閉塞すべく取り付けられる蓋体と
を具備し、前記本体が壁面と床面とのコーナーに取り付
けられるケーブル保護部材であって、前記本体は、前記
壁面に沿う背面部と、前記床面に沿う底面部と、前記背
面部の前面側の部分である前面部とを有している。
【0018】本発明の請求項2に係るケーブル保護部材
は、前記本体と蓋体とは、相互に連結される連結部を備
えている。
【0019】本発明の請求項3に係るケーブル保護部材
は、前記背面部の上端部は前記前面部の上端部よりも高
く形成され、前記連結部は、前記背面部の上端部から前
記前面側に向かった本体側第1の係合凸部または係合凹
部と、前記前面部の上端部から上方に向かった本体側第
2の係合凸部または係合凹部と、前記蓋体の上部側端部
と下部側端部とにそれぞれ設けられた蓋体側係合凹部ま
たは係合凸部とからなる。
【0020】本発明の請求項4に係るケーブル保護部材
は、前記本体の内部には、前記前面部と背面部との間を
連結する補強部が設けられ、前記補強部が前記凹部の底
面をなす。
【0021】本発明の請求項5に係るケーブル保護部材
は、前記背面部の上端部の前記底面部の底からの高さ寸
法は、前記壁面に設けられた幅木の高さ寸法に合わせ
る。
【0022】本発明の請求項6に係るケーブル保護部材
は、前記背面部と底面部との間に傾斜面部が設けられ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ケーブル保護部材を図1〜図4を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護部
材の長手方向の一部を示す概略的斜視図であって、同図
(A)はケーブル保護部材の本体と蓋体とを分離した状
態を示す図、同図(B)は本体に蓋体を取り付けた状態
を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態に係るケー
ブル保護部材の使用状態を示す概略的断面図であって、
同図(A)〜(C)は取り付け対象の壁面の幅木の高さ
寸法に、ケーブル保護部材の本体の上端部の底面部の底
からの高さ寸法を合わせた状態の3形態を説明するため
の図、図3は本発明の第1の実施の形態に係るケーブル
保護部材の別の使用状態を示す概略的断面図であって、
このケーブル保護部材を取付け対象の壁面に幅木の機能
を兼ねて設けた状態を示す図、図4は本発明の第2の実
施の形態に係るケーブル保護部材の概略的断面図であっ
て、同図(A)は蓋体を開けた状態の図、同図(B)は
蓋体を閉じた状態の図である。
【0024】本発明の第1の実施の形態に係るケーブル
保護部材は、上部が開口した凹部110にケーブル50
0(図2等参照)を収納する長尺状の本体100と、こ
の本体100に前記凹部110を閉塞すべく取り付けら
れる蓋体200とを備えており、本体100が、壁面8
00と床面900とのコーナーに取り付けられるもので
ある。
【0025】本体100は、壁面800に沿う背面部1
20と、床面900に沿う底面部130と、背面部12
0の前面側の部分である前面部140と、背面部120
と底面部130との間に設けられた傾斜面部150と、
本体100の内部に前面部140と背面部120との間
を連結するように設けられた補強部160とを備えてい
る。また、本体100は、蓋体200と相互に連結され
る連結部300の一方側をなす本体側第1の係合凸部1
21および本体側第2の係合凸部141を備えている。
【0026】背面部120の上端部は前面部140の上
端部よりも高く形成されている。背面部120の上端部
の底面部130の底からの高さ寸法は、壁面800に設
けられた幅木850の高さ寸法に合わせている。なお、
この「背面部120の上端部の底面部130の底からの
高さ寸法は、壁面800に設けられた幅木850の高さ
寸法に合わせている。」とは、図2(A)に示されるよ
うに、ぴったり合わせた場合以外に、図2(B)に示さ
れるように、幅木850の高さ寸法よりもやや低めとし
た場合や、図2(C)に示されるように、幅木850の
高さ寸法よりもやや高めとした場合も含む。
【0027】幅木850の高さ寸法は、一般的に例え
ば、40mm、50mm、60mm、75mm、90m
mというように規格化されているので、本発明の第1の
実施の形態に係るケーブル保護部材の本体100は、前
記寸法に対応してそれぞれ形成するとよい。
【0028】本体側第1の係合凸部121は、背面部1
20の上端部から前記前面側に向かって形成されてい
る。本体側第2の係合凸部141は、前面部140の上
端部から上方に向かって形成されている。
【0029】傾斜面部150は、幅木850の下部側の
反り851が例えあったとしても、本体100を床面9
00に当接させた状態で、幅木850に差し障りなく固
定できるようにするために設けたものである。
【0030】補強部160は、前面部140から背面部
120の方向にかかる外力に対抗するための補強部材で
ある。補強部160は、前記凹部110の底面をなす。
また、補強部160が設けられたことにより、この補強
部160を天面とする空洞170が、本体100の底面
側に形成されていることになる。この空洞170は、何
も使用しない空間としてもよいが、大きなプラグ等の付
いていないケーブルであればそのケーブルを開口から通
して挿入することも可能であるから、サブのケーブル収
納エリアとして利用してもよい。その際、前記凹部11
0はもちろんメインのケーブル収納エリアとなる。前記
凹部110は、上部が開口したものであるから、例え大
きなプラグ等付のケーブルであっても、もちろんプラグ
等が付いていない部分を上方から入れることで多数のケ
ーブルを収納することが可能である。
【0031】このような本体100は、長さ寸法が例え
ば1mといった比較的長いものが好ましい。
【0032】蓋体200は、上面となる方が凸となるよ
うに湾曲されて形成されている。蓋体200は、本体1
00と相互に連結される連結部300の他方側をなす蓋
体側係合凹部201が、蓋体200の上部側端部と下部
側端部とにそれぞれ設けられている。蓋体200の上部
側端部の蓋体側係合凹部201は、本体100の本体側
第1の係合凸部121に連結されると、背面部120に
向かう状態になる。蓋体200の下部側端部の蓋体側係
合凹部201は、本体100の本体側第2の係合凸部1
41に連結されると、前面部140の上端に向かう状態
になる。なお、蓋体200は上面となる方が凸となるよ
うに湾曲されているので、上部に埃等が溜まりにくい。
【0033】蓋体側係合凹部201は、本体側第1の係
合凸部121や本体側第2の係合凸部141を両側から
押さえ込む構造になっているので、蓋体側係合凹部20
1と本体側第1の係合凸部121または本体側第2の係
合凸部141との連結方向と垂直な2方向に連結地点が
動きにくい構造になっている。なお、蓋体200は、連
結方向を特に気にしなくてもよいように対称に形成され
ている。
【0034】本体100と蓋体200とは、例えば合成
樹脂で形成される。
【0035】このように構成された本発明の第1の実施
の形態に係るケーブル保護部材は、次のように使用され
る。
【0036】(I)幅木850が壁面800に設けられ
ている場合。
【0037】図2に示されるように、本体100の底面
部130の底が床面900に当接するようにする一方、
背面部120の背面と幅木850との間に、図示しない
両面テープまたは接着剤等の固定手段を設けて、本体1
00を幅木850に固定する。この際、例え幅木850
の下部側に反り851があったとしても、傾斜面部15
0があるため、固定上差し障りはない。このように固定
された本体100に対して、ケーブル500を収納した
後、蓋体200を本体100に対して、連結部300を
合わせるようにしながら、蓋体200の長手方向の端か
ら徐々に嵌め込むとスムーズに嵌め込むことができる。
逆に、本体100から蓋体200を取り外す際にも、蓋
体200の長手方向の端から徐々に取るとよい。
【0038】なお、連結部300は、前記嵌め込みの
際、比較的連結しやすい構造になっている。上述した連
結部300の構造上、本体側第1の係合凸部121と本
体側第2の係合凸部141とは、その向かう方向がハ字
状であり、蓋体側係合凹部201も本体側第1の係合凸
部121と本体側第2の係合凸部141とに向き合うも
のとなっているから、連結時に相互に逃げないからであ
る。
【0039】(II)幅木850が壁面800に設けられ
ていない場合。
【0040】図3に示されるように、本体100の底面
部130の底が床面900に当接するようにする一方、
背面部120の背面と壁面800との間に、図示しない
両面テープまたは接着剤等の固定手段を設けて、本体1
00を壁面800に直接固定する。蓋体200について
は上述同様である。このようにすることで、本発明の第
1の実施の形態に係るケーブル保護部材自体が、幅木8
50のように壁面800を保護する役目を果たすのであ
る。したがって、例えば、新築や改装のため、壁面の工
事をする際に、幅木850を設けることなく、始めから
本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護部材を使
用することで、工事コストを低減することが可能であ
る。
【0041】以上、(I)と(II)のいずれの場合であ
っても、本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護
部材に対して、外力がかかる場合でも、内部から外側に
力がかかる場合でも、実質的に力のかかり方に大差はな
いので、図1および図2(A)を代表として参照しつ
つ、代表的な力のかかり方を説明する。
【0042】(1)前面部140を押す外力(説明を簡
略化するため、前面部140に直交する外力であるとす
る。)がかかる場合。
【0043】(a)前面部140の下部側部を押す外力
がかかった場合は、前面部140が補強部160に背後
から支えられているため、補強部160を介して背面部
120全体が幅木850側に押される。したがって、幅
木850を介して壁面800が、前記外力を受け支える
ため、前面部140と背面部120との間の距離は一定
のままになる。よって、連結部300に特筆すべき力が
かかるわけではないので、本体100と蓋体200とは
もちろん分離することはない。また、本体100と蓋体
200とは、一時的な変形もほとんどない。したがっ
て、凹部110内のケーブル500は適切に保護され
る。
【0044】なお、前面部140の下部側部は、掃除機
の吸い込み口部等が当たる可能性の最も高い部分、即
ち、一般的に外力が最もかかりやすい部分であるが、上
述したように、補強部160が有効に機能している。ま
た、前記外力がかかったとしても、本発明の第1の実施
の形態に係るケーブル保護部材の場合には、両面テープ
等の固定手段は背面部120と幅木850との間に設け
られるので、前記固定手段がより強くくっつく方向に押
される配置となっている。しかも、底面部130は床面
900に当接する配置で固定されている。よって、幅木
850から本体100がはがれ落ちるおそれはもちろん
全くなく、はげるおそれもない。
【0045】(b)前面部140の上部側を押す外力が
かかった場合は、前面部140の下部側部は上述したよ
うに、前面部140と背面部120との間の距離が一定
のままになる。この下部側部に連続する前面部140の
上部側部は、蓋体200の下部側端部の連結部300と
上部側端部の連結部300とで、蓋体200を介して背
面部120の上端に前記外力の一部を伝える。背面部1
20は、幅木850を介して壁面800に支えられてい
る。
【0046】よって、前面部140の上部側部は、蓋体
200によって斜めに支持されている。この際、蓋体2
00の下部側端部側の連結部300は、前記外力と直交
する方向に突設された本体側第2の係合凸部141と、
これと係合する前記外力と直交する方向に向かった蓋体
側係合凹部201とであるから、前記外力に対して連結
が非常に分離しにくい。また、上部側端部側の連結部3
00は、前記外力に向かう方向に突設された本体側第1
の係合凸部121と、これと係合する前記外力と同方向
に設けられた蓋体側係合凹部201とであるから、前記
外力に対して連結が非常に分離しにくい。
【0047】また、前記外力が多少大きくても、前面部
140の上部側部と背面部120との間の距離はほとん
ど縮まらず、前記外力が非常に大きいと、前面部140
の上部側部と背面部120との間の距離を若干縮めるよ
うに、前面部140の上部側部は背後側に変位する程度
である。ただし、本体100の長手方向の端に極めて大
きな外力がかかったときに、その端の下部側端部の連結
部300が分離しかけることがきわめて稀に起り得る。
【0048】このように、連結部300や補強部160
が有効に機能して、凹部110内のケーブル500は適
切に保護される。前記(a)の場合と同様に、幅木85
0から本体100が、はがれ落ちるおそれはもちろん全
くなく、はげるおそれもない。
【0049】(2)蓋体200を押す外力がかかる場
合。
【0050】(a)蓋体200の下部側を水平に押す外
力がかかる場合は、上述した(1)の(b)の場合と略
同様である。
【0051】(b)蓋体200の上下方向の中央付近に
斜め45度から押す外力がかかる場合は、本体側第1の
係合凸部121と本体側第2の係合凸部141とは、ハ
字状に前記外力に向かうように設けられ、蓋体側係合凹
部201も本体側第1の係合凸部121と本体側第2の
係合凸部141とに向き合うものとなっており、しかも
蓋体200は前記外力に対抗するように上面が凸となる
ように湾曲されて形成されているから、前記外力がかか
ってもかえって連結部300の連結が強くなる。よっ
て、前記外力で連結部300の連結が分離することは、
構造上まずないと言える。
【0052】この際、蓋体200はほとんど変形しな
い。また、本体100は、前面部140を押し下げる方
向に力がかかる一方、背面部120を背面側に押す方向
に力がかかるが、それぞれ床面900と幅木850およ
び壁面800とに支えられているので、本体100もほ
とんど変形することはない。したがって、凹部110内
のケーブル500は適切に保護される。
【0053】(c)蓋体200の上部側を下方に押す外
力がかかる場合は、本体側第1の係合凸部121が前記
外力に直交する方向に突設され、本体側第2の係合凸部
141が前記外力に向かう方向に突設され、蓋体側係合
凹部201も本体側第1の係合凸部121と本体側第2
の係合凸部141とに向き合うものとなっている。よっ
て、前記外力で連結部300の連結が分離することは、
構造上まずないと言える。
【0054】この際、蓋体200はほとんど変形しな
い。また、本体100には、背面部120と前面部14
0とを押し下げる方向に力がかかる。背面部120は、
傾斜面部150を介して底面部130に繋がっているの
で、床面900に支えられている。また、前面部140
も床面900に支えられている。よって、本体100も
ほとんど変形することはない。したがって、凹部110
内のケーブル500は適切に保護される。
【0055】(3)内部から前面部140を外側に押す
力がかかる場合。 凹部110に収納したケーブル500が引っ張られて前
面部140を外側に押す場合と、複数のケーブル500
を凹部110に収納したときに上側のケーブル500が
下側のケーブル500を押し広げるようになるため前面
部140を外側に押す場合とがある。いずれの場合であ
っても、本体側第2の係合凸部141が前記力に直交す
る方向に突設されており、蓋体側係合凹部201も本体
側第2の係合凸部141とに向き合うものとなってい
る。よって、蓋体200の下部側端部側の連結部300
は、連結が非常に分離しにくい。
【0056】また、蓋体200の上部側端部側の連結部
300は、前記力と同方向に突設された本体側第1の係
合凸部121と、これに向き合う蓋体側係合凹部201
となっているので、前記下部側端部側の連結部300と
比較すれば分離しやすいものとなっているものの、以下
の理由で分離しにくい。前記力がかかったときに、蓋体
200が引っ張られて蓋体200が真っ直ぐになるよう
に変形された場合、蓋体200が元の形状に戻ろうとす
る力が蓋体200自身に発生する。そのため、ハ字状と
なって突設されている本体側第1の係合凸部121と本
体側第2の係合凸部141とに向かう蓋体側係合凹部2
01が、蓋体200の上部側端部側の連結部300にお
いて、蓋体側係合凹部201が本体側第1の係合凸部1
21に向かおうとするので、ここでの連結が強めとなる
からである。
【0057】よって、図2等に示したように、ケーブル
500を多数積み上げて、多数のケーブル500を収納
可能とするように凹部110の深さを深くする構造をと
ることが可能になっている。
【0058】(4)内部から蓋体200を外側に押す力
がかかる場合。 凹部110内のケーブル500が上方に引っ張られるよ
うな場合である。真上に引っ張られるときには、蓋体2
00の上部側部分に上方に向かう力がかかるが、本体側
第1の係合凸部121とこれに向かう蓋体側係合凹部2
01とからなる蓋体200の上部側端部側の連結部30
0は、前記力と直交する方向に設けられているので、前
記連結部300は、非常に分離しにくい。
【0059】また、斜め上に引っ張られるときには、蓋
体200に斜め上方に向かう力がかかるが、ハ字状とな
って突設されている本体側第1の係合凸部121と本体
側第2の係合凸部141と、これらに向かう蓋体側係合
凹部201とからなる連結部300は、前記力がかかる
と、蓋体200がより撓ることになり、蓋体200の上
部側端部側の連結部300も、下部側端部側の連結部3
00も連結力を増すことになる。よって、このようなと
きも、連結部300は分離しにくい。
【0060】ただし、ケーブル保護部材の長手方向の端
部において、蓋体200が斜め上に引っ張られるときに
は、その引っ張られる力がかなり大きいと、連結部30
0は分離する。この状態と同様の状態、即ち、前記端部
において、蓋体200を指で斜め上に引っ張る状態が、
上述したケーブル保護部材の本体100から蓋体200
を分離して、ケーブル500を収納するときの方法にな
るのである。このように、一部、他よりも分離しやすい
状態はもちろん必要である。そうでないと、ケーブル5
00の収納が困難きわめることになって、かえって使い
づらいケーブル保護部材になるからである。その意味
で、本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護部材
は、外部からの力に特に有効で、内部からの力にも従来
以上に有効である。
【0061】なお、本発明の第1の実施の形態に係るケ
ーブル保護部材における構成等は次のようにしてもよ
い。
【0062】〔1〕本発明の第1の実施の形態に係るケ
ーブル保護部材の使用方法では、ケーブル保護部材の背
面部120の背面と幅木850(または壁面800)と
の間でのみ固定したが、底面部130の底と床面900
との間も図示しない両面テープまたは接着剤等の固定手
段で固定してもよいことは言うまでもない。
【0063】〔2〕本体側第1の係合凸部121と、本
体側第2の係合凸部141と、蓋体側係合凹部201と
の、凹凸の関係は逆にしてもよいことは言うまでもな
い。
【0064】〔3〕背面部を前面部よりも高くし、上述
したように連結部300を設けるのが好ましいが、強度
や分離しにくさよりも、多数のケーブルを収納するのを
優先したいならば、例えば背面部と前面部とを同じ高さ
にしてもよい。また、背面部120の上端部の底面部1
30の底からの高さ寸法は、幅木850の高さ寸法に合
わせることが好ましいが、ケーブルの収納数が比較的少
なくてもよいのならば、幅木850の高さ寸法よりも低
くしてもよい。また、壁面800からの突出寸法を小さ
くした状態で、ケーブルの収納数を比較的多くしたい場
合には、幅木850の高さ寸法よりも高くしてもよい。
【0065】〔4〕連結部300は設ける方が好ましい
が、連結しない単なる凹凸等としてもよい。
【0066】〔5〕補強部160は設ける方が好ましい
が、強度や分離しにくさよりも、多数のケーブルを収納
するのを優先したいならば省いてもよい。
【0067】〔6〕傾斜面部150は、設けている方が
幅木850の下端部の状態に影響されないので好ましい
が、幅木850を省いて壁面800に直接固定する場合
や、幅木850の下端部の反りが全くない場合にのみ対
応するケーブル保護部材とするときには、傾斜面部15
0は敢えて設ける必要がない。
【0068】〔7〕以上、電磁波シールド手段を設けて
いない場合で説明したが、図示はしないが例えば次のよ
うに電磁波シールド手段を設けてもよい。
【0069】凹部110内に収容されたケーブル500
を取り囲むように電磁波シールド手段を設ける。この電
磁波シールド手段は、本体100と蓋体200とを組み
合わせた状態での少なくとも外面または内面に設けた金
属箔、導電性布等の導電性材料である。
【0070】また、凹部110内に設けた筒状に形成可
能な金属箔、導電性布等のシート状の導電性材料として
もよい。
【0071】更に、本体100と蓋体200とは、合成
樹脂製とする代わりに、非導電性材料(例えば合成樹
脂)に導電性材料(例えばカーボンブラックや金属粉)
を混入して形成されたものとしてもよい。
【0072】なお、空洞部170にもケーブルを通す場
合には、この空洞部170の周囲の補強部160、底面
部130、傾斜面部150、前面部140、背面部12
0、またはその内側にも、上述同様の構成を施せばよ
い。
【0073】〔8〕本発明のケーブル保護部材は、壁面
と床面とのコーナーに取り付けるのに非常に適したもの
であるが、もちろん他の場所で使用してもよいことは言
うまでもない。
【0074】また、上述した第1の実施の形態に係るケ
ーブル保護部材では、本体100と蓋体200とは別体
としたが、図4に示すように一体としてもよい。この本
発明の第2の実施の形態に係るケーブル保護部材は、上
部が開口した凹部110にケーブル500を収納する長
尺状の本体100と、この本体100に前記凹部100
を閉塞すべく取り付けられる蓋体200とを備えてお
り、前記本体100が壁面800と床面900とのコー
ナーに取り付けられるケーブル保護部材であって、前記
本体100は、前記壁面800に沿う背面部120と、
前記床面900に沿う底面部130と、前記背面部12
0の前面側の部分である前面部140とを有しており、
前記蓋体200は、本体100にヒンジ結合されてい
る。
【0075】すなわち、本体100と蓋体200とは、
第1の実施の形態に係るケーブル保護部材における前面
部140の本体側第2の係合凸部141の部分でヒンジ
結合されているのである。例えば、ケーブル保護部材を
ポリプロピレン樹脂で成形すれば、ヒンジ結合となる部
分を成形直後に折り曲げることでヒンジ特性を持たせる
ことができる。また、全体が硬質塩化ビニル樹脂で成形
されるのであれば、ヒンジ結合となる部分を軟質塩化ビ
ニル樹脂で成形する。さらに、全体がABS樹脂で成形
されるのであれば、ヒンジ結合となる部分はスチレン系
エラストマーで形成する。また、全体がポリオレフィン
樹脂で成形されるのであれば、ヒンジ結合となる部分を
オレフィン系エラストマーで成形する。このようにする
ことによってヒンジ結合を構成することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るケーブル保護部材は、上部が開口した凹部にケー
ブルを収納する長尺状の本体と、この本体に前記凹部を
閉塞すべく取り付けられる蓋体とを具備し、前記本体が
壁面と床面とのコーナーに取り付けられるケーブル保護
部材であって、前記本体は、前記壁面に沿う背面部と、
前記床面に沿う底面部と、前記背面部の前面側の部分で
ある前面部とを有している。
【0077】よって、本発明の請求項1に係るケーブル
保護部材の場合には、背面部が壁面に沿って設けられ、
底面部が床面に支えられるように設けられるので、上方
からや前面側等から外力がかかっても、その外力を壁面
や床面が支えてくれる。特に従来のケーブル保護部材は
床面に支えられるように設けられない場合があったた
め、固定対象の壁面から剥がれ落ちるおそれがあった
が、本発明の請求項1に係るケーブル保護部材の場合に
は、もちろんそのおそれは全くない。また、背面部が壁
面に沿って設けられ、その前面側の前面部との間にケー
ブルを収納する凹部が設けられた構成となっているの
で、壁面の高さ方向に、背面部や前面部の寸法を比較的
大きく取り易く、大きく取れば、多数のケーブルを収納
可能になる。また、多数のケーブルを収納可能にした場
合でも、壁面からの突出を抑えることも可能である。
【0078】また、ケーブルを収納する部分である凹部
の上部が開口しているので、ケーブルを収納する際に、
内部に落とし込むだけで収納できるので、収納作業が容
易である。
【0079】本発明の請求項2に係るケーブル保護部材
は、前記本体と蓋体とは、相互に連結される連結部を備
えている。
【0080】よって、本発明の請求項2に係るケーブル
保護部材の場合には、連結部が設けられていることによ
ってケーブル保護部材の強度が高い。即ち、ケーブル保
護部材が変形しにくいので、多数のケーブルを収納可能
である。また、収納されたケーブルがより適切に保護さ
れる。また、ケーブル保護部材の外部からの力や内部か
ら外側にかかる力に影響されにくく、蓋体が本体から分
離しにくい。
【0081】本発明の請求項3に係るケーブル保護部材
は、前記背面部の上端部は前記前面部の上端部よりも高
く形成され、前記連結部は、前記背面部の上端部から前
記前面側に向かった本体側第1の係合凸部または係合凹
部と、前記前面部の上端部から上方に向かった本体側第
2の係合凸部または係合凹部と、前記蓋体の上部側端部
と下部側端部とにそれぞれ設けられた蓋体側係合凹部ま
たは係合凸部とからなる。
【0082】よって、本発明の請求項3に係るケーブル
保護部材の場合には、上述のような本体側第1の係合凸
部または係合凹部と、本体側第2の係合凸部または係合
凹部と、蓋体側係合凹部または係合凸部とからなる連結
部の構成で、ケーブル保護部材の外部からの力や内部か
ら外側にかかる力で非常に変形しにくく、蓋体が本体か
ら分離しにくい。したがって、より多数のケーブルを収
納可能なケーブル保護部材を形成可能になる。また、本
体側第1の係合凸部または係合凹部と本体側第2の係合
凸部または係合凹部とは、その向かう方向がハ字状であ
り、蓋体側係合凹部または係合凸部も本体側第1の係合
凸部または係合凹部と本体側第2の係合凸部または係合
凹部とに向き合うものとなっており、連結時に相互に逃
げないから、本体に対して蓋体をはめこみ易い構造にな
っている。
【0083】本発明の請求項4に係るケーブル保護部材
は、上部が開口した凹部にケーブルを収納する長尺状の
本体と、この本体に前記凹部を閉塞すべく取り付けられ
る蓋体とを具備し、前記本体が壁面と床面とのコーナー
に取り付けられるケーブル保護部材であって、前記本体
は、前記壁面に沿う背面部と、前記床面に沿う底面部
と、前記背面部の前面側の部分である前面部とを有して
おり、前記蓋体は、本体にヒンジ結合されている。
【0084】この請求項4に係るケーブル保護部材の場
合には、係合部分が1箇所のみになるので、本体と蓋体
との嵌合作業が簡略化できる。また、係合部の位置決め
が容易になる。さらに、取り外した蓋体を紛失する心配
がない。
【0085】本発明の請求項5に係るケーブル保護部材
は、前記本体の内部には、前記前面部と背面部との間を
連結する補強部が設けられ、前記補強部が前記凹部の底
面をなす。
【0086】よって、本発明の請求項5に係るケーブル
保護部材の場合には、補強部は、前面部と背面部との間
を連結するように設けられるので、前面部から背面部の
方向にかかる外力に対抗するために機能する。また、補
強部は、前面部と背面部との間を連結するように設けら
れるので、必然的に底面部よりも上側に設けられる。前
面部における底面部よりも上側の部分は、掃除機の吸い
込み口部等が当たる可能性の最も高い部分、即ち、一般
的に外力が最もかかりやすい部分である。この部分の背
後に、支えるように前記補強部を設けることができるの
で、外力が最もかかりやすい前面部が背面側にほとんど
変形されないようにすることができる。したがって、収
納したケーブルをより適切に保護することができる。
【0087】本発明の請求項6に係るケーブル保護部材
は、前記背面部の上端部の前記底面部の底からの高さ寸
法は、前記壁面に設けられた幅木の高さ寸法に合わせ
る。
【0088】よって、本発明の請求項6に係るケーブル
保護部材の場合には、幅木の高さ寸法に合わせてあるの
で、幅木にうまく固定することができる。また、このケ
ーブル保護部材自体が幅木を兼ねるようにすることも可
能である。即ち、新築や改装の際に壁面を作る段階で、
このケーブル保護部材を用いれば、壁面の形成コストを
下げることができる。
【0089】本発明の請求項7に係るケーブル保護部材
は、前記背面部と底面部との間に傾斜面部が設けられ
る。
【0090】よって、本発明の請求項7に係るケーブル
保護部材の場合には、例え幅木の下端側が反っていたと
しても、差し障りなくケーブル保護部材を幅木に固定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護
部材の長手方向の一部を示す概略的斜視図であって、同
図(A)はケーブル保護部材の本体と蓋体とを分離した
状態を示す図、同図(B)は本体に蓋体を取り付けた状
態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護
部材の使用状態を示す概略的断面図であって、同図
(A)〜(C)は取り付け対象の壁面の幅木の高さ寸法
に、ケーブル保護部材の本体の上端部の底面部の底から
の高さ寸法を合わせた状態の3形態を説明するための図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るケーブル保護
部材の別の使用状態を示す概略的断面図であって、この
ケーブル保護部材を取付け対象の壁面に幅木の機能を兼
ねて設けた状態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るケーブル保護
部材の概略的断面図であって、同図(A)は蓋体を開け
た状態の図、同図(B)は蓋体を閉じた状態の図であ
る。
【図5】従来のケーブル保護部材に関する概略的断面図
であって、同図(A)はケーブル保護部材を示す図、同
図(B)はケーブル保護部材を壁面側の幅木に取り付け
た使用状態図、同図(C)はケーブル保護部材を床面に
取り付けた使用状態図である。
【符号の説明】
100 本体 110 凹部 120 背面部 121 本体側第1の係合凸部 130 底面部 140 前面部 141 本体側第2の係合凸部 150 傾斜面部 160 補強部 170 空洞部 200 蓋体 201 蓋体側係合凹部 300 連結部 500 ケーブル 800 壁面 850 幅木 900 床面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口した凹部にケーブルを収納す
    る長尺状の本体と、この本体に前記凹部を閉塞すべく取
    り付けられる蓋体とを具備し、前記本体が壁面と床面と
    のコーナーに取り付けられるケーブル保護部材であっ
    て、前記本体は、前記壁面に沿う背面部と、前記床面に
    沿う底面部と、前記背面部の前面側の部分である前面部
    とを有していることを特徴とするケーブル保護部材。
  2. 【請求項2】 前記本体と蓋体とは、相互に連結される
    連結部を備えていることを特徴とする請求項1記載のケ
    ーブル保護部材。
  3. 【請求項3】 前記背面部の上端部は前記前面部の上端
    部よりも高く形成され、前記連結部は、前記背面部の上
    端部から前記前面側に向かった本体側第1の係合凸部ま
    たは係合凹部と、前記前面部の上端部から上方に向かっ
    た本体側第2の係合凸部または係合凹部と、前記蓋体の
    上部側端部と下部側端部とにそれぞれ設けられた蓋体側
    係合凹部または係合凸部とからなることを特徴とする請
    求項2記載のケーブル保護部材。
  4. 【請求項4】 上部が開口した凹部にケーブルを収納す
    る長尺状の本体と、この本体に前記凹部を閉塞すべく取
    り付けられる蓋体とを具備し、前記本体が壁面と床面と
    のコーナーに取り付けられるケーブル保護部材であっ
    て、前記本体は、前記壁面に沿う背面部と、前記床面に
    沿う底面部と、前記背面部の前面側の部分である前面部
    とを有しており、前記蓋体は、本体にヒンジ結合されて
    いることを特徴とするケーブル保護部材。
  5. 【請求項5】 前記本体の内部には、前記前面部と背面
    部との間を連結する補強部が設けられ、前記補強部が前
    記凹部の底面をなすことを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載のケーブル保護部材。
  6. 【請求項6】 前記背面部の上端部の前記底面部の底か
    らの高さ寸法は、前記壁面に設けられた幅木の高さ寸法
    に合わせたことを特徴とする請求項1、2、3、4また
    は5記載のケーブル保護部材。
  7. 【請求項7】 前記背面部と底面部との間に傾斜面部が
    設けられたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    または6記載のケーブル保護部材。
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